JPH0737807B2 - 部材の接合方法 - Google Patents
部材の接合方法Info
- Publication number
- JPH0737807B2 JPH0737807B2 JP3014278A JP1427891A JPH0737807B2 JP H0737807 B2 JPH0737807 B2 JP H0737807B2 JP 3014278 A JP3014278 A JP 3014278A JP 1427891 A JP1427891 A JP 1427891A JP H0737807 B2 JPH0737807 B2 JP H0737807B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nut
- bolt
- joining
- adhesive
- members
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はボルトとナットとを使用
した部材の接合方法に係るものである。
した部材の接合方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】ボルトとナットによる部材の接合作業に
おいては、従来先ず同部材の裏側にナットを手で保持
し、これに対して反対側からボルトを差込み、スパナ等
でナットを回転しないように保持しながらボルトを締め
付けなければならなかった。このため、スパナ等でナッ
トを保持しなくてもよいように下面に接着剤を予め層着
したナットが提案されている。
おいては、従来先ず同部材の裏側にナットを手で保持
し、これに対して反対側からボルトを差込み、スパナ等
でナットを回転しないように保持しながらボルトを締め
付けなければならなかった。このため、スパナ等でナッ
トを保持しなくてもよいように下面に接着剤を予め層着
したナットが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ナ
ットの接着剤としてエポキシ系の接着剤を使用するとき
は、固化するまでに相当の時間がかかり作業性ガ悪く、
また少しでも接着面に油が付着していると、接着しなく
なる。また接着剤がナット穴の方に少しでもはみ出る
と、ボルトが通らなくなる。
ットの接着剤としてエポキシ系の接着剤を使用するとき
は、固化するまでに相当の時間がかかり作業性ガ悪く、
また少しでも接着面に油が付着していると、接着しなく
なる。また接着剤がナット穴の方に少しでもはみ出る
と、ボルトが通らなくなる。
【0004】また接着面に少々の油が付着していても接
着可能な粘着性の接着剤があるが、この粘着剤が潤滑層
となって、ボルト締め付け時にナットが空転してしまっ
て締結できなくなる。さらに瞬間接着剤は接着作業が相
当迅速に行われるが、接着位置に狂いがあると爾後の処
理が容易ではなく、また接着が充分でないとボルトを挿
入した瞬間の衝撃で簡単に剥離してしまう。またエポキ
シ樹脂等と同様、油面に接着不能で、接着剤のはみ出し
による障害も免れない。
着可能な粘着性の接着剤があるが、この粘着剤が潤滑層
となって、ボルト締め付け時にナットが空転してしまっ
て締結できなくなる。さらに瞬間接着剤は接着作業が相
当迅速に行われるが、接着位置に狂いがあると爾後の処
理が容易ではなく、また接着が充分でないとボルトを挿
入した瞬間の衝撃で簡単に剥離してしまう。またエポキ
シ樹脂等と同様、油面に接着不能で、接着剤のはみ出し
による障害も免れない。
【0005】本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑
みて提案されたもので、その目的とするところは、作業
が簡単でしかも確実に行われるボルトとナットによる部
材の接合方法を提供する点にある。
みて提案されたもので、その目的とするところは、作業
が簡単でしかも確実に行われるボルトとナットによる部
材の接合方法を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る部材の接合方法によれば、接合部材の
接合用ボルト孔に貫挿した同孔とほぼ同径のガイド扞の
前記部材からの突出端部に、両面に粘着剤が層着された
スポンジ材が下面に貼着され、且つ同下面外周面に突起
が突設されたナットを嵌着して同ナットを前記部材の裏
面に接着したのち、前記ガイド扞を抜取り、次いで前記
ボルト孔にボルトを貫挿して同ボルトの先端ねじ部を前
記ナットに螺着緊締するものである。
め、本発明に係る部材の接合方法によれば、接合部材の
接合用ボルト孔に貫挿した同孔とほぼ同径のガイド扞の
前記部材からの突出端部に、両面に粘着剤が層着された
スポンジ材が下面に貼着され、且つ同下面外周面に突起
が突設されたナットを嵌着して同ナットを前記部材の裏
面に接着したのち、前記ガイド扞を抜取り、次いで前記
ボルト孔にボルトを貫挿して同ボルトの先端ねじ部を前
記ナットに螺着緊締するものである。
【0007】
【作用】本発明によれば前記したように、部材に対する
圧締面を形成するナットの下面に、粘着剤が両面に層着
されたスポンジ剤を貼着するとともに、下面外周面に突
起を突設しておき、接合部材に穿設されたボルト孔に同
孔とほぼ同径のガイド扞を貫挿して、同ガイド扞の前記
部材から突出した先端部に前記ナットを嵌合し、前記ス
ポンジ材に層着された粘着材を介して前記部材の背面に
接着することによって、ナットを部材に対して所定の位
置に正確にセットするものである。
圧締面を形成するナットの下面に、粘着剤が両面に層着
されたスポンジ剤を貼着するとともに、下面外周面に突
起を突設しておき、接合部材に穿設されたボルト孔に同
孔とほぼ同径のガイド扞を貫挿して、同ガイド扞の前記
部材から突出した先端部に前記ナットを嵌合し、前記ス
ポンジ材に層着された粘着材を介して前記部材の背面に
接着することによって、ナットを部材に対して所定の位
置に正確にセットするものである。
【0008】次いで前記ガイド扞を引き抜いたのち、前
記ボルト孔にボルトを貫挿して予め前記部材の背面に接
着された前記ナットに螺着緊締する。このときのボルト
とナットとの接触による衝撃は前記スポンジ材が吸収す
る。またナットとボルトの位置に多少の誤差があって
も、さらにボルトの軸線がナットに対して多少傾斜して
いる場合でも前記スポンジ材がこれらの誤差を吸収して
ボルトとナットの相互整合を調整する。
記ボルト孔にボルトを貫挿して予め前記部材の背面に接
着された前記ナットに螺着緊締する。このときのボルト
とナットとの接触による衝撃は前記スポンジ材が吸収す
る。またナットとボルトの位置に多少の誤差があって
も、さらにボルトの軸線がナットに対して多少傾斜して
いる場合でも前記スポンジ材がこれらの誤差を吸収して
ボルトとナットの相互整合を調整する。
【0009】さらにボルトを締め付けていくと、前記ス
ポンジ材が圧縮され、前記ナットの下面外周に突設され
た突起が部材に食い込んでナットの空転が阻止される。
なお前記スポンジ材に層着された粘着剤としてアクリル
ブチルゴムの如きゴム系粘着剤を使用すると、ナットは
油面においても粘着剤が油を吸収して確実に接着する。
ポンジ材が圧縮され、前記ナットの下面外周に突設され
た突起が部材に食い込んでナットの空転が阻止される。
なお前記スポンジ材に層着された粘着剤としてアクリル
ブチルゴムの如きゴム系粘着剤を使用すると、ナットは
油面においても粘着剤が油を吸収して確実に接着する。
【0010】
【実施例】以下本発明を図示の実施例について説明す
る。図4及び図5は本発明の方法に使用されるナットの
一実施例を示し、ナット1の下面に、両面に粘着剤が層
着された軟質ポリウレタン、軟質ポリエチレン、スポン
ジゴム等のスポンジ材2が貼着されるとともに、前記下
面の外周縁に突起3が突設されている。なお同突起3は
線状に配置されてもよく、点状に配置されてもよい。さ
らに前記両面粘着剤の下面には使用時に剥離されるリリ
ーズペーパーが層着されている。また前記ナット1とし
ては図4及び図5に示す多角形ナットの外に、図6に示
す如き円形状のナットを使用してもよい。
る。図4及び図5は本発明の方法に使用されるナットの
一実施例を示し、ナット1の下面に、両面に粘着剤が層
着された軟質ポリウレタン、軟質ポリエチレン、スポン
ジゴム等のスポンジ材2が貼着されるとともに、前記下
面の外周縁に突起3が突設されている。なお同突起3は
線状に配置されてもよく、点状に配置されてもよい。さ
らに前記両面粘着剤の下面には使用時に剥離されるリリ
ーズペーパーが層着されている。また前記ナット1とし
ては図4及び図5に示す多角形ナットの外に、図6に示
す如き円形状のナットを使用してもよい。
【0011】次に前記ナットとボルトを使用した部材の
接合工程について説明する。A、Bは接合すべき部材
で、両部材A、Bに穿設されたボルト孔4にガイド扞と
してガイドボルト5を貫挿し、同ボルト5の部材Aより
突出した先端部に前記ナット1を螺着して同部材Aの背
面にスポンジ材2に層着された粘着剤を介して接着し、
(図1参照)しかる後ガイドボルト5を抜取り、待機さ
せる。
接合工程について説明する。A、Bは接合すべき部材
で、両部材A、Bに穿設されたボルト孔4にガイド扞と
してガイドボルト5を貫挿し、同ボルト5の部材Aより
突出した先端部に前記ナット1を螺着して同部材Aの背
面にスポンジ材2に層着された粘着剤を介して接着し、
(図1参照)しかる後ガイドボルト5を抜取り、待機さ
せる。
【0012】次いで本締用のボルト6を前記ボルト孔4
に挿入して、同ボルト6の先端ねじ部にナット1を螺着
緊締する。(図5参照)この際、前記スポンジ材2がボ
ルト6とナット1との接触衝撃を吸収し、またボルト6
とナット1との相互整合の調整をする。さらにボルト6
を締め付けていくとスポンジ材2が圧縮され、前記ナッ
ト1の突起3が部材Aに食い込んでナット1の空転を阻
止し、ボルト6とナット1とによって部材A、Bを確実
に接合する。なおこの機構によって、ナットは直接被接
合材に接して働くので、接着剤の寿命や、火熱による軟
化等には無関係となり、普通のボルト締と同じ性能を有
するという特徴がある。
に挿入して、同ボルト6の先端ねじ部にナット1を螺着
緊締する。(図5参照)この際、前記スポンジ材2がボ
ルト6とナット1との接触衝撃を吸収し、またボルト6
とナット1との相互整合の調整をする。さらにボルト6
を締め付けていくとスポンジ材2が圧縮され、前記ナッ
ト1の突起3が部材Aに食い込んでナット1の空転を阻
止し、ボルト6とナット1とによって部材A、Bを確実
に接合する。なおこの機構によって、ナットは直接被接
合材に接して働くので、接着剤の寿命や、火熱による軟
化等には無関係となり、普通のボルト締と同じ性能を有
するという特徴がある。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば前記したように、両面に
粘着剤が層着されたスポンジ材が下面に貼着され、且つ
同下面外周面に突起が突設されたナットを使用して、接
合部材の接合用ボルト孔に嵌挿した同孔とほぼ同径のガ
イド扞の前記部材からの突出端部に前記ナットを嵌着
し、同ナットを前記接合部材の裏面に接着したのち、前
記ガイド扞を抜取り、次いで前記ボルト孔にボルトを貫
挿して同ボルトの先端ねじ部を前記ナットに螺着緊締す
ることによって、ナットをスパナ等で保持するこなく、
簡単且つ確実にボルト及びナットによって部材を接合し
うるものである。
粘着剤が層着されたスポンジ材が下面に貼着され、且つ
同下面外周面に突起が突設されたナットを使用して、接
合部材の接合用ボルト孔に嵌挿した同孔とほぼ同径のガ
イド扞の前記部材からの突出端部に前記ナットを嵌着
し、同ナットを前記接合部材の裏面に接着したのち、前
記ガイド扞を抜取り、次いで前記ボルト孔にボルトを貫
挿して同ボルトの先端ねじ部を前記ナットに螺着緊締す
ることによって、ナットをスパナ等で保持するこなく、
簡単且つ確実にボルト及びナットによって部材を接合し
うるものである。
【図1】本発明に係る部材の接合方法の一実施例の工程
を示し、部材背面にナットを接着した状態を示す縦断面
図である。
を示し、部材背面にナットを接着した状態を示す縦断面
図である。
【図2】図1の次の工程を示す縦断面図である。
【図3】図2の次の工程を示す縦断面図である。
【図4】本発明の方法に使用されるナットの縦断面図で
ある。
ある。
【図5】図4に示すナットの底面図である。
【図6】前記ナットの他の実施例を示す底面図である。
【符号の説明】 A 部材 B 部材 1 ナット 2 スポンジ材 3 突起 4 ボルト孔 5 ガイドボルト 6 ボルト
Claims (1)
- 【請求項1】 接合部材の接合用ボルト孔に貫挿した同
孔とほぼ同径のガイド扞の前記部材からの突出端部に、
両面に粘着剤が層着されたスポンジ材が下面に貼着さ
れ、且つ同下面外周面に突起が突設されたナットを嵌着
して同ナットを前記部材の裏面に接着したのち、前記ガ
イド扞を抜取り、次いで前記ボルト孔にボルトを貫挿し
て同ボルトの先端ねじ部を前記ナットに螺着緊締するこ
とを特徴とする部材の接合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3014278A JPH0737807B2 (ja) | 1991-02-05 | 1991-02-05 | 部材の接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3014278A JPH0737807B2 (ja) | 1991-02-05 | 1991-02-05 | 部材の接合方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04254011A JPH04254011A (ja) | 1992-09-09 |
JPH0737807B2 true JPH0737807B2 (ja) | 1995-04-26 |
Family
ID=11856628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3014278A Expired - Lifetime JPH0737807B2 (ja) | 1991-02-05 | 1991-02-05 | 部材の接合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0737807B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR3005705B1 (fr) * | 2013-05-15 | 2015-05-29 | Salvatore Fidaleo | Dispositif de fixation d'un boulon a une paroi dont l'autre cote n'est pas accessible |
EP3728877A1 (en) | 2017-12-20 | 2020-10-28 | Koninklijke Nedschroef Holding B.V. | Self-stick connecting assembly |
-
1991
- 1991-02-05 JP JP3014278A patent/JPH0737807B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04254011A (ja) | 1992-09-09 |
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