JPH07377B2 - 回転ダイ装置 - Google Patents

回転ダイ装置

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JPH07377B2
JPH07377B2 JP61216087A JP21608786A JPH07377B2 JP H07377 B2 JPH07377 B2 JP H07377B2 JP 61216087 A JP61216087 A JP 61216087A JP 21608786 A JP21608786 A JP 21608786A JP H07377 B2 JPH07377 B2 JP H07377B2
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エム サルデラ ルイス
ビー ウエスト ジョン
アール ハリソン ジョン
ジェイ パー デニス
エイチ ハリソン エドワード
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ザ ワ−ド マシナリイ カンパニイ
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は回転ダイ装置、より詳しくは波形ボール紙業界
において使用されるプリント(印刷)用の回転可能なダ
イ装置に関する。かかる装置は一般にフレキソグラフィ
ック・プリンタ・ダイカッタと呼称され、なかんずく、
回転するプリントダイを通し波形ボール紙1枚ずつを給
送してシート上に表示記号などを印刷する。
〔従来の技術〕
このような機械に関係する問題の1つは、シリンダにプ
リントダイを取り付けること、特に、1つの寸法のシー
トから他の寸法のシートへの変更およびシート上にプリ
ントされる表示記号の変更のときに、機械のセットアッ
プを遅らせないようにプリントダイを迅速に取り付ける
ことである。プリントダイは、厚紙、ゴム、プラスチッ
ク材などの裏板の上に取り付けられたゴムまたはプラス
チック材で作られる。裏板は、シリンダのまわりを覆う
可撓性のものである。
プリントダイをシリンダに取付ける手段の初期のもの
は、単に裏板をシリンダ上の木材カバーにステープル止
めすることであり、このことは多くの問題があった。理
由は、ステープルが最終的には木材カバーと裏板とを傷
つけ、シリンダの回収および裏板とダイの交換を必要と
し、しかもこの交換はひんぱんに発生したからである。
加えて、プリントダイがシリンダ上に正しく配置されな
いと、プリントダイを除去して再配置しなければなら
ず、それはさらにセット時間を要した。
上記のものの後に、プリントダイをシリンダに取り付け
る種々の手段が採用された。その1つは、ダイ裏板の両
端上にそれぞれ固いストリップを用いることで、1つは
シリンダの不動スロット内へ、他の1つは可動スロット
内へ固定する。可動スロットは裏板に引張りを与えるた
めに不動スロットから離れる方向に可動なヒンジ部分を
含み、ヒンジ部分を空気でふくらむ管を用いて動かされ
る。ダイ裏板には精密に形成しなければならず、管の故
障は珍らしくなかった。
もう1つの手段は、裏板の一方端上のU字型フックをシ
リンダのU字型スロットにフックさせるもので、「ドー
ル」(Dorr)システムと呼称される。シートの他方端ま
たは上げた窓のブラインドに似たものに作られ、シリン
ダのスロットにはローラが配置される。裏板に引張り力
を与えそれをシリンダに接してきつく保持するために、
ローラをまき上げるのに特別の工具を用いる。裏板の作
成は複雑で高価であり、加えて、シリンダの裏板をまき
上げるのにはかなりの時間を要する。
現在使用されている最も一般的な手段は「マシウム」
(Matthews)システムと呼称され、それはシリンダのU
字型スロットにフックする裏板の一方端上のU字型フッ
クを含む。裏板の他方端には多くの弾性をもったストラ
ップが固定される。ストラップはシリンダのU字型スロ
ットにフックするU字型フックをもつ。ストラップは裏
板をシリンダに接してきつく引っ張る。ストラップをも
った裏板の形成は複雑かつ高価であり、個々のストラッ
プをシリンダのスロットに固定するにはかなり時間がか
かる。
上記した手段はすべて引張りによって裏板をシリンダに
接して強く保持する。しかし「マグナ・グラフィック
ス」(Magna Graphics)システムが立証するように引張
りは常に必ずしも要求されるものではない。前記システ
ムは、シリンダの表面に埋込まれた永久磁石によってシ
リンダに保持される鉄材料の裏板を用いる。そうすると
裏板とシリンダの製作費が高価になる。加えて、プレス
のまわりの緩い鉄材料はシリンダに引付けられ、それに
よってインキをプリントダイに供給するインキ送りロー
ラが破損されることがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
それ故に、本発明の目的はプリントダイのための急速回
転ダイ取付手段を提供するにある。
本発明のもう1つの目的は、プリントダイをそれが取付
けられるシリンダに接して保持することのできる簡単で
製作費が安価な回転ダイ装置を提供することにある。
さらにより具体的な本発明の目的は、ダイをシリンダに
接して保持するために真空圧がシリンダ内のダイの下の
区域にのみ供給されるように真空圧を利用する回転ダイ
装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題は、 その上に可撓性のプリントダイ48,200が取り付けられる
円筒状のダイ取付表面46をもった回転可能なシリンダ1
0、シリンダ10の内部26を真空源に連結するための手
段、ダイ取付表面46に設けた複数の真空圧配分溝50およ
び内部26からダイ取付表面46へ選択的に真空圧を与える
ための内部26とダイ取付表面46との間の連絡を制御する
ためのシリンダ10に取り付けた複数のバルブ54とから成
り、バルブ54はそれが閉じられたときダイ取付表面46の
上に突出する押し下げ可能な作動部分を有し、該作動部
分はプリントダイ48がダイ取付表面46に取り付けられた
ときプリンドダイ48と接触して押し下げられ、それによ
って真空圧をプリントダイ48の下に与えてプリントダイ
48をダイ取付表面46に引きつけ、真空圧配分溝50はシリ
ンダ10の軸線方向に間隔をとり、該軸線方向の横方向に
シリンダ10の周りを延在し、真空圧配分溝50の各々はバ
ルブ54のそれぞれと連絡し、該軸線方向に延在し真空圧
配分溝50を横切るストップバー62は、プリントダイ48の
先行縁がストップバー62に当接した状態で真空圧配分溝
50の閉じられた端部と成ることを特徴とする回転ダイ装
置、 その上に可撓性のプリントダイ48,200が取り付けられる
円筒状のダイ取付表面46をもった回転可能なシリンダ1
0、シリンダ10の内部26を真空源に連結するための手
段、ダイ取付表面46に設けた複数の真空圧配分溝50およ
び内部26からダイ取付表面46へ選択的に真空圧を与える
ための内部26とダイ取付表面46との間の連絡を制御する
ためのシリンダ10に取り付けた複数のバルブ54とから成
り、プリントダイ48,200の後方端に設けた溝ダンパ71,7
3,204は該後方端においてプリントダイ48,200によって
覆われた真空圧配分溝50を封止する回転ダイ装置、 その上に可撓性のプリントダイ48,200が取り付けられる
円筒状のダイ取付表面46をもった回転可能なシリンダ1
0、シリンダ10の内部26を真空源に連結するための手
段、ダイ取付表面46に設けた複数の真空圧配分溝50およ
び内部26からダイ取付表面46へ選択的に真空圧を与える
ための内部26とダイ取付表面46との間の連絡を制御する
ためのシリンダ10に取り付けた複数のバルブ54とから成
り、真空圧配分溝50はシリンダ10に1つの連続した螺旋
形に形成され、真空圧配分溝50はストップバー62によっ
て中断され別個の複数の溝を提供し、溝ダンパ73,204を
もったプリントダイ73,204がシリンダ10に取り付けられ
る回転ダイ装置、 その上に可撓性のプリントダイ48,200が取り付けられる
円筒状のダイ取付表面46をもった回転可能なシリンダ1
0、シリンダ10の内部26を真空源に連結するための手
段、ダイ取付表面46に設けた複数の真空圧配分溝50およ
び内部26からダイ取付表面46へ選択的に真空圧を与える
ための内部26とダイ取付表面46との間の連絡を制御する
ためのシリンダ10に取り付けた複数のバルブ54とから成
り、プリントダイ200は可撓性の本体部分209を有し、溝
ダンパ204と一体的な可撓性のストリップ210はプリント
ダイ200の後方端から延在し、溝ダンパ204は溝封止手段
であり該後方端によって覆われた真空圧配分溝50内に真
空圧によって入って変形する回転ダイ装置、および その上に可撓性のプリントダイ48,200が取り付けられる
円筒状のダイ取付表面46をもった回転可能なシリンダ1
0、シリンダ10の内部26を真空源に連結するための手段
およびダイ取付表面46に設けた複数の真空圧配分溝50と
から成り、シリンダ10に取り付けた複数のバルブ216は
バルブシート222に向けて弾性的に押し付けられたバル
ブ部材218を有し、バルブ部材218のスタッド244はバル
ブ部材218がバルブシート222と係合してバルブを閉にす
るときにダイ取付表面46の上方に延在し、スタッド244
はバルブ216の作動部材を構成する回転ダイ装置 を提供することによって解決される。
〔作用〕
本発明の作用の要点は、異なった長さの可撓性プリント
ダイがシリンダの円周方向にみて長いか短いかにかかわ
りなく、自動的に真空圧配分溝を封止することを可能に
することで、そのために、プリントダイの後方端部分に
溝ダンパが取り付けられ、プリントダイの後方端部分が
シリンダの周上に位置するとプリントダイの溝ダンパが
ダイ取付表面の真空圧配分溝(以下、溝という。)を封
止し、それによって溝からの真空漏れを防止することで
ある。
上記の作用は、ダイをそれぞれのシリンダに密着せしめ
るためのシリンダと関連した吸込手段を設けることによ
って達成され、吸込手段は、真空圧をダイの下のシリン
ダ部分へのみ供給する如くに配置される。
プリントダイ取付に関していえば、シリンダは複数の横
方向に間隔をおかれた凹部と、吸込手段と連絡する溝と
を含み、真空圧を凹部と溝とに供給する。シリンダの表
面上に置かれたプリントダイの裏板は、溝内の真空圧に
よって位置ぎめされた状態で保持される。各凹部内の旋
回可能なバルブは、シリンダ上にプリントダイを配置す
ると自動的に旋回してシリンダ内部の真空圧をプリント
ダイの下の溝内にのみ供給する。横方向に延在するバー
が溝の各々をシリンダのまわりのほぼすべてにわたって
環状に延びる区域に分割する。凹部は真空圧にされる
が、ストップバーの切欠部として形成してもよい。さら
に、シリンダの円周に沿って前以て定めた位置にストッ
プバーを設け、作動したときに溝を効果的に短くしてシ
リンダの全円周よりも小なる長さのプリントダイを収容
することができる。ストップバーはまた、プリントダイ
がシリンダ上に取り付けられたときにそれを並ばせる働
きをもなす。希望されるならば、取付けを容易にするた
めに、ストップバーにダイの先行縁上のU字型ストリッ
プとフックするU字型スロットを含むようにする。
本発明の他の実施例は、比較的に簡単にかつ安価に製作
され、プリントダイをそれが取り付けられるシリンダに
接して強固に保持するプリントダイの取付装置を提供す
る。
この実施例においてはまた、プリントダイの交換を簡易
化するシリンダのためのプリントダイ取付装置が提供さ
れる。
そのことはシリンダ内の真空圧を利用することによって
達成され、それによってプリントダイをバルブと共同し
てシリンダに接して保持するが、バルブはプリントダイ
によって作動される突出作動部をもち、それによって真
空圧はプリントダイの下の区域にのみ供給される。かか
る配置は、プリントダイが真空によってシリンダ上に強
固に保持されプリントダイの寸法と形状は真空にされる
べきところがどこかに自動的に決定する利点をもつ。
この実施例の特徴の一つは、その後方端に自動真空密封
部をもつプリントダイを提供することである。このこと
は、プリントダイの後方端にきわめて可撓性にすぐれた
溝ダンパ(外べり)を取り付けることによって達成され
る。プリントダイの下に加えられた真空がこの溝ダンパ
をたわませ、プリントダイの後方端の表面形状に合致さ
せ効果的な密封をなす。
外べりの材料は弾性的に変形する材料を用いるとよく、
プリントダイの本体部分の材料よりもかなり薄いもので
あればよい。
磁気ストリップを本体部分の後縁の近くの本体部分に連
結し、プリントダイをシリンダ上に最初に取り付けるこ
とを容易にし、真空でないときにプリントダイをシリン
ダ上に保持することを助けるようにする。
それ故に、この実施例により提供されるプリントダイを
取り付けるための装置は、その上にプリントダイが取り
付けられるダイ取付表面をもった回転可能なシリンダ、
シリンダの内部を真空源に連結する手段、ダイ取付表面
を真空にするためのシリンダの内部と該表面との間に配
置される複数の通路、およびダイ取付表面の真空度を制
御するために前記通路を開きかつ閉じるために通路と関
連せしめられたバルブとから成り、バルブはそれが通路
を閉じるときにダイ取付表面の上方に突出する押下可能
な作動用のスタッドを含む。作動スタッドはプリントダ
イがダイ取付表面上に取り付けられたときにプリントダ
イによって個々に押し下げられて、プリントダイの下の
該表面が真空になるようにする。
ダイ取付表面には溝を設けるとよく、真空圧通路はプリ
ントダイの下を真空状態にするためにこれらの溝と連絡
する。これらの溝はシリンダ軸線方向に対しそれを横切
りかつ間隔をとらえた状態で延びるようにしまたは螺旋
形に形成するとよい。
ストップバーをダイ取付表面に埋め込み、それがシリン
ダの軸線方向の横方向に、かつ、溝を横切って延びるよ
うにしてそれぞれの溝に閉じられた端部を形成するよう
にする。バルブ手段は、溝のストッパーの近くに配置し
た複数のバルブから成る。
不可欠事項ではないが、操作中に真空圧が失われる場合
に備えて、2,3の補助的取付ボルトを用いてプリントダ
イをシリンダ上に保持するよにすることができる。
〔実施例〕
回転印刷ダイに適用される本発明実施例を以下に説明す
る。
第1図を参照すると、符号10で示す印刷用のシリンダ
は、軸受保持器24によって支持部材12、14内に保持され
たところ軸受20、22内に支持されたジャーナル16、18に
よって支持部材12、14の間に従回転するようにジャーナ
ルされている。シリンダ10は、機械装置の図示されない
他の歯車によって駆動されるジャーナル18の一方端に取
り付けられた図示しない歯車によって回転される。
シリンダ10は中空の内部26を備え、内部26は大気に対し
て密封され、内部26に真空圧を発生する吸込手段28に連
結されている。吸込手段28は、例えば、フジ・エレクト
リック・コーポレーション・オブ・アメリカによって作
られ、バージニア州23230、リッチモンド、サンフォー
ドドライブ8412のバージニア・フルイッド・パワー社か
ら入手可能なVFC503A−7W型の送風機を用いる。吸込手
段28は支持部材12に取り付けたブラケット29上に支持さ
れている。
ジャーナル16は、シリンダ10の内部26と連絡する空気流
路30を含む。密封部材32はジャーナル16の首を切った部
分34を囲み、支持部材12に固着されたホルダ36内に収め
られている。可撓性の中空の管38はホルダ36のチャンバ
40を吸込手段28の取入れ口マニホルド42に連結する。か
かる密封取付状態は、吸込手段28とシリンダ10との間に
ほぼ気密な連結を提供するとともにシリンダ10が回転す
ることを可能にする。かくして、吸込手段28が働くと、
空気はシリンダ10の中空の内部26から除去され、吸込手
段28の排気マニホルド44を通って大気に排出され、それ
によってシリンダ10の中空の内部26に真空圧を作り出
す。
なお同図を参照すると、シリンダ10はダイ取付用の円筒
状の外表面(以下、単にダイ取付表面という。)46を含
み、可撓性のプリントダイ48(第3図には図を明瞭にす
るため2点鎖線で、かつ、表面46から間隔をとって模式
的に示される)を保持するためのものであり、シリンダ
10の一方端から他方端に延びる。プリントダイ48をダイ
取付表面46上に保持するための吸込手段は、隣の凹部56
(第5図参照)と連絡するようにシリンダの表面に形成
された複数の横方向に間隔をおいて配置された環状の溝
50を含む。各凹部56の下でシリンダに形成された穴52は
各凹部を中空の内部26に連絡し、それによって溝50の各
々に真空圧を与える。
真空圧が溝50のそれぞれに与えられるから、プリントダ
イ48とダイ取付表面46との間に大気のもれが存在しない
ためには、プリントダイ48がシリンダ全体を完全にその
円周に沿ってまた端から端まで覆わねばならないことが
理解されよう。しかし、ダイ取付表面46の全表面と同じ
大きさの印刷区域をもったプリントダイが要求されるこ
とは希である。プリントダイ48の裏板49は小さな印刷区
域と同じ大きさのものとすることはできるが、そのよう
な配置は好ましいものではない。その代わりに、第3図
に模式的に示されるようにプリントダイの印刷区域より
も僅かばかり大なる裏板を用いることが好ましい。な
お、第3図において、裏板49はプリントダイ48の図にみ
て内側に密着している。
従って、本発明の好ましい実施例においては、プリント
ダイがシリンダ上に配置されたときにプリントダイ48の
下のダイ取付表面46の部分のみに真空圧を与えるために
選択的に操作可能な調整手段を設ける。かかる調整手段
は、シリンダ10に沿ってある増分で幅を制御するための
横方向調整手段と、シリンダのまわりにある増分で円周
方向長さを制御するための環状調整手段を含む。
横方向調整手段は、溝50のそれぞれと並んで形成された
凹部56内に収められた旋回可能なバルブ54(第4〜6図
に詳細に示される)を含む。凹部56はシリンダ状のダイ
取付表面46に形成してもよいが、以下に説明するストッ
プバー62の切欠部として形成してもよい。バルブ54は、
ダイ取付表面46内に収められた横方向に延在すストップ
バー62の底の溝60(第4図)に押しこめられたピン58の
まわりに緩く旋回可能に取り付けられる。プリントダイ
48がバルブ54の上の位置にない場合、穴52内の真空圧は
バルブ54をして第5図にみて反時計回り方向に旋回さ
せ、それによって穴52を中空の内部26内の真空圧に対し
て閉じ、かつ、閉じた状態に保つ。かくして、第5図の
プリントダイ48が位置ぎめされていない状態で、すべて
の穴52は閉じられ、溝50内には真空圧は存在しない。図
示されない従来型の真空安全弁を取入れ口マニホルド42
に連結し、すべての穴54によって覆われて閉じたとき、
大気が安全弁を通して吸込手段28内に送られて吸込手段
28の過熱を防止するようにするとよい。安全弁はプリン
トダイ48をダイ取付表面46に対しておさえるために希望
される圧力に前以ってセットする。
第6図に示されるようにプリントダイ48がバルブ54の上
にくるときプリントダイ48は自動的にその下のバルブ54
を時計回りに旋回し、それによって穴52を開いて真空圧
をプリントダイの下の溝50に加え、それによってプリン
トダイ48はダイ取付表面46にしっかりと保持される。第
2図に示される如く、2点鎖線で示すプリントダイの裏
板49の幅は、その横方向縁が溝50をカバーするように設
定される。この方法で、真空圧はダイ48の下にある溝50
に限られる。裏板49の幅の増分はダイの印刷区域と溝50
の間の間隔とによって決定される。
環状調整手段はストップバー62を含み、それは、ダイ取
付表面46内に収められ、第1図には簡略にまた第4〜6
図には詳細に示される溝50を横切って延在する。ストッ
プバー62はそれを通りダイ取付表面46にねじ込まれるね
じ63(第1図)によって位置ぎめして保持される。スト
ップバー62は、第5図にみられるように、溝50の各々に
おいて先端64と後端66を提供する。ストップバー62は、
プリントダイ48が最初にダイ取付表面46に配置されると
きにプリントダイ48の先端のための止めとして働く直立
部分68をもち、それによってプリントダイ48がダイ取付
表面46上に正しく配置されることを可能にし、また当業
者に理解される如くプリントダイの円周方向位置ぎめを
確実にする。
ゲートバー70は円周上の位置に関する業界の慣習に合致
するようにストップバー62から180゜の位置にある(第
3図)。第2、7、8図に示されるように、ゲートバー
70は溝50の横方向に延びる。ゲートバー70には溝50内で
もう1つ止めとなる後端止め72が形成され、それによっ
てプリントダイ48の印刷表面がシリンダ10のまわりに完
全に拡がならいときの使用を可能にする。
ゲートバー70は、第7図と第8図に最も良く見られるよ
うに、ダイ取付表面46の溝74内に収まる。それはダイ取
付表面46の幅を横切る間隔をおかれたいくつかの保持板
76(第2図)によって位置ぎめして保たれる。保持板76
は凹部78内に納まり、ダイ取付表面46にねじ込まれるね
じ80によって位置ぎめされている。ゲートバー70の頂上
は、第7図に見られるように、溝50の間の切欠部82を除
き、ダイ取付表面46と一致する切欠部82または凹部78内
に固着された保持板76の下を通り、それによってゲート
バー70を溝74内に具合良く保持するが、ゲートバー70が
溝74内で横方向に動くことを可能にする。かくして、第
7図に示された状態で、ゲートバー70は溝50をブロック
し後端止め72を構成する。この方法で、真空は溝50内で
ストップバー62の先端止め64から後端止め72まで拡が
り、バルブ54と一緒になって、溝50内の大気圧を裏板49
の下の区域のみに限定する。かくして、裏板49は、第3
図に模式的に示されるように、ストップバー62のちょう
ど上からゲートバー70のちょうど上まで延在すればよ
い。
しかし、全部を覆うプリントダイ(円周方向の長さがほ
ぼ360゜のもの。以下、フルラップダイという。)の使
用が希望される場合、ゲートバー70はその切欠部82がダ
イ取付表面46の溝50と同一線上にくるまで手で横方向に
(または第7図に見て上方に)押すだけでよい。このこ
とは真空圧が溝50内で後端止め66まで存在することを許
し、それによってフルラップダイの装着を可能にする。
この方法で、真空圧をダイ取付表面のプリントダイ48の
下にある部分のみに与える選択的に働く調整手段が提供
される。
再び業界の慣習に合致すべく、第3図にみて反時計回り
方向にストップバー62からほぼ270゜のところにもう1
つのバー84が設けられる。バー84はすべての点において
ゲートバー70と同じであり、ダイ取付表面46への取付け
についても同様であり、更に説明を加える必要はない。
バー84は、シリンダ10の円周のほぼ3/4の長さの円周を
もったプリントダイの使用を可能にする。
ストップバー62は、第5図と第6図に最も良く示される
ように、裏板49の先行縁上のU字型ストリップ88を収容
するU字型のフック86を含む。ストリップ88は前記した
「マシウス」システムに用いる型のものである。それは
裏板49に止め金で止めるかまたはにかわで装着され、フ
ック86内に入れられたとき、裏板49の先行縁のための強
固なアンカとなり、フルラップダイが用いられる場合に
有益である。その理由は、文字の印刷のときにシリンダ
への出入が限られたものであるからである。かくして、
当業者に理解される如く、プリントダイ48はストップバ
ー62にフックされ、シリンダ10は電気的な手段でゆっく
りまわすことができ、操作者はこのシリンダの回転中に
ダイの後端または両側を手でもってダイ取付表面46上に
位置ぎめすることができる。
溝50の寸法、その横方向の間隔および真空圧の圧力など
は厳密でなくてもよい。名目167.64cm(66インチ)の円
周のシリンダ10でもって、水位計で水の高さ68.58cm〜7
6.2cm(27〜30インチ)の真空圧、溝50の横方向に約5.0
8cm(2インチ)間隔、溝の幅約0.792cm(0.312イン
チ)、その深さ約0.474cm(0.187インチ)にとって、プ
リントダイ48は170R.P.M.まで回転可能なようにシリン
ダ上に強固に保持されることが確かめられた。しかし、
溝の深さは1インチの何千分の1、すなわち0.038cm〜
0.508cm(0.015〜0.20インチ)のオーダーの浅いもので
よい。深さを大にしても真空圧の配分が大になるもので
はないから、溝を0.474cm(0.187インチ)より深くする
ことにあまり意味はない。溝が0.792cm(0.312インチ)
よりも広い場合、裏板49は溝内にその硬さに応じてふく
らみ、そのことはプリント操作に支障をきたす。
本発明の他の実施例においては、ゲートバー70とバー84
を設けるよりはむしろ、第9図に示されるように溝ダン
パ71として働く短い部材を各プリントダイ48の後方端に
固定して、ダイの後方端における溝からの真空圧の逃げ
を防止することができる。
プリントダイ48の後方端の溝を密封するために本発明の
さらに他の実施例においては別の異なった型の溝ダンパ
を用いる。それは、第10図に示されるように溝50内の真
空圧の力の下にプリントダイ48の後方端に沿って変型す
る薄い可撓性のあるプラスチック材料の溝ダンパ73を、
ダイの端部に固定することによってなされる。この方法
が用いられるとき、溝50は図示の如く丸くして溝ダンパ
73が溝の形状に合致するようにする。可撓性あるプラス
チック片の溝ダンパ73は鉄材料の表面46に付着するよう
に、3M社によって商業的に販売されるストリップ状の可
撓性のある磁気材料の薄いもの(例えば0.05cm−0.20イ
ンチ)にしてもよい。
プリントダイ取付の操作に関して説明すると、吸込手
段、すなわちコンプレッサ28をONにして真空圧をシリン
ダ10の内部26に与える。使用例に応じたプリントダイ48
を選択する。それはU字型フック86から(第3図にみて
反時計回り方向に延びる)ストップバー62の直立部分68
まで延びるフルラップダイまたはバー84まで延びるより
短いダイであり、さらには既に説明したようにゲートバ
ー70まで延びるより短いダイである。フルラップダイが
用いられる場合、ゲートバー70とバー84は第7図にみて
上方に押されて切欠部82が溝80と並ぶようにするので、
真空圧は凹部56からストップバー62に当接する溝50の端
部まで流れる。3/4ラップダイが用いられる場合、バー8
4は溝80を閉じるように位置ぎめされ、また1/2ラップダ
イが用いられるとき、ゲートバー70は溝50を閉じるよう
に位置ぎめされる。プリントダイ48のU字型ストリップ
88は、U字型フック86にフックされる。こうすると、ダ
イ48の下のバルブ54はダイの圧力によって時計回り方向
に旋回せしめられ,それによって穴52を開け、このこと
は真空圧がダイの下の溝50に加えられることを許す。
プリントダイはシリンダ10のまわりに案内され、プリン
トダイ48の下の溝50の部分の真空圧によってダイ取付表
面46上に位置ぎめして保持される。機械のプリント部分
が次に通常の方法で操作される。
溝50内の真空圧の環状調整をなすためにゲートバー70ま
たはバー84を用いない場合、プリントダイ48には溝ダン
パ71また73(第9図、第10図)を嵌合して、ダイの後方
端において溝50から真空圧が逃げることを防止する。
U字型ストリップ88をもたないプリントダイ48が用いら
れる場合、それの先方縁はストップバー62の直立部分68
に接して配置されてダイをシリンダ上に並べる。そうす
ることはまたバルブ54を上記した如く旋回することにな
り、ダイの取付けはほぼ同じとなる。
プリント操作が完了すると、コンプレッサ28はOFFにさ
れて真空圧の供給を止め、自動的にプリントダイを取付
表面46から解放する。次に、いプリントダイ48はU字型
フック86とのフックから解放され、シリンダ10は次の取
付けをしうる状態にある。
希望されるならば、例えば図示しない在来型の真空スイ
ッチをチャンバ40(第1図)に接続して、操作中にプリ
ントダイ48を解放する可能性のある真空圧の消滅を検知
するようにしてもよい。その様なスイッチは機械の停止
回路に接続し、真空圧が失われたときに機械を止めるよ
うにすることもできる。プリントダイを解放する程度に
真空圧が失われるには約12秒を要し、他方機械は約6秒
で停止するので、プリントダイが解放される前に機械を
止めるについては100%の確率が存在することが確かめ
られた。プリントダイ48は比較的に軽くて可撓性がある
から、上記のようにして解放されても損傷は発生し難
い。
シリンダ内に真空圧を保つためには旋回可能なバルブ54
が好ましいとして説明したが、上述の機能を果たすべく
作られたその他のバルブも同目的のため使用でき、それ
らのバルブは本発明の適用範囲に含まれる。
プリントダイは、先端と後端の固定手段を除去すると本
発明の他の実施例において使用可能である。プリントダ
イは、もちろん直立部分68からゲートバー70かバー84の
いずれかに延びる程度に、またはぐるりと回ってストッ
プバー62に達する程度に長くなければならないが、溝ダ
ンパ71と73のいずれかが用いられる場合は除く。希望さ
れるならば、U字型フックをダイの先端縁に取り付け前
記した如くに使用することができる。
プリントダイ取付装置の一部を構成する好ましいその他
の実施例を、以下に第11〜17図を参照して説明する。こ
の実施例は、第1図ないし第6図および第10図を参照し
て説明した取付装置に類似する。シリンダ10、それの吸
込手段28への接続、シリンダ10の取付表面46のプリント
ダイの直下の部分のみへの自動的な排気方法はほぼ同じ
である。本実施例の改良点は、プリントダイの排気およ
びプリントダイの後方端部分の構造に関する。
第11図は好ましい実施例としての可撓性のあるプリント
ダイ200が、シリンダに装着されそのまわりに湾曲して
配置される前の平らな状態で示される。このプリントダ
イの先行端は、シリンダのストップバー62にフックする
ための内方に曲げたU字型のフック部分202を設けてあ
るが、それは第6図に示す如き形の形状のものでもよ
い。
プリントダイ200の後方端部分には、きわめて薄く可撓
性があり引延し可能な溝ダンパ204となる外べり、可撓
性の磁気ストリップ206および溝ダンパ204と磁気ストリ
ップ206をプリントダイの本体部分209に固着する粘着ス
トリップ208が設けられる。
第12図は第11図の12−12線に沿う断面を示し、その他の
部分は省略してある。磁気ストリップ206はしなやかな
弾性のあるストリップ210に適当な接着剤で接着され、
プラスチックのストリップ210には磁気ストリップ206の
後方に(第12図にみて右に)延びる溝ダンパ204が形成
される。ストリップ210は磁気ストリップ206の前方に
(第12図にみて左に)僅かばかり延在する。粘着ストリ
ップ208は、粘着側を下にしてその幅のほぼ半分にわた
ってストリップ210の前方部分上に装着される。粘着ス
トリップ208の左半分はストリップ210の前方に延び、粘
着側212はプリントプレートの本体部分に固着されるべ
く下方はさらされている。プリントダイに装着される前
に、粘着側212は引裂き取外し可能な保護ストリップで
カバーしておくとよい。
ストリップ210は、きわめて可撓性がありどの方向にも
弾性的に引延し可能な約0.015cm(0.006インチ)の厚さ
のきわめて薄いラテックス材料から形成される。ストリ
ップ210は、溝ダンパ204がシリンダ10の溝の形状をとる
ように変形することを可能にし、シリンダに対する密封
部を形成する。かかる変形は第10図にプラスチック片の
溝ダンパ73として示される。好ましくは、シリンダの取
付表面における溝50の縁は面取りする。溝ダンパ204の
ための適当なラテックス材は、オハイオ州44310・アク
ロン・ホームアベニュ1245のザ・ハイジニック・コーポ
レーションによって作られ、「ラテックスラバー」(La
tex Rubber)なる名称で販売されている。磁気ストリッ
プ206は、ミネソタ州55144・セント・ポールの3M社によ
って作られ「マグネティック・テープ」(Magnetic Tap
e)なる名称で販売されている。第12図のこの組立体の
幅方向の典型的な寸法は次のとおりである。粘着テープ
212は0.635cm(1/4インチ)、粘着ストリップ208は6.35
cm(2.5インチ)、磁気ストリップ206は2.54cm(1イン
チ)、ストリップ210は6.985cm(2.75インチ)。ストリ
ップ210の溝ダンパ204は磁気ストリップ206の右に3.175
cm(1.25インチ)延び、ストリップ210は磁気ストリッ
プ206の左に0.635cm(1/4インチ)延びる。磁気ストリ
ップ206の厚さは0.089cm(0.035インチ)である。
磁気ストリップ206は、プリントダイの後方端がシリン
ダ上に容易に位置ぎめされ、磁気ストリップとシリンダ
間の磁気的吸引力によって位置ぎめして保持されること
を可能にする。シリンダは通常鋼鉄またその他の鉄を含
む材料で作られる。このことは、例えばプリントプレス
が夜から翌日にかけて停止された場合やプリントダイ交
換のときのように、真空源28がシリンダ10の内部を排気
していないときに特に有利である。
第13図ないし第16図は、シリンダに取り付けるための好
ましいもう1つの実施例であるバルブ216を示す。
第13図は第14図の13−13線に沿う断面図である。可動な
バルブ部材218はコイルばね220によって上方にナイフエ
ッジのバルブシート222に接し弾性的に付勢されてい
る。ばね220はバルブ部材218の下方端の肩部224と、円
筒状のバルブハウジング230の内部を横に直径方向に延
びハウジング230に固定された平らな隔壁228の肩部226
との間に圧しつけられている。隔壁228の小さくなった
上方部分はバルブ部材218の盲ボア232内に延びてバルブ
部材218のための案内部となる。バルブハウジング230の
外部はねじ山234が切ってあり、バルブ216がシリンダ10
のねじ山を切った穴内にねじ込まれることを可能にす
る。この目的のため第3、4、6図の穴52にはねじ山を
切るとよい。バルブハウジング230の上方端にはフラン
ジ236を形成し、フランジ236は、バルブシート222へ向
けて下方かつ内方に傾斜して台形下方シート表面228と
台形内面240とを形成する。バルブ部材218の上部の近く
にはバルブシート222を密封する台形ランド242が形成さ
れる。作動用のスタッド244はランド242の上部からフラ
ンジ236の開いた中央部の上方に突出し、フランジ236の
上部の表面から短い長さ突出する。この短い長さは好ま
しくは0.254cm(1/10インチ)程度である。スタッド244
の上部はムード型をしている。バルブ216がシリンダ10
内にねじ込まれるとき、フランジ236の上部表面はシリ
ンダ10の破線で示すダイ取付表面46と同じか僅か下に位
置する。フランジ236にはそれを通して2つの直径方向
に相対するスロット246が形成されていて、これらのス
ロットはバルブ216がシリンダ10内に組み込まれたとき
に、ダイ取付表面46の溝50に連結する。この連絡を容易
にするために、ダイ取付表面46には、ねじ山を切った穴
52のまわりで第13図に点線で示すさら穴247が形成さ
れ、そのさら穴形状は台形で外方かつ上方に傾斜してい
て、各バルブ216のフランジ236まわりに空間を提供す
る。かくして、バルブ216が組み立てられたときに、ス
ロット246の正確な配置は厳密でなくてよい。しかし、
スロット246がダイ取付表面46のそれぞれの溝50と同一
線上にあるときはこのさら穴を省略してよい。
第14図はバルブ216の平面図で、フランジ236を通る直径
方向に相対するスロット246、スタッド244および台形表
面240とランド242を示す図である。
第15図はバルブ216の底面図で、円筒状バルブハウジン
グ230の内部を横切って直径方向に延びる板状の隔壁228
を示す図である。
第16図は第13図の上方部分の図で、バルブ開のときバル
ブを通る空気流248を示す図である。かかる空気法は、
第13図に点線で示す可撓性のプリントダイ200がシリン
ダ10の表面に取り付けられ、スタッド244に接触し自動
的にそれを押し下げ、かくしてスタッド244がシリンダ1
0の表面上に突出しない状態にあるとき発生する。ラン
ド242はバルブシート222との接触を離れて下方向に動か
され、空気はシリンダ内の真空によって溝50からスロッ
ト246を通り、バルブシート222を超えハウジング230の
内部を通り、バルブ216が取り付けられた穴52を経由し
てシリンダ10の内部へ引き込まれる。プリントダイ200
が除去されると、ばね220がバルブ216を再び閉じる。第
1図ないし第6図および第10図の実施例について既に説
明したように、プリントダイ200によってカバーされて
いないバルブ216は、シリンダ10上に配置されたとき閉
じたままである。この場合、これらのバルブ216は、シ
リンダ10内の真空によってではなくばね220によって閉
じられる。
バルブシート222は、台形ランド242と共に、印刷される
紙、ボール紙シート、カートンなどの紙片とかその他の
ゴミがバルブ内にたまりまたはバルブを詰まらせたりも
しくはその他の方法でバルブの機能に悪影響を与える危
険を少なくする機能を果たす。バルブシート222と関係
するランド242は自己清浄手段を提供し、前記の如きゴ
ミは空気流によって吹き飛ばされる。
第17図は第1図のシリンダ10の変型例である実施例の部
分的正面図で、第13図ないし第16図に示されるバルブ21
6は各穴52(第6図)にねじ込まれ、これらのバルブ組
立体はストップバー62の後側に近いところでシリンダ10
を軸線方向に横切る線に沿って延びる。各バルブ216の
スロット246は任意に配置され、さら穴247を経てバルブ
216が位置する円周方向溝50と連絡する。スロット246が
あることによって、既に説明した凹部56は希望されるな
らばそのままにしておくことができる。しかし、その場
合に凹部56は、まわりに空間がある状態でフランジ236
を受けるさら穴状の台形シートとしてより容易に形成す
ることができ、それが第17図に示される。溝50はシリン
ダの回転軸線に垂直な別々の環状溝として形成してもよ
いが、第17図に示されるように溝50はストップバー62の
みによって遮断され別々の溝50に分離された連続螺旋状
溝として作られている。かかる螺旋状溝は、複数の平行
な環状溝を機械仕上げすることに比べ製作上の利点があ
る。かかる螺旋状溝の構造でもって、プリントダイ200
が位置ぎめされたときに、開いたバルブ216と連絡する
螺旋状溝の一部分は(第10図または第17図にみて)右手
の側縁の下から延びる。このことは真空漏れがその溝に
受け取られるようにする。しかし、かかる側部に延びる
溝に関係した真空漏れはなんら悪影響を及ぼさないこと
が確認された。そのような漏れを防止することが希望さ
れるならば、プリントダイの側を一時的にプラグ止めす
るかまたはその全体または一部に沿って溝ダンパ73また
は204を形成するとよい。
第17図のバルブ配置を第10図または第11図のプリントダ
イに用いる場合、ゲートバー70、バー84(第3図)なん
らの働きもなさないから省略してもよい。
第17図の溝50の典型的な寸法は、0.635cm(1/4インチ)
の幅、0.317cm(1/8インチ)の深さであり、複数の螺旋
状溝は軸線方向に5.08cm(2インチ)の間隔を置いて形
成された。
プリントダイ取付装置の上記の実施例の操作において、
コップレッサ28(第1図)がONにされてシリンダ10の内
部26を真空にする。使用のためのプリントダイを選択す
る。それU字型フック86からストップバー62の直立部分
68に第3図にみて反時計回り方向に延びるフルラップダ
イであり、またはバー84まで延びる短いもの、さらには
既に説明したようにゲートバー70まで延びるより短いも
のであってもよい。フルラップダイが用いられる場合、
ゲートバー70とバー84は第7図にみて上方に押し上げら
れて、切欠部82が溝50と同一線状に並ぶようにするの
で、凹部56からストップバー62に当接する溝50の端部分
まで真空になる。3/4ラップダイが用いられる場合、バ
ー84は溝50を閉じるようち配置され、また1/2ラップダ
イが用いられる場合、ゲートバー70が溝50を閉じるよう
に位置ぎめされる。プリントダイ48の先行縁はU字型フ
ック86にフック止めされるよう。こうする際に、プリン
トダイ48の下のバルブ54またはスタッド244はプリント
ダイの圧力によって反時計回り方向に旋回せしめられる
かまたは押し下げられて穴52を開き、このことはプリン
トダイの下の溝50が真空になることを許す。もちろんプ
リントダイ200の変型例が用いられる場合、プリントダ
イ200の長さにかかわりなくゲートバー70とバー84は必
要でない。可撓性のあるプリントダイ48、200はシリン
ダ10のまわりに案内され、溝50のダイの下の部分内の真
空によって取付表面46上に位置ぎめして保持される。機
械のプリント部分が次に通常の操作を開始する。
先端部にU字型ストリップ88を含まないプリントダイ48
または200が用いられる場合、プリントダイの先行縁は
単にストップバー62の直立部分68に接して配置されるだ
けでプリントダイをシリンダ上に並べる。そうすること
は上記したと同じ方法でバルブ54を旋回しまたはバルブ
部材218を押し下げ、従ってプリントダイの取付けは実
質的には同様である。
一連の印刷が終わると、コンプレッサ28はOFFにされ、
そのことは真空を作ることを止め、プリントダイを取付
表面から自動的に解放する。プリントダイ48は次にU字
型フック86から外され、シリンダ10は次のセットアップ
の用意ができる。変型プリントダイ200については、磁
気ストリップ206が最初にシリンダか引っ張り上げて外
される。
希望されるならば、例えば図示しない真空スイッチをチ
ャンバ40に接続して、操作中にプリントダイを解放する
おそれのある真空圧の減少を検知するようにする。スイ
ッチは機械の停止回路に接続され、真空圧が失われた場
合に機械を停止するようにする。ダイを解放する程度に
まで真空圧が減少するには約12秒かかり、一方、機械は
約6秒で停止し、プリントダイが解放される前に機械が
停止するについて100%確実であることが確かめられ
た。プリントダイは比較的に軽くかつ可撓性があるの
で、このようにしてそれが解放されても損傷(ダメー
ジ)の発生する確率は小である。しかし、変型プリント
ダイ200を用いる場合、磁気ストリップ206はダイをその
位置に保持し解放し抵抗しようとする。
〔発明の効果〕
本発明は、プリントダイの取付けのための簡単でより安
価な手段を提供し、それは従来の装置の取付時間よりも
かなり短い時間で足りる効果がある。
本発明の上記実施例は、プリントダイをシリンダ上に取
り付けるための簡単なかつ改良された手段を提供し従来
例に比べて取付けに要する時間を短縮するだけでなく、
現在使用されている可撓性プリントダイは本発明に従い
上記の新規な後方組立体を加えることによって容易に変
型されうる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はシリンダの端部に連結された吸込手段からシリ
ンダ上に置かれたプリントダイへ真空圧を供給するため
の横方向に間隔をとった環状凹部と溝とをもったシリン
ダを示す一部断面図の正面図、 第2図は第1図に示される位置から90゜回した第1図の
シリンダのダイ取付表面の正面図 第3図は第2図のシリンダの同図III−III線に沿う断面
図、 第4図は第1図のシリンダ上のストップバーとバルブの
一部の拡大平面図、 第5図は第4図のストップバーとバルブの同図V−V線
に沿う断面図で、シリンダ内部からの真空圧の流れを阻
止する状態を示す図、 第6図は第5図に類似の断面図で、真空圧を溝内に与え
るためにプリントダイを取り付けることにより開かれた
バルブを示す図、 第7図は第2図に示されるシリンダ上のゲートバーの一
部の拡大平面図、 第8図は第7図のゲートバーの同図VIII−VII線に沿う
断面図で、ゲートバーの取付けを示す図、 第9図は第8図に類似の拡大断面図で、真空圧がプリン
トダイの後方端の溝から逃げることを防ぐために溝ダン
パを使用する状態を示す図、 第10図はプリントダイの後方端の溝から真空圧が逃げる
ことを防ぐために可撓性の溝ダンパを用いる状態を示す
図、 第11図は本発明に従うプリントダイの他の実施例の斜視
図、 第12図は第11図の12−12線に沿う断面図、 第13図は本発明に従うバルブの第14図の13−13線に沿う
断面図、 第14図は第13図のバルブの平面図、 第15図は第13図、第14図のバルブの底面図、 第16図は第13図のバルブの上方部分の部分的図である
が、バルブが開いた状態の図、 第17図は第1図、第2図、第3図のシリンダの第13図な
いし第16図のバルブを組み込んだ状態の部分的正面図で
ある。 第1図〜第17図において、 10はシリンダ、 12、14は支持部材、 16、18はジャーナル、 26は内部、 28は吸込手段、 30は空気流路、 36はホルダ、 38は中空の管、 40はチャンバ、 42は取入れ口マニホルド、 46はダイ取付表面、 48はプリントダイ、 49は裏板、 50は真空圧配分溝(または溝)、 52は穴、 54はバルブ、 56は凹部、 58はピン、 60は溝、 62はストップバー、 63はねじ、 64は先端、 66は後端止め、 68は直立部分、 70はゲートバー、 71は溝ダンパ、 72は後端止め、 73は溝ダンパ(外べり)、 74は溝、 76は保持板、 78は凹部、 80はねじ、 82は切欠部、 84はバー、 86はU字型フック、 88はダイ48のU字型ストリップ、 200はプリントダイ、 202はフック部分、 204は溝ダンパ(外べり)、 206は磁気ストリップ、 208は粘着ストリップ、 209は本体部分、 210はストリップ、 216はバルブ、 218はバルブ部材、 220はコイルばね、 222はバルブシート、 230はバルブハウジング、 234はねじ山、 236はフランジ、 238は台形下方シート表面、 240は台形内面、 242はランド、 244はスタッド、 246はスロット、 247はさら穴、 248は空気流である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン アール ハリソン アメリカ合衆国 メリーランド州 21234 ボルチモア オニツクスロード 2800 (72)発明者 デニス ジェイ パー アメリカ合衆国 ペンシルバニア州 17403 ヨーク グランドビユーロード 808 (72)発明者 エドワード エイチ ハリソン アメリカ合衆国 メリーランド州 21084 ジヤレツツビル ツインオークロード 1810

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】その上に可撓性のプリントダイ(48,200)
    が取り付けられる円筒状のダイ取付表面(46)をもった
    回転可能なシリンダ(10)、 シリンダ(10)の内部(26)を真空源に連結するための
    手段、 ダイ取付表面(46)に設けた複数の真空圧配分溝(50)
    および 内部(26)からダイ取付表面(46)へ選択的に真空圧を
    与えるための内部(26)とダイ取付表面(46)との間の
    連絡を制御するためのシリンダ(10)に取り付けた複数
    のバルブ(54)とから成り、 バルブ(54)はダイ取付表面(46)の上に突出する押し
    下げ可能な作動部分を有し、該作動部分はプリントダイ
    (48)がダイ取付表面(46)に取り付けられたときプリ
    ントダイ(48)と接触して押し下げられ、それによって
    真空圧をプリントダイ(48)の下に与えてプリントダイ
    (48)をダイ取付表面(46)に引きつけ、 真空圧配分溝(50)はシリンダ(10)の軸線方向に間隔
    をとり、該軸線方向の横方向にシリンダ(10)の周りを
    延在し、真空圧配分溝(50)の各々はバルブ(54)のそ
    れぞれと連絡し、 該軸線方向に延在し真空圧配分溝(50)を横切るストッ
    プバー(62)は、プリントダイ(48)の先行縁がストッ
    プバー(62)に当接した状態で真空圧配分溝(50)の閉
    じられた端部と成ることを特徴とする回転ダイ装置。
  2. 【請求項2】その上に可撓性のプリントダイ(48,200)
    が取り付けられる円筒状のダイ取付表面(46)をもった
    回転可能なシリンダ(10)、 シリンダ(10)の内部(26)を真空源に連結するための
    手段、 ダイ取付表面(46)に設けた複数の真空圧配分溝(50)
    および 内部(26)からダイ取付表面(46)へ選択的に真空圧を
    与えるための内部(26)とダイ取付表面(46)との間の
    連絡を制御するためのシリンダ(10)に取り付けた複数
    のバルブ(54)とから成り、 プリントダイ(48,200)の後方端に設けた溝ダンパ(7
    1,73,204)は該後方端においてプリントダイ(48,200)
    によって覆われた真空圧配分溝(50)を封止する回転ダ
    イ装置。
  3. 【請求項3】該溝ダンパ(73,204)は該プリントダイの
    後方端から延在する可撓性のしなやかな外べりである特
    許請求の範囲第2項記載の回転ダイ装置。
  4. 【請求項4】該溝ダンパ(71)は該プリントダイの後方
    端に固着された短い条片状材料である特許請求の範囲第
    2項記載の回転ダイ装置。
  5. 【請求項5】その上に可撓性のプリントダイ(48,200)
    が取り付けられる円筒状のダイ取付表面(46)をもった
    回転可能なシリンダ(10)、 シリンダ(10)の内部(26)を真空源に連結するための
    手段、 ダイ取付表面(46)に設けた複数の真空圧配分溝(50)
    および 内部(26)からダイ取付表面(46)へ選択的に真空圧を
    与えるための内部(26)とダイ取付表面(46)との間の
    連絡を制御するためのシリンダ(10)に取り付けた複数
    のバルブ(54)とから成り、 真空圧配分溝(50)はシリンダ(10)に1つの連続した
    螺旋形に形成され、 真空圧配分溝(50)はストップバー(62)によって中断
    され別個の複数の溝を提供し、 溝ダンパ(73,204)をもったプリントダイ(73,204)が
    シリンダ(10)に取り付けられる回転ダイ装置。
  6. 【請求項6】その上に可撓性のプリントダイ(48,200)
    が取り付けられる円筒状のダイ取付表面(46)をもった
    回転可能なシリンダ(10)、 シリンダ(10)の内部(26)を真空源に連結するための
    手段、 ダイ取付表面(46)に設けた複数の真空圧配分溝(50)
    および 内部(26)からダイ取付表面(46)へ選択的に真空圧を
    与えるための内部(26)とダイ取付表面(46)との間の
    連絡を制御するためのシリンダ(10)に取り付けた複数
    のバルブ(54)とから成り、 プリントダイ(200)は可撓性の本体部分(209)を有
    し、溝ダンパ(204)と一体的な可撓性のストリップ(2
    10)はプリントダイ(200)の後方端から延在し、 溝ダンパ(204)は溝封止手段であり該後方端によって
    覆われた真空圧配分溝(50)内に真空圧によって入って
    変形する回転ダイ装置。
  7. 【請求項7】ストリップ(210)は弾性をもち引伸し可
    能であり、磁気ストリップ(206)は本体部分(209)に
    連結されて該後方端の隣に配置される特許請求の範囲第
    6項記載の回転ダイ装置。
  8. 【請求項8】その上に可撓性のプリントダイ(48,200)
    が取り付けられる円筒状のダイ取付表面(46)をもった
    回転可能なシリンダ(10)、 シリンダ(10)の内部(26)を真空源に連結するための
    手段および ダイ取付表面(46)に設けた複数の真空圧配分溝(50)
    とから成り、 シリンダ(10)に取り付けた複数のバルブ(216)はバ
    ルブシート(222)に向けて弾性的に押し付けられたバ
    ルブ部材(218)を有し、 バルブ部材(218)のスタッド(244)はバルブ部材(21
    8)がバルブシート(222)と係合してバルブを閉にする
    ときにダイ取付表面(46)の上方に延在し、 スタッド(244)はバルブ(216)の作動部材を構成する
    回転ダイ装置。
  9. 【請求項9】バルブシート(222)はナイフエッジであ
    り、バルブ部材(218)はバルブ閉のときバルブシート
    (222)と係合する台形ランド(242)を有する特許請求
    の範囲第8項記載の回転ダイ装置。
  10. 【請求項10】バルブ(216)はストップバー(62)の
    隣に位置していて真空圧はプリントダイ(200)の先端
    に最初に与えられる特許請求の範囲第8項記載の回転ダ
    イ装置。
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