JPH0737789U - 車両運搬車の積み降し装置 - Google Patents

車両運搬車の積み降し装置

Info

Publication number
JPH0737789U
JPH0737789U JP6812493U JP6812493U JPH0737789U JP H0737789 U JPH0737789 U JP H0737789U JP 6812493 U JP6812493 U JP 6812493U JP 6812493 U JP6812493 U JP 6812493U JP H0737789 U JPH0737789 U JP H0737789U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
loading
platform
loading platform
unloading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6812493U
Other languages
English (en)
Inventor
守 鯉登
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shinmaywa Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinmaywa Industries Ltd filed Critical Shinmaywa Industries Ltd
Priority to JP6812493U priority Critical patent/JPH0737789U/ja
Publication of JPH0737789U publication Critical patent/JPH0737789U/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Loading Or Unloading Of Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】荷台上の自動車に対する運転者の乗降作業を不
要とする積み降し装置を構成し、自動車の積み降し作業
の安全性および簡単化を図る。 【構成】車台1 上に設けた後傾可能な傾動枠2 に、前後
方向へ摺動可能な荷台3を設け、傾動枠2 の後傾状態で
荷台3 を後方へ摺動させることにより、荷台3 に対する
自動車X の積み降しを可能とする車両運搬車V を前提と
し、上記荷台3 の前端部に、ワイヤ11を巻取りまたは巻
戻し可能とするウインチ装置12を設け、上記ワイヤ11の
一端に、荷台3 の前端部からテールゲート3dの後端部ま
での間を移動可能とする移動台14を係合し、該移動台14
に、上記自動車X の前輪FWを固縛する固縛装置27を設け
る。そして、上記移動台14を、ウインチ装置12によるワ
イヤ11の巻取り又は巻戻しによりガイド部23に対して摺
接部を上下左右方向から摺接させつつ前後方向へ移動さ
せて、車両X を積み降す積み降し装置Z を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、荷台への車両の積み降しを可能とする車両運搬車の積み降し装置に 関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両運搬車においては、車台上に、後傾可能に後端部が枢支された傾 動枠を設け、該傾動枠に、荷台を前後方向へ摺動可能に設けて、上記傾動枠を後 傾させた状態で上記荷台を後方へ摺動させるとともに、該荷台の後端部を地上面 に対して近付けた状態でテールゲートを開放させてそのテールゲートの先端を地 面に接地させることにより、車両を自走させて荷台に対して積み降すようにして いる。
【0003】 また、荷台に対する車両の積み降しを可能とする積み降し装置が車両運搬車に 設けられたものもあり、この積み降し装置は、荷台の前端部に設けられたウイン チ装置により構成され、ウインチ装置より導出するワイヤの一端を車両の前後方 向一側に係合し、このワイヤをウインチ装置で巻き上げることにより荷台上に車 両を積込む一方、ワイヤを巻き戻すことにより荷台上から車両を降すようにして いる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記の如き車両の自走により積み降すものでは、幅の狭い後傾状態 の荷台に対して積み降す作業に運転者の経験や技術が必要である上、経験や技術 に富む運転者であっても勘に委ねた作業であるために不安が伴うことになる。
【0005】 また、上記の如き積み降し装置を備えたものでは、バッテリ不良などにより自 走不能な車両の積降しが行える反面、自走の場合と同様に、幅の狭い後傾状態の 荷台に対して操舵修正しつつ車両が積み降されるため、積み込み完了時または降 す際の車両(運転席)に乗降する必要がある。その場合、荷台が幅の狭い後傾状 態であることから、荷台上の車両に対する乗降作業に危険が伴うことになる。
【0006】 しかも、上記の如き積み降し装置を備えていても、タイヤの不良によりタイヤ 自体が回転不能であったり蛇行したりする車両や、操舵装置の不良により操舵修 正の利かない車両などにあっては、幅の狭い荷台に対して積み降す作業が非常に 難しく、積み降し作業が困難をきわめたものとなる。
【0007】 本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、荷台上 の車両に対する運転者の乗降作業を不要にするとともに、車両のタイヤに依存し ない積み降し装置を構成し、車両の荷台に対する積み降し作業を簡単かつ安全に 行えるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案が講じた解決手段は、車両運搬車の積み降し 装置として、車台上に、後傾可能に後端部が枢支された傾動枠が設けられ、該傾 動枠に、荷台が前後方向へ摺動可能に設けられていて、上記傾動枠を後傾させた 状態で上記荷台を後方へ摺動させるとともに、該荷台の後端部を地上面に対して 近付けた状態でテールゲートを開放させてそのテールゲートの先端を地面に接地 させることにより、荷台に対する車両の積み降しを可能とする車両運搬車を前提 とする。
【0009】 そして、上記荷台の前端部に設けられ、一端が導出するワイヤを巻取りまたは 巻戻し可能とするウインチ装置と、上記ワイヤの一端に係脱可能に係合され、上 記荷台の前端部から開放状態のテールゲートの先端部までの間を前後方向へ移動 する移動台と、上記移動台の側部に対応する荷台の対応位置に設けられ、移動台 を上下左右方向から摺接させた状態で前後方向へ移動可能に案内するガイド部と 、上記移動台に設けられ、上記車両の車輪を移動台上に固縛する固縛装置とを備 える。そして、上記移動台を、上記固縛装置により車輪を固縛した状態で、上記 ウインチ装置によるワイヤの巻取りまたは巻戻しにより荷台上において前後方向 へ移動させて、車両を荷台に対して積み降すように構成したものである。
【0010】
【作用】
上記の構成により、本考案では、後傾状態で後方へ摺動させた荷台上に自動車 などの車両を積み込む場合、ウインチ装置によりワイヤを巻戻してその一端に係 合された移動台を、荷台の前端部から開放状態のテールゲートの先端部(後端部 )まで後方へ移動させる。そして、このテールゲートの後端部に位置している移 動台上の固縛装置に自動車の前輪または後輪の一方が固縛されるよう,自動車を 自走又は移動台から外したワイヤの一端を自動車の車載用のフックなどに係合さ せたウインチによる牽引などにより前輪または後輪の一方を移動台上に載せ、固 縛装置による移動台上への自動車の固縛を完了させる。次いで、ウインチ装置に よりワイヤを巻取って移動台をテールゲートの後端部から荷台の前端部までガイ ド部に上下左右方向から摺接させた状態で前方へ移動させることにより、固縛装 置により前輪または後輪の一方が固縛された自動車をワイヤの巻取りに伴い荷台 上を搬送させて前方へ移動させ、テールゲートを閉塞して自動車を荷台上へ積み 込む作業を完了させる。
【0011】 一方、荷台上から自動車を降す場合、ウインチ装置によりワイヤを巻戻すこと により、後傾状態である荷台上においてワイヤの巻戻し量(導出量)に応じて移 動台を荷台の前端部からテールゲートの後端部まで後方へ移動させ、自動車を荷 台上で搬送させて後方へ移動させる。これに伴い、固縛装置により固縛されてい ない自動車の後輪または前輪の他方を地面に接地させつつ、固縛装置(前輪また は後輪の一方側)をテールゲートの後端部に位置させる。そして、この状態で、 固縛装置による固縛を解除し、運転者による自動車(運転席)に乗り込んでの自 走、又は作業者による人力などにより移動台上から自動車の前輪又は後輪の一方 を降し、自動車を荷台上から降す作業を完了させる。
【0012】 このように、車両の前輪または後輪の一方を固縛装置により固縛した状態で移 動台を荷台の前端部からテールゲートの後端部までの間で移動させるようにした ことにより、経験や技術および勘を必要とする運転者の自走による不安を伴った ,幅の狭い後傾状態の荷台に対する積み降し作業が廃止されるとともに、積み込 み完了時または降す際の幅の狭い後傾状態の荷台上の自動車への危険を伴う運転 者の乗降作業が廃止される。また、上記の如く移動台による車両の積降し作業に より、自走可能な車両は勿論のこと、バッテリなどの不良により自走不能な車両 や、タイヤの不良によりタイヤ自体が回転不能であったり蛇行したりする車両や 、操舵装置の不良により操舵修正の利かない車両の荷台に対する積み降し作業が 非常に簡単に行えることになる。
【0013】 しかも、移動台がガイド部に対して上下左右方向から摺接していることにより 、車両運搬車による自動車運搬時の路面の凹凸や旋回などによる荷台上での移動 台の上下左右方向の移動が抑制されることになり、自動車の荷台上での上下左右 方向の揺れが効果的に抑制される。
【0014】
【考案の効果】
以上の如く、本考案における車両運搬車の積み降し装置によれば、ウインチ装 置によるワイヤの巻取りまたは巻戻し操作により、自動車の車輪を固縛すべくテ ールゲートの後端部に位置させた移動台を前後方向へ移動させて、後傾状態で後 方へ摺動させた荷台に対して自動車を積み降せるので、運転者に依存する積み降 し作業を廃止して安全性を図るとともに、あらゆる故障車両の荷台に対する積み 降し作業の簡単化を図ることができる。しかも、ガイド部に対する摺接により移 動台の上下左右方向への移動を抑制したので、自動車運搬時における荷台上での 自動車の上下左右方向の揺れを効果的に抑制することができる。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0016】 図1および図5は本考案の一実施例に係る積み降し装置を用いた車両運搬車を 示し、1はキャビンCの後部に連設された車両運搬車Vの車台、SCは該車台1 上に設けられたサブシャーシ、2は該サブシャーシSCの後端部において水平軸 O回りに傾動自在(後傾自在)に枢支された傾動枠、3は該傾動枠2に対して前 後方向へ摺動自在に支持された自動車X搭載可能な荷台である。該荷台3は、上 記キャビンCと略一致する幅に形成されて車台1上を後方に延びるデッキ面3a と、上記キャビンCと略一致する高さに形成された枠状の前壁3bと、頂面が上 記デッキ面3aよりも若干上方に位置する枠状の側壁3c,3cと、該各側壁3 cの後端に枢支軸Pを有して後方へ開閉するテールゲート3dとからなる。
【0017】 また、上記傾動枠2の中央部後側には、基端軸4aが上記サブシャーシSCの 略中央部に固定された左右一対のリフトシリンダ4(図では一方のみ示す)の先 端が連結されていて、さらにこの先端部で水平軸5回りに回動自在に支承されて いる。すなわち、このリフトシリンダ4が伸長したときには傾動枠2が傾動状態 に、リフトシリンダ4が縮短したときには傾動枠2が倒伏状態(水平状態)にな るようになされている。さらに、上記傾動枠2の前端部と荷台3との間には、伸 縮自在な伸縮シリンダ6が連携されており、該伸縮シリンダ6の伸縮動作により 、傾動枠2に対して荷台3が摺動するようになっている。しかして、上記荷台3 への自動車Xの積み降しを行う際には、自動車Xの積み降しが円滑に行える荷台 3の傾斜角度つまり地上面に対して荷台3が略11°の傾斜角度となるよう,リ フトシリンダ4を伸長させ、この状態で、伸縮シリンダ6を伸長させて荷台3を 傾動枠2に対して後方へ摺動させることにより、地上面に対して近付けられた荷 台3の後端部より自動車Xの積み降しを行うようにしている。この場合、荷台3 のテールゲート3dは、自動車Xの積み降し時に後方へ開放(倒伏)してその先 端部としての後端部(閉塞時では上端部)が地上面に接地することにより、荷台 3後端部の地上面に対する断差を可及的に小さくする歩み板としての機能を有し ており、テールゲート3dは、その上面と、荷台3のデッキ面3aとの互いの面 同士が直線状に連続するような開放状態が得られるようになっている。
【0018】 そして、本考案の特徴部分として、図2ないし図4に示すように、上記荷台3 のデッキ面3aの前端部中央位置には、一端が導出するワイヤ11を巻取りまた は巻戻し可能とする油圧式のウインチ装置12が設けられている。また、上記ワ イヤ11の一端にはフック(図示せず)が固着されており、このフックは、上記 荷台3のデッキ面3a上における前端部から開放状態のテールゲート3dの上面 後端部までの間を移動する移動台14の前端部に係合具(図示せず)を介して係 脱可能に係合されるようになっている。上記フックは、自動車Xの前後端部など に設けられる車載用のフックに対しても係脱可能に係合するようになっている。
【0019】 上記移動台14は、自動車Xの前輪FWが上面に載置されるよう車幅方向へ幅 広に形成されている。また、上記移動台14は、上面が前後端部に車止めを有し て段差状に形成された左右一対の本体部21と、該本体部21の外側面に固設さ れて前方へ延びフレーム部22と、該フレーム部22の前端外側面に固設され、 上記荷台3のデッキ面3aの左右側端位置を前後方向へ延びる断面略コ字状のガ イド部23に対して上下左右方向から摺接する摺接部24とを備えている。また 、上記各本体部21の後端は、水平軸25を有して回動可能なアーム26に形成 されていて、自動車Xの前輪FWが移動台14(本体部21)上に載置された状 態で後方から前輪FWを抱え込むように回動すると共に、各本体部21には、移 動台14上の前輪FWを固縛する固縛装置27が設けられている。該固縛装置2 7は、上記アーム26に回動自在に設けられた回動リンク28,…と、該各回動 リンク28の先端に支持された車幅方向へ延びる第1ロッド部材29aと、一端 が該第1ロッド部材29aに、他端が本体部21の前端位置を車幅方向へ延びる 第2ロッド部材29bにそれぞれ取付けられ、前輪FWの外周面周りに掛け渡さ れるラッシングベルト30とにより構成されている。さらに、上記摺接部24は 、摺接部本体24aと、該摺接部本体24aの前後端に鉛直軸24b,24bを 介して回動自在に支持され、上記ガイド部23に対する左右方向からの摺接によ り移動台14の左右方向への位置規制を行う第1ガイドローラ24c,24cと 、上記摺接部本体24aの中央位置に水平軸24dを介して回動自在に支持され 、上記ガイド部23に対する上下方向からの摺接により移動台14の上下方向へ の位置規制を行う第2ガイドローラ24eとを備えてなる。そして、上記移動台 14は、前輪FWを固縛装置27により固縛した状態で、上記ウインチ装置12 によるワイヤ11の巻取りまたは巻戻しにより荷台3のデッキ面3aの前端部か らテールゲート3dの後端部までの間を前後方向へ移動して自動車Xを荷台3の デッキ面3aに対して積み降すようになっていて、本体部21、フレーム部22 、摺接部24および固縛装置27を備えた移動台14と、ガイド部23と、ウイ ンチ装置12により自動車Xを荷台3に対して積み降す積み降し装置Zを構成し ている。また、上記ウインチ装置12は、ハーネス31を介して接続された操作 盤32上の操作スイッチ33,…により、車両運搬車Vの外方から遠隔操作され て巻取りまたは巻戻し操作されるようになっている。
【0020】 また、上記積み降し装置Zは、固縛装置27により前輪Wを固縛した自動車X が荷台3のデッキ面3aに対して積み降されるよう,自動車Xを荷台3のデッキ 面3aに積み込む際にはウインチ装置12を巻取り操作して移動台14を前方へ 移動させる一方、自動車Xを荷台3のデッキ面3aから降す際にはウインチ装置 12を巻戻し操作して移動台14を後方へ移動させるようにしている。また、上 記移動台14(本体部21)の荷台3のデッキ面3a上の前端部での位置規制は 、荷台3のデッキ面3aの前端部より突出する前端部ストッパ41と、左右の移 動台14,14をフレーム部22の前端部位置で連結する連結フレーム42前面 との当接により行われる。一方、上記移動台14のテールゲート3dの後端部で の位置規制は、ガイド部23の後端片と、摺接部24(摺接部本体24a)後端 の第1ガイドローラ24cとの当接により行われる。
【0021】 ここで、自動車Xを荷台3に対して積み降す手順を図1,図6および図7に基 づいて説明する。
【0022】 先ず、荷台3上に自動車Xを積み込む場合、図1に示すように、リフトシリン ダ4を伸長させて傾動枠2を傾動状態にし、さらに、伸縮シリンダ6を伸長させ て傾動枠2に対して荷台3を後方へ摺動させる。この状態で、テールゲート3d を開放状態にし、車外からの操作盤32上の各操作スイッチ33により、ウイン チ装置12を巻き戻し操作してワイヤ11を導出し、各ガイド部23内で各ガイ ドローラ24c,24c,24eを摺動させて移動台14(本体部21)を案内 しつつ荷台3のデッキ面3a上を搬送させて後方の後端部位置、つまり荷台3側 のガイド部23後端片と摺接部24後端の第1ガイドローラ24cとが当接する まで移動させ、テールゲート3dの後端部に移動台14を位置させておく。そし て、この移動台14上の固縛装置27に自動車Xの前輪FWが固縛されるよう, 自動車Xを自走又はワイヤ11一端のフックを移動台14の係合具から外して車 載フックに係合させたウインチ装置12による牽引などにより前輪FWを移動台 14の上面に載せ、固縛装置27による移動台14上への自動車Xの固縛を完了 させる。そして、自動車Xを牽引により移動台14上に載せた場合には、ワイヤ 11一端のフックを車載フックから外して再度移動台14の係合具に係合させて おく。この場合、移動台14上に固縛装置27により自走可能な自動車Xの前輪 FWを固縛すれば、固縛装置27が移動台14での車輪ストッパとして機能する 。
【0023】 次いで、操作スイッチ33によりウインチ装置12を巻き取り操作し、ワイヤ 12を巻取って移動台14を前方へ移動させることにより、固縛装置27により 前輪FWが固縛された自動車Xをワイヤ11の巻取りに伴い摺接部24をガイド 部23で案内しつつ荷台3のデッキ面3a上を搬送させて前方の前端部位置、つ まり荷台3側の前端部ストッパ41と移動台14側の連結フレーム42前面とが 当接するまで移動させ、自動車Xを荷台3のデッキ面3a上へ積み込む作業を完 了させる。しかる後、図6に示すように、伸縮シリンダ6を縮短させて荷台3を 傾動枠2に対して前方へ摺動させた後、図7に示すように、リフトシリンダ4を 縮短させて傾動枠2と共に荷台3を倒伏状態にし、自動車Xを車両運搬車Vの車 台1上に運搬可能な状態で搭載完了させる。
【0024】 一方、荷台3上から自動車Xを降す場合、上記動作とは逆の動作、つまりリフ トシリンダ4を伸長させて傾動枠2を傾動状態にした後、伸縮シリンダ6を伸長 させて傾動枠2に対して荷台3を後方へ摺動させる。この状態で、操作スイッチ 33によってウインチ装置12を巻戻し操作することにより、後傾状態である荷 台3上においてワイヤ11の巻戻し量(導出量)に応じて移動台14を後方へ移 動(摺動)させ、自動車Xを荷台3のデッキ面3a上で搬送させて後方へ移動さ せる。これに伴い、固縛装置27により固縛されていない自動車Xの後輪RWを 地面に接地させつつ、移動台14をテールゲート3dの後端部に位置させる。そ して、この状態で、移動台14上の固縛装置27による前輪FWの固縛を解除し 、運転者が自動車X(運転席)に乗り込んで自走又は作業者による人力などによ り移動台14上から自動車Xの前輪FWを降し、自動車Xを荷台3上から降す作 業を完了させる。
【0025】 このように、自動車Xの前輪FWを固縛装置27により固縛した状態で移動台 14を荷台3の前端部からテールゲート3dの後端部までの間で移動させるよう ,車両運搬車Vの外方からの操作スイッチ33によってウインチ装置12の巻取 りまたは巻戻し操作を遠隔操作で行えることにより、自動車Xの積み降し作業に 運転者の経験や技術が不要となる上、経験や技術に富む運転者の勘に委ねた積み 降し作業の不安も解消され、経験や技術および勘を必要とする運転者の自走によ る,不安を伴う幅の狭い後傾状態の荷台3に対する積み降し作業が廃止される。 しかも、自動車Xの積み降し時に自動車を操舵修正する運転者が不要となり、積 み込み完了時または降す際の幅の狭い後傾状態の荷台3のデッキ面3a上の自動 車Xに運転者が乗降する必要がなく、運転者は自走可能な自動車Xにおいてのみ 後輪RWが地面に接地した状態で乗降されて、自動車Xへの危険を伴う運転者の 乗降作業が廃止される。この結果、自動車Xの荷台3に対する積み降し作業の安 全性を図ることができる。
【0026】 しかも、上記の如く移動台14による自動車Xの積降し作業により、自走可能 な自動車は勿論のこと、バッテリなどの不良により自走不能な自動車や、車輪の 不良により車輪自体が回転不能であったり蛇行したりする自動車や、操舵装置の 不良により操舵修正の利かない自動車の荷台に対する積み降し作業が非常に簡単 に行え、よって自動車Xの荷台3に対する積み降し作業の簡単化を図ることがで きる。
【0027】 さらに、移動台14の摺接部24(各ガイドローラ24c,24c,24e) がガイド部23に対して上下左右方向から摺接していることにより、車両運搬車 Vによる自動車X運搬時の路面の凹凸や旋回などによる荷台3上での移動台14 の上下左右方向の移動が抑制されることになり、自動車Xの荷台3上での上下左 右方向の揺れを効果的に抑制することができる。
【0028】 尚、上記実施例では、自動車Xの前輪Wを固縛装置27により固縛したが、自 動車の後輪が固縛装置により固縛されるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車固縛完了時の車両運搬車を一部切欠いた
状態の側面図である。
【図2】自動車運搬状態に係る図3のA−A線における
断面図である。
【図3】移動台の平面図である。
【図4】図2のB−B線における断面図である。
【図5】空荷状態の車両運搬車を斜め後方上側より視た
斜視図である。
【図6】荷台の前方への摺動完了状態を示す説明図であ
る。
【図7】自動車を車台上に搭載完了させた状態の説明図
である。
【符号の説明】
1 車台 2 傾動枠 3 荷台 3d テールゲート 11 ワイヤ 12 ウインチ装置 14 移動台 23 ガイド部 27 固縛装置 FW 前輪(車輪) Z 積み降し装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車台上に、後傾可能に後端部が枢支され
    た傾動枠が設けられ、該傾動枠に、荷台が前後方向へ摺
    動可能に設けられていて、上記傾動枠を後傾させた状態
    で上記荷台を後方へ摺動させるとともに、該荷台の後端
    部を地上面に対して近付けた状態でテールゲートを開放
    させてそのテールゲートの先端を地面に接地させること
    により、荷台に対する車両の積み降しを可能とする車両
    運搬車において、 上記荷台の前端部に設けられ、一端が導出するワイヤを
    巻取りまたは巻戻し可能とするウインチ装置と、 上記ワイヤの一端に係脱可能に係合され、上記荷台の前
    端部から開放状態のテールゲートの先端部までの間を前
    後方向へ移動する移動台と、 上記移動台の側部に対応する荷台の対応位置に設けら
    れ、移動台を上下左右方向から摺接させた状態で前後方
    向へ移動可能に案内するガイド部と、 上記移動台に設けられ、上記車両の車輪を移動台上に固
    縛する固縛装置とを備えていて、 上記移動台を、上記固縛装置により車輪を固縛した状態
    で、上記ウインチ装置によるワイヤの巻取りまたは巻戻
    しにより荷台上において前後方向へ移動させて、車両を
    荷台に対して積み降すようにしたことを特徴とする車両
    運搬車の積み降し装置。
JP6812493U 1993-12-21 1993-12-21 車両運搬車の積み降し装置 Withdrawn JPH0737789U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6812493U JPH0737789U (ja) 1993-12-21 1993-12-21 車両運搬車の積み降し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6812493U JPH0737789U (ja) 1993-12-21 1993-12-21 車両運搬車の積み降し装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0737789U true JPH0737789U (ja) 1995-07-11

Family

ID=13364691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6812493U Withdrawn JPH0737789U (ja) 1993-12-21 1993-12-21 車両運搬車の積み降し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0737789U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003220883A (ja) * 2002-01-30 2003-08-05 Entekku Kk 自動車積載装置付タクシー
KR100839897B1 (ko) * 2007-02-13 2008-06-20 주식회사 한국그린피아 적재가 용이한 트레일러

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003220883A (ja) * 2002-01-30 2003-08-05 Entekku Kk 自動車積載装置付タクシー
KR100839897B1 (ko) * 2007-02-13 2008-06-20 주식회사 한국그린피아 적재가 용이한 트레일러

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4704062A (en) Self powered, roll-on and roll-off trailer
US20070189885A1 (en) Assist device
CA2312091C (en) Container handling device
US20020164239A1 (en) Tiltable cargo box assembly with extension ramp
US5846045A (en) Over-the-cab loader and carrier
WO2021172367A1 (ja) 航空コンテナ輸送用トレーラ
JPH0737789U (ja) 車両運搬車の積み降し装置
JPH11245735A (ja) 自動車ルーフ上への荷物昇降・積載装置
US20070020075A1 (en) Vehicle passenger lift
JPH068078U (ja) 車両運搬車の積み降し装置
JP4969195B2 (ja) 搭載式車両運搬車
JP3018918B2 (ja) 簡易クレーン付荷物運搬用車両
JPH066093U (ja) 車両運搬車の積み降し装置
JPH0711439U (ja) 車両運搬車の積降し補助装置
JP3250089B2 (ja) 搭載式車両運搬車
JP3446589B2 (ja) 車椅子搭載装置
JP7417315B1 (ja) 貨物自動車の荷台機構
JPH041183Y2 (ja)
JP2010058714A (ja) 搭載式車両運搬車
JP2812714B2 (ja) 運搬車
JP2515280Y2 (ja) 貨物トラック用荷役装置
US3132758A (en) Mobile trailer
JP2515337Y2 (ja) 貨物自動車
JP2570858Y2 (ja) 貨物車等における長尺物荷役装置
JPH075106Y2 (ja) 貨物トラック用の車載荷役装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980305