JPH068078U - 車両運搬車の積み降し装置 - Google Patents

車両運搬車の積み降し装置

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JPH068078U
JPH068078U JP4736392U JP4736392U JPH068078U JP H068078 U JPH068078 U JP H068078U JP 4736392 U JP4736392 U JP 4736392U JP 4736392 U JP4736392 U JP 4736392U JP H068078 U JPH068078 U JP H068078U
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富男 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】荷台上の自動車に対する運転者の乗降作業を不
要とする積み降し装置を構成し、自動車の積み降し作業
を簡単かつ安全に行うことにある。 【構成】車台1 上に設けた後傾可能な傾動枠2 に、前後
方向へ摺動可能な荷台3を設け、傾動枠2 の後傾状態で
荷台3 を後方へ摺動させることにより、荷台3 に対する
自動車X の積み降しを可能とする車両運搬車を前提と
し、上記荷台3 の前端部に、一端が導出するワイヤ11を
巻取りまたは巻戻し可能とするウインチ装置12を設け、
上記ワイヤ11の一端に、上記荷台3 上を移動可能とする
移動台14を係合し、該移動台14に、上記自動車X の前輪
FWを移動台14上に固縛する固縛装置18を設ける。そし
て、上記移動台14を、固縛装置18により前輪FWを固縛し
た状態で、上記ウインチ装置12によるワイヤ11の巻取り
または巻戻しにより荷台3 上において前後方向へ移動さ
せて、車両X を荷台3 に対して積み降す積み降し装置A
を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、荷台への車両の積み降しを可能とする車両運搬車の積み降し装置に 関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両運搬車においては、車台上に、後傾可能に後端部が枢支された傾 動枠を設けるとともに、該傾動枠に、荷台を前後方向へ摺動可能に設けて、上記 傾動枠を後傾させた状態で上記荷台を後方へ摺動させて該荷台の後端部を地上面 に対して近付けることにより、車両を自走させて荷台に対して積み降すようにし ている。
【0003】 また、荷台に対する車両の積み降しを可能とする積み降し装置が車両運搬車に 設けられたものもあり、この積み降し装置は、荷台の前端部に設けられたウイン チ装置により構成され、ウインチ装置より導出するワイヤの一端を車両の前後方 向一側に固定し、このワイヤをウインチ装置で巻き上げることにより荷台上に車 両を積込む一方、ワイヤを巻き戻すことにより荷台上から車両を降すようにして いる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記の如き車両の自走により積み降すものでは、幅の狭い後傾状態 の荷台に対して積み降す作業に運転者の経験や技術が必要である上、経験や技術 に富む運転者であっても勘に委ねた作業であるために不安が伴うことになる。
【0005】 また、上記の如き積み降し装置を備えたものにおいても、自走の場合と同様に 、幅の狭い後傾状態の荷台に対して操舵修正しつつ積み降されるため、積み込み 完了時または降す際の車両(運転席)に乗降する必要がある。その場合、荷台が 幅の狭い後傾状態であることから、荷台上の車両に対する乗降作業に危険が伴う ことになる。
【0006】 本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、荷台上 の車両に対する運転者の乗降作業を不要とする積み降し装置を構成し、車両の荷 台に対する積み降し作業を簡単かつ安全に行えるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の考案が講じた解決手段は、車両運搬 車の積み降し装置として、車台上に、後傾可能に後端部が枢支された傾動枠が設 けられ、該傾動枠に、荷台が前後方向へ摺動可能に設けられていて、上記傾動枠 を後傾させた状態で上記荷台を後方へ摺動させて該荷台の後端部を地上面に対し て近付けることにより、荷台に対する車両の積み降しを可能とする車両運搬車を 前提とする。
【0008】 そして、上記荷台の前端部に、一端が導出するワイヤを巻取りまたは巻戻し可 能とするウインチ装置を設け、上記ワイヤの一端に、上記荷台上を移動可能とす る移動台を係合し、該移動台に、上記車両の車輪を移動台上に固縛する固縛装置 を設ける。そして、上記移動台を、上記固縛装置により車輪を固縛した状態で、 上記ウインチ装置によるワイヤの巻取りまたは巻戻しにより荷台上において前後 方向へ移動させて、車両を荷台に対して積み降すように構成したものである。
【0009】 また、請求項2記載の考案が講じた解決手段は、上記請求項1記載の考案の車 両運搬車を前提とし、上記荷台上に、前端部から後端部に亘って延びる,コンベ アチェーンまたはコンベアベルトなどよりなるコンベアを設け、該コンベアに、 コンベアの前後方向への駆動により移動する移動台を係合し、該移動台に、上記 車両の車輪を移動台上に固縛する固縛装置を設ける。そして、上記移動台を、上 記固縛装置により車輪を固縛した状態で、上記コンベアの駆動により移動台を前 後方向へ移動させて、車両を荷台に対して積み降すように構成したものである。
【0010】
【作用】
上記の構成により、請求項1記載の考案では、後傾状態で後方へ摺動させた荷 台上に自動車などの車両を積み込む場合、ウインチ装置によりワイヤを巻戻して その一端を荷台上の後端部に位置させた移動台に係合させる。そして、この移動 台上の固縛装置に自動車の前輪または後輪の一方が固縛されるよう,自動車を自 走させるなどして前輪または後輪の一方を移動台上に載せ、固縛装置による移動 台上への自動車の固縛を完了させる。次いで、ウインチ装置によりワイヤを巻取 って移動台を前方へ移動させることにより、固縛装置により前輪または後輪の一 方が固縛された自動車をワイヤの巻取りに伴い荷台上を搬送させて前方へ移動さ せ、自動車を荷台上へ積み込む作業を完了させる。
【0011】 一方、荷台上から自動車を降す場合、ウインチ装置によりワイヤを巻戻すこと により、後傾状態である荷台上においてワイヤの巻戻し量(導出量)に応じて移 動台を後方へ移動(摺動)させ、自動車を荷台上で搬送させて後方へ移動させる 。これに伴い、固縛装置により固縛されていない自動車の後輪または前輪の他方 を地面に接地させつつ、固縛装置(前輪または後輪の一方側)を荷台上の後端部 に位置させる。そして、この状態で、固縛装置による固縛を解除し、運転者が自 動車(運転席)に乗り込んで自走させて、自動車を荷台上から降す作業を完了さ せる。
【0012】 また、請求項2記載の考案では、後傾状態で後方へ摺動させた荷台上に自動車 を積み込む場合、荷台のコンベアに係合した移動台を、コンベアの後方への駆動 によりコンベア上の後端部に位置させ、この移動台上の固縛装置に自動車の前輪 または後輪の一方が固縛されるよう,自動車を自走させるなどして前輪または後 輪の一方を移動台に載せ、固縛装置による移動台(コンベア)上への自動車の固 縛を完了させる。次いで、コンベアを前方へ駆動させることにより、固縛装置に より前輪または後輪の一方が固縛された自動車をコンベアの駆動に伴い前方へ移 動させ、自動車を荷台上へ積み込む作業を完了させる。
【0013】 一方、荷台上から自動車を降す場合、コンベアを後方へ駆動させることにより 、自動車を後方へ移動させ、固縛装置により固縛されていない自動車の後輪また は前輪の他方を地面に接地させつつ、固縛装置をコンベア上の後端部に位置させ る。そして、この状態で、固縛装置による固縛を解除し、運転者が自動車に乗り 込んで自走させて、自動車を荷台上から降す作業を完了させる。
【0014】
【考案の効果】
以上の如く、請求項1記載の考案における車両運搬車の積み降し装置によれば 、ウインチ装置によるワイヤの巻取りまたは巻戻し操作により、自動車の車輪を 固縛すべく荷台後端部に位置させた移動台を前後方向へ移動させて、後傾状態で 後方へ摺動させた荷台に対して自動車を積み降せるので、経験や技術および勘を 必要とする運転者の自走による不安を伴った,幅の狭い後傾状態の荷台に対する 積み降し作業を廃止しつつ、積み込み完了時または降す際の幅の狭い後傾状態の 荷台上の自動車への危険を伴う運転者の乗降作業を廃止して、車両の荷台に対す る積み降し作業を簡単かつ安全に行うことができる。
【0015】 また、請求項2記載の考案における車両運搬車の積み降し装置によれば、コン ベアの前後方向への駆動により、自動車の車輪を固縛すべく荷台後端部に位置さ せた移動台を前後方向へ移動させて、後傾状態で後方へ摺動させた荷台に対して 自動車を積み降せるので、幅の狭い後傾状態の荷台に対する,自走による積み降 し作業および危険を伴う運転者の乗降作業を共に廃止して、車両の荷台に対する 積み降し作業を同様に簡単かつ安全に行うことができる。
【0016】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0017】 図1および図2は本考案の第1実施例に係る積み降し装置を用いた車両運搬車 を示し、1はキャビンCの後部に連設された車両Vの車台、SCは該車台1上に 設けられたサブシャーシ、2は該サブシャーシSCの後端部において水平軸O回 りに傾動自在(後傾自在)に枢支された傾動枠、3は該傾動枠2に対して前後方 向へ摺動自在に支持された自動車X搭載可能な荷台である。該荷台3は、上記キ ャビンCと略一致する幅に形成されて車台1上を後方に延びるデッキ面3aと、 上記キャビンCと略一致する高さに形成された枠状の前壁3bと、上記デッキ面 3aの後端に枢支軸Pを有して後方へ開閉する後壁3dとからなる。
【0018】 また、上記傾動枠2の中央部後側には、基端軸4aが上記サブシャーシSCの 略中央部に固定された左右一対のリフトシリンダ4(図では一方のみ示す)の先 端が連結されていて、さらにこの先端部で水平軸5回りに回動自在に支承されて いる。すなわち、このリフトシリンダ4が伸長したときには傾動枠2が傾動状態 に、リフトシリンダ4が縮短したときには傾動枠2が倒伏状態(水平状態)にな るようになされている。さらに、上記傾動枠2の前端部と荷台3との間には、伸 縮自在な伸縮シリンダ6が連携されており、該伸縮シリンダ6の伸縮動作により 、傾動枠2に対して荷台3が摺動するようになっている。しかして、上記荷台3 への自動車Xの積み降しを行う際には、自動車Xの積み降しが円滑に行える荷台 3の傾斜角度つまり地上面に対して荷台3が略11°の傾斜角度となるよう,リ フトシリンダ4を伸長させ、この状態で、伸縮シリンダ6を伸長させて荷台3を 傾動枠2に対して後方へ摺動させることにより、地上面に対して近付けられた荷 台3の後端部より自動車Xの積み降しを行うようにしている。この場合、荷台3 の後壁3dは、自動車Xの積み降し時に後方へ開放(倒伏)してその後端部(閉 塞時では上端部)が地上面に接地することにより、荷台3後端部の地上面に対す る断差を可及的に小さくする歩み板としての機能を有している。
【0019】 そして、本考案の特徴部分として、上記荷台3のデッキ面3aの前端部中央位 置には、一端が導出するワイヤ11を巻取りまたは巻戻し可能とする油圧式のウ インチ装置12が設けられている。また、上記ワイヤ11の一端にはフック13 が固着されており、このフック13は、上記荷台3のデッキ面3a上を移動可能 (摺動可能)とする移動台14の前端面に略U字状の係合具15を介して係合さ れている。上記移動台14は、自動車Xの前輪FWおよび後輪RWのうちの前輪 FWが上面に載置されるよう車幅方向へ幅広に形成されているとともに、その上 面が前端部に車止めを有して段差状に形成されている。さらに、上記移動台14 は、左右側端面の前後位置に設けられ、かつ上記荷台3のデッキ面3aの左右側 端位置を前後方向へ延びる断面略コ字状のガイドレール16,16に摺動自在に 嵌合する回転自在なガイドローラ17(図では一箇所のみ示す)を有していると ともに、上記自動車Xの左右の前輪FWを移動台14の上面にそれぞれ固縛する 固縛装置18,18が設けられている。該各固縛装置18は、移動台14の前後 位置に設けられた略コ字型の固縛具19,19のうち、前側の固縛具19に一端 を取り付けたベルト20を前輪FWの外周面に掛け渡した後、ベルト20の他端 を後側の固縛具19に挿通させて引っ掛けることにより、移動台14の上面に対 する前輪FWの固縛がなされるようにしている。そして、上記移動台14は、前 輪FWを各固縛装置18により固縛した状態で、上記ウインチ装置12によるワ イヤ11の巻取りまたは巻戻しにより荷台3上を前後方向へ移動して自動車Xを 荷台3のデッキ面3aに対して積み降すようになっていて、この移動台14、各 固縛装置18およびウインチ装置12により自動車Xを荷台3に対して積み降す 積み降し装置Aを構成している。また、上記ウインチ装置12は、ハーネス21 を介して接続された操作盤22上の操作スイッチ23,…により、車両Vの外方 から遠隔操作されて巻取りまたは巻戻し操作されるようになっている。
【0020】 また、上記積み降し装置Aは、各固縛装置18により前輪Wを固縛した自動車 Xが荷台3のデッキ面3aに対して積み降されるよう,自動車Xを荷台3のデッ キ面3aに積み込む際にはウインチ装置12を巻取り操作して移動台14を前方 へ移動させる一方、自動車Xを荷台3のデッキ面3aから降す際にはウインチ装 置12を巻戻し操作して移動台14を後方へ移動させるようにしている。そして 、上記移動台14(固縛装置18)は、上記荷台3のデッキ面3aに自動車Xが 積み込まれていない積み込み直前状態(車両未積込時)では、デッキ面3a上の 後端部に位置するようになっていて、固縛装置18による自動車Xの固縛に備え るようにしている。一方、荷台3のデッキ面3aに自動車Xを積み込んだ状態( 車両積込完了時)では、固縛装置18がデッキ面3a上の前端部に位置するよう になっていて、自動車Xの運搬に備えるようにしている。また、固縛装置18が デッキ面3a上の前端部に位置する運搬可能状態では、図示しないワイヤロープ などの緊縛により自動車Xがデッキ面3aにより確実に固定されるようにしてい る。
【0021】 ここで、自動車Xを荷台3に対して積み降す手順を図3ないし図5に基づいて 説明する。
【0022】 先ず、荷台3上に自動車Xを積み込む場合、図3に示すように、リフトシリン ダ4を伸長させて傾動枠2を傾動状態にし、さらに、伸縮シリンダ6を伸長させ て傾動枠2に対して荷台3を後方へ摺動させる。この状態で、車外からの操作盤 22上の各操作スイッチ23により、ウインチ装置12を巻き戻し操作してワイ ヤ11を導出し、各ガイドレール16内でガイドローラ17,…を摺動させて荷 台3のデッキ面3aの後端部に移動台14を位置させておく。そして、この移動 台14上の各固縛装置18に自動車Xの前輪FWが固縛されるよう,自動車Xを 自走させるなどして前輪FWを移動台14の上面に載せ、各固縛装置18による 移動台14上への自動車Xの固縛を完了させる。次いで、操作スイッチ23によ りウインチ装置12を巻き取り操作し、ワイヤ12を巻取って移動台14を前方 へ移動させることにより、各固縛装置18により前輪FWが固縛された自動車X をワイヤ11の巻取りに伴い荷台3のデッキ面3a上を搬送させて前方へ移動さ せ、自動車Xを荷台3のデッキ面3a上へ積み込む作業を完了させる。しかる後 、図4に示すように、伸縮シリンダ6を縮短させて荷台3を傾動枠2に対して前 方へ摺動させた後、図5に示すように、リフトシリンダ4を縮短させて傾動枠2 と共に荷台3を倒伏状態にし、自動車Xを車両Vの車台1上に運搬可能な状態で 搭載完了させる。
【0023】 一方、荷台3上から自動車Xを降す場合、ワイヤロープなどによる緊縛を解除 した後、上記動作とは逆の動作、つまりリフトシリンダ4を伸長させて傾動枠2 を傾動状態にした後、伸縮シリンダ6を伸長させて傾動枠2に対して荷台3を後 方へ摺動させる。この状態で、操作スイッチ23によってウインチ装置12を巻 き戻し操作することにより、後傾状態である荷台3上においてワイヤ11の巻戻 し量(導出量)に応じて移動台14を後方へ移動(摺動)させ、自動車Xを荷台 3のデッキ面3a上で搬送させて後方へ移動させる。これに伴い、各固縛装置1 8により固縛されていない自動車Xの後輪RWを地面に接地させつつ、移動台1 4を荷台3のデッキ面3a上の後端部に位置させる。そして、この状態で、移動 台14上の各固縛装置18による前輪FWの固縛を解除し、運転者が自動車X( 運転席)に乗り込んで自走させて、自動車Xを荷台3上から降す作業を完了させ る。
【0024】 このように、荷台3のデッキ面3aに対する自動車Xの積み降し作業を行うよ う,自動車Xの前輪FWを固縛した移動台14を荷台3のデッキ面3aに対して 前後方向へ移動させるウインチ装置12の巻取りまたは巻戻し操作が、車両Vの 外方からの操作スイッチ23による遠隔操作で行えることにより、自動車Xの積 み降し作業に運転者の経験や技術が不要となる上、経験や技術に富む運転者の勘 に委ねた積み降し作業の不安も解消され、経験や技術および勘を必要とする運転 者の自走による,不安を伴う幅の狭い後傾状態の荷台3に対する積み降し作業が 廃止される。しかも、自動車Xの積み降し時に自動車を操舵修正する運転者が不 要となり、積み込み完了時または降す際の幅の狭い後傾状態の荷台3のデッキ面 3a上の自動車Xに運転者が乗降する必要がなく、運転者は自動車Xの後輪RW が地面に接地した状態で乗降されて、自動車Xへの危険を伴う運転者の乗降作業 が廃止される。この結果、自動車Xの荷台3に対する積み降し作業を簡単かつ安 全に行うことができる。
【0025】 次に、本考案の第2実施例を図6ないし図8に基づいて説明する。
【0026】 この第2実施例では、上記第1実施例の積み降し装置を変更したものである。 尚、上記実施例と同一の部分については同一の符号を付してその詳細な説明を省 略する。
【0027】 すなわち、本例では、荷台3のデッキ面3a左右位置に、該デッキ面3aの前 端部から後端部に亘って延びる互いに平行なコンベアとしての2本のコンベアチ ェーン31(図では一方のみ示す)を配している。該コンベアチェーン31は、 デッキ面3aの前端部および後端部のスプロケット32,32間に巻き掛けられ ていて、上記スプロケット32,32間に配されたテンショナー(図示せず)に よってコンベアチェーン31の撓みが解消されるようになっている。また、上記 コンベアチェーン31の前後のスプロケット32,32は、車幅方向へ延びる軸 34,34を介して同一回転可能に連結され、該各軸34のうちの一方の軸34 は、コンベア駆動装置としてのモータ装置35内の正逆回転可能なモータ(図示 せず)からの回転駆動力が付与される駆動軸として構成されている。さらに、上 記コンベアチェーン31には、コンベアの前後方向への駆動により移動する移動 台14が係合されている。そして、上記移動台14は、前輪FWを各固縛装置1 8により固縛した状態で、上記モータ装置35(モータ)の正逆回転により前後 方向へ駆動するコンベアチェーン31により荷台3上を前後方向へ移動して自動 車Xを荷台3のデッキ面3aに対して積み降すようになっていて、この移動台1 4、各固縛装置18およびコンベアチェーン31により自動車Xを荷台3に対し て積み降す積み降し装置A´を構成している。
【0028】 この場合、後傾状態で後方へ摺動させた荷台3上のコンベアチェーン31に係 合した移動台14を、コンベアチェーン31の後方への駆動により荷台3上の後 端部に位置させ、この移動台14上の固縛装置18に自動車Xの前輪FWが固縛 されるよう,自動車Xを自走させるなどして前輪FWを移動台14上に載せ、固 縛装置18による移動台14(コンベアチェーン31)上への自動車Xの固縛を 完了させる。次いで、操作スイッチ23によりモータを正回転させてコンベアチ ェーン31を前方へ駆動させることにより、固縛装置18により前輪FWが固縛 された自動車Xをコンベアチェーン31の駆動に伴い前方へ移動させ、自動車X が荷台3のデッキ面3a上へ積み込まれる。
【0029】 一方、操作スイッチ23によりモータを逆回転させてコンベアチェーン31を 後方へ駆動させることにより、自動車Xを後方へ移動させ、固縛装置18により 固縛されていない自動車Xの後輪RWを地面に接地させつつ、固縛装置18を荷 台3上の後端部に位置させる。そして、この状態で、固縛装置18による固縛を 解除し、運転者が自動車Xに乗り込んで自走させて、自動車Xが荷台3のデッキ 面3a上から降される。
【0030】 このように、操作スイッチ23による車両外方からモータを正逆回転させる遠 隔操作により、自動車Xの前輪FWを固縛すべく荷台3の後端部に位置させた移 動台14をコンベアチェーン31の駆動によって前後方向へ移動させて、後傾状 態で後方へ摺動させた荷台3に対して自動車Xを積み降せることにより、自動車 Xの荷台3のデッキ面3aに対する積み降し作業を同様に簡単かつ安全に行える 。
【0031】 尚、本考案は上記各実施例に限定されるものではなく、その他種々の変形例を 包含するものである。例えば、上記第2実施例では、コンベアチェーン31によ りコンベアを構成したが、コンベアベルトタイプのものであっても良い。
【0032】 また、上記各実施例では、荷台3のデッキ面3aに対して自走可能な自動車X を積み降す場合について述べたが、故障車両などが荷台3のデッキ面3aに対し て積み降されるようにしても良いのは勿論である。
【0033】 さらに、上記各実施例では、自動車Xの前輪Wを固縛装置18により固縛した が、自動車の後輪が固縛装置により固縛されるようにしても良い。さらに、上記 各実施例では、固縛装置18を固縛具19とベルト20とで構成したが、輪止め 部材などにより固縛装置が構成されるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る自動車固縛完了後の車両を一
部切欠いた側面図である。
【図2】第1実施例に係る積み込み状態における車両を
後方より視た斜視図である。
【図3】図1に係る自動車のコンベア搬送途中の説明図
である。
【図4】図1に係る荷台を前方へ摺動させている経過状
態の説明図である。
【図5】図1に係る自動車を車台上に搭載完了させた状
態の説明図である。
【図6】第2実施例に係る図1相当図である。
【図7】第2実施例に係る積み込み装置の斜視図であ
る。
【図8】第2実施例に係る移動台の左側部付近を後方よ
り視た断面図である。
【符号の説明】
1 車台 2 傾動枠 3 荷台 11 ワイヤ 12 ウインチ装置 14 移動台 18 固縛装置 31 コンベアレーン(コンベア) A,A´ 積み降し装置 X 自動車(車両) FW 前輪(車輪)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車台上に、後傾可能に後端部が枢支され
    た傾動枠が設けられ、該傾動枠に、荷台が前後方向へ摺
    動可能に設けられていて、上記傾動枠を後傾させた状態
    で上記荷台を後方へ摺動させて該荷台の後端部を地上面
    に対して近付けることにより、荷台に対する車両の積み
    降しを可能とする車両運搬車において、 上記荷台の前端部には、一端が導出するワイヤを巻取り
    または巻戻し可能とするウインチ装置が設けられ、上記
    ワイヤの一端には、上記荷台上を移動可能とする移動台
    が係合され、該移動台には、上記車両の車輪を移動台上
    に固縛する固縛装置が設けられていて、上記移動台を、
    上記固縛装置により車輪を固縛した状態で、上記ウイン
    チ装置によるワイヤの巻取りまたは巻戻しにより荷台上
    において前後方向へ移動させて、車両を荷台に対して積
    み降すようにしたことを特徴とする車両運搬車の積み降
    し装置。
  2. 【請求項2】 車台上に、後傾可能に後端部が枢支され
    た傾動枠が設けられ、該傾動枠に、荷台が前後方向へ摺
    動可能に設けられていて、上記傾動枠を後傾させた状態
    で上記荷台を後方へ摺動させて該荷台の後端部を地上面
    に対して近付けることにより、荷台に対する車両の積み
    降しを可能とする車両運搬車において、 上記荷台上には、前端部から後端部に亘って延びる,コ
    ンベアチェーンまたはコンベアベルトなどよりなるコン
    ベアが設けられ、該コンベアには、コンベアの前後方向
    への駆動により移動する移動台が係合され、該移動台に
    は、上記車両の車輪を移動台上に固縛する固縛装置が設
    けられていて、上記移動台を、上記固縛装置により車輪
    を固縛した状態で、上記コンベアの駆動により移動台を
    前後方向へ移動させて、車両を荷台に対して積み降すよ
    うにしたことを特徴とする車両運搬車の積み降し装置。
JP4736392U 1992-07-07 1992-07-07 車両運搬車の積み降し装置 Withdrawn JPH068078U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006096110A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Asahi Denso Co Ltd 車両用ハンドルスイッチ装置

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JP2006096110A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Asahi Denso Co Ltd 車両用ハンドルスイッチ装置
JP4509723B2 (ja) * 2004-09-29 2010-07-21 朝日電装株式会社 車両用ハンドルスイッチ装置

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