JPH073770Y2 - 架空電線路の接続作業用多機能工具 - Google Patents

架空電線路の接続作業用多機能工具

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JPH073770Y2
JPH073770Y2 JP9268289U JP9268289U JPH073770Y2 JP H073770 Y2 JPH073770 Y2 JP H073770Y2 JP 9268289 U JP9268289 U JP 9268289U JP 9268289 U JP9268289 U JP 9268289U JP H073770 Y2 JPH073770 Y2 JP H073770Y2
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友廣 村井
喜義 丸山
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Maxell Izumi Co Ltd
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Chubu Electric Power Co Inc
Izumi Products Co
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は架空電線路の接続作業用多機能工具(以下縁接
続作業用多機能工具という)に係り、特に無停電で行わ
れる送配電線の間接活線工事において、電線の活線部を
切断の後、その切断部分にスリーブを挿入し、そのスリ
ーブを圧縮することにより電線の切断部分を再び接続す
る縁接続作業に用いる縁接続作業用多機能工具に関す
る。
〔従来の技術〕
無停電状態で(電気を止めずに)送配電線の間接活線工
事を行う場合がある。かかる場合においても、工事部分
のみは工事作業中に停電せざるをえないのであるが、そ
の停電範囲を最小限にするためにいろいろな工法が行わ
れている。
第11図はかかる工法の一例を示す説明図である。
図において、POL1〜POL3はコンクリート柱(コン柱)、
EWは電線、INS1〜INS3はコン柱POL1〜POL3の両側にあっ
て電線EWを固定するための碍子、JW1〜JW3はコン柱POL1
〜POL3の両側にある碍子INS1〜INS3間に設けられた縁廻
し線(シャンパー線)である。また、図において活線部
分は太実線にて示している。
例えば、コン柱POL2にて送配電線の新規架設や取り換え
工事等を行う場合は、コン柱POL2を挾むコン柱POL1とコ
ン柱POL3との間にバイパスケーブル(太破線部分参照)
BYPを設けるとともに、ジャンパー線JW1とジャンパー線
JW3を切断することによりその間を停電させてコン柱POL
2の工事を行っていた。そして、コン柱POL2の工事が終
了すれば、切断したジャンパー線JW1,JW3各々の切断面
をそれぞれ突き合わせるとともに、予め挿入してあるス
リーブにより切断部分を圧着させる活線化作業(縁接続
作業)を行い、工事区間の停電部分を復帰させる。
ところで、前記のような送配電線の間接活線工事は作業
者が高所作業車上のバケットに乗り、縁接続作業の内容
に適した各種専用工具を操作して行われているのが一般
的である。さらに、近年、作業者の労力の軽減と間接活
線作業に伴う高電圧からの危険を回避するために、活線
ロボット(マニピュレータ)を高所作業車に搭載し、こ
のマニピュレータ先端に各種専用工具を取りつけて行う
様になってきている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、前記の縁接続作業は、従来手動式の工具を操作
して行っており、この縁接続作業を目的とし、かつマニ
ピュレータの先端に取り付けて遠隔操作により作業を多
機能的に行うことのできる工具は存在しなかった。この
ために、従来はジャンパー線の縁接続作業に多大の時間
を要し、ひいては送配電線の間接活線工事に多大の時間
を要してしまい、工事の迅速化がはかれないという問題
があった。
以上から本考案の目的は、既に切断された電線(ジャン
パー線)を絶縁隔離把持する作業と、その隔離絶縁部分
にスリーブを挿入し、このスリーブを圧縮することによ
りジャンパー線の隔離絶縁部分を接続することができ、
かつ、その一連の作業時間の短縮ができる縁接続作業用
多機能工具を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
前記課題を解決するための具体的な手段として、本考案
の縁接続作業用多機能工具は、次のように構成されてい
る。すなわち、第1図において、1はスリーブSLVを圧
縮する圧縮器であり、この圧縮器1は単動片ロッド型の
圧縮シリンダ11とシーケンス弁12を内蔵している。2は
ジャンパー線JW上の2カ所を把持または開放する把持部
であり、その把持部2,2は4個の把持シリンダ21a,21b,2
1c,21dを互いに対向させてジャンパー線JWを把持または
開放するように構成されている。3は圧力制御弁(シー
ケンス弁)22を内蔵した複動ダブル型のスライドシリン
ダであり、その左右のシリンダに把持部2,2が固定さ
れ、ジャンパー線JWを把持した把持部2,2がジャンパー
線JWの軸線上を往復移動できるようになっている。4
(第2図参照)は定量シリンダ、5は単動片ロッド型の
移動シリンダである。移動シリンダ5はロッド側が本考
案の工具ベースに固定されており、基端側が圧縮器1に
固定されている。そして、定量シリンダ4にて設定する
移動量だけ移動シリンダ5が移動し、その移動に同期し
て圧縮器1が移動できるようになっている。
また、この工具の油圧回路は把持部2,2によりジャンパ
ー線JWを把持し、そのジャンパー線JWをスリーブSLVに
挿入するスライドシリンダ3を含む高圧油圧回路(第1
の油圧回路)と、第1の油圧回路とは別に、スリーブSL
Vを圧縮するための超高圧の油圧回路(第2の油圧回
路)とにより構成されている。
〔作用〕
図示しないマニピュレータ等で縁接続作業用多機能工具
を保持し、この縁接続作業用多機能工具を予め別工具に
より所定間隔に隔離保持されたジャンパー線JWにアプロ
ーチし、そのジャンパー線JW上の所定間隔内に、第2の
油圧回路の油圧力により予めスリーブSLVをセット(仮
り押さえ)された圧縮器1をジャンパー線JWの軸線上に
合わせて位置決めする(第1図参照)。
つぎに、第1の油圧回路に初期圧の圧油を流入すると、
把持部2の油圧シリンダ21a,21b,21c,21dが作動し、ジ
ャンパー線JWを把持する(第9図参照)。
ついで、第1の油圧回路の油圧力を変えることにより、
シーケンス弁22を切り換えてスライドシリンダ3を収縮
させ、ジャンパー線JWをスリーブSLVに挿入させる(第1
0図参照)。
ジャンパー線JWをスリーブSLVに挿入させた後、第2の
油圧回路を超高圧に切り換え、圧縮シリンダ11によりス
リーブSLVを圧縮する。
スリーブSLVを圧縮した後、移動シリンダ5によりスリ
ーブSLVの圧縮位置を移動させてスリーブSLVの圧縮を繰
り返す。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案にかかる縁接続作業用多機能工具の一実
施例を示す外形図、第2図は同工具の側面図である。
第1図において、1はスリーブSLVを圧縮す圧縮器であ
り、この圧縮器1は単動片ロッド型の圧縮シリンダ11と
シーケンス弁12を内蔵している。2はジャンパー線JW上
の2カ所を把持または開放する把持部であり、その把持
部2,2は4個の把持シリンダ21a,21b,21c,21dを互いに対
向させてジャンパー線JW上の2カ所を把持または開放す
るように構成されている。3は複動ダブル型のスライド
シリンダであり、その左右のシリンダに把持部2を固定
し、ロッド側が工具ベースに固定され、ジャンパー線JW
を把持した把持部2,2がジャンパー線JWの軸線上を往復
移動できるようになっている。また、スライドシリンダ
3はシーケンス弁22を内蔵している。
4は定量シリンダ、5は単動片ロッド型の移動シリン
ダ、6はパイロット切換弁である。移動シリンダ5はロ
ッド側が本考案の工具ベースに固定されており、基端側
が圧縮器1に固定されている。そして、定量シリンダ4
にて設定する移動量だけ移動シリンダ5が移動し、その
移動に同期して圧縮器1が移動できるようになってい
る。
圧縮器1に内蔵されたシーケンス弁12は第2の油圧回路
内の油圧力が所定の設定値に達すると、回路の切り換え
を行う。例えば、このシーケンス弁12は25kg/cm2で回路
の切り換えを行うように前もって設定しておくものとす
る。また、スライドシリンダ3に内蔵されたシーケンス
弁22も同様に、第1の油圧回路が140kg/cm2で回路の切
り換えを行うように前もって設定しておくものとする。
また、把持部2,2(第1図参照)において、把持シリン
ダ21a,21b,21c,21dのピストンの先端には各々クランプ
ホルダ24が固定されており、このクランプホルダ24を挿
通するガイドピン25の先端にはガイドホルダ26が取り付
けられており、このガイドホルダ26とによりジャンパー
線JWを把持すると同時にジャンパー線JWの先端をガイド
案内する。
第3図乃至第8図は本考案の縁接続作業用多機能工具の
油圧回路図である。以下、この油圧回路図を用いて同工
具の動作を説明する。
なお、この工具の油圧回路は把持部2,2によりジャンパ
ー線JWを把持し、そのジャンパー線JWをスリーブSLVに
挿入するスライドシリンダ3を含む高圧油圧回路(第1
の油圧回路)と、第1の油圧回路とは別に、スリーブSL
Vを圧縮するための超高圧の油圧回路(第2の油圧回
路)とにより構成されている。この第1の油圧回路はジ
ャンパー線JWを把持する圧力(例えば、100kg/cm2)と
スリーブSLVにジャンパー線JWを挿入する圧力(例え
ば、150kg/cm2)とを図示しないリリーフ弁により切り
換えができるようになっている。また、第2の油圧回路
には圧縮器1でスリーブSLVを保持させるだけのための
油圧力(例えば、30kg/cm2の油圧力)とスリーブSLVを
圧縮するための油圧力(例えば、700kg/cm2)との切り
換えができるようになっている。
図示しないマニピュレータ等で同工具を保持するととも
に、作業車側(マニピュレータ側)のホースと縁接続作
業用多機能工具のホースをカップリング8,9で接続す
る。ただし、この時、作業車側の切り換えバルブ(電磁
弁ELV等)は中立の位置で行う。
カップリング8,9を接続した後、圧縮シリンダ11が作動
してスリーブSLVを仮り押さえできる30kg/cm2の圧油を
第2の油圧回路に送り、その圧油を圧縮器1のe室に流
入させてスリーブSLVを仮り押さえする。なお、スリー
ブSLVを仮り押さえする際の圧縮器1の動作の詳細はス
リーブSLVの圧縮動作の時に後述する。
しかる後、この工具を縁接続すべきジャンパー線JWにア
プローチする(なお、このジャンパー線JWは既に切断さ
れており、別工具により所定間隔に隔離保持されている
ものとする)。ついで、圧縮器1により仮り押さえされ
たスリーブSLVがジャンパー線JWの間隔内であり、かつ
ジャンパー線JWとスリーブSLVの軸線に一致するように
合わせて位置決めし、第1の油圧回路側の電磁弁ELV
(第3図参照)を作動させて、A0ポートより初期圧油を
送出する。
A0ポートより圧油が送出されると、把持部2,2の把持シ
リンダ21a,21b,21c,21dが伸長し、ジャンパー線JWを把
持する。すなわち、把持シリンダ21aにおいてはA1ポー
トより圧油がa室に流入し、ピストンを伸長させる。同
様に把持シリンダ21bも伸長し、把持シリンダ21a,21bで
ジャンパー線JWを両側から把持する。また、把持シリン
ダ21c,21dにおいても同様にジャンパ線JWを把持する
(第9図参照)。なお、把持部2,2がジャンパー線JWを
把持するのに同期して、クランプホルダ24およびガイド
ホルダ26も移動し、ジャンパー線JWの切断部の先端をガ
イドする。
この時、作業車側の図示しないリリーフ弁は100kg/cm2
にセットされているものとする(すなわち、初期圧油は
100kg/cm2とする)。なお、100kg/cm2以上になると、作
業車側のリリーフ弁が作動して圧油はドレーン回路に戻
る。また、初期圧油がシーケンス弁22の設定値(140kg/
cm2)以下であるので、スライドシリンダ3は作動しな
い。
一方、把持シリンダ21a,21b,21c,21dのピストンが伸長
した時、b室内にあった油はそれぞれのポートから吐出
し、B0ポートへ排出される。
また、把持部2,2によりジャンパー線JWが把持されれ
ば、作業者は前工程にて使用した別工具を取り外す。
次に、ジャンパー線を把持した状態で供給油圧制御部よ
り作業車のリリーフ弁の設定油圧力を100kg/cm2から150
kg/cm2に切り換え上昇させると、シーケンス弁22が切り
換わり(なお、シーケンス弁は140kg/cm2で作動)、第
4図に示すようにCポートよりスライドシリンダ3のc
室に圧油が流入し、スライドシリンダ3を収縮させる。
この収縮に同期して把持部2,2がスリーブSLV側に移動す
ることによりジャンパー線JWの切断先端を両側より同時
にスリーブSLVに完全挿入させる。すなわち、第1の油
圧回路内のシーケンス弁22を介してスライドシリンダ3
を作動させるように構成されているから、油圧力がシー
ケンス弁22の設定値(140kg/cm2)より高圧力に切り換
わることにより、シーケンス弁22が作動して油圧がスラ
イドシリンダ3のc室に圧油が流入し、スライドシリン
ダ3を収縮させることによりジャンパー線JWをスリーブ
SLVに挿入させる(第10図参照)。また、d室にあった
油は作業車のドレーン回路に戻る。
なお、第1の油圧回路の初期圧力でジャンパー線JWを把
持し、ついでその油圧力を高圧力に切り換えて供給し、
ジャンパー線JWをスリーブSLVに挿入するように構成し
ているから、油圧力を高圧力に切り換えるまでの任意時
間のあいだジャンパー線JWの把持状態を再度確認して、
確実に把持されていない場合は把持部2,2を開放して、
把持をやり直すこともできる。
ジャンパー線JWの把持と、スリーブSLVの挿入が終了す
ると、作業者はつぎにスリーブSLVを圧縮してジャンパ
ー線JWの縁接続作業をおこなう。以下、圧縮位置を移動
しながらスリーブSLVを圧縮する本考案の機能を説明す
る。
作業者が図示しない圧縮スイッチを操作すると、油圧制
御部から油圧信号が出力されて、第2の油圧回路のE0
ート(第5図参照)から圧縮するための油圧を供給す
る。供給された油圧は、圧縮器1の圧シリンダがシーケ
ンス弁12(設定圧力25kg/cm2)を介しているため、圧油
の圧力が25kg/cm2になるまでは圧縮器1のシリンダには
流入しないで、圧油はFポートから定量シリンダ4のf
室に流入し、定量ピストン41を加圧するとともに、バネ
42のバネ圧に抗して、定量ピストン41を右側に押しや
る。その時、g室内の油は定量ピストン41に押されてG
ポートより吐出される。
吐出された圧油は、チェック弁(逆止め弁)を介してH
ポートから移動シリンダ5のh室に流入する。移動シリ
ンダ5は移動ピストン51側が固定されているため、移動
シリンダ5に流入された油圧力は移動シリンダ5自身を
(すなわち、移動シリンダ5に固定されている圧縮器
1)を所定量だけ右側に移動させる。なお、定量シリン
ダ4はストッパ調整ネジ43を備えており、このストッパ
調整ネジ43を操作することにより、g室内の油量を調整
できるようになっている。換言すれば、このストッパ調
整ネジ43の調整によりスリーブSLVの圧縮位置のピッチ
を調整できるようになっている。
一方、g室内の油が全て吐出されると、定量ピストン41
が調整ネジ43のストッパ部に接触してf室内の油圧力が
上昇する。この内部油圧力が25kg/cm2を超えると、シー
ケンス弁12が作動し、圧油が圧縮シリンダ11のe室に導
かれ、そのピストンが自動的に上昇を始め、その位置で
スリーブSLVを圧縮する(第6図参照)。なお、第1回
目のスリーブSLV圧縮は、予めE0ポートより30kg/cm2
圧油が流入されて、スリーブSLVが仮り押さえ状態にな
っているから、前記した移動シリンダ5の作動なしに、
スリーブSLVの圧縮を行う。
ところで、この第2の圧油回路には単動油圧力が供給さ
れており、供給油圧源部は油圧力が所定の油圧力設定値
(例えば、700kg/cm2)に達すると、図示しない圧力ス
イッチが作動して、切換弁により戻り回路(内圧がほと
んどない回路)に切り換わる機能を有している。そし
て、戻り回路に切り換わると、第7図に示すように、圧
縮シリンダ11に内蔵されたバネ11aに付勢されたピスト
ンによりe室内の圧油がE1ポートから押し出されてE0
ートへ戻る。
一方、戻りが完了すると、供給する第2の油圧回路の圧
力がほとんどなくなるので、定量シリンダ4のバネ42に
付勢されて定量ピストン41が押し戻される。定量ピスト
ン41が押し戻されると、油タンク7より油が自動的に吸
入されて逆止め弁を介して定量シリンダ4のg室に補充
される。
以上のように、油圧制御部で次の圧縮信号を操作する
(スイッチを入れる)と、圧縮器1がスリーブSLVの次
の圧縮位置に移動し、移動完了後、自動的に圧縮作業を
開始し、圧縮が完了すると、圧縮シリンダ11が自動戻り
する。この様に、油圧制御部で規定された圧縮回数だ
け、信号をインプットするだけで圧縮作業を完了する。
ただし、普通、スリーブSLVの中央は圧縮しないため、
その中央部分は油圧制御部において仮り押さえ圧力に切
り換えてスリーブ中央部を圧縮しないで空送りする。
つぎに、本考案の縁接続作業用多機能工具をジャンパー
線JWから開放する場合とその動作に連動して圧縮器1が
定位置へ戻る場合を説明する。
スリーブ圧縮が完了し、縁接続作業が終了したら、縁接
続作業用多機能工具を撤去するため、作業者は圧油制御
部により、電磁弁ELVを切り換える。すると、第8図に
示すように把持シリンダ21a,21b,21c,21dのb室に圧油
が流入し、ピストンが収縮することにより把持部2,2が
開放される。また、把持部2,2の開放と同時にスライド
シリンダ3のDポートより圧油がd室に流入し、左右の
シリンダ基端部(すなわち、把持部2,2)が開く方向に
移動し、作業開始前の位置に把持部2,2を戻す。
また、把持部2,2の開放および戻りに連動して定量ずつ
移動していた圧縮器1が作業開始前の位置に戻る。すな
わち、把持部2,2を開放する側の第1の油圧回路と同一
回路で連通しているパイロット切り換え弁6のパイロッ
トシリンダのピストンがB0ポートからの圧油により加圧
される。すると、パイロット切り換え弁6が戻り回路に
切り換わる。
戻り回路に切り換わると、移動シリンダ5内のバネ51a
に付勢されたh室内の油が、パイロット切り換え弁6を
経て油タンク7に戻される。この時、移動シリンダ5が
バネ圧により作業開始前の位置に戻るのに同期して、圧
縮器1も定位置に戻る。なお、パイロット切り換え弁6
はパイロットシリンダのピストンが加圧されない時は閉
回路になっているものとする。従って、定量シリンダ4
より吐出された油は移動シリンダ5にしか流れ込めな
い。
なお、パイロット切り換え弁6は本考案においてはスプ
ール弁を使用しているが、ポペットを使用した弁や鋼球
を使用したパイロッロ切り換え弁でもよい。
縁接続作業が終了すれば、作業車側のバルブを中立に
し、縁切り把持工具側と作業車側とを接続しているカッ
プラーを切り離し、縁接続作業を全て終了する。
〔考案の効果〕
以上本考案は、所定間隔に隔離保持された電線上の2個
所を油圧シリンダで把持する第1の油圧回路に接続した
把持部と、この第1の油圧回路内の圧力が設定値に達す
ると回路の切り換えを行う圧力制御弁を介して接続さ
れ、前記両把持部に連結して電線の軸線方向に接近,離
反移動するスライドシリンダと、前記第1の油圧回路と
は別の第2の油圧回路に、同回路内の圧力が設定値に達
すると回路の切り換えを行う圧力制御弁を介して接続さ
れ、隔離保持された前記電線上の所定間隔内で電線の両
端を挿入して連結するスリーブを把持または圧縮する圧
縮器と、この第2の油圧回路の圧力制御弁の一次側に接
続され、前記圧縮器に連結して圧縮器を前記スリーブの
軸線方向に移動する圧縮位置移動手段を有する移動シリ
ンダとを配設し、さらに、前記圧縮位置移動手段は第2
の油圧回路への初期圧油によって前記移動シリンダに定
油量を供給する油量調節機能付定量シリンダを、前記移
動シリンダと圧力制御弁の間に介在した架空電線路の接
続作業用多機能工具を構成した。
したがって、既に切断された電線を絶縁隔離把持する作
業と、その隔離絶縁部分にスリーブを挿入し、このスリ
ーブを圧縮することにより電線の隔離絶縁部分を接続す
ることができる。また、本考案の工具をマニピュレータ
の先端等に取り付けて遠隔操作により縁接続作業ができ
ることから、その一連の作業時間の短縮ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる縁接続作業用多機能工具の一実
施例を示す外形図、第2図は同工具の側面図、第3図乃
至第8図は本考案の縁接続作業用多機能工具の油圧回路
図、第9図は同工具によりジャンパー線を把持した場合
の説明図、第10図は同工具によりジャンパー線をスリー
ブに挿入した場合の説明図、第11図は縁接続作業の説明
図である。 1……圧縮器、2……把持部、3……スライドシリン
ダ、4……定量シリンダ、5……移動シリンダ、11……
圧縮シリンダ、21a,21b,21c,21d……把持シリンダ、JW
……ジャンパー線、SLV……スリーブ。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定間隔に隔離保持された電線上の2個所
    を油圧シリンダで把持する第1の油圧回路に接続した把
    持部と、 この第1の油圧回路内の圧力が設定値に達すると回路の
    切り換えを行う圧力制御弁を介して接続され、前記両把
    持部に連結して電線の軸線方向に接近,離反移動するス
    ライドシリンダと、 前記第1の油圧回路とは別の第2の油圧回路に、同回路
    内の圧力が設定値に達すると回路の切り換えを行う圧力
    制御弁を介して接続され、隔離保持された前記電線上の
    所定間隔内で電線の両端を挿入して連結するスリーブを
    把持または圧縮する圧縮器と、 この第2の油圧回路の圧力制御弁の一次側に接続され、
    前記圧縮器に連結して圧縮器を前記スリーブの軸線方向
    に移動する圧縮位置移動手段を有する移動シリンダと、 を配設したことを特徴とする架空電線路の接続作業用多
    機能工具。
  2. 【請求項2】前記圧縮位置移動手段において、前記第2
    の油圧回路への初期圧油によって前記移動シリンダに定
    油量を供給する油量調節機能付定量シリンダを、前記移
    動シリンダと圧力制御弁の間に介在したことを特徴とす
    る請求項1記載の架空電線路の接続作業用多機能工具。
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JP5106014B2 (ja) * 2007-09-11 2012-12-26 中国電力株式会社 電線接続用保持具
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