JPH0737668A - スリップリング装置 - Google Patents

スリップリング装置

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JPH0737668A
JPH0737668A JP18157793A JP18157793A JPH0737668A JP H0737668 A JPH0737668 A JP H0737668A JP 18157793 A JP18157793 A JP 18157793A JP 18157793 A JP18157793 A JP 18157793A JP H0737668 A JPH0737668 A JP H0737668A
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JP
Japan
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slip ring
casing
shaft
ring device
lamp
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Pending
Application number
JP18157793A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Kawakami
隆一 川上
Minoru Takakura
實 高倉
Eiji Yano
英治 矢野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極めてコンパクトにスリップリングと回転位
置検出器を着脱自在に一体化したスリップリング装置を
得る。 【構成】 第1及び第2のケーシング13及び16内に
回動自在に枢着した回転軸11によってスリップリング
部15を構成させ、このスリップリング部15の第1の
ケーシング13と係合可能な回転位置検出器18を有す
る第3のケーシングとにより、スリップリング部15と
回転位置検出器18とを着脱自在に一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスリップリングとポジシ
ョンセンサ等の回転位置検出器とを一体化させたスリッ
プリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から照明装置等で、例えば図12に
示す様に照明方向等を変えるために天井1から垂下した
パイプ2の軸方向と直交する様にランプ回転部3を設
け、この回転部3の先端に略L字状の板材で構成したラ
ンプ取付金具4を固定し、このランプ取付金具4にラン
プ5を固定すると共にパイプ2及びランプ回転部3を通
って電源電圧を供給する線材7がランプ5に接続され、
この線材7は天井1に設けたセイリング用ソケット8に
一端が固定されている様なものが知られている。
【0003】更にパイプ2内にはランプ回転部3と共に
ランプ5を矢印Aで示す方向に回転させるためのモータ
6が固定され、このモータ6の軸に枢着したスパーギヤ
9をランプ回転部3の内軸に設けた内歯ギヤ10に噛合
せて、ランプ回転部3とランプ5を回転させる様にして
いる。
【0004】更に図示しないがランプ5が所定角度回転
したか否かを検出するための例えばポテンショメータ型
の回転位置検出器等をモータ軸等に枢着して回転角度検
出を行ないランプ5が所定角度位置に停止する様な制御
をマイクロコンピュータ(CPU)等を用いて行なって
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に例えば、被
回転体であるランプ5にセイリング用ソケット8の固定
端から線材7を介して電源電圧を供給するとランプ回転
部3で線材7がよじれる為に屈曲しても充分に余裕があ
る様に線材をたるませておく必要があった。又、この様
に線材をたるませておいても、屈曲が繰り返される為に
断線の可能性があり、線材7としての耐久性に問題を残
していた。
【0006】更に、被回転体のランプ5と固定部のセイ
リング用ソケット8間に線材7が接続されているためチ
ルティング動作程度でランプ5を360°に亘ってエン
ドレス的に回転させることが出来ない問題があった。
【0007】上述の如き問題点を解決するためにビデオ
カメラ等で用いられている様なスリップリングを用いる
ことも考えられる。然し直径が1.5φcm〜2.0φ
cm程度のランプ回転部3内に50W程度の電源電力を
供給しても充分に耐えられる様に小型化されたスリップ
リングは提案されていなかった。更に図示していない
が、回転角度位置決め用の回転位置検出器を別に配設す
ると、ランプ回転部3内のスペースが大きくなる為にデ
ザイン的にも好ましくない問題があった。
【0008】本発明は叙上の問題点を解消しようとする
もので、その目的とするところはスリップリング装置と
回転位置検出器とを着脱自在に一体化して、コンパクト
に構成して大きい電流の流入にも充分耐え得るスリップ
リング装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のスリップリング
装置は、その例が図1に示されている様に、回転軸11
と直交する方向に接点12eを構成して信号又は電源電
圧を伝送するためのスリップリング部15と、回転軸1
1の回転位置を検出する回転位置検出手段18とを着脱
自在に一体化して成るものである。
【0010】
【作用】本発明のスリップリング装置は比較的大電力に
耐え得るスリップリングを回転位置検出器と一体化し、
被回転体をスリップリングの回転軸を通して直接駆動し
ない様にして極めて薄型に構成して、スペースファクタ
の良好なものを得ると共に必要に応じスリップリング装
置と回転位置検出器を離脱させて独立に使用可能なもの
を得る様に成したものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明のスリップリング装置の一実施
例を図1乃至図7によって説明する。図1は本例の分解
斜視図、図2は組立斜視図を示すものである。
【0012】図1及び図2に示す様にスリップリング装
置20はスリップリング部15を構成する第1のケーシ
ング13、この第1のケーシング13内に設けられた同
心円状のスリップ用リング13g,13hと、このスリ
ップ用リング13g,13hと接触する摺動子12を固
定した回転軸11と、この回転軸11を回転自在に軸受
けして第1のケーシング13に着脱自在に嵌着される第
2のケーシング16並に第2のケーシングに同じく着脱
自在に嵌着される第3のケーシング17より構成され
る。
【0013】この第3のケーシング17内には後述する
も回転位置検出器18が配され、第2のケーシング16
に嵌着して一体化された時にはスリップリング兼用の回
転位置検出器と成される。図2はこの様な組立状態を示
すが、本例では、一体化したものをスリップリング装置
20として説明を進める。
【0014】上述のスリップリング装置20の組立側断
面である図3を基に第1乃至第3のケーシング及び回転
軸の具体的構成を図4乃至図7によって説明する。
【0015】先ず、第1のケーシング13を図4で説明
する。図4Aは正面図、図4Bは側面図、図4Cは背面
図であり、一辺が15mm程度の大きさの正方形の四隅
を面取り(略々3c)した略8角形状の合成樹脂から成
る箱型のハーフ13aの前面には図4Aに示す様に四隅
の面取り部13b‥‥の略々中央位置に係止溝13c‥
‥が形成されている。この係止溝13c‥‥は後述する
第2のケーシング16の係止爪16cと係合する様に成
されるもので図4Bに示す様に面取り部13bの側壁1
3dの奥行方向に所定高さhだけ凹状に成されている。
【0016】ハーフ13aの中心位置には後述する回転
軸11の先端に形成した軸と回動自在に嵌合する透孔1
3eが穿たれ、回転軸11の軸受部を構成する。13f
‥‥は矩形状に形成されたラグ挿入孔を示す。
【0017】箱型のハーフ13aの内側には図4Cに示
す様に銀鍍金等の施された同心円状の金属性のスリップ
用リング13g及び13hを接着剤等を介してハーフ1
3a内面に貼着する。これらスリップ用リング13g及
び13hには180°位置に後方に突出するラグ板13
jを有し、これら4個のラグ板13j‥‥のうち各スリ
ップ用リング13g及び13hに対応する2個のラグ板
のみが図1及び図3の様にラグ挿入孔13fを介してハ
ーフ13aの前面に突出され、他の2個のラグ板はハー
フ13aの前面位置で切断され、これらラグ板はラグ挿
入孔に対し接着剤等を介して強固に固定され、スリップ
リング部15の出力(入力)端子と成される。尚13k
は回り止め突部である。
【0018】この様な第1のケーシング13に配設した
スリップ用リング13g及び13hに対接する摺動子1
2を有する回転軸11の構成を図1、図3並に図5を参
照して説明する。
【0019】回転軸11は図1、図3、図5B,Cに示
す様に軸11aと、この軸11に連通された円盤部11
bと、円盤部11bの軸11aとは反対側に設けられた
ラグ板案内突部11c及び第1のケーシング13の透孔
11eに回転自在に遊嵌される軸部11d等より構成さ
れている。
【0020】上述の回転軸11の軸11a、円盤部11
b、ラグ板案内突部11c並に軸部11dは合成樹脂で
一体に成形され、後述する図5Aに示すラグ板12a及
びスプリング力を付与した摺動子12はインサートによ
って回転軸11に一体化される。
【0021】先ず図5Bの背面図並に図5Cの正面図で
回転軸11の更に詳細な構成を説明する。回転軸11の
裏面側は図5Bに示す様に構成され、軸11aの中心に
は円盤部11b及びこの円盤部11bの正面側(図5C
参照)に形成されたラグ板案内部11cと軸部11dを
貫通する中心孔11eを有し、軸11aの先端は後述す
る第3のケーシング17の摺動板の楕円状の透孔と係止
される様に左右端が所定深さ削り取られて略々楕円形状
と成された係合部11fと成され、軸11aの軸方向の
上下に並設する様に図1、図3、図5A及び図5Cで示
す摺動子12のラグ板12aがインサートされている。
【0022】摺動子12は2種類が用意され、第1の摺
動子は第1のケーシング13の外側に配設したスリップ
用リング13hに、その接点が摺接する形状と成され、
第2の摺動子は第1のケーシング13の内側に配設した
スリップ用リング13gに、その接点が摺接する様に成
されている。これら第1及び第2の摺動子12の形状は
バネ部を構成する正面からみたU字状部の曲率が図5C
に示す様に異なるだけであるので、図5Aに示す側面図
に基づいて一括して説明する。
【0023】即ち、上記した様に帯状のベリリウム銅等
のラグ板12aは軸11aにインサートされ、このラグ
板12aに連通する様に直角に折り曲げられた立ち上が
り部12bは円盤部11bの前面に形成されたラグ板案
内部11cに沿って図5Cの様に中心から上下にインサ
ートされる。この立ち上がり部12bはU字状部12c
に連通されている。このU字状部12cは図5Cに示さ
れる様にバネ力を付与するためにハの字状の折り曲げ部
12dで前方に折り曲げられ、U字状部12cの両端部
に銀接点12e等が固定されている。
【0024】12fは円盤部11bに一体に形成した突
部をU字状部12cに穿った透孔に挿入し、合成樹脂の
突部を融着してU字状部12cを円盤部11bに強固に
固定する為の固定部である。
【0025】円盤部11bには摺動子12の2個のU字
状部12cが図5Cの様に対向する様に配置されるため
円盤部11bの中心孔11eに対し上側にハの字状の土
手部11gを形成し、2つのU字状部12c,12cが
互いに接触しない様に構成されている。
【0026】次に第2のケーシングを図1、図3並に図
6によって説明する。図6Aは正面図、第6図Bは側面
図、図6Cは背面図を示す。
【0027】第2のケーシング16はその外形は第1の
ケーシング13と略々同一形状に構成される。即ち、合
成樹脂等で一体形成され、図6Aに示す略八角形状の箱
内の内法を第1のケーシング13の外形寸法と略々同一
として、図1及び図3の各図に示す様に回転軸11の摺
動子12の接点12eを第1のケーシング13内のスリ
ップ用リング13g,13hに対接させる様に挿入した
状態で嵌合させて一体化してスリップリング部15と成
す。
【0028】第2のケーシング16は図6A乃至図6C
の様に略八角形状のハーフ16aの側壁16dのうち、
四隅の面取り部16bの略中央に側壁16dの奥行方向
に所定高さh1 の切溝16eを形成し、これら切溝16
e,16e間に第1のケーシング13の側壁13dに形
成した係止溝13cに係合する係止爪16cを形成す
る。この係止爪16cは側壁16dの内法方向に爪を突
出させるために下金型用の長方形状の金型孔16fが形
成されているが、この金型孔は第1及び第2のケーシン
グ13及び16内に回転軸11を回動自在に枢着して嵌
合する場合の空気抜け孔として有効に作用する。
【0029】八角形状の側壁のうち面取り部16bの辺
を除く四角形状の各辺の略々中央位置に後述する第3の
ケーシング17の係止孔17bと係合して、第3のケー
シング17に内蔵された回転位置検出器18をスリップ
リング部15に嵌着係止させる長方形状の突部16g‥
‥がハーフ16aの外側に向かって突出する様に形成さ
れている。
【0030】更にハーフ16aの中央部には回転軸11
の軸11aと遊嵌する回転可能な透孔16hが穿たれ
る。更に図6Cに示す様にハーフ16aの裏面側には第
3のケーシング17を構成する回転位置検出器18に設
けた透孔と嵌合する円形突部16j並に同じく回転位置
検出器18側に設けた回り止め用の凸部と係合する座ぐ
り孔16mを有する。
【0031】次に図1、図3及び図7を用いて第3のケ
ーシング17の構成を説明する。図7Aは第3のケーシ
ング17内に回転位置検出器であるポテンショメータ型
のポジションセンサを組み込んだ背面図、図7Bは側面
図、図7Cは正面図である。
【0032】第3のケーシング17を形成するハーフ1
7aの背面は図7Aに示す様に、略々筒状に形成された
底面に大きな穴17cが穿たれて、外周部17dが残さ
れ、側壁17eには図7B及び図7Cに示すように側壁
17eの上端から延設した円周4等配位置に係止部17
fが形成される。この略々長方形状の係止部17fには
第2のケーシング16の突部16gと係合する略々長方
形状の係止孔17bが形成されている。
【0033】上述のハーフ17a内に略々円盤状のポテ
ンショメータを構成する回転板17gを回転自在に遊嵌
させる。端子17jから抵抗値変化を取り出す様に成さ
れている。また、このポテンショメータの中心位置には
回転軸11の軸11aの先端に形成した楕円形状の係合
部11fと係合する楕円孔17kが形成されている。
【0034】更に、円盤状のスペーサ17jを外周部に
固定した円盤状の固定板17mに摺動子17n,17n
を固定して、摺動子17nの刷子部を抵抗体層に対接す
る様にハーフ17aに挿入固定する。この固定板17m
には中心部に透孔17sが穿たれている。
【0035】摺動子17nはベリリウム銅等で構成さ
れ、銀鍍金が施され略L字状と成され先端部は刷子部と
成る様に切溝が形成され、折り曲げ部17pを介して下
方に折り曲げられて、抵抗体層に対し所定の偏倚力が付
与される構成と成されている。
【0036】上述の構成での組立状態を図1及び図3で
説明する。第1のケーシング13のハーフ13a内にス
リップ用リング13g,13hと対向する様に回転軸1
1の摺動子12を円盤部11bと共に嵌挿し、軸部11
dをハーフ13aの透孔13e内に挿入する。
【0037】次に第2のケーシング16の透孔16hに
回転軸11の軸11aを挿通し、第1のケーシング13
に第2のケーシング16を覆せる様に嵌挿し、第2のケ
ーシング16cの係止爪16cを第1のケーシング13
の係止溝13cに係合させて一体化することで回転軸1
1は第1及び第2のケーシング13及び16内で摺動子
12の接点12eはスリップ用リング13g,13hに
当接しつつ回転自在と成され、スリップリング部15が
サブアッセンブルされる。
【0038】次に第2のケーシング16の透孔16hか
ら突出されている軸11aの係合部11fを第3のケー
シング17の固定板17mの透孔17sに挿通し、更に
回転板17gの楕円孔17hに係合させて回転軸11a
の回転と共に回転板17gが第3のケーシング17内で
回転する様に成し、更に第3のケーシング17の係止部
17fを第2のケーシング16の突部16gに嵌挿して
係合させる。
【0039】上述の様に第3のケーシング17を第2の
ケーシング16に対して一体化させればスプリング部1
5と回転位置検出器18が回転軸11の軸11a上で図
2の様にケーシングが三重に重ねられてアッセンブルさ
れることに成る。
【0040】次に上述のスリップリング及び回転位置検
出器を一体化したスリップリング装置の用途を図8乃至
図11について説明する。図8A,Bは従来構成の図1
2に示すと同様の照明装置に用いた場合を示すもので、
図8Aは全的的構成図、図8Bは図8AのC部拡大側断
面図を示すものである。尚、図12との対応部分には同
一符号を付して重複説明を省略する。
【0041】図8Aで示す様に、本例のモータ6はパイ
プ2側で固定され、このモータ6の軸に嵌着したスパー
ギヤ及びランプ回転部3の内軸に設けた内歯車等の歯車
列を介して回転駆動されるランプ回転部3と、ランプ5
間のランプ回転部3の内管にスリップリング20を介在
させ、このスリップリング20の第2及び第3のケーシ
ング16又は17をランプ回転部3の内管に固定し、回
転軸11側をモータ6側に固定している。
【0042】天井のセイリングソケット8からの線材7
を介して供給される電源電圧は回転軸11の軸11aか
ら突出したラグ板12aに接続される。又、この電源電
圧はスリップリング部15及び回転位置検出器18を介
してラグ板13jからランプ5に供給される様に成され
ている。
【0043】図8BのC部拡大図により、ランプ回転部
3内に配設されるスリップリング装置20の実際の取付
方法を説明する。
【0044】モータ6はランプ回転部3との接合部近傍
に設けた開口部2aに支持板2bを介して固定する。モ
ータ6のモータ軸6aはランプ回転部3の略々中心位置
にギヤ支持板6cに穿った透孔を介して突出され、その
先端にスパーギヤ6bが枢着されている。このギヤ支持
板6cはモータ6側に固定されている。このスパーギヤ
はギヤ支持板6cに回動自在に枢着した軸6dに枢着し
た同じくスパーギヤ6eと噛合い、更に軸6dに枢着さ
れ、スパーギヤ6eとは反対側に嵌着されたスパーギヤ
6gはランプ回転部3の内管に固定された内歯車3eと
噛合う様に成され、モータ6の回転を減速させて、ラン
プ回転部3並にランプ5を回転させる。この様にランプ
回転部3を回転させるためにパイプ2の開口部2aに固
定し、ランプ回転部3内に挿入された外管2cとの間に
ベアリング3fを介在させる。
【0045】ギヤ支持板6cはランプ回転部3の内管に
対し回動自在と成されたリング状のカラー6hで固着さ
れ、このカラー6hにスリップリング装置20の回転部
取付板6jが固定され、回転軸11の軸11a(又は回
転板17g)は回転部取付板6jに固定される様に成さ
れている。又、第2又は第3のケーシング16又は17
は中心に端子導出孔を有するリング状のカラー3hに固
定され、このカラー3hはランプ回転部3の内管に固定
する様に成されているのでラグ板13jに接続したラン
プ5へ電圧等を供給する線材はランプ回転部3と共に回
転するのでよじれることはなく、更に回転軸11側のラ
グ板12a及び回転板17gに設けた端子17jは第2
及び第3のケーシング16,17側が回転するために、
回転部取付板6j側は固定側となり、線材7のよじれを
生ぜずにスリップリング部15や回転位置検出器18を
介して電源電圧等の供給をランプ5に行うことが出来、
又、回転位置信号の検出を行うことが可能と成る。
【0046】上述の実施例では照明装置に本例のスリッ
プリング装置を用いた例を説明したが、図9に示す様に
ビデオカメラ等をリモートコントロール操作によって自
由な方向にパンニング動作或はチルティング動作させる
ためのパンチルタ等に適用することも可能である。
【0047】図9ではパンニング動作を行う場合のみの
構成を示す30はビデオカメラで、このビデオカメラ3
0はパンチルタ31の載置台33上に螺子32で固定さ
れる。パンチルタ31内には上記したスリップリング装
置20とモータ34等が配設されている。モータ34は
固定部35に固定され、モータ34の軸に嵌着したギヤ
列を介して載置台33と共に回転する回転部36に配設
した内歯車37と噛合ってカメラをパンさせる。スリッ
プリング装置20の第2及び第3のケーシング16又は
17は載置台33の下端に固定され、回転軸11の軸1
1aは固定部金具40に固定されているので、ラグ板1
2aに供給される電源電圧、或はビデオカメラ30を動
作させる制御信号等をラグ板12aに供給する様にすれ
ば線材38を接続してもよじれを生じない。尚、固定部
35の底面には三脚等の基部に固定させる為の雌螺子部
39等を有している。この構成ではビデオカメラ30を
パンさせるときの回転位置検出等も被回転体をスリップ
リング装置の回転軸を通して回動させる様なことはせ
ず、信号や電源電圧を並列的に供給する様にしたので極
めて薄型にコンパクトな構成で行うことが出来る。
【0048】又、近時音楽ソースのジャンル等に応じ
て、スピーカを所定の角度異なる様に外方に自動的に動
かしたり、完全な2チャンネルステレオ再生ではステレ
オスピーカを互いに並行になる様にし、更にテレビを真
中に置いてステレオ再生する様な再生装置で放音信号が
セリフ等の場合はスピーカを内側に自動的に動かす様な
動作を行うステレオスピーカシステムが提案されてい
る。
【0049】図10はこの様なスピーカを水平方向に自
動的に動かすために、本例のスリップリング装置を用い
た場合の略線図を示すものであり、スピーカ41は時計
又は反時計方向に水平回動する様に成される。この為に
スピーカ41をL金具42に取り付け、このL金具42
を図9のパンチルタ31と同様の回転機構を有する載置
台33上に固定し、第1のケーシング13のラグ板13
jをスピーカ41の駆動信号供給端子に接続し、回転軸
11の軸11aから突出されているラグ板12aに駆動
信号を供給すれば線材38のよじれを生じないものが得
られる。
【0050】図11は電子機器の例えばラジカセ等のオ
ーディオ装置、或はTV受像機等のビデオ装置の正面の
向きを視聴者側に自動的に向ける様に回転機構を設けた
ものに、本例のスリップリング装置20を用いた場合の
構成図を示すものである。
【0051】図11の場合は電子機器50の下側に固定
台を設け、この固定台51に例えば、電子機器を載置
し、これを回転させるため、図10と同様のパンチルタ
31を固定台51に内蔵させ、電子機器50を図の様に
時計方向cwに回転させる様にする。軸11aに延設し
たラグ板12aに電源電圧等を供給し、ラグ板13j側
から電源電圧を取り出す様に成される。この様にすれば
線材のよじれの生じない構成が可能と成る。
【0052】本発明に依れば線材の屈曲がないため耐久
性が大幅に向上した回転駆動部が得られ、完全なエンド
レス回転が可能なだけでなく、スリップリングと回転位
置検出器を一体化したのでスペースファクタが良く、小
型化が可能である。特に回転軸を通して直線被回転体等
を駆動させる様な構成と成さないため極めて小型にする
ことが可能と成った。又、スリップリングと回転位置検
出器を分離使用可能なため、必要に応じて使い分けるこ
とも出来る。
【0053】
【発明の効果】本発明のスリップリング装置によればス
リップリングと回転位置検出器とが着脱自在に一体化さ
れ、極めてコンパクトに構成し得、大きい電流の流入に
も耐え得るものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスリップリング装置の分解斜視図であ
る。
【図2】本発明のスリップリング装置の組立斜視図であ
る。
【図3】本発明のスリップリング装置の組立側断面であ
る。
【図4】本発明のスリップリング装置の第1のケーシン
グの構成図である。
【図5】本発明のスリップリング装置の回転軸の構成図
である。
【図6】本発明のスリップリング装置の第2のケーシン
グ装置の構成図である。
【図7】本発明のスリップリング装置の第3のケーシン
グ装置の構成図である。
【図8】本発明のスリップリング装置を照明装置に用い
た構成図である。
【図9】本発明のスリップリング装置をカメラに用いた
構成図である。
【図10】本発明のスリップリング装置をスピーカに用
いた構成図である。
【図11】本発明のスリップリング装置を電子機器の回
動に用いた構成図である。
【図12】従来の照明装置の構成図である。
【符号の説明】
11 回転軸 12 摺動子 13 第1のケーシング 15 スリップリング部 16 第2のケーシング 17 第3のケーシング

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と直交する方向に接点を構成して
    信号又は電源電圧を伝送するためのスリップリングと、 上記回転軸の回転位置を検出する回転位置検出手段とを
    着脱自在に一体化して成ることを特徴とするスリップリ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 前記回転位置検出手段は平型に構成され
    た絶対角度を検出する様に成されたことを特徴とする請
    求項1記載のスリップリング装置。
  3. 【請求項3】 前記スリップリング及び回転位置検出手
    段とを三重構造にして一体化して成ることを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載のスリップリング装置。
  4. 【請求項4】 前記スリップリングは照明装置に関係す
    る信号又は電源電圧を伝送することを特徴とする請求項
    1乃至請求項3記載のいずれか1項記載のスリップリン
    グ装置。
  5. 【請求項5】 前記スリップリングはカメラ又はカメラ
    1体形VTRに関係する信号又は電源電圧を伝送するこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3記載のいずれか1
    項記載のスリップリング装置。
  6. 【請求項6】 前記スリップリングはスピーカの移動の
    ための信号又は音声信号を伝送することを特徴とする請
    求項1乃至請求項3記載のいずれか1項記載のスリップ
    リング装置。
  7. 【請求項7】 前記スリップリングはオーディオ又はビ
    デオ装置の移動のためのAV信号或は電源電圧のいずれ
    かを伝送することを特徴とする請求項1乃至請求項3記
    載のいずれか1項記載のスリップリング装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014186929A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Panasonic Corp 照明装置
KR20190002447U (ko) * 2018-03-21 2019-10-02 주식회사 릴텍산업 붐대의 회전 각도 센서를 구비하는 슬립링

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