JP2000221922A - 表示装置及びその制御方法 - Google Patents

表示装置及びその制御方法

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JP2000221922A
JP2000221922A JP11020820A JP2082099A JP2000221922A JP 2000221922 A JP2000221922 A JP 2000221922A JP 11020820 A JP11020820 A JP 11020820A JP 2082099 A JP2082099 A JP 2082099A JP 2000221922 A JP2000221922 A JP 2000221922A
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Hisao Tajima
尚雄 田島
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 臨場感ある音源配置を有する表示装置及びそ
の制御方法を提供する。 【解決手段】 画像を表示する画像表示部1と、音声を
出力する左スピーカ部2、右スピーカ部3とを備え、取
っ手9によって、画像表示部1と左スピーカ部2、右ス
ピーカ部3の相対位置を変更し、所望の位置で固定を可
能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を表示する表
示装置及びその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のステレオ対応テレビ受像機等の表
示装置では、画面の左右近傍の画像表示部と同一筐体内
にスピーカを固定配置している。また、映画やスポーツ
番組を見る臨場感を求める視聴者に対しては、筐体の複
数の面に多数のスピーカを配置したり(特開平06−1
05257)、指向特性の異なるスピーカを複数配置し
たり(特開平06−197293)などの構造が提供さ
れている。また、臨場感を出すために、電気的な信号処
理により、音声信号の位相を変えたり、擬似的に残響音
を混ぜるなどの様々な方法が取られてきた。更に、臨場
感を求める視聴者に対しては、外部スピーカを追加する
システムも提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、左右の音源位置はそのその画面サイズに応じ
た左右スピーカ距離に限定されるため、臨場感に乏し
く、これに満足できない視聴者は別に外部スピーカを準
備しなければならなかった。この場合、設置スペースが
必要であったり、専用にスピーカ用の配線をするなどの
手間も掛かり、一部のマニアにしか受け入れられていな
い。更に、近年は画面サイズが40インチから50イン
チと拡大傾向にあるが、家庭やオフィスでの様々な環境
下では、視聴者の位置により音源と画面の相対位置が変
ることにより、満足のいく臨場感を得ることはできなか
った。また、狭い家庭では生活の都合で音場に関係無
く、表示装置の置き場所が決まってしまうこともある。
また、近年プラズマディスプレイなどの薄型壁掛け表示
雄値が提供されてきたが、一度、壁に設置して音源位置
が合わない場合に、再度場所を変更するのは困難であっ
た。
【0004】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、臨場感ある音源配置を有する表示装置及びそ
の制御方法を提供することを目的とする。また、他の目
的によれば、表示装置設置後に音源位置を可変すること
ができる表示装置及びその制御方法を提供することを目
的とする。また、他の目的によれば、部屋の大きさや狭
い設置場所、表示装置の高さなどの制約に対しても臨場
感ある音源配置を有する表示装置及びその制御方法を提
供することを目的とする。また、他の目的によれば、可
変機構を有する表示装置の省スペース性、安全性を確保
できる表示装置及びその制御方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による表示装置は以下の構成を備える。即
ち、画像を表示する表示装置であって、画像を表示する
画像表示手段と音声を出力する音声出力手段と、前記画
像表示手段と前記音声出力手段の相対位置を変更する変
更手段と、前記画像表示手段と前記音声出力手段の相対
位置を固定する固定手段とを備える。
【0006】また、好ましくは、前記変更手段は、該複
数の音声出力手段の位置を、実質的に同時に変更する構
造を有する。
【0007】また、好ましくは、前記変更手段は、複数
の音声出力手段の位置を、各々独立に変更する構造を有
する。
【0008】また、好ましくは、前記変更手段は、モー
タと、前記音声出力手段の位置を検出する位置検出手段
と、前記位置検出手段の検出に基づいて、前記モータを
制御する制御手段とを備える。
【0009】また、好ましくは、前記変更手段は、前記
画像表示手段と前記音声出力手段間に支持部材を有し、
前記支持部材は、直線運動、回転運動のいずれか、また
はその両方を組み合わせた運動を行う構造である。
【0010】また、好ましくは、前記固定手段は、弾性
形状あるいは弾性材料と剛性部材を組み合わせて構成さ
れる。
【0011】また、好ましくは、前記固定手段は、摩擦
力あるいは弾性部材を利用して構成される。
【0012】また、好ましくは、前記音声出力手段は、
複数の音声周波数帯域の異なる複数の音声出力部を備
え、前記変更手段は、前記複数の音声出力部のうち、音
声周波数帯域が高周波寄りの音声出力部の移動量が大き
くなるように、前記画像表示手段と前記音声出力手段の
相対位置を変更する。
【0013】また、好ましくは、前記変更手段は、前記
画像表示手段と前記音声出力手段の相対位置を接続する
支持部材と、前記支持部材内に、いかなる変更状態にお
いても外部に露出しない音声出力線とを備える。
【0014】また、好ましくは、前記画像表示手段は、
少なくとも電子放出素子、プラズマ放電素子、あるいは
液晶のいずれか一つを含む。
【0015】また、好ましくは、前記変更手段の実行を
指示する指示手段を更に備える。
【0016】上記の目的を達成するための本発明による
表示装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、画像
を表示する表示装置の制御方法であって、画像表示部と
音声出力部との相対位置の変更を指示する指示工程と、
前記指示工程の指示に基づいて、前記画像表示部と前記
音声出力部との相対位置を変更する変更工程とを備え
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態を詳細に説明する。 [実施形態1]図1は本発明の実施形態1の表示装置の
外観を示す図である。
【0018】図1では、スピーカ収納時と展開時を表わ
している。同図において、1は表示装置の画像表示部、
2は左スピーカ部、3は右スピーカ部、4は画像表示部
1を壁に設置するための固定金具、5は左上支持棒、6
は右上支持棒、7は左下支持棒、8は右下支持棒、9は
スピーカ部3を可動するための取っ手、10は画像表示
部1の側面部に設けられたロックピンである。
【0019】図2、図3は本発明の実施形態1の表示装
置の背面側機構を示す図である。
【0020】特に、図2はスピーカ部収納状態を表し、
図3はスピーカ部展開状態を表わしている。
【0021】図2において、11は回転動作するロック
レバーの支持軸、12はそのロックレバーの係止部、1
3はロックレバーを引くバネ、14は左下支持棒7の先
端部に設けられたラックギア部、15は右下支持棒8の
先端部に設けられたラックギア部、16はラックギア部
14及び15と噛み合うピニオンギア、17−a〜17
−dは各支持棒を滑動可能に支持するためのスライドユ
ニットであり、内部に滑りを良くするボールと潤滑剤
(不図示)を備えている。
【0022】18は右下支持棒8に固定されたその動作
範囲を制限するためのストッパである。19は左下支持
棒7と右下支持棒8を案内するためのガイドローラであ
る。20は右スピーカ部3へ音声信号を伝達するための
柔軟性を有する右電気ケーブルであり、右上支持棒6内
部を貫通している。21は左スピーカ部2へ音声信号を
伝達するための柔軟性を有する左電気ケーブルであり、
左上支持棒5内部を貫通している。右電気ケーブル2
0、左電気ケーブル21共にその画像表示部1側先端は
音声出力用電気基板(不図示)に接続され、他端はスピ
ーカの信号入力端子(不図示)に電気的に接続されてい
る。
【0023】22は右上支持棒6に設けられた連続する
凹部、23は画像表示部1の背面のスライドユニット1
7近傍に固定配置されたバネユニット本体、24はバネ
ユニット本体23の可動部先端であり、右上支持棒6に
設けられた連続する凹部22と噛み合う形状を成してい
る。
【0024】次に上記構成における動作を順を追って説
明する。
【0025】まず、実施形態1の表示装置の画像表示部
1の動作について説明する。
【0026】この画像表示部1は表面伝導型電子放出素
子を用いた装置よりなり、一般的にFED(SED:Su
rface Conduction Emtter)とよばれている。その構造
は、真空空隙を形成した対向する基板間において、背面
側の後面ガラス板(リアプレート)上に各画素位置に電
子放出のための+電極と−電極を導電性膜で数十[μ
m]の間隔で対向する形に形成する。次に、真空空隙外
の電気実装回路からの電気信号を+電極に導くためのX
方向配線を印刷法で形成後、後述のY方向配線とX方向
配線とを電気的に絶縁するための眉間絶縁層をX方向配
線上のY方向配線とX方向配線の交差部に形成する。そ
の後に、真空空隙外の電気実装回路からの電気信号を−
電極に導くためのY方向配線を印刷法で形成する。更
に、+電極と−電極をつなぐ微粒子からなる導電性薄膜
を形成し、+電極と−電極に電位を与えて電子放出部を
導電性薄膜の一部に形成する。一方対向する表面側の前
面ガラス板(フェイスプレート)の真空空隙側には、コ
ントラストを向上するためのブラックストライプ膜、三
原色RGB各色相の蛍光体膜、更に、その上に導電性の
メタルバック膜が形成されている。また、この前面ガラ
ス板の外面側には、ガラス飛散防止のための樹脂フィル
ムを貼り合わせ、その表面には帯電防止のための導電性
膜とコントラストを向上する低反射膜が形成されてい
る。
【0027】この電子放出素子の動作は、テレビ受像用
チューナからの同期信号を分離しシフトレジスタ、ライ
ンメモリを経て変調信号が出力される。また、制御回路
を経て走査信号が出力される。これらの信号が、フレキ
シブルボードを経て後面ガラス板のY方向配線とX方向
配線とに出力される。X方向配線とY方向配線間に十数
[v]の電圧が掛けられると、電子放出素子から電子が
放出される。更に、前面ガラス板の真空空隙側のメタル
バック膜に外部高圧電源から供給された数[kv]の+
電位により、放出電子が加速されて蛍光体膜に衝突して
発光を起こす。以上の動作により画像を表示することが
できる。
【0028】次に、左スピーカ部2と右スピーカ部3の
支持構造について説明する。
【0029】各々のスピーカ部には支持棒がねじ等で確
実に固定されていて、収納時は画像表示部1の側面に略
密着している。左上支持棒5と左下支持棒7及び右上支
持棒6と右下支持棒8は平行を保ちつつ画像表示部1の
背面に配置されている。各々の支持棒は画像表示部1の
4隅に配置されたスライドユニット17−a〜17−d
に嵌合していて、スライドユニット17−a〜17−d
内部のボール(不図示)と潤滑剤(不図示)によって、
軽い力で滑動可能である。また、スライドユニット17
−a〜17−dは画像表示部1背面に位置決め構造(不
図示)を介してねじ等で確実に固定されている。左下支
持棒7と右下支持棒8の端部にはラックギア部14、1
5が形成されていてピニオンギア16と図示の位置で確
実に噛み合っている。更に、ラックギア部14、15の
外側にはガイドローラ19を備えることにより、支持棒
が撓みを有している場合にもラックギアとピニオンギア
の噛み合いが安定する。
【0030】ストッパ18は右下支持棒8の中央付近に
ねじ等により確実に固定され、支持棒8が規定範囲外ま
で移動することを制限している。規定範囲に達するとス
トッパ18はスライドユニット17−aに当接すること
で、右下支持棒8は移動が停止する。更に、右上支持棒
6に設けられた連続する凹部22と噛み合う可動部先端
24はバネユニット本体23内部のばね(不図示)力に
より常に右上支持棒6を下方から押しているため、支持
棒6がスピーカ部収納位置から展開位置(展開位置から
収納位置)に移動する途中の複数の個所で、連続する凹
部22と可動部先端24が噛み合う構造になっている。
【0031】次に、スピーカ部収納時の固定構造につい
て説明する。
【0032】右スピーカ部3の側面部に配置された取っ
手9は、ロックレバーと機械的に連動する構造で、ロッ
クレバーの係止部12はバネ13の引っ張り力により、
常に画像表示部1に固定されたロックピン10に噛み合
う構造となっている。
【0033】次に、以上の構成における動作を実際の視
聴者が行う状況を再現しながら説明を加える。
【0034】視聴者がテレビの受信操作をリモコン等で
操作後、「ステレオの臨場感を得たい」と判断した場
合、まず、右スピーカ部3の側面部の取っ手9を握る。
この操作によって、ロックレバーの係止部12が画像表
示部1の側面部に設けられたロックピン10より外れ
る。その後、視聴者はその取っ手9を握ったまま右方向
へ右スピーカ部3を移動する。この時、右下支持棒8の
先端部に設けられたラックギア部15がピニオンギア1
6を回転させ、その回転力が左下支持棒7の先端部に設
けられたラックギア部14を移動させることにより、左
スピーカ部2は左方向へ移動する。つまり、右スピーカ
部3の右方向への移動に応じて左スピーカ部2も左方向
へ移動する。
【0035】視聴者は、右下支持棒8に固定されたスト
ッパ18がスライドユニット17−aに当接するまでの
範囲の任意の位置で移動動作を注視することで、その左
スピーカ部2、右スピーカ部3の位置が決定される。更
に、右支持棒6に設けられた連続する凹部22と可動部
先端24が噛み合う構造になっているため、先の任意の
位置で固定することが可能である。
【0036】次に、スピーカ部収納動作について説明を
加える。
【0037】視聴者は、右スピーカ部3の側面部を収納
方向に向かって押すことにより、左スピーカ部2も同時
に収納方向に移動を始める。移動中は連続する凹部22
と可動部先端24の噛み合い構造により複数個所で固定
しようとする抵抗力が発生する。そして、右スピーカ部
3が画像表示部1の側面に略密着する直前に、ロックレ
バーの係止部12の先端部斜面(不図示)がロックピン
10と接触する。更に、スピーカ部3に力を加えること
により、ロックレーバーの係止部12がロックピン10
と接触しながらバネ13の力に反発して回転運動し、右
スピーカ部3の収納状態位置にてロックレバーの係止部
12がロックピン10と噛み合い確実に固定される。
【0038】以上説明したように、実施形態1によれ
ば、表示装置の画像表示部と左スピーカ部、右スピーカ
部の間に支持棒を取付け、画像表示部背面4個所のスラ
イドユニットによりそれを保持する。更に、ラックギア
とピニオンギアを配置することにより、左スピーカ部、
右スピーカ部の各スピーカ部は、収納時は画像表示部と
一体化されて省スペース性を有し、展開時は視聴者の片
手操作にて任意の位置にスピーカ部を配置して臨場感あ
る画像を視聴することが可能となる。また、支持棒に設
けられた凹部と噛み合うばね性を有する部材を設ける構
造により、任意の位置でスピーカ部を固定することが可
能である。また、画像表示部と左スピーカ部、右スピー
カ部の対向する位置に、ロックピンとロックレバーを設
けたことで、左スピーカ部2、右スピーカ部3それぞれ
のスピーカ部収納時に不用意にそのスピーカ部が展開し
て表示装置の周囲の物と接触事故を起こすこともない。
【0039】このように、表示装置を見る場合に視聴者
の必要に応じて臨場感を味わえるスピーカ配置が実現で
き、不要時は画像表示部とスピーカを一体化させて省ス
ペース性を実現できる。また、いずれのスピーカ部配置
においても確実に固定される手段を設けたことで安全性
も確保することができる。 [実施形態2]図4は本発明の実施形態2の外観を示す
図である。図5、図6は本発明の実施形態2の表示装置
の背面側機構を示す図である。特に、図5はスピーカ部
収納状態を表わし、図6はスピーカ部展開状態を表わし
ている。尚、各図において、図1及び図2と同じ構成要
素については、同じ参照番号を付加し、その説明は省略
する。
【0040】図4において、40は左スピーカ部2、右
スピーカ部3を動作させる際に使用するスピーカ部動作
スイッチである。
【0041】図5において、30は画像表示部1の背面
側に固定されたモータ、31はそのモータ30の出力軸
に配置された出力プーリ、32は出力プーリ31の回転
運動を直線運動に変換するワイヤ、33は画像表示部1
の背面側に固定されていてワイヤ32の運動方向を逆点
する右プーリ、34は同じく左プーリ、35はワイヤ3
2にネジなどで確実に固定されその他端が右下支持棒8
の先端にネジなどで確実に固定されている右可動金具、
36はワイヤ32にネジなどで確実に固定されその他端
が左下支持棒7の先端にネジなどで確実に固定されてい
る左可動金具、37は右下支持棒8の上面側に固定配置
されたセンサ感知部、38は収納位置確認センサ、39
は展開位置確認センサである。
【0042】以上の構成における動作について説明す
る。
【0043】スピーカ部収納状態において視聴者がスピ
ーカ部動作スイッチ40をON状態にすると、シーケン
ス上まず収納位置確認センサ38がいずれの状態かを確
認する。スピーカ部収納状態であればON状態と判断
し、モータ30の出力プーリ31はスピーカ展開方向
(図6の矢印左回転)に回転する。この回転により、出
力プーリ31に当接するワイヤ32が摩擦力によって反
時計回りの動作を行う。ワイヤ32には右可動金具35
及び左可動金具36が固定されているため、右下支持棒
8は図5の左方向へ、左下支持棒7は図5の右方向へ移
動する、これがスピーカ部の展開動作である。
【0044】この時シーケンス上では、モータ30の過
負荷を確認(不図示)して、この展開動作の障害(スピ
ーカ部が別の物体に衝突するなど)を検知する。障害を
検知した場合、即、モータ30は回転を停止する。更
に、展開位置確認センサ39がON状態になると、スピ
ーカ部展開完了と判断してモータ30の回転を停止す
る。スピーカ部展開状態から収納状態に動作させる場合
は、同じく視聴者はスピーカ部動作スイッチ40をON
状態にする。シーケンス上、収納位置確認センサ38は
OFFであるので、次に、展開位置確認センサ39の状
態を確認する。この時展開位置確認センサ39はONと
判断され、モータ30の出力プーリ31はスピーカ部収
納方向(図6の矢印と反対右回転)に回転する。する
と、この出力プーリ31に当接するワイヤ32が摩擦力
によって時計回りの動作(図6の矢印と反対)を行う。
ワイヤ32には右可動金具35及び左可動金具36が固
定されているため、右下支持棒8は図5の右方向へ、左
下支持棒5は図3の左方向へ移動する。これがスピーカ
部の収納動作である。
【0045】スピーカ部展開時と同様に、シーケンス上
ではモータの過負荷を確認し、更に、収納位置確認セン
サ38がON状態になると、スピーカ部展開完了と判断
してモータ30の回転を停止する。
【0046】尚、実施形態2では、モータ30の電気回
路部分(不図示)については説明を省略したが、モータ
30は直流モータで制御回路から駆動用の電流供給を受
け、制御回路ではモータ30への電流値確認と過負荷制
御を行っている。また、収納位置確認センサ38、展開
位置確認センサ39は近接式、光電子式、超音波式など
の非接触式のセンサでもリミットスイッチなどの接触式
でも使用可能である。これらのセンサ信号は先のモータ
30の制御回路と電気的に接続されている。
【0047】以上の動作のフローチャートについて、図
7を用いて説明する。
【0048】図7は本発明の実施形態2で実行される動
作を示すフローチャートである。
【0049】まず、ステップS101で、スピーカ部動
作スイッチ40をON状態にする。ステップS102
で、収納位置確認センサ38によって、スピーカ部収納
状態であるか否かを判定する。スピーカ部収納状態であ
る場合、ステップS108に進み、モータ30の出力プ
ーリ31をスピーカ展開方向に回転する。ステップS1
09で、モータ30の過負荷を判定する。過負荷がある
場合、ステップS111に進み、モータ30の回転を停
止する。一方、過負荷がない場合、ステップS110に
進み、展開位置確認センサ39によって、スピーカ部展
開完了状態であるか否かを判定する。スピーカ部展開完
了状態である場合、ステップS111に進む。一方、ス
ピーカ部展開完了状態でない場合、ステップS108に
戻る。
【0050】一方、ステップS102で、スピーカ部収
納状態でない場合、ステップS103に進み、モータ3
0の出力プーリ31をスピーカ部収納方向に回転する。
ステップS104で、モータ30の過負荷を判定する。
過負荷がある場合、ステップS106に進み、モータ3
0の回転を停止する。一方、過負荷がない場合、ステッ
プS105に進み、収納位置確認センサ38によって、
スピーカ部収納完了状態であるか否かを判定する。スピ
ーカ部収納完了状態である場合、ステップS106に進
む。一方、スピーカ部収納完了状態でない場合、ステッ
プS103に戻る。
【0051】以上説明したように、実施形態2によれ
ば、表示装置の画像表示部と左スピーカ部、右スピーカ
部の間に支持棒を取付け、画像表示部背面4個所のスラ
イドユニットによりそれを保持する。更に、画像表示部
背面にてモータ、出力プーリ、ワイヤ、左右可動金具を
配置し、更に動作のための電気スイッチと、動作シーケ
ンスにより、そのスピーカ部は、収納時は画像表示部と
一体化されて省スペース性を有し、展開状態へは視聴者
のスイッチ操作にて動作し、臨場感ある画像を視聴する
ことが可能となる。また、そのスピーカ部動作時に表示
装置の周囲の物と接触事故を起こしても、モータが自動
停止するため危険性も少ない。
【0052】このように、電気スイッチ操作で簡単に臨
場感を味わえるスピーカ配置が実現でき、不要時は画像
表示部とスピーカ部を一体化させて省スペース性を実現
できる。また、スピーカ部動作中の安全性も確保され
る。
【0053】尚、実施形態2では、モータの回転運動を
プーリとワイヤで直線運動に変えたが、ピニオンギアと
ラックギアを組み合わせて同様の効果を得ることも可能
である。 [実施形態3]図8は本発明の実施形態3の表示装置の
外観を示す図である。図9、図10は本発明の実施形態
3の表示装置の背面側機構を示す図である。特に、図9
はスピーカ部収納状態を表わし、図10はスピーカ部展
開状態を表わしている。尚、各図において、図1及び図
2と同じ構成要素については、同じ参照番号を付加し、
その説明は省略する。
【0054】図8、図9において、41は表示装置の画
像表示部、42は左スピーカ部、43は右スピーカ部、
44は画像表示部41を壁に設置するための固定金具、
45は左上支持棒、46は右上支持棒、47は左下支持
棒、48は右下支持棒、49は右スピーカ部43を可動
するための取っ手、50は右スピーカ部43の画像表示
部41側面に設けられた凸状のロックピン、51−aは
画像表示部41の側面部に設けられたロック穴である。
51−bは画像表示部41の側面部に設けられたロック
爪でバネ性の有る材質、形状からなっている。
【0055】52はスピーカ部42内部に配置され左上
支持棒45に対して左スピーカ部42の回転運動を可能
にするスピーカ部上ヒンジ、53は左スピーカ部42内
部に配置され左下支持棒47に対して左スピーカ部42
の回転運動を可能にするスピーカ部下ヒンジ、54は左
上支持棒45の略中間部に配置され、画像表示部41に
対して左上支持棒45の回転運動を可能にする上ヒン
ジ、55は左下支持棒47の略中間部に配置され、画像
表示部41に対して左下支持棒47の回転運動を可能に
する下ヒンジである。56は右下支持棒48の展開動作
範囲を制限するところの右ストッパ、57は左下支持棒
47の展開動作範囲を制限する左ストッパである。
【0056】以上の構成における動作について説明す
る。
【0057】スピーカ部収納状態において視聴者が左ス
ピーカ部42の取っ手49をつかむ。その後、ロックピ
ン50とロック爪51−bの摩擦保持力を超える力をこ
の左スピーカ部42の展開方向へ加えると、左スピーカ
部42全体が画像表示部41より分離される。ロックピ
ン50がロック爪51−bより抜けた状態では、スピー
カ部上ヒンジ52とスピーカ部下ヒンジ53の機構によ
り、その動作範囲内で画像表示面に対して左スピーカ面
の向きを自由に変更可能となる。更に、左スピーカ部4
2を展開していくと、スライドユニット17−b、17
−d内部の保持部から上ヒンジ54と下ヒンジ55が開
放される。この状態では、上ヒンジ54と下ヒンジ55
の機構により、その動作範囲内で画像表示面に対して左
下支持棒47と右下支持棒48の向きを自由に変更可能
となる。
【0058】以上の動作により、図10に示すように、
スピーカ面は画像表示面に対して角度を付けるのみなら
ず、画像表示部41の背面方向にも前面方向にも配置す
ることが可能である。尚、更に、左スピーカ部42を展
開方向へ移動させようとしても、ストッパ57がスライ
ドユニット17−bに当接すると、左下支持棒47がそ
の位置で停止するため、展開動作が完了となる。
【0059】以上説明したように、実施形態3によれ
ば、表示装置の画像表示部と左スピーカ部、右スピーカ
部の間に、4個所のスライドユニットに保持された支持
棒を取付け、その支持棒の略中央部と先端のスピーカ部
内部にヒンジ機構を設ける。これにより、そのスピーカ
部は、収納時は画像表示部と一体化されて省スペース性
を有し、展開時は視聴者の片手操作にて、左右独立の任
意の位置にスピーカ部を配置して臨場感ある画像を視聴
することが可能となる。更に、そのスピーカ部の位置が
画像表示部に対して前後方向にも左右独立して配置が可
能であるので、左右スピーカの音圧バランスを視聴者の
見る位置に合わせることも可能となる。また、そのスピ
ーカ部収納時の固定手段であるロックピンとロック爪を
設けることで、不用意にそのスピーカ部が展開して表示
装置の周囲の物と接触事故を起こすこともない。
【0060】このように、部屋の広さ、複数の視聴者の
位置に合わせて、臨場感を味わえるスピーカ配置が実現
でき、不要時は画像表示部とスピーカ部を一体化させて
省スペース性を実現できる。 [実施形態4]図11は本発明の実施形態4の表示装置
の外観を示す図である。図12は本発明の実施形態4の
表示装置の背面側機構を示す図である。特に、図12は
スピーカ部収納状態とスピーカ部展開状態を表わしてい
る。尚、各図において、図1及び図2と同じ構成要素に
ついては、同じ参照番号を付加し、その説明は省略す
る。
【0061】図11、図12において、61は表示装置
の画像表示部、62は左スピーカ部、63は右スピーカ
部、64は画像表示部61を壁に設置するための固定金
具、65は画像表示部61と左スピーカ部62を機械的
に接続支持するための左支持棒、66は同じく右支持
棒、67は右スピーカ部63を可動するための取っ手で
ある。68は右支持棒66の画像表示部1側端部に設け
られた右ストッパ、69は左支持棒65の画像表示部1
側端部に設けられた左ストッパである。70は左スピー
カ部62、右スピーカ部63内部にネジなどで固定配置
されたホルダ、71は左支持棒65、右支持棒66各々
の支持棒のスピーカ部側端部でホルダ70内部に配置さ
れコイルバネ形状を成す摩擦力を発生させる摩擦部材で
ある。72は画像表示部61の左右側面部に設けられた
凸状のロックピン、73は左スピーカ部62、右スピー
カ部63の画像表示部1側面に設けられた弾性を有する
樹脂性のロック爪である。
【0062】以上の構成における動作について説明を加
える。
【0063】スピーカ部収納状態において視聴者が左ス
ピーカ部62の取っ手67をつかむ。その後、ロックピ
ン72とロック爪73の摩擦保持力を超える力をこの左
スピーカ部62の展開方向へ加えると、左スピーカ部6
2全体が画像表示部61より分離される。
【0064】ここで、摩擦保持力について説明する。
【0065】ロックピン72は金属製の円筒状を成し、
先端部は円錐状を成している。一方ロック爪73は弾性
を有する樹脂性で上下2分割されていて、ロックピン7
2挿入部の寸法はロックピン72の外径寸法より小さく
なっているため、両者の嵌合状態では常時ロック爪73
の応力が働き、それが摩擦保持力となっている。ロック
ピン72がロック爪73より抜けた状態では、左スピー
カ部62、右スピーカ部63内部にネジなどで固定配置
されたホルダ70と左支持棒65、右支持棒66各々の
支持棒のスピーカ部側端部でホルダ70内部に配置され
コイルバネ形状を成す摩擦部材71の機構により、その
動作範囲内で画像表示面に対して左スピーカ面の向き
を、上下(前後)回転方向に自由に変更可能となる。
【0066】ここで、この回転動作の機構について説明
を加える。
【0067】左支持棒65、右支持棒66はスライドユ
ニット17−a、17−bと嵌合する部分65−a、6
6−aの断面形状は長方形を成し、その先端の左スピー
カ部62、右スピーカ部63のホルダ70内部に位置す
る支持棒先端65−b、66−bの断面形状は円形状を
成している。この円周部に密着するように摩擦部材71
が嵌合し、更にこの摩擦部材71の一端はホルダ70に
固定されている。この構造において、支持棒先端65−
b、66−bの外径寸法よりも摩擦部材71の自由状態
における内径寸法を小さくすることで、この両者が嵌合
状態にある場合、摩擦部材71のバネ力が支持棒先端6
5−b、66−bの外周部への大きな摩擦力として働
く。この後、更に左スピーカ部62を展開していくと、
左支持棒65の画像表示部61側先端部に固定されたス
トッパ69がスライドユニット17−bに当接し、左ス
ピーカ部62の展開動作が完了となる。
【0068】更に、実施形態4の表示装置をより特徴付
けるために図13を用いて説明を加える。
【0069】図13は本発明の実施形態4の表示装置の
背面側機構の変形例を示す図である。
【0070】尚、図13において、図11、12と同じ
構成要素については、同じ参照番号を付加し、その詳細
については説明を省略する。
【0071】74は画像表示部61下方右に固定された
右回転軸支持部であり、右スピーカ部63の重量を支え
ている。75は画像表示部61下方左に固定された左回
転軸支持部であり、左スピーカ部62の重量を支えてい
る。76は右回転軸先端部であり、この円周部に密着す
るように摩擦部材71が嵌合している。77は左回転軸
先端部でこの円周部に密着するように摩擦部材71が嵌
合している。78は画像表示部61上方の左右側面付近
に配置されたクリック部材であり、図には示さないがそ
の構成は内部に圧縮ばねと樹脂製ボールを組み込んだホ
ルダの周囲にフランジ部を設けて、そのフランジ部を画
像表示部61にねじ固定する構造である。また、そのホ
ルダは内蔵するボールの凸量を制限している。79は左
スピーカ部62、右スピーカ部63の凹部でクリック部
材78のボールを受ける形状を成している。
【0072】以上の構成における機能について説明を加
える。
【0073】本構成は、図12に示した構成と比較し
て、左スピーカ部62、右スピーカ部63の回転部材を
下方に移動し、更に、画像表示部61から左右に離れる
方向に直線動作するためのスライドユニット17−a、
17−bを配置していない。そのため、左スピーカ部6
2、右スピーカ部63の動作は画像表示部61の側面下
方を回転中心として、上下(前後)方向に回転する構造
となっている。スピーカ部収納状態においては、クリッ
ク部材78のボールが左スピーカ部62、右スピーカ部
63の凹部79に嵌合しているために、左スピーカ部6
2、右スピーカ部63は画像表示部61と一体化されて
いる。画像表示部61の前面に立った視聴者が左スピー
カ部62、右スピーカ部63を手前方向(スピーカが下
向き)に展開させようと行動する場合は、取っ手67を
つかんで手前方向に力を加える。この時に、クリック部
材78のボールを常に押しているそのホルダ内部のばね
(不図示)の圧力を上回る力を加えれば、クリック部材
78のボールがスピーカ部の凹部79から脱出し、左ス
ピーカ部62、右スピーカ部63は手前方向へ向かって
回転動作をする。
【0074】この時、先の図12の説明にあるように、
右回転軸先端部76及び左回転軸先端部77の断面形状
は円形状を成している。この円周部に密着するように摩
擦部材71が嵌合し、更にこの摩擦部材71の一端はホ
ルダ70に固定されている。この構造において、右回転
軸先端部76及び左回転軸先端部77の外径寸法よりも
摩擦部材71の自由状態における内径寸法を小さくする
ことで、この両者が嵌合状態にある場合、摩擦部材71
のバネ力が右回転軸先端部76及び左回転軸先端部77
の外周部への大きな摩擦力として働く。そのため、視聴
者が力を加えることを中止すれば、その角度で左スピー
カ部62、右スピーカ部63を保持することが可能であ
る。
【0075】以上説明したように、実施形態4によれ
ば、表示装置の画像表示部と左スピーカ部、右スピーカ
部の間に、その左右スピーカ部を支持する部材を設け、
その部材のスピーカ部側先端を丸棒形状とし、その円周
部にバネ力によって強い摩擦力を有する摩擦部材を嵌合
させ、更にスピーカ部内部に固定されたホルダと摩擦部
材を結合する。これにより、その左右スピーカ部は、収
納時は画像表示部と一体化されて省スペース性を有し、
展開時は視聴者の片手操作にて上下(前後)方向に回転
可能となり、左右独立の任意の角度にスピーカ部を配置
して臨場感ある画像を視聴することが可能となる。ま
た、表示装置が壁の高い所に設置されたような状況で
も、左右スピーカの音圧バランスを視聴者の見る位置に
合わせることが可能となる。また、そのスピーカ部収納
時の固定手段であるロックピンとロック爪を設け、更
に、圧縮ばねとボールとホルダで構成したクリック部材
と凹部を設けることで、不用意にそのスピーカ部が展開
して表示装置の周囲の物と接触事故を起こすこともな
い。
【0076】このように、設置した表示装置の高さ、複
数の視聴者の位置に合わせて、臨場感を味わえるスピー
カ配置が実現でき、不要時は画像表示部とスピーカ部を
一体化させて省スペース性を実現できる。 [実施形態5]図14は本発明の実施形態5の表示装置
の外観を示す図である。図15は本発明の実施形態5の
表示装置の背面側機構を示す図である。特に、図15は
スピーカ部収納状態とスピーカ部展開状態を表わしてい
る。尚、各図において、図1及び図2と同じ構成要素に
ついては、同じ参照番号を付加し、その説明は省略す
る。
【0077】図14、図15において、81は表示装置
の画像表示部、82は左スピーカ部、82−aは中高音
域用スピーカであり、82−bは低音域用スピーカであ
る。83は右スピーカ部、83−aは中高音域用スピー
カであり、83−bは低音域用スピーカである。84は
画像表示部81を壁に設置するための固定金具、85は
画像表示部81と左スピーカ部82、右スピーカ部83
を機械的に接続支持するための支持部材、86は左スピ
ーカ部82、右スピーカ部83の上面に配置された押し
ボタン、87は左スピーカ部82、右スピーカ部83の
画像表示部81側に突き出し、その先端部は斜面形状を
成すロック爪である。88は画像表示部81の側面部に
設けられたロックピンである。
【0078】89は左スピーカ部82、右スピーカ部8
3に内蔵されて、ロックボタン86を下から押し上げる
ための圧縮バネ、90は画像表示部81の背面部左右に
固定配置され、支持部材85を取り付けるための回転
軸、91は画像表示部81の背面部左右に固定配置さ
れ、支持部材85の円周部に当接しその回転力に対して
制動力を掛けるための制動ローラで弾性力のある合成ゴ
ムまたは樹脂で形成されている。92は支持部材85の
円周部端部にねじなどで固定されたストッパである。
尚、20、21のスピーカーケーブルは、支持部材85
内部空間を経由して左スピーカ部82、右スピーカ部8
3に接続されている。
【0079】ここで、実施形態5の表示装置のスピーカ
について説明を加える。
【0080】中高音域用スピーカ82−a、83−a
は、音声周波数帯域が約1000Hzから10000H
z、低音域用スピーカ82−b、83−bは100Hz
から1000Hzである。各々指向特性に違いが有り、
中高音域用スピーカ82−a、83−aは指向性が強く
(可聴範囲が狭い)、低音域用スピーカ82−b、83
−bは逆に指向性が弱い(可聴範囲が広い)ため、一般
的なスピーカ配置においては中央音域用スピーカ82−
a、83−aの配置がもっとも重要となる。
【0081】以上の構成における動作について説明を加
える。
【0082】スピーカ部収納状態において視聴者が左ス
ピーカ部82の上部をつかみ、ロックボタン86を押し
込む。するとそれに連動しているロック爪87が圧縮バ
ネ89のバネ力に反して下方向に移動するため、そのロ
ック爪87先端部のロックピン88との噛み合いが外れ
る。この状態で、視聴者が左スピーカ部82に展開方向
への力を加えることにより、左スピーカ部82全体が画
像表示部81より分離される。この時、左スピーカ部8
2はその下部に配置した支持部材85の回転軸90を中
心とする回転運動を始める。この後、視聴者はロックボ
タン86から指を離せば、ロックボタン86とロック爪
87が圧縮バネ89のバネ力により上昇するが、ロック
ボタン86は左スピーカ部82のケースに囲まれている
(不図示)ため、ロックボタン86が飛び出すことはな
い。更に、視聴者は左スピーカ部82を回転させること
ができるが、手を話しても制動ローラ91と支持部材8
5円周部の摩擦力でその位置に保持される。左スピーカ
部82を回転していくと、ストッパ92が制動ローラ9
1に当接し、この位置で回転運動(左スピーカ部82の
展開動作)が完了する。
【0083】尚、右スピーカ部83についても同様の操
作で展開することが可能である。
【0084】以上の状態において、低音域用スピーカ8
2−b、83−bは画像表示部81の近傍に位置し、中
高音域用スピーカ82−a、83−aは画像表示部81
から離れた配置となる。この配置で表示装置を視聴する
と、左右の音が分離してより臨場感が感じられるはずで
ある。次に、左スピーカ部82を収納する場合は、その
側面部に画像表示部81の方向へ力を加えることによ
り、回転軸90を中心にスピーカ部82は回転を始め、
収納状態直前になるとロック爪87の先端部斜面がロッ
クピン88に当接する。更に力を加えると圧縮バネ89
のバネ力に反してロック爪87が下方向に逃げる。左ス
ピーカ部82が収納位置に達すると、ロック爪はロック
ピン88を乗り越えて上方向に戻り、両者は噛み合い状
態となり収納動作が完了する。
【0085】以上説明したように、実施形態5によれ
ば、表示装置の画像表示部と左スピーカ部、右スピーカ
部に支持部材を設け、画像表示部の背面部左右にその支
持部材の回転軸を設け、更に制動用ローラとストッパを
設けたことにより、その左右スピーカ部は、収納時は画
像表示部と一体化されて省スペース性を有し、展開時は
視聴者の片手操作にて、左右独立の任意の位置にスピー
カ部を回転配置することが可能になる。また、回転軸近
傍に低音域用スピーカ、画像表示部からもっとも離れた
位置に中高音域用スピーカを配置した構造により、より
臨場感ある画像を視聴することが可能となった。特に、
スピーカ部が回転して展開するため、低音域用スピーカ
の位置はほとんど変更せずに中高音域用スピーカの位置
を調整できるため、表示装置を見る視聴者の様々な位置
に対して最適な臨場感を提供することが可能になった。
更に、左右スピーカ部上部に圧縮バネを内蔵したロック
爪と押しボタン、画像表示部側の対向する位置にはロッ
クピンを設けたことにより、そのスピーカ部が収納状態
から不用意に展開して表示装置の周囲の物と接触事故を
起こすこともない。
【0086】このように、スピーカの音域特性に合わせ
た微妙なスピーカ配置が可能となり、より臨場感を味わ
うことができ、不要時は画像表示部とスピーカ部を一体
化させて省スペース性を実現できる。
【0087】尚、上記実施形態1〜実施形態5の画像表
示部1に適用される表示素子として表面伝導型電子放出
素子(Surface Conduction Emitter:SCE)を用いた
が、これに限定されない。薄型表示装置が構成可能な、
例えば、プラズマ放電素子、あるいは液晶等の素子であ
ればどのようなものでも良い。
【0088】また、上記実施形態1〜実施形態5では、
表示装置単体における構造とシステムについて説明した
が、これらの表示装置の構造とシステムは、パソコンの
モニタ用スピーカや公共公告、情報案内用のモニタ用ス
ピーカに応用可能であることは言うまでもない。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
臨場感ある音源配置を有する表示装置及びその制御方法
を提供できる。また、表示装置設置後に音源位置を可変
することができる表示装置及びその制御方法を提供でき
る。また、部屋の大きさや狭い設置場所、表示装置の高
さなどの制約に対しても臨場感ある音源配置を有する表
示装置及びその制御方法を提供できる。また、可変機構
を有する表示装置の省スペース性、安全性を確保できる
表示装置及びその制御方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の表示装置の外観を示す図
である。
【図2】本発明の実施形態1の表示装置の背面側機構を
示す図である。
【図3】本発明の実施形態1の表示装置の背面側機構を
示す図である。
【図4】本発明の実施形態2の外観を示す図である。
【図5】本発明の実施形態2の表示装置の背面側機構を
示す図である。
【図6】本発明の実施形態2の表示装置の背面側機構を
示す図である。
【図7】本発明の実施形態2で実行される動作を示すフ
ローチャートである。
【図8】本発明の実施形態3の表示装置の外観を示す図
である。
【図9】本発明の実施形態3の表示装置の背面側機構を
示す図である。
【図10】本発明の実施形態3の表示装置の背面側機構
を示す図である。
【図11】本発明の実施形態4の表示装置の外観を示す
図である。
【図12】本発明の実施形態4の表示装置の背面側機構
を示す図である。
【図13】本発明の実施形態4の表示装置の背面側機構
の変形例を示す図である。
【図14】本発明の実施形態5の表示装置の外観を示す
図である。
【図15】本発明の実施形態5の表示装置の背面側機構
を示す図である。
【符号の説明】
1 画像表示部 2 左スピーカ部 3 右スピーカ部 4 固定金具 5 左上支持棒 6 右上支持棒 7 左下支持棒 8 右下支持棒 9 取っ手 10 ロックピン 11 ロックレバーの支持軸 12 ロックレバーの係止部 13 ロックレバーを引くバネ 14 ラックギア部 15 ラックギア部 16 ピニオンギア 17 スライドユニット 18 ストッパ 19 ガイドローラ 20 右電気ケーブル 21 左電気ケーブル 22 連続する凹部 23 バネユニット本体 24 可動部先端 30 モータ 31 出力プーリ 32 ワイヤ 33 右プーリ 34 左プーリ 35 右可動金具 36 左可動金具 37 センサ感知部 38 収納位置確認センサ 39 展開位置確認センサ 40 スピーカ部動作スイッチ 41 画像表示部 42 左スピーカ部 43 右スピーカ部 44 固定金具 45 左上支持棒 46 右上支持棒 47 左下支持棒 48 右下支持棒 49 取っ手 50 ロックピン 51−a ロック穴 51−b ロック爪 52 スピーカ部上ヒンジ 53 スピーカ部下ヒンジ 54 上ヒンジ 55 下ヒンジ 56 右ストッパ 57 左ストッパ 61 画像表示部 62 左スピーカ部 63 右スピーカ部 64 固定金具 65 左支持棒 66 右支持棒 67 取っ手 68 右ストッパ 69 左ストッパ 70 ホルダ 71 摩擦部材 72 ロックピン 73 ロック爪 74 右回転軸固定部 75 左回転軸固定部 76 右回転軸先端部 77 左回転軸先端部 78 クリック部材 79 スピーカ部の凹部 81 画像表示部 82 左スピーカ部 82−a 中高音域用スピーカ 82−b 低音域用スピーカ 83 右スピーカ部 83−a 中高音域用スピーカ 83−b 低音域用スピーカ 84 固定金具 85 支持部材 86 押しボタン 87 ロック爪 88 ロックピン 89 回転軸 91 制動ローラ 92 ストッパ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を表示する表示装置であって、 画像を表示する画像表示手段と 音声を出力する音声出力手段と、 前記画像表示手段と前記音声出力手段の相対位置を変更
    する変更手段と、 前記画像表示手段と前記音声出力手段の相対位置を固定
    する固定手段とを備えることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記変更手段は、該複数の音声出力手段
    の位置を、実質的に同時に変更する構造を有することを
    特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記変更手段は、複数の音声出力手段の
    位置を、各々独立に変更する構造を有することを特徴と
    する請求項1に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記変更手段は、モータと、 前記音声出力手段の位置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段の検出に基づいて、前記モータを制御
    する制御手段とを備えることを特徴とする請求項1に記
    載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記変更手段は、前記画像表示手段と前
    記音声出力手段間に支持部材を有し、 前記支持部材は、直線運動、回転運動のいずれか、また
    はその両方を組み合わせた運動を行う構造であることを
    特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記固定手段は、弾性形状あるいは弾性
    材料と剛性部材を組み合わせて構成されることを特徴と
    する請求項1に記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 前記固定手段は、摩擦力を発生させる摩
    擦部材あるいは弾性部材を利用して構成されることを特
    徴とする請求項1に記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 前記音声出力手段は、複数の音声周波数
    帯域の異なる複数の音声出力部を備え、 前記変更手段は、前記複数の音声出力部のうち、音声周
    波数帯域が高周波寄りの音声出力部の移動量が大きくな
    るように、前記画像表示手段と前記音声出力手段の相対
    位置を変更することを特徴とする請求項1に記載の表示
    装置。
  9. 【請求項9】 前記変更手段は、前記画像表示手段と前
    記音声出力手段の相対位置を接続する支持部材と、 前記支持部材内に、いかなる変更状態においても外部に
    露出しない音声出力線とを備えることを特徴とする請求
    項1に記載の表示装置。
  10. 【請求項10】 前記画像表示手段は、少なくとも電子
    放出素子、プラズマ放電素子、あるいは液晶のいずれか
    一つを含むことを特徴とする請求項1に記載の表示装
    置。
  11. 【請求項11】 前記変更手段の実行を指示する指示手
    段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の表示
    装置。
  12. 【請求項12】 画像を表示する表示装置の制御方法で
    あって、 画像表示部と音声出力部との相対位置の変更を指示する
    指示工程と、 前記指示工程の指示に基づいて、前記画像表示部と前記
    音声出力部との相対位置を変更する変更工程とを備える
    ことを特徴とする表示装置の制御方法。
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