JPH0737623Y2

JPH0737623Y2 - 気泡浴槽

Info

Publication number: JPH0737623Y2
Application number: JP1990032598U
Authority: JP
Inventors: 和夫満田; 雪子久保山
Original assignee: 東陶機器株式会社
Priority date: 1990-03-27
Filing date: 1990-03-27
Publication date: 1995-08-30
Anticipated expiration: 2005-03-27
Also published as: JPH03122831U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は気泡流を人体に向けて噴出する気泡浴槽に関す
るものである。

（従来技術）従来、気泡浴槽として特開平3-99617号公報が知られて
いる。

この先行技術は槽部の水面近傍に設けた凹部に気泡を照
明する光源を収容し、その照明によって気泡流に混入す
る気泡を輝かせ、それによって入浴感を向上させようと
いうものである。

（考案が解決しようとする課題）ところで、気泡は浮上するに従って徐々に消滅して水面
近傍では殆ど含まれていない。

そのため、先行技術のように水面近傍に配設した光源か
らの照明では期待する程の入浴感の高揚が望めないのが
現実である。

また、光源を槽部の凹部に取り付けるに際して交換容易
性とシール性を考慮した取付構造を採用しなければなら
ず、取付構造が複雑なものになるし、漏電による感電の
危険性も孕む。

本考案は上記従来事情に鑑みてなされたもので、その目
的とする処は、消滅する以前の気泡に光を照射してきら
びやかさを確実なものとし、しかも漏水や感電の危険性
のない気泡浴槽を提供することにある。

他の目的とする処は、気泡流の噴出時だけ光を気泡に自
動照射できる気泡浴槽を提供することにある。

（課題を解決する為の手段）上記目的を達成するために講じた技術的手段は気泡流噴
出金具を取付けた槽壁部分所望範囲を透光壁で構成し、
該透光壁の背後に光供給手段を配設し、該光供給手段を
前記槽壁部とは無関係に支持したことを要旨とする。

更に光供給手段の作動を気泡流噴射と連動させればより
有効である。

（作用）上記技術的手段によれば気泡流噴出金具の背後から消滅
する以前の気泡群に光を照射してラメ調のきらびやかさ
を出し、豪華な入浴を可能にする。

また、光供給手段を槽壁部とは無関係に支持したため、
安定したシール性を考慮した取付構造でもって槽部に設
ける必要性を無くし、光供給手段のメンテナンスは、浴
槽エプロンを外したり、点検口を利用して簡単に行わせ
る。

しかも、光の照射は気泡噴出と同時に行われ、気泡噴出
の停止と共にその停止する。

（考案の効果）本考案は以上のように気泡流噴出金具の背後から消滅す
る以前の気泡群に光を照射して気泡群を確実に輝かせ、
きらびやかで豪華な雰囲気の中で入浴を楽しめる。

しかも、光供給手段を槽壁部とは無関係に支持したた
め、槽部の凹部に光源を設けた先行例のように交換容易
性とシール性を考慮した複雑構造の取付構造で光源を支
持する必要がなく、簡単な支持構造で済むばかりでな
く、漏電による感電の危険性もなく安全な入浴が楽しめ
る。

また、光供給手段の作動を気泡流噴射と連動したため、
常にきらびやかな豪華な雰囲気の中で入浴を楽しめ、消
し忘れもなくなる。

（実施例）次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

気泡浴槽（Ａ）は短辺側槽壁部（a₁）（a₁）中高部位に
気泡流噴出金具（１）を長辺側槽壁部（a₂）下端域に吸
引金具（２）を夫々設け、この気泡流噴出金具（１）と
吸引金具（２）とを循環ポンプ（図示せず）を有する循
環パイプ（３）で連絡すると共に、浴槽上縁面（a₃）
に、気泡流噴出金具（１）に連絡する空気量調節装置
（図示せず）と、循環ポンプ（図示せず）に連絡した運
転スイッチ（図示せず）とを隣接して備えた従来周知の
形式のものである。

気泡流噴出金具（１）は短辺側槽壁部（a₁）（a₁）に穿
設した取付口（1a）に嵌着された本体ケース（1b）に循
環パイプ（３）及び空気量調節装置（図示せず）に連絡
する空気パイプ（４）を連通状に接続し、内部に絞り部
（図示せず），噴出ノズル（図示せず）を上流側から順
次配してなり、循環ポンプ（図示せず）の働きで、浴用
水を吸引して噴出ノズル（図示せず）から噴出する際に
その噴流に空気パイプ（４）から空気を吸引して混入さ
せる従来周知の構造である。

この気泡流噴出金具（１）を取付けた短辺側槽壁部
（a₁）（a₁）は所望範囲が透光壁（a₁ −１）で構成さ
れている。

透光壁（a₁ −１）は透明或いは半透明の樹脂材にて成
形され、気泡流噴出金具（１）を取付ける短辺側槽壁部
（a₁）（a₁）に比較的大きな開口（５）を穿設し、この
開口（５）を閉口するように水密状に嵌着固定してお
り、実際にはこの透光壁（a₁ −１）に取付口（1a）を
穿設し、その取付口（1a）に気泡流噴出金具（１）が取
付けられている。

（６）は透光壁（a₁ −１）の背後に配備した光供給手
段であり、透光壁（a₁ −１）から光を槽内に照射する
ようになっている。

本実施例では光供給手段（６）として照明器具（以下、
符号（６）を付して説明する）を開示している。

照明器具（６）は浴槽エプロン（a₄）裏面において前記
透光壁（a₁ −１）と対応する部分に配備しており、詳
しくは気泡流噴出金具（１）の本体ケース（1b）直後に
近接して位置させている。

透光壁（a₁ −１）の面積は気泡が消滅する域を最低限
含む程度の広さに成形され、槽壁色との調和を考慮した
色を有するものであっても差しつかえない。

又、光供給手段（６）として光ファイバーを気泡流噴出
金具（１）又は槽壁に埋設しても良い。

次に、本実施例気泡浴槽の作用を簡単に説明すると、気
泡流が人体に向けて噴出してマッサージすることは従来
と変わりがないが、気泡流に近接する位置から光が照射
する。

この気泡流の中には見かけの容積を拡大する気泡が散在
しており、この消滅する以前の気泡群に光が照射し、こ
の気泡群の深部に進むにつれ、反射，透過を繰り返して
多重反射する。

尚、光供給手段（６）の作動は循環ポンプ（図示せず）
の作動と連動するようにするのが好ましい。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案気泡浴槽の実施例を示し、第１図は平面
図、第２図は（２）−（２）線断面図である。尚図中（Ａ）：気泡浴槽（a₁）：槽壁（短辺側槽壁部）（a₁ −１）：透光壁（６）：光供給手段（１）：気泡流噴出金具

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】気泡流噴出金具を取付けた槽壁部分所望範
囲を透光壁で構成し、該透光壁の背後に光供給手段を配
設し、該光供給手段を前記槽壁部とは無関係に支持した
ことを特徴とする気泡浴槽。
【請求項２】上記光供給手段の作動を気泡流噴射と連動
させたことを特徴とする請求項１記載の気泡浴槽。