JPH073756U - 噴水装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 揺動可能な複数個の噴水ノズルからの噴水の
動きに変化を与えて、面白味や興趣性、連想感など訴求
度の高い噴水形態を現出させるようにする。 【構成】 揺動可能な複数個の噴水ノズル１Ａ〜１Ｄを
列状に配置するとともに、これら噴水ノズル１Ａ〜１Ｄ
を、互いにタイミングをずらせて揺動させる揺動駆動機
構５Ａ〜５Ｄ（１５，２５）を設けて構成している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、噴水ノズルを揺動させながら、水を噴出させるようになした噴水装 置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種の噴水装置では、図８に示すように、揺動可能に構成された複数 個の噴水ノズル１０１Ａ〜１０１Ｄを一直線上に列状に配置し、これら噴水ノズ ル１０１Ａ〜１０１Ｄのそれぞれをリンク１０２Ａ〜１０２Ｃにより連結し、そ のうち、一端部の噴水ノズル１０１Ａを連接杆１０３を介して駆動クランク機構 １０４に連結して、このクランク機構１０４の駆動により、各噴水ノズル１０１ Ａ〜１０１Ｄを同一方向に揺動させながら、一斉に噴水させるようになされてい た。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記したような構成の従来の噴水装置においては、列状に配置した複数個の噴 水ノズル１０１Ａ〜１０１Ｄが一斉に同方向に揺動するものであるから、各噴水 ノズル１０１Ａ〜１０１Ｄからの噴水の動きも全く同一方向へ揺れるだけの単純 なもので、変化に乏しく、観賞者に与える訴求度の低いものであった。

【０００４】 本考案は上記のような実情に鑑みてなされたもので、複数の噴水の揺れ動きに 変化をもたせて、観賞者に与える訴求度の向上を図ることができる噴水装置を提 供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に係る噴水装置は、揺動可能に構成されて 列状に配置された複数個の噴水ノズルと、これら噴水ノズルを互いにタイミング をずらせて揺動させる揺動駆動機構とを備えたものである。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、複数個の噴水ノズルが揺動駆動機構を介して互いにタイミン グをずらして揺動することになるため、各噴水ノズルからの噴水が互いにずれて 、例えばドミノ倒しや草が風に靡くような揺れ動きが現出される。このようにタ イミングのずらせ方によって変化のある種々の噴水形態が得られて、観賞者に面 白味や色々な連想感を与えることができる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説明する。 図１は、本考案の一実施例による噴水装置を示す概略構成図であり、同図にお いて、１Ａ〜１Ｄは噴水池２などに一列状に配置された複数個の噴水ノズルであ り、これら各噴水ノズル１Ａ〜１Ｄはそれぞれ取付部３Ａ〜３Ｄに対して、可撓 性ホースあるいは継手４Ａ〜４Ｄなどを介してそれぞれ揺動可能に装着されてい る。

【０００８】 ５Ａ〜５Ｄは上記各噴水ノズル１Ａ〜１Ｄに対応して設けられた揺動駆動機構 としての複数のソレノイドであり、その各プランジャ６Ａ〜６Ｄの先端は連結ピ ン７Ａ〜７Ｄを介してそれぞれ上記噴水ノズル１Ａ〜１Ｄに枢支連結されており 、各噴水ノズル１Ａ〜１Ｄを順番にタイミングをずらせて揺動させるように構成 している。

【０００９】 つぎに、上記構成の動作について説明する。 上記各噴水ノズル１Ａ〜１Ｄからの噴水を開始すると同時に、ソレノイド５Ａ 〜５Ｄを作動させて上記各噴水ノズル１Ａ〜１Ｄを揺動させる。この場合、例え ば図２に示すように、右端の噴水ノズル１Ａから順番に左方向へ揺動させ、同図 （ｄ）のように、全ての噴水ノズル１Ａ〜１Ｄが左方向へ揺動したならば、次に 上記右端の噴水ノズル１Ａから順番に右方向へ揺動させる。このように、複数個 の噴水ノズル１Ａ〜１Ｄを順番に揺動させて、そのタイミングをずらせることに より、各噴水ノズル１Ａ〜１Ｄからの噴水の動きが順番に同じ方向へ変化するこ ととなり、観賞者にドミノ倒しや草が風に靡く様子を連想させて興味を抱かせる ことができる。

【００１０】 また、上記各噴水ノズル１Ａ〜１Ｄのタイミングをずらせて揺動させる際、図 ３（ａ）〜（ｅ）に示すように、右方向へ揺動した噴水ノズル１Ａ〜１Ｄを直ち に左方向へ揺動させるなど、ソレノイド５Ａ〜５Ｄの作動状態を任意に制御する ことが可能で、噴水の状態に種々の変化をつけることができる。なお、ソレノイ ドに代えて、モータなどの他の駆動装置を用いてもよい。

【００１１】 図４は本考案の他の実施例を示す概略の構成図であり、複数個の噴水装置１Ａ 〜１Ｄの各間を、圧縮バネ１１を有する弾性伸縮機構１２Ａ〜１２Ｃが介在され たリンク１３Ａ〜１３Ｃを介してそれぞれ揺動可能に連結し、そのうちの一つの 噴水ノズル１Ａのみに、例えばソレノイド１４のプランジャ１４ａを連結して揺 動駆動機構１５を構成したものである。この場合も、上記ソレノイド１４の作動 により、噴水ノズル１Ａを最初に揺動させると、他の噴水ノズル１Ｂ〜１Ｄが上 記弾性伸縮機構１２Ａ〜１２Ｃの弾性力により時間的に遅れながら同方向へ順番 に揺動して、上記実施例と同様に、噴水の揺れ動きに変化を与えることが可能で ある上、上記弾性伸縮機構１２の各圧縮ばね１１のばね圧を変えて、揺れのタイ ミングを任意に調節することができる。

【００１２】 なお、上記実施例におけるソレノイド１４に代えて、例えば図５に示すように 、回転体２１の回転変位をクランクピン２２に枢支した連接杆２３を介して直線 運動に変換して噴水ノズル１Ａ〜１Ｄに伝達するクランク機構２４を使用しても よく、このクランク機構２４と上記弾性伸縮機構１２とにより揺動駆動機構２５ を構成してもよい。

【００１３】 ところで、上記複数個の噴水ノズル１Ａ〜１Ｄは、上記各実施例で示すように 直線状に一列に配置するものに限らず、例えば図６に示すように、複数列に配置 したり、図７に示すように、複数個の噴水ノズル１Ａ〜１Ｄをリング状に配置す るなど、各種の配列状態を選択できるものであり、また、図６の場合、各噴水ノ ズル１Ａ〜１Ｄを各列毎で互いに揺動のタイミングがずれるようにすることで、 一層面白い噴水形態を現出させることが可能である。

【００１４】

【考案の効果】

以上のように、本考案によれば、それぞれが揺動可能に構成された複数個の噴 水ノズルを、揺動駆動機構を介して互いにタイミングをずらせて揺動させながら 噴水させるようにしたので、噴水の動きに変化があって、観賞者に面白味や色々 な連想感を与える噴水形態を現出することができる。したがって、単なる揺動噴 水に比べて、興趣性および訴求度の高い噴水装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例による噴水装置を示す概略構
成図である。

【図２】同実施例における噴水装置の動作状況の一例を
示す説明図である。

【図３】同実施例における噴水装置の動作状況の他の例
を示す説明図である。

【図４】本考案の他の実施例による噴水装置を示す概略
構成図である。

【図５】本考案のさらに他の実施例による噴水装置を示
す概略構成図である。

【図６】噴水ノズルの配置例を示す概略平面図である。

【図７】噴水ノズルの他の配置例を示す概略平面図であ
る。

【図８】従来の噴水装置を示す概略構成図である。

【符号の説明】

１Ａ〜１Ｄ 噴水ノズル ５Ａ〜５Ｄ，１５，２５ 揺動駆動機構

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 揺動可能に構成されて列状に配置された
   複数個の噴水ノズルと、これら噴水ノズルを互いにタイ
   ミングをずらせて揺動させる揺動駆動機構とを備えたこ
   とを特徴する噴水装置。