JPH0737528U - 金属切断用チップソー - Google Patents
金属切断用チップソーInfo
- Publication number
- JPH0737528U JPH0737528U JP6865893U JP6865893U JPH0737528U JP H0737528 U JPH0737528 U JP H0737528U JP 6865893 U JP6865893 U JP 6865893U JP 6865893 U JP6865893 U JP 6865893U JP H0737528 U JPH0737528 U JP H0737528U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tip
- cutting
- saw
- thickness
- chips
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Milling Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】一チップ当たりの切削負荷が小さくかつ寿命を
長くする。 【構成】厚さ「1.55mm」の金属製の円板よりなる
本体2中央にセンターホール3が形成されている。本体
2の周縁上に76個の凸部2aが形成されている。左及
び右刃超硬チップ4、5が長さ「6mm」、幅「2.5
5mm」、厚さ「1.95mm」に形成されている。左
刃超硬チップ4は一方上端に厚さ「0.3mm」ですみ
角「30度」、及び、他方上端に厚さ「1.65mm」
ですみ角「7度」が設けられている。また、右刃超硬チ
ップ5は他方上端に厚さ「0.3mm」ですみ角「30
度」、及び、一方上端に厚さ「1.65mm」ですみ角
「7度」が設けられている。凸部2aの内半分には連続
して38個の左刃超硬チップ4が残りの半分には連続し
て38個の右刃超硬チップ5がロウ接されている。
長くする。 【構成】厚さ「1.55mm」の金属製の円板よりなる
本体2中央にセンターホール3が形成されている。本体
2の周縁上に76個の凸部2aが形成されている。左及
び右刃超硬チップ4、5が長さ「6mm」、幅「2.5
5mm」、厚さ「1.95mm」に形成されている。左
刃超硬チップ4は一方上端に厚さ「0.3mm」ですみ
角「30度」、及び、他方上端に厚さ「1.65mm」
ですみ角「7度」が設けられている。また、右刃超硬チ
ップ5は他方上端に厚さ「0.3mm」ですみ角「30
度」、及び、一方上端に厚さ「1.65mm」ですみ角
「7度」が設けられている。凸部2aの内半分には連続
して38個の左刃超硬チップ4が残りの半分には連続し
て38個の右刃超硬チップ5がロウ接されている。
Description
【0001】
本考案は、丸鋸の歯先にチップを固着した金属切断用チップソーに関するもの である。
【0002】
近年、建築用資材として使われるむくの一枚板は減少し、代わって加工技術の 向上にともない、接着剤によって固着される集成材やハードボード等が一般に使 われるようになってきた。また、素材も木材から鉄、ステンレス等に代わり、ア ングル、Cチャンネルやアルミ板等使用の合板が増えてきた。
【0003】 従来、むくの一枚板等は市販されている電動工具、例えば、木工用電動丸鋸に 炭素工具鋼製の台金に超硬刃を備えたチップソーにて切削していた。ところが、 建築用資材の変化にともない従来の木材を切削する際の高速回転(周速2400 m/分)でアングル、Cチャンネルや薄鉄板等を切削する需要がでてきたが、チ ップが欠けたり磨耗が激しく使用に耐え難かった。
【0004】 そこで、チップ数を増やしたり、チップソーのチップの並び方を千鳥刃に代え 、一チップ当たりの切削負荷を少なくしたものがある。
【0005】
ところが、チップ数を増やすにも限度があり、あまり増やし過ぎると被切削物 にチップが食い込まなくなり重くなるという問題がある。
【0006】 また、市販の木工用電動工具は精度が充分に高くないのでチップソーが縦振れ を起こすことが常識である。この結果、チップソーが切削方向に向かって本来進 むべき距離以上の距離を進んでしまうことがある。特に、チップが千鳥刃に構成 されている場合、被切削物に対してチップは交互に当接及び切削する。従って、 一チップ当たりの切削負荷が大きくなり、金属を切断するとチップが欠けたり磨 耗が激しいという問題があった。
【0007】 また、チップソーはシャフトに対してフランジ板によって固定されるが、この フランジ板による固定が電動工具は精度が悪く、回転中、チップソーが横振れを 起こし、チップが被切削物に対して軸心方向に当接及び切削する。チップが千鳥 刃に構成されている場合、各チップは軸心方向に被切削物に対して交互に当接す る。従って、一チップ当たりの軸心方向の切削負荷が大きくなり、チップが欠け たり磨耗が激しいという問題がある。
【0008】 そこで、上記問題点を鑑み、本考案の目的は一チップ当たりの切削負荷が小さ くかつ寿命の長い金属切断用チップソーを提供することにある。
【0009】
上記問題点を解決するために第一の考案は、円板状の本体の周縁に沿って複数 のチップを配設したチップソーにおいて、本体の周縁を偶数個に区画して、各区 画における本体の周縁には同一形状をなす複数のチップを有するように配置し、 前記チップは互いに隣接する区間のチップとは互いに対称形状のチップに形成し 、各チップに刃先が切削面に対して斜状のすみ角αを有することを要旨とする。
【0010】 第二の考案は各チップには前記すみ角αとは反対側部から斜状に形成されたす み角βを有することを要旨とする。
【0011】
このように構成された本考案は、偶数個に区画された周縁の内、一つの周縁に 連続して固着された同形のチップが連続して被切削物を切削する。従って、一つ の周縁に連続して固着された同形の各チップ全てが被切削物を切削するので、各 チップに負荷される切削負荷はほぼ均等分される。
【0012】
以下、本考案を具体化した一実施例を図1〜図3に基づいて説明する。 図1に示すように、金属切断用チップソー1を構成する厚さ「1.55mm」 の金属製の円板よりなる本体2には、中央に同チップソー1を市販の電動工具に 装着するためのセンターホール3が形成されている。また、本体2の周縁上には 等間隔をおいて76個の凸部2aが形成されている。
【0013】 また、左刃超硬チップ4、右刃超硬チップ5が長さ「6mm」、幅「2.55 mm」、厚さ「1.95mm」に形成されている。左刃超硬チップ4は図2中左 上に厚さ「0.3mm」ですみ角βとして「30度」、及び、同図中右上に厚さ 「1.65mm」ですみ角αとして「7度」が設けられている。また、右刃超硬 チップ5は図3中右上に厚さ「0.3mm」ですみ角βとして「30度」、及び 、同図中左上に厚さ「1.65mm」ですみ角αとして「7度」が設けられてい る。
【0014】 前記凸部2aの内半分には連続して38個の左刃超硬チップ4が半径方向に沿 ってすくい角「0度」を有するようにロウ接されている。また、残りの半分の凸 部2aには連続して38個の右刃超硬チップ5が半径方向に沿ってすくい角「0 度」を有するようにロウ接されている。
【0015】 次に上記のように構成した金属切断用チップソー1の作用について説明する。 このチップソー1を図示しない市販の電動丸鋸に装着し、木材を切削するのと 同周速にて被切削材である薄鉄板を切削する。この際、市販の電動丸鋸は精度が 充分高くないのでシャフトが軸心に対して垂直方向に振れることにより同チップ ソー1が縦振れを起こす。
【0016】 例えば、切削方向(軸心と直交する方向)に向かって本来進むべき切削距離と 縦振れによって発生する切削距離の和を「0.38mm」、及び、同チップソー 1半周でこの「0.38mm」を切削し、チップは右刃超硬チップ5だけで切削 すると仮定する。このチップソー1半周では右刃超硬チップ5の38個が連続し て切削するので、右刃超硬チップ5の1チップ当たりの切削距離は「0.01m m」となる。
【0017】 また、取り付け板による固定が不充分なためにチップソー1が横振れを起こし 、チップが被切削物に対して軸心方向に切削する場合がある。 例えば、このチップソー1が横振れのために発生する軸心方向の切削距離を「 0.38mm」と仮定する。また、このチップソー1が半周する間にこの「0. 38mm」を切削し、チップは右刃超硬チップ5だけで切削すると仮定する。こ のチップソー1半周では右刃超硬チップ5の38個が連続して切削するので右刃 超硬チップ5の1個当たりの切削進行距離は「0.01mm」となる。
【0018】 ここで従来の千鳥刃に構成されたチップソーと比較してみる。 例えば、従来のチップソーはチップ数76個からなり、切削方向に向かって本 来進べき切削距離と縦振れによって発生する切削距離の和を「0.38mm」、 及び、チップソー半周でこの「0.38mm」を切削すると仮定する。刃は千鳥 刃に構成されているので、チップソー半周でチップ19個が切削し、一チップ当 たりの切削距離は「0.02mm」となる。これは本実施例の金属切断用チップ ソー1と比較して2倍の負荷である。
【0019】 また、従来のチップソーが横振れのために発生する軸心方向の切削距離が「0 .38mm」でチップソーが半周する間に「0.38mm」を切削すると仮定す る。チップは千鳥刃に構成されているので、チップソー半周でチップ19個が切 削し、一チップ当たりの軸心方向の切削距離は「0.02mm」となる。これは 本実施例の金属切断用チップソー1と比較して2倍の負荷である。
【0020】 従って、本実施例の金属切断用チップソー1の方が従来のチップソーと比較し てチップ1個当たりの切削負荷が少ないので、チップが欠けたり磨耗することは 少なくなる。更に、比較実験の結果、従来の千鳥刃のチップソーと比較して本実 施例の金属切断用チップソー1は寿命が3倍伸びた。
【0021】 また、本実施例の金属切断用チップソー1でCチャンネル、ステンレスパイプ 等の金属を切断すると高速回転で切断するため切断面がガス切断に比較して滑ら かとなる。特に、寸切ボルトを本実施例の金属切断用チップソー1で切断すると ネジが潰れずに切断できるので、切断面からナットを嵌めることが可能である。
【0022】 また、本実施例の金属切断用チップソー1は市販されている電動工具に取り付 ければ使用できるので、汎用性が広い。 なお、この考案は前記実施例に限定されるものではなく、例えば、次のように してもよい。 (1)本実施例では金属切断用チップソー1を市販されている電動丸鋸に取り付 けたが、その他サンダー、砥石切断機等に取り付けて使用してもよい。 (2)本実施例では右刃超硬チップ5をチップソー1の周縁の半分に連続して、 また、左刃超硬チップ4を残りの半分に連続して取り付けたが、その他、次のよ うにしてもよい。すなわち、図4、5に示すように、金属切断用チップソー6、 7の周縁を4等分、8等分と偶数に区画する。各区画部分には右刃超硬チップ5 だけ、または、左刃超硬チップ4だけを連続して固着する。この際、隣合った各 区画部分毎に固着されたチップ4、5は交互となるようにする。また、チップソ ーの径が大きくなるに伴いより多く区画し、径が小さくなればその逆とする。 (3)本実施例では互いに対称形状の右刃超硬チップ5及び左刃超硬チップ4に すみ角「7度」、「30度」を両方設けたが、図6、7に示すようにすみ角「3 0度」を省略して「7度」等のすみ角αだけを設けた右刃超硬チップ8及び左刃 超硬チップ9としてもよい。
【0023】 その他、この考案の趣旨から逸脱しない範囲で任意に変更してもよい。
【0024】
以上詳述したように、この考案によれば一チップ当たりの切削負荷が小さくか つ寿命を長くすることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を具体化した一実施例の金属切断用チッ
プソーの側面図である。
プソーの側面図である。
【図2】同じく、左刃超硬チップの正面図である。
【図3】同じく、右刃超硬チップの正面図である。
【図4】本考案を具体化した別例の金属切断用チップソ
ーの側面図である。
ーの側面図である。
【図5】本考案を具体化した別例の金属切断用チップソ
ーの側面図である。
ーの側面図である。
【図6】同じく、別例の左刃超硬チップの正面図であ
る。
る。
【図7】同じく、別例の右刃超硬チップの正面図であ
る。
る。
2…本体、4、9…左刃超硬チップ、5、8…右刃超硬
チップ。
チップ。
Claims (2)
- 【請求項1】 円板状の本体(2)の周縁に沿って複数
のチップ(4、5、8、9)を配設したチップソーにお
いて、 本体(2)の周縁を偶数個に区画して、各区画における
本体(2)の周縁には同一形状をなす複数のチップ
(4、5、8、9)を有するように配置し、前記チップ
(4、5、8、9)は互いに隣接する区間のチップ
(4、5、8、9)とは互いに対称形状のチップ(4、
5、8、9)に形成し、各チップ(4、5、8、9)に
刃先が切削面に対して斜状のすみ角αを有することを特
徴とする金属切断用チップソー。 - 【請求項2】 各チップ(4、5、8、9)には前記す
み角αとは反対側部から斜状に形成されたすみ角βを有
することを特徴とする金属切断用チップソー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6865893U JPH0737528U (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 金属切断用チップソー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6865893U JPH0737528U (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 金属切断用チップソー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0737528U true JPH0737528U (ja) | 1995-07-11 |
Family
ID=13380028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6865893U Pending JPH0737528U (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 金属切断用チップソー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0737528U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019203346A1 (ja) * | 2018-04-20 | 2019-10-24 | 兼房株式会社 | 分割切削型チップソー |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP6865893U patent/JPH0737528U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019203346A1 (ja) * | 2018-04-20 | 2019-10-24 | 兼房株式会社 | 分割切削型チップソー |
JPWO2019203346A1 (ja) * | 2018-04-20 | 2021-04-30 | 兼房株式会社 | 分割切削型チップソー |
US11253935B2 (en) | 2018-04-20 | 2022-02-22 | Kanefusa Kabushiki Kaisha | Segmented cutting type tipped saw blade |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7640838B2 (en) | Saw blade with secondary teeth separated by deep gullets | |
CA2153124C (en) | Saw blades with convex ground saw tooth flanks | |
JPH0715686Y2 (ja) | ボールエンドミル | |
US20040065183A1 (en) | Disk cutter | |
US3831484A (en) | Lobed rotary cutting blade | |
CA1052239A (en) | Tooth structure for burr-free cutting saw blade | |
JP3676594B2 (ja) | スローアウェイチップならびに回転切削工具、および金型形成方法 | |
US6505537B1 (en) | Cutting tool and cutting edge configuration thereof | |
JPH0737528U (ja) | 金属切断用チップソー | |
KR20100012443A (ko) | 비철금속절단용 원형커터 | |
JP2007518607A (ja) | 円形平削り鋸 | |
JPH09225724A (ja) | フライス用チップ | |
CN210525162U (zh) | 切割锯 | |
JP2567235Y2 (ja) | 回転切断用スリッタナイフ | |
JP3375932B2 (ja) | 鋸 刃 | |
JPH10263926A (ja) | 丸 鋸 | |
JP2755678B2 (ja) | 切削工具 | |
JPH0343010B2 (ja) | ||
JP2538344Y2 (ja) | 工作機械用切削工具 | |
SU1121139A1 (ru) | Дискова пила | |
JPH089123B2 (ja) | エンドミル | |
JP3003924U (ja) | 軟質材加工用刃物 | |
JPH0321858Y2 (ja) | ||
KR200308615Y1 (ko) | 다이아몬드 원형톱 | |
JP2009051192A (ja) | 木材加工用チップソー |