JPH0737453B2 - S−トリアジン化合物 - Google Patents
S−トリアジン化合物Info
- Publication number
- JPH0737453B2 JPH0737453B2 JP10945487A JP10945487A JPH0737453B2 JP H0737453 B2 JPH0737453 B2 JP H0737453B2 JP 10945487 A JP10945487 A JP 10945487A JP 10945487 A JP10945487 A JP 10945487A JP H0737453 B2 JPH0737453 B2 JP H0737453B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- triazine
- bismaleimide
- reaction
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、接着剤、塗料、積層材料或いは成形材料等に
有用な新規な化合物に関する。
有用な新規な化合物に関する。
〈従来の技術およびその問題点〉 従来より、上記用途等にはエポキシ樹脂が多く使用され
てきたが、該樹脂は種々のすぐれた特性を有するもの
の、耐熱性が不十分であった。一方、耐熱性にすぐれた
ものとしては、たとえばビスフェノールAとクロスシア
ンとの反応によるジシアネート化合物を更にプレポリマ
ー化になるTriazine Aと呼ばれるトリアジン系樹脂が知
られている。このものは耐熱性のみならず、種々のすぐ
れた性質を有するが、該樹脂中に存在するシアネート基
が加水分解を受け易く、貯蔵安定性および取り扱いに問
題があった。
てきたが、該樹脂は種々のすぐれた特性を有するもの
の、耐熱性が不十分であった。一方、耐熱性にすぐれた
ものとしては、たとえばビスフェノールAとクロスシア
ンとの反応によるジシアネート化合物を更にプレポリマ
ー化になるTriazine Aと呼ばれるトリアジン系樹脂が知
られている。このものは耐熱性のみならず、種々のすぐ
れた性質を有するが、該樹脂中に存在するシアネート基
が加水分解を受け易く、貯蔵安定性および取り扱いに問
題があった。
このようなことから、本発明者はこれらのトリアジン系
樹脂と同等もしくはそれ以上の特性を有し、かつ貯蔵安
定性にもすぐれた硬化性樹脂を開発すべく鋭意検討の結
果、イソプロペニルフェノールとS−トリアジントリハ
ライドから得られるトリアジン系樹脂がこれらの目的に
適うことを見出した。しかし、このトリアジン系樹脂は
ポリマレイミド化合物と加熱重合して硬化物を得るにあ
たり、硬化速度が速すぎ、硬化成型するにあたっての作
業性が非常に劣っていた。
樹脂と同等もしくはそれ以上の特性を有し、かつ貯蔵安
定性にもすぐれた硬化性樹脂を開発すべく鋭意検討の結
果、イソプロペニルフェノールとS−トリアジントリハ
ライドから得られるトリアジン系樹脂がこれらの目的に
適うことを見出した。しかし、このトリアジン系樹脂は
ポリマレイミド化合物と加熱重合して硬化物を得るにあ
たり、硬化速度が速すぎ、硬化成型するにあたっての作
業性が非常に劣っていた。
そこで本発明者は耐熱性等の物性面でもすぐかつ貯蔵安
定性にもすぐれるとともに、硬化成型時の作業性がすぐ
れた樹脂を開発すべく鋭意検討の結果、一般式(2)で
表わされる化合物(以下アリルフェノールとする)とS
−トリアジントリハライドとから得られるトリアジン系
樹脂が、物性滴に非常にすぐれ、貯蔵安定性にもすぐれ
るのみならず、硬化成型時の作業性にもすぐれることを
見出し、本発明に至った。
定性にもすぐれるとともに、硬化成型時の作業性がすぐ
れた樹脂を開発すべく鋭意検討の結果、一般式(2)で
表わされる化合物(以下アリルフェノールとする)とS
−トリアジントリハライドとから得られるトリアジン系
樹脂が、物性滴に非常にすぐれ、貯蔵安定性にもすぐれ
るのみならず、硬化成型時の作業性にもすぐれることを
見出し、本発明に至った。
(式中、R1,R2は水素原子またはC1〜C5のアルキル基又
はアルコキシ基を表わす。) 〈問題点を解決するための手段〉 すなわち本発明は、下記構造式(1)で表わされるS−
トリアジン化合物を提供する (式中、R1,R2は水素原子またはC1〜C5のアルキル基又
はアルコキシ基を表わす。) 本発明の化合物は、C1〜C5のアルキル基又はアルコキシ
基が置換した又は無置換のアリルフェノールとS−トリ
アジントリハライドたとえばS−トリアジントリクロラ
イドとの反応により得られるものであって、分子中にト
リアジン骨格を有するものである。
はアルコキシ基を表わす。) 〈問題点を解決するための手段〉 すなわち本発明は、下記構造式(1)で表わされるS−
トリアジン化合物を提供する (式中、R1,R2は水素原子またはC1〜C5のアルキル基又
はアルコキシ基を表わす。) 本発明の化合物は、C1〜C5のアルキル基又はアルコキシ
基が置換した又は無置換のアリルフェノールとS−トリ
アジントリハライドたとえばS−トリアジントリクロラ
イドとの反応により得られるものであって、分子中にト
リアジン骨格を有するものである。
アリルフェノールとS−トリアジントリハライドとの反
応において、その反応モル比は通常8:0.8〜1.2であり、
またこの反応は脱ハロゲン化水素であるため、生成した
ハロゲン化水素除去のために、副生するハロゲン化水素
1モル当り約1モルの塩基を反応系に存在させることが
必要である。
応において、その反応モル比は通常8:0.8〜1.2であり、
またこの反応は脱ハロゲン化水素であるため、生成した
ハロゲン化水素除去のために、副生するハロゲン化水素
1モル当り約1モルの塩基を反応系に存在させることが
必要である。
かかる塩基としては、たとえば水酸化ナトリウムもしく
は水酸化カリウムのごときアルカリ金属水酸化物、炭酸
ナトリウムもしくは炭酸カリウムのごときアルカリ金属
炭酸塩、ナトリウムメチラートもしくはカリウムターシ
ャリーブチラートのごときアルコラート、あるいはトリ
エチルアミン、ジエチルアニリンおよびピリジンのごと
き第3級アミンである。
は水酸化カリウムのごときアルカリ金属水酸化物、炭酸
ナトリウムもしくは炭酸カリウムのごときアルカリ金属
炭酸塩、ナトリウムメチラートもしくはカリウムターシ
ャリーブチラートのごときアルコラート、あるいはトリ
エチルアミン、ジエチルアニリンおよびピリジンのごと
き第3級アミンである。
反応は、通常溶液あるいは懸濁液系で行なわれるが、か
かる反応に適した反応溶媒としては、たとえばメタノー
ル、エタノール、n−プロパノールもしくはiso−プロ
パノールのごとき低級脂肪族アルコール、アセトン、メ
チルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソプロピ
ルケトンもしくはメチルイソブチルケトンのごとき脂肪
族ケトン、脂肪族炭化水素好ましくは石油エーテル、軽
ペトロール(petrol)もしくはペトロールのごとき天然
産混合物の蒸留中に蓄積する留分である脂肪族炭化水
素、ベンゼン、トルエンおよびキシレンのごとき芳香族
炭化水素、ジクロルメタン、ジクロルエタン、パークロ
ルエチレン、クロルベンゼン、ジクロルベンゼンのごと
きハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテルもしくはジイ
ソプロピルエーテルのごときエーテル、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン等の環状エーテル、ニトロメタン、ニ
トロベンゼンもしくはニトロトルエンのごときニトロ炭
化水素、および水が例示される。
かる反応に適した反応溶媒としては、たとえばメタノー
ル、エタノール、n−プロパノールもしくはiso−プロ
パノールのごとき低級脂肪族アルコール、アセトン、メ
チルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソプロピ
ルケトンもしくはメチルイソブチルケトンのごとき脂肪
族ケトン、脂肪族炭化水素好ましくは石油エーテル、軽
ペトロール(petrol)もしくはペトロールのごとき天然
産混合物の蒸留中に蓄積する留分である脂肪族炭化水
素、ベンゼン、トルエンおよびキシレンのごとき芳香族
炭化水素、ジクロルメタン、ジクロルエタン、パークロ
ルエチレン、クロルベンゼン、ジクロルベンゼンのごと
きハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテルもしくはジイ
ソプロピルエーテルのごときエーテル、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン等の環状エーテル、ニトロメタン、ニ
トロベンゼンもしくはニトロトルエンのごときニトロ炭
化水素、および水が例示される。
反応は、通常0〜100℃で実施されるが、好ましくは70
℃以下である。
℃以下である。
かかる反応により得られた反応混合物は、公知の方法に
準じて、たとえば反応溶媒として有機溶媒を用いた場合
には、反応混合物中に水を添加して、副生したハロゲン
化水素酸塩を水に溶解させ、該水溶液を分離したのち、
溶媒を蒸留等によって除去することにより目的とする重
合性不飽和化合物が得られる。もちろん、この処理は上
記方法のみに限られず、それぞれの製造条件に応じて任
意の方法が選ばれる。
準じて、たとえば反応溶媒として有機溶媒を用いた場合
には、反応混合物中に水を添加して、副生したハロゲン
化水素酸塩を水に溶解させ、該水溶液を分離したのち、
溶媒を蒸留等によって除去することにより目的とする重
合性不飽和化合物が得られる。もちろん、この処理は上
記方法のみに限られず、それぞれの製造条件に応じて任
意の方法が選ばれる。
〈発明の効果〉 かくして得られた本発明の重合性不飽和化合物は、分子
中に2個以上のマレイミド基を含有するポリマレイミド
化合物と加熱重合し、耐熱性、機械物性及び電気特性に
おいてバランスのとれた優れた硬化物を提供する。
中に2個以上のマレイミド基を含有するポリマレイミド
化合物と加熱重合し、耐熱性、機械物性及び電気特性に
おいてバランスのとれた優れた硬化物を提供する。
また、イソプロペニルフェノールとS−トリアジントリ
ハライドから得られる公知のトリアジン系樹脂と比べ
て、硬化時間が長く、不均一な反応が起こりにくく、硬
化成型時の作業性もすぐれる。
ハライドから得られる公知のトリアジン系樹脂と比べ
て、硬化時間が長く、不均一な反応が起こりにくく、硬
化成型時の作業性もすぐれる。
なお、ポリマレイミド化合物とは、一般式(3)で表わ
されるマレイミド基を分子中に2個以上含有する化合物
である。
されるマレイミド基を分子中に2個以上含有する化合物
である。
(式中、R1は水素原子または低級アルキル基を表わ
す。) その具体例としては、N,N′−ジフェニルメタンビスマ
レイミド、N,N′−フェニレンビスマレイミド、N,N′−
ジフェニルエーテルビスマレイミド、N,N′−ジフェニ
ルスルホンビスマレイミド、N,N′−ジシクロヘキシル
メタンビスマレイミド、N,N′−キシレンビスマレイミ
ド、N,N′−トリレンビスマレイミド、N,N′−ベンゾフ
ェノンビスマレイミド、N,N′−ジフェニルプロパンビ
スマレイミド、N,N′−ジフェニルスルフィドビスマレ
イミド、N,N′−キシリレンビスマレイミド、N,N′−ジ
フェニルシクロヘキサンビスマレイミド、N,N′−ジク
ロロ−ジフェニルメタンビスマレイミド、N,N′−ジフ
ェニルメタンビスメチルマレイミド、N,N′−ジフェニ
ルエーテルビスメチルマレイミド、N,N′−ジフェニル
スルホンビスメチルマレイミド(夫々異性体を含む)、
N,N′−エチレンビスマレイミド、N,N′−ヘキサメチレ
ンビスマレイミド、N,N′−ヘキサメチレンビスメチル
マレイミド、N,N′−オキシプロピレンビスマレイミ
ド、及びこれらN,N′−ビスマレイミド化合物とジアミ
ン類を付加させて得られる末端がN,N−ビスマレイミド
骨核を有するプレポリマー、およびアミノフェニル−1,
3,3−トリメチル−アミノインダン、ビスアミノフェノ
キシベンゼン、2,2−ビスアミノフェノキシフェニルプ
ロパン、4,4−ビスアミノフェノキシジフェニルスルフ
ォン(夫々異性体を含む)、アニリン・ホルマリン重縮
合物のマレイミド化合物またはメチルマレイミド化合物
等が例示できる。
す。) その具体例としては、N,N′−ジフェニルメタンビスマ
レイミド、N,N′−フェニレンビスマレイミド、N,N′−
ジフェニルエーテルビスマレイミド、N,N′−ジフェニ
ルスルホンビスマレイミド、N,N′−ジシクロヘキシル
メタンビスマレイミド、N,N′−キシレンビスマレイミ
ド、N,N′−トリレンビスマレイミド、N,N′−ベンゾフ
ェノンビスマレイミド、N,N′−ジフェニルプロパンビ
スマレイミド、N,N′−ジフェニルスルフィドビスマレ
イミド、N,N′−キシリレンビスマレイミド、N,N′−ジ
フェニルシクロヘキサンビスマレイミド、N,N′−ジク
ロロ−ジフェニルメタンビスマレイミド、N,N′−ジフ
ェニルメタンビスメチルマレイミド、N,N′−ジフェニ
ルエーテルビスメチルマレイミド、N,N′−ジフェニル
スルホンビスメチルマレイミド(夫々異性体を含む)、
N,N′−エチレンビスマレイミド、N,N′−ヘキサメチレ
ンビスマレイミド、N,N′−ヘキサメチレンビスメチル
マレイミド、N,N′−オキシプロピレンビスマレイミ
ド、及びこれらN,N′−ビスマレイミド化合物とジアミ
ン類を付加させて得られる末端がN,N−ビスマレイミド
骨核を有するプレポリマー、およびアミノフェニル−1,
3,3−トリメチル−アミノインダン、ビスアミノフェノ
キシベンゼン、2,2−ビスアミノフェノキシフェニルプ
ロパン、4,4−ビスアミノフェノキシジフェニルスルフ
ォン(夫々異性体を含む)、アニリン・ホルマリン重縮
合物のマレイミド化合物またはメチルマレイミド化合物
等が例示できる。
本発明のS−トリアジン化合物とポリマレイミド化合物
の配合割合については、幅広い範囲が可能であるが、特
に好ましい範囲は、アルケニル基1当量に対し、マレイ
ミド基が0.4〜3当量である。S−トリアジン化合物あ
るいはポリマレイミド化合物のどちらか一方が極端に多
い場合は、硬化性、耐熱性等が低下する。
の配合割合については、幅広い範囲が可能であるが、特
に好ましい範囲は、アルケニル基1当量に対し、マレイ
ミド基が0.4〜3当量である。S−トリアジン化合物あ
るいはポリマレイミド化合物のどちらか一方が極端に多
い場合は、硬化性、耐熱性等が低下する。
熱硬化の方法については、無触媒で容易に熱硬化が可能
であり、また有機過酸化物、アゾ化合物等のラジカル重
合開始剤を併用して、熱硬化することも可能である。こ
のようなラジカル重合開始剤を例示すると、ベンゾイル
パ−オキシド、ジ−t−ブチルパ−オキシド、ジクミル
パ−オキシド、ラウロイルパ−オキシド、アセチルパ−
オキシド、メチルエチルケトンパ−オキシド、シクロヘ
キサンパ−オキシド、t−ブチルハイドロパ−オキシ
ド、アゾビスイソプチロニトリル等がある。その他トリ
ブチルアミン、トリエチルアミン、トリアミルアミン等
の三級アミン、塩化ベンジルトリエチルアンモニウム、
水酸化ベンジルトリメチルアンモニウム等の4級アンモ
ニウム塩、イミダゾール類、三弗化ホウ素錯体、遷移金
属アセチルアセトナート等を併用することも可能であ
る。硬化温度は50〜300℃が好ましい。
であり、また有機過酸化物、アゾ化合物等のラジカル重
合開始剤を併用して、熱硬化することも可能である。こ
のようなラジカル重合開始剤を例示すると、ベンゾイル
パ−オキシド、ジ−t−ブチルパ−オキシド、ジクミル
パ−オキシド、ラウロイルパ−オキシド、アセチルパ−
オキシド、メチルエチルケトンパ−オキシド、シクロヘ
キサンパ−オキシド、t−ブチルハイドロパ−オキシ
ド、アゾビスイソプチロニトリル等がある。その他トリ
ブチルアミン、トリエチルアミン、トリアミルアミン等
の三級アミン、塩化ベンジルトリエチルアンモニウム、
水酸化ベンジルトリメチルアンモニウム等の4級アンモ
ニウム塩、イミダゾール類、三弗化ホウ素錯体、遷移金
属アセチルアセトナート等を併用することも可能であ
る。硬化温度は50〜300℃が好ましい。
また硬化速度を調整するために、公知の重合禁止剤を併
用することも可能である。例示すると、2,6−ジ−t−
ブチル−4−メチルフェノール、2,2′−メチレンビス
(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4′−
メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,
4′−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、ハイドロキノンモノメチルエーテル等のフェノー
ル類、ハイドロキノン、カテコール、p−t−ブチルカ
テコール、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、メチ
ルハイドロキノン、t−ブチルハイドロキノンピロガロ
ール等の多価フェノール類、フェノチアジン、ベンゾフ
ェノチアジン、アセトアミドフェノチアジン等のフェノ
チアジン系化合物、N−ニトロソジメチルアミン等のN
−ニトロソアミン系化合物がある。
用することも可能である。例示すると、2,6−ジ−t−
ブチル−4−メチルフェノール、2,2′−メチレンビス
(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4′−
メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,
4′−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、ハイドロキノンモノメチルエーテル等のフェノー
ル類、ハイドロキノン、カテコール、p−t−ブチルカ
テコール、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、メチ
ルハイドロキノン、t−ブチルハイドロキノンピロガロ
ール等の多価フェノール類、フェノチアジン、ベンゾフ
ェノチアジン、アセトアミドフェノチアジン等のフェノ
チアジン系化合物、N−ニトロソジメチルアミン等のN
−ニトロソアミン系化合物がある。
また、該硬化性樹脂組成物は必要に応じて増量剤、充填
剤、補強剤あるいは顔料などが併用される。たとえばシ
リカ、炭酸カルシウム、三酸化アンチモン、カオリン、
二酸化チタン、酸化亜鉛、雲母、バライト、カーボンブ
ラック、ポリエチレン粉、ポリプロピレン粉、アルミニ
ウム粉、鉄粉、銅粉、ガラス繊維、炭素繊維、アルミナ
繊維、アスベスト繊維等が用いられ成形、積層、接着
剤、複合材料等へ供せられる。また目的に応じて他の公
知の熱硬化性樹脂、例えば本発明以外のアルケニル基含
有樹脂あるいはトリアジン基含有樹脂、不飽和ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール
樹脂等を添加してもよい。
剤、補強剤あるいは顔料などが併用される。たとえばシ
リカ、炭酸カルシウム、三酸化アンチモン、カオリン、
二酸化チタン、酸化亜鉛、雲母、バライト、カーボンブ
ラック、ポリエチレン粉、ポリプロピレン粉、アルミニ
ウム粉、鉄粉、銅粉、ガラス繊維、炭素繊維、アルミナ
繊維、アスベスト繊維等が用いられ成形、積層、接着
剤、複合材料等へ供せられる。また目的に応じて他の公
知の熱硬化性樹脂、例えば本発明以外のアルケニル基含
有樹脂あるいはトリアジン基含有樹脂、不飽和ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール
樹脂等を添加してもよい。
以上本発明の化合物の用途について述べたが、これらに
限定されるものではない。
限定されるものではない。
〈実施例〉 以下実施例において本発明を説明する。
実施例1 攪拌装置、温度計及び滴下漏斗を装置した4つ口フラス
コに、塩化シアヌル25.8g(0.14モル)、o−アリルフ
ェノール56.4g(0.42モル)及びアセトン140gを仕込み
溶解した。その後温度を室温に保持しながら、10%のNa
OH水溶液176g(0.441モル)を1時間かけて滴下した。
滴下後同温度で1時間保温した後、生成物を取り出し、
水洗及び乾燥を行って下記の化合物を得た。
コに、塩化シアヌル25.8g(0.14モル)、o−アリルフ
ェノール56.4g(0.42モル)及びアセトン140gを仕込み
溶解した。その後温度を室温に保持しながら、10%のNa
OH水溶液176g(0.441モル)を1時間かけて滴下した。
滴下後同温度で1時間保温した後、生成物を取り出し、
水洗及び乾燥を行って下記の化合物を得た。
得られた化合物は、融点が108〜110℃、元素分析は、炭
素75.6%、水素5.78%、窒素8.70%であり、FD−MS(図
1)及びNMR(図2)の分析結果と合わせて、トリス
(o−プロペニルフェノキシ)−S−トリアジン(APT
とする)と同定される。
素75.6%、水素5.78%、窒素8.70%であり、FD−MS(図
1)及びNMR(図2)の分析結果と合わせて、トリス
(o−プロペニルフェノキシ)−S−トリアジン(APT
とする)と同定される。
実施例2 攪拌装置、温度計及び滴下漏斗を装置した4つ口フラス
コに、塩化シアヌル12.9g(0.07モル)、4−アリル−
2−メトキシフェノール34.5g(0.21モル)及びアセト
ン80.7gを仕込み溶解した。その後温度を室温に保持し
ながら、10%のNaOH水溶液88.2g(0.221モル)を1時間
かけて滴下した。滴下後同温度で1時間保温した後、生
成物を取り出し、水洗及び乾燥を行って下記の化合物を
得た。
コに、塩化シアヌル12.9g(0.07モル)、4−アリル−
2−メトキシフェノール34.5g(0.21モル)及びアセト
ン80.7gを仕込み溶解した。その後温度を室温に保持し
ながら、10%のNaOH水溶液88.2g(0.221モル)を1時間
かけて滴下した。滴下後同温度で1時間保温した後、生
成物を取り出し、水洗及び乾燥を行って下記の化合物を
得た。
得られた化合物は、融点が131−133℃、元素分析は、炭
素69.5%、水素5.79%、窒素7.45%であり、FD−MS(図
3)及びNMR(図4)の分析結果と合わせて、トリス
(4−アリル−2−メトキシフェノキシ)−S−トリア
ジン(AMPTとする)と同定される。
素69.5%、水素5.79%、窒素7.45%であり、FD−MS(図
3)及びNMR(図4)の分析結果と合わせて、トリス
(4−アリル−2−メトキシフェノキシ)−S−トリア
ジン(AMPTとする)と同定される。
参考例1,2及び比較参考例 APT,AMPT及び比較として、トリス(イソプロペニルフェ
ノキシ)−S−トリアジン(IPTとする)について、下
記の処方でゲルタイムを調べた。APT,AMPTはIPTより硬
化時間が長く、不均一な反応が起りにくく、硬化が容易
であることがわかる。
ノキシ)−S−トリアジン(IPTとする)について、下
記の処方でゲルタイムを調べた。APT,AMPTはIPTより硬
化時間が長く、不均一な反応が起りにくく、硬化が容易
であることがわかる。
図1は実施例1により得られた化合物のFD−MSスペクト
ルを表わす。 図2は実施例1により得られた化合物のNMRスペクトル
を表わす。 図3は実施例2により得られた化合物のFD−MSスペクト
ルを表わす。 図4は実施例2により得られた化合物のNMRスペクトル
を表わす。
ルを表わす。 図2は実施例1により得られた化合物のNMRスペクトル
を表わす。 図3は実施例2により得られた化合物のFD−MSスペクト
ルを表わす。 図4は実施例2により得られた化合物のNMRスペクトル
を表わす。
Claims (1)
- 【請求項1】下記構造式(1)で表わされるS−トリア
ジン化合物。 (式中、R1,R2は水素原子またはC1〜C5のアルキル基又
はアルコキシ基を表わす。)
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21875786 | 1986-09-17 | ||
JP61-218757 | 1986-09-17 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63183569A JPS63183569A (ja) | 1988-07-28 |
JPH0737453B2 true JPH0737453B2 (ja) | 1995-04-26 |
Family
ID=16724928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10945487A Expired - Lifetime JPH0737453B2 (ja) | 1986-09-17 | 1987-05-02 | S−トリアジン化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0737453B2 (ja) |
-
1987
- 1987-05-02 JP JP10945487A patent/JPH0737453B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63183569A (ja) | 1988-07-28 |
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