JPH0737294Y2 - 変圧器用コイルの絶縁スペーサ - Google Patents

変圧器用コイルの絶縁スペーサ

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JPH0737294Y2
JPH0737294Y2 JP1989119501U JP11950189U JPH0737294Y2 JP H0737294 Y2 JPH0737294 Y2 JP H0737294Y2 JP 1989119501 U JP1989119501 U JP 1989119501U JP 11950189 U JP11950189 U JP 11950189U JP H0737294 Y2 JPH0737294 Y2 JP H0737294Y2
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coil
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coils
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祐一 市川
富美夫 一宮
勲 堀
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株式会社三陽電機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は変圧器を構成する鉄心に対し所定間隙をおい
て挿通支持される両コイルのうちの一方のコイルの外側
に介装され、当該一方のコイルとその外側に位置する鉄
心との間を絶縁するスペーサに関するものである。
[従来の技術] 第10図に示すように、従来のリーケージ変圧器26におい
ては、単相三脚鉄心27の支持鉄心28に挿通支持される一
次コイル29と二次コイル30との間には、けい素鋼板によ
り積層形成された漏洩鉄心31を配設して磁束漏れ回路を
構成している。また、紙などを圧縮した隔離板32を利用
し、前記漏洩鉄心31と二次コイル30との間と、同漏洩鉄
心31と鉄心27との間を隔離している。そして、二次コイ
ル30と鉄心27との間に形成された間隙33には紙などを圧
縮したプレスボードを複数枚積層して構成した固定材34
を挿入し、各コイル29,30を鉄心27に対し仮止め固定し
ていた。
[考案が解決しようとする課題] ところが、リーケージ変圧器26の出力容量、定格および
漏洩鉄心31の厚さの変更等により間隙33が多少変動する
ため、多種類の固定材34を用意しなければならず手間が
かかるという問題がある。また、隔離板32などは挿入し
にくく、挿入する隙間が狭いと折れ曲がったりするばか
りでなく、隔離板32、漏洩鉄心31、固定材34などがそれ
ぞれ別体であるため組付け作業性が悪く、時間がかかる
という問題がある。さらに、固定材34を挿入する位置が
作業者によって異なることがあり、変圧器26の出力特性
などが変化してしまうおそれもある。また、変圧器26の
組付け作業中、固定材34等が緩んで漏洩鉄心31等が容易
に外れたりするおそれもある。
本考案の目的は、変圧器の容量などの変更があっても確
実に漏洩鉄心を保持するとともに、部品点数を減少して
作業性を向上させて組付時間の短縮を図り、また常に一
定の特性が得られる変圧器用コイルの絶縁スペーサを提
供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本願考案は変圧器を構成する
鉄心に対し所定間隙をおいて挿通支持される両コイルの
うちの一方のコイルの外側に介装され、当該一方のコイ
ルとその外側に位置する鉄心との間を絶縁するスペーサ
において、前記スペーサの一側から前記両コイル間の間
隙内に配置される漏洩鉄心とその外側に位置する前記鉄
心との間を絶縁する規制片を延出形成するとともに、こ
の規制片の先端を折曲形成することにより、前記漏洩鉄
心を一方のコイルとの間で弾性的に挟着保持する一方、
前記両コイルが離間する方向へ他方のコイルを押圧付勢
して前記間隙を調整吸収する有弾性状の調節片を一体形
成したことを要旨としている。
〔作用〕
即ち、一方のコイルの外側にスペーサを介装した後、鉄
心に対し所定間隙をおいて両コイルを挿通支持すると、
前記一方のコイルとその外側に位置する鉄心との間がス
ペーサにより絶縁される。そして、調節片により両コイ
ルが離間する方向へ他方のコイルが押圧付勢され、両コ
イル間の間隙が調節吸収されるため、かかる調節片の弾
性力により両コイルが鉄心に対し仮止め固定される。
又、調節片の弾性力により漏洩鉄心が一方のコイル側に
挟着保持されるとともに、漏洩鉄心とその外側の鉄心と
の間が規制片により絶縁される。
[実施例] 以下、本考案をネオン変圧器に具体化した一実施例につ
いて第1〜5図に基づいて説明する。
第1,2図に示すように、単相三脚鉄心2の支持鉄心3の
中央部には一次コイル4が挿通支持されている。この一
次コイル4はコイルボビン5とこのコイルボビン5に巻
回される一次側のコイル6とから構成されている。
また、前記一次コイル4の両側方の支持鉄心3には、上
下一対の絶縁スペーサ8により鉄心2から絶縁された二
次コイル7がそれぞれ間隙Gを介して挿通支持されてい
る。すなわち、前記絶縁スペーサ8は二次コイル7の外
側とその外側に設けられた鉄心2との間に介在配置され
ている。
第3,4図に示すように、前記絶縁スペーサ8は一対の保
持片9a,9bとその基端を連結する連結板10とから断面チ
ャンネル状に形成されている。そして、一対の保持片9
a,9bの互いに対向する内側面には長手方向(第3図参
照)に延びる複数の凹部11が複数並列に凹設され、前記
二次コイル7と鉄心2との沿面距離を確保している。ま
た、前記一対の保持片9a,9bの先端部内側面には突部12
が突設され、前記二次コイル7を狭着支持するようにな
っている。
また、前記保持片9aの基端部からは横方向に延出形成さ
れた有弾性状の規制片13が設けられ、その先端には断面
く字状に形成された調節片としての吸収調節片14が前記
保持片9aの先端方向と同方向となるように折曲形成され
ている。したがって、前記吸収調節片14と保持片9aとの
間には収納部15が設けられている。
前記規制片13および吸収調節片14は前記間隙G内に配設
され、間隙Gの変化を吸収することができるようになっ
ている。また、第1,2図に示すように吸収調節片14と保
持片9aとの間に形成された収納部15には、けい素鋼板に
より積層形成された漏洩鉄心16が配置され、洩れ磁束回
路が構成されている。前記吸収調節片14は漏洩鉄心16の
厚さが厚くなっても第4,5図に示すように、その弾性力
によって撓むことになり、若干の厚さの変化を吸収する
ことができ、安定した状態で漏洩鉄心16を保持すること
ができるようになっている。
なお、前記鉄心2、一次コイル4、二次コイル7、漏洩
鉄心16により変圧器1が構成されている。また、二次コ
イル7から導出された図示しない出力線が短絡した場
合、前記漏洩鉄心16により構成された洩れ磁束回路に磁
束が流れ、変圧器1が焼損しないようになっている。
上記のように構成された変圧器1の組付けについて説明
する。
まず、コイルボビン5に一次側のコイル6を巻回して一
次コイル4を構成する。次に、二次コイル7の上下両側
にはこれを覆うように絶縁スペーサ8を取付ける。この
とき、保持片9a,9bの両突部12間に二次コイル7が挟着
されるように前記絶縁スペーサ8を取付ける。この取付
けと同時に吸収調節片14を漏洩鉄心16の一側面に弾性的
に当接させ、吸収調節片14と保持片9aとの間で漏洩鉄心
16を挟入状態とする。次に、単相三脚鉄心2の支持鉄心
3に前記一対の二次コイル7を挿通支持するとともに、
一対の二次コイル7の間に一次コイル4を挿通支持す
る。
このとき、絶縁スペーサ8の規制片13および吸収調節片
14は間隙G内に納まり、吸収調節片14の当接部14aと、
規制片13の先端とがそれぞれ漏洩鉄心16とコイルボビン
5に弾性的に当接することにより、一次コイル4と二次
コイル7とが第2図において左右方向への移動が規制さ
れる。
また、漏洩鉄心16は吸収調節片14と絶縁スペーサ8の保
持片9aとの間に吸収調節片14の弾性力によって狭着され
る。このようにして構成された変圧器1を図示しないケ
ース内に配設し、コンパウンドなどにより変圧器1を絶
縁するとともに固定する。
この結果、変圧器1の定格、容量などの設計変更が行わ
れ、漏洩鉄心16の厚さが若干変化しても吸収調節片14の
弾性力により吸収調節片14が変形して確実に漏洩鉄心16
を狭着保持することができ、さらには規制片13および吸
収調節片14により各コイル4,7を鉄心2に対し仮止め固
定することができ、作業中に漏洩鉄心16などが緩んで変
圧器1から容易に外れることを防止することができる。
また、絶縁スペーサ8に規制片13および吸収調節片14を
一体に形成したことにより、従来の固定材34などを使用
して漏洩鉄心16および各コイル4,7を仮止め固定する必
要がなく、作業性を向上させることができるばかりでな
く、組付け作業の時間を短縮することができる。
さらに、一種類の絶縁スペーサ8により多種類の変圧器
に対応することができる。また、絶縁スペーサ8に設け
られた規制片13および吸収調節片14は予め一定の寸法に
設定されているため、絶縁スペーサ8をどの作業者が二
次コイル7に取付けても常に一定の出力特性を得ること
ができる。
本実施例においてはネオン変圧器に応用したが通常の変
圧器などに応用することも当然可能である。
なお、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、
この考案の趣旨から逸脱しない範囲内で任意に変更する
ことも可能である。
[考案の効果] 以上詳述したように、この考案によれば、調節片により
容易に間隙の変化を吸収して各コイルを鉄心に対し容易
に仮止め固定することができるので、一種類のスペーサ
により多種類の変圧器に対応することができ、また、ス
ペーサに調節片を一体に設けたことにより、部品点数が
減少して作業性が向上し、組付け作業の時間を短縮する
ことができるという効果がある。
また、スペーサと調節片との間に配置した漏洩鉄心を調
節片の弾性力により、常に安定した力によって保持する
ことができるため、漏洩鉄心の外れを防止できるととも
に、漏洩鉄心の厚さが若干変化しても調節片の弾性力に
よりその変化を吸収することができ、漏洩鉄心を常に安
定した力によって保持することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は単相三脚鉄心の中央に一次コイルを配置し、そ
の両側に二次コイルを配置した状態を示す変圧器の斜視
図、第2図は単相三脚鉄心の中央に一次コイルを配置
し、その両側に二次コイルを配置した状態を示す変圧器
の正面図、第3図は絶縁スペーサの斜視図、第4図は絶
縁スペーサの側面図、第5図は絶縁スペーサにより二次
コイルおよび漏洩鉄心を保持した状態を示す一部拡大正
面図、第6図は従来例を示す一部拡大正面図である。 1…変圧器、2…鉄心、4…一次コイル、7…二次コイ
ル、8…絶縁スペーサ、14…調節片としての吸収調節
片、15…収納部、16…漏洩鉄心。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】変圧器を構成する鉄心に対し所定間隙をお
    いて挿通支持される両コイルのうちの一方のコイルの外
    側に介装され、当該一方のコイルとその外側に位置する
    鉄心との間を絶縁するスペーサにおいて、 前記スペーサの一側から前記両コイル間の間隙内に配置
    される漏洩鉄心とその外側に位置する前記鉄心との間を
    絶縁する規制片を延出形成するとともに、この規制片の
    先端を折曲形成することにより、前記漏洩鉄心を一方の
    コイルとの間で弾性的に挟着保持する一方、前記両コイ
    ルが離間する方向へ他方のコイルを押圧付勢して前記間
    隙を調整吸収する有弾性状の調節片を一体形成したこと
    を特徴とする変圧器用コイルの絶縁スペーサ。
JP1989119501U 1989-10-12 1989-10-12 変圧器用コイルの絶縁スペーサ Expired - Fee Related JPH0737294Y2 (ja)

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