JPH0737202U - 管状器官の治療具 - Google Patents

管状器官の治療具

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば血管の動脈瘤内にコイル等からなる体
内留置具を挿入し、動脈瘤の破裂を防止する治療などに
用いられる管状器官の治療具を提供する。 【構成】 線状部材11の先端部に形状記憶合金からな
る第1の係合部16を設け、ダブルコイル22等からな
る体内留置具21の基端部に、上記第1の係合部16と
係合する第2の係合部24を設け、形状記憶合金の変態
点以上に加熱されると、第1の係合部16が第2の係合
部24から外れるようにされる。第2の係合部24は、
体内留置具21の基端部をなすコイルの内部に配置され
ていて、外力によってコイル端部から突出するように取
付けられている。したがって、体内留置具21が線状部
材11から分離されると、第2の係合部24がコイル内
に引っ込み、安全性が高められる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、人体の管状器官内に、例えば動脈瘤の治療のための体内留置具、大 量の出血を防止するための血路閉塞具、管状器官を拡張するためのステントなど を、適切に挿入するために使用される管状器官の治療具に関する。
【0002】
【従来の技術】
人体には、様々な管状器官が存在し、外部からの手術では到達不可能な場合、 あるいは、外部からの手術が複雑である場合などは、管状器官を通じて内部から 患部に到達し、薬剤、拡張具あるいは閉栓物質などを留置し、治療を行うという 方法がとられてきた。例えば、血管にできた動脈瘤を治療するとき、カテーテル を血管内を通して動脈瘤に誘導し、そのカテーテルを通して金属コイル等を動脈 瘤内に挿入し、動脈瘤内を金属コイル等で埋めて血栓を作らせ、血液の流入を防 いで動脈瘤の破裂を防止する方法が採用されている。
【0003】 図9には、上記のような治療方法の一例が示されている。すなわち、動脈瘤1 aが形成された血管1内に親カテーテル2を挿入し、親カテーテル2の先端部が 動脈瘤1aの近傍に達したら、親カテーテル2の先端部外周に装着されたバルー ン3を膨らませて、親カテーテル2の先端位置を固定する。
【0004】 この状態で、親カテーテル2を通して子カテーテル4を挿入し、子カテーテル 4の先端を動脈瘤1aの入口に配置する。そして、子カテーテル4内にプラチナ 等のコイル5を挿入し、プッシャとしてのガイドワイヤ6で、子カテーテル4の 先端からコイル5を動脈瘤1a内に押し出す。こうして、多数のコイル5を動脈 瘤1a内に挿入することにより、動脈瘤1aを閉塞させる。
【0005】 また、他の方法として、ガイドワイヤの先端部に、動脈瘤内に留置すべき金属 コイルを取付け、ガイドワイヤの先端部を動脈瘤内に挿入した状態で、電気分解 することによって金属コイルをガイドワイヤの先端から分離させ、動脈瘤内に留 置させるようにした治療具も提案されている(例えば特許出願公表平5−500 322号参照)。
【0006】 更に、マイクロバルーンを動脈瘤内に挿入して閉塞する方法も知られている。 すなわち、マイクロカテーテルの先端にバルーンを取付け、動脈瘤内に誘導し、 硬化剤でバルーンを膨張させた後、切り離すという方法である。
【0007】 更にまた、他の動脈瘤の閉塞方法としては、絹糸を動脈瘤内に挿入する方法、 エチレン−ビニルアセテート共重合体からなるビーズを挿入する方法、液体閉栓 物質を注入する方法などが提案されている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図9に示す方法では、子カテーテル4からコイル5を押し出し たとき、コイル5が動脈瘤1a内に完全に入らないで、血管1の流路側に突き出 たりしていると、コイル5によって血管1の流路が閉塞されてしまうという虞れ があった。この場合、コイル5を子カテーテル4から一旦押し出してしまうと、 子カテーテル5へ引き戻すことができないため、医師は、コイル5の押し出し作 業に多大な時間をかけて慎重に行わなければならなかった。
【0009】 また、ガイドワイヤの先端に金属コイルを取付け、電気分解によって分離する 方法では、金属コイルが動脈瘤内に配置されたことを確認できた後に、通電して ガイドワイヤから切り離すことができるが、金属コイルを切り離すのに必要な通 電時間が非常に長く、図9に示すようにバルーン3を用いて血管1内の血流を一 時的に止めていることから時間的な制約もあり、装置も大掛かりなものとなると いう問題があった。更に、電気分解によって金属イオンが血液中に溶出して人体 に悪影響を与える虞れがあった。
【0010】 更に、マイクロバルーンを動脈瘤に挿入して閉塞する方法では、バルーンと動 脈瘤の形状が一致しないため、バルーンにより動脈瘤が変形しストレスがかかっ たり、バルーンの誤離脱が生じる可能性があった。また、万一動脈瘤内でバルー ンが破裂した場合は、動脈瘤自体も破裂する可能性が非常に高い。
【0011】 更にまた、動脈瘤内に、絹糸や、合成樹脂ビーズや、液体閉栓物質を挿入して 閉塞させる方法では、これらの物質がいずれも血流によって流されやすいので、 血管の他の箇所に流れ込んで流路を閉塞させてしまう虞れがあった。
【0012】 したがって、本考案の目的は、コイル等の体内に留置すべき器具が、安全にか つ確実に所望位置に配置されたことを確認した後に、速やかに分離することがで きるようにした管状器官の治療具を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、線状部材の先端部に体内留置具が着脱自 在に取付けられてなる管状器官の治療具において、前記線状部材の先端部に設け られた第1の係合部と、前記体内留置具の基端部に設けられた、前記第1の係合 部に係合する第2の係合部とを備え、前記第1の係合部は、形状記憶合金からな り、形状記憶合金の変態点以上の温度になると、変形して前記第2の係合部との 係合が外れるように構成され、前記体内留置具の少なくとも基端部はコイルをな しており、前記第2の係合部は、前記体内留置具の基端部のコイル内部に取付け られ、外力によって前記コイルの端部から突出するように構成されていることを 特徴とする。
【0014】 本考案において、前記線状部材としては、先端部が次第に細くなるように形成 された芯線と、この芯線の先端部外周に固着されたコイルとからなるものが好ま しく用いられる。なお、コイルの先端部がX線不透過性を有するものであること がより好ましく、コイルの先端部をX線不透過性とするには、コイルの先端部 を金、白金等のX線不透過性物質で形成する方法や、コイルの先端部に金、白 金等のX線不透過性物質をめっきする方法などが採用される。ただし、線状部材 としては、上記の他に、金属の芯線を合成樹脂膜で覆ったものを用いることもで きる。この場合、係合部は、芯線の先端部に接合することが好ましい。
【0015】 また、本考案の好ましい態様の一つによれば、前記体内留置具の基端部をなす コイルのピッチが引き伸ばされており、前記第2の係合部は、その基端部が前記 コイルの内部に固着されており、前記コイルを圧縮して密着状態にすると、前記 第2の係合部が前記コイルの端部から突出するように構成されている。
【0016】 更に、本考案の別の好ましい態様によれば、前記体内留置具の基端部をなすコ イルの内部に、それよりも小径の内コイルが挿入されて、この内コイルの内方端 部が前記コイルの内周に固着されており、前記内コイルの外方端部に前記第2の 係合部が接続されており、前記第2の係合部を引っ張ることによって、前記内コ イルが伸びて前記第2の係合部が前記コイルの端部から突出するように構成され ている。
【0017】
【作用】
本考案の治療具を用いて、例えば血管の動脈瘤の閉塞を行うには、まずカテー テルを血管に挿入し、その先端部を動脈瘤の入口に配置する。そして、カテーテ ルを通して、本考案の治療具を挿入し、線状部材の先端部に係合部を介して連結 された体内留置具を動脈瘤内に挿入する。
【0018】 体内留置具が動脈瘤内に完全に挿入されたことを、例えばX線透視カメラ等に よって確認したら、カテーテルを通して熱湯等を注入して線状部材の先端の第1 の係合部を加熱する。なお、加熱方法は、高周波誘導加熱などの手段を採用する こともできる。こうして第1の係合部を加熱すると、形状記憶合金でできた第1 の係合部の形状復帰により、第1の係合部と第2の係合部との係合が外れ、体内 留置具が動脈瘤内に留置される。
【0019】 こうして、体内留置具を動脈瘤内に留置すると、体内留置具は、動脈瘤内を埋 めて血栓を作らせるので、動脈瘤内への血液の流入が阻止され、動脈瘤の破裂を 防止することができる。
【0020】 本考案によれば、上記のように、体内留置具が所定の位置に配置されたことを 確認してから、体内留置具を分離することができ、もし適切な位置にないときに は、線状部材を引張って体内留置具をカテーテル内に引き戻して、再度操作をや り直すことができる。
【0021】 また、本考案によれば、体内留置具の少なくとも基端部がコイルをなし、第2 の係合部がこのコイル内部に取付けられ、外力によってコイルの端部から突出す るように構成されているので、第1の係合部と第2の係合部との係合が外れて体 内留置具が体内に留置されたとき、第2の係合部は上記コイルの内部に引き込む ので、第2の係合部によって体内の組織を損傷したり、第2の係合部が例えば動 脈瘤から突出して血管を閉塞してしまうなどの虞れがなくなり、安全性を高める ことができる。
【0022】
【実施例】
図1〜5には、本考案による管状器官の治療具の一実施例が示されている。 図1に示すように、この管状器官の治療具は、線状部材11と、その先端部に 分離可能に接続された体内留置具21とで構成されている。線状部材11は、弾 性を有する金属線材からなる細長い芯線12を有している。芯線12の基端側は 拡径部12aをなし、中間から先端部にかけては細径部12bをなしている。芯 線12の材質としては、例えばステンレス、ピアノ線、アモルファス合金、形状 記憶合金等の弾性を有する金属線材が好ましく用いられる。芯線12の細径部1 2bの太さは、0.05〜0.4 mm程度が好ましく、0.2 mm以下であることが更に好ま しい。
【0023】 この芯線12の細径部12bの外周には、芯線12の基部側に、ステンレス、 ピアノ線、アモルファス合金、形状記憶合金等からなる第1のコイル13が配置 され、芯線12の先端側に金、白金等のX線不透過材料からなる第2のコイル1 4が配置されている。これらのコイル13、14は、それらの両端部をろう材1 5によって芯線12に固着されている。各コイル13、14の直径は、0.25〜0. 45mmが好ましい。第2のコイル14の最先端には、形状記憶合金からなる第1の 係合部16の基部が同じくろう材15によって固着されている。第1の係合部1 6の先端部は、分岐した指状部分16a、16bをなし、形状記憶合金の変態点 以上の温度になると形状復帰して、図5に示すように指状部分16a、16bが 開くように形状記憶処理されている。この場合、第1の係合部16の低温時の保 持力を増すためには、2方向性の形状記憶合金を用いることが好ましい。
【0024】 なお、各コイル13、14の外周には、例えばポリエチレン、ポリ塩化ビニル 、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスチレン、 フッ素樹脂、シリコンゴムなどの合成樹脂膜が被覆されていてもよい。更に、こ の合成樹脂膜の表面に、例えばイソシアネート基などの官能基を形成し、この官 能基にポリエチレングリコールなどの親水性ポリマーを結合させるなどの方法で 、親水性ポリマーを被覆してもよい。このような親水性ポリマーとしては、例え ば特公平4−14991号に開示されたような樹脂が挙げられる。
【0025】 一方、体内留置具21は、白金、白金合金、又は表面に金めっきを施された金 属等のX線不透過性材料からなるダブルコイル22で構成されている。このコイ ル22は、1次コイルに引き伸ばした状態で、その直径は0.25〜0.4 mmが好まし く、その長さは50〜400 mmが好ましい。このコイル22の先端部は、ろう付け、 溶融などの手段で丸く形成された頭部23をなしている。
【0026】 図2、3を併せて参照すると、コイル22の主体部22aは、密着巻きとされ ているが、コイル22の基端部22bは、コイルピッチの間隔をあけて引き伸ば された状態となっている。そして、コイル22の基端部22bの内部に第2の係 合部24が配置され、その基端部24bが、コイル22の基端部22bの内周に ろう付けによって固着されている。また、第2の係合部24の先端部は、係合孔 24aを有するループ状に形成されている。
【0027】 第2の係合部24は、図2に示すように、外力のない状態ではコイル22の基 端部22bの内側に引っ込んでいるが、図3に示すように、コイル22の基端部 22bを圧縮させると、その係合孔24aを有する端部がコイル22の基端部2 2bから突出するようになっている。
【0028】 図4に示すように、線状部材11の先端に形成された第1の係合部16は、そ の指状部分16a、16bを、体内留置具21に形成された第2の係合部24の 係合孔24aに挿入され、閉じた形状にされることによって、第2の係合部24 と係合している。このとき、体内留置具21のコイル22の基端部22bを圧縮 させることによって、第2の係合部24の係合孔24aを有する端部は、コイル 22の基端部22bより突出されている。
【0029】 この状態で、例えば加温された生理食塩水等を注入して形状記憶合金の変態温 度以上に加熱すると、図5に示すように、第1の係合部16の指状部分16a、 16bが開き、第1の係合部16と第2の係合部24との係合が外れ、体内留置 具21が線状部材11から分離するようになっている。
【0030】 次に、図1〜5に示した管状器官の治療具を用いて、血管の動脈瘤を閉塞する 方法について説明する。
【0031】 まず、穿刺針を用いて経皮的に血管内にカテーテルを挿入し、動脈瘤の入口に カテーテルの先端が到達するように配置させる。次に、カテーテル内に、本考案 の治療具を、体内留置具21のダブルコイル22を直線状に伸ばした状態にして 挿入し、線状部材11により体内留置具21をカテーテルの先端から動脈瘤内に 押し出す。体内留置具21は、カテーテルから押し出されると、形状復帰して3 次元的に絡まったような形状となる。なお、体内留置具21の第2の係合部24 は、第1の係合部16を介して線状部材11の先端部に連結されているので、一 度カテーテルから押し出された後も、その位置が適当でない場合はカテーテル内 に引き戻して操作を再度やり直すことができる。
【0032】 次に、体内留置具が動脈瘤内に確実に挿入されたことを確認したら、カテーテ ルを通して加温された生理食塩水等を流し込むか、あるいは、ヒーター加熱、高 周波誘導などの手段によって第1の係合部16を加熱する。その結果、形状記憶 合金からなる第1の係合部16が形状復帰し、図5に示すように、指状部分16 a、16bが開いて、第2の係合部24との係合が解除される。その結果、体内 留置具21が線状部材11から分離して動脈瘤内に留置される。こうして、体内 留置具21が動脈瘤内に留置されると、ダブルコイルに復帰して動脈瘤内を埋め た状態となり、血栓を作って血液の動脈瘤内への流入を阻止し、動脈瘤の破裂を 防止することができる。
【0033】 なお、本考案の治療具は、用途に応じて、各種形状の他の体内留置具を連結し て使用することができる。これによって、上記のような動脈瘤の治療ばかりでな く、事故等で血管を損傷したとき大量の出血を防止するため、血管を閉塞させる 血路閉塞具の挿入などにも利用することができる。また、管状器官を拡張させる ためのステントの挿入にも利用できる。
【0034】 図6〜8には、本考案による管状器官の治療具の他の実施例が示されている。 なお、前記実施例と実質的に同一部分には、同符号を付してその説明を省略する ことにする。
【0035】 この管状器官の治療具は、前記実施例と同様に、線状部材11と、体内留置具 31とで構成され、線状部材11の先端部には、前記実施例と同様な第1の係合 部16が取付けられている。また、体内留置具31も、前記実施例と同様にダブ ルコイル32で構成されているが、その基端部への第2の係合部34の取付け構 造が異なっている。
【0036】 すなわち、ダブルコイル32の基端部の内側には、それよりも小径の内コイル 33が配置され、内コイル33の内方端部がダブルコイル32の内周にろう材3 5によって固着されている。この内コイル33の外方端部には、第2の係合部3 4が同じくろう材35によって固着されている。第2の係合部34は、その端部 に係合孔34aを有している。
【0037】 したがって、図6に示すように、外力のない状態では、第2の係合部34は、 ダブルコイル32の内側に引っ込んだ状態となり、図7に示すように、第2の係 合部34を引っ張ると、内コイル33が伸びて、第2の係合部34の係合孔34 aを有する部分が、ダブルコイル32の基部から突出するようになっている。
【0038】 そして、図8に示すように、この係合孔34aに、線状部材11の第1の係合 部16の指状部分16a、16bを挿入し、閉じた形状にすることによって、第 1の係合部16と第2の係合部34とが係合し、線状部材11の先端部に体内留 置具31が着脱自在に取付けられるようになっている。
【0039】 なお、この管状器官の治療具の使用方法は、前記実施例と全く同じなので、そ の説明を省略することにする。
【0040】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の管状器官の治療具によれば、体内留置具が、線 状部材の先端部に、形状記憶合金の形状復帰力で解放される係合部を介して連結 されているので、カテーテルから一度押し出した後も、挿入位置を修正したい場 合には、再びカテーテル内に引き戻して操作をやり直すことができる。そして、 体内留置具が適正な位置に配置されたのを確認してから、例えば加温された生理 食塩水を流したり、高周波誘導したりして、体内留置具を瞬時に分離することが できるので、挿入作業を短時間で、安全かつ確実に行うことができる。
【0041】 また、体内留置具の少なくとも基端部をコイルとし、このコイル内に、線状部 材の先端部に設けられた形状記憶合金からなる第1の係合部と係合する第2の係 合部を配置し、第2の係合部が外力によってコイルの端部から突出するように構 成したので、体内留置具が線状部材から分離されて体内に留置されたとき、第2 の係合部がコイルの内部に引っ込む。このため、第2の係合部によって体内組織 を損傷したり、第2の係合部が例えば動脈瘤から突出して血管を閉塞したりする 危険を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による管状器官の治療具を示
す説明図である。
【図2】同治療具で用いられる体内留置具の第2の係合
部が引っ込んだ状態を示す部分断面図である。
【図3】同治療具で用いられる体内留置具の第2の係合
部が突出した状態を示す部分断面図である。
【図4】同治療具の第1の係合部と第2の係合部とが係
合した状態を示す部分断面図である。
【図5】同治療具の第1の係合部と第2の係合部との係
合が解除された状態を示す部分断面図である。
【図6】本考案の他の実施例による管状器官の治療具に
用いられる体内留置具の第2の係合部が引っ込んだ状態
を示す部分断面図である。
【図7】同治療具に用いられる体内留置具の第2の係合
部が引っ込んだ状態を示す部分断面図である。
【図8】同治療具の第1の係合部と第2の係合部とが係
合した状態を示す部分断面図である。
【図9】従来の管状器官の治療具を用いて血管の動脈瘤
内に体内留置コイルを挿入する操作を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
11 線状部材 16 第1の係合部 21、31 体内留置具 22、32 ダブルコイル 22b 基端部 24、34 第2の係合部 24a、34a 係合孔 33 内コイル

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状部材の先端部に体内留置具が着脱自
    在に取付けられてなる管状器官の治療具において、前記
    線状部材の先端部に設けられた第1の係合部と、前記体
    内留置具の基端部に設けられた、前記第1の係合部に係
    合する第2の係合部とを備え、前記第1の係合部は、形
    状記憶合金からなり、形状記憶合金の変態点以上の温度
    になると、変形して前記第2の係合部との係合が外れる
    ように構成され、前記体内留置具の少なくとも基端部は
    コイルをなしており、前記第2の係合部は、前記体内留
    置具の基端部のコイル内部に取付けられ、外力によって
    前記コイルの端部から突出するように構成されているこ
    とを特徴とする管状器官の治療具。
  2. 【請求項2】 前記体内留置具の基端部をなすコイルの
    ピッチが引き伸ばされており、前記第2の係合部は、そ
    の基端部が前記コイルの内部に固着されており、前記コ
    イルを圧縮して密着状態にすると、前記第2の係合部が
    前記コイルの端部から突出するように構成されている請
    求項1記載の管状器官の治療具。
  3. 【請求項3】 前記体内留置具の基端部をなすコイルの
    内部に、それよりも小径の内コイルが挿入されて、この
    内コイルの内方端部が前記コイルの内周に固着されてお
    り、前記内コイルの外方端部に前記第2の係合部が接続
    されており、前記第2の係合部を引っ張ることによっ
    て、前記内コイルが伸びて前記第2の係合部が前記コイ
    ルの端部から突出するように構成されている請求項1記
    載の管状器官の治療具。
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