JPH0737147U - 使い捨て積層シートを備えたシーツ及び使い捨て積層シート - Google Patents
使い捨て積層シートを備えたシーツ及び使い捨て積層シートInfo
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- JPH0737147U JPH0737147U JP7266493U JP7266493U JPH0737147U JP H0737147 U JPH0737147 U JP H0737147U JP 7266493 U JP7266493 U JP 7266493U JP 7266493 U JP7266493 U JP 7266493U JP H0737147 U JPH0737147 U JP H0737147U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 尿などの体液によりシーツが汚れた場合に、
患者の移動をできるだけ少なくして患者の負担を軽減で
きると共に、介護者が簡便にシーツの汚れを取り除くこ
とができるシーツを提供すること。 【構成】 フィルムと繊維質シートとからなる使い捨て
シートを再剥離性粘着剤を介して2枚以上積層してなる
使い捨て積層シートを、シーツの上に配置したことを特
徴とするシーツ。
患者の移動をできるだけ少なくして患者の負担を軽減で
きると共に、介護者が簡便にシーツの汚れを取り除くこ
とができるシーツを提供すること。 【構成】 フィルムと繊維質シートとからなる使い捨て
シートを再剥離性粘着剤を介して2枚以上積層してなる
使い捨て積層シートを、シーツの上に配置したことを特
徴とするシーツ。
Description
【0001】
本考案はシーツに関し、とくに病院のベットや在宅患者の寝床などに用いる医 療用シーツに関する。
【0002】
従来、病院のベットや在宅患者の寝床などには、一般家庭でも使用されている 織布からなるシーツや、尿、血液、汗その他の体液や治療に使用する薬液などが こぼれてもマットレスや敷き布団などに染み込んで行かないように、織布、不織 布などの布の裏面に防水フィルムを貼り合わせた防漏シーツなどが使用されてい る。しかし、いずれのシーツを用いても、介護の必要な患者や老人などが失禁し た場合などにおいては、介護者は患者を移動させてシーツを取り替えねばならな いためシーツの取り替え作業に非常に労力を要し、また患者自身も大きく動かさ れるため負担が大きかった。
【0003】
本考案は上記従来技術の欠点を解消すべくなされたものであり、尿などの体液 によりシーツが汚れた場合に、患者の移動をできるだけ少なくして患者の負担を 軽減できると共に、介護者が簡便にシーツの汚れを取り除くことができるシーツ を提供することを課題とする。
【0004】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の考案は、フィルムと繊維質シート とからなる使い捨てシートを再剥離可能な結合手段を介して2枚以上積層してな る使い捨て積層シートを、シーツの上に配置したことを特徴とするシーツを要旨 とする。
【0005】 また、請求項2に記載の考案は、使い捨て積層シートの配置位置が、シーツの 体液汚染箇所である請求項1に記載の使い捨て積層シートを備えたシーツを要旨 とする。
【0006】 また、請求項3に記載の考案は、フィルムと繊維質シートとからなる使い捨て シートを、再剥離可能な結合手段を介して2枚以上積層してなる使い捨て積層シ ートを要旨とする。
【0007】 すなわち、本考案のシーツは、シーツの失禁などにより汚れると予想される位 置に使い捨て積層シートを配置しており、尿などの体液により使い捨て積層シー トの最上層の繊維質シートが汚れたら、その使い捨てシートを取り除くことによ って新しい繊維質シートを露出させて使用するのである。体液はフィルムによっ て遮断されるため、それより下の繊維質シートには染み込んで行かず、また、使 い捨てシートと使い捨てシートとの間は再剥離可能な結合手段によって結合され ているため容易に剥がすことができる。このようにすることで、シーツ全体を取 り替える必要はなくなり、使い捨て積層シートの一番上の使い捨てシートのみを 取り除けば済むので、患者を大きく移動させなくてもよく、介護者の労力や患者 への負担を軽減できる。
【0008】 以下、図面に沿って本考案を更に詳細に説明する。図1は本考案のシーツの一 例を示す図であり、図2はシーツに用いる使い捨て積層シートの一例を示す図で ある。
【0009】 本考案のシーツ1には、家庭用、医療用などに使用されているシーツを用いる ことができ、例えば、織布、不織布、紙などからなるシーツや、織布、不織布、 紙に撥水加工や樹脂加工を施したシーツや、織布、不織布、紙とフィルムとを貼 り合わせることなどにより積層したシーツなどが使用できる。また、シーツには 所望により、脱臭、芳香、殺菌などの機能を付与するための加工を施したり、こ れらの機能を持つ繊維や粒子を含有させてもよい。
【0010】 このシーツ1の上には使い捨て積層シート2が配置される。使い捨て積層シー ト2の配置位置はとくに限定されないが、例えば失禁などにより汚れると予想さ れる患者の腰回りに対応する位置や、血液や浸出液などにより汚れると予想され る患者の患部に対応する位置などの、とくに尿、汗、血液などの体液による汚れ が予想される体液汚染箇所に配置されることが望ましい。このようにシーツの汚 れが予想される箇所にだけ使い捨て積層シート2を配置しておけば、積層シート 2の占める面積を小さくできるため、汚れた使い捨てシートを取り除く際の患者 の移動も少なくて済み、介護者の労力や患者の負担をより小さくでき、しかも、 汚れを効率よく除くことができる。
【0011】 なお、使い捨て積層シート2のシーツ1の上への配置は、シーツ1の上に使い 捨て積層シート2を単に置くだけでもよいが、接着剤や固定治具を用いて位置が ずれないように固定されている方がよい。とくに、再剥離性粘着剤や面ファスナ ーなどの着脱可能な固定手段を用いれば、使用中は位置がずれず、使用後ははず してシーツ1を洗濯して再利用できるのでよい。
【0012】 本考案の使い捨て積層シート2は、繊維質シート3とフィルム4とからなる使 い捨てシートを再剥離可能な結合手段5を介して2枚以上積層した構造からなる 。使い捨てシートは表面側が繊維質シート3、裏面側がフィルム4となっている ため、表面はシーツと同様の素材で違和感なく使用でき、裏面にフィルムがある ことで尿などの体液の浸透を止めることができる。また、使い捨てシートはフィ ルム4面に付着させた再剥離可能な結合手段5を介して積層されているため、使 い捨てシートが尿などにより汚れたら、上から順にはぎ取って捨てれば、新しい 面が使用できる。
【0013】 使い捨て積層シート2に使用する繊維質シート3としては、織布、編布、不織 布、紙などや、これらを適宜組合せたシートが使用できる。繊維質シートは人体 と直接接触して使用されるため、上記の内でも接着剤や繊維油剤の付着がほとん どない水流絡合不織布、ニードルパンチ不織布、繊維接着不織布などを用いると よく、とくに体液を吸収しやすいようにレーヨン繊維、綿などの親水性繊維を含 むものを用いるとよい。また、繊維質シートは表面に体液が残らないように表面 を撥水加工したものや、体液がシート内部に速やかに吸収されるように表面が撥 水性又は疎水性で内部を親水性にしたものを用いるとよい。この様な繊維質シー トとしては、例えば、親水性繊維の上層と疎水性繊維の下層とを有する不織布や 、表面を撥水加工した親水性繊維からなる不織布などがある。なお、特に要求が ある場合には、繊維質シートに脱臭剤、脱臭性繊維、芳香剤、殺菌剤、抗菌性繊 維、吸水剤、吸水性ポリマー、吸水性繊維などを含有させてもよい。
【0014】 また、使い捨て積層シート2に使用するフィルム4としては、ポリエチレンフ ィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエーテルエステ ルフィルム、シリコーンフィルムなどの尿などの体液を通さない合成樹脂フィル ムが使用される。フィルム4は予めフィルム形態に製造したものを、接着剤を介 して、あるいは熱接着により繊維質シート3と貼り合わせてもよいが、繊維質シ ート3に樹脂を押出して、あるいは樹脂をコーティングしてフィルム4を形成す ると共に貼り合わせてもよい。
【0015】 繊維質シート3とフィルム4とを貼り合わせた使い捨てシートは、再剥離可能 な結合手段5を介して2枚以上積層され、使い捨て積層シート2が得られる。再 剥離可能な結合手段5としては、例えば熱シール、超音波シール、接着剤などに より部分的な結合部を形成する方法や、再剥離性粘着剤で接着する方法や、マジ ックテープなどの脱着可能な治具によって結合する方法などがある。熱シールな どにより部分的な結合部を形成する方法では、部分的な結合部又はその周辺部を 破壊することにより、使用済みの使い捨てシートを再剥離できる。また、粘着剤 中に界面活性剤や離型性のある樹脂などの添加剤を混入したり、粘着剤自体の粘 着力を調節することなどにより、再剥離可能にした粘着剤を使用する場合には、 これを使い捨てシートの全面あるいは、周縁部や特定の一辺などの部分に付着さ せて結合させることができ、一方、使い捨てシートを使用後に引き剥がすことに よって再剥離できる。粘着剤としては、エチレン−酢酸ビニル系共重合体、ポリ アクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン系ゴ ム、ポリイソプレン系ゴム、クロロプレン系ゴム、天然ゴム、シリコーンゴムな どを主成分とするもの、あるいはこれらの混合物や、層構造物が用いられる。
【0016】 本考案の使い捨て積層シート2では、繊維質シート3とフィルム4とを貼り合 わせた使い捨てシートが2〜20枚、より好ましくは2〜10枚積層される。積 層枚数がこれより多くなると、シーツの使い捨て積層シート2を配置した部分と 他の部分との間に大きな段差ができ、患者が不快感を覚えるため望ましくない。 また、1枚の使い捨てシートの厚みは0.1〜5mm、より好ましくは0.1〜 2mmであることが望ましく、これより薄いと必要な強度が得られず、これより 厚いとシーツの使い捨て積層シート2を配置した部分と他の部分との間に大きな 段差ができやすくなる。使い捨て積層シート2の面積は特に限定されず、汚れの 予想される範囲を覆えることができ、かつ汚れたシートを労力をかけずに取り除 けるような大きさのものが選ばれる。
【0017】 なお、前述したようにシーツ1に接着剤を用いて使い捨て積層シート2を固定 する場合には、使い捨て積層シート2の裏面に予め接着剤層を設けておいてもよ く、更に、使い捨て積層シート2が単独で流通される場合には、その接着剤層の 上に離型紙を貼っておいてもよい。このようにしておけば、使用の際に離型紙を 取り除き、シーツの所望の位置に置くだけで本考案の使い捨て積層シートを備え たシーツが得られる。また、本考案の使い捨て積層シートは、シーツだけでなく 、車椅子、椅子、枕などに取付けて用いても良い。
【0018】
レーヨン繊維からなる水流絡合不織布とポリエチレンフィルムとをラミネート した厚み0.5mmの使い捨てシート5枚を、アクリル酸エステル系樹脂を主成 分とする再剥離可能な粘着剤を介して積層することにより使い捨て積層シートを 得た。なお、粘着剤は各シートのフィルム面の一辺に幅50mmの帯状に付着さ せた。 この使い捨て積層シートを、防漏シーツの患者の腰回りに対応する位置に上記 粘着剤を介して取付け、使い捨て積層シートを備えたシーツを得た。 このシーツでは、各使い捨てシートがフィルム層を備えているため、尿などの 体液が最上部の使い捨てシートから下には浸透せず、最上部の使い捨てシートが 汚れた場合、その使い捨てシートのみをはぎ取って除くことにより、新たな使い 捨てシートを使用することができる。このため、介護者はシーツ全体を取り替え る必要がなく、労力が軽減できる。
【0019】
本考案のシーツは、フィルムと繊維質シートとからなる使い捨てシートを再剥 離可能な結合手段を介して2枚以上積層してなる使い捨て積層シートを、シーツ の上に配置しているため、尿などの体液により使い捨てシートが汚れた場合、こ れをはぎ取ることにより、新しいシート面を使用することができる。これにより 、汚れる度にシーツ全体を取り替える必要がなくなり、使い捨てシートをはぎ取 るだけでよいため、患者を大きく移動させる必要がなくなり、介護者の労力と患 者の負担を軽減することができる。
【0020】 また、請求項2に記載の考案のシーツにあっては、使い捨て積層シートの配置 位置が、シーツの体液に汚染されると予想される体液汚染箇所となっていて、限 られた範囲にだけ配置されているため、より患者の移動は少なくて済み、介護者 の労力と患者の負担を軽減することができる。
【0021】 また、請求項3に記載の考案の使い捨て積層シートにあっては、フィルムと繊 維質シートとからなる使い捨てシートを、再剥離可能な結合手段を介して2枚以 上積層しているため、表面は肌触りが良く、しかも尿などの体液の浸透はフィル ムにより一層で止めることができる。また、使い捨てシートはフィルム面に付着 させた再剥離可能な結合手段を介して積層されているため、使い捨てシートが尿 などにより汚れたら、上から順にはぎ取って捨てれば新しい面が使用できる。
【図1】本考案の使い捨て積層シートを備えたシーツの
斜視図。
斜視図。
【図2】本考案の使い捨て積層シートの断面模型図。
1・・・シーツ 2・・・使い捨て積層シート 3・・・繊維質シート 4・・・フィルム 5・・・再剥離性粘着剤
Claims (3)
- 【請求項1】 フィルムと繊維質シートとからなる使い
捨てシートを再剥離可能な結合手段を介して2枚以上積
層してなる使い捨て積層シートを、シーツの上に配置し
たことを特徴とする使い捨て積層シートを備えたシー
ツ。 - 【請求項2】 使い捨て積層シートの配置位置が、シー
ツの体液汚染箇所である請求項1に記載の使い捨て積層
シートを備えたシーツ。 - 【請求項3】 フィルムと繊維質シートとからなる使い
捨てシートを再剥離可能な手段を介して2枚以上積層し
てなる使い捨て積層シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7266493U JPH0737147U (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 使い捨て積層シートを備えたシーツ及び使い捨て積層シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7266493U JPH0737147U (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 使い捨て積層シートを備えたシーツ及び使い捨て積層シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0737147U true JPH0737147U (ja) | 1995-07-11 |
Family
ID=13495865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7266493U Pending JPH0737147U (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 使い捨て積層シートを備えたシーツ及び使い捨て積層シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0737147U (ja) |
-
1993
- 1993-12-17 JP JP7266493U patent/JPH0737147U/ja active Pending
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