JPH0737002Y2 - 索条係止具 - Google Patents
索条係止具Info
- Publication number
- JPH0737002Y2 JPH0737002Y2 JP1989069252U JP6925289U JPH0737002Y2 JP H0737002 Y2 JPH0737002 Y2 JP H0737002Y2 JP 1989069252 U JP1989069252 U JP 1989069252U JP 6925289 U JP6925289 U JP 6925289U JP H0737002 Y2 JPH0737002 Y2 JP H0737002Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cord
- claw
- casing
- line
- claw members
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
- Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)
- Catching Or Destruction (AREA)
- Clamps And Clips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、電柱の支線などのように縦に延びる索条に係
止するための索条係止具の改良に関する。
止するための索条係止具の改良に関する。
従来の技術 山野に立設される電柱は、蔦などの蔓性植物が支線など
に巻きつき昇柱して、短絡事故を起こしたり、また、架
線作業に支障を来すことがある。これを防ぐため、第8
図に示すように、支線を形成する索条Wに筒状の蔦防止
ガードGを遊嵌する。また、この蔦防止ガードGを所定
の位置にとどめるため、その下方に索条係止具Aが取付
けられる。索条係止具Aは、索条Wに対し、側方から爪
部材を当接させて挟持している。
に巻きつき昇柱して、短絡事故を起こしたり、また、架
線作業に支障を来すことがある。これを防ぐため、第8
図に示すように、支線を形成する索条Wに筒状の蔦防止
ガードGを遊嵌する。また、この蔦防止ガードGを所定
の位置にとどめるため、その下方に索条係止具Aが取付
けられる。索条係止具Aは、索条Wに対し、側方から爪
部材を当接させて挟持している。
考案が解決しようとする課題 併し、従来の索条係止具Aでは、銅線からなる索条Wに
対して、爪部材が硬質プラスチツクや金属からなるた
め、索条Wと爪部材との間に滑りが生じ、索条係止具A
とともに前記ガードGもずり落ち、蔦などの巻付防止の
役に立たなくなるという問題があつた。
対して、爪部材が硬質プラスチツクや金属からなるた
め、索条Wと爪部材との間に滑りが生じ、索条係止具A
とともに前記ガードGもずり落ち、蔦などの巻付防止の
役に立たなくなるという問題があつた。
本考案は上記問題を解決し、銅線索条に爪部材を押付け
たとき、これら両者の間に滑りが起こることのない爪部
材を備えた索条係止具を提供することを目的とする。
たとき、これら両者の間に滑りが起こることのない爪部
材を備えた索条係止具を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本考案は、縦に延びる索条が挿通するケーシング1と、 索条に関してその両側方で、索条の長手方向に垂直な回
転軸線を有して角変位自在に、ケーシングに、対称に設
けられる一対の爪部材3,30であつて、各爪部材3,30は、
爪本体20の外周面に弾性層21,31が被覆されて構成さ
れ、この弾性層21,31の索条に当接して索条を挟持する
当接面3aの前記回転軸線を中心とする外径が、それらの
回転軸線を結ぶ直線35よりも下方になるにつれて大きく
なる円弧面に形成される爪部材3,30と、 各爪部材3,30と一体的に回転するようにそれぞれ設けら
れて相互に噛合う一対の歯車22と、 各爪部材3,30に、索条に近接する角変位方向にばね力を
それぞれ与える一対のばね23とを含むことを特徴とする
索条係止具である。
転軸線を有して角変位自在に、ケーシングに、対称に設
けられる一対の爪部材3,30であつて、各爪部材3,30は、
爪本体20の外周面に弾性層21,31が被覆されて構成さ
れ、この弾性層21,31の索条に当接して索条を挟持する
当接面3aの前記回転軸線を中心とする外径が、それらの
回転軸線を結ぶ直線35よりも下方になるにつれて大きく
なる円弧面に形成される爪部材3,30と、 各爪部材3,30と一体的に回転するようにそれぞれ設けら
れて相互に噛合う一対の歯車22と、 各爪部材3,30に、索条に近接する角変位方向にばね力を
それぞれ与える一対のばね23とを含むことを特徴とする
索条係止具である。
作用 本考案に従えば、一対のばね23は、各爪部材3,30にばね
力をそれぞれ与えて、各爪部材3,30の爪本体20の外周面
に被覆された弾性層21,31の当接面3aが索条に近接する
方向に角変位するようにばね力を与え、爪部材3,30の回
転軸線を中心とする当接面3aの外径は、それらの回転軸
線を結ぶ直線35よりも下方になるにつれて大きくなる円
弧面に形成されており、したがつて索条を一対の当接面
3a間に介在させた状態で、ケーシング1を上方に変位す
ることが可能であり、このケーシング1に下向きの力が
作用したときには、弾性層21,31が変形して索条と弾性
層21,31との間の滑りが生じることはなく、ケーシング
1が下降することが確実に防がれる。こうして索条に対
して爪部材3,30による強い挟持力が付与され、確実な係
止が達成される。
力をそれぞれ与えて、各爪部材3,30の爪本体20の外周面
に被覆された弾性層21,31の当接面3aが索条に近接する
方向に角変位するようにばね力を与え、爪部材3,30の回
転軸線を中心とする当接面3aの外径は、それらの回転軸
線を結ぶ直線35よりも下方になるにつれて大きくなる円
弧面に形成されており、したがつて索条を一対の当接面
3a間に介在させた状態で、ケーシング1を上方に変位す
ることが可能であり、このケーシング1に下向きの力が
作用したときには、弾性層21,31が変形して索条と弾性
層21,31との間の滑りが生じることはなく、ケーシング
1が下降することが確実に防がれる。こうして索条に対
して爪部材3,30による強い挟持力が付与され、確実な係
止が達成される。
実施例 第1図は支線を形成する鋼線索条Wに係止固定された状
態を示す本考案の索条係止具Aの分解斜視図であり、第
2図は蓋を取除いたケーシングの正面図、第3図は第2
図の切断面線III-III断面図、第4図はケーシングの分
解側面図である。
態を示す本考案の索条係止具Aの分解斜視図であり、第
2図は蓋を取除いたケーシングの正面図、第3図は第2
図の切断面線III-III断面図、第4図はケーシングの分
解側面図である。
これらの図に示すように、本考案の索条係止具(以下、
係止具という)Aは、ケーシング1と、ケーシング1内
において、軸部材2によつて回動自在に支持される一対
の爪部材3とを有する。
係止具という)Aは、ケーシング1と、ケーシング1内
において、軸部材2によつて回動自在に支持される一対
の爪部材3とを有する。
ケーシング1は、前記第1図および第4図に示すよう
に、たとえば、ポリカーボネートを用いて一体成形さ
れ、一方が開放されるケーシング本体4と、不銹鋼板を
用いて成形され、前記ケーシング本体4の開放面に取付
けられる蓋5とからなる。
に、たとえば、ポリカーボネートを用いて一体成形さ
れ、一方が開放されるケーシング本体4と、不銹鋼板を
用いて成形され、前記ケーシング本体4の開放面に取付
けられる蓋5とからなる。
ケーシング本体4は、天井壁4a、底壁4b、背壁4cおよび
左右の側壁4d,4dからなり、天井壁4aと底壁4bにはその
左右方向中間に、それぞれ、索条Wが挿通可能な切欠7,
8が、前記開放面に臨んで設けられ、左右側壁4d,4dの開
放面側端緑に、それぞれ左右方向外方の向き、上下方向
に沿う突条9が形成されている。
左右の側壁4d,4dからなり、天井壁4aと底壁4bにはその
左右方向中間に、それぞれ、索条Wが挿通可能な切欠7,
8が、前記開放面に臨んで設けられ、左右側壁4d,4dの開
放面側端緑に、それぞれ左右方向外方の向き、上下方向
に沿う突条9が形成されている。
蓋5は、左右端部に、前記突条9を抱持し、上下方向へ
摺動可能とされたガイド部5aが曲折形成されている。蓋
5の下部の左右両側には、一部を切抜かれ、ケーシング
本体4側に向いて弾発的に折り曲げられた下向き舌片状
の係止爪10が、また、下端には、ケーシング本体4側に
向いて折曲げられ、ケーシング本体4の底壁4bの開放側
下面に当接する止め片5bが形成される。
摺動可能とされたガイド部5aが曲折形成されている。蓋
5の下部の左右両側には、一部を切抜かれ、ケーシング
本体4側に向いて弾発的に折り曲げられた下向き舌片状
の係止爪10が、また、下端には、ケーシング本体4側に
向いて折曲げられ、ケーシング本体4の底壁4bの開放側
下面に当接する止め片5bが形成される。
蓋5は、ケーシング本体4の下方から、前記両突条9に
両ガイド部5aを嵌め、摺接させながら押し上げ装着す
る。
両ガイド部5aを嵌め、摺接させながら押し上げ装着す
る。
爪部材3は、第1図〜第3図に示すように、ケーシング
本体4の背壁4cの左右対称位置に貫設される軸部材2に
よつて支持される。この軸部材2はボルトであつて、先
端部に、ワツシヤ15を介してナツト16を螺合し、爪部材
3が抜け止めされる。
本体4の背壁4cの左右対称位置に貫設される軸部材2に
よつて支持される。この軸部材2はボルトであつて、先
端部に、ワツシヤ15を介してナツト16を螺合し、爪部材
3が抜け止めされる。
爪部材3は、外周面の一部を、索条Wを挟持するための
当接面3aとされる。この当接面3aは、前記軸部材2まわ
りに径が変化する。一対の爪部材3は、第2図に示す矢
符F方向に回転するとき、互いに小径より大径に変化す
るよう対称状態に配設されている。すなわち爪部材3
は、索条Wに関してその両側方(第2図の左右)で、索
条Wの長手方向(第2図の上下方向)に垂直な(第2図
の紙面に垂直方向の)回転軸線を有して角変位自在にケ
ーシング1のケーシング本体4に、対称に設けられる。
各爪部材3は、爪本体20の外周面に弾性層21が被覆され
て構成される。弾性層21の索条に当接して索条を挟持す
る当接面3aの前記回転軸線を中心とする外径は、それら
の回転軸線を結ぶ直線35よりも下方になるにつれて大き
くなる円弧面に形成される。この爪部材3には一体的に
回転するように、次に述べる歯車22がそれぞれ設けられ
る。
当接面3aとされる。この当接面3aは、前記軸部材2まわ
りに径が変化する。一対の爪部材3は、第2図に示す矢
符F方向に回転するとき、互いに小径より大径に変化す
るよう対称状態に配設されている。すなわち爪部材3
は、索条Wに関してその両側方(第2図の左右)で、索
条Wの長手方向(第2図の上下方向)に垂直な(第2図
の紙面に垂直方向の)回転軸線を有して角変位自在にケ
ーシング1のケーシング本体4に、対称に設けられる。
各爪部材3は、爪本体20の外周面に弾性層21が被覆され
て構成される。弾性層21の索条に当接して索条を挟持す
る当接面3aの前記回転軸線を中心とする外径は、それら
の回転軸線を結ぶ直線35よりも下方になるにつれて大き
くなる円弧面に形成される。この爪部材3には一体的に
回転するように、次に述べる歯車22がそれぞれ設けられ
る。
各爪部材3は、第5図の正面図、第6図の一部切欠平面
図および第7図の側面図に示すように、ポリカーボネー
トを用いて成形された爪本体20の外周面を合成ゴムで被
覆し、弾性層21を形成する。弾性層は接着剤を用いて固
着される。この弾性層21は厚み3〜6mmとされ、シヨア
硬度70度が好ましい。
図および第7図の側面図に示すように、ポリカーボネー
トを用いて成形された爪本体20の外周面を合成ゴムで被
覆し、弾性層21を形成する。弾性層は接着剤を用いて固
着される。この弾性層21は厚み3〜6mmとされ、シヨア
硬度70度が好ましい。
各爪部材3は、前記ケーシング本体4の背壁4cに面する
側に一体形成されたセクタ歯車22を含む。このセクタ歯
車22は、前記爪部材3の当接面3aと同一方向に向く円弧
状体とされ、そのピツチ円の軸線は、前記軸部材2の軸
線と同一とする。これら一対のセクタ歯車22は、互いに
噛合う。
側に一体形成されたセクタ歯車22を含む。このセクタ歯
車22は、前記爪部材3の当接面3aと同一方向に向く円弧
状体とされ、そのピツチ円の軸線は、前記軸部材2の軸
線と同一とする。これら一対のセクタ歯車22は、互いに
噛合う。
また、爪部材3の、背壁4cに面する側には、爪本体20の
一部およびセクタ歯車22に穿設された空所20aを持ち、
この空所に渦巻ばね23が収容される。この渦巻ばね23
は、前記軸部材2に装着され、その基端部は、前記軸部
材2と平行に折り曲げられて、ケーシング本体4の背壁
4cに挿入固定され、先端部は前記空所20aの内周壁に沿
つて延設されている。渦巻ばね23は、一対の爪部材3に
対し、当接面3aが互いに小径から大径へ角変位するよう
弾発付勢している。一対の各ばね23は、各爪部材3に、
前記当接面3aが索条Wに近接する角変位方向にばね力を
それぞれ与える。
一部およびセクタ歯車22に穿設された空所20aを持ち、
この空所に渦巻ばね23が収容される。この渦巻ばね23
は、前記軸部材2に装着され、その基端部は、前記軸部
材2と平行に折り曲げられて、ケーシング本体4の背壁
4cに挿入固定され、先端部は前記空所20aの内周壁に沿
つて延設されている。渦巻ばね23は、一対の爪部材3に
対し、当接面3aが互いに小径から大径へ角変位するよう
弾発付勢している。一対の各ばね23は、各爪部材3に、
前記当接面3aが索条Wに近接する角変位方向にばね力を
それぞれ与える。
このような係止具Aは、次の使用態様による。すなわ
ち、第8図に示すように、係止具Aは、支線として用い
られる索条Wに遊嵌された蔦防止ガードGの下方におい
て、前記索条Wに係止される。係止具Aを索条Wに係止
するには、蓋5を取外し、ケーシング本体4の天井部4a
を上に向けて、各切欠7,8に索条Wを導入させるととも
に、一対の爪部材3で索条Wを挟む。爪部材3で索条W
を挟むには、各爪部材3を、第2図の矢符Fの逆方向に
手で回動させ、両爪部材3の互いの対向間隙を索条Wの
径以上に広げて装着し、回動付勢の手を放せば、両爪部
材3が渦巻きばね23の弾発力によつて矢符F(第2図)
方向に回動し、索条Wを挟む。
ち、第8図に示すように、係止具Aは、支線として用い
られる索条Wに遊嵌された蔦防止ガードGの下方におい
て、前記索条Wに係止される。係止具Aを索条Wに係止
するには、蓋5を取外し、ケーシング本体4の天井部4a
を上に向けて、各切欠7,8に索条Wを導入させるととも
に、一対の爪部材3で索条Wを挟む。爪部材3で索条W
を挟むには、各爪部材3を、第2図の矢符Fの逆方向に
手で回動させ、両爪部材3の互いの対向間隙を索条Wの
径以上に広げて装着し、回動付勢の手を放せば、両爪部
材3が渦巻きばね23の弾発力によつて矢符F(第2図)
方向に回動し、索条Wを挟む。
係止具Aは、前記渦巻きばね23の弾発力以上の力が上向
きに加えられると、索条Wに沿つて上方へ移動するが、
下向きの力が加えられ、この力が大きければ大きいほ
ど、爪部材3による索条Wへの挟持力が増す。すなわ
ち、爪本体20は硬いので、索条Wに対し、大き挟圧力で
作動し、この挟圧力を受けて、弾性層21の変形が大きく
なる。この弾性層21の変形によつて、索条Wと爪部材3
との間のスリツプがなくなり、前記挟圧力と相俟つて爪
部材3による把持力が増す。このため、係止具Aは、索
条Wに対し確実に係止される。
きに加えられると、索条Wに沿つて上方へ移動するが、
下向きの力が加えられ、この力が大きければ大きいほ
ど、爪部材3による索条Wへの挟持力が増す。すなわ
ち、爪本体20は硬いので、索条Wに対し、大き挟圧力で
作動し、この挟圧力を受けて、弾性層21の変形が大きく
なる。この弾性層21の変形によつて、索条Wと爪部材3
との間のスリツプがなくなり、前記挟圧力と相俟つて爪
部材3による把持力が増す。このため、係止具Aは、索
条Wに対し確実に係止される。
また、風などの影響をうけて索条Wが振動しても、係止
具Aおよび蔦防止ガードGの自重が下向きの力として作
動するため、かえつて、爪部材3による索条Wへの挟持
力が強まるだけで、緩むことはない。このように、係止
具Aは、爪部材3の弾性層21によつて、索条Wを傷つけ
ることがなく、確実に索条Wに係止固定される。
具Aおよび蔦防止ガードGの自重が下向きの力として作
動するため、かえつて、爪部材3による索条Wへの挟持
力が強まるだけで、緩むことはない。このように、係止
具Aは、爪部材3の弾性層21によつて、索条Wを傷つけ
ることがなく、確実に索条Wに係止固定される。
最後に、ケーシング本体4に蓋5を装着して係止具Aの
取付けが完了する。
取付けが完了する。
蓋5は、係止爪10の下端がケーシング本体4の底壁4bの
上面に引つ掛かり、抜け止めされる。
上面に引つ掛かり、抜け止めされる。
係止具Aを索条Wから取外すには、蓋5の下端部を前方
へ引きながら下方へ引き下げて、蓋5をケーシング本体
4から取除き、ケーシング本体4を、上方へ押し上げな
がら索条Wから離脱させる。
へ引きながら下方へ引き下げて、蓋5をケーシング本体
4から取除き、ケーシング本体4を、上方へ押し上げな
がら索条Wから離脱させる。
上記実施例では、6〜18mmφの索条Wに対して使用可能
に製作されているが、爪部材3の当接面3aの形状を変え
ることによつて上記以外の径の索条にも対応できる。
に製作されているが、爪部材3の当接面3aの形状を変え
ることによつて上記以外の径の索条にも対応できる。
第9図は、爪部材の他の実施例の正面図である。この実
施例によると爪部材として、対向する一対の偏心カム状
体30が用いられる。このカム状体30は、矢符F1方向に回
動するにともない索条Wへの挟圧力が加わる。カム状体
30は、外周に合成ゴムによる弾性層31が形成される。こ
のカム状体30にも、その軸線と同一の軸線を持つセクタ
歯車32が一体形成されている。
施例によると爪部材として、対向する一対の偏心カム状
体30が用いられる。このカム状体30は、矢符F1方向に回
動するにともない索条Wへの挟圧力が加わる。カム状体
30は、外周に合成ゴムによる弾性層31が形成される。こ
のカム状体30にも、その軸線と同一の軸線を持つセクタ
歯車32が一体形成されている。
本考案の係止具Aは前記鋼線索条のほか通常のロープに
対しても適用可能である。
対しても適用可能である。
爪本体20は金属材料も用いられる。
考案の効果 本考案によれば、一対の各ばね23によつて、各爪部材3,
30は、爪本体20の外周面に被覆される弾性層21,31の円
弧面である当接面3aが、索条に近接する角変位方向に、
ばね力をそれぞれ与えられる。したがつてケーシング1
を、縦に延びる索条に沿つて上昇して、希望する位置に
停止させた後には、そのケーシング1に下向きの力が作
用すると、弾性層21,31が索条Wに強固に当接し、この
弾性層21,31が変形することによつて索条Wとケーシン
グ1との相互の下方への変位が阻止される。こうしてケ
ーシング1の希望する位置に簡便な操作でケーシング1
を配置し、下方への変位を確実に阻止して索条にケーシ
ング1を取付けることが可能になる。
30は、爪本体20の外周面に被覆される弾性層21,31の円
弧面である当接面3aが、索条に近接する角変位方向に、
ばね力をそれぞれ与えられる。したがつてケーシング1
を、縦に延びる索条に沿つて上昇して、希望する位置に
停止させた後には、そのケーシング1に下向きの力が作
用すると、弾性層21,31が索条Wに強固に当接し、この
弾性層21,31が変形することによつて索条Wとケーシン
グ1との相互の下方への変位が阻止される。こうしてケ
ーシング1の希望する位置に簡便な操作でケーシング1
を配置し、下方への変位を確実に阻止して索条にケーシ
ング1を取付けることが可能になる。
第1図は本考案の索条係止具の一部分解斜視図、第2図
は蓋を取除いた索条係止具の正面図、第3図は第2図の
切断面線III-III断面図、第4図はケーシングの分解側
面図、第5図は爪部材の正面図、第6図は爪部材の一部
切欠平面図、第7図は爪部材の側面図、第8図は使用態
様の斜視図、第9図は爪部材の他の実施例を示す要部正
面図である。 A……索条係止具、G……蔦防止ガード、W……索条、
1……ケーシング、2……軸部材、3……爪部材、4…
…ケーシング本体、5……蓋、20……爪本体、21……弾
性層、22……セクタ歯車、23……渦巻ばね
は蓋を取除いた索条係止具の正面図、第3図は第2図の
切断面線III-III断面図、第4図はケーシングの分解側
面図、第5図は爪部材の正面図、第6図は爪部材の一部
切欠平面図、第7図は爪部材の側面図、第8図は使用態
様の斜視図、第9図は爪部材の他の実施例を示す要部正
面図である。 A……索条係止具、G……蔦防止ガード、W……索条、
1……ケーシング、2……軸部材、3……爪部材、4…
…ケーシング本体、5……蓋、20……爪本体、21……弾
性層、22……セクタ歯車、23……渦巻ばね
Claims (1)
- 【請求項1】縦に延びる索条が挿通するケーシング1
と、 索条に関してその両側方で、索条の長手方向に垂直な回
転軸線を有して角変位自在に、ケーシングに、対称に設
けられる一対の爪部材3,30であつて、各爪部材3,30は、
爪本体20の外周面に弾性層21,31が被覆されて構成さ
れ、この弾性層21,31の索条に当接して索条を挟持する
当接面3aの前記回転軸線を中心とする外径が、それらの
回転軸線を結ぶ直線35よりも下方になるにつれて大きく
なる円弧面に形成される爪部材3,30と、 各爪部材3,30と一体的に回転するようにそれぞれ設けら
れて相互に噛合う一対の歯車22と、 各爪部材3,30に、索条に近接する角変位方向にばね力を
それぞれ与える一対のばね23とを含むことを特徴とする
索条係止具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989069252U JPH0737002Y2 (ja) | 1989-06-13 | 1989-06-13 | 索条係止具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989069252U JPH0737002Y2 (ja) | 1989-06-13 | 1989-06-13 | 索条係止具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH038271U JPH038271U (ja) | 1991-01-25 |
JPH0737002Y2 true JPH0737002Y2 (ja) | 1995-08-23 |
Family
ID=31604393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989069252U Expired - Lifetime JPH0737002Y2 (ja) | 1989-06-13 | 1989-06-13 | 索条係止具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0737002Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50146847U (ja) * | 1974-05-20 | 1975-12-05 | ||
JP2001197941A (ja) * | 2000-01-24 | 2001-07-24 | Ibiken Kk | 折畳式テーブル |
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-
1989
- 1989-06-13 JP JP1989069252U patent/JPH0737002Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH038271U (ja) | 1991-01-25 |
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---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |