JPH0736397A - インジケータ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズアレイを使用するインジケータ装置に
おいて、光漏れを減少すること。 【構成】 ＬＥＤ４に対向して設けられたインジケータ
レンズ６は、インジケータレンズ６と一体に設けられた
連結部９によって連結されて、レンズアレイ１０として
構成されている。このレンズアレイ１０は、ＬＥＤ４よ
り発せられた光が反射する表面にきめ細かいシボが施さ
れて、シボ面１１とされている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、発光表示作用を行うイ
ンジケータ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、オーディオやエアコン等の電
気機器では、機器の制御に対応して発光表示作用を行う
インジケータ装置が設けられている。このインジケータ
装置は、図４および図５に示すように、発光素子１００
（例えばＬＥＤ）と、この発光素子１００を保持するホ
ルダ１０１と、発光素子１００に対向して配置されるイ
ンジケータレンズ１０２と、このインジケータレンズ１
０２を位置決めするハウジング１０３等より構成されて
いる。スイッチ１０４のＯＮ操作に伴って発光素子１０
０より発せられた光は、インジケータレンズ１０２で偏
向および拡散され、ハウジング１０３の表示窓１０３ａ
に挿入されたインジケータレンズ１０２の出光部１０２
ａより発光表示される。

【０００３】このインジケータ装置は、複数の発光素子
１００を使用する場合、当然に複数のインジケータレン
ズ１０２が必要となるため、部品点数および組付け工数
が増大する。また、発光素子１００毎に光の偏向を変え
る場合には、インジケータレンズ１０２の組付け間違い
を起こす可能性があるとともに、インジケータレンズ１
０２の型費増加を伴う。そこで、複数の発光素子１００
を使用する場合には、各インジケータレンズ１０２を一
体に連結してレンズアレイとすることで、部品点数およ
び組付け工数の低減を図ることができる（実開昭６２−
１３７５２５号公報参照）。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のレン
ズアレイは、図６に示すように、各々のインジケータレ
ンズ１０２を連結する連結部１０５を有することから、
このレンズアレイを使用した時には、或る発光素子１０
０より発せられた光が、レンズアレイの連結部１０５を
通って隣のインジケータレンズ１０２へ侵入することに
よる光漏れが生じるという問題がある。特に、自動車に
内装された電気機器（オーディオやエアコン操作パネル
等）における夜間の光漏れは、機器の高級感を損なうと
ともに、乗員に違和感を与える虞があり、場合によって
は誤点灯と判断される可能性もある。本発明は、上記事
情に基づいて成されたもので、その目的は、レンズアレ
イを使用するインジケータ装置において、光漏れを減少
することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、機器の制御状態に対応して発光作用を行
う複数の発光素子と、この発光素子より発せられた光を
通す複数の表示窓を有するハウジングと、前記発光素子
を前記表示窓に対応した所定の位置に保持するホルダ
と、前記ハウジングにより位置決めされて、前記発光素
子毎に前記発光素子と対向して設けられた複数のインジ
ケータレンズとを備え、このインジケータレンズが、隣
接する前記インジケータレンズ同士を連結する連結部と
一体に設けられてレンズアレイとして構成されたインジ
ケータ装置において、前記レンズアレイは、或るインジ
ケータレンズに対応する前記発光素子より発せられた光
が前記連結部を通って前記或るインジケータレンズ以外
の他のインジケータレンズへ侵入する経路に当たる前記
インジケータレンズおよび前記連結部の表面が細かい凹
凸状に形成されたことを技術的手段とする。

【０００６】

【作用】上記構成より成る本発明のインジケータ装置
は、発光素子より発せられた光がインジケータレンズを
通過してハウジングの表示窓より発光表示される。この
時、発光素子より発せられた光が、隣接するインジケー
タレンズを連結する連結部を通って他のインジケータレ
ンズへ侵入することにより、他の表示窓から光漏れが生
じる。そこで、本発明では、発光素子より発せられた光
が他のインジケータレンズへ侵入する侵入経路に当たる
インジケータレンズおよび連結路の表面を細かい凹凸状
に形成したことにより、他のインジケータレンズへ侵入
しようとする光が細かい凹凸状に形成された表面で反射
する時に拡散および減衰して、他のインジケータレンズ
への光の侵入を減少させることができる。

【０００７】

【実施例】次に、本発明のインジケータ装置の一実施例
を図を基に説明する。図１はインジケータ装置の分解斜
視図である。本実施例のインジケータ装置１は、自動車
に内装される電気機器（例えばオーディオまたはエアコ
ン操作パネル等）に適用されるもので、電気機器のスイ
ッチ２をＯＮ操作した時に、そのスイッチ２のＯＮ状態
を発光表示するものである。

【０００８】このインジケータ装置１は、図１に示すよ
うに、電気機器の各スイッチ２に対応して設けられた複
数の表示窓３ａを有するハウジング３、発光作用を行う
複数のＬＥＤ４（本発明の発光素子）、このＬＥＤ４を
所定の位置に保持するホルダ５、ＬＥＤ４に対向して設
けられた複数のインジケータレンズ６等より構成され
る。

【０００９】ハウジング３は、遮光性を有する樹脂製品
で、表示窓３ａ毎にインジケータレンズ６を収容するた
めのレンズ収容部７が形成されている。ＬＥＤ４は、ス
イッチ２がＯＮ操作されると、そのスイッチ２に対応し
たＬＥＤ４に電圧が印加されて発光する。このＬＥＤ４
より発せられた光は、表示窓３ａの方向に指向性を有す
る。

【００１０】ホルダ５は、ＬＥＤ４ごとに複数または一
体として基板８上に立設されて、ハウジング３の表示窓
３ａ毎に対応して形成された保持部５ａを備え、この保
持部５ａにそれぞれＬＥＤ４が保持されている。保持部
５ａには、ＬＥＤ４の両側に、ＬＥＤ４より発せられた
光が側方（隣接するＬＥＤ４方向）へ漏れるのを防ぐた
めの遮光板５ｂが設けられている。

【００１１】インジケータレンズ６は、光を透過する透
明な樹脂製で、ＬＥＤ４より発せられた光が入射する入
光面６ａおよび表示窓３ａに挿入される発光表示部６ｂ
（図２参照）を備え、この発光表示部６ｂより発光され
る光を乗員が視認できるように、ＬＥＤ４より発せられ
た光の偏向を行う。このため、入光面６ａおよび発光表
示部６ｂに形成された出光面６ｃ（ＬＥＤ４の光が出る
面）は、光を偏向させるためにＬＥＤ４の光軸に対して
多様なカット形状がとられている。

【００１２】このインジケータレンズ６は、部品点数お
よび組付け工数の低減を図るために、インジケータレン
ズ６と一体に設けられた連結部９によって連結されて、
レンズアレイ１０として構成されている。レンズアレイ
１０は、連結部９の中央部に支持部９ａが突設されて、
この支持部９ａがホルダ５の保持部５ａと保持部５ａと
の間の平面部５ｃに当接した状態（図２参照）で、ホル
ダ５とハウジング３との間に挟み込まれて保持される。
レンズ収容部７に収容されたインジケータレンズ６は、
レンズ収容部７を形成するハウジング３の側方リブ３ｂ
とハウジング壁面３ｃとによってガタツキが防止されて
いる。なお、連結部９に繋がるインジケータレンズ６の
端面は、図２に示すように、インジケータレンズ６の角
部が鋭角となるように傾斜した傾斜面とされている。

【００１３】このレンズアレイ１０は、インジケータレ
ンズ６の入光面６ａおよび出光面６ｃ以外でＬＥＤ４よ
り発せられた光が反射する表面（本実施例では、発光表
示部６ｂの周囲、および上記の傾斜面）に、きめの細か
いシボ（サンドブラスト１００〜１５０相当）が施され
ている（図３参照・以下、シボが施された面をシボ面１
１と呼ぶ）。

【００１４】次に、本実施例の作動を説明する。スイッ
チ２がＯＮ操作されると、そのスイッチ２に対応したＬ
ＥＤ４が発光する。ＬＥＤ４より発せられた光は、イン
ジケータレンズ６の入光面６ａより入射して、発光表示
部６ｂの出光面６ｃより発光表示される。この時、ＬＥ
Ｄ４より発せられた光の一部は、インジケータレンズ６
のシボ面１１で反射する。通常、レンズに施されたシボ
は、光を拡散して表示部を均一に光らせることを目的と
するが、本実施例では、シボ面１１で反射する光を拡散
させることで減衰させることができる。従って、シボ面
１１で反射する光は、シボ面１１での反射を繰り返す毎
に拡散、減衰されるため（図３参照）、シボ面１１で反
射した光が連結部９を通って隣のインジケータレンズ６
へ侵入する光漏れを減少させることができる。

【００１５】なお、上記の実施例では、発光素子として
ＬＥＤ４を使用したが、ランプを使用しても良い。

【００１６】

【発明の効果】本発明のインジケータ装置は、発光素子
より発せられた光が反射するレンズアレイの表面を細か
い凹凸状としたことにより、反射光を拡散、減衰させる
ことができ、その結果、光漏れを減少することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】インジケータ装置の分解斜視図である。

【図２】インジケータ装置の断面図である。

【図３】本実施例の作動を説明するインジケータ装置の
要部拡大断面図である。

【図４】従来技術に係るインジケータ装置の分解斜視図
である。

【図５】従来技術に係るインジケータ装置の断面図であ
る。

【図６】従来技術に係る他のインジケータ装置の要部断
面図である。

【符号の説明】

１ インジケータ装置 ３ ハウジング ３ａ 表示窓 ４ ＬＥＤ（発光素子） ５ ホルダ ６ インジケータレンズ ９ 連結部 １０ レンズアレイ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】機器の制御状態に対応して発光作用を行う
   複数の発光素子と、 この発光素子より発せられた光を通す複数の表示窓を有
   するハウジングと、 前記発光素子を前記表示窓に対応した所定の位置に保持
   するホルダと、 前記ハウジングにより位置決めされて、前記発光素子毎
   に前記発光素子と対向して設けられた複数のインジケー
   タレンズとを備え、 このインジケータレンズが、隣接する前記インジケータ
   レンズ同士を連結する連結部と一体に設けられてレンズ
   アレイとして構成されたインジケータ装置において、 前記レンズアレイは、或るインジケータレンズに対応す
   る前記発光素子より発せられた光が前記連結部を通って
   前記或るインジケータレンズ以外の他のインジケータレ
   ンズへ侵入する経路に当たる前記インジケータレンズお
   よび前記連結部の表面が細かい凹凸状に形成されたこと
   を特徴とするインジケータ装置。