JPH0736321Y2 - 識別表示体 - Google Patents

識別表示体

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JPH0736321Y2
JPH0736321Y2 JP1987188968U JP18896887U JPH0736321Y2 JP H0736321 Y2 JPH0736321 Y2 JP H0736321Y2 JP 1987188968 U JP1987188968 U JP 1987188968U JP 18896887 U JP18896887 U JP 18896887U JP H0736321 Y2 JPH0736321 Y2 JP H0736321Y2
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JP
Japan
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film
identification display
light control
transparent
display body
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Application number
JP1987188968U
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JPH0192678U (ja
Inventor
敏樹 土井
和浩 松村
哲郎 大野
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ネームプレート、銘板、飾り文字、表札、名
刺、カード類、文房具用シート等の識別表示体(以下単
に表示体と称すことがある)に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、ネームプレート、銘板、飾り文字、表札、名刺、
カード類、文房具用シート等の表示体はその使用目的に
応じてガラス、セラミックス、金属、紙、木材、プラス
チックまたはこれらの材料の組合わせにより構成されて
いる。前記表示体は上記材料を切削、打抜き、プレス成
形、射出成形、真空成形などの各種の加工法によって賦
形され、ついで印刷、塗装、または貼合等の二次加工を
施して製作されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
前記表示体はそれを用いる対象物(人や物体)を他から
識別するという機能あるいは該表示体に施されている文
字や絵模様により人に情報を伝えたり装飾的効果により
宣伝公告効果をもたせる等の機能が要求される。
すなわちネームプレート、名刺などの表示体は見る人を
印象づけることが必要であるし、家電製品、自動車等に
用いられる銘板や飾り文字は商品のイメージアップに寄
与することが求められ、その用い方次第では商品の差別
化にも役立つものである。かかる目的を達成するため前
記したような様々な表示体とその製作方法が工夫されて
いるが、従来の表示体やその製作方法を実施するだけで
は陳腐化は免れ難く、必ずしも満足できなくなりつつあ
る。本考案はこのような問題点を解決した人の目を魅了
する新しい識別表示体を提供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案はフィルムに対して所定の角度範囲内にある入射
光のみを選択的に散乱し、それ以外の角度の入射光は透
過する機能を有する光制御フィルムを透明板表面に被着
させ、または複数の透明板の間に介挿させた積層体から
なる識別表示体である。
本考案の識別表示体とは光制御特性を有する文字や絵模
様を有するものであればとくに限定されない。該表示体
によってこれらを利用する人物または対象物の帰属が明
らかになるネームプレート、名刺、表札、飾り文字、銘
板、カード、各種シート等の光制御特性を有する文字や
絵模様を形成したシートまたは構造体があげられる。
本考案で使用される光制御フィルムはそれぞれ屈折率に
差があるオリゴマーとモノマーまたはモノマー同志また
はオリゴマー同志からなる樹脂原料組成物を硬化させる
ことにより得られ、好ましくはそれぞれ屈折率に差があ
る光重合性オリゴマーと光重合性モノマーまたは光重合
性モノマー同志または光重合性オリゴマー同志から成る
樹脂原料組成物に紫外線を照射し硬化させることにより
得られるが、角度依存性については紫外線の照射角度、
照射条件、樹脂原料組成物の屈折率差等によって決定さ
れる。尚、本考案で使用される光制御フィルムの膜厚は
20〜2000μmである。
この光制御フィルムの製造方法は先に本出願人による特
許出願、特願昭61-302500号(昭和61年12月18日出願、
「光制御板およびその製造方法」)および特許出願、特
願昭62-146564号(昭和62年6月11日出願、「光制御板
とその製造方法」)に記載されている。
前記の光透過制御の角度依存性は紫外線照射時の角度を
調節することによりその使用目的に応じて適宜決めるこ
とができる。本考案の表示体において光制御フィルムは
角度依存性の制御や装飾的効果を増やすために必要に応
じて複数枚数を重ねて用いることができる。
本考案において光制御フィルムはフィルム単体として基
体に被着して用いても良いし、フィルム形成に際して基
体の表面または複数の基体の中間にて樹脂原料組成物を
硬化させても良い。後者の方法は透明ガラス板や透明プ
ラスチックフィルムまたはシートを光制御フィルムの保
護層として必要とする場合や、基体自体に装飾機能を有
する材料が要求される場合に適している。
本考案の光制御フィルムを使った表示体は、該表示体を
見る角度によって光制御フィルムが透明に見えたり、不
透明に見えたりするという従来にない機能を有するので
アッピール効果が大きい。
本考案の表示体は用いる光制御フィルムの機能に応じて
様々の構成のものをつくることができる。例えば特定の
光制御の角度依存性を有るる光制御フィルムと透明板か
らなる積層体を文字や絵模様を施した他の材料の前面に
適当な間隔をおいて配置することができる。かかる構成
の表示体は特定の角度範囲においてのみ内側の文字や絵
模様を透視することができる。他の材料はとくに限定さ
れないが、ガラス、プラスチック、木材、紙、金属、セ
ラミックを用いることができる。
また、光制御フィルム自体に光の透過依存性のある文字
や絵模様を形成させて表示体として用いることもでき
る。かかる表示体は特定の角度範囲においてのみ文字や
絵模様を識別することができる。後者の表示体のより具
体的な製造方法として、本考案にて用いる樹脂原料組成
物を透明板間に注入し、文字または絵模様をくり抜いた
マスキング紙を貼り合わせついで紫外線照射を行った。
このようにして製造された表示体はそれを見る角度によ
っては文字や絵模様が透明になったり不透明に見えたり
し、優れた装飾的効果をもたらす。
〔考案の効果〕
本考案の識別表示体は前記した構成を有し、該表示体を
見る角度によっては、光制御フィルムが透明に見えたり
不透明に見えたりするため従来にない斬新な装飾的効果
を奏する。
〔実施例〕
平均分子量2000のポリプロピレングリコールとトルエン
ジイソシアネートおよび2−ヒドロキシエチルアクリレ
ートの反応によって得られたポリエーテルウレタンアク
リレート(屈折率1.481)100重量部に対して、トリブロ
ムフェノキシエチルアクリレート(屈折率1.567)100重
量部およびベンジルジメチルケタール6重量部を添加混
合した樹脂原料組成物を、1mm厚のスペーサーを挟んだ1
00mm×30mm×1mm厚の透明ポリメチルメタクリレート板
と同じサイズのブルーポリメチルメタクリレート乳半板
間に注入した。
ついで、透明ポリメチルメタクリレート板の片側に第1
図に示される文字を切り抜いた厚さ200μmのクラフト
紙のマスキングをあてて固定し、透明ポリメチルメタク
リレート板短軸方向に平行で、透明ポリメチルメタクリ
レート板面のほぼ中央の仮想線上を通る垂直面で、透明
ポリメチルメタクリレート板に平行に、50cmの距離から
高圧水銀ランプ(80w/cm、2kw、発光直径25cm、ウシオ
電機製)を1分間照射する。
ついで、上記マスキング紙を取り除き、上記ランプ2本
を使い、照射距離を50cmに保ち、上記垂直面より左右45
°の角度でランプ同志を平行に保ち同様の方法で照射し
て表示体とした。
第1図は本考案による表示体を示している。
該表示体の光透過の角度依存性を第2図及び第3図に記
した。文字部は第2図に記したように入射角0°前後
(正面)からみると不透明に見え、このとき文字部以外
の部分は第3図に記されるように透明に見える。
他方、左右45°以上の斜め方向から見ると正面から見た
ときとは逆に文字板は透明に、その他の部分は不透明に
見える。かくして見る角度により透明部と不透明部が逆
転し優れた装飾的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の識別表示体を、第2図および第3図は
本考案の光制御フィルムの光透過の角度依存性の特性図
である。 1……識別表示体 2……文字部 3……文字部の光透過特性曲線 4……文字部以外の部分の光透過特性曲線
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09F 19/14 (72)考案者 大野 哲郎 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭51−74425(JP,A) 特開 平1−77001(JP,A) 実開 昭62−113382(JP,U)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムに対して所定の角度範囲内にある
    入射光のみを選択的に散乱し、それ以外の角度の入射光
    は透過する機能を有する光制御フィルムを透明板表面に
    被着させ、または複数の透明板の間に介挿させた積層体
    からなる識別表示体。
  2. 【請求項2】該フィルムが、それぞれ屈折率に差がある
    オリゴマーとモノマーまたはモノマー同志またはオリゴ
    マー同志からなる樹脂原料組成物を硬化させることによ
    り得られるものである実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の識別表示体。
  3. 【請求項3】該フィルムが、それぞれ屈折率に差がある
    光重合性オリゴマーと光重合性モノマーまたは光重合性
    モノマー同志または光重合性オリゴマー同志からなる樹
    脂原料組成物に紫外線を照射し硬化させることにより得
    られるものである実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    識別表示体。
JP1987188968U 1987-12-11 1987-12-11 識別表示体 Expired - Lifetime JPH0736321Y2 (ja)

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JP1987188968U JPH0736321Y2 (ja) 1987-12-11 1987-12-11 識別表示体

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JP1987188968U JPH0736321Y2 (ja) 1987-12-11 1987-12-11 識別表示体

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Publication Number Publication Date
JPH0192678U JPH0192678U (ja) 1989-06-16
JPH0736321Y2 true JPH0736321Y2 (ja) 1995-08-16

Family

ID=31480029

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JP1987188968U Expired - Lifetime JPH0736321Y2 (ja) 1987-12-11 1987-12-11 識別表示体

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5747537B2 (ja) * 2011-02-03 2015-07-15 凸版印刷株式会社 表示体及び印刷物
JP6324346B2 (ja) * 2015-05-14 2018-05-16 凸版印刷株式会社 表示体及び印刷物

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5174425A (ja) * 1974-12-24 1976-06-28 Sumitomo Chemical Co
JPS62113382U (ja) * 1986-01-08 1987-07-18

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