JPH0736097A - カメラの測光露出制御装置 - Google Patents

カメラの測光露出制御装置

Info

Publication number
JPH0736097A
JPH0736097A JP6103418A JP10341894A JPH0736097A JP H0736097 A JPH0736097 A JP H0736097A JP 6103418 A JP6103418 A JP 6103418A JP 10341894 A JP10341894 A JP 10341894A JP H0736097 A JPH0736097 A JP H0736097A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photometric
calculation
display
photometry
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6103418A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3431272B2 (ja
Inventor
Isamu Hirai
勇 平井
Hideaki Tsuji
秀明 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP10341894A priority Critical patent/JP3431272B2/ja
Publication of JPH0736097A publication Critical patent/JPH0736097A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3431272B2 publication Critical patent/JP3431272B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定情報が表示された事による露出誤差を防
止し、適切な露光量を得る事の出来るカメラの測光露出
制御装置を提供する事である。 【構成】 この発明に係わるカメラの測光露出制御装置
は、TTL方式のカメラの測光露出制御装置において、
測光範囲内に所定の情報を表示する表示手段と、前記測
光範囲を分割測光する測光手段と、前記表示手段により
前記所定の情報が表示された部位が前記測光手段により
分割測光される際に、前記表示手段による表示を中断さ
せる表示制御手段とを具備する事を特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、TTL方式のカメラ
の測光露出制御装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来より、カメラの測光露出制御装置にお
いては、TTL測光と呼ばれる、撮影レンズを通り、ピ
ント板(フォーカシングスクリーン)によって拡散され
た被写体光束を測定(測光)する事が一般的に行われて
いる。また、この測光に際し、測光領域を分割して、こ
のように分割された測光領域を順次分割測光する事も行
われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように分割測光に
よりTTL測光を実行する場合に、所定の分割測光領域
に所定の情報が表示されると、例えば、パノラマ撮影可
能なカメラにおいて、現在パノラマモードが設定されて
いる事を撮影者に報知する為に、分割測光領域の所定部
位に英字「P」を表示しようとすると、この表示による
測光出力への悪影響(露出誤差)が発生し、適切な露光
量を得ることが出来ない問題点が指摘されており、解決
が要望されている。
【0004】
【発明の目的】この発明は、このような事情に鑑みてな
されたもので、この発明の目的は、所定情報が表示され
た事による露出誤差を防止し、適切な露光量を得る事の
出来るカメラの測光露出制御装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決する為の手段】上述した課題を解決し、目
的を達成する為、この発明に係わるカメラの測光露出制
御装置は、請求項1の記載によれば、TTL方式のカメ
ラの測光露出制御装置において、測光範囲内に所定の情
報を表示する表示手段と、前記測光範囲を分割測光する
測光手段と、前記表示手段により前記所定の情報が表示
された部位が前記測光手段により分割測光される際に、
前記表示手段による表示を中断させる表示制御手段とを
具備する事を特徴としている。また、この発明に係わる
カメラの測光露出制御装置は、請求項8の記載によれ
ば、TTL方式のカメラの測光露出制御装置において、
測光範囲内に所定の情報を表示する表示手段と、前記測
光範囲を分割測光する測光手段と、前記測光手段の測光
出力に応じて測光演算する演算手段とを具備し、この演
算手段は、前記表示手段により前記所定の情報が表示さ
れた部位を分割測光した測光出力に応じて測光演算する
際に、他の部位を分割測光した測光出力に応じて測光演
算する際よりも低い重み付けで演算する事を特徴として
いる。
【0006】
【実施例】以下、この発明に係わる測光露出制御装置の
一実施例を、パノラマ切換可能な一眼レフレックスカメ
ラに適用した場合につき、詳細に説明する。
【0007】図1乃至図3は、この一実施例が適用され
る自動焦点(AF)一眼レフレックスカメラのカメラボ
ディ10の構成を示す正面図、上面図、及び、背面図で
ある。図1に示す様に、このカメラボディ10の正面に
は、撮影レンズ12(図13に示す。)が交換可能(即
ち、着脱自在)に装着されるレンズマウント部14が形
成されている。この撮影レンズ12は、詳細は図示され
ていないが、この一実施例においては、パワーズームレ
ンズから構成され、例えば、焦点距離が28mm乃至8
0mmの間で、内蔵したズームモータ(図示せず)を介
して任意に変更可能に設定されている。
【0008】この撮影レンズ12は、カメラボディ10
への装着状態において、レンズマウント部14にロック
されており、レンズマウント部14の向かって左側に配
設されたレンズロック釦16を押し込む事により、その
ロック状態を解除され、レンズマウント部14からの取
り外しが許容される様に構成されている。ここで、カメ
ラボディ10に撮影レンズ12が装着された状態で、レ
ンズマウント部14の表面(前面)に配設された接続端
子群18と、撮影レンズ12の後面に配設された接続端
子群(図示せず)とが互いに接触する事により、図13
に示す様に、カメラボディ10に内蔵されたボディ側C
PU20と撮影レンズ12に内蔵されたレンズ側CPU
(図示せず)とが通信コントローラ22を介して互いに
通信可能に接続される事になる。
【0009】一方、レンズマウント部14の向かって右
側には、ピントを手動で合わせるマニュアルフォーカス
(MF)モードかピントを自動的に合わせる自動合焦
(AF)モードを切り換え設定する為のフォーカスモー
ド切り換え釦24が略上下方向に沿ってスライド自在に
配設されている。図1に示す様に、このフォーカスモー
ド切り換え釦24に刻印された「−」マークをカメラボ
ディ10に刻印されたAFマークに合わせる事により、
AFモードが、また、MFマークに合わせる事によりM
Fモードが、夫々切り換え設定される
【0010】また、図1及び図2に示す様に、カメラボ
ディ10の上面の向かって左側には、最も前方に張り出
した位置に、シャッタ釦26が押し込み自在に配設され
ている。このシャッタ釦の直後方に隣接した位置に、指
定された可変データをアップ/ダウンさせる為のアップ
/ダウンレバー28が、撮影レンズ12の光軸に略平行
な軸線回りに(即ち、カメラボディ10の略前後方向に
沿って延出する軸線回りに)回動自在に配設されてい
る。更に、このアップ/ダウンレバー28の直後方に隣
接した位置に、クリア釦としても機能するTv/Av釦
30が押し込み自在に配設されている。ここで、Tv/
Av釦30は、後述するメイン釦36がON位置にもた
らされる事により設定されるフルスペックモードにおけ
るオート露出モード(A)及びマニュアル露出モード
(M)において、これを押す毎に、シャッタ速度優先モ
ードまたは絞り優先モードが順次切り換え設定される。
【0011】また、このカメラボディ10の上面の中央
寄りの前方部分内には、内蔵フラッシュ54(図13に
示す。)がポップアップ釦32を押し込む事により上方
にポップアップ可能に配設されている。また、図2に示
す様に、このカメラボディ10の上面の中央寄りの後方
部分上には、撮影に必要となる種々の情報を表示する為
の外部表示LCDパネル34が外部から視認可能に配設
されている。この外部表示LCDパネル34の向かって
左側には、メイン釦36が前後方向に沿ってスライド可
能に配設されている。このメイン釦36はOFF位置−
グリーン位置−ON位置との間でスライド移動され、後
述するメインスイッチ76がOFF位置でオフされ、グ
リーン位置またはON位置でオンされる様に設定されて
いる。
【0012】ここで、このメイン釦36がON位置にも
たらされた状態で、プログラムモード(P)、オート露
出モード(A)、マニュアル露出モード(M)、バルブ
処理(B)が任意に選択される露出モード(フルスペッ
クモード:FULL)が設定され、後述するモード釦4
0を押し込んだ状態でアップ/ダウンレバー28を回動
する事により、プログラムモード(P)、オート露出モ
ード(A)、マニュアル露出モード(M)、バルブ処理
(B)が順次変更・選択される。一方、メイン釦36が
グリーン位置にもたらされた状態で、初心者による撮影
に最適する撮影モードが設定される。
【0013】これら露出モードは本願出願の要旨とは関
係がないので、ここでの説明を省略する。尚、マニュア
ル露出モード(M)が設定された状態において、シャッ
タ速度及び絞りは、上述したTv/Av釦30で設定さ
れた側の値を、アップ/ダウンレバー28を回動する事
により、変更することが出来る様に設定されている。。
【0014】一方、カメラボディ10の上面の向かって
右側部には、向かって右側にドライブ釦38が、また、
向かって左側にモード釦40が、夫々押し込み自在に配
設されている。これらドライブ釦38とモード釦40と
は、カメラボディ10の左側部(図1及び図2におい
て、向かって右側部)を握った撮影者の左手の人差し指
により各々単独に押し込み操作可能に、また、この人差
し指により両者が同時に押し込み操作可能な状態に配設
されている。
【0015】ここで、ドライブ釦38はこれを押し込ん
だ状態で、上述したアップ/ダウンレバー28を回動操
作することにより、ドライブモードが1枚撮影モード、
多数枚撮影モード、セルフタイマー撮影モードとの間で
順次切り換え選択されるように設定されている。一方、
モード釦40は、これを押し込んだ状態で、上述したア
ップ/ダウンレバー28を回動操作する事により、メイ
ン釦36がON位置にある場合には、露出モードがフル
スペックモードとして規定される所のプログラム演算モ
ード(P)、オート露出モード(A)、マニュアル露出
モード(M)、バルブ処理モード(B)の間で順次切り
換え選択される様に設定されている。
【0016】ここで、カメラボディ10の上面の向かっ
て左側部には、図示しない外部フラッシュが装着される
アクセサリーシュー42が配設されている。このアクセ
サリーシュー42は通常、カバー部材44により覆われ
ている。
【0017】一方、図3に示す様に、カメラボディ10
の背面の上部には、ファインダ接眼部46が配設されて
いる。また、カメラボディ10の背面の下部は、略全面
に渡り裏蓋48により開放可能に覆われており、この裏
蓋48を開放する状態で、フィルムの着脱が行われる。
この裏蓋48には、詳細な説明は省略するが、撮影中の
フィルムに撮影年月日を任意に写し込ませる事の出来る
日付データ写し込み機構50が組み込まれている。
【0018】また、カメラボディ10の背面の右肩部に
は、露出補正釦52が押し込み自在に配設されている。
この露出補正釦52は、通常露出モードにおけるプログ
ラム演算モード(P)、または、オート露出モード
(A)が選択されている場合において、この露出補正釦
52を押し込んだ状態で、アップ/ダウンレバー28を
回動操作することにより、カメラ側で演算した最適露出
状態を撮影者の意図のもとに、プラス方向またはマイナ
ス方向に補正することが出来るように設定されている。
【0019】また、カメラボディ10の背面の底部に
は、後述する画面サイズ変更装置56のスライド釦58
が、裏蓋48を閉塞したままの状態で、左右方向に沿っ
てスライド自在に取り付けられている。尚、詳細は後述
するが、このスライド釦58は図中右方にスライドされ
た状態で、35mmフルサイズのノーマル画面を規定さ
れ、左方にスライドされた状態で、所謂パノラマサイズ
を規定するように設定されている。
【0020】このシャッタ釦26の下方には、図示しな
いスイッチアッセンブリが配設されており、このスイッ
チアッセンブリ内には、シャッタ釦26の半押し状態で
オンする測光スイッチ60(図13に示す。)と、シャ
ッタ釦26の全押し状態でオンするレリーズスイッチ6
2(図13に示す。)とが収納されている。また、Tv
/Av釦30の下方には、Tv/Av切り換えスイッチ
64が配設されており、このTv/Av切り換えスイッ
チ64はTv/Av釦26の押し込みにより切り換え動
作される様に構成されている。
【0021】一方、上述したアップ/ダウンレバー28
は、押し込み動作によって駆動されるのではなく、回動
駆動される様に構成されている。即ち、詳細は図示しな
いが、アップ/ダウンレバー28は図示しないレバー本
体を備え、このレバー本体が図中反時計方向(即ち、撮
影者から見て時計方向)に回動される事によりオン動作
されるUPスイッチ66(図13に示す。)が、また、
図中時計方向(即ち、撮影者から見て反時計方向)に回
動される事によりオン動作されるDOWNスイッチ68
(図13に示す。)が夫々配設されている。尚、このレ
バー本体は、図示しないリターンスプリングにより、ア
ップスイッチ66及びダウンスイッチ68を共にオン動
作しない中立位置に復帰する様に(換言すれば、弾性保
持される様に)回動付勢されている。また、モード釦4
0の下方にはモードスイッチ70が配設されている。こ
のモードスイッチ70はモード釦40の押し込みにより
オン動作される様に構成されている。
【0022】同様にして、上述したポップアップ釦32
の押し込みによりオン動作する内蔵フラッシュポップア
ップ検知スイッチ72が、カメラボディ10内に配設さ
れている。また、上述したスライド釦58のスライドに
応じて、画面サイズをノーマルサイズとパノラマサイズ
との間で切り換える為のパノラマ切り換えスイッチ74
が配設されている。これら内蔵フラッシュポップアップ
検知スイッチ72及びパノラマ切り換えスイッチ74
は、共に、図13に示されている。
【0023】次に、この一眼レフレックスカメラにおけ
るパノラマ切換機能を画面サイズ変更装置56の構成を
中心として説明する。
【0024】先ず、図4に示すように、上述したカメラ
ボディ10は、ダイキャスト製、合成樹脂製、あるいは
金属材料と合成樹脂材料の複合材から構成された本体部
80を備え、この本体部80は、平板部82と、この平
板部82の左右に夫々連結されたフィルム室84とフィ
ルム巻取り室86とを有している。この平板部82に、
カメラの通常撮影位置で横長の撮影開口88が形成され
ている。35mmカメラでは、この撮影開口88の前面
に、フォーカルプレーンシャッタユニット90等の制御
ブロックが固定されている。このフォーカルプレーンシ
ャッタユニット90は、周知のように、撮影開口88と
略同一形状の撮影開口を有し、この撮影開口が先幕と後
幕とにより開閉されるように構成されている。
【0025】この本体部80の平板部82の前面には、
図5に示すように、画面サイズを35mmフルサイズの
ノーマルサイズとパノラマサイズとの間で変更する為の
画面サイズ変更装置56が配設されている。この画面サ
イズ変更装置56は、マスキング部材としての上下一対
の画面サイズ規制プレート92,94と、撮影開口88
の左方に配設された操作プレート96と、上下一対の画
面サイズ規制プレート92,94を互いに連結する上下
一対の連動アームプレート98,100とを備えて構成
されている。これらのプレート92〜100は何れも、
0.1〜0.2mm程度の薄板から形成されている。
【0026】また、上下一対の画面サイズ規制プレート
92,94は、夫々の前面の色を黒色に設定されてい
る。この様にサイズ規制プレート92,94の夫々の全
面の色を黒色に設定することにより、ここでの反射が極
力抑制されて、カメラボディ10内での迷光の発生が防
止されることになる。
【0027】また、図6及び図7に示すように、平板部
82には、これらのプレート92〜100を収容支持す
る為に、撮影開口88の図中左側部に位置させて凹部
(薄肉部)102が形成されている。また、この凹部1
02の内外に位置した状態で、撮影開口88の短辺と平
行な一直線上に整列して、4本の第1の直線ガイド溝1
04a〜104dが形成されている。ここで、上側の2
本の第1の直線ガイド溝104a,104bは、上側の
画面サイズ規制プレート92用に、また、下側の2本の
第1の直線ガイド溝104c,104dは、下側の画面
サイズ規制プレート94用に、夫々規定されている。
【0028】更に、凹部102内には、第1の直線ガイ
ド溝104a〜104dの延出方向と平行で互いに離間
した2本の直線上に夫々位置して、操作プレート96用
の一対の第2の直線ガイド溝106a,106bと、一
対の連動アームプレート98,100用の揺動支点孔1
08a,108bとが形成されている。ここで、尚、上
側の連動アームプレート98用の揺動支点孔108a
は、上側の第2の直線ガイド溝106aよりも図中直右
方に偏位した位置に形成され、一方、下側の連動アーム
プレート100用の揺動支点孔108bは下側の第2の
直線ガイド溝106bよりも図中直左方に偏位した位置
に夫々形成されており、且つ、両揺動支点孔108a,
108bは、上下方向に整合した位置に規制されてい
る。
【0029】尚、この凹部102の平板部82の表面か
らの深さは、0.2〜0.3mm程度に設定され、第1
の直線ガイド溝104a〜104d、第2の直線ガイド
溝106a,106b、および、揺動支点孔108a,
108bの凹部102の、底面からの夫々の深さは、
0.5〜1.0mm程度に設定されている。
【0030】両画面サイズ規制プレート92,94は、
図5に示すように、撮影開口88の横方向の中心線B−
Bに関し、略線対称形状をなしている。詳細には、各画
面サイズ規制プレート92,94は、撮影開口88の図
中左側部に位置する縦長のガイド部92a,94aと、
これらガイド部92a,94aから撮影開口88側に夫
々延びる画面規制部92b,94bとを夫々一体的に備
えている。
【0031】ここで、上方ガイド部92aには、上下一
対のスライドダボ110a,110bが、また、下方の
ガイド部94aにも、上下一対のスライドダボ112
a,112bが、夫々平板部82に向けて突出した状態
で植設されている。これらスライドダボ110a,11
0bは、夫々平板部82の第1の直線ガイド溝104
a,104bに夫々嵌合し、また、スライドダボ112
a,112bは、夫々第1の直線ガイド溝104c,1
04dに夫々嵌合している。この様にして、両画面サイ
ズ規制プレート92,94は、対応するスライドダボ1
10a,110b;112a,112bと第1の直線ガ
イド溝104a〜104dとの嵌合関係により、各第1
の直線ガイド溝104a〜104dの有効長の範囲で撮
影開口88の上下方向に沿って移動可能にガイドされて
いる。
【0032】各スライドダボ110a,110b;11
2a,112bと対応する各第1の直線ガイド溝104
a〜104dとの各々の嵌合クリアランスは、画面サイ
ズ規制プレート92,94に傾きが生じない様に、厳密
に設定されている。ここで、両画面サイズ規制プレート
92,94の夫々の画面規制部92b,94bの互いに
対向する内側エッジは、図5において実線で示す様に、
撮影開口88の中心から離間する方向の移動端では、撮
影開口88の外に位置し、図5において二点鎖線で示す
様に、撮影開口88の中心側の移動端では、撮影開口8
8の上下両縁から夫々内方に突出するように設定されて
いる。この結果、上下一対の画面サイズ規制プレート9
2,94の夫々の画面規制部92b,94bの内側エッ
ジと撮影開口88の左右端縁とでパノラマサイズが規定
される事になる。ここで、両画面サイズ規制プレート9
2,94に夫々形成されたスライドダボ110b,11
2aは、夫々、連動アームプレート98,100の一端
部を回動可能に支持する枢着ピンとしての機能を兼ね備
えている。
【0033】図8及び図9は、これら連動アームプレー
ト98,100の単体形状を夫々取り出した状態で示し
ている。即ち、上方の連動アームプレート98の内側端
には、図8に示すように、スライドダボ110bが嵌合
する係合孔114aが横長の長孔から形成され、その中
間部分に、回動中心ダボ116が植設され、係合孔11
4aの反対側の端部(即ち、外側端)に、後述する操作
プレート96に植設されたスライドダボ118aが嵌合
する係合孔114bが横長の長孔から形成されている。
【0034】一方、下方の連動アームプレート100の
内側端には、図9に示す様に、スライドダボ112aが
嵌合する係合孔120aが横長の長孔から形成され、そ
の中間部分に、操作プレート96に植設されたスライド
ダボ118bが嵌合する係合孔120bが横長の長孔か
ら形成され、係合孔120bの反対側の端部(即ち、外
側端)回転中心ダボ122が植設されている。ここで、
両回動中心ダボ116,122は、本体部80の揺動支
点孔108a,108bに夫々回動自在に嵌合してお
り、連動アームプレート98,100の回動中心を夫々
構成している。
【0035】また、操作プレート96には、本体部80
の一対の第2の直線ガイド溝106a,106bに夫々
嵌合する一対のスライドダボ118a,118bが固定
されている。ここで、上述したように、一方のスライド
ダボ118aは、上方の連動アームプレート98に形成
した係合孔114bに嵌合し、他方のスライドダボ11
8bは、下方の連動アームプレート100に形成した係
合孔120bに嵌合している。
【0036】以上のように構成される画面サイズ変更装
置56は、その組み立てに当って、最初に、連動アーム
プレート98,100の夫々の回転中心ダボ116,1
22を揺動支点孔108a,108bに夫々嵌合する。
次に、この連動アームプレート98,100の上に、画
面サイズ規制プレート92,94及び操作プレート96
を順次重ねる。この時、上側の画面サイズ規制プレート
92の下方のスライドダボ110bは、上側の連動アー
ムプレート98の係合孔114aに嵌合されてから、直
線ガイド溝104bに嵌合され、下側の画面サイズ規制
プレート94の上方のスライドダボ112aは、下側の
連動アームプレート100の係合孔120aに嵌合され
てから、第1の直線ガイド溝104cに嵌合される。ま
た、操作プレート96の一対のスライドダボ118a,
118bは、夫々連動アームプレート98,100の係
合孔114b,120bに夫々嵌合されてから、第2の
直線ガイド溝106a,106bに夫々嵌合される。
【0037】この組み立てが終了した後、これら組み立
てられたプレート部材に、フォーカルプレーンシャッタ
ユニット90を重ね、フォーカルプレーンシャッタユニ
ット90をカメラボディ10に固定する。この様にし
て、画面サイズ変更装置56の画面サイズ規制プレート
92、操作プレート96、及び、連動アームプレート9
8,100は、本体部80の平板部82とフォーカルプ
レーンシャッタユニット90との間の僅かな隙間に、カ
メラの焦点面と略平行な平面内において移動可能に支持
される事になる。
【0038】そして、操作プレート96をスライドダボ
118a,118b及び第2の直線ガイド溝106a,
106bの夫々の嵌合状態に従って、上下にスライドさ
せる事により、上下一対の連動アームプレート98,1
00が、夫々回動中心ダボ116(揺動支点孔108
a)及び回動中心ダボ122(揺動支点孔108b)を
中心に回動する。その結果、一対の画面サイズ規制プレ
ート92,94が、スライドダボ110a,110b;
112a,112b及び第1の直線ガイド溝104a〜
104dの夫々の嵌合状態に従って、上下にスライドす
る。
【0039】即ち、操作プレート96が図5に実線で示
す下方位置にある時には、一対の画面サイズ規制プレー
ト92,94の画面規制部92b,94bは、撮影開口
88の外側に夫々後退し、操作プレート96が二点鎖線
で示す上方位置にある時には、一対の画面規制部92
b,94bは、撮影開口88の上下縁から夫々内方に突
出するように進出する。ここで、図5における実線位置
は、撮影開口88によって画面サイズが規制される35
mmフルサイズを示しており、二点鎖線位置は、画面規
制部92b,94bの夫々のの内側エッジ及び撮影開口
88の左右エッジにより画面サイズが規制されるパノラ
マサイズを示している。
【0040】以上の画面サイズ変更動作は、操作プレー
ト96の上下運動を連動アームプレート98,100の
回動中心ダボ116,122を中心とする揺動運動に変
換し、この連動アームプレート98,100の揺動運動
を一対の画面サイズ規制プレート92,94の上下運動
に変換して、画面サイズの変更を達成している。ここ
で、操作プレート96を上下動させる機構は、各種が可
能であるが、この一実施例においては、図10に示すよ
うに構成されている。
【0041】即ち、カメラのカメラボディ10の底部に
は、上述したスライド釦58が横方向にスライド移動自
在に取り付けられている。操作プレート96の下端に
は、このスライド釦58の上方に位置して、被押圧ブロ
ック124が固定されている。この被押圧ブロック12
4とカメラボディ10に固定された固定部126との間
に、操作プレート96を下方に移動付勢するコイルばね
128が挿入されている。スライド釦58の移動方向
は、操作プレート96の板圧平面と直交する方向であ
り、被押圧ブロック124には、スライド釦58の押圧
突起58aに押圧されて上昇する斜面124aが形成さ
れている。従って、図に実線で示すように、スライド釦
58をパノラマ方向にスライドさせて押圧突起58aに
より被押圧ブロック124及び操作プレート96を押し
上げる事により、パノラマサイズが得られ、スライド釦
58をノーマル方向にスライドさせて、被押圧ブロック
124に対する押圧力を開放すると、コイルばね128
の付勢力により、操作プレート96が下降して、35m
mフルサイズが得られる事になる。
【0042】尚、上述した画面サイズ変更装置56を、
この一実施例においては、画面を35mmフルサイズと
パノラマサイズとの間で切り替えるように構成されるよ
うに説明したが、35mmフルサイズと他の画面サイズ
に切り替える場合にも勿論適用出来るものであり、例え
ば、35mmフルサイズとハイビジョンサイズとの間で
の画面切換に適用する事も出来るし、また、35mmフ
ルサイズと35mmフィルム以外のサイズのフィルムと
の間の画面切換に適用することが出来るものである。
【0043】一方、図11に示すように、カメラボディ
10内において、フォーカルプレーンシャッタユニット
90の前方には、メインミラー130が前方に向けて回
動自在に配設されている。このメインミラー130の上
方には、ピント板としてのフォーカシングスクリーン1
32が取り付けられており、このフォーカシングスクリ
ーン132の上方には、ペンタミラー134が設けられ
ており、そして、このペンタミラー134の後方には、
ファインダ部136が配設されている。これらカメラボ
ディ10内における光学系は周知であり、その詳細な説
明は省略するが、撮影レンズ12を介してもたらされて
きた被写体光は、下方位置にあるメインミラー130で
上方に向けて反射され、フォーカシングスクリーン13
2に結像し、撮影者は、このフォーカシングスクリーン
132に映し出された被写体像を、ファインダ部136
からペンタミラー134を介して視認する事になる。
尚、周知のように、上述したシャッタ釦26を押し込む
事で、レリーズスイッチ62をオン動作させる事によ
り、図示しない駆動機構を介してメインミラー130は
上方に跳ね上げ駆動され、上述したフォーカシングスク
リーン132が遮光されると共に、撮影レンズ12を介
してもたらされた被写体光は、フォーカルプレーンシャ
ッタユニット90に到達し、このフォーカルプレーンシ
ャッタユニット90の図示しない先幕と後幕との走行に
より、図示しないフィルムに結像する事になる。
【0044】ここで、この一実施例においては、図11
に示すように、後述するAE演算における測光動作の為
に、測光センサ138がファインダ部136の直上方に
配設されている。この測光センサ138は、測光用レン
ズ140を介して、フォーカシングスクリーン132の
被写体像を測光することが出来るように配設されてい
る。そして、この一実施例においては、この測光センサ
138は、図12に示すように、フォーカシングスクリ
ーン132を所定のエリアに分割して、各分割エリア毎
に独立して測光することが出来るような分割センサから
構成されている。
【0045】即ち、この一実施例におけるフォーカシン
グスクリーン132は、図12に示すように、略円形状
の中心部Aと、この中心部Aの周囲を4分割状態で略リ
ング状に規定する中間部B1,B2,C1,C2と、こ
の中間部B1,B2,C1,C2の周囲を一括して規定
する周縁部Dとの6つの分割エリアから構成されるよう
に設定されている。そして、測光センサ138は、フォ
ーカシングスクリーン132の中心部Aを測光する第1
の分割センサ138Aと、中間部B1を測光する第2の
分割センサ138B1と、中間部B2を測光する第3の
分割センサ138B2と、中間部C1を測光する第4の
分割センサ138C1と、中間部C2を測光する第5の
分割センサ138C2と、周縁部Dを測光する第6の分
割センサ138Dとを備えて構成されている。
【0046】一方、カメラボディ10内の底部には、上
述した画面サイズ変更装置56においてパノラマサイズ
が設定された場合に、その設定状態を撮影者に報知(表
示)する為に、表示装置142が配設されている。ここ
で、この一実施例においては、この表示装置142は、
下方位置にあるメインミラー130の前方で、フォーカ
シングスクリーン132に所定の表示パターンを投影す
る投影光学系から構成されている。詳細には、この表示
装置142は、表示用の赤色LED144と、所定の表
示パターン、この一実施例においては英字「P」を規定
するマスク部材146と、このマスク部材146で規定
された英字「P」像をフォーカシングスクリーン132
の前方右側に投影させる為の投影レンズ148とを備え
て構成されている。尚、この様なパノラマサイズが設定
された際に表示装置142により表示される英字「P」
像は、ファインダ部136から視認されるフォーカシン
グスクリーン132上においては、図11に示すよう
に、左上隅(即ち、周縁部D)に赤く映し出されるよう
に設定されている。
【0047】一方、カメラボディ10内の側壁には、具
体的な配置状態で示されてはいないが、内蔵フラッシュ
54の発光量をTTL測光により規定する為のTTL受
光素子150(図13に示す)が取り付けられている。
このTTL受光素子150は、フォーカルプレーンシャ
ッタユニット90が開いて、図示しないフィルムの感光
面が露出した状態で、この感光面を35mmフルサイズ
で全面に渡り臨む状態で配設されている。即ち、このT
TL受光素子150は、フィルムの感光面に入射した被
写体光の反射光を受光して、フィルムの感光面に入射し
た実際の光量を直接に測定することが出来るようになさ
れている。
【0048】次に、図13を参照して、この一実施例に
おけるAF一眼レフレックスカメラの制御系の構成を説
明する。
【0049】即ち、上述した測光センサ138は、測光
回路152及びA/D変換回路154を介して上述した
ボディ側CPU20に接続されており、この測光センサ
138が受光量に応じて発生する電気信号を測光回路1
52において対数圧縮し、A/D変換回路154におい
てA/D変換し、測光信号としてボディ側CPU20に
出力する。ボディ側CPU20は、測光信号およびフィ
ルム感度設定装置156からのフィルム感度情報に基づ
いて所定の演算を実行し、露出用の適正シャッタ速度お
よび絞り値を算出する。そして、これらのシャッタ速度
および絞り値に基づいて露出制御回路158を介して、
フォーカルプレーンシャッタユニット90および図示し
ない絞り機構を駆動制御する。
【0050】この様にボディ側CPU20は、デジタル
測光信号およびフィルム感度情報に基づいて所定の露出
演算を実行し、露出用の適正シャッタ速度および絞り値
を算出する。そして、これらのシャッタ速度および絞り
値に基づいて、露出制御回路158及び図示しない絞り
機構を駆動して露光する。更に、このボディ側CPU2
0は、レリーズに際して、図示しないモータドライブ回
路を介して図示しないミラーモータを駆動して、メイン
ミラー130のアップ/ダウン処理を行ない、露光終了
後には図示しない巻上モータを駆動してフィルムを巻上
げる。
【0051】更に、ボディ側CPU20は、レンズマウ
ント部14に設けられた接続端子群18と、撮影レンズ
12のマウント面に設けられた図示しない接続端子群と
の接続を介して、レンズ側CPUとの間でデータ、コマ
ンド等の通信を行なう。尚、撮影レンズ12内には、現
在設定されている焦点距離を検出する焦点距離検出機構
を備えており、この焦点距離検出機構はレンズ側CPU
と接続されている。
【0052】また、ボディ側CPU20は、全体制御を
司り、プログラムをメモリしたROM、所定のデータを
メモリするRAMを内蔵した制御部20aと、AF(オ
ートフォーカス)演算、PZ(パワーズーム)演算、A
E演算等の演算処理を実行する演算部20bと、タイマ
カウンタ20cとを備え、制御部20aには、通信コン
トローラ22を介して、外部メモリ手段としてEEPR
OM160が接続されている。このEEPROM160
には、カメラボディ10特有の各種定数のほかに、AF
(オートフォーカス)演算、PZ(パワーズーム)演
算、AE演算等の演算処理に必要な各種関数、定数など
がメモリされている。
【0053】ここで、上述したアクセサリーシュー42
に取り付けられた外部フラッシュ162は、この通信コ
ントローラ22を介してボディ側CPU20に接続さ
れ、また、発光制御端子がTTL積分回路及びボディ側
のCPU20の出力端子に接続され、その発光を制御さ
れている。即ち、この外部フラッシュ162は、内蔵電
源162aと、キセノン管162bと、内蔵電源162
aの電圧を使用して、キセノン管162bを発光駆動す
る外部フラッシュ回路162cとを備え、この外部フラ
ッシュ回路162cがボディ側CPU20により制御さ
れるようになされている。
【0054】また、上述した内蔵フラッシュ54はボデ
ィ側CPU20に接続され、その発光を制御されてい
る。即ち、この内蔵フラッシュ54は、キセノン管54
aと、カメラボディ10に内蔵した電源164の電圧を
使用して、キセノン管54aを発光駆動する内蔵フラッ
シュ回路54bとを備え、この内蔵フラッシュ回路54
bがボディ側CPU20により制御されるようになされ
ている。
【0055】また、上述した表示装置142は、図14
に取り出して示すように、赤色LED144を備え、こ
の赤色LED144のカソード側端子はボディ側CPU
20の2個の制御端子P5,P6に接続されている。こ
こで、ボディ側CPU20はおり、測光センサ138を
介してフォーカシングスクリーン132の明るさが暗い
と判断される場合には、一方の制御端子P5のみをオン
状態とし、赤色LED144の発光輝度を低く押え、一
方、明るいと判断される場合には、両方の制御端子P
5,P6を共にオン状態とし、赤色LED144の発光
輝度を高く設定している。この様に、赤色LED144
は、ボディ側CPU20により、フォーカシングスクリ
ーン132の明るさ(即ち、被写体像の明るさ)に応じ
た発光輝度で発光制御されている。
【0056】一方、上述したTTL受光素子150は、
TTL積分回路166を介してボディ側CPU20に接
続されているが、このTTL積分回路166には、TT
L受光素子150での受光量を積分する為のコンデンサ
168が接続されている。また、このTTL積分回路1
66には、ボディ側CPU20からの制御信号をデジタ
ル/アナログ変換する為のD/A変換回路170が接続
されている。そして、このTTL積分回路166は、図
15に取り出して示すように、TTL受光素子150で
受光した受光量が所定の値に到達すると、フラッシュの
発光を停止すべく(即ち、発光量を規定すべく)クエン
チ信号を出力するクエンチ信号出力端子166aを備え
ている。このクエンチ信号出力端子166aは、内蔵フ
ラッシュ54の内蔵フラッシュ回路54b(及び/また
は外部フラッシュ162の外部フラッシュ回路162
c)に夫々接続されている。尚、このクエンチ信号出力
端子166aは、外部フラッシュ回路162cには、上
述したアクセサリシュー42の図示しない接続端子群を
介して接続されている。
【0057】この様にして、ボディ側CPU20は、内
蔵フラッシュ54での発光量(及び/または、外部フラ
ッシュ162での発光量)を、フィルムの感光面に入射
した被写体光の光量に基づき、制御することが出来る事
になる。
【0058】更に、ボディ側CPU20には、シャッタ
釦26の半押しでオンする測光スイッチ60、シャッタ
釦の全押しでオンするレリーズスイッチ62、メイン釦
30のスライド移動に応じてオン/オフされるメインス
イッチ76、UPスイッチ66、DOWNスイッチ6
8、Tv/Avスイッチ64、モードスイッチ70、内
蔵フラッシュポップアップ検知スイッチ72、パノラマ
切り換えスイッチ74等が接続されている。
【0059】次に、フローチャートに基づいて、本実施
例のカメラの制御について説明する。メインルーチンと
しては、待機状態に対応するPOFFループと、動作状
態のPONループがある。即ち、PONループから本実
施例のカメラを制御する各処理が実行される。制御処理
としては、この一実施例においては、シャッタ釦26の
全押しによる撮影を制御するレリーズ処理を取り上げて
説明する。
【0060】「メインルーチン」図16は、本実施例の
カメラの制御のメインルーチンを表わすフローチャート
である。このフローチャートは、カメラにバッテリーが
装着された時点で開始される。バッテリがカメラボディ
10に装填されると、まず、割り込み処理を禁止し、フ
ラグの初期化、RAM・レジスタの初期化、ROMのサ
ムチェックなどのイニシャライズ処理を実行する(S1
601、S1603)。つぎに、一旦パワーホールドオ
ン状態として、カメラ全体のハードウエアに電源を供給
し、EEPROM106に保存されているデータをCP
U20のRAMに書き込む(S1605、S160
7)。以上の処理が終了すると、カメラボディ10側の
メインスイッチ76がオフ状態の時に繰り返し実行され
るPOFFループへと処理は進む。
【0061】『POFFループ』POFFループでは、
まず、SW操作表示ループがコールされる。SW操作表
示ループにおいては、レリーズスイッチ62、測光スイ
ッチ60、メインスイッチ76等のオン・オフの状態に
応じて“1”または“0”がセットされる、レリーズS
W、測光SW、メインSW等の各フラグ、およびに各ス
イッチの操作に応じてセットされる各種のフラグがCP
Uに入力され、これに基づいて外部表示LCDパネル3
4の表示の制御が行なわれる(S1609、S161
1)。ここで、メインSWに“0”がセットされている
場合(即ち、メイン釦36がOFF位置にある場合)に
は、128msの周期でSW操作表示ループのみが2回
コールされ(S1609、S1611)、ポップアップ
釦32の押し込みに応じて内蔵フラッシュ54がポップ
アップし、内蔵フラッシュポップアップ検知スイッチ7
2がONした場合にのみ内蔵フラッシュ54の充電処理
を実行し(S1619、S1621)、パワーホールド
OFFの状態が保持される(S1623、S1627、
S1629)と共に、表示装置142における英字
「P」の消灯を実施する(S1625)。
【0062】また、メインSWに“1”がセットされて
いても(即ち、メイン釦36がグリーン位置またはON
位置にあっても)、(1)レリーズスイッチ、(2)測
光スイッチ、がいずれもOFFされている場合には、や
はり、ポップアップ釦32の押し込みに応じて内蔵フラ
ッシュ54がポップアップし、内蔵フラッシュポップア
ップ検知スイッチ72がONした場合にのみ内蔵フラッ
シュ54の充電処理を実行し、表示装置142における
英字「P」の消灯を実施した上で、パワーホールドOF
Fの状態が保持されたままで、128msの周期でSW
操作表示ループのみが2回コールされる(S1615か
らS1629、S1609、S1611)。POFFル
ープ実行中に上記(1)及び(2)のいずれかがONに
なると、第17A図及び第17B図に示すRESTAR
T処理が実行される。
【0063】『RESTART』図17A、図17B
は、RESTART処理を表わすフローチャートであ
る。RESTART処理は、図16に示すPOFFルー
プにおいて、メインSWに“1”がセットされている状
態で、上述の(1)及び(2)のいずれかのフラグに
“1”がセットされた場合に実行される処理である。S
1701で、パワーホールドONとして、カメラのハー
ドウエア全体に電源を供給し、再度EEPROMのデー
タを読み込みRAMに書き込む(S1703)。S13
05で、以降に実行されるPONループの繰り返し回数
を、カウンタPONタイマにセットして、PONループ
へと処理が進む。
【0064】『PONループ』PONループでは、カメ
ラボディ10と撮影レンズ12、内蔵フラッシュ54、
外部フラッシュ162との通信、測光処理、測光結果に
基づいて、Tv/Av値を算出するAE演算などを実行
する。また、レリーズ処理の制御も行なう。まず、PO
Nループの繰り返しの周期を定めるために、128ms
タイマをスタートさせ(S1707)、外部表示LCD
パネル34の表示をSW操作表示ループにより制御する
(S1709)。メインSWに“1”がセットされてい
れば(S1711:メインSW=“1”)、内蔵フラッ
シュ54及び外部フラッシュ162からカメラボディ1
0へのデータ通信およびカメラボディ10と撮影レンズ
12との間の通信が行なわれる(S1713、S171
5)。特に、S1715のレンズ通信においては、射出
瞳位置情報(exp)が、逆数の形(1/exp)で撮
影レンズ12からカメラボディ10へ通信される。
【0065】次に、通常の測光処理が行なわれ(S17
17)、A/D変換回路154から出力される分割測光
用の各センサ(受光素子138)からの各出力(B1
A/D変換値、D A/D変換値、C2 A/D変換
値、C1 A/D変換値、A A/D変換値、B2 A/
D変換値)からの被写体輝度データ(BVADrB1,
BVADrD,BVADrC2,BVADrC1,BV
ADrA,BVADrB2)を所定のアルゴリズムで算
出する。そして、これら算出した測光データに基づいて
AE演算が行なわれる(S1719)。
【0066】尚、S1717における測光処理、及びS
1719におけるAE演算は、夫々、サブルーチンとし
て後に詳細に説明する。AE演算の結果に基づいて、所
定のデータがカメラボディ10から内蔵フラッシュ54
及び外部フラッシュ162に送信(S1721)された
後、演算結果を含めた表示処理が、SW操作表示ループ
により行なわれる(S1723)。
【0067】そして、画面サイズ変更装置56において
パノラマモードが設定されているか否かを判断し(S1
725)、スライド釦58がパノラマサイズを示すパノ
ラマ位置にあり、パノラマ切り換えスイッチ74がオン
されている場合には、パノラマ設定状態を示す英字
「P」を表示させ(S1727)、通常の35mmフル
サイズを示す通常位置にあり、パノラマ切り換えスイッ
チ74がオフされている場合には、英字「P」の表示を
停止させる(S1729)。尚、S1727におけるパ
ノラマ表示ON処理、及び、S1729におけるパノラ
マ表示OFF処理は、夫々、サブルーチンとして後に詳
細に説明する。
【0068】この後、ポップアップ釦32の押し込みに
応じて内蔵フラッシュ54がポップアップし、内蔵フラ
ッシュポップアップ検知スイッチ72がONした場合に
のみ内蔵フラッシュ54の充電処理を実行し(S173
1、S1733)、シャッタ釦26が全押しされた場合
(S1735:レリーズSW=“0”)には、レリーズ
処理を実行する。このレリーズ処理に関しては、後に詳
細に説明する。レリーズスイッチ62がOFF状態の場
合には(S1731:レリーズSW=“1”)、AFル
ープをコールし、128msタイマがタイムアップする
までは、レリーズSWの状態をモニタしつつ、繰り返し
AFループをコールする(S1735からS173
9)。128ms経過後、測光SWがOFF状態
(“0”がセットされている状態)であり、S1705
でセットされた回数だけPONループが繰り返される
と、POFFループへと処理は移行する(S1743〜
S1745)。一方、上記以外の場合には、PONルー
プが繰り返されることになる。
【0069】『レリーズ処理』図18は、レリーズ処理
を説明するフローチャートである。このレリーズ処理で
は、測光処理(S1801)、内蔵フラッシュ54及び
外部フラッシュ164からカメラボディ10へのデータ
通信(S1803)、後述するAE演算(S180
5)、AE演算結果に基づくカメラボディ10から内蔵
フラッシュ54及び外部フラッシュ164へのデータ通
信(S1807)、SW操作表示ループ(S1809)
が行なわれた後に、ミラーアップ、絞り制御(S181
1)、露光処理(S1813)、フィルム巻き上げ、ミ
ラーダウン(S1815)の一連の露出動作が実行され
る。レリーズ処理が終了すると、再び、図17A及び図
17Bに示すPONループへ処理が移行する。ここで、
上述したS1807において、尚、S1813における
露光処理は、後にサブルーチンとして詳細に説明する。
【0070】「測光処理」次に、図19A乃至図19D
に示すフローチャートを参照して、図17Aに示す『R
ESTART』中のS1717、又は、図18に示す
『レリーズ処理』中のS1801でコールされる測光処
理での制御手順を詳細に説明する。
【0071】この測光処理においては、概括的には、分
割センサをB1→D→C2→C1→A→B2の順序で1
6回繰り返し測光し、夫々の分割センサの出力値から得
られたA/D値の最小値及び最小値の平均値を求めて、
この平均値を以て対応する分割センサにおける各被写体
輝度データ(BVADrB1,BVADrD,BVAD
rC2,BVADrC1,BVADrA,BVADrB
2)とする様にそのアルゴリズムを設定されており、特
に、この一実施例の特徴としては、分割センサDの測光
を実行する間は、パノラマモードが設定されている場合
には、パノラマモードであることを示す英字「P」の表
示を中断するように設定されている。
【0072】この測光処理が開始されると、先ず、各分
割センサA,B1,B2,C1,C2,Dにおける測光
出力のA/D変換値の逆数の最大値を各々示すデータ
(BVADrMAXA,BVADrMAXB1,BVA
DrMAXB2,BVADrMAXC1,BVADrM
AXC2,BVADrMAXD)に最小値00hを入力
し(S1901)、次に、各分割センサA,B1,B
2,C1,C2,Dにおける測光出力のAD変換値の逆
数の最小値を各々示すデータ(BVADrMINA,B
VADrMINB1,BVADrMINB2,BVAD
rMINC1,BVADrMINC2,BVADrMI
ND)に最大値FFhを入力する(S1903)。そし
て、この測光処理の繰り返し実行回数を規定するCOU
NTERに「16」を入力し(1905)、LOOPル
ープへと処理は移行する。
【0073】このLOOPループにおいては、先ず、分
割測光センサ138B1を選択し(S1907)、この
分割測光センサ138B1からの測光出力をA/D変換
してA/D値を求める(S1909)。そして、このA
/D値がこれに対応する最大値BVADrMAXB1よ
り大きいかを判断する(S1911)。この比較の結
果、A/D値がこれに対応する最大値BVADrMAX
B1よりも大きいと判断されると、この最大値BVAD
rMAXB1にA/D値を入力し(S1913)、この
分割測光センサ138B1における演算手順を抜け出
る。
【0074】一方、S1911において、A/D値がこ
れに対応する対応する最大値BVADrMAXB1より
も大きくないと判断されると、今度は、A/D値がこれ
に対応する対応する最小値BVADrMINB1よりも
小さいかを判断する(S1915)。この比較の結果、
A/D値がこれに対応する最小値BVADrMINB1
よりも小さいと判断されると、この最小値BVADrM
INB1にA/D値を入力し(S1917)、小さくな
いと判断されると、この分割測光センサ138B1にお
ける演算手順を抜け出る。
【0075】即ち、この分割測光センサ138B1に着
目すれば、S1911〜S1917を16回測定するこ
とにより、結果としてA/D値の最大値(BVADrM
AXB1)と最小値(BVADrMINB1)とを求め
るものである。
【0076】次に、分割センサ138Dにおける測光演
算に移行することになるが、この測光演算処理に先立
ち、現在、パノラマモードが設定されているかが判断さ
れ(S1919)、パノラマモードが設定されている場
合には、表示装置142における英字「P」の表示を停
止させ(S1921)た上で、分割センサ138Dにお
ける測光演算を開始し、パノラマモードが設定されてい
ない場合には、S1921を実行せず、分割センサ13
8Dにおける測光演算を開始する。
【0077】即ち、S1923で分割センサ138Dを
選択すると、S1925〜S1933で、上述したS1
909〜1917と同様な手順を実行して、分割センサ
138DにおけるA/D値の最大値(BVADrMAX
D)と最小値(BVADrMIND)とを求める。
【0078】この様に、分割センサ138Dにおける測
光演算が終了すると、次に、分割センサ138C2にお
ける測光演算に移行することになるが、この測光演算処
理に先立ち、パノラマモードが設定されている場合にお
ける英字「P」の表示動作を再開すべく、S1935及
びS1937が実行される。即ち、現在、パノラマモー
ドが設定されているかが判断され(S1935)、パノ
ラマモードが設定されている場合には、表示装置142
における英字「P」の表示を再開させ(S1937)た
上で、分割センサ138C2における測光演算を開始
し、パノラマモードが設定されていない場合には、S1
937を実行せず、分割センサ138C2における測光
演算を開始する。
【0079】次に、S1939で分割センサ138C2
を選択すると、S1941〜S1949で、上述したS
1909〜1917と同様な手順を実行して、分割セン
サ138C2におけるA/D値の最大値(BVADrM
AXC2)と最小値(BVADrMINC2)とを求め
る。
【0080】また、S1951で分割センサ138C1
を選択すると、S1953〜S1961で、上述したS
1909〜1917と同様な手順を実行して、分割セン
サ138C1におけるA/D値の最大値(BVADrM
AXC1)と最小値(BVADrMINC1)とを求め
る。
【0081】また、S1963で分割センサ138Aを
選択すると、S1965〜S1973で、上述したS1
909〜1917と同様な手順を実行して、分割センサ
138AにおけるA/D値の最大値(BVADrMAX
A)と最小値(BVADrMINA)とを求める。
【0082】更に、S1975で分割センサ138B2
を選択すると、S1977〜S1985で、上述したS
1909〜1917と同様な手順を実行して、分割セン
サ138B2におけるA/D値の最大値(BVADrM
AXB2)と最小値(BVADrMINB2)とを求め
る。
【0083】この様にS1907〜S1987を実行し
た後、COUNTERの値を「1」だけ減算し(198
9)、COUNTERの値が「0」になるまで、即ち、
上述した測光繰り返し回数である「16」回が終了する
まで、LOOPループが繰り返し実行され、COUNT
ERの値が「0」に至った時点で、分割センサ138B
1の被写体輝度データBVADrB1を、A/D値の最
大値(BVADrMAXB1)と最小値(BVADrM
INB1)の平均値から設定し、分割センサ138Dの
被写体輝度データBVADrDを、A/D値の最大値
(BVADrMAXD)と最小値(BVADrMIN
D)の平均値から設定し、分割センサ138C2の被写
体輝度データBVADrC2を、A/D値の最大値(B
VADrMAXC2)と最小値(BVADrMINC
2)の平均値から設定し、分割センサ138C1の被写
体輝度データBVADrC1を、A/D値の最大値(B
VADrMAXC1)と最小値(BVADrMINC
1)の平均値から設定し、分割センサ138Aの被写体
輝度データBVADrA1を、A/D値の最大値(BV
ADrMAXA)と最小値(BVADrMINA)の平
均値から設定し、分割センサ138B2の被写体輝度デ
ータBVADrB2を、A/D値の最大値(BVADr
MAXB2)と最小値(BVADrMINB2)の平均
値から設定する。この様にして、一連の測光処理の制御
手順を終了して、もとのルーチンにリターンする。
【0084】この様に、この一実施例においては、パノ
ラマモードであることを示す英字「P」が投光表示され
るフォーカシングスクリーン132の周囲領域Dを分割
測光する為に配設された分割センサ138Dでの測光が
実施される間は、パノラマモードが設定されている場合
であっても、パノラマモードであることを示す英字
「P」の表示は、例え、上述したS1727で点灯処理
されていたとしても強制的に消灯されることになる。こ
の結果、この英字「P」が投光表示されることによるフ
ォーカシングスクリーン132の周囲領域Dの検出輝度
上昇が防止され、被写体光の光量にに応じた正確な測光
が達成されることになる。
【0085】尚、上述した説明においては、分割センサ
をB1→D→C2→C1→A→B2の順序で16回繰り
返し測光する様に説明したが、その順序は説明した順序
に限定されることなく、任意に選択されるものである
し、また、その繰り返し回数も任意に設定され得るもの
であることはいうまでも無い。
【0086】また、上述した英字「P」の消灯時間は、
分割センサ138Dでの測光が実施される間だけである
ので、極めて短い(例えば、100μsec)であり、
撮影者が全くその消灯に気がつくことが出来ない程度に
設定されている。
【0087】「AE演算」次に、図20A及び図20B
に示すフローチャートを参照して、図17Aに示す『R
ESTART』中のS1719、又は、図18に示す
『レリーズ処理』中のS1805でコールされるAE
(自動露出モード)演算での制御手順を詳細に説明す
る。
【0088】本実施例では、露出モードとして、メイン
釦36をグリーン位置に切り換えて設定されたグリーン
モード、また、メイン釦36をON位置に切り換えて設
定変更可能となるプログラム演算モード(測光結果に基
づいて自動的にシャッタ速度および絞り値を設定する通
常のプログラム自動露出モード)、オート演算モード
(手動設定されたシャッタ速度と測光結果から絞り値を
自動設定するレンズオートのシャッタ速度優先自動露出
モード、および手動設定された絞り値と測光結果からシ
ャッタ速度を自動設定する絞り優先自動露出モード)、
およびマニュアル演算モードを有し、さらに、図示しな
いが、およびバルブ処理モードを有している。
【0089】即ち、AE演算処理においては、先ず、ボ
ディ側CPU20のRAMをイニシャライズし(S20
01)、測光等に関する各種フラグをイニシャライズし
(S2003)、この後、レンズ補正演算サブルーチン
をコールする(S2005)。このレンズ補正演算サブ
ルーチンでは、図17Aに示した「RESTART」の
処理中の「レンズ通信」(S1715)において、レン
ズボディ10側のCPU20から入力した撮影レンズの
種類に応じた各種レンズデータに基づいて、レンズ補正
演算処理を実行する。
【0090】次に、S1717またはS1801で実行
される測光処理で求められた測光センサ138の各分割
センサからの被写体輝度データ(BVADrB1,BV
ADrD,BVADrC2,BVADrC1,BVAD
rA,BVADrB2)を各々、演算に適した演算用被
写体輝度Bv値に変換し(S2007)、さらに、この
演算用被写体輝度Bvと、S2005において演算した
レンズ補正値により、各分割センサ毎の光量値Lv′を
求め(S2009)、この各分割センサ毎の光量値L
v′から、分割アルゴリズムに基づいてその被写体に適
した1個の光量値Lv′を算出する(S2011)。
尚、このS0211における分割アルゴリズムの処理手
順については、サブルーチンとして後に詳細に説明す
る。
【0091】そして、予め演算に適するように変換した
演算用フィルム感度Svおよび撮影者が設定した露出補
正値Xvに基づいて光量値Lvを求め(S2013)、
現在設定されているAEモード(ナンバー)に対応する
値をXに入れる(S2015)。
【0092】この後、S2017では、Xに入れた数値
に基づき、対応するAEモードを選択する。即ち、X=
0で「プログラムモード」に分岐する場合には、S20
19でプログラム演算サブルーチンをコールする。
【0093】さらに、X=1で「AUTOモード」に分
岐する場合は、S2021でAUTO演算サブルーチン
をコールし、X=2で「マニュアルモード」に分岐する
場合は、S2023でマニュアル演算サブルーチンをコ
ールし、X=3で「バルブモード」に分岐する場合に
は、S2025でバルブ処理サブルーチンをコールす
る。
【0094】ここでは各サブルーチンの説明は省略する
が、各モードに対応したTv値とAv値とが求められ
る。そして、Tv値とAv値に基づいてEEパルス数を
求め(S2027)、さらに外部フラッシュに、発光す
るか否か、どの程度の発光とするか、後幕シンクロであ
るのか等のデータを送る(S2029)。上記EEパル
スとは、制御用の絞り値Avに対応させて絞りを止める
ために用いるパルスである。この後、TTL調光レベル
用のデータを設定、即ち、フラッシュ撮影時にクエンチ
信号を出力してフラッシュの発光を停止させるためのT
TLデータを設定して(S2031)、リターンする。
尚、このS2031におけるTTL設定の処理手順は、
サブルーチンとして、後に詳細に説明する。
【0095】「パノラマ表示ON」次に、図21に示す
フローチャートを参照して、上述した『RESTAR
T』中でのS1727におけるパノラマ表示ON処理で
実行される制御手順を詳細に説明する。
【0096】先ず、このパノラマ表示ON処理では、概
括的には、被写体輝度が高い場合には、パノラマモード
が設定されていることを表示する英字「P」を明白に表
示する為、この英字「P」を明点灯し、被写体輝度が低
い場合には、英字「P」を明点灯する必要が無いので、
暗点灯する様に基本的に制御され、更に、被写体輝度が
暗から明に移る場合の、暗点灯から明点灯に移行するス
レッシュホールド値を、被写体輝度が明から暗に移る場
合の、明点灯から暗転等に移行するスレッシュホールド
値より高く設定している。
【0097】この様に、明点灯と暗点灯との間での切り
換え動作に、図22に示すような所定のヒステリシスを
設けることにより、単一のスレッシュホールド値を設定
する場合と比較して、被写体輝度がこの単一のスレッシ
ュホールド値付近で変化する場合の、英字「P」の発光
輝度の変化の繰り返し、即ち、表示のちらつきを防止す
ることが出来ることになる。
【0098】具体的には、このパノラマ表示ON処理は
図21に示す様に、上述したS1725においてパノラ
マモードが設定されていると判断される場合に実行され
るもので、先ず、カメラボディ10側のCPU20にお
ける制御端子P6がオン状態となるようにセットされて
いるか否かを判断し(S2101)、オン状態となるよ
うにセットされていると判断される場合(YES)に
は、測光センサ138の中の、フォーカシングスクリー
ン132における周縁部Dを測光するように設定された
分割センサ138Dの、上述したステップS2007で
算出された所の演算用被写体輝度Bv値(以下、BvD
と呼ぶ。)が9.5(Ev)よりも小さいか否かを判断
し(S2103)、小さいと判断される場合には、フォ
ーカシングスクリーン132の明るさが暗い(即ち、被
写体光輝度が低い)と判断される場合であるので、制御
端子P5をオン状態に、また、制御端子P6をオフ状態
とする様にセットする(S2105)。なお、本明細書
においては、フィルム感度をISO=100(Sv=
5)とした場合のEv値を示している。
【0099】この結果、表示装置142はフォーカシン
グスクリーン132の左上部(即ち、分割領域D)に、
現在、パノラマモードが設定されていることを示す英字
「P」を暗点灯する。
【0100】一方、S2101で制御端子P6がオフ状
態となっていると判断される場合(NO)には、BvD
が10.5(Ev)以上であるか否かを判断し(S21
07)、以上であると判断される場合には、フォーカシ
ングスクリーン132の明るさが明るい(即ち、被写体
光輝度が高い)と判断される場合であるので、両方の制
御端子P5,P6を共にオン状態とする様にセットする
(S2109)。
【0101】この結果、表示装置142はフォーカシン
グスクリーン132の左上部(即ち、分割領域D)に、
現在、パノラマモードが設定されていることを示す英字
「P」を明点灯する。
【0102】ここで、上述したS2103でBvDが
9.5(Ev)よりも小さくはないと判断される場合に
は、被写体光輝度が明状態から暗状態に移行している途
中において、上述したヒステリシスを達成する為、上述
したS2109に進み、明点灯状態を維持する。
【0103】この様に、S2105において暗点灯、ま
たは、S2109において明点灯をした上で、一連のパ
ノラマ表示ON処理における制御手順を終了し、元のル
ーチンにリターンする。
【0104】「パノラマ表示OFF」次に、図23に示
すフローチャートを参照して、上述した『RESTAR
T』中のS1729におけるパノラマ表示OFF処理で
実行される制御手順を詳細に説明する。このパノラマ表
示OFF処理がコールされると、S2301において、
カメラボディ10側のCPU20における両制御端子P
5,P6を共にオフ状態となるようにセットし、元のル
ーチンにリターンする。この様にして、表示装置142
はパノラマモードが現在設定されていることを示す英字
「P」の表示を停止する。
【0105】「露光処理」次に、図24に示すフローチ
ャートを参照して、上述した『レリーズ処理』中のS1
813における露光処理で実行される制御手順を詳細に
説明する。
【0106】この露光処理がコールされると、先ず、シ
ャッター開タイマをスタートさせて(S2401)、フ
ォーカルプレーンシャッタユニット90において先幕を
スタートさせ(S2403)、設定されたシャッタスピ
ードが同調速以下か否かを判断し(S2405)、同調
速以下でない場合、即ち、同調速よりも速いシャッタス
ピードが設定されている場合には、TTLフラッシュ発
光制御を実行せずに、シャッタ開時間の終了を待ち(S
2407)、シャッタの後幕をスタートさせ(S240
9)、一定時間ウエイトしてから(S2411)、一連
の制御手順を終了して、元のルーチンにリターンする。
【0107】一方、上述したS2405において、設定
されたシャッタスピードが同調速以下であると判断され
る場合には、上述したS1805の「AE演算」で実行
される所の、後に詳述する「TTLデータ設定」におい
て設定されるTTLデータ(即ち、フラッシュの発光の
終了を規定するクエンチ信号の出力タイミングを規定す
るTTLレベルにより求められる所の、TTL D/A
値やTTLゲイン値やD/A値)を通信により得てセッ
トし(S2413)、一旦、フラッシュが発光中である
ことを示すフラッシュ発光中フラグをクリアーする(S
2415)。この後、このフラッシュ発光中フラグのセ
ット状態を判断する(S2417)。即ち、この露光処
理は図24に示す制御手順が繰り返し実行されることに
なるが、最初の制御手順においては、S2415を通る
ので、このS2417においては、必ずフラッシュ発光
中フラグがクリアーされていると判断されることにな
る。
【0108】このS2417において、フラッシュ発光
中フラグがクリアーされていると判断されると、次に、
先幕が全開状態であるか否かを判断し(S2419)、
未だ全開状態ではないと判断される場合には、シャッタ
ー開時間が終了したかを判断し(S1427)、シャッ
ター開時間が終了していない場合には、上述したS22
417に戻り、フラッシュ発光中フラグのセット状態を
再び判断する。
【0109】一方、上述したS2419において、先幕
が全開したと判断されると、この時点以降において、フ
ラッシュの発光動作が許可されることになるので、TT
L受光素子150を用いてのTTLフラッシュ撮影の為
の積分演算をスタートし(S2421)、このTTL演
算結果に基づき、フラッシュの発光動作を実行する(S
2423)。そして、フラッシュ発光中フラグをセット
して(S2425)、上述したS2427に進み、シャ
ッター開時間が終了したかを判断する。
【0110】ここで、このフラッシュの発光動作は、一
度実行されると、フラッシュ発光中フラグがセットされ
るので、シャッター開時間が終了しない状態でのS24
17においては、既に発光中であると判断され、S24
19〜S2425は実行されずに、直接、S2427に
制御手順は飛ぶ。この様に、1回の露光処理において
は、1回しかフラッシュ発光は実行されない様に設定さ
れている。尚、上述した様に、フラッシュの発光停止
は、「AE演算」で実行される所の、後述する「TTL
データ設定」において設定されるTTLレベルに応じて
出力されるクエンチ信号により規定されるものである。
【0111】そして、シャッター開時間が終了すると、
上述したS2409に進み、シャッターの後幕がスター
トし、シャッタの閉じ動作が開始する。
【0112】ここで、S2423におけるフラッシュ発
光動作においては、外部フラッシュ162に対しては、
これがアクセサリーシュー42に取り付けられている、
いないに拘らず、フラッシュ発光開始信号及びクエンチ
信号が出力され、内蔵フラッシュ54に対しては、上述
した様に、内蔵フラッシュポップアップ検知スイッチ7
2がONして、充電処理が完了している場合にのみ、フ
ラッシュ発光開始信号が出力される様に設定されてい
る。
【0113】この様にして、S2411までの制御手順
が終了することにより、一連の制御手順は完了し、元の
ルーチンにリターンする。
【0114】「分割アルゴリズム演算」次に、図25A
及び図25Bに示すフローチャートを参照して、上述し
た『AE演算』中のS2011における分割アルゴリズ
ム演算で実行される制御手順を詳細に説明する。
【0115】この分割アルゴリズム演算においては、概
略的には、6個の分割センサ毎の光量値Lv′に基づ
き、測光センサ138全体としてのLv′を求める演算
を実行するものであるが、この演算に際して、中央重点
モード、可変中央重点モード、可変低輝度優先モードの
いずれかを選択し、夫々に応じた3種類の重み付け係数
a,b,cを設定して全体としてのLv′を演算すると
共に、特に、この一実施例の特徴として、パノラマモー
ドが設定されている場合には、基本的に、パノラマモー
ドが設定されていることを表示する英字「P」が投光表
示される検出領域Dの重み付け係数cを、この検出領域
Dの測光出力が低い場合に「0」とする、即ち、この検
出領域Dの測光結果を無視する様に設定されている。
【0116】先ず、6つの検出領域A,B1,B2,C
1,C2,Dから3つの同心円状の分割領域(中心から
外側に向かいα、β、γ)を規定し、上述したS200
9で求められた合計で6個の分割センサ138A,13
8B1,138B2,138C1,138C2,138
D毎の光量値Lv′A,Lv′B1,Lv′B2,L
v′C1,Lv′C2,Lv′Dから、夫々のEv値
(即ち、Evα、Evβ、Evγ)を求める(S250
1)。
【0117】即ち、先ず、中心に位置する検出領域Aの
みから中心分割領域αを規定し、このαのEv値(Ev
α)を光量値Lv′Aから求め、この中心分割領域αの
外周に位置する検出領域の中のB2、C1、C2の3箇
所から中間分割領域βを規定し、このβのEv値(Ev
β)を、光量値Lv′B2、Lv′C1、Lv′C2を
用いて、以下の式から求める。即ち、Evβを、 Evβ=(Lv′B2×2+Lv′C1+Lv′C2)
/4 から求める。更に、最外周に位置する検出領域Dのみか
ら外周分割領域γを規定し、このγのEv値(Evγ)
を光量値Lv′Dから求める。ここで、Lv′B1をE
vβの演算から除外する理由は、通常の撮影状態である
横位置において、空に相当する検出領域であるB1の情
報を無視する為である。
【0118】次に、中間分割領域βにおける最小値Ev
βminを、Lv′B1、Lv′B2、Lv′C1、L
v′C2から算出する(S2503)。このEvβmi
nは、後に説明するS2519における順光における低
輝度優先処理において用いられる。そして、このように
して得られたEvα、Evβ、Evγ、Evβminの
4つの値のリミットを16.5(Ev)でかける(S2
505)。即ち、あまり明る過ぎる情報をカットする。
次に、EvαからEvγを引いた値からEvdefを規
定する(S2507)。そして、このように規定された
Evdefから、以下の分割アルゴリズムを規定する。
【0119】先ず、このようにして規定したEvdef
から係数kk1(可変重み付け係数)を算出する。具体
的には、0≦|Evdef|≦1の時に、kk1=|E
vdef|×8と演算し、また、|Evdef|>1の
時に、kk1=16−|Evdef|×8と演算する
(S2509)。
【0120】次に、|Evdef|<3/8か否かを判
断し(S2511)、YESの場合、即ち、|Evde
f|≦2/8(Ev)である場合には、中心分割領域α
と外周分割領域γとの間に光量の差の無い比較的フラッ
トな被写体光であると判断されるので、中央重点モード
を選択し、後に説明する平均演算における3種類の重み
付け係数a,b,c、即ち、中央分割領域α用の重み付
け係数a、中間分割領域用の重み付け係数b、外周分割
領域γ用の重み付け係数cに、「4」,「3」,「1」
を夫々設定する(S2513)。換言すれば、この中央
重点モードにおいては、中央分割領域α及び中間分割領
域βの所謂中央部付近の重み付けが高く、また、外周分
割領域γの重み付けが低く設定される。
【0121】一方、S2511でNOの場合、即ち、被
写体光がフラットでは無く、ハイコントラストである判
断される場合には、次に、逆光か順光かを判断する。即
ち、先ず、Evdef<0かを判断する(S251
5)。このS2515でYESの場合、即ち、Evde
f≦−3/8(Ev)の場合には、外周分割領域γの光
量が、中心分割領域αにおける光量よりもかなり高いこ
こと、即ち、逆光であることを意味しているので、逆光
に強い可変中央重点モードを選択し、3種類の重み付け
係数a,b,cに、「kk1」,「kk1」,「1」を
夫々設定する(S2517)。
【0122】即ち、この可変中央重点モードにおいて
は、外周分割領域γの重み付けを低く設定し、中央部付
近の重み付けを高く設定して、逆光時に暗くなる中央部
付近を明るく写し出される様に補正するものであるが、
特に、「可変」を達成する為、中央分割領域α及び中間
分割領域βの夫々の重み付け係数a,bには、上述した
S2509でEvdefに基づき算出される可変重み付
け係数kk1が共に設定される。
【0123】このように中央部付近の重み付けをEvd
efに応じた「可変」状態とすることにより中央分割領
域αと外周分割領域γとの輝度差(Evdef)が1
(Ev)の時に、中央部付近へ最大の重み付けがなさ
れ、この輝度差(Evdef)が1(Ev)よりも大き
く、または、小さくなるにつれて、中央部付近への重み
付けの程度が徐々に小さくなる様に設定されている。換
言すれば、この逆光時における中央部付近への重み付け
においては、中央分割領域αの輝度が低いとき程、その
重み付けの程度が高められる様に、即ち、中央部におけ
る低輝度優先状態で「可変」に設定されている。
【0124】また、S2515でNOの場合には、Ev
def≧3/8(Ev)であり、被写体光がフラットで
も逆光でも無いと判断されるので、この場合には、中間
分割領域βのEv値(Evβ)として、上述したS25
01と関り無く中間分割領域βにおける最小値Evβm
inを設定し(S2519)、可変低輝度重点モードを
選択する(S2521)。この可変低輝度優先モードに
おいては、3種類の重み付け係数a,b,cに、
「1」,「1」,「kk1」を夫々設定する。即ち、こ
の可変低輝度重点モードにおいては、中央部付近の重み
付けを低く設定し、外周分割領域の重み付けを高く設定
するのであるが、特に、「可変」を達成する為、外周分
割領域の重み付け係数cに、上述したS2509でEv
defに基づき算出される可変重み付け係数kk1が設
定される。
【0125】このように外周部付近の重み付けをEvd
efに応じた「可変」状態とすることにより中央分割領
域αと外周分割領域γとの輝度差(Evdef)が1
(Ev)の時に、外周部付近へ最大の重み付けがなさ
れ、この輝度差(Evdef)が1(Ev)よりも大き
く、または、小さくなるにつれて、外周部付近への重み
付けの程度が徐々に小さくなる様に設定されている。換
言すれば、この順光時における外周部付近への重み付け
においては、外周分割領域γの輝度が低いとき程、その
重み付けの程度が高められる様に、即ち、外周部におけ
る低輝度優先状態で「可変」に設定されている。
【0126】このようにS2511〜S2521におい
て、中央重点モード、可変中央重点モード、可変低輝度
優先モードのいずれかを選択し、夫々に応じた3種類の
重み付け係数a,b,cを設定した後、パノラマモード
が設定され、且つ、分割センサ138Dの出力が−1
(Ev)よりも小さいと判断される場合にのみ、上述し
た重み付け係数cを「0」に強制的に設定する(S25
23〜S2527)。即ち、上述したEvdefに応じ
て中央重点モード、可変中央重点モード、可変低輝度優
先モードのいずれが選択されていても、パノラマモード
が設定されていれば、これが設定されていることを示す
英字「P」が検出領域D(即ち、外周分割領域γ)に投
光表示されることになる。しかしながら、この検出領域
D(即ち、分割領域γ)を測光する分割センサ138D
の測光出力が小さく(BvD<−1)、図30に示す様
に、英字「P」の投光表示が分割センサ138Dの測光
出力に影響を与える場合には、これを排除すべく、検出
領域D(即ち、外周分割領域γ)への重み付け係数cを
「0」として、この検出領域Dの測光結果を無視する様
に設定されている。
【0127】一方、S2523でパノラマモードが設定
されておらず、ノーマルサイズの撮影領域が設定されて
いると判断される場合には、S2525及びS2527
は実行されない。
【0128】そして、以上の様にして算出されたEv
α、Evβ、Evγ、及び、以上の様にして設定された
重み付け係数a,b,cを用いて、以下に示す平均演算
式により、測光センサ138全体としての光量値Lv′
を求める(S2529)。即ち、 Lv′=(a×Evα+b×Evβ+c×Evγ)/
(a+b+c)
【0129】検出領域D(即ち、外周分割領域γ)を測
光する分割センサ138Dの測光出力が小さく(BvD
<−1)、図30に示す様に、英字「P」の投光表示が
分割センサ138Dの測光出力に影響を与える場合に
は、重み付け係数cは「0」に設定されるので(S25
27)、上述した平均演算式は、 Lv′=(a×Evα+b×Evβ)/(a+b) となり、英字「P」の投光表示により影響を受ける検出
領域D(即ち、外周分割領域γ)の測光出力は、この光
量値Lv′の演算には全く用いられないことになる。
【0130】このように、パノラマモードが設定された
状態で、これが設定されていることを示す英字「P」が
投光表示された検出領域D(即ち、外周分割領域γ)の
測光出力は、この光量値Lv′の演算には全く用いられ
ないので、上述した「測光処理」で既に説明した様に、
分割センサ138Dでの測光が実施される間は、英字
「P」の表示が強制的に消灯されることになる事とあい
まって、この英字「P」が投光表示されることによるフ
ォーカシングスクリーン132の周囲領域Dの測光出力
の過度の上昇が抑制され、被写体光の光量にに応じた正
確な測光が、確実に実施されることになる。特に、この
ように、検出領域D(即ち、外周分割領域γ)の測光出
力を、光量値Lv′の演算に用いない事により、仮に、
上述した英字「P」の消灯時間が、撮影者が全くその消
灯に気がつくことが出来ない程度に設定されていたとし
ても、分割センサ138Dの性能によっては、英字
「P」の消灯後、検出出力が残る場合が発生する恐れが
あるが、このような場合においても、検出領域Dの測光
出力は、この光量値Lv′の演算には全く用いられない
ので、このような検出出力の残りによる影響を確実に排
除することが出来る事になる。
【0131】図25Cは、図25Bのフローチャートの
S2527をS2528に置き換えたものである。図2
5Bにおいては、英字「P」が投光表示されている場合
には、検出領域D(即ち、外周分割領域γ)の測光出力
が無視される構成となっていた。図25Cの実施例にお
いては、パノラマモードが選択され、BvD<−1Ev
と判定されると、重み付け係数cに「KKK(0<KK
K<1)」が設定される(S2523〜S2528)。
通常、重み付け係数a、b、cはいずれも1以上の値が
設定される。従って、図25CのフローチャートのS2
528で重み付け係数cに1より小さい値を設定するこ
とにより、検出領域Dの測光出力が光量値Lv′の演算
に寄与する割合が小さくなることになる。
【0132】「TTLデータ設定」次に、図26に示す
フローチャートを参照して、上述した『AE演算』中の
S2031におけるTTLデータ設定で実行される制御
手順を詳細に説明する。
【0133】上述した内蔵フラッシュ54がポップアッ
プされ、TTLフラッシュ撮影が設定された状態で、
「AE演算」がコールされると、このTTLデータ設定
が実施される。
【0134】先ず、このカメラボディ10に取り付けら
れた撮影レンズ12で設定されている射出瞳位置に基づ
き、フラッシュ撮影時でのTTLレベルを補正する為の
TTL射出瞳補正演算を実施する(S2601)。この
TTL射出瞳補正演算では、上述したS1715で実施
されたレンズ通信で、撮影レンズ12側のCPUから送
信されてきた射出瞳位置情報(exp)に基づき、TT
Lレベルを演算する際に必要となる補正量1を、 補正量1=16×(1/exp)−1/8 …(1) の補正式から演算する。
【0135】即ち、撮影レンズ12に設けられた絞りを
介して被写体光はカメラボディ10にもたらされること
になるが、この絞りに関する射出瞳位置は、例え、装着
された撮影レンズ12の絞り量及び焦点距離が同一であ
るとしても、種々のレンズに応じて異なるものである。
そして、この射出瞳位置が異なると、フィルムの感光面
に当る被写体光の当り方(入射角度)が変化することに
なる。具体的には、射出瞳位置がフィルムの感光面に近
いと、被写体光のフィルムの感光面への入射角度は大き
くなり、一方、遠いと小さく(即ち、感光面に対して略
垂直)なる。このようにして、射出瞳位置の変化に伴
い、TTL受光素子150でのフィルムの感光面からの
反射光の受け方が変化することになる。例えば、射出瞳
位置が遠いと、ほぼ一様にフィルムの感光面からの反射
光がTTL受光素子150で受けることが出来るが、一
方で、近いと、入射角度が大きい為、周辺での反射光が
TTL受光素子150に入射されない可能性があり、こ
の為、TTL受光素子150での受光量が、遠い場合と
比較して減少することになる。
【0136】この結果、被写体が暗いと誤検出される恐
れがあり、この様な誤検出がなされると、これに基づ
き、フラッシュの発光光量が高められ(即ち、クエンチ
信号の出力タイミングが遅らせられ)、この結果、実際
にフィルムの感光面に到達する被写体光の光量が異常に
高められ、過露光のTTLフラッシュ撮影状態となる。
【0137】しかしながら、この一実施例では、上述し
た補正式(1)に基づき補正量1を規定することによ
り、この射出瞳位置の変化に伴うTTL受光素子150
の出力レベルが一定に保持され、この射出瞳位置がいず
れにあろうとも、この射出瞳位置の変化に伴うTTLフ
ラッシュ撮影時における過露光が確実に回避されること
になる。
【0138】次に、現在設定されている絞り値(Av)
に基づき、TTLレベルを補正する為のTTL絞り値補
正演算を実施する(S2603)。このTTL絞り値補
正演算では、開放F値(AvMin)と現在設定されて
いる絞り値(Av)との差に基づき、TTLレベルを演
算する際に必要となる補正量2を、 補正量2=(Avmin−Av+10/8)/4 (但し、0リミット) …(2) の補正式から演算する。
【0139】即ち、撮影レンズ12に設けられた絞りを
介して被写体光はカメラボディ10にもたらされること
になるが、絞り値の変化に対して、TTL受光素子15
0での測光値(結果)が線形に変化することが理想的で
あり、TTL受光素子150は一般的に、ほとんどの絞
り範囲において、この理想的な変化状態を達成するが、
図28に破線で示す様に、開放F値付近では理想的な値
より低い測光値を出力する傾向がある。この為、開放F
値付近では、被写体光の実際の明るさよりも低い状態で
測光出力が得られることとなり、この結果、上述したと
同じ理由で、過露光のTTLフラッシュ撮影状態とな
る。
【0140】しかしながら、この一実施例においては、
上述した補正式(2)に基づき補正量2を規定すること
により、この絞り値が開放F値付近でのTTLフラッシ
ュ撮影時における過露光が確実に回避されることにな
る。
【0141】詳細には、この補正量2は、開放F値付近
においては、AvとAvminとの差がほとんどなくな
ることとなり、この結果、補正式(2)で規定される補
正量2はプラスの所定値を示すこととなる。例えば、開
放F値が設定されている場合(即ち、AVmin=A
v)には、差(Avmin−Av)は0であり、この結
果、補正量2はプラス2.5/8となる。一方、絞りが
徐々に絞られるに従い、差のマイナス値は徐々に小さく
(即ち、絶対値としては大きく)なり、その差がマイナ
ス10/8を越える時点で、補正量2は「0」となる。
ここで、更に絞り値が絞られると、補正量2は今までと
は逆にマイナス値を取ることになるが、この補正量2は
上述した様に0リミットを掛けられているので、補正量
2が「0」となった以降に更に絞られたとしても、その
補正量2は「0」に固定されることになる。
【0142】この様にして、絞り変化に対するTTL受
光素子150の測光出力値は、図28に実線で示す様
に、線形な理想特性に近似されることとなり、TTLフ
ラッシュ撮影時における過露光が確実に回避されること
になる。
【0143】次に、パノラマモードが設定されている場
合のTTLデータの補正量3を2/8に設定する(S2
605、S2607)。
【0144】即ち、パノラマモードが設定されている場
合には、上述した様に、画面サイズ変更装置56が作動
して、上下一対の画面サイズ規制プレート92,94が
フィルムにおける撮影領域の上下を所定量だけ覆う様に
進出してくるが、上述したTTL受光素子150による
測光領域は変更されず、且つ、これら画面サイズ規制プ
レート92,94の前面は黒色に設定されている。この
為、パノラマモードにおいては、これら上下一対の画面
サイズ規制プレート92,94の進出により、TTL受
光素子150の測光領域の上下の所定範囲が、黒色で所
謂塗りつぶされた状態となり、撮影レンズ12を通過し
てきた被写体光の光量は変化しないのに、TTL受光素
子150での受光量が減じられ、被写体が暗いと誤検出
される恐れがある。この様な誤検出がなされると、上述
したと同じ理由で、過露光のTTLフラッシュ撮影状態
となる。
【0145】しかしながら、この一実施例においては、
この補正量3を2/8と設定する補正処理を実行するこ
とにより、パノラマモードが設定され、黒色の画面サイ
ズ規制プレート92,94により撮影範囲のマスキング
が行われている場合であっても、TTLフラッシュ撮影
時における過露光が確実に回避されることになる。
【0146】この後、フィルム感度のアペックス値(S
v)から露出補正量(Xv)を引くことにより演算され
る通常のTTLレベルに、上述した補正量1、補正量
2、補正量3を加えた値から、この一実施例におけるT
TLレベルを規定する(S2609)。即ち、TTLレ
ベルを、 TTLレベル=Sv−Xv+補正量1+補正量2+補正
量3 の式から演算する。
【0147】そして、このように演算されたTTLレベ
ルの最大リミットと最小リミットを夫々掛け(S261
1〜S2617)、ハード的に比較的狭い調光範囲内に
このTTLレベルが入る様に規制する。ここで、この様
にして得られたTTLレベルはアペックス値であるの
で、図27に示すTTL D/Aテーブルから、TTL
D/Aと、TTLゲインと、D/Aゲインとを求める
(S2619)。
【0148】この後、このようにして得られたTTL
D/Aに調整データ1を掛け(S2621)、次に、調
整データ1で調整されたTTL D/Aに調整データ2
を加算し(S2123)、TTL受光素子150の性能
のバラツキや組み込み誤差等を、このカメラを組み立て
る際の調整工程で調整する。このようにして、一連のT
TLデータ設定の制御手順を終了し、元のルーチンにリ
ターンする。
【0149】ここで、このアペックス値としてのTTL
レベルをハード的な電圧レベルに置き換える為に、この
TTLデータは、ソフト上のアナログ値としてTTL
D/Aで表された状態で、通信等でD/A変換回路17
0に送られ、ここでアナログ電圧に変換される。このよ
うにして変換されたアナログ電圧がスレッシュホールド
レベルとしてハード的に規定されることになる。即ち、
TTL受光素子150で受光されたフィルムからの反射
光の光量がコンデンサ168を介してTTL積分回路1
66で積分され、この積分値が上述したアナログ電圧で
規定されるスレッシュホールドラインを越えた時点で、
上述したクエンチ信号がTTL積分回路166から出力
され、このクエンチ信号により、内蔵フラッシュ54及
び外部フラッシュ162における発光動作が停止される
ことになる。
【0150】
【発明の効果】以上詳述した様に、この発明に係わるカ
メラの測光露出制御装置は、請求項1の記載によれば、
TTL方式のカメラの測光露出制御装置において、測光
範囲内に所定の情報を表示する表示手段と、前記測光範
囲を分割測光する測光手段と、前記表示手段により前記
所定の情報が表示された部位が前記測光手段により分割
測光される際に、前記表示手段による表示を中断させる
表示制御手段とを具備する事を特徴としている。
【0151】また、この発明に係わるカメラの測光露出
制御装置は、請求項8の記載によれば、TTL方式のカ
メラの測光露出制御装置において、測光範囲内に所定の
情報を表示する表示手段と、前記測光範囲を分割測光す
る測光手段と、前記測光手段の測光出力に応じて測光演
算する演算手段とを具備し、この演算手段は、前記表示
手段により前記所定の情報が表示された部位を分割測光
した測光出力に応じて測光演算する際に、他の部位を分
割測光した測光出力に応じて測光演算する際よりも低い
重み付けで演算する事を特徴としている。
【0152】従って、この発明によれば、所定情報が表
示された事による露出誤差を防止し、適切な露光量を得
る事の出来るカメラの測光露出制御装置が提供される事
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる測光露出制御装置の一実施例
を適用した、パノラマ切換可能な一眼レフレックスカメ
ラの構成を示す正面図である。
【図2】図1に示すカメラの上面図である。
【図3】図1に示すカメラの背面図である。
【図4】図1に示すカメラに設けられた画面サイズ変更
装置とカメラボディとフォーカルプレーンシャッタユニ
ットとの取り付け関係を示す斜視図である。
【図5】図4に示す画面サイズ変更装置の構成を取り出
して示す正面図である。
【図6】カメラボディの撮影開口回りの構成を示す正面
図である。
【図7】図6に示す本体部を、A−A線に沿って切断し
た状態で示す断面図である。
【図8】上方の連動アームプレートを取り出して示す正
面図である。
【図9】下方の連動アームプレートを取り出して示す正
面図である。
【図10】スライド釦と操作プレートとの係合関係を示
す背面図である。
【図11】図1に示すカメラの内部構造を示す縦側断面
図である。
【図12】図11に示す測光センサの分割パターンを示
す正面図である。
【図13】制御系の構成を示すブロック図である。
【図14】表示装置の回路構成を示す回路図である。
【図15】TTL積分回路の回路構成を示す回路図であ
る。
【図16】図13に示すカメラボディ側のCPUで実行
される制御手順のメインルーチンを示すフローチャート
である。
【図17A】、
【図17B】RESTARTがコールされた際に実行さ
れる制御手順を示すフローチャートである。
【図18】レリーズ処理がコールされた際に実行される
制御手順を示すフローチャートである。
【図19A】、
【図19B】、
【図19C】、
【図19D】測光処理のサブルーチンにおける制御手順
を示すフローチャートである。
【図20A】、
【図20B】AE演算がコールされた際に実行される制
御手順を示すフローチャートである。
【図21】パノラマ表示ON処理のサブルーチンにおけ
る制御手順を示すフローチャートである。
【図22】表示装置における赤色LEDの発光輝度変化
のヒステリシス状態を示す線図である。
【図23】パノラマ表示OFF処理のサブルーチンにお
ける制御手順を示すフローチャートである。
【図24】露光処理のサブルーチンにおける制御手順を
示すフローチャートである。
【図25A】、
【図25B】分割アルゴリズム演算のサブルーチンにお
ける制御手順を示すフローチャートである。
【図25C】分割アルゴリズム演算のサブルーチンにお
ける制御手順の別の例を示すフローチャートである。
【図26】TTLデータ設定のサブルーチンにおける制
御手順を示すフローチャートである。
【図27】TTL D/Aテーブルを示す図である。
【図28】絞りの変化に対するTTL受光素子の測光出
力の変化状態を示す線図である。
【図29】射出瞳位置の変化に対するTTL受光素子の
測光出力の変化状態を示す線図である。
【図30】被写体輝度に応じた分割センサDの測光出力
の変化状態を示す線図である。
【符号の説明】
10 カメラボディ 12 撮影レンズ 14 レンズマウント部 16 レンズロック釦 18 接続端子群 20 ボディ側CPU 20a 制御部 20b 演算部 20c タイマカウンタ 22 通信コントローラ 24 フォーカスモード切り換え釦 26 シャッタ釦 28 アップ/ダウンレバー28 30 Tv/Av釦 32 ポップアップ釦 34 外部表示用LCDパネル 36 メイン釦 38 ドライブ釦 40 モード釦 42 アクセサリーシュー 44 カバー部材 46 ファインダ接眼部46 48 裏蓋 50 日付けデータ移し込み機構 52 露出補正釦 54 内蔵フラッシュ 54a キセノン管 54b 内部フラッシュ回路 56 画面サイズ変更装置 58 スライド釦 58a 押圧突起 60 測光スイッチ 62 レリーズスイッチ 64 Tv/Av切り換えスイッチ 66 UPスイッチ 68 DOWNスイッチ 70 モードスイッチ 72 内蔵フラッシュポップアップ検知スイッチ 74 パノラマ切り換えスイッチ 76 メインスイッチ 78 80 本体部 82 平板部 84 フィルム室 86 フィルム巻取り室 88 撮影開口 90 フォーカルプレーンシャッタユニット 92 上方の画面サイズ規制プレート 92a ガイド部 92b 画面規制部 94 下方の画面サイズ規制プレート 94a ガイド部 94b 画面規制部 96 操作プレート 98 上方の連動アームプレート 100 下方の連動アームプレート 102 凹部 104a〜104d 第1の直線ガイド溝 106a;106b 第2の直線ガイド溝 108a;108b 揺動支点孔 110a;110b スライドダボ 112a;112b スライドダボ 114a;114b 係合孔 116 回動中心ダボ 118a;118b スライドダボ 120a;120b 係合孔 122 回転中心ダボ 124 被押圧ブロック124 126 固定部 128 コイルばね 130 メインミラー 132 フォーカシングスクリーン 134 ペンタミラー 136 ファインダ部 138 測光センサ 140 測光用レンズ 142 表示装置 144 赤色LED 146 マスク部材 148 投影レンズ 150 TTL受光素子 152 測光回路 154 A/D変換回路 156 フィルム感度設定装置 158 露出制御回路 160 EEPROM 162 外部フラッシュ 162a 内蔵電源 162b キセノン管 162c 外部フラッシュ回路 164 電源 166 TTL積分回路 166a クエンチ信号出力端子 168 コンデンサ 170 D/A変換回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】TTL方式のカメラの測光露出制御装置に
    おいて、 測光範囲内に所定の情報を表示する表示手段と、 前記測光範囲を分割測光する測光手段と、 前記表示手段により前記所定の情報が表示された部位が
    前記測光手段により分割測光される際に、前記表示手段
    による表示を中断させる表示制御手段とを具備する事を
    特徴とするカメラの測光露出制御装置。
  2. 【請求項2】前記表示手段は、前記所定の情報を投光表
    示する事を特徴とする請求項1に記載のカメラの測光露
    出制御装置。
  3. 【請求項3】前記測光範囲は、フォーカシングスクリー
    ン上に設定されている事を特徴とする請求項2に記載の
    カメラの測光露出制御装置。
  4. 【請求項4】前記表示手段は、パノラマモードが設定さ
    れている事を表示する事を特徴とする請求項1に記載の
    カメラの測光露出制御装置。
  5. 【請求項5】前記測光手段の測光出力に応じて測光演算
    する演算手段を更に具備し、 この演算手段は、前記表示手段により前記所定の情報が
    表示された部位を分割測光した測光出力に応じて測光演
    算する際に、他の部位を分割測光した測光出力に応じて
    測光演算する際よりも低い重み付けで演算する事を特徴
    とする請求項1に記載のカメラの測光露出制御装置。
  6. 【請求項6】前記演算手段は、前記測光出力に応じて測
    光演算する際に、前記表示手段により前記所定の情報が
    表示された部位を分割測光した測光出力を無視する事を
    特徴とする請求項5に記載のカメラの測光露出制御装
    置。
  7. 【請求項7】前記表示制御手段は、前記表示手段により
    前記所定の情報が表示された部位の測光出力が所定値よ
    りも低い場合にのみ、前記表示手段による表示を中断さ
    せる事を特徴とする請求項1に記載のカメラの測光露出
    制御装置。
  8. 【請求項8】TTL方式のカメラの測光露出制御装置に
    おいて、 測光範囲内に所定の情報を表示する表示手段と、 前記測光範囲を分割測光する測光手段と、 前記測光手段の測光出力に応じて測光演算する演算手段
    とを具備し、 この演算手段は、前記表示手段により前記所定の情報が
    表示された部位を分割測光した測光出力に応じて測光演
    算する際に、他の部位を分割測光した測光出力に応じて
    測光演算する際よりも低い重み付けで演算する事を特徴
    とするカメラの測光露出制御装置。
  9. 【請求項9】前記演算手段は、前記測光出力に応じて測
    光演算する際に、前記表示手段により前記所定の情報が
    表示された部位を分割測光した測光出力を無視する事を
    特徴とする請求項7に記載のカメラの測光露出制御装
    置。
JP10341894A 1993-05-17 1994-04-18 カメラの測光露出制御装置 Expired - Lifetime JP3431272B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10341894A JP3431272B2 (ja) 1993-05-17 1994-04-18 カメラの測光露出制御装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13955193 1993-05-17
JP5-139551 1993-05-17
JP10341894A JP3431272B2 (ja) 1993-05-17 1994-04-18 カメラの測光露出制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0736097A true JPH0736097A (ja) 1995-02-07
JP3431272B2 JP3431272B2 (ja) 2003-07-28

Family

ID=26444053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10341894A Expired - Lifetime JP3431272B2 (ja) 1993-05-17 1994-04-18 カメラの測光露出制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3431272B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7558520B2 (en) 2003-10-24 2009-07-07 Ricoh Company, Ltd. Heating member for an image forming apparatus, having improved releasibility and conductivity

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7558520B2 (en) 2003-10-24 2009-07-07 Ricoh Company, Ltd. Heating member for an image forming apparatus, having improved releasibility and conductivity

Also Published As

Publication number Publication date
JP3431272B2 (ja) 2003-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6389232B2 (en) Method and apparatus for controlling exposure of camera
US6473568B2 (en) Camera having illumination device and control function for same
US4984006A (en) Brightness measuring apparatus for providing adequate object brightness and a flashlight emission apparatus providing adequate exposure, irrespective of photographing conditions
US6427051B1 (en) Controller for controlling a camera having a built-in flash
JPH06324375A (ja) カメラのフラッシュ撮影制御装置
JPS60163026A (ja) カメラ
JP3431272B2 (ja) カメラの測光露出制御装置
US4230402A (en) Flash exposure control system
JPH06324376A (ja) カメラのフラッシュ撮影制御装置
US4708454A (en) Shutter control apparatus for use in variable focal length camera
US6597870B2 (en) Lens-fitted photo film unit having a stop changing device
US5471276A (en) Photometry system
US7313323B2 (en) Camera system with a photometering device and an external operating device
JP3736040B2 (ja) カメラの露出制御装置
JP3417781B2 (ja) 一眼レフレックスカメラ
JP4495331B2 (ja) 測光装置
JPH04264511A (ja) 測距方向変更可能な可変焦点レンズ付カメラ
JPH08278526A (ja) ストロボ内蔵カメラ
JPH08327886A (ja) ストロボ内蔵カメラ
JPS60125830A (ja) 三脚ねじ取付けに連動するフラツシユオ−ト打切り秒時切換えスイツチを有するカメラ
JPH04264536A (ja) 可変焦点距離カメラ
GB2084337A (en) Compensated diaphragm control
JPH0277042A (ja) 逆光判定装置
JPH0915671A (ja) カメラ
JPH06167737A (ja) ズーム付きカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100523

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100523

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130523

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140523

Year of fee payment: 11

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term