JPH0735705U - カムシャフト - Google Patents

カムシャフト

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JPH0735705U
JPH0735705U JP6555993U JP6555993U JPH0735705U JP H0735705 U JPH0735705 U JP H0735705U JP 6555993 U JP6555993 U JP 6555993U JP 6555993 U JP6555993 U JP 6555993U JP H0735705 U JPH0735705 U JP H0735705U
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JP
Japan
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cam piece
shaft member
cam
shaft
outer peripheral
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Pending
Application number
JP6555993U
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English (en)
Inventor
康之 平岡
祥二 蒲原
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Matsumoto Heavy Industry Co Ltd
Original Assignee
Matsumoto Heavy Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0735705U publication Critical patent/JPH0735705U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シャフト部材に対するカムピースのシャフト
部材の回転方向およびスラスト方向の固定強度が大き
く、異なるエンジンに対してもカムピース等の部品を共
通に使用することができるカムシャフトを提供する。 【構成】 カムピース11の軸孔にシャフト部材14を
嵌挿する。このシャフト部材14の上記カムピース11
の固定部分の表面に形成したスプライン13の位置に上
記カムピース11を位置させる。この状態で、カムピー
ス11の上記軸孔11aの外周部分に上記カムピース1
1の両側から荷重を印加し、カムピース11の上記外周
部分をシャフト部材14の上記スプライン13に向かっ
て塑性変形させる。この塑性変形により、カムピース1
1が上記シャフト部材14に固定される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、エンジンのクランクシャフトの回転に同期してエンジンの吸気弁や 排気弁の開閉を行うカムシャフトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車用エンジンにおいては、DOHC機構の採用、気筒のV型配列等 によりカムシャフトの本数が増える傾向にあり、これに伴って、エンジンの動弁 系が大型化、重量化するといった問題があった。このため、カムシャフトに対し ても、カムフェース面の耐摩耗性等の性能を低下させることなく、重量の軽量化 を図ることが要請されている。
【0003】 そこで、従来、図7に示すように、カムピース1およびジャーナル2とともに カムシャフト3を構成しているシャフト部材4を中空円筒状のものとして軽量化 を図るとともに、カムピース1をシャフト部材4とは別の耐摩耗性の大きい材料 で製作し、たとえば図8ないし図11のような加工法(いわゆるバルジ加工法) あるいは図12ないし図15に示すような加工法(いわゆる圧入法)を用いて、 上記カムピース1をシャフト部材4へ固定するようにしたものが一般に提案され ている。
【0004】 すなわち、図8ないし図11に示すものでは、上記カムピース1は、図9に示 すように、シャフト部材4の外径よりも若干大きい径を有する軸孔1aを有する とともに、この軸孔1aの内壁面には、上記カムシャフト3が使用されるエンジ ンにより定まるカム位相に等しい角度間隔を有して複数の凹部1bが形成された ものを用いる。また、上記シャフト部材4は、図10に示すように、その外面に カムピース1の上記凹部1bと同じ角度間隔を有して軸方向に平行に走る突条4 aが形成されたものを用いる。上記カムピース1の軸孔1aには、そのカムピー ス1のカム位相に従って上記シャフト部材4を挿通する。この状態で、図11に 図8のII−II線に沿う断面を示すように、シャフト部材4の中空部に高圧流体ま たは中空部より大径の拡管部を備えた拡管治具を圧入してシャフト部材4を、矢 印A1で示すように、径方向に膨出変形させ、上記カムピース1をシャフト部材 4に固定する。
【0005】 一方、図12ないし図15に示すものでは、上記カムピース1は、シャフト部 材4に形成したセレーション部5の外径よりも若干小さい径を有する軸孔1aを 有する(図13参照)。また、上記シャフト部材4は、図14に示すように、そ の上記セレーション部5の外面に上記シャフト部材4の軸方向に平行に走るロー レット5aを有する。上記カムピース1の軸孔1aには、そのカムピース1のカ ム位相に従って上記シャフト部材4を位置決めするとともに、図12において、 矢印A2で示す向きに、上記カムピース1をシャフト部材4の軸方向に力を作用 させ、上記カムピース1の軸孔1a内にシャフト部材4のセレーション部5を圧 入し、図15に図12のIII−III線に沿う断面を示すように、上記カムピース1 をシャフト部材4に固定する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、シャフト部材4の中空部に高圧流体または中空部より大径の拡管部 を備えた拡管治具を圧入してシャフト部材4を径方向に膨出変形させ、カムピー ス1をシャフト部材4に固定する図8から図11の加工法では、カムピース1の 軸孔1aの凹部1bにシャフト部材4の突条4aが嵌合しているので、カムピー ス1はシャフト部材4の軸の回転方向の接合強度は大きい。これに対して、シャ フト部材4の軸方向(スラスト方向)に対しては、シャフト部材4の拡開による カムピース1への圧接力による摩擦接合のみにより、カムピース1がシャフト部 材4に固定されているだけであるので、カムピース1のシャフト部材4のスラス ト方向への接合力が小さいという問題があった。また、シャフト部材4に各カム ピース1を固定する際のカム位相は、カムピース1の上記凹部1aとシャフト部 材4の上記突条4aとにより一定の角度に規定されてしまい、シリンダ数の異な る(カム位相が異なる)エンジンには、カムピース1を共通に使用することがで きないという問題もあった。
【0007】 また、カムピース1をシャフト部材4の軸方向に力を作用させ、カムピース1 の軸孔1a内にシャフト部材4のセレーション部5を圧入して、カムピース1を シャフト部材4に固定する図12ないし図15の加工方法では、カムピース1の 軸孔1a内へのシャフト部材4のセレーション部5の圧入による摩擦接合により 、カムピース1がシャフト部材4に固定されているので、カムピース1は、シャ フト部材4の軸の回転方向にも、また、シャフト部材4のスラスト方向に対して も、カムピース1のシャフト部材4への接合力が小さい。しかも、この加工法で は、シャフト部材4のカムピース1の固定部分には、セレーション部5を形成し なければならず、カムピース1の個数やジャーナル2のピッチ等が異なるエンジ ンに対応するのが困難であった。
【0008】 本考案の目的は、シャフト部材に対するカムピースのシャフト部材の回転方向 およびスラスト方向の両方の固定強度が大きく、シリンダ数の異なるエンジンに 対しても、カムピース等の部品を共通に使用することができる構造が簡単なカム シャフトを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる考案は、カムピースの軸孔にシャ フト部材を嵌挿し、このシャフト部材の上記カムピースの固定部分の表面に形成 された凹凸部に上記カムピースを位置させ、カムピースの上記軸孔の外周部分に 上記カムピースの両側から荷重を印加し、カムピースの上記外周部分をシャフト 部材の上記凹凸部に向かって塑性変形させて上記シャフト部材にカムピースを固 定したことを特徴とする。
【0010】 上記目的を達成するため、請求項2にかかる考案は、請求項1にかかる考案に おいて、上記凹凸部がシャフト部材のカムピースの固定部分に形成されたスプラ インであり、その溝部のレベルが上記シャフト部材の外周面のレベルから一段下 側に位置するとともに、その歯部が上記シャフト部材の外周面から突出しており 、かつ、スプラインの歯部の長さが上記カムピースの厚さよりも小さいことを特 徴とする。
【0011】
【考案の作用および効果】
請求項1にかかる考案によれば、カムピースは、その軸孔の外周部分にカムピ ースの両側から印加される荷重により、軸孔の外周部分がシャフト部材のカムピ ースの固定部分に形成された凹凸部に向かって塑性変形してシャフト部材にカム ピースが固定されるので、カムピースの塑性変形により、カムピースがシャフト 部材の凹凸部に喰い込み、カムピースのシャフト部材のスラスト方向およびシャ フトの軸の回転方向の両方向に大きい接合力を得ることができる。また、カムピ ースのカム位相の設定も任意であり、エンジンのバルブタイミングの変更が一つ のカムシャフトで行なうことができるので、エンジンの多弁化により要求される カム位相、カムピースとジャーナルとのピッチ等の多様化に容易に対応すること ができる。
【0012】 また、請求項2にかかる考案によれば、カムピースの固定部分の凹凸部がスプ ラインからなり、その溝部がシャフト部材の外周面から一段下側に達しており、 また、その歯部がシャフト部材の外周面から突出しており、かつ、スプラインの 歯部の長さがカムピースの厚さよりも小さくなっているので、カムピースは、そ の両側から印加される荷重により、軸孔の外周部分がスプラインの溝部の全長お よびスプラインの歯部の全体を覆うように塑性変形し、カムピースはシャフト部 材のスラスト方向およびシャフト部材の回転方向により高い強度でシャフト部材 に固定される。
【0013】
【実施例】
以下に、添付の図面を参照して本考案の実施例を説明する。本考案にかかるカ ムシャフトの一実施例を図1から図6に示す。
【0014】 上記カムシャフトは、図1および図2に示すように、軸孔11aを有するカム ピース11と、図3および図4に示すように、上記カムピース11が固定される 固定部分に凹凸部としてスプライン13が形成されたシャフト部材14とを備え る。
【0015】 シャフト部材14の上記スプライン13は、その溝部13aのレベルが上記シ ャフト部材14の外周面のレベルから一段下側に位置するとともに、その歯部1 3bが上記シャフト部材14の外周面から突出している(図3および図4参照) 。上記スプライン13はまた、その歯部13bの長さLが上記カムピース11の 厚さtよりも小さい(図5参照)。
【0016】 カムピース11は、その軸孔11aに、図5に示すように、シャフト部材14 が嵌挿される。上記カムピース11は、このシャフト部材14の上記スプライン 13の形成部分にそのカム位相に合致させて位置させ、図6に矢印A3で示すよ うに、カムピース11の上記軸孔11aの外周部分に上記カムピース11の両側 から荷重が印加される。この荷重の印加により、カムピース11の軸孔11aの 上記外周部分がシャフト部材14の上記スプライン13に向かって塑性変形して シャフト部材14にカムピース11が固定される。
【0017】 ところで、シャフト部材14のカムピース11の固定部分に形成される上記ス プライン13は、上記したように、その溝部13aのレベルがシャフト部材14 の外周面のレベルから一段下側に達しており、また、その歯部13bがシャフト 部材14の外周面から突出しており、かつ、スプライン13はその歯部13bの 長さLがカムピース11の厚さtよりも小さくなっている。したがって、スプラ イン13は、カムピース11の軸孔11aの外周部分がスプライン13の溝部1 3aの全体およびスプライン13の歯部13bの全体を覆うように塑性変形する 。これにより、上記カムピース11は、シャフト部材14のスラスト方向および シャフト部材14の回転方向に高い強度で、シャフト部材14に固定することが できる。
【0018】 また、上記実施例では、カムピース11はその軸孔11aにシャフト部材14 を嵌挿した状態でそのカム位相に合わせて、カムピース11を上記のように塑性 変形させてシャフト部材14に固定すればよいので、カムピース11のカム位相 の設定も任意であり、エンジンのバルブタイミングの変更が一つのカムシャフト で行なうことができる。
【0019】 なお、以上の実施例において、シャフト部材14のカムピース11の固定部分 に形成される凹凸部は、スプライン13に代えて、たとえばセレーションやロー レットとすることもできる。また、上記シャフト部材14は、中空のものであっ てもよく、また、中実のものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案にかかるカムシャフトのカムピースの
平面図である。
【図2】 図1のカムピースの断面図である。
【図3】 図1のカムピースの固定部分を構成するスプ
ラインを含むシャフト部材の要部を示すシャフト部材の
部分正面図である。
【図4】 シャフト部材のスプライン形成部分の横断面
図である。
【図5】 図1のカムピースの軸孔にシャフト部材を嵌
挿した状態を示す断面図である。
【図6】 図5のカムピースに荷重を印加してカムピー
スを塑性変形させる説明図である。
【図7】 従来のカムシャフトの一部断面正面図であ
る。
【図8】 図7のカムシャフトの要部を示す正面図であ
る。
【図9】 図8のII−II線に沿うカムピースの断面図で
ある。
【図10】 図8のII−II線に沿うシャフト部材の断面
図である。
【図11】 図8のII−II線に沿う断面図である。
【図12】 従来のいま一つのカムシャフトの要部を示
す正面図である。
【図13】 図12のIII−III線に沿うカムピースの断
面図である。
【図14】 図12のIII−III線に沿うシャフト部分の
断面図である。
【図15】 図12のIII−III線に沿うカムピースおよ
びシャフト部分の断面図である。
【符号の説明】
11 カムピース 11a 軸孔 13 スプライン 13a 溝部 13b 歯部 14 シャフト部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カムピースの軸孔にシャフト部材を嵌挿
    し、このシャフト部材の上記カムピースの固定部分の表
    面に形成された凹凸部に上記カムピースを位置させ、カ
    ムピースの上記軸孔の外周部分に上記カムピースの両側
    から荷重を印加し、カムピースの上記外周部分をシャフ
    ト部材の上記凹凸部に向かって塑性変形させて上記シャ
    フト部材にカムピースを固定したことを特徴とするカム
    シャフト。
  2. 【請求項2】 上記凹凸部がシャフト部材のカムピース
    の固定部分に形成されたスプラインであり、その溝部の
    レベルが上記シャフト部材の外周面のレベルから一段下
    側に位置するとともに、その歯部が上記シャフト部材の
    外周面から突出しており、かつ、スプラインの歯部の長
    さが上記カムピースの厚さよりも小さいことを特徴とす
    る請求項1記載のカムシャフト。
JP6555993U 1993-12-08 1993-12-08 カムシャフト Pending JPH0735705U (ja)

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JP6555993U JPH0735705U (ja) 1993-12-08 1993-12-08 カムシャフト

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JP6555993U JPH0735705U (ja) 1993-12-08 1993-12-08 カムシャフト

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JP (1) JPH0735705U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2016166792A1 (ja) * 2015-04-13 2017-07-27 三菱電機株式会社 アクチュエータ

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