JPH0735412U - パイプ収納式ベルトコンベヤにおける砂等の排除装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 分離槽や汚水処理槽を省いて構造を簡単にす
る。 【構成】 パイプ２内にベルトコンベヤ１を収納する。
パイプ２の上端部と下端部にシュート１２，１３を垂設
する。ベルトコンベヤ１の下にワイヤドラム１５，１６
を設ける。ワイヤドラム１５，１６に牽引部材１７を巻
きかけ、その両端をスクレーパ１４に止着する。スクレ
ーパ１４は、駆動装置によるワイヤドラム１５，１６の
正・逆回転でパイプ２の内底面に沿ってシュート１２，
１３の間を往復移動する。パイプ２内でベルトコンベヤ
１からこぼれた砂等Ａは、スクレーパ１７の往復移動で
各シュート１２，１３からパイプ２の外に出る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、パイプ収納式ベルトコンベヤにおいて、ベルトコンベヤから落下し てパイプ内に堆積する砂等をパイプから排除する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

騒音と粉塵汚染を防止するベルトコンベヤとして、図４と図５に示すように、 ベルトコンベヤ１をパイプ２内に収納したパイプ収納式ベルトコンベヤが知られ ている。このパイプ収納式ベルトコンベヤにおいては、ベルトコンベヤ１をこぼ れた砂等の搬送物Ａがパイプ２の内底面に徐々に堆積する。

【０００３】 このため、従来においては、パイプ２の上端部にノズル３を設けてポンプ４で 揚水し、ノズル３から出る水で砂等Ａを下のシュート５に流して排除している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記従来の水による排除方式では、シュート５を流れ出た水から砂 等Ａを分離する分離槽６や、水を川等に流すような場合に、添加剤を添加して汚 水を浄化する汚水処理槽７を設ける必要があり、装置が大掛かりになる欠点があ る。

【０００５】 本考案は、構造が簡単な、パイプ収納式ベルトコンベヤにおける砂等の排除装 置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案は、パイプ内にベルトコンベヤが収納さ れたパイプ収納式ベルトコンベヤにおいて、上記パイプ内のベルトコンベヤの下 に、該ベルトコンベヤから落下してパイプの内底面に堆積した砂等を、牽引部材 によりパイプに沿って引き動かされてシュートに掻き落すスクレーパを設けた構 成とした。

【０００７】

【作用】

スクレーパは、牽引部材によりパイプに沿って動かされ、ベルトコンベヤのベ ルトからパイプの内底面にこぼれた砂等をシュートに掻き落す。水を使用しない ので、従来の分離槽や汚水処理槽が不要で、構造は簡単である。

【０００８】

【実施例】

図１ないし図３は本考案の一実施例を示す。ベルトコンベヤ１は従来同様にパ イプ２内に収納されており、駆動装置（図示せず）で動かされて砂等の搬送物Ａ をタンク１０からタンク１１に運び上げる。パイプ２の上端部と下端部の下面に はシュート１２，１３が垂設されている。

【０００９】 符号１４はスクレーパである。スクレーパ１４にはワイヤドラム１５，１６に 巻き掛けられたワイヤ等の牽引部材１７の両端が止着されている。スクレーパ１ ４は、パイプ２内においてベルトコンベヤ１の下に設けられており、駆動装置（ 図示せず）によるワイヤドラム１５，１６の正・逆回転で、シュート１２，１３ の間をパイプ２の内底面に沿って往復移動する構成となっている。パイプ２内に は歩廊１８が設けられている。

【００１０】 本考案のパイプ収納式ベルトコンベヤにおける砂等の排除装置では、ベルトコ ンベヤ１のベルトからこぼれた砂等は、スクレーパ１４がパイプ２の内底面に沿 って上に動くときは、上に掻き上げられてシュート１２からパイプ２の外に排出 され、また、スクレーパ１４が下に動く際は、下に掻き下げられて他のシュート １３からパイプ２外に排出される。アスファルトプラントの場合、シュート１２ ，１３で回収した砂等は骨材としてそのまま使用する。

【００１１】 なお、図のスクレーパ１４は往復作動方式となっているが、牽引部材１７と一 緒に一方向に巡回して砂等をシュートに排出させる構成としたり、スクレーパ１ ４が、例えば上に動くときは空送りとなり、下に移動するときだけ砂等を掻くよ うな構成とすることもできる。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案のパイプ収納式ベルトコンベヤにおける砂等の排 除装置は、パイプ内にベルトコンベヤが収納されたパイプ収納式ベルトコンベヤ において、上記パイプ内のベルトコンベヤの下に、該ベルトコンベヤから落下し てパイプの内底面に堆積した砂等を、牽引部材によりパイプに沿って引き動かさ れてシュートに掻き落すスクレーパが設けられた構成とされているので、従来の ような汚水分離槽や汚水処理槽などが全く不要で、構造が簡単であり、しかも、 パイプから排除した砂等をそのまま骨材等として使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例を示すもので、本考案の砂
等の排除装置を設備したパイプ収納式ベルトコンベヤの
一部破断の正面図である。

【図２】 図１のII−II線の断面図である。

【図３】 スクレーパとシュート等の関係を示す断面図
である。

【図４】 従来のパイプ収納式ベルトコンベヤにおける
砂等の排除装置の正面図である。

【図５】 図４のＶ−Ｖ線の断面図である。

【符号の説明】

１ ベルトコンベヤ ２ パイプ １２，１３ シュート １４ スクレーパ Ａ 砂等の搬送物

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パイプ内にベルトコンベヤが収納された
   パイプ収納式ベルトコンベヤにおいて、上記パイプ内の
   ベルトコンベヤの下に、該ベルトコンベヤから落下して
   パイプの内底面に堆積した砂等を、牽引部材によりパイ
   プに沿って引き動かされてシュートに掻き落すスクレー
   パが設けられたことを特徴とするパイプ収納式ベルトコ
   ンベヤにおける砂等の排除装置。