JPH0735293A - チューブおよびこのチューブを用いた装置 - Google Patents

チューブおよびこのチューブを用いた装置

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JPH0735293A
JPH0735293A JP20360293A JP20360293A JPH0735293A JP H0735293 A JPH0735293 A JP H0735293A JP 20360293 A JP20360293 A JP 20360293A JP 20360293 A JP20360293 A JP 20360293A JP H0735293 A JPH0735293 A JP H0735293A
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JP
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tube
resin
metal foil
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outer layer
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Application number
JP20360293A
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English (en)
Inventor
Shigeru Murata
繁 村田
Tetsuya Nakajima
徹哉 中島
Toshio Tadokoro
敏男 田所
Hitoshi Tsukahara
仁 塚原
Toshimitsu Tsukui
利光 津久井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷・熱媒等の流体の透過がなく、しかも柔軟
で、保温工事が不要で、容易に配管可能なチューブおよ
びこのチューブを用いた装置を提供する。 【構成】 冷・熱媒等の流体の透過を遮蔽する機能を有
する柔軟な樹脂から成る内層21、金属箔24を有する
中間層22および断熱性を有する柔軟な樹脂から成る外
層23の少なくとも三層を備えていることを特徴とす
る。内層21の樹脂は、好ましくは、冷・熱媒の透過係
数が1.0×10-10 [cm3 ・cm/cm2 ・sec
・cmHg]以下とする。また、中間層22の金属箔2
4は帯状で、側縁部24a,24a’が重なるように螺
旋状または円管状に巻付けられていることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷・熱媒等の流体の透過
性のないチューブ及びそれを備えた装置に関する。
【0002】このチューブは、特に家庭用,自動車用等
の空気調和機や、冷蔵庫等の冷凍機で圧縮機部と放熱器
部間の冷・熱媒循環用チューブとして有用である。
【0003】
【従来の技術】従来の冷・熱媒のチューブとしては、一
般に内面に防触コーティングを施した銅管が用いられて
いる。たとえば、図5に示すような空気調和機の場合、
室内機100と室外機101とをつなぐユニット間配管
102、室外機101内部のアキュームレータ103と
バルブ104間をつなぐ冷媒管105および圧縮機10
6に接続される吐出用の冷媒管107に、このような銅
管が用いられている。
【0004】ところが、銅管は冷・熱媒の透過がなく機
能的には優れたチュ−ブではあるが、柔軟性が非常に小
さいために、配管工事の際、熟練技能者を必要とすると
いう問題があった。また、銅管の場合には、たとえば外
部に配置されるユニット間配管102を断熱材108で
被覆する保温工事が必須であり、配管工事が煩雑なもの
となっていた。
【0005】この様な現状から、従来から銅管以外の柔
軟で保温工事を不要とするプラスッチックチューブが検
討されており、その一例として、ポリアミドの管状体の
外側に熱可塑性のポリウレタンを被覆してなるプラスチ
ックチューブが知られている(特開昭59−97376
号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に記
載のプラスチックチューブの場合には、たとえば冷媒と
してのフロン12の透過量が0.01〜0.07[g/
m/72hr/60°C]程度であり、透過性において
未だ満足すべきものではなかった。
【0007】本発明は、上記した従来技術の問題点を解
決するためになされたもので、その目的とするところ
は、冷・熱媒等の流体の透過がなく、しかも柔軟で、保
温工事が不要で、容易に配管可能なチューブおよびこの
チューブを用いた装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、冷・熱媒等の流体の透過を遮蔽
する機能を有する柔軟な樹脂からなる内層、金属箔を有
する中間層および断熱性を有する柔軟な樹脂から成る外
層の少なくとも三層を備えていることを特徴とする。
【0009】このチュ−ブは、フロン,アンモニア,メ
チルクロライド等の通常用いられる各種冷媒および熱
媒、その他の流体に広く適用され得る。このうちフロン
は冷媒としても熱媒としても用いられる。
【0010】本発明のチューブにあっては、冷・熱媒等
の流体はまず内層の樹脂によって遮蔽され、この内層を
透過した微量分が中間層の金属箔によって完全に遮蔽さ
れる。
【0011】中間層を薄い金属箔で形成しているので、
流体の透過を完全に遮蔽しながらもチューブ自体の柔軟
性を阻害しない。
【0012】このように、樹脂の内層と金属箔の中間層
で二重に流体を遮蔽しているので、中間層の金属箔が薄
くても流体を完全に遮蔽できる。
【0013】特に、内層の樹脂として、流体の透過係数
が1.0×10-10 [cm3 ・cm/cm2 ・sec・
cmHg]以下の樹脂を用いれば、金属箔によって流体
を完全に遮蔽することが可能である。
【0014】また、外層の樹脂は少なくとも断熱性を有
するので、流体が外部環境と断熱され、別途保温工事は
不要である。
【0015】一方、金属箔を内層と外層の樹脂の間に挟
んだサンドイッチ構造をとっていいるので、衝撃に対し
て金属箔が破損するおそれもない。
【0016】また、中間層を帯状の金属箔を螺旋状に巻
付けて形成すれば、チューブの曲げ変形に対して、帯状
の金属箔側縁の重複部分が相対変位し変形しやすい。特
に、帯状の金属箔側縁の重複部分を粘着剤又は硬化型粘
着剤によって粘着しておけば、遮蔽性がより確実にな
る。
【0017】内層チューブに用いる樹脂としては、流体
の透過係数が小さく、かつ流体に対して化学的に安定な
樹脂、例えばポリアミド樹脂、フッ素樹脂などがあげら
れる。この樹脂の流体の透過係数は、上記したように
1.0×10-10 [cm3 ・cm/cm2 ・sec・c
mHg]以下のものを選択することが好ましい。
【0018】ポリアミド樹脂としては、6、6−6、1
1、12−ナイロン単独重合体、共重合体、又はそれら
可塑剤添加物があげられ、フッ素樹脂としては、4−フ
ッ化エチレン、3−フッ化エチレン、フッ化ビニリデン
単独重合体、4−フッ化エチレン/6−フッ化プロピレ
ン、4−フッ化エチレン/パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体等があげられ、通常、両樹脂とも市販
品として入手できる。
【0019】たとえば、ナイロン11/リルサンTMBE
SN O P 40TL,東レ(株)(TMは登録商
標、以下同じ)に対するフロンR22の透過係数は、
5.0×10-11 [cm3 ・cm/cm2 ・sec・c
mHg]、フロン134aの透過係数は3.1×10
-13 [cm3 ・cm/cm2 ・sec・cmHg]、ナ
イロン6/UBEナイロン1030B:宇部興産(株)
に対するフロンR22の透過係数は、3.7×10-13
[cm3 ・cm/cm2 ・sec・cmHg]、フロン
134aの透過係数は4.3×10-13 [cm3 ・cm
/cm2 ・sec・cmHg]であり、本発明の内層樹
脂として好適である。
【0020】内層チュ−ブは流体の透過を遮蔽する機能
を果たすものであり、その厚みが厚い程効果的ではある
が、厚みが1.5mm以上になると内層の柔軟性が失わ
れ、配管工事が困難になる。また、内層の厚みが0.0
1mm以下ではその強度が弱く、流体の透過量が増加す
るので、内層の厚みとしては0.01〜1.5mm、好
ましくは0.05〜1.0mmである。
【0021】中間層に用いる金属箔に用いる金属として
は、展性に富んだ金属が望ましく、例えば、アルミニウ
ム、金、錫、銅等があげられる。金属箔の厚みは0.0
1〜0.06mmの範囲が好ましい。厚さが0.01m
m以下では、配管時の屈曲により金属箔に亀裂を生じる
ことがある。よって、薄い金属箔を使用する際には、薄
いプラスチックフィルムに金属箔をラミネ−トした複合
材を使用すれば、金属箔の亀裂等による破損を防止でき
流体の透過を完全に遮蔽することが可能である。このプ
ラスチックフィルムの厚さは、0.003〜0.020
mm程度が好ましい。
【0022】外層に用いる樹脂としては、断熱性、耐候
性、耐寒性、耐衝撃性等を有し、かつ柔軟性、加工性の
よい樹脂、例えば、熱可塑性ウレタン樹脂、水素化スチ
レンーブタジエン共重合樹脂、スチレンーブタジエン共
重合樹脂、ウレタンー塩化ビニルグラフト共重合樹脂、
エチレンープロピレン共重合樹脂、ポリエステルーポリ
エーテルブロック共重合樹脂、ポリアミドーポリエーテ
ルブロック共重合樹脂等があげられる。これらの樹脂も
通常市販品として入手できる。外層の保温効果を更に向
上させるために樹脂を発泡させて用いること、または、
網状補強材を外層内に積層して用いることもできる。
【0023】外層の厚さは1.0〜5.0mm、好まし
くは1.5〜4.0mmである。
【0024】本発明のチューブは、たとえば次のように
して製造される。
【0025】内層用樹脂を通常の押出加工機を用い、温
度210〜260℃で連続的に押し出しながら内層チュ
ーブを製造する。
【0026】次いで、この内層チューブ外周に、中間層
として帯状の金属箔を螺旋状に巻き付ける。帯状の金属
箔を巻き付ける際には、流体の透過を完全に遮蔽するた
めに、金属箔の幅の1/5〜1/3を重複して巻き付け
る(1/5〜1/3重巻)ことが望ましい。この際、巻
き付ける金属箔の固定を確実にする目的で、片面に流体
に侵されない粘着剤を塗布した金属箔を巻き付けるとよ
い。ついで外層樹脂を被覆するには、通常のクロスヘッ
ドダイを有する押出機を用いて、温度140〜210℃
で連続的に被覆する。
【0027】この中間層を形成する方法としては、その
他に、内層チュ−ブと同時に帯状長尺の金属箔を供給
し、金属箔を順次湾曲させて断面をU字状から円管状と
なし、その側縁部同士を単に重複させるか、重複部分を
溶接するか、または重複部を粘着剤あるいは硬化型粘着
剤で粘着させて形成するようにしてもよい。単に粘着剤
で粘着する場合は剥離可能であり、硬化型粘着剤の場合
は剥離不能である。この場合の重複部分は1mm程度で
十分である。
【0028】
【実施例】以下に本発明のチュ−ブの好適な実施例を示
す。
【0029】図1は、以下の各実施例に共通のチュ−ブ
の構成を模式的に示したものである。すなわち、このチ
ュ−ブ20は、冷・熱媒の透過を遮蔽する機能を有する
柔軟な樹脂から成る内層21と、金属箔24を有する中
間層22と、断熱性を有する柔軟な樹脂から成る外層2
3と、の少なくとも三層を備えた構成となっている。
【0030】中間層22の金属箔24は、同図(b)に
示すように帯状のものを側縁部24aが重なるように螺
旋状に巻付けて構成してもよいし、同図(c)に示すよ
うに帯状の金属箔24の側縁部24a’を縦方向に重複
させて円管状に巻付けて構成してもよい。
【0031】(実施例1)この実施例1では、ポリアミ
ド樹脂(リルサンTMBESN O P40TL)を40
mm単軸押出機(スクリューL/D=22、急圧縮タイ
プ)に供給し、C1 :230 ℃、C2 :230 ℃、C3 :23
5 ℃、C4 :230 ℃、ダイ: 230℃の温度条件で連続押
出を行い、図2(a)に示すような内層チューブ21
(内径5.95mm、外径6.35mm)を製造した。
ここで、C1 ,C2 ,C3 ,C4 は押出機のシリンダ各
部の温度を示している。
【0032】次いで、この内層チューブ21に、金属箔
24(幅25mm、厚さ0.020mm)を電線被覆用
ヨリ機で1/4重巻し(金属箔24の幅Dに対する重複
部分dの比率、図2(d)参照)、図2(b)に示すよ
うに、金属箔中間層22を有する中間チュ−ブ25を製
造した。金属箔24としては、アルミニウム箔を用い
た。
【0033】この金属箔中間層24を有する中間チュー
ブ25を繰出装置を用いてクロスヘッドダイに供給する
と同時に、外層用樹脂[熱可塑性ウレタン樹脂:エステ
TM58887:ビー・エフ・グッドリッチ(株)]を
押出機から供給し連続的に外層(厚さ2.0mm)を成
形して、図2(c)に示すように、本発明のチュ−ブ2
0が完成する。外層23被覆が終了後、このチュ−ブを
巻取機に巻取り最終製品とした。
【0034】外層用樹脂の被覆成形は以下の条件で実施
した。
【0035】押出機:50mm単軸押出機置、フルフライ
ド型スクリュー、L/D=25、圧縮比:2.5:1 温度条件:シリンダー及びダイ温度 C1 :180 ℃、C2 :185 ℃、C3 :185 ℃、C4 :19
5 ℃、ダイ:195 ℃ そして、本実施例で製造されたチューブを長さ100c
mに切断し、両端を金属製のカップリングで固定した
後、冷媒としてフロン12を10g封入し、80℃で振
盪しながら168時間保持した。冷却後、チューブの重
量を測定したところ重量の減少はなく、冷・熱媒の透過
は完全に遮蔽されていた。
【0036】また、フロン12の代わりに10gのフロ
ン134aを封入し80℃で振盪ながら240時間保持
した後に冷却し、チューブの重量を測定したところ、や
はり重量の減少はなく、冷・熱媒の透過は完全に遮蔽さ
れていた。
【0037】(実施例2)実施例2では、ポリアミド樹
脂(リルサンTMBESN O P40TL)を用いた実
施例1と同様にして内層チュ−ブ21(内径5.95m
m、外径6.35mm)を製造し、さらに金属箔中間層
22を有する中間チューブ25を製造した。
【0038】次いで、この中間チュ−ブ25を繰出装置
を用いてクロスヘッドダイに供給すると同時に外層用樹
脂[ウレタンー塩化ビニルグラフト共重合樹脂:ドミナ
TMK−700F:東ソー(株)]を押出機から供給
し、連続的に外層(厚さ3.0mm)を成形した。外層
被覆が終了後、巻取機に巻取り最製品とした。
【0039】外層用樹脂の被覆成形は以下の条件で実施
した。 押出機:実施例1と同じ 温度条件:シリンダー及びダイ温度 C1 :140 ℃、C2 :140 ℃、C3 :145 ℃、C4 :16
0 ℃、ダイ:185 ℃ 本実施例で製造されたチューブについて、実施例1と同
様にフロン12及びフロン134aを封入したチューブ
の重量変化を測定したところ、重量の減少はなく、冷・
熱媒の透過は完全に遮蔽されていた。
【0040】(実施例3)実施例3では、ポリアミド樹
脂(UBEナイロン1030B)を40mm単軸押出機
(スクリューL/D=22、急圧縮タイプ)に供給し、
1 :250 ℃、C2 :260 ℃、C3 :260 ℃、C4 :26
0 ℃、ダイ:260 ℃の温度条件で連続押出を行い、内層
チューブ21(内径5.95mm、外径6.35mm)
を製造した。
【0041】この内層チューブ21を帯状長尺アルミニ
ウム箔(幅25mm,厚さ0.020mm)と同時にク
ロスヘッドダイに供給し、アルミニウム箔の断面を図2
(f)〜(h)に示すように、U字状から円管状に変形
させ、その側縁部同士を重複させながら外層用樹脂[ポ
リエステルーポリエーテルブロック共重合樹脂:ペルプ
レンTMP−40H:東洋紡績(株)]を押出機から供給
し、連続的に外層(厚さ3.0mm)を成形した。外層
被覆が終了後、巻取機に巻取り最終製品とした。
【0042】外層用樹脂の被覆成形は以下の条件で実施
した。
【0043】押出機:実施例1と同じ 温度条件:シリンダー及びダイ温度 C1 :160 ℃、C2 :180 ℃、C3 :185 ℃、C4 :18
5 ℃、ダイ:190 ℃ 本実施例で製造されたチューブについて、実施例1と同
様にフロン12及びフロン134aを封入したチューブ
の重量変化を測定したところ、重量の減少はなく、冷・
熱媒の透過は完全に遮蔽されていた。
【0044】(実施例4)実施例4では、フッ素樹脂
「ポリフロンTMF−201:ダイキン工業(株)]をラ
ム式押出機を使用して下記条件で連続押出を行い内層チ
ューブ21(内径5.95mm 外径 6.35mm)
を製造した。
【0045】押出圧:300Kg/cm2 乾燥ゾ
ーン温度:180℃ 押出速度:1.5m/min 焼成ゾーン温度:3
80℃ 次いで、この内層チューブ21に、図2(e)に示すよ
うに、アルミニウム箔(幅25mm、厚さ0.015m
m)24とポリエステルフィルム26の粘着剤付き積層
テープ(厚さ0.010mm)を電線被覆用ヨリ機で1
/5重巻し、金属箔中間層を有した中間チューブ25を
製造した。
【0046】この中間チュ−ブ25を繰出装置を用いて
クロスヘッドダイに供給すると同時に外層用樹脂[水素
化スチレンーブタジエン共重合樹脂:エラストマーAR
−200:アロン化成(株)]を押出機から供給し、連
続的に外層(厚さ3.5mm)を成形した。外層被覆が
終了後、巻取機に巻取り最終製品とした。
【0047】外層用樹脂の被覆成形は以下の条件で実施
した。
【0048】押出機:実施例1と同じ 温度条件:シリンダー及びダイ温度 C1 :175 ℃、C2 :185 ℃、C3 :185 ℃、C4 :19
0 ℃、ダイ:205 ℃ 本実施例で製造されたチューブについて、実施例1と同
様にフロン12及びフロン134aを封入したチューブ
の重量変化を測定したところ、重量の減少はなく、冷・
熱媒の透過は完全に遮蔽されていた。
【0049】(実施例5)実施例5では、ポリアミド樹
脂(リルサンTMBESN O P40TL)を用い、実
施例1と同様にして内層チュ−ブ21(内径5.95m
m、外径6.35mm)を製造した。
【0050】ついで、この内層チューブ21に、錫箔テ
ープ(幅20mm、厚さ0.020mm)を電線被覆用
ヨリ機で1/4重巻し、金属箔中間層を有した中間チュ
ーブ25を製造した。
【0051】金属箔中間層を有した中間チューブ25を
繰出装置を用いてクロスヘッドダイに供給すると同時に
外層用樹脂[熱可塑性ウレタン樹脂:エステンTM588
87)を押出機から供給した連続的に外層(厚さ2.0
mm)を形成した。外層被覆が終了後、巻取機に巻取り
最終製品とした。
【0052】外層用樹脂の被覆成形は以下の条件で実施
した。
【0053】押出機:実施例1と同じ 温度条件:実施例1と同じ 本実施例で製造されたチューブについて、実施例1と同
様にフロン12及びフロン134aを封入したチューブ
の重量変化を測定したところ、重量の減少はなく、冷・
熱媒の透過は完全に遮蔽されていた。 (実施例6)実施例6では、フッ素樹脂(ポリフロンTM
F−201)を用いた実施例1と同様にして内層チュ−
ブ21(内径5.95mm、外径6.35mm)を製造
した。 次いで、この内層チューブ21に、金箔テープ
(幅25mm、厚さ0.010mm)を電線被覆用ヨリ
機で1/4重巻し、金属箔中間層を有した中間チューブ
25を製造した。
【0054】金属箔中間層を有した中間チューブ25を
繰出装置を用いてクロスヘッドダイに供給すると同時に
外層用樹脂[スチレン−ブタジエン共重合樹脂:エラス
トマーAR−770:アロン化成(株)]を押出機から
供給し連続的に外層(厚さ3.5mm)を成形した。外
層被覆が終了後、巻取機に巻取り最終製品とした。外層
用樹脂の被覆成形は以下の条件で実施した。 押出機:実施例1と同じ 温度条件:シリンダー及びダイ温度 C1 :150 ℃、C2 :155 ℃、C3 :155 ℃、C4 :16
0 ℃、ダイ:165 ℃ 実施例で製造されたチューブについて、実施例1と同様
にフロン12及びフロン134aを封入したチューブの
重量変化を測定したところ、重量の減少はなく、冷・熱
媒の透過は完全に遮蔽されていた。
【0055】(実施例7)次に、上記実施例1〜6で得
られたチューブを分離型空気調和機に用いた例を図面に
基づき説明する。図3及び図4は本発明の第7実施例を
示している。図において、1は分離型空気調和機で、こ
の分離型空気調和機1は、室内熱交換器(図示せず)を
内蔵した室内機2と、この室内機2にユニット間配管3
でつながれた室外機4とで構成されている。
【0056】この室外機4には、室外熱交換器(図示せ
ず)、圧縮機5、アキュームレータ6等が内蔵されてい
る。圧縮機5には、その上部に吐出管として銅管製の冷
媒管7が溶接により取り付けられており、この冷媒管7
の端部には実施例1〜6で得られた樹脂製チューブ8と
冷媒管7とを接続するためのカップリング9が取付けら
れている。10は、圧縮機5の騒音が外部に漏れないよ
うにするための防音カバーである。
【0057】また、11は冷媒管12につながれたカッ
プリング13とバルブ14とを接続するためのチューブ
で、上記した本発明の実施例1〜6で得られた樹脂製の
チューブが用いられる。ユニット間配管3も、上記した
本発明の実施例1〜6で得られた樹脂製のチューブを用
いている。また、15は室外機4の外装体である。
【0058】このように構成された分離型空気調和機1
は、そのユニット間配管に銅配管を用いた従来のものに
比べて、ユニット間配管3が実施例1〜6で得られた樹
脂製のチューブであるため、非常に曲げやすく、図3
(b)に示すように、チュ−ブを曲げることによって、
ユニット間配管3の工事を簡単に行うことができる。
【0059】また、室外機4の圧縮機5やアキュームレ
ータ6間の配管作業においても、図4(b)に示すよう
に、チュ−ブ11を曲げることによって、チューブ11
の接続作業を簡単に行うことができる。図示しないが、
チュ−ブ8の接続作業についても同様である。
【0060】この樹脂製チューブ8及び11は銅配管に
比べて柔軟で振動を抑える働きが大きいので、図5に示
した従来の銅配管102,105,107(図3参照)
に比べて振動を低減させることができる。依って、従来
のもののように、圧縮機からの振動を低減させるための
U字状の曲げ部109及び110を必要としない。この
ため、チューブの接続作業も簡単且つ容易に行うことが
できるばかりか、空気調和機における振動を低減させる
ことができる。
【0061】尚、この第7実施例では、本発明のチュー
ブを空気調和機に使用した例で説明したが、冷蔵庫等の
冷凍装置に使用した場合も同様に、チューブの接続作業
を簡単に行うことができると共に、振動を低減させるこ
とができる効果を期待できる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のチュ−ブ
にあっては、冷・熱媒等の流体の透過性がなく、柔軟、
保温性の良いチューブを得ることができる。
【0063】特に、本発明のチューブはフロン等の種々
の冷・熱媒に対して完全な遮蔽性を有するため、空気調
和機あるいは冷蔵庫等の冷凍装置に好適である。
【0064】そして、本発明のチュ−ブをこのような空
気調和機や冷凍装置に使用すると、配管工事を簡単且つ
容易に施工することが可能になると共に、振動をも低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のチュ−ブの構成を模式的に示す
もので、同図(a)は断面図、同図(b)は一部破断斜
視図、同図(c)は金属箔の他の巻付け例を示す一部破
断斜視図である。
【図2】図2は本発明のチュ−ブの製造工程を示す説明
図である。
【図3】図3(a)は本発明のチューブを使用した分離
型空気調和機を示す外観斜視図、同図(b)はチュ−ブ
を接続する場合の説明図、同図(c)は同図(a)のC
−C線断面図である。
【図4】図4(a)は同分離型空気調和機の室外機の要
部斜視図、同図(b)はチュ−ブを接続する場合の説明
図である。
【図5】図5(a)は従来の分離型空気調和機の外観斜
視図、同図(b)は室外機の要部斜視図である。
【符号の説明】
1.分離型空気調和機 2.室内機 3.ユニット間配管 4.室外機 5.圧縮機 6.アキュームレータ 7,12.冷媒管 8,11.チューブ 9,13.カップリング 10.防音カバー 14.バルブ 15.外装体 20 チュ−ブ 21 内層 22 中間層 23 外層 24 金属箔 25 中間チュ−ブ 26 ポリエステルフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚原 仁 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 津久井 利光 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷・熱媒等の流体の透過を遮蔽する機能
    を有する柔軟な樹脂から成る内層、金属箔を有する中間
    層および断熱性を有する柔軟な樹脂から成る外層の少な
    くとも三層を備えていることを特徴とするチューブ。
  2. 【請求項2】 内層の樹脂は、流体の透過係数が1.0
    ×10-10 [cm3・cm/cm2 ・sec・cmH
    g]以下であることを特徴とする請求項1に記載のチュ
    ーブ。
  3. 【請求項3】 中間層の金属箔は帯状で、側縁部が重な
    るように螺旋状に巻付けられていることを特徴とする請
    求項1または2に記載のチューブ。
  4. 【請求項4】 帯状の金属箔は、側縁部同士を重複させ
    て管状に巻き付けられている請求項1または2に記載の
    チュ−ブ。
  5. 【請求項5】 金属箔の重なり合った側縁部が粘着剤ま
    たは硬化型粘着剤にて粘着されていることを特徴とする
    請求項3または4に記載のチューブ。
  6. 【請求項6】 金属箔の重複した部分が溶接されている
    請求項4に記載のチューブ。
  7. 【請求項7】 内層の樹脂がポリアミド樹脂、又はフッ
    素樹脂であり、外層の樹脂が熱可塑性ウレタン樹脂、水
    素化スチレンーブタジエン共重合樹脂、スチレンーブタ
    ジエン共重合樹脂、ウレタンー塩化ビニルグラフト共重
    合樹脂、エチレンープロピレン共重合樹脂、ポリエステ
    ルーポリエーテルブロック共重合樹脂及びポリアミドー
    ポリエーテルブロック共重合樹脂から選ばれる少なくと
    も1つの樹脂であることを特徴とする請求項1,2,
    3,4,5または6に記載のチューブ。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3,4,5,6または7
    に記載のチューブによって、流体循環用流路を構成した
    ことを特徴とするチューブを用いた装置。
JP20360293A 1993-07-26 1993-07-26 チューブおよびこのチューブを用いた装置 Pending JPH0735293A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009174763A (ja) * 2008-01-23 2009-08-06 Nippon Steel Corp 不定形耐火物の流し込み施工方法、及びこの施工方法に用いられる型枠装置

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JP2009174763A (ja) * 2008-01-23 2009-08-06 Nippon Steel Corp 不定形耐火物の流し込み施工方法、及びこの施工方法に用いられる型枠装置

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