JPH0735281U

JPH0735281U - 自転車の屋根

Info

Publication number: JPH0735281U
Application number: JP7252893U
Authority: JP
Inventors: 總親荒木
Original assignee: 有限会社エーモン; 有限会社サイエンスプロダクト
Priority date: 1993-12-16
Filing date: 1993-12-16
Publication date: 1995-06-27

Abstract

(57)【要約】【目的】この考案は、自転車に簡便に取り付け可能で
あって、前方の視界を確保しつつ雨をふせぐことが出
来、しかも後方からの風に対して柔軟に風圧を吸収して
風により転倒するおそれを減少した自転車のための屋根
を提供せんとするものである。【構成】自転車(２)の前部に基部を固着した平行に配
列されてなる２本の支柱(１)と、該支柱(１)を自転車
(２)の荷台(５)に結合する取付紐(４)と、支柱(１)に沿
って移動自在な屋根骨材(６)と、該屋根骨材(６)に張設
した折り畳み自在な透明な屋根シート(７)とからなり、
支柱(１)は伸縮自在で且弾性を有し彎曲自在であり、取
付紐(４)は弾力的に伸縮自在であることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、自転車に取り付けて雨を防ぐための屋根に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自転車を雨中で使用する場合、傘を開いて片手で持ちながら、他の片手でハンドルを操作している。これでは、自転車のハンドル操作がきわめて不安定になると共に、傘により前方の視界が妨げられるため安全上好ましくなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、自転車に簡便に取り付け可能であって、前方の視界を確保しつつ雨をふせぐことが出来、しかも後方からの風に対して柔軟に風圧を吸収して風により転倒するおそれを減少した自転車のための屋根を提供せんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、この考案が採った手段は、自転車(２)の前部に基部を固着した平行に配列されてなる２本の支柱(１)と、該支柱(１)を自転車(２) の荷台(５)に結合する取付紐(４)と、支柱(１)に沿って移動自在な屋根骨材(６) と、該屋根骨材(６)に張設した折り畳み自在な透明な屋根シート(７)とからなり、支柱(１)は伸縮自在で且弾性を有し彎曲自在であり、取付紐(４)は弾力的に伸縮自在であることを特徴とする。

【０００５】

【作用】

折り畳んだ屋根シート(７)を支柱(１)に張り渡して自転車乗車中に雨を避けることが出来る。後方からの風圧は支柱(１)の弾性と取付紐(４)の弾力性により吸収して転倒を防止することが出来る。屋根シート(７)の下部を自由にしておくことにより、風を逃がすことが出来る。

【０００６】

【考案の効果】

この考案によれば、自転車乗車中に屋根を設けて風を避けることが出来ると共に、屋根シートは透明である為、前方の視界を確保出来安全である。又、後方からの風圧は支柱と取付紐の弾性により吸収し、転倒等の事故を防止出来る。又、後方からの風圧は支柱と取付紐の弾性により吸収し、転倒等の事故を防止出来る。又、屋根シートの一部を自由にしておくことにより、風を逃がすようにすることも出来る。屋根シート及び支柱は折り畳んでおくことが出来るため、不使用時には、折り畳んで走行に邪魔となることがない。

【０００７】

【実施例】

以下にこの考案の好ましい実施例を詳細に説明する。図において、(１)は自転車(２)の前部にその基部を固着された支柱である。支柱(１)は、４０〜６０ｃｍ程度の肩幅より若干狭い間隔で２本平行に配設され、伸縮自在であると共に、弾性を有し彎曲自在である。かかる支柱としては、例えばグラスファイバー製の釣竿のようなものを利用することが出来、不使用時には縮小しておく。支柱(１)は例えば自転車(２)の前部に取り付けられた買物カゴ(３)に固定し、必要に応じて買物カゴ(３)と共に、或は支柱(１)のみを着脱自在とする。支柱(１)の先端には、取付紐(４)で自転車(２)の荷台(５)に張設され、その弾性により所定の彎曲した形状に保持される。取付紐(４)は好ましくはゴム紐のような弾力的に伸縮自在な線材からなり、張設された支柱(１)が風等を受けたとき、弾力的に変形可能とする。

【０００８】支柱(１)には、該支柱(１)に沿って移動し得る複数本の屋根骨材(６)が取り付けられ、該屋根骨材(６)にビニールシートの如き透明で且防水性の屋根シート( ７)が張り付けられる。屋根骨材(６)は例えば８０〜１００ｃｍの幅を有し、支柱(１)の両側から外方へ延出している。屋根シート(７)は屋根骨材(６)と同一の幅を有し、長さは１００ｃｍ程度が適当である。屋根シート(７)は一枚のシートとしても良いが、図４に示すように、屋根骨材(６)の間隔に対応した長さのものとし、下部を自由にして重ね合わせて、風を逃がすようにしても良い。

【０００９】屋根骨材(６)を支柱(１)に沿って移動するために、図示の実施例では屋根骨材 (６)にリング(８)を滑動自在に挿入し、該リング(８)に屋根骨材(６)を固着してあるが、これに限られるものではなく、その他の手段で骨材(６)を移動自在としても良いことは勿論である。

【００１０】屋根シート(７)の基端は支柱(１)に固定され、先端は自由にされていると共に、図６〜８に示すように支柱(１)の端に嵌着した弾性クリップ(９)で先端の屋根骨材(６)を着脱自在に保持する。図５は取付紐(４)を荷台(５)に結合する一方法を示し、取付紐(４)の先端にフック(10)を固定し、該フック(10)を荷台(５)に引掛けるようにしたものである。

【００１１】雨中で自転車(２)を使用する場合、図３に示すように折り畳んであった屋根シート(７)を引き出して、支柱(１)に張設し、先端を弾性クリップ(９)で保持する。支柱(１)と取付紐(４)が弾性を有しているため、後方からの風圧を受けたとき、支柱(１)が弾力的にたわむと共に、取付紐(４)が弾力的に伸縮して、風圧を吸収することが出来、自転車が転倒する等の事故を抑制することが出来る。更に屋根シート(７)の下部から風を逃出させるようにしておくことにより、より効果的に風圧を逃がすことが出来る。

【００１２】又、不使用時には、弾性クリップ(９)から屋根骨材(６)を外して、屋根シート (７)を折り畳むと共に、支柱(１)を縮小させておく。

【図面の簡単な説明】

【図１】外傾斜視図

【図２】使用時の一部拡大図

【図３】不使用時の一部拡大図

【図４】屋根シートの一変形を示す一部拡大図

【図５】取付紐の取付状態を示す図

【図６】屋根シートの固定方法を示す図

【図７】弾性クリップの斜視図

【図８】弾性クリップの断面図

【符号の説明】

１支柱２自転車３買物カゴ４取付紐５荷台６屋根骨材７屋根シート８リング９弾性クリップ１０フック

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】自転車(２)の前部に基部を固着した平行
に配列されてなる２本の支柱(１)と、該支柱(１)を自転
車(２)の荷台(５)に結合する取付紐(４)と、支柱(１)に
沿って移動自在な屋根骨材(６)と、該屋根骨材(６)に張
設した折り畳み自在な透明な屋根シート(７)とからな
り、支柱(１)は伸縮自在で且弾性を有し彎曲自在であ
り、取付紐(４)は弾力的に伸縮自在であることを特徴と
する自転車の屋根。
【請求項２】屋根シート(７)の一部を自由にして風を
逃出自在としたことを特徴とする請求項(１)記載の自転
車の屋根。