JPH0735165A - クラッチ - Google Patents
クラッチInfo
- Publication number
- JPH0735165A JPH0735165A JP20043493A JP20043493A JPH0735165A JP H0735165 A JPH0735165 A JP H0735165A JP 20043493 A JP20043493 A JP 20043493A JP 20043493 A JP20043493 A JP 20043493A JP H0735165 A JPH0735165 A JP H0735165A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide groove
- wheel
- arm
- drive wheel
- driven wheel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Mechanically-Actuated Valves (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Abstract
き,繰り返しに対する耐久性が高く,且つ組み立てる際
の作業性がよい小形のクラッチを提供する。 【構成】 一方の面に第1乃至第3の案内溝部1a〜1
cからなる案内溝が形成され,これらの案内溝部間に切
り替え弁1eが配設されると共に,第3の案内溝部の壁
面がテーパ面1dとなっている駆動輪1と,弾性C型リ
ング3bが所定の圧力で係止される第1の軸部2aと,
上記駆動輪がスナップフィットされる溝2dの形成され
た第2の軸部2bと,上記テーパ面とにより楔状空間を
形成する第3の軸部2cとからなる軸部材を有する従動
輪と,上記駆動輪と従動輪との間に配設され,上記弾性
C型リングと一体化された中間輪3と,一端にほぼ直角
に形成されている円柱部4bが上記中間輪の中心方向の
力を受けながら上記案内溝に沿って動けるように他端が
上記中間輪に支持されているアーム4とを備える。
Description
用いられるクラッチに関する。
めの図である。同図において,11は駆動輪,12は内
周にラチェットホイール部12aの形成されている従動
輪,13は駆動輪と従動輪との間に配設された中間輪,
14はアームである。
に案内溝部13a,13b,13cからなる案内溝が形
成されており,案内溝部13aと13bとは弾力性のあ
る樹脂からなる弾性樹脂部13dにより区分されてい
る。弾性樹脂部13dの左側は中間輪13と一体になっ
ているが,右側の下部は中間輪13から切り離され,且
つ案内溝部13b,13cの側が鋭角に,案内溝部13
aの側が鈍角になるような角度で案内溝の端部に接触し
ている。
輪11に支持され,他端にほぼ直角に形成されている突
起部14bは作用点として駆動輪11の回転に従って動
ける状態で案内溝に位置している。また,突起部14b
はアーム14と駆動輪11間に配設されたばね14cに
より常に駆動輪の円周外側方向の力を受けている。案内
溝部13cに配設されているラチェットポール13e
は,アームの突起部14bに押されることにより,ばね
13fの弾性力に抗して従動輪12に形成されているラ
チェットホイール部12aと噛み合うように構成されて
いる。中間輪13の外側には,別体であるベルト状のブ
レーキ15が巻かれており,このため所定値以上の回転
力が中間輪13に作用するまで中間輪は回転しない。
と,案内溝に位置しているアームの突起部14bは,ア
ームの支点14aが駆動輪11に支持されているので,
その位置している案内溝に沿って移動する。案内溝部1
3aに位置しているアームの突起部14bはそのまま移
動し,また案内溝部13b,13cに位置しているアー
ムの突起部14bは弾性樹脂部13dとのなす角が鋭角
なので弾性樹脂部13dの弾性により弾性樹脂部を通過
して案内溝部13aへ移動する。このようにして,アー
ムの突起部14bが案内溝部13aの一端までくると中
間輪13を時計方向に回転させる。この状態では,ラチ
ェットポール13eはアームの突起部14bにより押さ
れていないので,ラチェットポール13eとラチェット
ホイール部12aとは噛み合わず,中間輪13と従動輪
12は空転状態である。(第1の工程)
と,アームの突起部14bはばね14cにより円周外側
方向の力を受けているが,アームの突起部14bは弾性
樹脂部13dとのなす角が鈍角なので弾性樹脂部が案内
溝の端部に当たり,アームの突起部14bは弾性樹脂部
を通過できずに案内溝部13aに沿って移動する。アー
ムの突起部14bが案内溝部13aの他端までくると,
中間輪13を反時計方向に回転させる。この状態でも,
ラチェットポール13eはアームの突起部14bにより
押されていないので,ラチェットポール13eとラチェ
ットホイール部12aとは噛み合わず,中間輪13と従
動輪12は空転状態である。(第2の工程)
と,アームの突起部14bは円周外側方向の力を受けて
いるので,案内溝部13bに沿って移動する。アームの
突起部14bが案内溝部13cの入口に達するまで駆動
輪11を時計方向に回転する。(第3の工程)
3cの入口に達した時点で駆動輪11を反時計方向に回
転すると,アームの突起部14bは円周外側方向の力を
受けているので,案内溝部13cに沿って移動し,案内
溝部13cに配設されたラチェットポール13eを押
す。アームの突起部14bがラチェットポール13eを
押すと,ラチェットポール13eが従動輪12に形成さ
れたラチェットホイール部12aに係止され,中間輪1
3と従動輪12とが連結し,駆動輪の回転に従って従動
輪が回転する。(第4の工程)
作を1回の動作として行うが,第3の工程における時計
方向の回転の量により中間輪と従動輪との連動,空転の
状態を選択することが可能となる。即ち,第3の工程か
ら第4の工程に移る段階でアームの突起部14bが案内
溝部13cの入口に位置している場合のみ,中間輪13
と従動輪12とが連動し,駆動輪の回転に従って従動輪
が回転する。
来のクラッチには,次のような欠点があった。 (1)ラチェットポールとラチェットホイール部とを介
して駆動輪と従動輪とを連結する構造であるので,動作
のタイムラグが大きく,且つこの構造のものではアーム
の長さが長くなるので,外径が大きくなる。 (2)駆動輪→アームの支点→アームの作用点→ラチェ
ットポール→ラチェットホイール部のように,軸方向に
力が伝達され,アームの支点と作用点とは同一平面上に
ないので,モーメント負荷となり,アームの破損や曲が
りが発生し易く,許容負荷が小さい。 (3)カット紙送り機構の特徴として,駆動輪と従動輪
とが連結された後の時間(カット紙を送っている時間)
が連結前の時間(カット紙を送り始めるまでの時間)に
比較して遙かに長いが,中間輪に巻かれたブレーキは,
駆動輪と従動輪が連結した後は滑り状態になるので,摩
耗が大きく,中間輪を締め付ける方法に工夫を施さなけ
ればならず,別体であるブレーキが複雑なものとなる。 (4)弾性樹脂部13dは,樹脂の弾性を利用するもの
であるので,その繰り返し曲げ疲労により破損し易く,
寿命が短く,信頼性に乏しい。 (5)各構成要素は軸方向に分離するので,組み立て時
に分解し易く,クラッチを組み立てる際の作業性が悪
い。
去するために,一方の面に第1乃至第3の案内溝部から
なる案内溝が形成され,これらの案内溝部間に切り替え
弁が配設されると共に,第3の案内溝部の壁面がテーパ
面となっている駆動輪と,弾性C型リングが所定の圧力
で係止される第1の軸部と,上記駆動輪がスナップフィ
ットされる溝の形成された第2の軸部と,上記テーパ面
とにより楔状空間を形成する第3の軸部とからなる軸部
材を有する従動輪と,上記駆動輪と従動輪との間に配設
され,上記弾性C型リングと一体化された中間輪と,一
端にほぼ直角に形成されている円柱部が上記中間輪の中
心方向の力を受けながら上記案内溝に沿って動けるよう
に他端が上記中間輪に支持されているアームとを備え,
上記駆動輪の回転により上記円柱部の案内溝での位置を
変化させ,該円柱部が上記楔状空間に挟み込まれること
により上記駆動輪と従動輪とが連結されることを特徴と
するクラッチを提供するものである。
明するための図である。これらの図において,1は駆動
輪,2は従動輪,3は駆動輪と従動輪との間に配設され
た中間輪,4はアームである。
1の案内溝部1a,第2の案内溝部1b,第3の案内溝
部1cからなる案内溝が形成され,第3の案内溝部1c
の壁面がテーパ面1dとなっている。案内溝部間には切
り替え弁1eが配設されている。アーム4の一端は支点
4aとして中間輪3に支持され,他端にほぼ直角に形成
されている円柱部4bは作用点として駆動輪1の回転に
従って動ける状態で案内溝に位置している。また,円柱
部4bはアームの力点4cと中間輪3間に配設されたば
ね4dにより常に中間輪の中心方向の力を受けている。
eは,アームの円柱部4bが案内溝部1b,1cから1
aへ移動するときにはアームの円柱部4bに押されて支
点1fを中心にして回転して開くように,アームの円柱
部4bが案内溝部1aから1bへ移動するときにはアー
ムの円柱部4bに押されて支点1fを中心にして回転し
て開くと共に案内溝部1cへの通路を閉じるように,ま
たアームの円柱部4bの通過後は元の位置に復帰するよ
うに,切り替え弁1eと駆動輪1間に配設されたばね1
gにより支持されている。尚,ばね1gは駆動輪の案内
溝の形成されている面だけではなく,案内溝の形成され
ていない面に取り付けてもよい。
る弾性C形リング3bが所定の圧力で係止される第1の
軸部2aと,駆動輪1をスナップフィットで係止するた
めの溝2dの形成された第2の軸部2bと,駆動輪の案
内溝部1cのテーパ面1dとで楔状空間を形成する第3
の軸部2cとからなる軸部材を有する。このため,第2
の軸部2bと駆動輪1の内径部とがスナップフィットさ
れ,第2の軸部の溝2dと駆動輪1の内径部とが緩やか
に嵌合された後は,駆動輪1,中間輪3,及び従動輪2
は分解しない。中間輪3には凹部3cが形成されてお
り,この凹部3cが弾性C形リングの凸部3aと嵌合さ
れることにより,中間輪3と弾性C形リング3bとが一
体化される。このため,中間輪3は弾性C型リング3b
を介して従動輪の第1の軸部2aに所定の圧力で係止し
ており,所定値以上の回転力が中間輪に作用するまで中
間輪は回転しない。
案内溝に位置しているアームの円柱部4bは,アームの
支点4aが回転しない中間輪3に支持されており,案内
溝が回転している駆動輪1に形成されているので,その
位置している案内溝に沿って移動する。ここで,図3の
(a)は,アームの円柱部4bが案内溝部1cに位置し
ている場合を示す。案内溝部1aに位置しているアーム
の円柱部4bはそのまま移動し,また案内溝部1b,1
cに位置しているアームの円柱部4bは,図3の(b)
に示すように,切り替え弁1eを押して切り替え弁1e
を支点1fを中心にして回転させて開いて通過し,案内
溝部1aへ移動する。アームの円柱部4bが案内溝部1
aへ移動すると,図3の(c)に示すように,切り替え
弁1eは元の位置に復帰する。このようにして,アーム
の円柱部4bが案内溝部1aの一端までくると中間輪3
を時計方向に回転させる。この状態では,弾性C型リン
グ3bと従動輪2とが滑っているため,中間輪3と従動
輪2は空転状態であり,従動輪は回転しない。(第1の
工程)
と,アームの円柱部4bは案内溝部1aに沿って移動
し,図3の(d)に示すように,切り替え弁1eを押し
て切り替え弁1eを支点1fを中心にして回転させて開
いて通過し,案内溝部1bに移動する。このとき,アー
ムの円柱部4bはアームの力点4cと中間輪3間に配設
されたばね4dにより中間輪の中心方向の力を受けてい
るので,案内溝部1cに移動しようとするが,図3の
(d)に示すように,切り替え弁1eが案内溝部1cへ
の通路を閉じるので,アームの円柱部4bは案内溝部1
cへは移動しない。アームの円柱部4bが案内溝部1b
へ移動すると,図3の(e)に示すように,切り替え弁
1eは元の位置に復帰する。アームの円柱部4bが案内
溝部1bに沿って移動し,案内溝部1bの他端までくる
と,中間輪3を反時計方向に回転させる。この状態で
も,弾性C型リング3bと従動輪2とが滑っているた
め,中間輪3と従動輪2は空転状態であり,従動輪は回
転しない。(第2の工程)
3の(f)に示すように,アームの円柱部4bを案内溝
部1bに沿って案内溝部1cの入口まで移動する。(第
3の工程)
と,アームの円柱部4bはアームの力点4cと中間輪3
間に配設されたばね4dにより中間輪の中心方向の力を
受けているので,アームの円柱部4bは案内溝部1cに
沿って移動する。アームの円柱部4bが,図3の(g)
に示すように,駆動輪のテーパ面1dと従動輪の第3の
軸部2cとによって形成された楔状空間に挟まれ動けな
くなると,駆動輪1と従動輪2とが連結され,駆動輪の
回転に従って従動輪が回転する。(第4の工程)
作を1回の動作として行うが,第3の工程における時計
方向の回転の量により駆動輪と従動輪との連動,空転の
状態を選択することが可能となる。即ち,第3の工程か
ら第4の工程に移る段階でアームの円柱部4bが案内溝
部1cの入口に位置している場合のみ,駆動輪1と従動
輪2とが連結され,駆動輪の回転に従って従動輪が回転
する。
ための図である。この実施例は,従動輪の第3の軸部2
cに歯部2eを形成することにより,保持トルクを増大
させるようにしたものである。その他は第1の実施例で
述べたのと同様であり,同様の効果が得られる。
説明するための図である。この実施例は,第1の実施例
における第3の軸部2cの代わりに従動輪2に内径面2
fを形成し,この内径面2fと駆動輪1の第3の案内溝
部1cの壁面に形成されているテーパ面1dとにより楔
状空間を形成するようにしたものである。また,この実
施例では,第1の実施例とはアームの力点4cの位置を
変えることにより,円柱部4bが常に中間輪の円周外側
方向の力を受けるようにしている。
案内溝に位置しているアームの円柱部4bは,アームの
支点4aが回転しない中間輪3に支持されており,案内
溝が回転している駆動輪1に形成されているので,その
位置している案内溝に沿って移動する。案内溝部1aに
位置しているアームの円柱部4bはそのまま移動し,ま
た案内溝部1b,1cに位置しているアームの円柱部4
bは,切り替え弁1eを押して切り替え弁1eを支点1
fを中心にして回転させて開いて通過し,案内溝部1a
へ移動する。アームの円柱部4bが案内溝部1aへ移動
すると,切り替え弁1eは元の位置に復帰する。このよ
うにして,アームの円柱部4bが案内溝部1aの一端ま
でくると中間輪3を時計方向に回転させる。この状態で
は,弾性C型リング3bと従動輪2とが滑っているた
め,中間輪3と従動輪2は空転状態であり,従動輪は回
転しない。(第1の工程)
と,アームの円柱部4bは案内溝部1aに沿って移動
し,切り替え弁1eを押して切り替え弁1eを支点1f
を中心にして回転させて開いて通過し,案内溝部1bに
移動する。このとき,アームの円柱部4bはアームの力
点4cと中間輪3間に配設されたばね4dにより中間輪
の円周外側方向の力を受けているので,案内溝部1cに
移動しようとするが,切り替え弁1eが案内溝部1cへ
の通路を閉じるので,アームの円柱部4bは案内溝部1
cへは移動しない。アームの円柱部4bが案内溝部1b
へ移動すると,切り替え弁1eは元の位置に復帰する。
アームの円柱部4bが案内溝部1bに沿って移動し,案
内溝部1bの他端までくると,中間輪3を反時計方向に
回転させる。この状態でも,弾性C型リング3bと従動
輪2とが滑っているため,中間輪3と従動輪2は空転状
態であり,従動輪は回転しない。(第2の工程)
ームの円柱部4bを案内溝部1bに沿って案内溝部1c
の入口まで移動する。(第3の工程)
と,アームの円柱部4bはアームの力点4cと中間輪3
間に配設されたばね4dにより中間輪の円周外側方向の
力を受けているので,アームの円柱部4bは案内溝部1
cに沿って移動する。アームの円柱部4bが,駆動輪の
テーパ面1dと従動輪の内径面2fとによって形成され
た楔状空間に挟まれ動けなくなると,駆動輪1と従動輪
2とが連結され,駆動輪の回転に従って従動輪が回転す
る。(第4の工程)
作を1回の動作として行うが,第3の工程における時計
方向の回転の量により駆動輪と従動輪との連動,空転の
状態を選択することが可能となる。即ち,第3の工程か
ら第4の工程に移る段階でアームの円柱部4bが案内溝
部1cの入口に位置している場合のみ,駆動輪1と従動
輪2とが連結され,駆動輪の回転に従って従動輪が回転
する。
説明するための図である。これらの実施例は,それぞれ
第1及び第3の実施例よりも切り替え弁1eの長さを長
くして,切り替え弁1eが案内溝部1a側,或いは案内
溝部1b側に回転したとき案内溝部1a側,或いは案内
溝部1b側に突き出るようにすると共に,案内溝部1a
側,或いは案内溝部1b側に突き出た切り替え弁1eを
アームの円柱部4bが乗り越えられるように案内溝部1
a,1bの幅を広くして,ばね1gを不要にしたもので
ある。
程において,アームの円柱部4bが案内溝部1b,1c
から案内溝部1aへ移動するときには,案内溝部1b側
に突き出た切り替え弁1eを起こしながら案内溝部1a
側に回転させ,案内溝部1a側に突き出た切り替え弁1
eを乗り越えて案内溝部1aへ移動する。また,第2の
工程において,アームの円柱部4bが案内溝部1aから
案内溝部1bへ移動するときには,アームの円柱部4b
は案内溝部1a側に突き出た切り替え弁1eを起こしな
がら案内溝部1b側に回転させ,案内溝部1b側に突き
出た切り替え弁1eを乗り越えて案内溝部1bへ移動す
る。このとき,アームの円柱部4bはそれぞれ中間輪の
中心方向或いは円周外側方向の力を受けているので,案
内溝部1cに移動しようとするが,切り替え弁1eが案
内溝部1cへの通路を閉じるので,アームの円柱部4b
は案内溝部1cへは移動しない。また,第3の工程にお
いては,アームの円柱部4bは案内溝部1b側に突き出
た切り替え弁1eを起こしながら案内溝部1cの入口ま
で移動する。その他は第1の実施例で述べたのと同様で
あり,同様の効果が得られる。
を説明するための図である。以上の実施例ではテーパ面
を有する第3の案内溝部が1個所であったが,これらの
実施例では案内溝部1a,1bの側にそれぞれ案内溝部
1c’,テーパ面1d’及び案内溝部1c及びテーパ面
1dを形成することにより,駆動輪1を必要に応じて時
計方向或いは反時計方向のいずれに回転しても,駆動輪
と従動輪とが連結されるようにしたものである。案内溝
部1c’及びテーパ面1d’を使用する場合には,第1
の案内溝部を1b,第2の案内溝部を1aと読み替えれ
ば,第1の工程から第4の工程に至る動作は第1の実施
例で説明したのと同様である。このように構成すること
によりクラッチの用途の幅を更に拡げることができる。
尚,切り替え弁1eにばね1gを取り付ける場合には,
アームの円柱部4bの移動の障害にならないように,駆
動輪の案内溝の形成されているのとは反対の面に取り付
ける必要がある。
れば次のような効果が得られる。 (1)中間輪に配設されたアームを駆動輪と従動輪によ
り形成される楔状空間に挟み込んで駆動輪と従動輪とを
連結する構造としているので,動作のタイムラグが小さ
く,且つアームの長さが短くてもよいので,外径を小さ
くすることができる。 (2)駆動輪,アーム,及び従動輪の力点が同一平面上
にあるので,モーメント負荷がかからず,高負荷に対応
することができる。 (3)従動輪の第1の軸部に係止されている中間輪と一
体化した弾性C型リングは,駆動輪と従動輪が連結した
後は従動輪の第1の軸部との間で滑らないので,従来の
クラッチに比較して滑り量が極端に少なくなり,ブレー
キである弾性C型リングは単純な機構のもので足りる。 (4)アームの通過に伴って開く切り替え弁を駆動輪に
配設しているので,樹脂の弾性を利用する必要がなく,
繰り返しに対する耐久性が高い。 (5)駆動輪と従動輪とをスナップフィットで係止して
いるので,各構成要素は分離せず,クラッチを組み立て
る際の作業性がよい。 (6)1方向の動作の制御だけでなく,2方向の動作の
制御も可能となる。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
ある。
内溝部 1b…第2の案内溝部 1c,1c’…
第3の案内溝部 1d,1d’…テーパ面 1e…切り替え
弁 1f…切り替え弁の支点 1g…ばね 2…従動輪 2a…第1の軸
部 2b…第2の軸部 2c…第3の軸
部 2d…溝 2e…歯部 2f…内径面 3…中間輪 3a…凸部 3b…弾性C形
リング 3c…凹部 4…アーム 4a…アームの支点 4b…円柱部 4c…アームの力点 4d…ばね 11…駆動輪 12…従動輪 12a…ラチェットホイール部 13…中間輪 13a,13b,13c…案内溝部 13d…弾性樹
脂部 13e…ラチェットポール 13f…ばね 14…アーム 14a…アーム
の支点 14b…突起部 14c…ばね 15…ブレーキ
Claims (6)
- 【請求項1】 一方の面に第1乃至第3の案内溝部から
なる案内溝が形成され,これらの案内溝部間に切り替え
弁が配設されると共に,第3の案内溝部の壁面がテーパ
面となっている駆動輪と,弾性C型リングが所定の圧力
で係止される第1の軸部と,上記駆動輪がスナップフィ
ットされる溝の形成された第2の軸部と,上記テーパ面
とにより楔状空間を形成する第3の軸部とからなる軸部
材を有する従動輪と,上記駆動輪と従動輪との間に配設
され,上記弾性C型リングと一体化された中間輪と,一
端にほぼ直角に形成されている円柱部が上記中間輪の中
心方向の力を受けながら上記案内溝に沿って動けるよう
に他端が上記中間輪に支持されているアームとを備え,
上記駆動輪の回転により上記円柱部の案内溝での位置を
変化させ,該円柱部が上記楔状空間に挟み込まれること
により上記駆動輪と従動輪とが連結されることを特徴と
するクラッチ。 - 【請求項2】 上記第3の軸部に歯部が形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のクラッチ。 - 【請求項3】 一方の面に第1乃至第3の案内溝部から
なる案内溝が形成され,これらの案内溝部間に切り替え
弁が配設されると共に,第3の案内溝部の壁面がテーパ
面となっている駆動輪と,弾性C型リングが所定の圧力
で係止される第1の軸部と,上記駆動輪がスナップフィ
ットされる溝の形成された第2の軸部とからなる軸部材
と,上記テーパ面とにより楔状空間を形成する内径面と
を有する従動輪と,上記駆動輪と従動輪との間に配設さ
れ,上記弾性C型リングと一体化された中間輪と,一端
にほぼ直角に形成されている円柱部が上記中間輪の円周
外側方向の力を受けながら上記案内溝に沿って動けるよ
うに他端が上記中間輪に支持されているアームとを備
え,上記駆動輪の回転により上記円柱部の案内溝での位
置を変化させ,該円柱部が上記楔状空間に挟み込まれる
ことにより上記駆動輪と従動輪とが連結されることを特
徴とするクラッチ。 - 【請求項4】 上記切り替え弁は,上記円柱部が第2,
第3の案内溝部から第1の案内溝部へ移動するときには
円柱部に押されて支点を中心にして回転して開くよう
に,上記円柱部が第1の案内溝部から第2の案内溝部へ
移動するときには円柱部に押されて支点を中心にして回
転して開くと共に第3の案内溝部への通路を閉じるよう
に支持されていることを特徴とする請求項1または3に
記載のクラッチ。 - 【請求項5】 上記中間輪には凹部が形成されており,
該凹部が上記弾性C形リングに形成されている凸部と嵌
合されることにより,上記中間輪と弾性C形リングとが
一体化されることを特徴とする請求項1または3に記載
のクラッチ。 - 【請求項6】 上記第3の案内溝部を上記第1及び第2
の案内溝部の双方の側に形成したことを特徴とする請求
項1または3に記載のクラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20043493A JP3461869B2 (ja) | 1993-07-20 | 1993-07-20 | クラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20043493A JP3461869B2 (ja) | 1993-07-20 | 1993-07-20 | クラッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0735165A true JPH0735165A (ja) | 1995-02-03 |
JP3461869B2 JP3461869B2 (ja) | 2003-10-27 |
Family
ID=16424234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20043493A Expired - Lifetime JP3461869B2 (ja) | 1993-07-20 | 1993-07-20 | クラッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3461869B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019215019A (ja) * | 2018-06-11 | 2019-12-19 | 下西技研工業株式会社 | ワンウェイクラッチおよびワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置 |
-
1993
- 1993-07-20 JP JP20043493A patent/JP3461869B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019215019A (ja) * | 2018-06-11 | 2019-12-19 | 下西技研工業株式会社 | ワンウェイクラッチおよびワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3461869B2 (ja) | 2003-10-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5169245A (en) | Thrust bearing device | |
US5944150A (en) | Hoist gear with a brake | |
JPH0819970B2 (ja) | 電磁制御ばねクラツチ機構 | |
US3373851A (en) | Clutch and frame unit | |
US5014840A (en) | Release bearing mechanism of a clutch | |
JP3461869B2 (ja) | クラッチ | |
JPH0712034A (ja) | スタータ | |
JP4713479B2 (ja) | 二側回転運動を生じさせるための調節装置 | |
JPH09317796A (ja) | 一方向クラッチ | |
GB1582435A (en) | Hydraulic control system | |
US4576056A (en) | Rotary assistance mechanism, particularly for vehicle steering | |
JP2616598B2 (ja) | モータ式アクチュエータ | |
JPS6166321A (ja) | 遮断器の操作装置 | |
US3174358A (en) | Cranking means | |
US6779640B2 (en) | Driving force transmitting clutch device | |
JP4022634B2 (ja) | 圧力スイッチ | |
JP2775607B2 (ja) | ワンウエイクラッチ | |
JPS63310379A (ja) | 電磁クラッチ付超音波モ−タ | |
JP7375991B1 (ja) | 逆入力遮断クラッチおよびその組立方法 | |
JPS6120684Y2 (ja) | ||
SU1681081A1 (ru) | Упруга предохранительна муфта | |
JP3701422B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JPH0546326Y2 (ja) | ||
JP3666764B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JPH11208491A (ja) | 動力舵取装置の油圧制御弁 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030804 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090815 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090815 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100815 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100815 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130815 Year of fee payment: 10 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |