JPH0734796U - トイレの交換式便槽 - Google Patents
トイレの交換式便槽Info
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- JPH0734796U JPH0734796U JP6627793U JP6627793U JPH0734796U JP H0734796 U JPH0734796 U JP H0734796U JP 6627793 U JP6627793 U JP 6627793U JP 6627793 U JP6627793 U JP 6627793U JP H0734796 U JPH0734796 U JP H0734796U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 汲み取りを必要とせず、満杯となった便槽を
空の便槽に交換することにより、便槽内の屎尿を回収で
きるトイレの交換式便槽を提供する。 【構成】 屋外用トイレ室13は、便槽収納架台2の上
に設けられており、便槽1が便器16の下に配置され
る。この便器16から便槽1へと屎尿が落下して、便槽
1に屎尿が溜まる。便槽1が満杯になったときには、こ
の便槽1を便槽収納架台2から引き出して、この便槽1
を回収する。この便槽1の代わりに、別の空の便槽を便
槽収納架台2に収納する。
空の便槽に交換することにより、便槽内の屎尿を回収で
きるトイレの交換式便槽を提供する。 【構成】 屋外用トイレ室13は、便槽収納架台2の上
に設けられており、便槽1が便器16の下に配置され
る。この便器16から便槽1へと屎尿が落下して、便槽
1に屎尿が溜まる。便槽1が満杯になったときには、こ
の便槽1を便槽収納架台2から引き出して、この便槽1
を回収する。この便槽1の代わりに、別の空の便槽を便
槽収納架台2に収納する。
Description
【0001】
この考案は、便槽を着脱自在にしたトイレの交換式便槽に関する。
【0002】
一般に、下水道が設備されてない地域では、トイレで排泄された屎尿等を便槽 に溜めておき、この便槽が満杯になると、この便槽内の屎尿を汲み取っていた。 この汲み取りのために、「バキュームカー」と称される専用の車両が利用される 。この車両は、便槽内の屎尿を吸引する吸引ポンプと、屎尿を溜めるタンクを備 える。
【0003】
しかしながら、近年の下水道の普及により、汲み取り専用の車両が少なくなり 、この車両が何時でも何処にでも来てくれる訳ではないので、汲み取りが便利で 経済的な方法とは言えなくなった。
【0004】 そこで、この考案の課題は、汲み取りを必要とせず、満杯となった便槽を空の 便槽に交換することにより、便槽内の屎尿を回収できるトイレの交換式便槽を提 供することにある。
【0005】
上記課題を解決するために、この考案においては、孔が形成され、この孔を閉 じる蓋を持つ便槽と、便器の下方に配置され、開口部が側部に形成された便槽収 納架台とを備え、便槽を便槽収納架台の開口部から出し入れし、便槽を便槽収納 架台に収納して、便器の屎尿を便槽の孔に導く。
【0006】 また、便槽収納架台の上には、屋外用トイレ室が突設される。
【0007】 さらに、便槽収納架台は、二重壁構造であって、この二重壁の内側に通じる孔 を有する。
【0008】
この考案によれば、便槽を便槽収納架台に収納して、便器から便槽へと屎尿を 導く。この便槽が満杯になった場合は、この便槽を便槽収納架台の開口部から引 出して、この便槽の孔を蓋によって閉じ、この便槽を回収する。このとき、この 便槽の代わりに、別の空の便槽を便槽収納架台に収納すれば、トイレを引き続い て使用できる。
【0009】 また、便槽収納架台の上に屋外用トイレ室を突設する。この便槽収納架台と屋 外用トイレ室の一体化、および着脱自在な便槽により、トイレの移動が容易にな る。このトイレを移動するときには、便槽を便槽収納架台から取り出す。
【0010】 さらに、便槽収納架台を二重壁構造にして、この二重壁の内側に通じる孔を設 ける。この孔を通じて二重壁の内側へと水を入れると、便槽収納架台の重量が増 加して、安定性が向上する。また、この二重壁の内側の水を簡易水洗式トイレに 供給しても良い。
【0011】
以下、この考案の実施例を添付図面を参照して説明する。
【0012】 図1乃至図3は、この考案の交換式便槽の一実施例を示している。この実施例 の交換式便槽は、便槽1と便槽収納架台2からなり、便槽収納架台2の内側に便 槽1が収納される。
【0013】 便槽1は、上部に孔3が形成された容器であり、この孔3を閉じる蓋4を持つ 。通常は、便槽1の孔3を蓋4によって閉じておらず、孔3が開かれている。ま た、便槽1の側壁には、排出孔5が形成されている。通常は、この排出孔5をキ ャップ6によって閉じている。さらに、便槽1の側壁には、取っ手7が設けられ 、便槽1を持ち易くしている。
【0014】 便槽収納架台2には、便槽1を収納する凹部8と、便槽1を出し入れする開口 部9と、ステップ10とが設けられている。
【0015】 これらの便槽1および便槽収納架台2は、例えばポリエチレン(ポリ塩化ビニ ール)を金型によって成形したものであり、十分な強度と耐久性を持つ。
【0016】 また、便槽収納架台2は、二重壁構造となっており、この二重壁の内側に空間 を持つ。便槽収納架台2には、この二重壁の内側に通じる小孔11が形成されて おり、この小孔11から給水されて、二重壁の内側に貯水され、この小孔11を キャップ12によって閉じる。これにより、便槽収納架台2の重量が増加し、こ の便槽収納架台2の安定性が向上する。
【0017】 これらの便槽1および便槽収納架台2は、図4および図5に示す屋外用トイレ 室13に適用される。
【0018】 この屋外用トイレ室13は、便槽収納架台2の上に設けられ、便槽1が該トイ レ13の床下に配置される。便槽収納架台2のステップ10は、屋外用トイレ室 13のドア14の下に位置する。このドア14を開き、ステップ10を昇って、 屋外用トイレ室13に入る。また、屋外用トイレ室13の背面には、換気孔15 が設けられている。
【0019】 この屋外用トイレ室13を利用するには、便槽1の孔3の位置で、屋外用トイ レ室13の床に孔を開け、この上に便器16を設置すれば良い。この場合、便器 16から便槽1へと屎尿が落下して、便槽1に屎尿が溜まる。
【0020】 便槽1が満杯になったときには、この便槽1を便槽収納架台2の開口部9から 引き出して、この便槽1の孔3を蓋4によって閉じ、この便槽1を回収する。こ の便槽1の代わりに、別の空の便槽を便槽収納架台2に収納する。このような便 槽の交換は、誰でも簡単に行える。
【0021】 また、この屋外用トイレ室13には、本願考案の出願人が別の考案として出願 した図6に示すような密封処理装置を設置できる。
【0022】 この密封処理装置において、環状に折り畳まれたチューブ21は、便器22の 上の周縁を介して、この便器22の内側を通り、主要機構部23へと導かれてい る。そして、このチューブ21は、主要機構部23を通って、下方に導出されて いる。
【0023】 チューブ21は、合成樹脂製の薄いシートからなり、このチューブ21を手繰 り寄せることにより、このチューブ21を環状に折り畳んでいる。
【0024】 主要機構部23では、図7に示すように断面形状が略星型の第1および第2カ ム24,25を備え、チューブ21を第1および第2カム24,25の間に通し ている。このチューブ21の内側に屎尿を排泄してから、レバー26を矢印Bの 方向に回転させていくと、第1カム24が矢印Cの方向に、第2カム25が矢印 Dの方向にそれぞれ回転して、チューブ21が引き下ろされていく。第1カム2 4の各羽板27と、第2カム25の各羽板28が相互に噛み合っているので、チ ューブ21の屎尿を押し潰しつつ、かつチューブ21の空気を押し出しながら、 チューブ21が引き下ろされる。チューブ21は、第1および第2カム24,2 5の間に挟まれて封止されるので、屎尿がチューブ21に密封される。
【0025】 この後、レバー26を離すと、このレバー26がバネ29の弾性力によって元 の位置に戻るが、ギヤ30が空回りするので、第1および第2カム24,25は 、停止した状態を保つ。
【0026】 したがって、チューブ21の内側に排泄する度に、レバー26を操作すると、 屎尿を密封したチューブ21が主要機構部23の下方に出てくる。
【0027】 この密封処理装置を屋外用トイレ室13の床に設置して、屎尿を密封したチュ ーブ21を便槽1に導いて溜める。この便槽1が満杯になったときには、便槽収 納架台2から便槽1を回収して、別の空の便槽を便槽収納架台2に収納する。
【0028】 ここで、この密封処理装置は、屎尿をチューブに密封するので、臭気が漏れ出 すことはない。一方、この実施例の便槽1は、便槽収納架台2に対する着脱を容 易にして、かつ構造を簡単にするために、この便槽1の内側の臭気を排出するダ クトを持たない。このため、これらの密封処理装置と便槽1を組み合わせれば、 便槽1の構造が簡単で、ダクトを持たないにもかかわらず、屋外用トイレ室13 に臭気が侵入せずに済むということになる。要するに、これらの密封処理装置と 便槽1の組み合わせは、非常に好ましい。
【0029】 また、この屋外用トイレ室13には、本願考案の出願人が先に出願した図8に 示すような循環液による汚物処理装置(特願平5−210579号)を設置でき る。
【0030】 この汚物処理装置では、水よりも小さな比重であって、かつ疎水性を有する循 環液31が容器32に予め貯められている。ポンプ33のスイッチ33aを押下 すると、ポンプ33は、一定時間だけ作動して、筒体34内の循環液を吸入管3 5を通じて吸引し、この循環液を放水管36を通じて便器37に放出する。これ により、便器37の屎尿が流され、循環液と屎尿が便器37の排便口37aから 導入管39を通じて容器32に導かれる。これらの循環液と屎尿は、容器32内 で2層に分離し、上層の循環液の増加分が筒体34に流入し、下層の屎尿の増加 分が排出管41から排出される。
【0031】 このような処理は、繰り返され、ポンプ33のスイッチ33aを押下する度に 、筒体34内の循環液が再利用され、屎尿が排出管41から排出される。
【0032】 この汚物処理装置を屋外用トイレ室13の床に設置して、この汚物処理装置の 排出管41を便槽1の孔3まで延ばして配設し、排出管41から排出された屎尿 を便槽1に溜める。この便槽1が満杯になれば、便槽の交換を行う。
【0033】 ここで、この汚物処理装置を適用した屋外用トイレ室13では、便器37の排 便口37aが導入管39内の循環液を臨むだけであり、かつ便槽1の上方が該ト イレ1の床によって遮蔽されるので、屋外用トイレ室13に臭気が侵入すること はない。したがって、この汚物処理装置を屋外用トイレ室13に適用すれば、図 6および図7に示した密封処理装置と同様に、屋外用トイレ室13に臭気が侵入 せず、かつ便槽の構造が簡単であるという利点が得られる。
【0034】 また、この屋外用トイレ室13には、簡易式水洗トイレを設置できる。
【0035】 この簡易式水洗トイレは、例えば500ml程度の少ない洗浄水を便器に流し て、便器の水洗を行うものである。この場合、便槽収納架台2の二重壁の内側に 洗浄水を貯めておき、必要なときには、ポンプによって、洗浄水を便槽収納架台 2の小孔10を通じて汲み出し、この洗浄水を便器に流せば良い。これにより、 便器内の屎尿は、洗浄水と共に便槽1に流し込まれる。
【0036】 さらに、この屋外用トイレ室13には、多様なトイレを設置することができ、 いずれのトイレであっても、専用車両によって、便槽1内の屎尿を汲み取る必要 はなく、便槽の交換だけで済む。
【0037】 また、便槽1を取り外すだけで、この屋外用トイレ室13の移動が可能になる ことも利点である。これに対し、従来の屋外用のトイレでは、便槽内の屎尿を汲 み出してからでなければ、トイレを移動できなかった。
【0038】 さらに、便槽1のキャップ6を外して、図9に示すように便槽1の排出孔5を 蛇腹管42を介して他の便槽43に連結しても良い。この場合、1つの便槽だけ のときよりも、2倍の量の屎尿を溜めることができる。勿論、より多数の便槽を 連結すれば、より多くの汚水を溜められる。
【0039】 各便槽1,43が満杯になると、これらの便槽を取り外して、これらの便槽の 各孔にそれぞれのキャップをねじ込み、これらの便槽を回収する。
【0040】 なお、便槽1と便槽収納架台2は、図1乃至図3に示した形状に限定されず、 この考案を逸脱しない範囲で、様々に変形できる。
【0041】
以上説明したように、この考案によれば、便槽を便槽収納架台から出し入れで きるので、汲み取りを必要とせず、便槽の交換によって、屎尿の回収が可能であ る。
【図1】この考案の交換式便槽の一実施例における便槽
を示す斜視図
を示す斜視図
【図2】この実施例の交換式便槽における便槽収納架台
を示す斜視図
を示す斜視図
【図3】図1の便槽を図2の便槽収納架台に収納した状
態を示す斜視図
態を示す斜視図
【図4】この実施例の交換式便槽を適用した屋外用トイ
レ室を示す斜視図
レ室を示す斜視図
【図5】図4の屋外用トイレ室を示す背面図
【図6】図4の屋外用トイレ室に設置される密封処理装
置を示す図
置を示す図
【図7】図6の密封処理装置における主要機構部を示す
図
図
【図8】図4の屋外用トイレ室に設置される循環液によ
る汚物処理装置を示す図
る汚物処理装置を示す図
【図9】図1の便槽に他の便槽を接続した状態を示す図
1 便槽 2 便槽収納架台 4 蓋 6 キャップ 7 取っ手 10 ステップ 13 屋外用トイレ室
Claims (3)
- 【請求項1】 孔が形成され、この孔を閉じる蓋を持つ
便槽と、 便器の下方に配置され、開口部が側部に形成された便槽
収納架台とを備え、 便槽を便槽収納架台の開口部から出し入れし、便槽を便
槽収納架台に収納して、便器の屎尿を便槽の孔に導くト
イレの交換式便槽。 - 【請求項2】 便槽収納架台の上には、屋外用トイレ室
が突設された請求項1に記載のトイレの交換式便槽。 - 【請求項3】 便槽収納架台は、二重壁構造であって、
この二重壁の内側に通じる孔を有する請求項1に記載の
トイレの交換式便槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993066277U JP2501032Y2 (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 仮設トイレ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993066277U JP2501032Y2 (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 仮設トイレ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0734796U true JPH0734796U (ja) | 1995-06-27 |
JP2501032Y2 JP2501032Y2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=13311187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993066277U Expired - Lifetime JP2501032Y2 (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 仮設トイレ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2501032Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0824160A (ja) * | 1994-07-18 | 1996-01-30 | Minoru Kasei Kk | 仮設トイレ用便槽 |
JPH09140626A (ja) * | 1995-11-17 | 1997-06-03 | Fujikura Ltd | 簡易トイレ |
JP2011031699A (ja) * | 2009-07-31 | 2011-02-17 | Kanto Hiroko:Kk | 汚物処理槽搬送車 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0434994U (ja) * | 1990-07-17 | 1992-03-24 |
-
1993
- 1993-12-13 JP JP1993066277U patent/JP2501032Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0434994U (ja) * | 1990-07-17 | 1992-03-24 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0824160A (ja) * | 1994-07-18 | 1996-01-30 | Minoru Kasei Kk | 仮設トイレ用便槽 |
JPH09140626A (ja) * | 1995-11-17 | 1997-06-03 | Fujikura Ltd | 簡易トイレ |
JP2011031699A (ja) * | 2009-07-31 | 2011-02-17 | Kanto Hiroko:Kk | 汚物処理槽搬送車 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2501032Y2 (ja) | 1996-06-12 |
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Legal Events
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