JPH0734791Y2 - 海底アンカーの形成装置 - Google Patents

海底アンカーの形成装置

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JPH0734791Y2
JPH0734791Y2 JP3394991U JP3394991U JPH0734791Y2 JP H0734791 Y2 JPH0734791 Y2 JP H0734791Y2 JP 3394991 U JP3394991 U JP 3394991U JP 3394991 U JP3394991 U JP 3394991U JP H0734791 Y2 JPH0734791 Y2 JP H0734791Y2
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pipe
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正之 小島
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寶山鐵工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は海底アンカーの形成装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】養殖施設や定置網など
の水産施設、オイルフェンスや汚濁フェンス類、ブイ、
波浪発電装置等の水上浮体類の施工に際しては、海底に
係留用のアンカー(固定基礎)を形成することが不可欠で
ある。このような海底アンカーの形成装置として、特開
昭57−15094号公報や特開昭62−175292
号公報が提案されている。しかし、海底アンカーは、係
留に方向性がなく海底にしっかりと固定されること、潜
水夫などによる煩雑な基礎工事を要さず簡単に実施でき
ること、大きな水深に施工できることなどが望まれる
が、先行技術では走錨、抜錨防止効果を高くするには多
人数のしかも長時間の潜水作業を必要とし、各種水深に
安定した海底アンカーを形成するのが難しいという問題
があった。
【0003】本考案は前記のような問題点を解決するた
めに研究して考案されたもので、その目的とするところ
は、潜水作業をほとんど要さずに簡単に確実、安定した
海底アンカーを形成することができる装置を提供するこ
とにある。この目的を達成するため本考案は、アンカー
体を設置用パイプとつないで海底に高圧水噴出して埋没
させる形式の海底アンカー形成装置であって、上部をも
って船からロープで吊り下げられ、長手方向の一側に沿
って開口を有し、内側にはスライドガイドを装備し、下
端には放射状に広がりうる安定脚を枢着した筒柵状の設
置架台と、中心部軸線方向に水流通路を有し、最大面積
部分に引張り支点形成索を連結したアンカー本体と、開
口を介して挿脱可能に設置架台中に挿入され、下端部が
前記アンカー本体に着脱可能に接続され、上端部が船上
の送水ポンプとホースにより接続される設置用パイプ
と、振動部をもって前記設置用パイプと一体移動可能に
連結され、開口を介して設置用パイプとともに設置架台
に挿脱可能に内挿されるとともに、設置架台のスライド
ガイドによって軸線方向移動可能なバイブレータと、一
端が船に装備されたウインチに、他端が前記アンカー本
体の引張り支点形成索に連結されたアンカーロープを備
えた構成としている。
【0004】
【実施例】以下本考案の実施例を添付図面に基いて説明
する。図1ないし図8は本考案による海底アンカー形成
装置の実施例を示している。図1において、1は設置架
台(打ち込み架台)、2はアンカー本体、3は設置用パイ
プ、4はバイブレータ、5は作業用船舶、6は海底であ
る。設置架台1は、図2と図3に示すように、長手方向
の一側に沿って開口10を有する筒柵状に構成されてい
る。すなわち設置架台1は、一側が開いた平面C字状な
どの溝状をなした複数の枠部材1aを一定の間隔をおい
て配し、それら枠部材1a,1aを複数本の棒やパイプ
などの縦補強材1b,1bで連結することにより作られ
ている。そして、最上部の枠部材1aには吊り下げ条体
11を取付けるための連結リング12が、最下部の枠部
材1aにはヒンジ13がそれぞれ等間隔で固定され、各
ヒンジ13には放射状に延びる安定脚14が転開可能に
枢着されている。
【0005】安定脚14は実施例では3本であり、それ
ぞれヒンジ13を介して設置架台1の側面に沿うように
折畳まれ、二又金具やバンド等により設置架台1と一体
化されるようになっている。そして、それぞれの安定脚
14の自由端は上方に屈曲されるとともに、この自由端
近傍に連結金具15が設けられ、該連結金具15に一端
を縦補強材1bまたは最上部の枠部材1aに枢着したス
テー脚16が着脱可能に連結されるようになっており、
ステー脚16には必要に応じ長手方向の中間にヒンジ1
6aが設けられ、設置架台1の側面に沿って折畳まれる
ようになっている。
【0006】前記連結リング12には吊下げロープ17
が取付けられ、作業船舶5の少なくとも舷側好ましくは
船首および船尾に配した繰り出し、巻き上げ手段(たと
えばウインチやクレーンあるいは油圧または電動式のロ
ーラ)5aにより設置架台1は垂直に吊られ、海底6に
着座するまで降ろされるようになっている。また、前記
設置架台1の内側には、後記するバイブレータの移動の
ため、図2、図3および図5に示すようにスライドガイ
ド1c,1cが等間隔でかつ軸線方向に固定されてい
る。このスライドガイド1c,1cは棒、レール、溝形
部材など任意である。そして設置架台1の中間より下部
域にスライドガイドより内方に突出するストッパ1dが
固設されている。実施例では最上部にもストッパ1dが
設けられている。
【0007】アンカー本体2は、前記設置架台1と独立
した部材として構成され、軸線方向に圧力水を噴出する
水流通路21を中心に有し、かつ牽引力が作用したとき
にその方向に最大面積部20が直交するごとく転回可能
となつている。図4(a)(b)はアンカー本体2の実施例を
示しており、図4(a)は、水流通路21を得るためのパイ
プ2aの外側に最大面積部を得るための少なくとも2枚
の翼2b,2bを溶接等により一体化したものであり、
翼2b,2bの下端部は海底土砂6aに埋没しやすいよ
うにテーパガイドが欠設されている。図4(b)はパイプ
2aの周りをボックス体2dで囲んだもので、ボックス
体2dには適当な間隔で通水孔2eが配設されている。
最大面積部20は設置架台1の内側寸法より幅が狭いこ
とが必要であるが、輪郭形状は矩形、多角形、円形など
任意である。
【0008】いずれの実施例においても、最大面積部2
0に所定の間隔をおいて複数の連結環20a,20aが
固定され、それら連結環20a20aにチエーンあるい
はワイヤロープなどからなる引張り支点形成索2fの両
端が連結されている。引張り支点形成索2fにはアンカ
ーロープ18が連結され、アンカーロープ18は設置架
台1の内側または外側に沿って上方に導かれ、吊下げ機
構19を介して作業船舶5のウインチ5bに巻き取られ
ている。前記吊下げ機構19はアンカー本体2を埋没工
程開始まで落下しないように保持固定させ、埋没工程開
始時にフリーにさせるためのもので、その機構と取付け
対象は任意である。
【0009】図7(a)(b)はその例を示すもので、ワイヤ
ロープ19cを巻いた胴をラチェットにより一方向のみ
繰り出す操作レバー19bを備えた本体19aと、ワイ
ヤロープ19cの先端に取付けられたフツク19dと、
フツク19dを開閉するためのリング19eと、このリ
ング19eを動かすため作業船舶5から導かれた操作ロ
ープ19fと、一端がアンカーロープ18に結ばれ他端
がフックeに挿脱可能に掛けられる補索19gを備えて
いる。図7(a)は本体19aを設置架台1に固定した例
を示し、図7(b)は、本体19aを設置用パイプ3の上
部に固定した例を示している。
【0010】設置用パイプ3は実質的に設置架台1と独
立した部材として構成され、開口10を介して設置架台
1の中心に配されるようになつている。そして、この設
置用パイプ3は、下端部をもって前記アンカー本体2に
着脱可能に連結されている。その連結機構は本実施例で
ははめこみ式を採用し、鍔3aを限度として先端部3b
をパイプ2aに内挿させるようにしている。また、上端
部には屈曲部3cが設けられ、開口10を通して外部に
突出し、自在継手23aを介して送水ホース23に接続
されている。この送水ホース23は作業船舶5に導か
れ、高圧水、ジエットとして圧送可能な送水ポンプ5c
に接続されている。
【0011】バイブレータ4は、偏心回転機構によるも
のでもよいが、実施例では油圧ピストン式バイブレータ
が用いられ、設置架台1の開口10から設置架台1内に
装入されるようになっており、振動ピストン4bには架
台状の振動部4cが直結されている。この振動部4cま
たはケーシング4aには図5のように、前記スライドガ
イド1c,1cに転接する手段たとえば複数のローラ4
1が配置され、設置架台1に沿って摺動可能になってい
る。また、振動部4cには設置用パイプ3が振動伝達を
受けるようにかつ一体的に移動できるように保持されて
いる。図8(a)(b)(c)はこの機構の実施例を示してい
る。図8(a)は、振動部4cに剛性突部40を設け、こ
れに設置用パイプの屈曲部3cをUボルトとダブルナッ
ト等の金具42で保持させたものである。図8(b)は剛
性突部40に屈曲部3cを通し、Uボルトとダブルナッ
ト等の金具42で保持させたものである。図8(c)は振
動部4cに凹入部43を設け、これに屈曲部近傍の直管
部を嵌め、反対側から押えプレート44を締付けたもの
である。その他、振動部4cに設置用パイプ3の上端部
をフランジ等により固定し、設置用パイプ3の側部に開
口10から外部に突出する接続管部を分岐するなどの構
成も採ることができる。
【0012】前記バイブレータ4の油圧給排部4dは、
ホース24により作業船舶5に導かれ、図示しないホー
ス巻き取り器を介して船上の油圧ユニット5dに接続さ
れている。なお、図3において、25は着底検知器であ
り、着底時に作業船舶5に信号を送り、巻き上げ手段5
aの作動停止、吊下げ機構19の固定解除を容易に確認
できるようにしている。
【0013】
【実施例の作用】次に本考案装置による海底アンカー形
成状況を図9ないし図13により説明する。設置架台
1、アンカー本体2、設置パイプ3、バイブレータ4は
それぞれ分離した状態で作業船舶5に積載され、施工水
域まで運搬される。この際、設置架台1の安定脚14は
図3の実線のように設置架台1の長手方向に沿って折畳
まれ、一体化されるので、大きなスペースを取らない。
施工水域に到るかそれより以前に、バイブレータ4と設
置パイプ3を設置架台1に組込みアッセンブリとする。
この組込み作業は、設置架台1の開口10から装入を行
えるため、作業スペースを取らずに済み、ローラ41が
スライドガイド1c,1cに接するようにバイブレータ
4を配置固定することで芯出しが得られる。この作業と
ともに、アンカー本体2を開口10を通して設置架台1
内に内装し、設置用パイプ3に連結する。実施例では、
アンカー本体2のパイプ2aに鍔3aが当接するまで設
置用パイプ3の下端部3bを差し込む。
【0014】そして、アンカー本体2の引張り支点形成
索2fに連結しているアンカーロープ18を開口10と
平行状に導き、アンカー本体2が設置用パイプから落下
しないように吊下げ機構19により保持させる。図7
(a)(b)の実施例では、補索19gをフック19dに取付
けた状態でリング19eをフックに掛けて口を閉じ、操
作レバー19bによりワイヤロープ19cを巻き取れば
よい。施工水域に達したならば、吊り下げ条体11に吊
り下げロープ17を連結した状態で、舷側からアツセン
ブリ全体を横姿勢のまま水中に降ろし、巻き上げ手段5
aにより吊り下げロープ17を操作して設置架台1を垂
直姿勢にし、水面近くに吊り保持する。そして、図5矢
印のように安定脚14,14を開き、ステー脚16,1
6と連結する。これにより設置架台1は放射状に広がる
脚付きの架台となる。この作業は水面付近で行えるため
容易である。
【0015】次いで巻き上げ手段5aを作動して吊り下
げロープ17を繰り出し、それとともにアンカーロープ
18、送水ホース23およびバイブレータ作動用ホース
24を繰出す。これによりアンカー本体2は設置架台1
とともに垂直に水中を下降し、図10のように安定脚1
4,14が海底6に着地することにより、自動的に海底
6に対し垂直にセットされる。図7(a)にあっては吊下
げ機構19が設置架台1に設けられているため、アンカ
ー本体2を含むアッセンブリは設置架台1と相対変位な
しに移動される。図7(b)ではバイブレータ4がストッ
パ1dにより下降を止められる限度でアンカー本体2と
設置用パイプ3は設置架台1から突出した状態となる。
【0016】着底が検知されたならば、巻き上げ手段5
aの作動を停止する一方、吊下げ機構19を罷動してア
ンカー本体2の固定を解除する。これは操作ロープ19
fを船上で操作することにより簡単に行える。ついで、
さらに送水ポンプ5cを駆動して送水ホース23から高
圧水を圧送し、また、油圧ユニット5dの作動によりホ
ース24を介して油圧を所要タイミングで給排する。こ
れにより図11のように送水ホース23を通った高圧水
は設置用パイプ3からアンカー本体2のパイプ2aを通
過して軸線方向先端から海底6に噴出され、海底6は掘
削される。それと同時にバイブレータ4への油圧の給排
で振動ピストン4bが所定振幅で振動し、振動部4cか
ら設置用パイプ3に振動が伝達され、鍔3cを介してア
ンカー本体2が軸線方向に加振される。この振動と前記
噴流による掘削および設置用パイプ3の荷重の相乗効果
によりアンカー本体2は確実、迅速に海底に埋没され、
この沈下に伴い、バイブレータ4はスライドガイド1
c,1cを介して軸線方向の移動され、設置用パイプ3
はバイブレータ4と一体のまま開口10に沿って下降
し、アンカー本体2の沈下に伴って海底に没入する。
【0017】アンカー本体2が所定の深さに埋没したな
らば、送水ポンプ5cと油圧ユニット5bの作動を停止
し、巻き上げ手段5aにより設置架台1を離底させ、設
置用パイプ3をアンカー本体2と切り離す。そして、巻
き上げ手段5aを側方に振るかあるいは作業船舶5を移
動する。これにより設置架台1は側方に移動し、アンカ
ーロープ18は設置架台1の開口10から出ているた
め、図12のようにアンカーと設置架台1とは分離さ
れ、設置架台1は次の施工のため設置用パイプ3ととも
に巻き上げ手段5aにより引き上げられる。
【0018】アンカー本体2は海底水流による埋め戻し
作用で埋設状態となり、この状態となつたところでウイ
ンチ5bを作動させ、図13のようにアンカーロープ1
8を牽引する。アンカー本体2は最大面積部20を有
し、この部分に三角錘をなす牽引支点形成索2fが連結
されているため、図14a仮想線のaにようにパイプ2
aが垂直状態であったものが牽引により仮想線bのよう
に軸線と直角方向に転回し、さらに全体が実線のごとく
最大面積部20が牽引方向に直面するように転動してこ
の状態から変位しない。このためしっかりと土圧が受け
止められ、強力な引き抜き抵抗を発揮するアンカーとな
る。
【0019】なお、設置架台1は水面付近かまたは安定
脚14,14を畳んで船上に引き上げられ、設置用パイ
プ3のセットと次のアンカー本体2の連結が行われ、以
上の工程を反復して順次必要数の海底アンカーが形成さ
れるものである。単純にアンカー本体2を設置用パイプ
3とつないで海底に高圧水を噴出して埋没させた場合に
は、アンカー本体2の海底6に対する鉛直度保持の必要
と埋没効率の点から、多数の要員による長時間の極めて
危険が伴う潜水作業が不可欠であり、したがってアンカ
ー施工水深も制限される。そしてまた、往々にしてアン
カー本体2が斜めに浅く埋没され、これによるアンカー
効果の低下を補うため、アンカー本体2を多段に埋設す
るようなことが要求される。しかるに本考案は、設置架
台1によりアンカー本体2を海底6に鉛直にセットして
埋没させることができるため、潜水作業を殆ど要しな
い。しかも、単に水流による掘削だけでなくバイブレー
ションを重畳させるため、アンカー本体2を迅速に海底
に深く埋設することができ、単一のアンカー本体2によ
っても大きな根止め効果を実現できる。
【0020】
【考案の効果】以上説明した本考案によるときには、上
部をもって船からロープ17で吊り下げられ、長手方向
の一側に沿って開口10を有し、内側にはスライドガイ
ド1cを装備し、下端には放射状に広がりうる安定脚1
4を枢着した筒柵状の設置架台1と、中心部軸線方向に
水流通路21を有し、最大面積部分20に引張り支点形
成索21を連結したアンカー本体2と、開口10を介し
て挿脱可能に設置架台1中に挿入され、下端部が前記ア
ンカー本体2に着脱可能に接続され、上端部が船上の送
水ポンプ5cとホース24により接続される設置用パイ
プ3と、振動部4cをもって前記設置用パイプ3と一体
移動可能に連結され、開口10を介して設置用パイプ3
とともに設置架台1に挿脱可能に内挿されるとともに、
設置架台1のスライドガイド1cによって軸線方向移動
可能なバイブレータ4と、一端が船に装備されたウイン
チ5bに、他端が前記アンカー本体2の引張り支点形成
索21に連結されたアンカーロープ18を備えた装置と
しているので、施工水域までの運搬時に安定脚14が畳
まれるため大きなスペースを取らず、施工水域でのアッ
センブリ時には長手方向の一側に沿って開口10がある
ため、バイブレータ4と設置用パイプ3のアッセンブリ
およびアンカー本体2の挿入と設置用パイプ3との連結
を容易に行うことができ、吊下げロープ17を繰出せば
放射状に開いた安定脚14,14が海底に設置するた
め、アンカー本体2を海底に対して簡単に鉛直上にセッ
トすることができ、また、この状態で高圧水を供給する
とともにバイブレータ4を作動すれば、高圧水4は設置
用パイプ3からアンカー本体2に送られて海底に噴出さ
れ、同時にバイブレータ4の振動が振動部4cから設置
用パイプ3を経てアンカー本体2に伝達されてアンカー
本体2は軸線方向に加振され、高圧水による掘削と振動
とによる効率のよいアンカー本体2の埋没とともにバイ
ブレータ4は設置架台1のスライドガイド1cを介して
設置用パイプ3とともに軸線方向に移動するためアンカ
ー本体2は鉛直状態が保たれながら、迅速に海底に没入
され、所要深さの埋没に続いて設置架台1を離底させ、
設置用パイプ3を引っ張ればアンカー本体2は離間し、
巻き上げ手段を降るか船舶を移動すれば、設置架台1の
開口10からアンカーロープ18が外にでるため、アン
カー本体2は設置架台1と分離され、設置架台1は、設
置用パイプ3とバイブレータ4ともども引き上げられ、
ウインチの操作によりアンカーロープ18を牽引すれ
ば、アンカー本体2の最大面積部20に牽引支点形成索
2fがあるため、最大面積部20が牽引方向に直面する
ように転動し、土圧が受け止められるため、強力な引抜
き抵抗を発揮するアンカーとなる。このため、潜水作業
をほとんど要さずに簡単に確実、安定した海底アンカー
を形成することができ、構造も簡単、軽量で、場所を取
らずに施工することができるなどのすぐれた効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による海底アンカーの形成装置の概要を
示す説明図である。
【図2】本考案の着底状態を示す斜視図である。
【図3】本考案装置の分解状態を示す斜視図である。
【図4】本考案におけるアンカー本体の実施例を示す部
分切欠斜視図である。
【図5】図2の状態横断面図である。
【図6】図2VI−VI線に沿う断面図である。
【図7】吊下げ機構の斜視図である。
【図8】設置用パイプとバイブレータの取り合いを示す
正面図である。
【図9】本考案による海底アンカー形成の開始時の状態
を示す側面図である。
【図10】次の段階の側面図である。
【図11】次の段階の側面図である。
【図12】次の段階の側面図である。
【図13】海底アンカー形成完了状態を示す側面図であ
る。
【図14】牽引時のアンカー本体の動きを示す拡大図で
ある。
【符号の説明】
1…設置架台 1c…スライドガイド 2…アンカー本体 2f…牽引支点形成索 3…設置用パイプ 4…バイブレータ 4b…振動部 5…作業船舶 5a…巻き上げ手段 5b…ウインチ 5c…送水ポンプ 5d…油圧ユニット 10…開口 11…吊下げ条体 14…安定脚 18…アンカーロープ 20…最大面積部 21…引張り支点形成索

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンカー体を設置用パイプとつないで海底
    に高圧水噴出して埋没させる形式の海底アンカー形成装
    置であって、上部をもって船からロープ17で吊り下げ
    られ、長手方向の一側に沿って開口10を有し、内側に
    はスライドガイド1cを装備し、下端には放射状に広が
    りうる安定脚14を枢着した筒柵状の設置架台1と、中
    心部軸線方向に水流通路21を有し、最大面積部分20
    に引張り支点形成索21を連結したアンカー本体2と、
    開口10を介して挿脱可能に設置架台1中に挿入され、
    下端部が前記アンカー本体2に着脱可能に接続され、上
    端部が船上の送水ポンプ5cとホース24により接続さ
    れる設置用パイプ3と、振動部4cをもって前記設置用
    パイプ3と一体移動可能に連結され、開口10を介して
    設置用パイプ3とともに設置架台1に挿脱可能に内挿さ
    れるとともに、設置架台1のスライドガイド1cによっ
    て軸線方向移動可能なバイブレータ4と、一端が船に装
    備されたウインチ5bに、他端が前記アンカー本体2の
    引張り支点形成索21に連結されたアンカーロープ18
    を備えたことを特徴とする海底アンカーの形成装置。
JP3394991U 1991-04-15 1991-04-15 海底アンカーの形成装置 Expired - Lifetime JPH0734791Y2 (ja)

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JPH0489495U (ja) 1992-08-05

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