JPH0734582Y2 - 手提げ鞄 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、衣類等を収納する手提げ鞄の改良に関する
ものである。

〔従来の技術〕

従来この種の鞄は、収容部に保護板を設けているものは
存在していたが、保護板はただ単に収容部に置いている
だけだったので使用時に保護板がずれ、収容物や鞄が型
崩れをすることがあった。

また、鞄の厚みは収容部に固定された保持板により一定
に保たれていたので、鞄内部に収容する収容物の嵩の高
低に合わせて鞄の厚みを変えることができなかった。

〔考案が解決しようとする課題〕

そこでこの考案は、収容物を構成する本体生地に、保護
板を挿脱自在に配し、保護板がずれないようにし、さら
に、収容部の周囲に回動自在として設けた保持部に保持
板を挿脱自在に配し、鞄内部に収容する収容物の嵩の高
低に合わせて二段階に鞄の厚みを変えることができる鞄
を提供しようとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

そのためにこの考案の手提げ鞄は、収容部に四角形状と
した本体生地を設け、前記本体生地の四辺それぞれには
前記収容部を覆うためのカバーを設け、前記本体生地を
一辺を開口した袋状にして保護板を挿脱自在に配してい
る。

また、本体生地とカバーの境界には本体生地の周囲を囲
むように回動自在とした保持部を設け、この保持部に保
持板を挿脱自在に配している。

〔作用〕

上記の構成とした手提げ鞄では、収容部の本体生地の内
部に設けた保護板は、挿脱自在としているので取り外し
が容易であり、また、この保護板は収容部の本体生地の
内部に挿入されるため、使用時にずれることはないの
で、収容物は安定した状態で収容され、型崩れすること
がない。

また、収容部に設けた保持部は回動自在とし、さらに、
保持部には挿脱自在に保持板を配しているので、収容部
に入れる収容物の嵩が低い場合は保持部を倒したり、
又、保持部に挿入している保持板を外して使用し、さら
に、収容物の嵩が高い場合は保持板を挿入した保持部を
立てて使用することにより、鞄内部に収容する収容物の
嵩の高低に合わせて二段階に、鞄の厚みを調節すること
ができる。

〔実施例〕

以下この考案の手提げ鞄の構成を、一実施例として示し
た図面に従って説明する。

（１）は本体生地で、長方形状とした布地を袋状として
成り、この本体生地（１）の内部には収容物を保護する
ための保護板（２）を挿脱自在に設けている。

この本体生地（１）の四辺のうち、二つの短辺には中カ
バー（３）（３）を、残り二つの長辺には外カバー
（４）（４）をそれぞれ設け、前記中カバー（３）
（３）と外カバー（４）（４）を、本体生地（１）に連
設し、略十字形状としている。また、隣合う中カバー
（３）（３）と外カバー（４）（４）の間にはそれぞれ
ヒダ（５）を設けている。

前記外カバー（４）（４）の外側には、手提げベルト
（６）を略Ｕ字状に縦方向に配している。この手提げベ
ルト（６）の一部は、収容部（７）の外側に縫着してい
る。

また、中カバー（３）（３）それぞれの外側にはベルト
（８）（８）を設け、このベルト（８）（８）のそれぞ
れの先端には連結体（９）（９）を設け、収容部（７）
を中カバー（３）（３）で覆い、前記連結体（９）
（９）を連結することにより中カバー（３）（３）を連
結して、収容部（７）の収容物を固定することができ
る。

また、中カバー（３）（３）を前述のように連結体
（９）（９）で連結させた後に、外カバー（４）（４）
のそれぞれを外カバー（４）（４）の外側に設けた面接
着ファスナー（10）（10）により接合させている。

この手提げ鞄の収容部（７）の周囲四辺をそれぞれに
は、収容部（７）を囲むように保持部（11）を回動自在
に設けている。この保持部（11）は長い袋形状を有し、
保持板（12）を挿脱自在に配している。

第５図は、保持板（12）を挿入した保持部（11）を立て
て使用した状態の図であり、保持部（11）の高さまでの
嵩のある収容物を収容することができ、また、第３図の
ようにこの手提げ鞄の保持部（11）を倒した状態にする
と、鞄を嵩低く形成して携行できる。

〔考案の効果〕

この考案は上述のような構成を有するものであり、従っ
て、この手提げ鞄の収容部（７）に設けた本体生地
（１）に保護板（２）を挿脱自在に配しているため、保
護板（２）を収容部（７）の本体生地（１）内に挿入し
た状態で使用した場合は、保護板（２）は本体生地
（１）の内部に挿入され、ずれることがなく、衣類等を
型崩れすることなしに収容部（７）に収容することがで
きる。

さらに、本体生地（１）から保護板（２）をはずした場
合には、収容部（７）を袋状に用いることができる。

また、保持部（11）には、保持板（12）を挿脱自在にし
ているので、保持板（12）を挿入して保持部（11）を立
てると、この保持部（11）の高さまでの嵩のある収容物
を収容することができる。

さらに、保持板（12）を挿入した保持部（11）を倒した
り、保持部（11）から保持板（12）を抜いた場合は、嵩
の低い収容物を収容した際に鞄を嵩低く形成することが
でき、二段階に収容部（７）の嵩の高低を調節すること
ができる等、この考案の手提げ鞄は、実用的効果に優れ
ている。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る手提げ鞄を展開し、収容部の保
持部を立てた状態の斜視図。第２図は第１図のＡ−Ａ線
拡大断面図。第３図は手提げ鞄を前面から見た状態の斜
視図。第４図は手提げ鞄を後面から見た状態の斜視図。
第５図は収容部の保持部を立てて使用した状態の斜視
図。 （１）…本体生地、（２）…保護板 （３）…中カバー、（４）…外カバー （７）…収容部、（11）…保持部 （12）…保持板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】収容部に四角形状とした本体生地を設け、
   前記本体生地の四辺それぞれには前記収容部を覆うため
   のカバーを設け、前記本体生地を一辺を開口した袋状に
   して保護板を挿脱自在に配し、本体生地とカバーの境界
   には本体生地の周囲を囲むように回動自在とした保持部
   を設け、この保持部に保持板を挿脱自在に配したことを
   特徴とする手提げ鞄。