JPH0445534Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は透明ポケツト付ポーチに関し、更に詳
細に説明すると、外周部上部に開閉部材が形成さ
れた開閉可能な小物入れとしてのポーチ本体と、
該ポーチ本体の内部に収納された透明ポケツトと
を備えた透明ポケツト付ポーチに関する。

〔従来の技術〕

従来より、種々の小物入れとしてのポーチが用
いられており、例えば、外周部上部にフアスナー
等の開閉部材が取付けられた布材、ビニール材等
からなるポーチ本体を形成し、このポーチ本体の
内側部に同材質等からなるポケツトが固着されて
いるもの、またはポーチ本体の中央内部に仕切り
のあるポーチ等が存在する。これらのポーチは一
般にハンカチ、定期券等の小物や携帯用化粧品等
が収納され、且つ持ち運びが簡便で使用し易い
種々のデザインのものが提案されている。

〔考案が解決しようとする課題〕

然し乍ら、従来のポーチは、小物等を入れるに
便利なポケツトがポーチ本体内面部に固着されて
いるため、ポケツトに小物を多く収納すると、ポ
ケツト本体の一面部等が膨出し、外形が変形し、
外観を著しく損なう虞れを有していた。また、ポ
ーチのポケツトは一般にポーチ本体と同材質のも
のから形成されているので布材または合成樹脂材
からなるポケツトにおいては、ポケツト内に収納
した特定の小物を探す場合、小物を全部取り出し
てはじめて目的とする特定の小物が見つかる等取
り出し作業が煩雑となり、小物を一目瞭然にする
ことが出来ないものであつた。反対に透明ビニー
ル材等からポーチ全体を形成した場合には、ポケ
ツト内の小物が外部より透けて見えてしまう虞れ
があつた。

本考案の目的は、ポーチのポケツト内に小物を
多く収納してもポーチ本体の外形が変形すること
がなく、またポーチ本体を開くとポケツトの開閉
に係わらず、ポケツト内の小物が一目瞭然とな
り、また防水性を有し、ポーチ本体を閉じればポ
ーチ本体内が透けてしまうことがなく、然もポケ
ツトがポーチ本体内の仕切りも兼用することが出
来る実用性に優れ、且つ外観の優れた透明ポケツ
ト付ポーチを提供するものである。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、上述せる課題に鑑みてなされたもの
で、外周部上部に開閉部材が形成された開閉可能
な小物入れとしてのポーチ本体と、該ポーチ本体
の内部に収納された透明ポケツトとを備え、前記
ポーチ本体は、底部が平らに形成され、前記透明
ポケツトは外周部上部に開閉部材が形成されて開
閉可能になされていると共に底部が平らに形成さ
れ、前記透明ポケツトの底部の両側が前記ポーチ
本体の底部の両側に取付けられていることを特徴
とする。

〔作用〕

本考案に依れば、ポーチ本体の内部に透明ポケ
ツトが収納され、且つ透明ポケツトの底部の両側
がポーチ本体の底部の両側に取付けられているの
で、ポーチ本体の開閉部材を開けるとポケツト内
の小物が一目瞭然となり、ポケツトがポーチ本体
内の仕切りも兼ね、底部が平らなのでバツク等に
入れても安定性があり、然もポーチ本体の前後両
面部が丸みを帯びているのでポケツト内に小物を
多く収納してもポーチの一面部が膨出して外形が
変形することを防止することが出来、更に透明ポ
ケツトにも開閉部材が形成されているのでポーチ
本体を開状態としてもポケツト内の小物が脱落す
る虞れがないものである。

〔実施例〕

以下本考案に係る透明ポケツト付ポーチを図面
を参照して詳述する。

第１図乃至第４図には、本考案の一実施例の概
略が夫々示されており、この透明ポケツト付ポー
チは本実施例では正面半円弧状のポーチに適用し
た場合が示されているが、これに限定されるもの
ではなく、正面四角形状、三ケ月形状、偏平な円
形状または断面円形状等のポーチにも適用し得る
ものである。

第１図乃至第３図に示す如く、この透明ポケツ
ト付ポーチ１はポーチ本体２と該ポーチ本体２の
内部に収納された透明ポケツト１０とからなり、
ポーチ本体２は外周部上部が例えば半円弧状に形
成され、外周部上部もしくは外周部上部の両側部
にかけて開閉部材の一例として両引きフアスナー
４が形成されている。尚図中、４ａ，４ｂはフア
スナー４の開閉片である。

ポーチ本体２の底部６は長方形状に平らに形成
されていると共に、前後両面側部２ａ，２ｂが外
方に膨出して丸みを帯びており、安定性、収納性
を増大するよう形成されている。前記ポーチ本体
２は不透明なサテン、綿、合成樹脂材等からな
り、キルテイング加工、防水加工等が必要に応じ
て施されており、内部の収納物を保護し得るよう
なされている。

前記透明ポケツト１０は本実施例ではポーチ本
体２の大きさより小さい相似形状に形成され、外
周部上部が例えば半円弧状に形成され、外周部上
部もしくは外周部上部の両側部にかけて開閉部材
の一例としてフアスナー１３が形成されている。
尚図中、１３ａはフアスナー１３の開閉片であ
る。透明ポケツト１０は底部１５が長方形状に平
らに形成されていると共に、透明性、防水性を有
するビニール材等から形成されている。該透明ポ
ケツト１０に小物３０を収納すると、透明ポケツ
ト１０の外部から小物３０が一目瞭然となり、ま
た防水性を有するので湿つたもの等を収納出来、
然も化粧水等を収納した場合、液漏れ等しても手
軽に汚れを拭き取ることができる。

第４図に示す如く、前記ポーチ本体２と該透明
ポケツト１０は該ポーチ本体２の底部６の両側６
ａ，６ｂと該透明ポケツト１０の底部１５の両側
１５ａ，１５ｂで取付けられており、透明ポケツ
ト１０はポーチ本体２の内部の仕切りとしても利
用出来るものである。

尚上述せる実施例においては開閉部材としてフ
アスナー４，１３を用いた場合につき説明した
が、ボタン、フツク部材等を開閉部材とすること
も出来る。

〔考案の効果〕

以上が本考案に係る透明ポケツト付ポーチの一
実施例の構成であるが、斯る構成に依れば、ポー
チ本体の内部に透明ポケツトが収納されていると
共に、ポーチ本体の前後両面側部が丸みを帯び、
ポーチ本体の底部が平らで長方形に形成されてい
るので、ポーチのポケツト内に小物を多く収納し
てもポーチ本体の外形が変形することがなく、ま
たポーチ本体を開くとポケツトの開閉に係わら
ず、ポケツト内の小物が一目瞭然となり、また防
水性を有し、ポーチ本体を閉じればポーチ内が透
けてしまうことがなく、然もポケツトがポーチ内
の仕切りも兼用することが出来る実用性、外観性
の優れた透明ポケツト付ポーチを得ることが出来
る。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案に係る透明ポケツト
付ポーチの一実施例の概略を夫々示すもので、第
１図は透明ポケツト付ポーチの斜視図、第２図は
ポーチ本体の両引きフアスナーを開けた場合の斜
視図、第３図は同側面図、第４図はポーチ本体に
透明ポケツトを固着した態様を示す斜視図であ
る。 図中、１……透明ポケツト付ポーチ、２……ポ
ーチ本体、４……ポーチ本体の開閉部材としての
両引きフアスナー、１０……透明ポケツト、１３
……透明ポケツトの開閉部材としてのフアスナ
ー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外周部上部に開閉部材が形成された開閉可能な
   ポーチ本体と、該ポーチ本体の内部に収納された
   透明ポケツトとを備え、前記ポーチ本体は、底部
   が平らに形成され、前記透明ポケツトは外周部上
   部に開閉部材が形成されて開閉可能になされてい
   ると共に底部が平らに形成され、前記透明ポケツ
   トの底部の両側が前記ポーチ本体の底部の両側に
   取付けられていることを特徴とする透明ポケツト
   付ポーチ。