JPH0734237Y2 - 回り止めリング - Google Patents

回り止めリング

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JPH0734237Y2
JPH0734237Y2 JP1989095030U JP9503089U JPH0734237Y2 JP H0734237 Y2 JPH0734237 Y2 JP H0734237Y2 JP 1989095030 U JP1989095030 U JP 1989095030U JP 9503089 U JP9503089 U JP 9503089U JP H0734237 Y2 JPH0734237 Y2 JP H0734237Y2
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JP
Japan
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sleeve
rotary shaft
rotatable
engaging
tubular portion
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JP1989095030U
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JPH0335294U (ja
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保亟 谷下
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えば深井戸ポンプの回転軸(主軸)に外嵌
されて、該回転軸とケーシング側に固定されたすべり軸
受との間に介在するスリーブを、回転軸と同時回転可能
かつ相対回転不能に結合するとともに、スリーブの軸方
向の移動を阻止して位置決めする回り止めリングに関す
る。
[従来の技術] 例えば、第2図に示す深井戸ポンプでは、水中モータ
(図示せず)によって回転駆動される回転軸1に、複数
の羽根車2,2……が同時回転可能に取付けられるととも
に、最上段の羽根車2の上側に隣接して、スリーブ3が
回転自在に外嵌されており、このスリーブ3をケーシン
グ4側に固定されたすべり軸受5と回転軸1の間に介在
させている。つまり、回転軸1はスリーブ3を介してす
べり軸受5に軸支された構成になっている。そして、ス
リーブ3は回り止めリング6を介して回転軸1に対し、
同時回転可能かつ相対回転不能に結合され、回り止めリ
ング6によってスリーブおよび羽根車2,2……の軸方向
の移動を阻止して位置決めするようになっている。
即ち、回り止めリング6には、第3図に示すように、ス
リーブ3との対向部位、つまりスリーブ3との衝合面
に、円周方向等間隔を有してスリーブ3側に向けて突出
した1対の係合凸部6A,6Aが形成され、内周面にキー溝6
Bが形成されており、スリーブ3には回り止めリング6
との衝合面に前記係合凸部6A,6Aと係合する係合凹部3A,
3Aを形成した構成になっている。したがって、第2図の
回転軸1に外嵌した回り止めリング6は、図示されてい
ないキーを介して回転軸1と同時に回転される。この回
転は係合凸部6A,6A,係合凹部3A,3Aを経てスリーブ3に
伝達されるので、スリーブ3が回転軸1に対して同時回
転可能かつ相対回転不能に結合されていることになる。
また、回り止めリング6は、回転軸1の上端部に螺合さ
れた締付ナット7によって締付けられ、その締付力によ
って、スリーブ3および複数の羽根車2,2……がそれぞ
れ軸方向の移動を阻止されて位置決めされる。
[考案が解決しようとする課題] ところで、前記従来のスリーブ3は硬質で靭性の低いセ
ラミックスによって成形され、回り止めリング6は比較
的硬質で靭性の高い、例えば黄銅等の金属によって形成
されている。つまり、金属製回り止めリング6の係合凸
部6A,6Bから出力されるトルクを、セラミックス製スリ
ーブ3の係合凹部3A,3Aに入力することによって回転軸
1の回転がスリーブ3に伝達されることになる。
回り止めリング6からスリーブ3に伝達されるトルク
は、ポンプの定常運転時において安定しているけれど
も、例えばポンプの運転開始時や運転停止時において比
較的大きく変化する。また、定常運転中に何らかの原因
で負荷変動を生じた場合などにおいても、大きいトルク
変化が生じる。このようなトルク変化が生じると、スリ
ーブ3の係合凹部3A,3Aおよび回り止めリング6の係合
凸部6A,6Aに負荷される荷重が相当に大きくなる。荷重
が大きくなっても、回り止めリング6は靭性の高い金属
材料によって形成されているから問題を生じないけれど
も、靭性の低いセラミックスによって成形されたスリー
ブ3では、特に、高い応力集中の起こる係合凹部3A,3A
の内側コーナ部Pが起点になって亀裂が発生し易く、亀
裂の発生によってスリーブ3が破壊される事態につなが
るおそれを有している。
そこで、トルクの大きい変化に起因する荷重の増大を緩
和吸収するために、回り止めリング6を、弾性材料によ
って成形することが考えられる。しかし、回り止めリン
グ6は、前述のようにスリーブ3を回転軸1に対して同
時回転可能かつ相対回転不能に結合させる機能と、スリ
ーブ3および複数の羽根車2,2……の軸方向の移動を阻
止して位置決めする機能の2つの機能が要求される。回
り止めリング6を弾性材料で成形しても、スリーブ3を
回転軸に対して同時回転可能かつ相対回転不能に結合す
る機能を確保し、かつトルク変化に起因する荷重の増大
を緩和吸収してスリーブ3に生じる亀裂を防止し、破壊
を避けることができるけれども、剛性が低いために、締
付ナット7の締付荷重を支えることができず、弾性変形
するため、スリーブ3を軸方向に強く押圧して、該スリ
ーブ3および羽根車2,2……の軸方向の移動を阻止し
て、適正に位置決めする機能を期待することができな
い。
本考案は上記のような実情に鑑みてなされたもので、ス
リーブを回転軸に対して同時回転可能かつ相対回転不能
に結合する機能を確保することができるとともに、トル
クの変化に起因する荷重の増大を吸収緩和してスリーブ
の亀裂や破壊を確実に防止することができるものであり
ながら、しかも、スリーブを軸方向に強く押圧して該ス
リーブの軸方向移動を阻止し適正な位置決め機能を確実
に達成することができる回り止めリングを提供すること
を目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案に係る回り止めリン
グは、セラミック製スリーブの回り止めリング側端面に
衝合して該スリーブを軸方向に押圧する高剛性筒部と、
この高剛性筒部に一体結合され前記回転軸に同時回転可
能かつ相対回転不能に外嵌される弾性筒部とを具備し、
該弾性筒部の前記スリーブとの対向部位に、スリーブに
形成された係合凹部に係合して相対回転を阻止する係合
凸部が形成されているものである。
[作用] 本考案によれば、弾性筒部に形成した係合凸部をセラミ
ック製スリーブの係合凹部に係合させることで、スリー
ブを回転軸に対して同時回転可能かつ相対回転不能に確
実に結合させることが可能である。
また、上記係合凸部が弾性筒部に形成されているから、
運転開始時のように大きいトルク変化を生じたとして
も、その係合凸部の弾性によって、セラミック製スリー
ブ側の係合凹部と回り止めリング側の係合凸部に生じる
荷重の増大を有効に吸収緩和して、セラミック製スリー
ブ側の係合凹部の内側コーナ部への応力集中にともなう
亀裂の発生を回避することができる。
そのうえ、大きい締付力を付加した場合、弾性変形する
ことのない高剛性筒部を介しての押圧力によって、スリ
ーブの軸方向の移動を確実に阻止して、適正な位置決め
機能を確実に発揮させることができる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案の実施例を示す斜視図である。なお、説
明の便宜上、前記第2図,および第3図と同一もしくは
相当部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略
する。
第1図において、回り止めリング6は、例えばステンレ
ス鋼などの金属によって形成された高剛性筒部60と、こ
の高剛性筒部60の内周に焼付成形によって一体に結合さ
れたウレタンゴム製の弾性筒部61とから構成され、弾性
筒部61におけるセラミック製スリーブ3(第3図参照)
との対向部位、つまりスリーブ3との衝合面に、内周方
向等間隔を有してスリーブ3の係合凹部3A,3Aに係合す
る係合凸部6A,6Aが下向きに突出して形成されている。
また、弾性筒部60の内周面にキー溝6Bが形成されてい
る。
このように構成された回り止めリング6は、従来と同
様、第2図のように取付けられる。即ち、回り止めリン
グ6は回転軸1に対して同時回転可能に外嵌され、弾性
筒部61に形成した係合凸部6A,6Aがスリーブ3の係合凹
部3A,3A(第3図参照)に係合しこれによって回転軸1
の回転が回り止めリング6を介してスリーブ3に伝達さ
れるとともに、スリーブ3と回転軸1との相対回転が阻
止される。そして高剛性筒部60が締付ナット7の締付力
によってスリーブ3の回り止めリング6側の端面に衝合
して、スリーブ3および複数の羽根車2,2……の軸方向
の移動を阻止して位置決めしている。
本考案によれば、弾性筒部61に形成した係合凸部6A,6A
をスリーブ3の係合凹部3A,3Aに係合させているので、
回り止めリング6からスリーブ3に伝達されるトルク
が、例えばポンプの運転開始時,運転停止時または定常
運転中に生じる負荷の変動などによって変化し、その結
果、スリーブ3の係合凹部3A,3Aおよび回り止めリング
6の係合凸部6A,6Aに大きい荷重が負荷されようとして
も、この大きい荷重は係合凸部6A,6Aを形成している弾
性筒部61の弾性によって有効に緩和吸収される。したが
って、スリーブ3が靭性の低いセラミックスによって成
形され、しかも、スリーブ3側の係合凹部3A,3Aに高い
応力集中の起こる内側コーナ部Pを有していても、この
コーナ部Pが起点になって、亀裂を生じるようなことが
ない。したがって、すべり軸受5とのすべり抵抗(摩擦
抵抗)が小さく、かつ耐摩性にすぐれたセラミックス製
のスリーブ3を使用して、ポンプ効率の向上と軸受部の
延命化を達成することができる。
また、締付ナット7の締付けによって生じる大きい締付
荷重は、高剛性筒部60によって軸方向に弾性変形するこ
となく支えることができる。そのために、スリーブ3お
よび羽根車2,2……の軸方向の移動を確実に阻止して、
これらを適正位置に位置決めすることができる。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、弾性筒部に形成した係
合凸部をセラミック製スリーブの係合凹部に係合させる
ことで、スリーブを回転軸に対して同時回転可能かつ相
対回転不能に確実に結合させることができる。
また、上記係合凸部が弾性筒部に形成されているから、
運転開始時のように大きいトルク変化を生じたとして
も、その係合凸部の弾性によって、セラミック製スリー
ブ側の係合凹部と回り止めリング側の係合凸部に生じる
荷重の増大を有効に吸収緩和して、セラミック製スリー
ブ側の係合凹部の内側コーナ部への応力集中にともなう
亀裂の発生および破壊を確実に回避し、すべり軸受との
すべり抵抗(摩擦抵抗)が小さく、かつ耐摩耗性に優れ
たセラミック製スリーブの使用によって、ポンプなどの
回転機器の効率向上および軸受部の延命化を達成するこ
とができる。
そのうえ、大きい締付力を付加した場合、弾性変形する
ことのない高剛性筒部を介しての押圧力によって、スリ
ーブの軸方向の移動を確実に阻止して、適正な位置決め
機能を確実に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる回り止めリングの一実施例を示
す一部切欠き斜視図、第2図は回り止めリングを深井戸
ポンプに適用した例を示す概略断面図、第3図は従来の
回り止めリングの斜視図である。 1……回転軸 3……スリーブ 3A,3A……係合凹部 4……ケーシング 5……すべり軸受 6A,6A……係合凸部 60……高剛性筒部 61……弾性筒部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に外嵌されて、該回転軸とケーシン
    グに固定されたすべり軸受との間に介在するセラミック
    製スリーブを前記回転軸と同時回転可能かつ相対回転不
    能に結合するとともに、軸方向の移動を阻止して位置決
    めする回り止めリングであって、前記スリーブの回り止
    めリング側端面に衝合して該スリーブを軸方向に押圧す
    る高剛性筒部と、この高剛性筒部に一体結合され前記回
    転軸に同時回転可能かつ相対回転不能に外嵌される弾性
    筒部とを具備し、該弾性筒部の前記スリーブとの対向部
    位に、スリーブに形成された係合凹部に係合して相対回
    転を阻止する係合凸部が形成されていることを特徴とす
    る回り止めリング。
JP1989095030U 1989-08-11 1989-08-11 回り止めリング Expired - Lifetime JPH0734237Y2 (ja)

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JP1989095030U JPH0734237Y2 (ja) 1989-08-11 1989-08-11 回り止めリング

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JP1989095030U JPH0734237Y2 (ja) 1989-08-11 1989-08-11 回り止めリング

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JPH0335294U JPH0335294U (ja) 1991-04-05
JPH0734237Y2 true JPH0734237Y2 (ja) 1995-08-02

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ID=31644313

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59131622U (ja) * 1983-02-23 1984-09-04 エヌオーケー株式会社 軸受
JPS60114296U (ja) * 1984-01-10 1985-08-02 株式会社川本製作所 ポンプ用主軸支持構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0335294U (ja) 1991-04-05

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