JPH0734233U - エンジンのクーリングファン制御装置 - Google Patents

エンジンのクーリングファン制御装置

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JPH0734233U
JPH0734233U JP6447993U JP6447993U JPH0734233U JP H0734233 U JPH0734233 U JP H0734233U JP 6447993 U JP6447993 U JP 6447993U JP 6447993 U JP6447993 U JP 6447993U JP H0734233 U JPH0734233 U JP H0734233U
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JP
Japan
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valve
bimetal
engine
temperature
cooling fan
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Pending
Application number
JP6447993U
Other languages
English (en)
Inventor
俊一 中川
Original Assignee
日野自動車工業株式会社
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Publication date
Application filed by 日野自動車工業株式会社 filed Critical 日野自動車工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸引型ファンを構成する場合はもちろんのこ
と、吐出型のファンを構成する場合であっても、ラジエ
ータの要求風量とラジエータに実際に供給される風量の
誤差を少なくすることができるクーリングファンの制御
装置を提供する。 【構成】 エンジンで回転駆動される回転体3とクーリ
ングファン5の間に介在させた粘性カップリング4にバ
ルブ10を設ける。バルブ10を駆動するバイメタル1
1を設ける一方、エンジンの冷却水温に基づいてバイメ
タル11に供給される電力を制御してバルブ10の開度
を変化させる温度センサ16を設けたことにより、冷却
水の温度に応答して粘性カップリング4のスリップ率を
変化させるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はエンジンのクーリングファン制御装置に係り、詳しくは、ラジエータ が要求する風量とラジエータに実際に供給される風量の誤差を少なくするように したクーリングファン制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
粘性カップリングを用いた従来のクーリングファン制御装置においては、粘性 カップリングのバルブを開閉制御するバイメタルをカップリングの前面に取り付 けていた。そして、ラジエータを通過した空気の温度に基づいてバイメタルを介 してバルブの開度を変化させることにより、エンジンで駆動されるディスクとカ ップリングのケースの間のシリコンオイルの量を増減制御してカップリングのス リップ率を変化させることが多い。
【0003】 しかしながら、クーリングファンは必ずしもラジエータの風下側に配設される 吸引型のファンであるとは限らず、例えばリヤエンジンバスなどにおいてはラジ エータの風上側にクーリングファンを配設した吐出型のファンを構成する場合も ある。このような吐出型のファンにおいては、ラジエータを通った空気がカップ リングケースに接触しないために、従来のようにケースの前面にバイメタルを取 り付けたとしても要求される冷却風量と実際の風量の間の誤差が大きくなってし まうという不具合がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記実情に鑑みてなされたものであって、吸引型ファンの場合はもと より、吐出型のファンを構成する場合においてもラジエータの要求風量とラジエ ータに実際に供給される風量の誤差を少なくすることができるクーリングファン の制御装置を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案は、粘性カップリングに設けたバルブの開度 を変化させるバイメタルを設けるとともに、エンジンの冷却水温に基づいて前記 バイメタルに供給する電力を可変制御してバルブの開度を変化させて粘性カップ リングのスリップ率を変化させる温度センサを設けたことを特徴としている。
【0006】
【作用】
エンジンが運転されると、冷却水の温度に応答する信号が温度センサから出力 される。そして、温度センサはこの出力に基づいてバイメタルに供給される電力 を増減させてバイメタルの温度を強制的に変化させ、もって、バルブの開度を変 化させて粘性カップリングのスリップ率を変化させる。
【0007】 すなわち、温度センサの出力に基づいて検出した冷却水の温度が低いときはバ イメタルに供給される電力を小さくする。すると、バイメタルの温度が低く抑え られるために、バルブの開度が小さくなる。また、冷却水の温度が上昇するにつ れてバルブに供給される電力が増加して該バイメタルの温度を上昇させるために 、バルブの開度が大きくなる。
【0008】 このようにしてバルブの開度が増大すると、これにともなって粘性カップリン グのスリップ率が小さくなる。従って、エンジンが同一回転速度で運転されいる 場合においても、冷却水の温度が上昇するにともなってクーリングファンの回転 速度が高くなる。
【0009】 一方、ラジエータの放熱量はラジエータに供給される冷却風の流量に応答して 変化し、この冷却風の流量はクーリングファンの回転速度に応答して変化する。 また、クーリングファンの回転速度は上記のようにエンジンの冷却水の温度に応 答して変化する。このために、クーリングファンが吸引型ファンである場合はも ちろんのこと、吐出型のファンである場合においてもラジエータの要求風量とラ ジエータに実際に供給される風量を一致させることができるために、エンジンの 動力の損失を抑制しつつ冷却風量の過不足を回避することができる。
【0010】
【実施例】
以下に本考案に係るエンジンのクーリングファン制御装置の一実施例を図に基 づいて詳細に説明する。図1は本考案に係るエンジンのクーリングファン制御装 置の一実施例を示す概略構成図であり、エンジンのクランクシャフトの軸端に取 り付けたクランクプーリ(いずれも図示省略)にベルト1を介して連動されたプ ーリ2にドライブシャフト3を固定している。そして、ドライブシャフト3に粘 性カップリング4を介してクーリングファン5を取り付けている。
【0011】 粘性カップリング4は、ベアリング6によってドライブシャフト3に軸着した ケース7にドライブディスク8を収容しており、このドライブディスク8をドラ イブシャフト3の前端にナット9で締付固定している。また、ドライブディスク 8の前面に重合させたバルブ10とアクチュエータとしてケース7の前面に取り 付けたバイメタル11をシャフト12を介して連結することにより、このバイメ タル11によってバルブ10を回動させてドライブディスク8に設けたバルブポ ート13の開度を増減させるようにしている。
【0012】 そして、バルブポート13の開度を変化させると、ケース7とドライブディス ク8で形成したラビリンス部14に存在するシリコンオイルの量が増減して両者 間の摩擦力を変化させ、もって、粘性カップリング4のスリップ率を変化させる ようになっている。なお、このような粘性カップリング4の構成は従来の粘性カ ップリングの場合と実質的に同一であるから、具体的な動作の説明を省略する。
【0013】 ここに、実施例ではバイメタル11を電気抵抗体で構成している。そして、バ ッテリ15から温度センサ16を介してバイメタル11に供給される電力を増減 させると、バイメタル11の温度が昇降してバルブポート13の開度を増減する ようにしている。
【0014】 なお、温度センサ16は、例えばクーラントポンプの出口などで代表されるエ ンジンの冷却水通路(いずれも図示省略)に設けられており、エンジン冷却水の 温度が上昇するにつれてバイメタル11に供給される電力を増大させてバルブポ ート13の開度を大きくさせる。17はラジエータ、18はファンシュラウド、 19はスリップリング、20はクーリングファン5を粘性カップリング4のケー ス7に締付固定するボルトであり、エンジンが運転されると、クーリングファン 5によって図1に矢印で示すように図中右側から左側に向かって流れる冷却風が 誘起され、クーリングファン5から吐出された空気がラジエータ17に供給され る吐出型のファンを構成している。
【0015】 以上のように構成されたエンジンのクーリングファン制御装置において、エン ジンが運転されると、冷却水の温度に応答する信号が温度センサ16から出力さ れる。また、温度センサ16は冷却水の温度に基づいてバイメタル11に供給さ れる電力を増減制御する。
【0016】 そして、冷却水温度が上昇するにつれてバイメタル16に供給される電力を増 大させるために、該バイメタル16の温度が上昇する。バイメタル16の温度が 上昇すると、バルブ10の回動量が大きくなってバルブポート13の開度が大き くなるために、ラビリンス部14に存在するシリコンオイルの量が増大して粘性 カップリング4のスリップ率が小さくなる。
【0017】 すなわち、温度センサ16によって検出された冷却水の温度が低いときはバイ メタル11に供給される電力が小さくなり、このバイメタル11の温度を低くし てバルブ10の開度を小さくする。ところが、冷却水の温度が上昇するにつれて バイメタル11に供給される電力を増加させて該バイメタル11の温度を上昇さ せるために、バルブ10の開度が次第に大きくなる。
【0018】 また、バルブ10の開度が大きくなると、これにともなってラビリンス部14 に存在するシリコンオイルの量が増大して粘性カップリング4のスリップ率が小 さくなる。従って、エンジンが同一回転速度で運転されいる場合においても、冷 却水の温度が上昇するにともなってクーリングファン5の回転速度が高くなる。
【0019】 一方、ラジエータ17の放熱量は、ラジエータ17に供給される冷却風の流量 に応答して変化し、この冷却風の流量はクーリングファン5の回転速度に応答し て変化する。そして、クーリングファン5の回転速度は上記のように冷却水の温 度に応答して変化するために、クーリングファン5が吸引型ファンである場合は もちろんのこと、吐出型のファンである場合においてもラジエータ17の要求風 量とラジエータ17に実際に供給される風量を一致させることができ、エンジン の動力の損失を抑制しつつ冷却風量の過不足を回避することができる。
【0020】 なお、実施例では温度センサ16を介してバッテリ15とバイメタル11を接 続することにより、温度センサ16の出力でバイメタル11に供給する電力を直 接的に増減制御してバルブ10の開度を変化させるようにしているが、両者の間 にコントローラを介在させることもできる。また、実施例では冷却水の温度に応 答して出力(抵抗値)が連続的に変化する温度センサ16を用いることにより、 バルブ10の開度を冷却水の温度に応答して変化させるようにしているが、バイ メタル11に供給される電力をある温度範囲ごとに段階的に変化させて粘性カッ プリング4のスリップ率を段階的に変化させることもできる。
【0021】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように本考案に係るクーリングファンの制御装置によ れば、ラジエータから流れてきた空気の温度に代えてエンジンの冷却水の温度に 応答して粘性カップリングのスリップ率を変化させるようにしているために、吸 引型ファンの場合はもとより、吐出型のファンを構成する場合においてもラジエ ータの要求風量とラジエータに実際に供給される風量の誤差を少なくすることが できるために、冷却風の過不足を回避しつつ動力の損失を抑制することができる 。また、本考案においてはバイメタルに供給される電力を変化させてバルブの開 度を変化させ、もって、粘性カップリングのスリップ率を変化させるようにして いるために、可動部品の数が増加することもなく、構成が複雑になることもない 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るエンジンのクーリングファン制御
装置の一実施例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 ベルト 2 プーリ 3 ドライブシャフト 4 粘性カップリング 5 クーリングファン 6 ベアリング 7 ケース 8 ドライブディスク 9 ナット 10 バルブ 11 バイメタル 12 シャフト 13 バルブポート 14 ラビリンス部 15 バッテリ 16 温度センサ 17 ラジエータ 18 ファンシュラウド 19 スリップリング 20 ボルト

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンで回転駆動される回転体とクー
    リングファンを結合する粘性カップリングにバルブを設
    けることにより、該バルブの開度の変化にともなって前
    記粘性カップリングのスリップ率を変更するようにした
    エンジンにおいて、前記バルブの開度を変化させるバイ
    メタルと、エンジンの冷却水温に基づいて前記バイメタ
    ルに供給する電力を可変制御してバルブの開度を変化さ
    せる温度センサを設けたことを特徴とするエンジンのク
    ーリングファン制御装置。
JP6447993U 1993-12-02 1993-12-02 エンジンのクーリングファン制御装置 Pending JPH0734233U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6447993U JPH0734233U (ja) 1993-12-02 1993-12-02 エンジンのクーリングファン制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6447993U JPH0734233U (ja) 1993-12-02 1993-12-02 エンジンのクーリングファン制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0734233U true JPH0734233U (ja) 1995-06-23

Family

ID=13259405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6447993U Pending JPH0734233U (ja) 1993-12-02 1993-12-02 エンジンのクーリングファン制御装置

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JP (1) JPH0734233U (ja)

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