JPH0734142U

JPH0734142U - 多段伸縮作業台

Info

Publication number: JPH0734142U
Application number: JP6529893U
Authority: JP
Inventors: 諭上田; 剛史高橋; 正夫菊池
Original assignee: 株式会社アトックス
Priority date: 1993-12-07
Filing date: 1993-12-07
Publication date: 1995-06-23
Anticipated expiration: 2008-12-07
Also published as: JP2600518Y2

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】組み立て・解体作業が必要なく、各高さごと
の作業が同時に実施できるようにして工程の短縮化が図
れる作業台を提供する。【構成】車輪２を備えた台車１と、台車１上に固設し
た油圧シリンダ４と、油圧シリンダ４上に設けた手摺１
０を備えた下部踊り場７と、下部踊り場７上に設けた複
数段の入れ子5a〜5dと、これら入れ子5a〜5d上に設けた
手摺付き中間踊り場8a〜8cと、最上部入れ子5d上に設け
た手摺付上部踊り場９と、下部踊り場７及び各中間踊り
場8a〜8cに設けたタラップ11，12a〜12dとからなり、各
入れ子5a〜5dを収縮することによって低い姿勢に収納で
きるようにした。そして最上部の上部踊り場９に側方に
伸縮可能な踊り場9aを設け作業床を拡張できるようにし
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はタンク壁面や建屋の壁面の清掃および塗装作業等において、高所作業が面作業である作業場所で使用するのに好適な多段伸縮作業台に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

高所作業が面作業である作業場所では、従来、以下の工法で行っていた。（１）足場組立て下から必要段数の枠組足場を組んで各段で作業員が作業特に面の作業を行う。（２）高所作業台又は高所作業車高所作業台又は高所作業車を所定の場所に設置し、作業員が踊り場に搭乗して作業場所まで昇降させてセットする。作業終了後にはまた上昇・下降を繰り返し再度作業場所にセットする作業を行っている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来使用している作業足場は、上下作業ができるので、作業本来の目的である清掃や塗装等の作業には好適であるが、足場の組み立て・解体に時間を要していた。また高所作業台は、組み立てや解体作業は必要ないが踊り場がセットされた場所での作業しかできないため目的の作業には時間を要していた。本考案はこのような従来技術を改良し、組み立て・解体作業が必要なく、各高さごとの作業が同時に実施できるようにして工程の短縮化が図れる作業台を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

車輪２を備えた台車１と、台車１上に固設した油圧シリンダ４と、油圧シリンダ４上に設けた手摺１０を備えた下部踊り場７と、下部踊り場７上に設けた複数段の入れ子5a〜5dと、これら入れ子5a〜5d上に設けた手摺付き中間踊り場8a〜8c と、最上部入れ子5d上に設けた手摺付上部踊り場９と、下部踊り場７及び各中間踊り場8a〜8cに設けたタラップ11，12a〜12dとからなり、各入れ子5a〜5dを収縮することによって低い姿勢に収納できるようにした。又最上部の上部踊り場９に側方に伸縮可能な踊り場9aを設け作業床を拡張できるようにした。さらに昇降機構をウインチ機構とし、ワイヤ巻上げ操作でやぐら構造の主柱部分を入れ子式にした。

【０００５】

【実施例１】図１〜図４に基いて説明する。図は多段伸縮作業台Ａが上方に向って伸長した状態を示す。１は台車で、複数の車輪２を備え走行可能である。台車１はアウトリガ３を備え、所定位置に移動したのち、アウトリガ３を側方に張り出して全体を固定する。４は台車１上に立設した油圧シリンダで、入れ子式に伸縮する主柱５の最下部を構成している。６は油圧ユニットでこれにより油圧シリンダ４に圧油を供給する。

【０００６】油圧シリンダ４の上部には下部踊り場７が固定されている。そして入れ子式主柱５を構成する各入れ子5a，5b，5c及び5dの頂部に中間踊り場8a，8b，8cが、そして最上部の入れ子5dの頂部に上部踊り場９が取り付けられている。各踊り場には手摺１０が繞らされ、これにより作業の安全を図っている。ただし上部踊り場９には側方に張出し可能な（矢印参照）踊り場9a上に取り付けられているので、この踊り場9a上の手摺10aは踊り場9aと共に側方に出入りする。

【０００７】下部踊り場７にはタラップ１１で昇降する。12a，12b，12c，12dは昇降タラップで入れ子5a〜5dの伸縮と共に伸縮し、図４の如く収納可能である。図４で明らかなごとく、中間踊り場8a〜8c及び上部踊り場９は上に行くにつれて小さくなっている。同様に各踊り場を繞る手摺１０も上に行くにつれて小さくなり、図４に示す如く最下部の下部踊り場７上に入れ子式に収納することができる。又各段のタラップ12a〜12dも収納時には図４の如く横に重り合って収納される。

【０００８】

【作動】

多段伸縮作業台Ａを車輪２で所定の場所に移動し、アウトリガ３を横に張り出して位置決めする。収縮状態で上部踊り場９に作業員が搭乗し図示しない動力により上昇させる。上昇後は昇降タラップ１１，12a〜12dを利用し各段の踊り場７，8a〜8cに上り作業を行う。上部踊り場９については作業床に張り出し可能な踊り場9aがついているので、必要に応じ作業床を広げることができる。

【０００９】作業終了後は、各段の踊り場７,8a〜8cにいる作業員は昇降タラップ11，12a〜 12d により作業台Ａから降り、上部踊り場９上の作業員が昇降機構を操作して下降する。なお作業台Ａの昇降機構は、図５及び図６に示すごとく巻上装置１３によるウインチワイヤ−巻き上げ方式と図１〜図４で示す油圧方式がある。図５に示す如く、ウインチワイヤ巻上げ方式の場合には主柱部分はやぐら構造１４で、入れ子式に伸縮する構造になっている。かくして各踊り場とこれを囲む手摺は上に行く程小さくなるよう構成されているので、縮小時に各踊り場が入れ子式になって収まる。

【００１０】

【効果】

手摺付中間踊り場を入れ子によって伸縮可能にしたので、組み立て・解体作業が必要なくなり、各高さごとの作業が同時に実施できるため、工程の短縮化を図ることが可能となった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る作業台を示す。

【図２】図１の右側面図。

【図３】図１の上面図で左半分は最上段平面、右半分は
最下段平面を示す。

【図４】縮少収納時の装置外形を示す。

【図５】ウインチ機構を備えた作業台。

【図６】図５の左側面図。

【符号の説明】

Ａ多段伸縮作業台１台車２車輪３アウトリガ４油圧シリンダ 5a〜5d 入れ子６油圧ユニット７下部踊り場 8a〜8c 中間踊り場９上部踊り場 9a (張り出し可能
な)踊り場 10,10a 手摺 11 タラップ（固
定） 12a〜12d 昇降タラップ 13 巻上装置 14 やぐら構造

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｅ０４Ｇ 1/24

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】車輪(２)を備えた台車(１)と、台車(１)
上に固設した油圧シリンダ(４)と、油圧シリンダ(４)上
に設けた手摺(10)を備えた下部踊り場(７)と、下部踊り
場(７)上に設けた複数段の入れ子(5a〜5d)と、これら入
れ子(5a〜5d）上に設けた手摺付き中間踊り場(8a〜8c)
と、最上部入れ子(5d)上に設けた手摺付上部踊り場(９)
と、下部踊り場(７)及び各中間踊り場(8a〜8c)に設けた
タラップ(11,12a〜12d）とからなり、各入れ子(5a〜5d)
を収縮することによって低い姿勢に収納できるようにし
たことを特徴とする多段伸縮作業台。
【請求項２】最上部の上部踊り場(９)に側方に伸縮可
能な踊り場(9a)を設けた請求項１の多段伸縮作業台。
【請求項３】昇降機構をウインチ機構とし、かつ主柱
をやぐら構造とした請求項１又は請求項２の多段伸縮作
業台。