JPH0734102Y2 - 化粧下地材 - Google Patents

化粧下地材

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JPH0734102Y2
JPH0734102Y2 JP5595392U JP5595392U JPH0734102Y2 JP H0734102 Y2 JPH0734102 Y2 JP H0734102Y2 JP 5595392 U JP5595392 U JP 5595392U JP 5595392 U JP5595392 U JP 5595392U JP H0734102 Y2 JPH0734102 Y2 JP H0734102Y2
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JP
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decorative
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coating film
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勝彦 萩尾
立夫 田中
義則 井坂
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Sumitomo Forestry Co Ltd
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Sumitomo Forestry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は建築物の内装手段とし
て用いられる木製下地材、特に壁面などのクロス仕上げ
などに用いられる化粧下地材の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の内装、例えば内壁の仕上げにつ
いては典型的な平板張り、鏡板張りなどと共に各種のボ
ード類の張り込み、しつくい、プラスターないしはモル
タルなどによる塗り仕上げ等種々の方法が用いられてい
る。
【0003】かゝる建築物の内装、特に内壁の化粧仕上
げの手段として近時布張り、あるいは紙張りの手法が多
用されるにいたっている。この布張り仕上げ、紙張り仕
上げは、下地材の有する地色としての色彩的な違和感、
木目などの模様的な違和感、材質的な違和感などの下地
材の有している外観的な不都合を容易に覆い隠すことが
できると共に、例えば壁下地を構成する小幅板などを一
面に覆い隠すことで容易且つ確実にすっきりとした壁面
を構成し得るなどの特長を有している。又、この種の布
張り仕上げ、紙張り仕上げは、しつくい、プラスター、
モルタル仕上げなどに比し、仕上げ施工が比較的容易で
あり、均一の化粧表面を仕上げ壁面などに容易にもたら
し得る特長を有している。更に、この種の布張り仕上
げ、紙張り仕上げは、この化粧材としての布あるいは紙
などによって下地材が隠されることから、例えば木目を
含む地色、板質などの揃っていない小幅板、合板などを
用いることが可能であって、従前の平板張り、鏡板張り
などに比し特に低廉なコストでの化粧仕上げをなし得る
特長を有している。又、この種の布張り仕上げ、紙張り
仕上げは、内壁面などの化粧替えが容易であると共に、
多様化しつゝある居住者の各種要求に容易、確実に対応
し得る特長などを有している。
【0004】かゝる特長ある布張り仕上げ、紙張り仕上
げの典型的な手法として、例えば、板じやくりをした胴
縁を所定間隔に組付け、この胴縁に小幅板を板違いに、
目すかしを設けながら打ちつけて下地とし、この下地の
小幅板に布、紙、シート、フィルムなどの化粧材を、下
張り、中張り、上張りのように順次に貼り込むことで壁
面仕上げをなしていた。又、かゝる特長ある布張り仕上
げ、紙張り仕上げの典型的な手法として、例えば、胴縁
に対して合板を突きつけに張って下地とし、この下地の
合板に布、紙、シート、フィルムなどの化粧材を貼り込
むことで壁面仕上げをなしていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の小幅板、合板などの木製の下地材を用いて壁下地など
を構成する場合、鋸引き、釘打ちなど大工職人による現
場施工が容易である反面、用いられる板材などが夫々に
特有の地色と特有の木目模様とを有し、さらに特有の木
肌面とを有することから、これらの下地材の有する地
色、木目模様などが、この下地材に貼り込まれた紙、
布、シート、フィルムなどの化粧材の表側の面に色違
い、あるいは模様としてあらわれることがあり、貼り込
まれた化粧紙、化粧布、化粧シート、化粧フィルムなど
の化粧的特性を著しくそこなう不都合があった。又、用
いられる下地材の木肌が荒れている場合、この下地材に
貼り込まれた紙、布、シート、フィルムなどの化粧材の
面に、この下地材の木肌の荒れがそのまゝ受け継がれ、
これまた化粧紙などの化粧的特性を著しくそこなうもの
であった。
【0006】かゝる点から、壁下地などを構成する下地
材、特に化粧紙などの貼り合される下地材を比較的地色
が薄く、特に木目模様が少なく、さらに木肌面が緻密な
材質の木材で構成することが試みられているが、かゝる
特性を備えた木材の入手は近時急速に難しくなり、かゝ
る特性を備えた木材を壁下地などの下地材として用いる
ことは施工コストの点からも難を有するものであった。
【0007】特に、近時の傾向として、熱帯産の合板用
原木などが急激に涸渇しつゝあり、外部から隠される、
例えば化粧下地合板などは資源の有効利用などの点から
従来用いられていなかった比重の高い樹種、加工し難い
樹種などをも含めて種々の樹種からなる木材を併せ用い
る必要に迫られており、近時この種の下地材としては地
色が著しく異なったり、木目の濃く出ている材質、又は
肌の荒れた材質の板材、合板などの使用が求められてい
る。
【0008】しかしながら、かゝる地色が著しく異なっ
たり、濃い木目を有する材質の板材、合板を下地材とし
て用いた場合、この下地材の有する地色が、この下地材
に貼り込まれる化粧紙などの面にあらわれ、所謂色ちが
いの問題を生じ、又濃い木目を有する下地材では、この
木目が下地材に貼り込まれる化粧紙などの面に模様とし
て浮き出し、これまた化粧特性を損ねることゝなる。更
に、下地材が緻密な面と、粗な面とを有する場合、この
下地材の緻密な面及び粗の面の特性が、この下地材に貼
り込まれる化粧紙などに、そのまゝ受け継がれることな
る。
【0009】かゝる点から、例えば下地材を夫々に特有
の地色別、比重別などに取り揃えることで、均一の表面
特性を下地材にもたらすことで前記不都合を回避するこ
とも可能であるが、かゝる種々雑多の木材を地色、比重
などによって区分けし、しかも、個々に貼り込まれる化
粧紙などの色彩に合わせて、この区分けされた木材を用
いて夫々の化粧紙の貼り込み位置に該化粧紙の色彩に合
わせた壁下地を構成することは事実上不可能である。
【0010】本考案は叙上の従来例における不都合に鑑
み、比較的安価な板材、合板などを用いて化粧下地材と
し、しかも下地材に貼り合わされる化粧紙などの化粧特
性を何等損うことのない木製の化粧下地材の提供を目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案に係る化粧下地材
Aは叙上の目的を達成するものとして、布状化粧材、紙
状化粧材、フィルム状化粧材またはシート状化粧材など
の薄葉化粧材1の一種又は二種以上の化粧材1を貼り込
むための化粧下地材Aに関し、この化粧下地材Aを構成
する合板などの木製下地材2が、少なくとも前記薄葉化
粧材1の貼り込まれる面に塗料塗膜3を有しており、こ
の木製下地材2の木目を含む地色が該塗料塗膜3によっ
て隠され、または略隠された構成としてある。
【0012】
【作用】紙状化粧材などの薄葉化粧材1の貼り込まれる
化粧下地材Aを構成する小幅板、合板などの木製下地材
2の面が、塗料塗膜3で覆われており、この塗料塗膜3
によって該木製下地材2の木目模様を含む地色が隠さ
れ、または略隠されていることから、この木製下地材2
に貼り合わされた紙状化粧材などの薄葉化粧材1の面に
木製下地材2の木目を含む地色があらわれることがな
い。
【0013】また、紙状化粧材などの薄葉化粧材1の貼
り込まれる木製下地材2の面が、塗料塗膜3で覆われて
いることから、この木製下地材2の表面が平滑な面とさ
れ、この面に貼り合わされる紙状化粧材などの薄葉化粧
材1の面に、木製下地材2の生地面の荒れなどが受け継
がれることがない。
【0014】以下、本考案に係る典型的な一実施例を添
付の図面について説明する。図1は本実施例に係る化粧
下地材Aの要部を拡大し、これを断面で示してあり、図
2と図3とは施工例の要部を断面で示している。
【0015】本実施例に係る化粧下地材Aは、少なくと
も紙状化粧材、布状化粧材、シート状化粧材、フィルム
状化粧材などの薄葉化粧材1の貼り込まれる木製下地材
2の面に塗料塗膜3を形成しておくことによって、この
塗膜3によって木製下地材2の木目を含む地色を隠し、
または略隠し、これによって、この塗膜3の面に貼られ
る前記薄葉化粧材1の面に木製下地材2の木目を含む地
色があらわれない構成としてある。
【0016】先ず、本実施例の詳細な説明に先立ち、本
明細書で用いられている用語について説明する。本実施
例において、薄葉化粧材1は薄葉片としての、例えば化
粧紙、化粧布、化粧シート、化粧フィルムなどを総称
し、本実施例では、紙状化粧材、布状化粧材、シート状
化粧材、フィルム状化粧材などを典型例として示してい
る又、本実施例において木製下地材2とは、かゝる薄葉
化粧材1の貼り込まれる下地材であって、小幅板などの
板材、縁回りなどの角材、木材加工品としての合板など
の木材製品で構成される下地材を称している。又、本実
施例において化粧下地材Aとは、木製下地材2の面の、
少なくとも前記薄葉化粧材1の貼り込まれる面が塗料塗
膜3で覆われ、この下地材2の木目を含む地色が、この
塗料塗膜3によって隠され、又は略隠されている下地材
を称している。又、本実施例において木目を含む地色と
は、下地材の面の色彩的特徴のすべてを称するものであ
って、下地材の面に地色の濃淡としてあらわれる木目を
も含んだ色彩的特徴としての下地材の全ての肌色を称し
ている。
【0017】本実施例の化粧下地材Aは、紙状化粧材、
布状化粧材、シート状化粧材、フィルム状化粧材などの
薄葉化粧材1の一種又は二種以上の貼り込まれる全ての
化粧内装手段に用いられるものであって、内壁、床の
間、化粧たな、幅木、天井の回り縁あるいは天井などの
化粧用下地材として用いられる。本実施例では、かゝる
夫々の内装部分に対応した下地材として、例えば小幅板
2a、合板2b、角材などの木材製品が典型的に用いら
れる。
【0018】この木材製品としての下地材2の面に塗料
を塗布し、塗膜3を形成し、この形成塗膜3によって該
下地材2の面の特徴、特に木目を含む地色を全面的に隠
し、又は略隠すことで木目を含む地色を和らげる。この
下地材2の面に形成される塗膜3は、下地材2の全面を
覆って設けられていても良く、また下地材2の一部のみ
を覆って設けられていても良いが、少なくとも薄葉化粧
材1の貼り込まれる面が該塗膜3で覆われていることを
要する。また、この塗膜3は、下地材2の木目を含む地
色を完全に隠すものであっても良く、また略隠すことで
下地材2の木目を含む地色を和らげ、この木目を含む地
色が、この下地材2の面に貼り込まれる薄葉化粧材1の
面からあらわれないようにしてあっても良い。さらにこ
の塗膜3によって、下地材2の木目を含む地色を隠す程
度は、この下地材2の面に貼り込まれる化粧材2の材
質、厚さ、色彩などによって異なり、基本的には、この
下地材2の面に貼り込まれる薄葉化粧材1の面に、この
下地材2の木目を含む地色があらわれ出ない程度に隠さ
れていれば良い。
【0019】かゝる下地材2に塗布形成される塗膜3
は、通例木製品の表面改質ないしは表面化粧の手段とし
て用いられている塗料のいずれを用いて形成されていて
も良い。又、形成される塗膜3は一層の、即ち一回塗り
で形成されていても良く、多層、即ち多数回に亘って塗
布形成されていても良い。例えば、下塗り塗料として、
ビヒクル中に目止めの手段としてのシリカ粉を分散した
塗料を塗布した後、顔料を含む中塗り塗料を塗布し、さ
らに耐候性に富む上塗り塗料を塗布することで塗膜3を
形成する。例えば、又、顔料を含む溶剤系の合成樹脂塗
料を下地材2の面に塗布することで一層の塗膜3を形成
する。例えば又、主として炭酸カルシウム粉を含む目止
め効果の高いエマルジョン系の合成樹脂塗料を下地材2
の面に塗布して塗膜を形成した後、顔料を含む仕上り面
の良好な溶剤系の合成樹脂塗料を該形成塗膜面に塗布す
ることで塗膜3を形成する。
【0020】こゝで下地材2の面に塗布形成される塗膜
3は、この下地材2の面に形成される塗膜3又は積層形
成される塗膜3によって、この下地材2の面にある木目
を含む地色が隠され、または略隠されるものであれば良
く、これらの塗膜を形成する一層又は二層以上の塗膜層
を形成する塗料のビヒクルにシリカ、炭酸カルシウムな
どと共に、各種の顔料、例えばカーボンブラック、酸化
チタン、ベンガラなどの各種の顔料の一種又は二種以上
を分散して用いる。従って、炭酸カルシウムなどの所謂
体質顔料的な顔料を含む塗料塗膜3によって、下地材2
の面にある木目を含む地色が充分に隠される場合、さら
に、この塗料塗膜3に他の顔料などを含ませる必要はな
い。又、下塗り塗料又は中塗り塗料によって下地材2の
面にある木目を含む地色が充分に隠される場合、これら
の塗料で形成される塗膜上に塗られる塗料は透明塗料で
あっても良い。
【0021】このようにして用意された化粧下地材A
は、例えば壁下地として図2、図3に示すようにして用
いられる。図2は小幅板2aを用いた化粧下地であっ
て、板じゃくりをした胴縁を所要間隔毎に組合せた後、
少なくとも化粧側の面に塗膜3を有する小幅板2a〜2
aを板違いに打ちつけることで下地の構成をなしてい
る。又、図3は合板2bを用いた化粧下地であって、少
なくとも化粧側の面に塗膜3を有する合板2bを胴縁に
突きつけの状態で貼り込んで下地の構成をしている。
【0022】かゝる化粧下地材Aの化粧面に対し薄葉化
粧材1を貼り込む。この薄葉化粧材1は、紙状化粧材、
布状化粧材、シート状化粧材、フィルム状化粧材などの
中から選ばれる一種又は二種以上であり、例えば和紙な
どの各種の化粧紙、これらの化粧紙の片面に樹脂コーテ
ング層を有する化粧紙、あるいは、これらの化粧紙の両
面に樹脂コーティング層を有する化粧紙、織、編布とし
ての各種の布生地、これらの布生地に樹脂コーティング
液が含浸されている布生地、あるいは、これらの布生地
面が樹脂コーティング液で覆われている布生地、あるい
は、これらの布生地の両面又は片面にプラスチックフィ
ルムのラミネートされている布生地、化粧プラスチック
シート、化粧プラスチックフィルムなどと共に、これら
の一種又は二種以上が積層された多層の化粧材などが用
いられる。又、これらの薄葉化粧材1の下地材2に対す
る貼り込みは一重であっても良く、例えば目すかし板張
り下地などの場合のように下張りをした後に上張りをし
ても良い。尚、化粧下地材Aに形成用意される塗膜3
は、この化粧下地材Aに貼り込まれる薄葉化粧材1の地
色に一致し、または近似する色彩とすることが望ましい
が、必ずしも貼り込まれる薄葉化粧材1の色彩と一致
し、または近似していることを要しない。例えば、貼り
込まれる薄葉化粧材1が色彩豊かな模様つきである場
合、この薄葉化粧材1の貼り込まれる化粧下地材Aの塗
膜3を、この薄葉化粧材1の基本色彩に近い色彩の単一
色とすることによって、貼り込まれる薄葉化粧材1の色
彩、模様などの化粧特性を損なうことがない。
【0023】実施例1 厚さ12mm、幅900mm、長さ1800mmの寸法
で、しかも、表面に濃い赤味を帯びた木目を有し、全体
として赤褐色の合板を用意し、この合板に対し、アクリ
ル樹脂エマルジョン100重量部、炭酸カルシウム20
0重量部、顔料5重量部の組成からなる下塗り塗料を1
0g/900cm2 の塗布量で塗布した後、ドライヤー
を用いて60℃で20分間乾燥して第1の塗膜をこの合
板面に形成した。次いで、アクリル樹脂20重量部%、
酸化チタン50重量%、トルエン30重量%の組成から
なる白色塗料を前記合板の第1の塗膜面に対し3〜4g
/900cm2 の塗布量で塗布した後、40℃の乾燥室
内で20〜30分間乾燥することで第2の塗膜を形成し
た。得られた化粧用下地材としての合板の前記塗膜の面
に厚さ0.2mmの塩化ビニルシートをしょうふのりを
目付け7g/900cm2 で塗布して貼り合せた。この
貼り合された塩化ビニルシートの面には合板の木目が全
くあらわれず、合板の地色である赤褐色の色にじみもな
かった。
【0024】実施例2 厚さ2.5mm、幅915mm、長さ1820mmの寸
法で、しかも表面が真黄色の合板を用意し、この合板に
対し酢酸ビニルエマルジョン100重量部、尿素樹脂1
5重量部、酸化チタン5重量部の組成からなる下塗り用
塗料を5g/900cm2 の塗布量で塗布した後、ドラ
イヤーを用いて130℃で10秒間乾燥して第1の塗料
の塗膜層を形成した。次いで、酢酸ビニルエマルジョン
100重量部、尿素樹脂15重量部、酸化チタン5重量
部、顔料3重量部の組成からなる接着剤をかねた上塗り
用塗料を5g/900cm2 布量で塗布した後、ドライ
ヤーを用いて100℃で10秒間乾燥して接着剤をかね
た第2の塗料の塗膜層を形成した。次いで、厚さ0.0
3mm、坪量25g/m2 のプレコート紙を添装し、こ
のプレコート紙をロール温度を100℃としたロールを
用いて5kg/cm2 のロール圧で該塗膜層に瞬間プレ
スによって接着した。この貼り合されたプレコート紙の
面には、前記合板の木目が全くあらわれず、合板の地色
もあらわれなかった。
【0025】
【考案の効果】本考案に係る化粧下地材Aは叙上におけ
る特長ある構成、特に薄葉化粧材1を貼り合わせる面
に、この化粧下地材Aを構成する木製下地材2の木目を
含む地色を隠し、または略隠す塗料塗膜3が設けられて
いることから、化粧下地材Aを構成する下地材2の地色
に関係なく、いかなる材料の化粧材であっても、またい
かなる地色、模様の化粧材であっても、その化粧材の有
する化粧特性を何等損ねることなく用いることができ
る。
【0026】又、薄葉化粧材1の貼り合わされる面に塗
膜3が設けられていることから薄葉化粧材1の貼り合わ
せが容易であると共に、貼り合わせされた薄葉化粧材1
に化粧下地材Aを構成する下地材2の表面的特性、例え
ば、木肌の荒れなどが受け継がれることがなく、貼り合
わせ薄葉化粧材1の面を平滑な面とすることができる。
【0027】更に、化粧下地材Aの塗膜3の地色を、こ
の化粧下地材Aに貼り込まれる薄葉化粧材1の地色に合
わせることによって、薄葉化粧材1の地色的特徴などを
際立たせることができる。
【0028】このように、化粧下地材Aを構成する下地
材2の面の木目を含む地色を塗膜3で覆い隠すことによ
って、下地材2はいかなる樹種のものであっても良く、
また表面の荒れた材質のものであっても良い。さらに、
木目などが濃く出ていても、地色が特に濃いものであっ
ても用いることが可能であり、下地施工を容易且つ低コ
ストでなすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】化粧下地材Aの要部拡大断面図
【図2】化粧下地材Aの施工例を示す要部断面図
【図3】化粧下地材Aの他の施工例を示す要部断面図
【符号の説明】
A 化粧下地材 1 薄葉化粧材 2 木製下地材 3 塗膜

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布状化粧材、紙状化粧材、フィルム状化
    粧材またはシート状化粧材などの薄葉化粧材の一種また
    は二種以上の貼り込まれる化粧下地材であって、この化
    粧下地材を構成する合板などの木製下地材の少なくとも
    前記化粧材の貼り込まれる面が該面に塗布形成されてい
    る塗料塗膜によって該木製下地材の木目を含む地色が隠
    され、または略隠されていることを特徴とする化粧下地
    材。
JP5595392U 1992-07-17 1992-07-17 化粧下地材 Expired - Lifetime JPH0734102Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5595392U JPH0734102Y2 (ja) 1992-07-17 1992-07-17 化粧下地材

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