JPH0733885B2 - エコノマイザ−を具備する蒸気ボイラ−装置 - Google Patents

エコノマイザ−を具備する蒸気ボイラ−装置

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JPH0733885B2
JPH0733885B2 JP62067081A JP6708187A JPH0733885B2 JP H0733885 B2 JPH0733885 B2 JP H0733885B2 JP 62067081 A JP62067081 A JP 62067081A JP 6708187 A JP6708187 A JP 6708187A JP H0733885 B2 JPH0733885 B2 JP H0733885B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はボラーの効率を向上させるために排ガス系統に
設置したエコノマイザーを具備する蒸気ボイラー装置に
関するものである。
〔従来技術〕
ボイラーの効率向上の手法として、ボイラーの熱損失で
最も大きいものは排ガス損失であることに鑑みこの排ガ
ス損失を極力小さくすることが効果的である。このため
従来下記のような手法がとられている。
ボイラー本体の伝熱面積を大きくして熱吸収の増大を
はかることにより、排ガス温度をさげる方法。
エアヒーターを排ガス系統に設置して燃焼用空気を昇
温させ、排ガス温度を下げる方法。
例えば、実開昭54−44803号公報又は実開昭54−31701
号公報に開示されているようにエコノマイザーを排ガス
系統に設置し、給水を昇温させ、排ガス温度を下げる方
法。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら上記の方法は、ボイラーが大型化し、そ
の占有面積や容積の増大とコストアップの要因となり、
また上記の方法はコストアップの他にNoxの排出値が
増大する等の問題がある。これら上記及びに対して
上記の方法はボイラー効率のアップ値を及びと同
一にした場合には、いずれの方法よりも低コストに構成
することができ、また排ガス中のNoxなどの排出値を増
大させることなく構成することができる。
ところで、排ガス系統にエコノマイザーを設置して給水
を昇温する方法で、より一層ボイラー効率をアップさせ
る為には、エコノマイザーの伝熱面積を更に増大させ、
給水温度をより昇温させることが簡便確実である。しか
しながら、単に伝熱面積を増大しただけでは、ややもす
るとエコノマイザー部で沸騰が生じ、気水混合の状態で
ボイラーに押込まれることになる。特に連続的に給水さ
れるボイラーよりも、ON−OFFの如く間欠的に給水ポン
プが運転される場合には、給水ポンプが停止している間
の受熱量が蓄積されるので、エコノマイザー内に一時的
に蓄積される蒸気量が多くなる。この状態で給水ポンプ
が稼働すると、例えば立型のエコノマイザーでエコノマ
イザーの下部が給水ポンプ吐出側に連通し、上部がボイ
ラーに連なる一般的な構造では、エコノマイザーで発生
した蒸気は上部に留まるから、最初は蒸気が、次いで気
水混合物あるいは給水がボイラー本体に押込まれること
になる。このとき例えば図示せるごとき多管貫流ボイラ
ー等では、ボイラー下部の飽和温度に達しない低温部に
押込まれた場合には、この蒸気が急激に収縮し、スチー
ムハンマー同様に激しい衝撃を生じ、場合によってはボ
イラー本体や構成機器類を破損することもある。又、多
管貫流ボイラーに限らず他の一般ボイラーでもボイラー
の水面下部に給水口を設けていれば通常の給水のみを押
込むのに比べて、押込まれた蒸気容積の分だけ一時的に
ではあるがボイラー水を排除するのでボイラー水位の安
定性を著しく阻害するなどの欠点を生ずる。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、上記欠点を
除去し、エコノマイザーの伝熱面積をより大きくし、例
えばエコノマイザーで沸騰が生じても支障なくボイラー
を運転することができるように構成したエコノマイザー
を具備する蒸気ボイラー装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため本発明は、水管群の上部に蒸
気室、下部に水室を設けた蒸気ボイラー及び該蒸気ボイ
ラーの燃焼室に連通する排ガス通路に設置されたエコノ
マイザーを具備する蒸気ボイラー装置において、エコノ
マイザーの上部に該エコノマイザーで発生した蒸気を分
離し溜める蒸気溜り部を設けると共に、エコノマイザー
で加熱された給水を蒸気溜り部の下部から蒸気ボイラー
の水室に送るように構成し、蒸気溜り部に溜った蒸気を
蒸気ボイラーの蒸気室を含む蒸気ボイラー水面より上位
に導くための、例えば蒸気溜り部の蒸気をボイラーの蒸
気室へ導く自動弁から構成される蒸気分離供給手段を設
けたことを特徴とする。
〔作用〕
エコノマイザーを具備する蒸気ボイラー装置を上記の如
く構成することにより、エコノマイザーで発生した蒸気
は蒸気分離供給手段により給水から分離され、蒸気室を
含むボイラーの水面より上位に導くから、エコノマイザ
ーからの蒸気は飽和温度以下の低温部に導かれることな
く、従来のようにスチームハンマーのような激しい衝撃
の発生や、或いはボイラー水位の安定性を著しく阻害す
ることがなくなる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図は本発明に係るエコノマイザーを具備する蒸気ボイラ
ー装置のシステム構成を示す図である。同図において、
1はボイラー、2はエコノマイザー、3は排気筒であ
り、ボイラー1の燃焼室1bより排気された高温の排ガス
はエコノマイザー2で低温の給水と熱交換して排気筒3
に至る。なお、1aは水管、1bは燃焼室、1cは蒸気室、1d
は水室、11は燃焼装置である。
また、4は給水ポンプ、5は水位検出器、6はエコノマ
イザー2上部の蒸気溜り部、7は蒸気又は気体検出部、
8は前記蒸気又は気体検出部7が蒸気を検出した場合に
給水ポンプ4が可動すると同時に開に作動する自動弁、
9はボイラー1及び給水ポンプ4等を制御する制御部、
10はクラッキング圧力をわずかに有する逆止弁である。
給水ポンプ4は水位検出器5の水位検出信号により制御
部9を介して発停され、エコノマイザー2内で沸騰が起
こる程に吸熱すると、その蒸気はエコノマイザー2上部
の蒸気溜り部6に集められる。また、上記自動弁8を経
由する流れ抵抗よりも、逆止弁10を経由する流れ抵抗を
大きくすることが望ましい。
なお、上記自動弁8は給水ポンプ4と同調させるように
したが、給水ポンプ4と同調させることなく、蒸気又は
気体検出部7が蒸気を検出したときに開方向に作用させ
てもよく、或いは蒸気又は気体検出部7を使用せず蒸気
の溜りやすい場所に浮力等を利用した自力式の自動弁を
自動弁8の代わりに用いてもよい。
上記構成のエコノマイザーを具備する蒸気ボイラー装置
において、エコノマイザー2が排ガスより受熱し沸騰す
ればたとえ給水ポンプ4が停止している場合でもその蒸
気は自然に上昇し、エコノマイザー2の上部の蒸気溜り
部6に達する。この蒸気を蒸気又は気体検出部7が検出
し、制御部9は自動弁8を開く。この時エコノマイザー
2内での蒸発が更に進めば、ボイラー1とエコノマイザ
ー2に圧力差を生ずるので、発生した蒸気は自動弁8を
経てボイラー1の蒸気室1cに流れ込む。これにより、エ
コノマイザー2で発生する蒸気は分離され、ボイラー1
の水面より上位の飽和温度の高温部に導かれることにな
るから、スチームハンマーのような激しい衝撃が発生す
ることはない。
又、他の方法として給水ポンプ4を起動し、且つ蒸気又
は気体検出部7が蒸気を検出したときのみ自動弁8を開
くことも同様の作用効果を有し、この場合にもエコノマ
イザー2の上部の蒸気溜り部6に溜った蒸気は分離され
るから、給水と一緒にボイラー1の水中に押込むことは
ない。
更に、他の方法として、蒸気又は気体検出部7が蒸気を
検出したら、ボイラー1の水位検出器5からの給水ポン
プ4を起動させる信号がなくても給水ポンプ4を起動さ
せ、同時に自動弁8を開けば、エコノマイザー2の伝熱
部は、常時水で満たされるので局部的な過熱を防ぐこと
もできる。なお、この場合の蒸気又は気体検出部7は別
個にし、なるべくエコノマイザー2の伝熱面に近寄った
ところの、例えば管寄せ近辺に設置するのが望ましい。
又、上記実施例では自動弁8の以降の配管を蒸気室1cに
連通させたが、該自動弁8以降の配管はボイラー1の蒸
気室1cに連通することに限らず他の過熱等の用途に用い
るように構成してもよく、又、蒸気室を含む蒸気ライン
に接続するように構成してもよい。
以上、上記実施例は本発明の一実施例であり、本発明は
これに限定されるものではなく、要はエコノマイザー2
で発生する蒸気を分離しボイラー1の蒸気室を含むボイ
ラーの水面より上位に導く蒸気分離供給手段を設置すれ
ばよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、エコノマイザーで
発生した蒸気は蒸気分離供給手段により給水から分離さ
れ、蒸気室を含むボイラーの水面より上位に導くから、
エコノマイザーからの蒸気は飽和温度以下の低温部に導
かれることなく、飽和温度以上の高温部に導かれるか
ら、従来のようにスチームハンマーのような激しい衝撃
の発生や、或いはボイラー水位の安定性を著しく阻害す
るということがないという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明に係るエコノマイザーを具備する蒸気ボイラ
ー装置のシステム構成を示す図である。 図中、1……ボイラー、2……エコノマイザー、3……
排気筒、4……給水ポンプ、5……水位検出器、6……
蒸気溜り部、7……蒸気又は気体検出部、8……自動
弁、9……制御部、10……逆止弁。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水管群の上部に蒸気室、下部に水室を設け
    た蒸気ボイラー及び該蒸気ボイラーの燃焼室に連通する
    排ガス通路に設置されたエコノマイザーを具備する蒸気
    ボイラー装置において、 前記エコノマイザーの上部に該エコノマイザーで発生し
    た蒸気を分離し溜める蒸気溜り部を設けると共に、前記
    該エコノマイザーで加熱された給水を前記蒸気溜り部の
    下部から前記蒸気ボイラーの水室に送るように構成し、 前記蒸気溜り部に溜った蒸気を前記蒸気ボイラーの蒸気
    室を含む蒸気ボイラー水面より上位に導く蒸気分離供給
    手段を設けたことを特徴とするエコノマイザーを具備す
    る蒸気ボイラー装置。
  2. 【請求項2】前記蒸気分離供給手段は前記エコノマイザ
    ーから分離した蒸気を前記蒸気ボイラーの蒸気室以降の
    蒸気ラインに導くことを特徴とする特許請求の範囲第
    (1)項記載のエコノマイザーを具備する蒸気ボイラー
    装置。
  3. 【請求項3】前記蒸気分離供給手段は前記エコノマイザ
    ーから分離した蒸気を他の加熱等の用途に供給すること
    を特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載のエコノマ
    イザーを具備する蒸気ボイラー装置。
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