JPH025202Y2 - - Google Patents

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JPH025202Y2
JPH025202Y2 JP12680182U JP12680182U JPH025202Y2 JP H025202 Y2 JPH025202 Y2 JP H025202Y2 JP 12680182 U JP12680182 U JP 12680182U JP 12680182 U JP12680182 U JP 12680182U JP H025202 Y2 JPH025202 Y2 JP H025202Y2
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JP
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water
canned
supplied
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boiler
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JP12680182U
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JPS5932801U (ja
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  • Pipeline Systems (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は上、下部の管寄せの間を多数の水管で
接続し、下部管寄せから給水して上部管寄せから
蒸気と缶水の混合体を取出し、さらに該気水混合
体をセパレータ(気水分離器)において蒸気と缶
水に分離させるようにした多管式貫流ボイラに関
するものである。
従来のこの種の多管式貫流ボイラでは、貫流式
と称しながらもセパレータで分離された缶水の一
部をそのまま下部管寄せからボイラ内に環流させ
ていたため、循環式ボイラ類似の運転状態とな
り、貫流ボイラの規格に合致しなくなるというお
それがあつた。
又、従来の多管式貫流ボイラでは、給水ポンプ
からの給水は直接又はセパレータからのブロー水
と熱交換させたのみの比較的低温度のままでボイ
ラ内に供給されていたため、その給水中に溶存酸
素量が多くなつてボイラの腐食の進行を早めると
いう問題があつた。
又、ボイラ内に供給される水の温度を上昇させ
てその給水中の溶存酸素量を減少させるために、
従来から給水ポンプからの給水をセパレータに供
給して該セパレータ内の高温度の缶水と混合させ
た後にボイラへ供給するようにした給水方法が知
られているが、この給水方法を採用した場合に
は、セパレータ内で分離された缶水の濃度が薄め
られるためにボイラ内全体の缶水濃度を低下させ
るためには多量のブローを必要としていた。なお
缶水濃度を低下させるためには高濃度の濃縮水を
少量づつブローするのが望ましい。
本考案は上記の如き従来の多管式貫流ボイラの
問題点を改善することを目的としてなされたもの
であつて、本考案は頭書の如き多管式貫流ボイラ
において、給水ポンプによつて強制供給される給
水とセパレータから抽出された缶水とを熱交換器
において熱交換させる一方、該熱交換により低温
となつた前記缶水はその濃度に応じてその一部を
前記給水と混合する一方で残部を排出する如く
し、さらに前記熱交換器において昇温せしめられ
た給水と缶水の混合水を脱気器を経由して下部管
寄せに供給するようにし、以つてセパレータで分
離された缶水の直接的な循環回路を廃するととも
にボイラ内の缶水濃度を低下させることができ、
さらにボイラ内へ供給される水中の溶存酸素量を
減少させることができるようにしたことを特徴と
するものである。
以下、図示の実施例に基づいて本考案の多管式
貫流ボイラを説明すると、第1図に示す実施例の
多管式貫流ボイラにおいて符号1はボイラ本体、
2はボイラ本体1のケーシングを示している。
本体ケーシング2には、上部管寄せ3と下部管
寄せ4の間を多数の水管5,5…で接続してなる
ボイラ本体が設けられている。各水管5,5…の
内側は燃焼室6となつている。
本体ケーシング2内の上部には燃焼室6に向け
てバーナ7が設けられている。
本体ケーシング2の側面には煙道8が連設され
ている。
下部管寄せ4には給水管路11の一部を構成す
る給水管26が接続されていて、給水ポンプ12
から該給水管路11を通して下部管寄せ4内に強
制給水されるようになつている。
上部管寄せ3は連結管31を介してセパレータ
(気水分離器)9に接続されていて、前記ボイラ
本体内の水が加熱されると、該上部管寄せ3から
蒸気Sと缶水Wの混合体Cがセパレータ9側に供
給されるようになつている。
セパレータ9内に供給された気水混合体Cは、
該セパレータ9内で蒸気Sと缶水Wに分離されて
その蒸気Sは蒸気取出管30から取出され、缶水
Wはセパレータ9内に貯溜されるようになつてい
る。
セパレータ9の底部には、該セパレータ9内に
貯溜される缶水Wを抽出するための抽出管32が
接続されている。この抽出管32の途中はコイル
管34となつていて、該コイル管34は熱交換器
13内に収容されている。
この熱交換器13は、給水ポンプ12から圧送
される給水Uを予熱するためのもので、該給水U
は熱交換器13内でコイル管34内の高温缶水W
と熱交換するようになつている。
前記抽出管32の熱交換器13より下流側に
は、該抽出管32内を流通する缶水Wの濃度を検
知するための濃度センサー37と、該濃度センサ
ー37の設置位置よりさらに下流側にあつて濃度
センサー37からの信号によつて開閉される電磁
弁35とをそれぞれ設けている。濃度センサー3
7は抽出管32内の缶水濃度が一定水準以上にな
るとそれを検知してその信号によつて電磁弁35
を開放するように作用するものである。抽出管3
2には熱交換器13の下流側において分岐管38
の一端が接続されており、該分岐管38の他端側
は前記給水管路11の上流側(給水ポンプ12よ
り上流側)にある給水管17に接続されていて、
抽出管32内を流通する缶水Wの一部W2を分岐
管38を通して給水管路11中の給水Uと混合す
るようになつている。なお抽出管32内の缶水濃
度が一定水準以下の低濃度の状態では、電磁弁3
5が閉止されていて、該缶水Wはその全量が分岐
管38を通つて給水管路11側へ供給されるよう
になつており、又缶水濃度が一定水準以上の高濃
度になつたときには電磁弁35が開いて一部の缶
水W1がブローされるようになつている。
なお符号36はセパレータ9内の缶水Wの水位
を検知するための水位センサー、33は抽出管3
2の途中に設けた電磁弁で、セパレータ9内に一
定量以上の缶水Wが貯溜されるとそれを水位セン
サー36が検知してその信号によつて電磁弁33
を開放するようになつている。
前記給水管路11の下流端側には脱気器14が
設けられている。この脱気器14は給水管路11
を通つて供給される給水Uと前記缶水W2との混
合水Y中に溶存するガス(特に酸素)を脱気させ
るためのもので、縦長の水槽21内に降水管24
を設けて構成されている。給水管路11を通つて
水槽21の下部に形成された給水入口22から脱
気器14内に供給された前記混合水Yは水槽21
内を上昇して降水管24の上端開口23から降水
管24内に流入するようになつており、該混合水
Yが水槽21内を上昇する間に脱気されるように
なつている。又、この脱気器14はその下半分が
煙道8中に埋設されており、該脱気器14内に供
給された混合水Yは燃焼室6からの燃焼ガスで加
熱されるようになつている。脱気器14の水槽2
1の上部には、その内部で分離されたガスを排出
するための排気通路25が設けられている。この
排気通路25の先端は前記連結管31内に開口せ
しめられている。
なお図中符号10は水面計で、該水面計10に
は水位センサー16が設けられていて、水面計1
0内の水位が一定水準より低下すると該水位セン
サー16からの信号によつて電磁弁(給水バル
ブ)15を開放して給水し得るようになつてい
る。
第1図に示す多管式貫流ボイラでは、給水ポン
プ12によつて強制供給される給水Uは、まずセ
パレータ9から抽出される缶水Wの一部W2が混
合されることによつて昇温せしめられ、次に該給
水Uと缶水の一部W2との混合水Yは、熱交換器
13内で前記缶水Wと熱交換して昇温せしめられ
るとともに、その昇温せしめられた混合水Yは、
脱気器14内を通過する際に煙道8中に通過する
高温の排気ガスによつて再度加熱されてさらに昇
温し、該混合水Y中の溶存酸素の脱気作用が促進
せしめられるようになつている。
第2図には本考案の他の実施例が示されている
が、この第2図に示す実施例の多管式貫流ボイラ
では、煙道8内にエコノマイザー(給水予熱器)
40を設けて、そのエコノマイザー40で予熱さ
れた混合水Yを脱気器14内に供給するようにし
ている。このようにすると脱気器14内に供給さ
れる混合水Yの温度をさらに高温にすることがで
き、該混合水Y中に溶存する酸素の脱気作用をよ
り一層促進させることができるようになる。なお
この第2図の実施例のその他の部分は第1図のも
のと同様に構成されているのでその説明を省略す
る。
続いて本考案の効果を説明すると、本考案の多
管式貫流ボイラは次のような効果がある。
(1) セパレータ9から抽出される缶水Wの濃度に
応じてその缶水Wの一部W2を給水Uと混合す
る一方で残部W1を排出するようにしているの
で、該缶水Wの濃度が高いときにのみその高濃
度の缶水の一部W1を排出すればよく、熱損失
を少なくするとともに缶水Wが高濃縮されない
ようにすることができる。又、セパレータ9で
の分離水を直接下部管寄せ4側の環流させない
ので貫流ボイラの規格から外れることがない。
(2) 給水ポンプ12によつて強制供給される給水
Uを脱気器14内の供給する前に、セパレータ
9から抽出された高温の缶水Wと熱交換器13
において熱交換させるようにしているので、脱
気器14内に供給される給水はかなり昇温せし
められているため脱気器14内での脱気作用が
促進せしめられ、溶存酸素によるボイラの腐食
作用を防止することができる。
なお第1図に示す如く脱気器14の一部を煙道
8中に埋設すれば、給水をより昇温させることが
でき、又第2図に示す如く給水をエコノマイザー
40に通した後に脱気器14内へ供給するように
すれば、さらに給水を昇温させて脱気効果を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はそれぞれ本考案の実施例に
かかる多管式貫流ボイラの概略図である。 1……ボイラ本体、3……上部管寄せ、4……
下部管寄せ、5……水管、9……セパレータ、1
1……給水管路、12……給水ポンプ、13……
熱交換器、C……気水混合体、S……蒸気、U…
…給水、W……缶水、Y……混合水。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上、下部の管寄せ3,4の間を多数の水管5,
    5…で接続し、前記下部管寄せ4から給水して前
    記上部管寄せ3から蒸気Sと缶水Wの混合体Cを
    取出し、さらに該気水混合体Cをセパレータ9に
    おいて蒸気Sと缶水Wに分離させるようにした多
    管貫流ボイラであつて、給水ポンプ12によつて
    強制供給される給水Uと前記セパレータ9から抽
    出された缶水Wとを熱交換器において熱交換させ
    る一方、該熱交換により低温となつた前記缶水W
    はその濃度に応じてその一部W2を前記給水Uと
    混合する一方で残部W1を排出する如くし、さら
    に前記熱交換器13において昇温せしめられた給
    水Uと缶水W2の混合水Yを脱気器14を経由し
    て前記下部管寄せ4に供給するようにしたことを
    特徴とする多管式貫流ボイラ。
JP12680182U 1982-08-20 1982-08-20 多管式貫流ボイラ Granted JPS5932801U (ja)

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JP12680182U JPS5932801U (ja) 1982-08-20 1982-08-20 多管式貫流ボイラ

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JP12680182U JPS5932801U (ja) 1982-08-20 1982-08-20 多管式貫流ボイラ

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JPS5932801U JPS5932801U (ja) 1984-02-29
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JPH064164Y2 (ja) * 1987-03-13 1994-02-02 石川島播磨重工業株式会社 多管式貫流ボイラ
JP2006275410A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Miura Co Ltd ボイラ装置
JP5448883B2 (ja) * 2010-01-28 2014-03-19 バブコック日立株式会社 貫流式排熱回収ボイラ

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