JPH0733866U - 薬剤混合用トリガー式液体噴出容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器体内液体と混合して使用する薬剤を、使
用直前まで混合しないで一体に保管すことができ、しか
も運搬，保管に便利な薬剤混合用トリガー式液体噴出容
器を提案する。 【構成】 トリガー式ポンプ３を着脱自在に容器体２に
装着させた容器であって、ポンプ本体８の後方突出部分
に下端を開口した空隙部12を形成し、該空隙部12内に抜
き出し可能に嵌合係止させた補助部材４を設けて構成し
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は薬剤混合用トリガー式液体噴出容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】 【考案が解決しようとする課題】

例えば、実開平４−２２０５７号に記載された如きトリガー式の液体噴出容器 が広く使用されている。これらは容器体上部を握ってトリガーを引くことにより 液を噴出できるため、目標が定め易く、まんべんなく液の噴出を行える便利なも のである。近年、この種容器に使用する内容液の多様化に伴い、薬剤を混合して 用いるが、使用直前に混合しないと効力を減少する等の不都合を生じる液を採用 することも要求されている。

【０００３】 本考案は上記した点に鑑み、容器体内液体と混合して使用する薬剤を、使用直 前まで混合しないで一体に保管することができ、しかも運搬，保管に便利な薬剤 混合用トリガー式液体噴出容器を提案するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案容器は上記課題を解決するため、容器体口頚部６外面へ装着筒７を螺着 させて容器体２に着脱自在に装着させるととも、装着筒７上方を前後に突出した ポンプ本体８を備えてなるトリガー式ポンプ３を有し、且つ、上記ポンプ本体８ より容器体２内へ連通する吸い上げパイプ11を備えてなるトリガー式液体噴出容 器であって、上記ポンプ本体８の後方突出部分に下端を開口した空隙部12を形成 し、該空隙部12内に少なくとも上部を収納させて抜き出し可能に嵌合係止させた 補助容器４を設け、該補助容器内に容器体内液体混合用の薬剤を収納させて構成 した。

【０００５】

【作用】 保管，運搬の際には補助容器４がポンプ本体８の突出部分の空隙部12内に上部 を嵌着して固定されているため、邪魔にならない。

【０００６】 また、使用に当たっては、装着筒７を螺脱してポンプ３を容器体２から取り外 す。この際、ポンプ本体８に上端を連結した上部パイプ11a のみがポンプ３とと もに外れ、容器体内の液内に挿入した下部パイプ11b は容器体２内に残存する。 次いで、或いは装着筒７の螺脱前に、容器体２から取り外した補助容器４のキャ ップ15を外して薬剤を容器体２内へ挿入する。しかる後、ポンプ３を再度装着し て使用する。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。

【０００８】 図１乃至図４は本考案の一実施例を示すもので、図中１はトリガー式液体噴出 容器を示し、該容器１は、容器体２と、トリガー式ポンプ３と、薬剤を収納させ た補助容器４とを主要部材として構成している。

【０００９】 容器体２は、胴部５上端より口頚部６を起立して構成しており、胴部５の上方 を把持部5aとして握り易い太さに形成している。

【００１０】 トリガー式ポンプ３は、口頚部６外周に螺着させた装着筒７により容器体に着 脱自在に装着したもので、装着筒７上部にはポンプ本体８を連設している。この ポンプ本体８は、その前後を装着筒７の前後方向に突出して設け、把持部5aを握 って容器を持つ際、その突出部分下面を握った手の上面に当接して抜き落としの ない様，或いは吊り下げが可能な様構成している。また、先端にノズル９を有し 、前方下部に液体噴出用のトリガー10を垂下させている。更に、該本体８内部に は、トリガー10を引くことにより、ポンプ本体８と容器体２内とを連通する吸い 上げパイプ11を介して、容器体２内液体をノズル９より噴出する公知のポンプ機 構を備えている。

【００１１】 更に、本体８の装着筒７後方へ突出した部分に下端を開口した空隙部12を形成 し、この空隙部12内に補助容器４の上半部が収納可能に構成している。また、空 隙部12内の両側壁部内面には、補助容器４を案内係止するための一対の縦突条13 を縦設している。

【００１２】 補助容器４は、胴部14a より口頚部を起立した容器体14と、上記口頚部に螺着 させたキャップ15とからなり、上記ポンプ本体８の空隙部12に上半部が収納可能 な大きさを有しており、内部に容器体内液体と混合する液状，粉末状等の薬剤を 収納させている。

【００１３】 また、胴部14a 両側に縦設した一対の凹溝16を上記各突条13に下方から挿入し て嵌合させるとともに、本体８後部の両壁により挾圧保持する如く構成している 。更に、必要に応じて両面テープ17等により補助容器４を固定支持させてもよい 。

【００１４】 本実施例では、上記吸い上げパイプ11を、ポンプ本体８より垂下して下端部を 容器体口頚部６上端に嵌着させた連結部材18に連結した短寸の上部パイプ11a と 、上端を連結部材18に嵌着固定して上部パイプ11a と連通させるとともに、下端 を容器体内へ垂下させた長寸の下部パイプ11b とに分離して構成しており、ポン プ３を外した際に下部パイプ11b は容器体側に残る如く構成している。従って、 補助容器４の薬剤を容器体内へ挿入する際、液の付着した吸い上げパイプが近辺 を汚すといった不都合を解消出来る。

【００１５】 上記連結部材18は、容器体口頚部６内周上端部に上端外周を嵌合させた嵌合筒 部19内周下端部より中心側に向かって周方向複数の支持棒20を延設し、各支持棒 20先端を下方に垂下するパイプ固定筒部21外周上端部に連結して構成している。 パイプ固定筒部21内上下方向中央部には上下のパイプを係止するための突条22を 周設しており、また、嵌合筒部19上端からは口頚部６上面に当接する外向きフラ ンジ23を延設している。

【００１６】 また、各支持棒20の長さを変えてパイプ固定筒部21を嵌合筒部19の中心から偏 心した位置に支持しており、容器体２内への薬剤等の注入を容易に行える如く構 成している。

【００１７】 また、上部パイプ11a は、上端をポンプ本体８内と連通して一体に固定させ、 その下端をパイプ固定筒部21上部に液密且つ抜け出し可能に嵌合させており、下 部パイプ11b は、上記パイプ固定筒部21下部に上端を液密に嵌着固定して下端を 容器体内下部に垂下させている。

【００１８】 尚、図中24はパッキンを示し、また、各部材は合成樹脂で形成すると良い。

【００１９】

【考案の効果】

以上説明した如く本考案容器は、既述構成としたことにより、容器体内液体と 混合して使用する薬剤を、使用直前まで混合しないで一体に保管することができ 、しかも運搬，保管時に薬剤を収納する補助容器が邪魔となることはない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例を示す一部切欠き要部側面
図である。

【図２】 同実施例のポンプの要部底面略図である。

【図３】 同実施例の連結部材の平面図である

【図４】 同実施例のパイプ固定筒部部分の要部拡大断
面図である。

【符号の説明】

２…容器体，３…トリガー式ポンプ，４…補助容器，６
…口頚部，７…装着筒，８…ポンプ本体，11…吸い上げ
パイプ，12…空隙部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 容器体口頚部６外面へ装着筒７を螺着さ
   せて容器体２に着脱自在に装着させるととも、装着筒７
   上方を前後に突出したポンプ本体８を備えてなるトリガ
   ー式ポンプ３を有し、且つ、上記ポンプ本体８より容器
   体２内へ連通する吸い上げパイプ11を備えてなるトリガ
   ー式液体噴出容器に於いて、上記ポンプ本体８の後方突
   出部分に下端を開口した空隙部12を形成し、該空隙部12
   内に少なくとも上部を収納させて抜き出し可能に嵌合係
   止させた補助容器４を設け、該補助容器内に容器体内液
   体混合用の薬剤を収納させたことを特徴とする薬剤混合
   用トリガー式液体噴出容器。