JPH0733824A - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

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JPH0733824A
JPH0733824A JP20185993A JP20185993A JPH0733824A JP H0733824 A JPH0733824 A JP H0733824A JP 20185993 A JP20185993 A JP 20185993A JP 20185993 A JP20185993 A JP 20185993A JP H0733824 A JPH0733824 A JP H0733824A
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康美 鰐部
Osamu Kondo
理 近藤
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弘次 延与
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性、耐寒性および耐油性を同時に満足す
ることのできる環状ケテンアセタールを構成成分とする
共重合体を用いたゴム組成物を提供する。 【構成】 (A)環状ケテンアセタールから成る単量体
5〜99.9重量%、(B)架橋性単量体0.1〜10
重量%、および(C)前記(A)、(B)成分と共重合
可能なアクリル系不飽和単量体0〜94.9重量%の重
合組成を有するムーニー粘度(ML1+4 、100℃)が
15〜150の共重合体と架橋剤とからなるゴム組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工業材料用途としての
用途に適した優れた耐熱性、耐油性、耐寒性を有する特
定の単量体成分を含有する共重合体ゴム組成物に関す
る。さらに詳しくは、ポリマー主鎖にエステル結合を有
することを特徴とする共重合体ゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車部品を主とした工業材料の
ゴムとして、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム共重
合ゴム(SBR)、ポリブタジエンゴム(BR)、ポリ
イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、アク
リロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)、クロ
ロプレンゴム(CR)、エチレン−プロピレン−ジエン
三元共重合ゴム(EPDM)、およびアクリルゴム(A
CM)などが知られている。しかし、近年においては、
このような工業材料のゴムに対して、従来の耐熱性、耐
寒性、耐油性のレベルでは満足できない高度の機能が要
求されつつある。
【0003】これらのゴムの物性向上のために、主にポ
リマー組成の変更、配合剤の種類および量の変更が実施
されている。しかしながら、これらの変更を実施して
も、耐熱性、耐寒性、耐油性をすべて向上させることは
困難である。例えば、アクリロニトリル−ブタジエン共
重合ゴムでは、アクリロニトリルの含量を上げることに
より耐油性、耐熱性を向上させることは可能であるが、
耐寒性が悪化する。そこで、アクリロニトリル−ブタジ
エン共重合ゴムの耐熱性、耐寒性および耐油性を向上さ
せる手段として、不飽和カルボン酸エステルを導入する
ことが試みられている。しかしながら、この方法では、
耐熱性は向上するものの、耐寒性、耐油性が悪化してし
まう。また、アクリルゴムでは、主成分モノマーとして
アクリル酸2−メトキシエチルの導入により耐寒性を改
良する方法が知られている〔日本ゴム協会誌、53 (6)P3
67 (1980) 〕。しかし、この方法では耐油性は改良され
るものの、耐熱性が悪化してしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の課題を背景になされたもので、耐熱性、耐寒性およ
び耐油性を同時に満足することのできる環状ケテンアセ
タールから構成される共重合体を用いたゴム組成物を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】(A)下記構造式(I)
で示される環状ケテンアセタールから成る単量体5〜9
9.9重量%、(B)架橋性単量体0.1〜10重量
%、および(C)前記(A)、(B)成分と共重合可能
なアクリル系不飽和単量体0〜94.9重量%の重合組
成を有するムーニー粘度(ML1+4 、100℃)が15
〜150の共重合ゴム100重量部に、架橋剤0.1〜
10重量部を配合して成るゴム組成物を提供するもので
ある。
【0006】
【化2】
【0007】まず、本発明で用いる(A)成分である環
状ケテンアセタールは、上記の構造式(I)で示され、
式中、nは2〜5の整数であり、n=4の場合は、開環
率がほぼ100%と高く、耐寒性に優れるため好まし
い。本発明においては、以上のような環状ケテンアセタ
ールの1種または2種以上を他のモノマーと組み合わ
せ、共重合することにより、ポリマー主鎖にエステル結
合を組み込むことができる。
【0008】(B)成分は0.1〜10重量%、好まし
くは0.1〜5重量%であり、0.1重量%未満では得
られる共重合ゴムの引張強度が劣り、一方、10重量%
を超えると伸びが低下する。
【0009】(B)成分の架橋性単量体としては、下記
の化合物を挙げることができる。 ジエン系単量体 不飽和基含有不飽和カルボン酸エステル エポキシ基含有ビニル単量体 カルボキシル基含有ビニル単量体 反応性ハロゲン原子含有ビニル単量体 水酸基含有ビニル単量体 アミド基含有ビニル単量体 ここで、ジエン系単量体としては、例えば、ブタジエ
ン、エチリデンノルボルネン、イソプレン、ピペリジ
ン、ジビニルベンゼン、ビニルシクロヘキセン、クロロ
プレン、メチルブタジエン、シクロペンタジエン、メチ
ルペンタジエン、ジメチルビニルスチリルシランなど
を、不飽和基含有不飽和カルボン酸エステルとして
は、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジ
ヒドロジシクロペンタシジエニルオキシエチル(メタ)
アクリレート、(メタ)アクリル酸ビニル、ジメチルビ
ニルメタクリロキシメチルシランなどが、エポキシ基
含有ビニル単量体としては、例えば、グリシジル(メ
タ)アクリレート、アリルグリシジルエーテルなどが、
カルボキシル基含有ビニル単量体としては、例えば、
(メタ)アクリル酸、イタコン酸、フマル酸モノ−n−
ブチル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸モノ−n−
ブチルエステル、2−メタクリロイルオキシエチルヘキ
サヒドロフタル酸、2−メタクリロイルオキシエチルマ
レイン酸などが、反応性ハロゲン原子含有ビニル単量
体としては、例えば、2−クロルエチルビニルエーテ
ル、クロル酢酸ビニル、クロル酢酸アリル、クロルメチ
ルスチレンなどが、水酸基含有ビニル単量体として
は、例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、、2
−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート、N−メチロール(メタ)アクリル
アミドなどが、アミド基含有ビニル単量体としては、
例えば、アクリルアミド、メタクリルアミドなどが挙げ
られる。
【0010】(C)成分のアクリル系不飽和単量体とし
ては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸
エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリ
ル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メ
タ)アクリル酸2−メトキシエチル、(メタ)アクリル
酸2−エトキシエチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキ
シル、(メタ)アクリル酸ベンジル、イタコン酸ジメチ
ル、アマル酸ジエチル、マレイン酸ジn−ブチルなどの
不飽和カルボン酸エステル、スチレン、ビニルトルエ
ン、α−メチルスチレン、ビニルナフタレン、アクリロ
ニトリル、酢酸ビニル、塩化ビニリデン、塩化ビニル、
イソブチレン、エチレン、およびプロピレンが挙げられ
る。以上の共重合可能な単量体は、1種単独で、あるい
は2種以上を併用することができる。
【0011】本発明の環状ケテンアセタールから構成さ
れる共重合ゴムは、ラジカル重合開始剤の存在下で懸濁
重合、塊状重合、乳化重合、あるいは溶液重合させるこ
とによって容易に製造することができる。乳化重合法に
より、共重合ゴムを製造する場合の乳化剤としては、例
えば、アルキルサルフェート、アルキルアリールスルフ
ォネート、高級脂肪酸塩などが挙げられる。
【0012】重合反応は、温度0〜+150℃の条件下
で行なうことができる。重合を開始させるためのラジカ
ル重合開始剤としては、例えば、アゾビスイソブチロニ
トリルで代表されるアゾ化合物、ベンゾイルパーオキサ
イド、パラメンタンハイドロパーオキサイドなどの従来
公知の有機過酸化物、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニ
ウムなどの無機加硫酸塩、有機過酸化物−硫酸鉄の組み
合わせで代表されるレドックス系触媒などが挙げられ
る。これらのラジカル開始剤は、単量体混合物に対し
て、通常、0.01〜3重量量%用いられる。また、分
子調節剤は必要に応じて用いることができ、その具体例
としては、t−ドデシルメルカプタン、オクチルメルカ
プタン、n−テトラデシルメルカプタンなどのメルカプ
タン類、ジメチルキサントゲンジスルフィド、臭化エチ
レン、四塩化炭素などのハロゲン化物が挙げられる。
【0013】重合反応は、所定の重合転化率に達した
後、N,N−ジエチルヒドロキシアミンなどの反応停止
剤を添加して重合反応を停止させ、次いで得られたラテ
ックス中の未反応単量体を水蒸気蒸留などで除き、フェ
ノール類、アミン類などの老化防止剤を添加し、さらに
硫酸アンモニウム水溶液、塩化カルシウム水溶液などの
金属水溶液と混合してラテックスを凝固させた後、乾燥
させることによって共重合ゴムを得ることができる。ま
た、懸濁ラジカル重合により共重合ゴムを製造する場合
には、ポリビニルアルコールなどを分散剤として加え、
アゾビスイソブチロニトリル、過酸化ベンゾイルなどの
油溶性ラジカル開始剤を用いて重合を行ない、重合終了
後、水を除去することにより共重合ゴムを得ることがで
きる。さらに、溶液ラジカル重合により共重合ゴムを製
造する場合にも、一般的に知られている方法を採用する
ことができる。
【0014】このようにして得られる本発明の共重合ゴ
ムの分子量は、分子量調節剤の種類および量、ラジカル
開始剤の種類および量、重合温度、溶媒の種類および
量、さらには単量体濃度などの反応条件を変更すること
により調製できる。また、得られる共重合ゴムのムーニ
ー粘度(ML1+4 、100℃)は15〜150であり、
好ましくは20〜100である。得られた共重合ゴムの
ムーニー粘度が15未満では共重合ゴムの機械的強度が
劣り、一方、150を超えると加工性が低下し、好まし
くない。共重合ゴムのガラス転移温度は、好ましくは−
20℃以下である。
【0015】本発明の共重合ゴムの架橋剤としては、架
橋性単量体が、ジエン系単量体および/または不飽和
基含有カルボン酸エステルの場合には、架橋剤としてイ
オウ、有機イオウ化合物、有機過酸化物が用いられる。
また、架橋性単量体として、エポキシ基含有ビニル単
量体を用いた場合には、ポリアミン、ポリカルボン酸、
酸無水物、ポリアミド、スルホンアミド、ジチオカルバ
ミン酸塩、有機カルボン酸アンモニウムなどが架橋剤と
して用いられる。さらに、架橋性単量体として、カル
ボニル基含有ビニル単量体を用いた場合には、ポリアミ
ン、ポリエポキシド、ポリオールなどが架橋剤として用
いられる。さらに、架橋性単量体として、反応性ハロ
ゲン原子含有ビニル単量体を用いた場合には、金属セッ
ケン、有機カルボン酸アンモニウム塩、ポリアミン、ポ
リカーバメート、トリチオシアヌル酸などが架橋剤とし
て用いられる。さらに、架橋性単量体として、水酸基
含有ビニル単量体を用いる場合には、ポリイソシアネー
ト、ポリカルボン酸、アルコキシメチルメラミンなどが
架橋剤として用いられる。さらに、架橋性単量体とし
て、アミド基含有ビニル単量体を用いる場合には、ア
ミノホルムアルデビドなどが架橋剤として用いられる。
【0016】これらの架橋剤のうち、イオウとしては、
粉末イオウ、沈降イオウ、コロイドイオウ、不溶性イオ
ウ、高分散性イオウのいずれでも使用できる。有機イオ
ウ化合物としては、熱解離によって活性イオウを放出す
る化合物であり、例えば、チウラム系促進剤であるテト
ラメチルチウラムジスルフィドや4,4−ジチオモルホ
リンなどが挙げられる。
【0017】有機過酸化物としては、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キサン、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロ
ピル)ベンゼン、ジクミルパーオキシド、ジブチルパー
オキシド、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン、t−ブチルクミル
パーオキシド、t−ブチルパーオキシ−イソプロピルカ
ーボネートなどが用いられる。
【0018】変性アルキルフェノール樹脂としては、例
えは、アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂、ブロ
ム化アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂などが挙
げられる。ポリイソシアネートとしては、例えば、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネートなどが挙げられ
る。ポリアミンとしては、例えば、トリエチレンテトラ
ミン、メチレンジアニリン、ジエチレントリアミンなど
が挙げられる。金属セッケンとしては、例えば、ステア
リン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウムなどが挙げら
れる。有機カルボン酸アンモニウム塩としては、例え
ば、安息香酸アンモニウム、アジピン酸アンモニウムな
どが挙げられる。ポリカルボン酸としては、例えば、ア
ジピン酸、オクタデシルジカルボン酸などが挙げられ
る。酸無水物としては、例えば、無水ピロメリット酸、
無水マレイン酸、無水ドデセニルコハク酸などが挙げら
れる。ジチオカルバミン酸としては、例えば、ヘキサメ
チレンジアミンカーバメート、ジメチルジチオカルバミ
ン酸亜鉛などが挙げられる。ポリエポキシドとしては、
例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、
1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルなどが
挙げられる。ポリオールとしては、例えば、1,4−ブ
タンジオール、1,1,1−トリメチロールプロパンな
どが挙げられる。
【0019】本発明のゴム組成物中における前記架橋剤
の配合量は、環状ケテンアセタールを主成分とする共重
合ゴム100重量部に対して、通常、0.1〜10重量
部の割合で使用され、0.1重量部未満では架橋がほと
んど進行せず、一方、10重量部を超えると架橋密度が
大きくなり過ぎて、得られるゴム組成物の物性が損なわ
れ好ましくない。
【0020】これらの架橋剤には、架橋時間の短縮、架
橋温度の低下、架橋物の性能の向上を達成するために、
架橋助剤を添加することができる。例えば、架橋剤とし
てイオウを使用する場合には、メルカプトベンゾチアゾ
ールなどのチアゾール類、テトラメチルチウラムジスル
フィドなどのチウラム類、ジフェニルグアニジンなどの
グアニジン類、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛などの
ジチオカルバミン酸塩などが架橋助剤として有効に使用
できる。
【0021】また、架橋剤として有機過酸化物を使用す
る場合には、エチレングリコールジメタアクリレート、
1,3−ブタンジオールジメタアクリレート、1,4−
ブタンジオールジメタアクリレート、1,6−ヘキサン
ジオールジタアクリレート、2,2′−ビス(4−メタ
クリロイルジエトキシフェニル)プロパン、トリメチロ
ールプロパントリメタアクリレート、トリメチロールプ
ロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリア
クリレート、ジビニルベンゼン、N,N′−メチレンビ
スアクリルアミド、p−キノンジオキシム、p,p′−
ジベンゾイルキノンジオキシム、トリアジンジチオー
ル、トリアリルイソシアヌレート、ビスマレイミド、ビ
ニル含量の多いシリコーンオイルなどが架橋剤として有
効に使用できる。
【0022】金属セッケンを架橋剤に使用する場合に
は、例えば、イオウ、ジペンタメチレンチウラムテトラ
スルフィドが架橋剤として有効に使用できる。アミンを
架橋剤に使用する場合には、例えば、ジフェニルグアニ
ジン、ジオルソトリルグアニジンが架橋助剤として有効
に使用できる。
【0023】本発明のゴム組成物は、それぞれ以上の各
成分、さらに必要に応じて各種の配合剤を添加し、二本
ロール、バンバリーミキサーなどの通常の混合機を用い
て混合することにより調製される。配合剤のうち、充填
剤としては、カーボンブラックのほか、シリカ、炭酸カ
ルシウム、タルク、炭酸マグネシウムなどの白色充填剤
などを挙げることができる。
【0024】また、配合剤のうち、分散剤としては、例
えば、高級脂肪酸およびその金属塩またはアミド塩;可
塑剤としては、例えば、フタル酸誘導体、アジピン酸誘
導体、ポリエーテルエステル;軟化剤としては、例え
ば、潤滑油、プロセスオイル、ヒマシ油;老化防止剤と
しては、例えば、4,4′−(α,α′−ジメチルベン
ジル)ジフェニルアミンなどのアミン類、2,2′−メ
チレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)
などのフェノール類、イミダゾール類;その他架橋促進
剤、顔料、難燃剤、スコーチ防止剤、粘着付与剤、滑剤
などを任意に配合できる。
【0025】このにようにして得られる本発明のゴム組
成物は、通常の架橋ゴム製造条件によって成形、架橋を
行ない、架橋物となすことができる。すなわち、成形
後、通常、150〜180℃で10〜60分、50〜1
50kg/cm2 の加熱・加圧下で一次架橋、さらに必
要に応じて150〜180℃で1〜20時間で二次架橋
し、耐熱性、耐寒性、耐油性に優れた架橋物を与えるこ
とができる。
【0026】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、これ
ら実施例に制約されるものではない。なお、実施例中、
部および%は特に断わらない限り重量基準である。ま
ず、前記(A)成分のモノマー合成について説明する。
【0027】合成例1 クロロアセトアルデヒドジメチルアセタール625g
(5.0モル)と1,4−ブタンジオール450g
(5.0モル)の混合物に、イオン交換樹脂 Dowex 50
(Na+ )〔デュポン社製〕を6.25g加え、31フ
ラスコ中で115℃で還流した。10モルのメタノール
が留出した点で反応を止め、 Dowex 50 を濾過により除
いた。反応液を蒸留し、2−クロロメチル−1,3−ジ
オキセパンを得た。31フラスコ中でt−ブチルアルコ
ール740mlとカルウムt−ブトキシ600g(4.
0モル)の混合物に、80〜90℃下で2−クロロメチ
ル−1,3−ジオキセパン448g(4.0モル)を滴
下する。滴下終了後、フラスコ内の温度を100℃に上
げ5時間還流する。その後、反応を止め、ジエチルエー
テルを21加え、KClを濾過により除く。さらに蒸留
し、2−メチレン−1,3−ジオキセバンを得た。
【0028】合成例2 窒素ガズで十分置換したセパラブルフラスコに、分散剤
として加水分解率80%のポリビニルアルコール0.5
部を溶解した水300部および開始剤アゾビスイソブチ
ロニトリル0.1部を加えた後、(A)成分として合成
例1で得た2−メチレン−1,3−ジオキセパン98
部、(B)成分としてクロロ酢酸ビニル2部を仕込み、
反応温度60℃で単量体化合物の転化率が90%に達す
るまで重合を行なった。重合物を水で十分に洗浄し、濾
過することにより、共重合物P−2を得た。ポリマー組
成を表1に示す。
【0029】合成例3〜9 合成例2と同様に重合を行ない、共重合物P−3〜P−
9を得た。ポリマー組成を表1に示す。なお、ポリマー
組成は、13C−NMRスペクトルの化学シフトにより算
出した。ただし、クロロ酢酸ビニル含量は、蛍光X線法
により求めた。ガラス転移温度は、示差走査熱量計によ
り測定した。
【0030】
【表1】
【0031】実施例1〜5 前述のようにして得られた共重合体P−2〜P−6を用
い、表2、表3に示す配合比にしたがって、各成分をイ
ンターナルミキサーにより常法で混練り配合し、それぞ
れゴム組成物を作製した。(b)成分の補強性充填剤と
しては、MAFカーボンブラック シースト116〔商
品名、東海カーボン(株)製〕を、(c)成分として
は、老化防止剤 ノクラックCD〔商品名、大内新興化
学(株)製〕、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸
カリウム、イオウをそれぞれ表2、表3に示す配合で使
用した。このように作製した各ゴム組成物の常態物性、
耐油性、耐寒性について、下記にしたがってそれぞれ評
価した。その結果を表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】常態物性、耐油性、耐寒性は、JIS K
6301に準拠し、以下に示した条件にしたがって評価
した。 常態物性:170℃×20分のプレス加硫後 175℃×4時間のオーブン加硫 耐熱性試験:175℃×500時間ギャーオーブン 耐油性:JIS #3オイルを使用し、150℃×70
時間浸漬 耐寒性:低温衝撃性脆化試験 なお、表中の比較例1〜3、合成例7〜9で合成したP
−7〜P−9を用いて、上記実施例と同様に物性を評価
した結果である。表2、表3の結果からも明らかなよう
に、本発明のゴム組成物を架橋(加硫)したゴム状弾性
体は、耐寒性、耐油性に優れた特徴を有している。
【0035】
【発明の効果】本発明におけるゴム組成物を架橋(加
硫)したゴム状弾性体は、主鎖にエステル結合を導入す
ることにより、耐油性・耐寒性のバランスが既存ポリマ
ーよりも優れたものが得られ、工業的にも有用と思われ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)(A)下記構造式(I)で示され
    る環状ケテンアセタールから成る単量体5〜99.9重
    量%、(B)架橋性単量体0.1〜10重量%、および
    (C)前記(A)、(B)成分と共重合可能なアクリル
    系不飽和単量体0〜94.9重量%の重合組成を有する
    ムーニー粘度(ML1+4 、100℃)が15〜150の
    共重合ゴム100重量部に、架橋剤0.1〜10重量部
    を配合して成るゴム組成物。 【化1】 (式中、nは2〜5の整数を示す。)
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Cited By (3)

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