JPH0733794A - 新規16員環マクロリド誘導体 - Google Patents

新規16員環マクロリド誘導体

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JPH0733794A
JPH0733794A JP23480993A JP23480993A JPH0733794A JP H0733794 A JPH0733794 A JP H0733794A JP 23480993 A JP23480993 A JP 23480993A JP 23480993 A JP23480993 A JP 23480993A JP H0733794 A JPH0733794 A JP H0733794A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、3”位の水酸基がメチル化されて
おり、4”位の水酸基がアルキル基によりエーテル結合
し、9位が水酸基或いは修飾された水酸基であり、かつ
3位が遊離の水酸基である新規16員環マクロリド誘導
体に関し、それ自体抗菌剤として有用な化合物を提供す
る事を目的とする。 【構成】 式(II)で表される3”位の水酸基がメチル
化されており、4”位の水酸基がアルキル基によりエー
テル結合し、9位が水酸基である16員環マクロリド誘
導体の、3位水酸基に結合したアシル基を生化学的手法
を用いて切断し、それ自体抗菌剤として有用な式(I)
で表される新規16員環マクロリド誘導体を製造でき
た。 【化6】 【化7】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はグラム陽性菌及びマイコ
プラズマに有効で、高い血清中濃度を示す新規16員環
マクロリド誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床における有効性と安全性を兼ね備え
た16員環マクロリド系抗生物質は世界中で使用されて
おり、とりわけ天然の化合物に比べ感染防御効果の優れ
たミオカマイシン(MOM)(ジャーナル・オブ・アン
チビオチックス, 29(5), 536(1976))及びロキタマイシ
ン(RKM)(ジャーナル・オブ・アンチビオチック
ス, 34(8), 1001(1981))が半合成16員環マクロリド
系抗生物質として臨床で盛んに用いられている。一方
で、それらの有効性と安全性等の改善を目的とした誘導
体研究が盛んに行なわれている。
【0003】本発明者らは各種グラム陽性菌に有効で、
かつ優れた体内動態を示す16員環マクロリド誘導体の
合成化学的、生化学的探索研究を重ね、はじめに、MO
Mでは代謝によりマイカロース部分のアシル基が切断さ
れて抗菌活性が明らかに低下するという事実(薬学雑
誌, 102(8), 781(1982))をドラッグデザインにフィー
ドバックし、新しい思想の下に誘導体研究を行なった。
即ち生体内で安定であり、たとえ代謝されても抗菌活性
が低下しにくい16員環マクロリド誘導体を指向し合成
化学的研究を重ねた結果、16員環マクロリド誘導体の
マイカロース部分の2つの水酸基が共にアルキル基によ
りエーテル結合した誘導体を新しく合成する事に成功
し、in vitroにおいて抗菌活性が持続する事を証明し、
特許出願した(特願平4-39013、特願平5-4389)。次い
で、それらの誘導体の9位のカルボニル基を天然型の立
体配置を有する水酸基へ微生物変換する事により、優れ
た体内動態を示す新規16員環マクロリド誘導体の創製
に成功し、特許出願した(特願平4-291438、特願平5-23
3561)。
【0004】従来より16員環マクロリド化合物、とり
わけロイコマイシン類縁体における3位に関しては、そ
の構造と体内動態を含めた種々の活性との相関が詳細に
研究されている(ジャーナル・オブ・アンチビオチック
ス, 21(9), 532(1968))。当初、ラクトン環の3位が遊
離の水酸基である化合物は、相当する3-O-アシル化合物
と比較して、in vitroの抗菌活性は優れているが、in v
ivoの血清中濃度は低い(発酵と工業, 37(12), 27(197
9))と報告されていたが、3位が遊離の水酸基であって
も中性糖部分を修飾したある種の誘導体に関しては、強
い抗菌活性を保持し、しかも小・中型動物に対する経口
投与で優れた血清中濃度が得られるという事が証明され
た(ジャーナル・オブ・アンチビオチックス, 34(8), 1
001(1981))。
【0005】そこで、16員環マクロリド誘導体におい
in vitroの抗菌活性を増強させる方法として、ラクト
ン環の3位水酸基に直接結合したアシル基を切断する技
術が、改めて注目されるに至った。現在までのところ、
マイカロース部分の2つの水酸基が共にアルキル基によ
りエーテル結合を形成し、かつラクトン環の3位が遊離
の水酸基である16員環マクロリド化合物は報告されて
いない。本発明者らは、16員環マクロリドの3位水酸
基に結合するアシル基をカビにより特異的に切断する生
化学的反応を見い出し、特許出願した(EP 526,906、US
5,219,736)。一方、枯草菌による同様の生化学的反応
が既に報告されている(ジャーナル・オブ・ファーメン
テーション・テクノロジー, 57(6), 519(1979))。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】最近本発明者らにより
調製されたマイカロース部分に2つのエーテル結合を有
し、かつ9位が天然型立体配置を有する水酸基である新
規16員環マクロリド誘導体、例えば4"-O-デプロピオ
ニル-4"-O-イソアミル-3"-O-メチルミデカマイシンA
1(特願平4-291438、特願平5-233561)は、そのマイカ
ロース部分がエステラーゼによる攻撃を受けにくく、か
つ9位が水酸基である事により、近年上市された16員
環マクロリド系抗生物質と比較して、マウス動物実験に
おける血清中濃度及びその持続性、並びに尿中回収率は
明らかに改善された。しかしながらそのin vitroの抗菌
活性は必ずしも完全に満足し得るものではない。化合物
それ自体の有するある種の毒性、例えば急性毒性等を著
しく増強させる事なく優れたin vitroの抗菌活性を発現
させる方法として、前述の如くラクトン環の3位水酸基
に結合したプロピオニル基の除去が考えられた。そこ
で、生体内で安定で、たとえ代謝されても抗菌活性が低
下しにくく、可能な限り優れた体内動態を示し、かつ先
に本発明者らが調製したマイカロース部分に2つのエー
テル結合を有する誘導体と比較してさらにin vitroの抗
菌活性の優れた16員環マクロリド誘導体の出現が期待
されている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の期待
に応えるべく生化学的研究を重ね、本発明者らによって
特許出願した16員環マクロリド誘導体である、マイカ
ロース部分の2つの水酸基が共にアルキル基によりエー
テル結合し、かつ9位が水酸基である誘導体(特願平4-
291438、特願平5-233561)を、先に本発明者らが発見し
たカビの一菌種であるフィアロフォーラ属 PF1083株(E
P 526,906、US 5,219,736)で微生物変換する事によ
り、その3位の水酸基に直接結合したプロピオニル基を
切断し遊離の水酸基とする事に成功した。しかもそれら
の内のある種の誘導体は、臨床上重要なグラム陽性菌並
びにマイコプラズマの発育を強く阻止し、ラット血漿中
での抗菌活性が長く持続すると同時に、マウスを用いた
動物実験において高い血清中濃度を示す事を見い出し、
本発明を完成した。
【0008】本発明の要旨とするところは、新規化合物
としての次の式(I)
【化2】
【0009】[式中、R1は置換された又は置換されてい
ない炭素数1〜10の直鎖又は分枝鎖のアルキル基、ア
ルケニル基、又はアラルキル基であり、R2は水素原子、
置換された又は置換されていない水酸基であり、R3は水
素原子、置換された又は置換されていない水酸基であ
り、但しR2及びR3のいずれか一方は水素原子である。]
で表される化合物、又はその薬学的に許容し得る塩に関
するものである。本発明による一般式(I)で表される
化合物は、例えば本発明者らが合成化学的手法および生
化学的手法により例えばミデカマイシンA3(ジャーナル
・オブ・アンチビオチックス, 24(7), 476(1971))より
調製した次の式(II)
【0010】
【化3】
【0011】[式中、R1は置換された又は置換されてい
ない炭素数1〜10の直鎖又は分枝鎖のアルキル基、ア
ルケニル基、又はアラルキル基であり、R2は水素原子、
置換された又は置換されていない水酸基であり、R3は水
素原子、置換された又は置換されていない水酸基であ
り、但しR2及びR3のいずれか一方は水素原子である。]
で表される化合物、又はその塩を、カビの一菌種である
フィアロフォーラ属 PF1083株で微生物変換する事によ
って製造される。
【0012】中性糖を修飾した16員環マクロリド誘導
体においては、ラクトン環の3位水酸基に結合するアシ
ル基を除去することにより、小・中型動物におけるin v
ivoの血清中濃度を大幅に低下させる事なくin vitro
抗菌活性を増強し得る可能性があることを前述した。し
かしながら、同じく16員環マクロリド(誘導体)と総
称される一群の化合物に於いては、その基本骨格構造の
違いにより異なる性質を示す事が希ではない。例えば3
位の構造が及ぼすラクトン環の生化学的安定性への影響
力や、ラクトン環の3位水酸基に結合したアシル基の合
成化学的脱アシル化反応などは、それらのラクトン環の
基本骨格構造の違いにより大きく異なる。
【0013】即ち、ラクトン環の9位水酸基にグリコシ
ド結合を有するスピラマイシン類縁体では、3位水酸基
にアセチル基が結合しているスピラマイシンIIの方が、
3位に遊離の水酸基を有するスピラマイシンIと比較し
て生体内成分においてラクトン環が開裂されにくいため
に、ラット血漿中において抗菌活性がより長く持続する
と報告されている(ジャーナル・オブ・アンチビオチッ
クス, 36(4), 442(1983))。その報告によれば、ラクト
ン環が開裂されて3、18位間でヘミアセタールを形成し
たスピラマイシンI M4が実際に単離されてる。しかし
ながら、同じく3位に遊離の水酸基を有する16員環マ
クロリド誘導体であるRKMでは、経口投与した際ヒト
及びイヌにおける主要代謝物として、ラクトン環の開裂
した化合物は報告されていない(第31回日本化学療法学
会総会新薬シンポジウムIV TMS-19-Q, P.109)。
【0014】一方、ラクトン環の3位水酸基に結合する
アシル基の合成化学的切断について触れると、ほとんど
の16員環マクロリド化合物では、アルカリ加水分解を
行なう事によって3位に遊離の水酸基を有する目的とす
る化合物を効率よく与える事はなく、主として2、3位
不飽和化合物等を与える。ところが、当該脱アシル化
(脱アセチル化)反応を酸加水分解により達成している
例がタイロシンの誘導体において報告されている(カー
ボハイドレート・リサーチ, 169, 241(1987))。以上述
べたように、16員環マクロリド誘導体と総称される化
合物群においては、3位の反応性や当該部位が分子全体
に及ぼす物理化学的・生化学的影響ははなはだ基質特異
的であるために、一概に修飾・変換に関する方法論を提
起することは困難である。
【0015】ところで、本発明者らが創製し特許出願し
た式(II)で表される誘導体、例えば4"-O-デプロピオ
ニル-4"-O-イソアミル-3"-O-メチルミデカマイシンA
1(化合物(4))は、そのラクトン部分がロイコマイ
シン類に分類され、かつマイカロース部分の2つの水酸
基が共に修飾されている。然るに、3位の水酸基に結合
しているプロピオニル基を切断し遊離の水酸基とならし
める事は、小・中型動物におけるin vivoの血清中濃度
を大幅に低下させる事なくしてin vitroの抗菌活性を増
強し得る事が類推されたので、当該物質の3位脱プロピ
オニル化を行なった。目的とする変換を効率よく達成す
るためには、式(II)で表される誘導体の物理化学的安
定性に鑑み、生化学的方法、とりわけ微生物変換法又は
生体が産生する酵素を用いる変換法等を選択する事が好
ましいと考えた。
【0016】16員環マクロリドのラクトン環の3位水
酸基に結合したアシル基を除去する生化学的手法に関し
ては、既に報告された事実(ジャーナル・オブ・ファー
メンテーション・テクノロジー, 57(6), 519(1979)、EP
526,906、US 5,219,736)であるゆえ、マイカロース部
分の2つの水酸基がアルキル化された16員環マクロリ
ド化合物(例えば式(II)で表される誘導体)のラクト
ン環の3位水酸基に結合するアシル基(例えばプロピオ
ニル基)を生化学的手法により除去する方法論それ自身
は容易に類推される。実際に式(II)で表される誘導
体、例えば化合物(4)(式(II)中、R1がイソアミル
基であり、R2が水素原子であり、R3が水酸基である化合
物)を、本発明において用いられるカビの一菌種である
フィアロフォーラ属 PF1083株で微生物変換すると、目
的とする式(I)で表される誘導体、例えば化合物
(1)(式(I)中、R1がイソアミル基であり、R2が水
素原子であり、R3が水酸基である化合物)を与えた。
【0017】ところでフィアロフォーラ属 PF1083株
は、FERM P-12281として工業技術院生命工学工業技術研
究所に寄託されている。本微生物変換法を実施するにあ
たって用いる菌株については、PF1083株に限定されるも
のではなく、他の菌株、例えば本発明者らによって発見
されたカビ一菌種であるプレウシア属 PF1086株(同 FE
RM P-12282)によっても当該変換を遂行する事は可能で
あるが、その変換効率はPF1083株の方がより優れてい
る。当該微生物を用いる変換は、通常カビの培養に利用
されている公知の培地はもとより、炭素源の濃厚な培地
の下で行なわれた際、より効率的な変換と変換物質の単
離が実現する。なお、本微生物変換法に関する詳細は、
後述する実施例において記載したが、更に詳しくは先願
特許(EP 526,906、US 5,219,736)を参照できる。
【0018】以前に本発明者らが新規化合物として式
(II)で表される誘導体に関して特許出願した際、実施
例として4”位(マイカロース部分の4位)の水酸基に
異なるアルキル側鎖(R1に相当)を導入した数種の化合
物を調製した。それらの誘導体の中で、R1がイソアミル
基であり、R2が水素原子であり、R3が水酸基である化合
物(4)が最も優れたin vitroの抗菌活性を示した(そ
の類縁の化合物、例えばR1がノルマルブチル基等の誘導
体も同様の優れた活性を有する事も併せて報告した)。
そこで本発明においては、前述した「発明が解決しよう
とする課題」の趣旨に則り、始めに式(II)で表される
化合物のうち最もin vitroの抗菌活性の優れた4"-O-デ
プロピオニル-4"-O-イソアミル-3"-O-メチルミデカマイ
シンA1(化合物(4))を微生物変換の際の基質として
用いた。当該変換の際の添加基質としては、化合物
(4)のみが適切である訳ではなく、他の4”位アルキ
ル側鎖、例えばノルマルブチル基等を有する化合物であ
ったとしても、基質としての適応性を高度に有してい
る。その一例として4"-O-ベンジル-4"-O-デプロピオニ
ル-3"-O-メチルミデカマイシンA1(式(II)中、R1がベ
ンジル基であり、R2が水素原子であり、R3が水酸基であ
る化合物)を基質として当該微生物変換を行なった結
果、化合物(2)(式(I)中、R1がベンジル基であ
り、R2が水素原子であり、R 3が水酸基である化合物)が
得られた。
【0019】
【化4】
【0020】
【化5】
【0021】従って、本発明は、一般式(I)における
化合物(1)及び(2)に限定されるものではなく、種
々の4”位のアルキルアナログもまた本発明に包含され
るものである。更に遊離塩基の形で得られた変換物質
は、薬学的に許容し得る有機酸或は無機酸を用いて常法
により相当する塩類に変化させてもよい。従って、遊離
塩基の変換物質同様に、その塩類もまた本発明の範囲内
に包含されるものである。更に、化合物(1)、(2)
及びその4”位のアルキルアナログのラクトン環の9位
水酸基には、当社研究グループが開発した方法(特開昭
48-13380)により選択的に、かつ効率良くアセチル基等
を導入することが可能である。その一例として、化合物
(1)(式(I)中、R1がイソアミル基であり、R2が水
素原子であり、R3が水酸基である化合物)の9位水酸基
をアセチル化して、化合物(3)を合成した。加えて化
合物(1)、(2)及びその4”位のアルキルアナログ
のラクトン環の9位水酸基は、既に報告されている公知
の方法(例えば、ジャーナル・オブ・アンチビオチック
ス, 34(12), 1577(1981))等により、相当するカルボニ
ル基へと効率よく変換する事が可能である。
【0022】以下に本発明化合物を得るための実施例
と、本発明化合物の理化学的性状を示す。本実施例によ
って、フィアロフォーラ属に属するカビを用いる16員
環マクロリド化合物のラクトン環の3位水酸基に結合し
たプロピオニル基を切断する方法に関する有用性が示さ
れたので、これに基づき同種の生化学的手法による当該
物質の製造法を種々考案する事ができる。一方、全く新
規な合成化学的アプローチ、即ち式(II)で表される化
合物等を経由しない合成スキーム等によっても又当該物
質(1)等の製造法を種々考案する事が可能である。従
って本発明は実施例に限定されるものではなく、実施例
の修飾手段は勿論、本発明によって明らかにされた一般
式(I)で表される化合物(1)、(2)及び(3)等
の性状に基づき、公知の手段を施してこれらを合成、生
産、抽出、精製する全ての方法を包括する。
【0023】
【実施例】
実施例1化合物(1)(一般式(I)において、R1がイソアミル
基で表され、R2が水素原子で表され、R3が水酸基で表さ
れる化合物)の製造法 種培地として、スターチ 2.0%、グルコース 1.0%、小麦
胚芽 0.6%、ポリペプトン 0.5%、粉末酵母エキス 0.3
%、大豆粉 0.2%及び炭酸カルシウム 0.2%の組成からな
るものを用いた。また変換培地として、グルコース 3.0
%、スターチ 1.5%、大豆粉 1.25%、小麦胚芽 0.8%、塩
化ナトリウム 0.125%及び炭酸カルシウム 0.15%の組成
からなるものを用いた。なお、殺菌前 pH 7.0に調整し
て使用した。前記の種培地各20 mlを分注した100 ml容
三角フラスコ2本を120℃で30分間殺菌し、これにフィ
アロフォーラ属 PF1083株(FERM P-12281)の斜面寒天
培養の1白金耳を接種し、26℃で2日間振盪培養して種
培養液とした。次いで前記の変換培地各100 mlずつを分
注した500 ml容三角フラスコ5本を120℃で30分間殺菌
し、これに、式(II)において、R1がイソアミル基で表
され、R2が水素原子で表され、R3が水酸基で表される物
質(化合物(4)) 98 mgのメタノール溶液 7.5mlを、
三角フラスコ1本あたり 1.5 mlずつ添加した後、同1
本あたり種培養液5 mlずつをそれぞれ接種して、26℃で
9日間振盪培養した。培養終了後、培養液に1規定塩酸
4 mlを加え pH 5とした後、3000 rpmで10分間遠心分離
し、透明培養液 400 mlを得、菌体等の固形分を除去し
た。固形分に水 400 mlを加え撹拌後遠心分離を行な
い、得られた洗液を先の透明培養液に合わせた。これに
1規定水酸化ナトリウム水溶液 5 mlを加え pH 9に調整
後、変換物質を酢酸エチル 750mlで2度抽出し、酢酸エ
チル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後これを濾過した。
濾液を減圧濃縮して得られた残さを分取用TLC(展開
系:クロロホルム-メタノール-濃アンモニア水(100:10:
1))で精製して、化合物(1) 7.5 mgを得た。またこ
の時、化合物(4)を 7.2 mg回収した。 化合物(1)の理化学的性状 (1) 色および形状 : 無色固体 (2) 分子式 : C4171NO13 (3) マススペクトル (EIMS) : m/z 785 (M)+ (4) 比旋光度 : [α]D 17 -64°(c0.8, CH3OH) (5) 明瞭な融点を示さず、87〜91℃付近で熔融 (6) 1H NMRスペクトル (400MHz, CDCl3) δ
(ppm) : 2.22(br d, 2-H), 2.71(dd, 2-H), 3.80(br
d, 3-H), 3.10(br d, 4-H), 3.55(s, 4-OCH3), 4.12(br
dd, 5-H), 1.91(m, 8-H), 4.11(dd, 9-H), 5.69(dd, 1
0-H), 6.27(dd, 11-H), 6.04(br dd, 12-H), 5.62(ddd,
13-H), 2.13(dt, 14-H), 2.52(br d, 14-H), 5.30(dd
q, 15-H), 1.31(d, 16-H3), 2.34(br dd, 17-H), 2.88
(br dd, 17-H), 9.81(br s, 18-H), 0.99(d, 19-H3),
4.60(d, 1'-H), 3.18(dd, 2'-H), 2.41(t, 3'-H), 3.48
(t, 4'-H), 3.28(dq, 5'-H), 1.18(d, 6'-H3), 2.57(s,
3'-N(CH 3)2), 4.90(d, 1"-H), 1.57(dd, 2"-Hax), 2.2
3(d, 2"-Heq), 1.25(s, 3"-CH3),2.79(d, 4"-H), 4.43
(dq, 5"-H), 1.23(d, 6"-H3), 3.26(s, 3"-OCH3), 3.60
(dt, 4"-OCH 2CH2CH(CH3)2), 3.64(dt, 4"-OCH 2CH2CH(CH
3)2), 1.52(m, 4"-OCH2CH2 CH(CH3)2), 1.70(m, 4"-OCH2
CH2CH(CH3)2), 0.89(d, 4"-OCH2CH2CH(CH3)2 )
【0024】実施例2化合物(2)(一般式(I)において、R1がベンジル基
で表され、R2が水素原子で表され、R3が水酸基で表され
る化合物)の製造法 実施例1において記載した種培地各20 mlを分注した100
ml容三角フラスコ2本を120℃で30分間殺菌し、これに
フィアロフォーラ属 PF1083株(FERM P-12281)の斜面
寒天培養の1白金耳を接種し、26℃で2日間振盪培養し
て種培養液とした。次いで実施例1において記載した変
換培地各100 mlずつを分注した500 ml容三角フラスコ5
本を120℃で30分間殺菌し、これに、式(II)におい
て、R1がベンジル基で表され、R2が水素原子で表され、
R3が水酸基で表される物質(化合物(5)) 100 mgの
メタノール溶液 7.5 mlを、三角フラスコ1本あたり 1.
5 mlずつ添加した後、同1本あたり種培養液 5 mlずつ
をそれぞれ接種して、26℃で9日間振盪培養した。培養
終了後、培養液に1規定塩酸 4 mlを加え pH 5とした
後、3000 rpmで10分間遠心分離し、透明培養液 400 ml
を得、菌体等の固形分を除去した。固形分に水 400 ml
を加え撹拌後遠心分離を行ない、得られた洗液を先の透
明培養液に合わせた。これに1規定水酸化ナトリウム水
溶液 5 mlを加えpH 9に調整後、変換物質を酢酸エチル
750 mlで2度抽出し、酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後これを濾過した。濾液を減圧濃縮して得られ
た残さを分取用TLC(展開系:クロロホルム-メタノ
ール-濃アンモニア水(100:10:1))で精製して、化合物
(2) 8.1 mgを得た。またこの時、化合物(5)を 7.
7 mg回収した。 化合物(2)の理化学的性状 (1) 色および形状 : 無色固体 (2) 分子式 : C4367NO13 (3) マススペクトル (FDMS) : m/z 805 (M)+ (4) 比旋光度 : [α]D 27 -67°(c1.0, CH3OH) (5) 明瞭な融点を示さず、104〜108℃付近で熔融す
る。 (6) 1H NMRスペクトル (400MHz, CDCl3) δ
(ppm) : 2.22(br d, 2-H), 2.70(dd, 2-H), 3.79(br
d, 3-H), 3.09(br d, 4-H), 3.54(s, 4-OCH3), 4.11(br
dd, 5-H), 1.60(br dt, 7-H), 1.90(m, 8-H), 4.10(d
d, 9-H), 5.68(dd,10-H), 6.26(dd, 11-H), 6.03(br d
d, 12-H), 5.60(ddd, 13-H), 2.12(dt, 14-H), 2.50(br
d, 14-H), 5.29(ddq, 15-H), 1.30(d, 16-H3), 2.33(b
r dd, 17-H),2.86(br dd, 17-H), 9.80(s, 18-H), 0.99
(d, 19-H3), 4.59(d, 1'-H), 3.20(dd, 2'-H), 2.43(t,
3'-H), 3.48(t, 4'-H), 3.27(dq, 5'-H), 1.18(d, 6'-
H3),2.58(s, 3'-N(CH3)2), 4.90(d, 1"-H), 1.56(dd,
2"-Hax), 2.22(d, 2"-Heq), 1.14(s, 3"-CH3), 2.99(d,
4"-H), 4.47(dq, 5"-H), 1.23(d, 6"-H3), 3.25(s, 3"
-OCH3), 4.62(d, 4"-OCH 2C6H5), 4.70(d, 4"-OCH 2C
6H5), 7.3-7.4(m, 4"-OCH2C 6H5 )
【0025】実施例3化合物(3)(一般式(I)において、R1がイソアミル
基で表され、R2が水素原子で表され、R3がアセトキシ基
で表される化合物)の製造法 化合物(1) 39.5 mgに無水トルエン 2.1 mlを加え溶
解し、無水ピリジン 18μl及び塩化アセチル 15 μlを
順次加えた後、室温で35分間撹拌した。反応混合物に酢
酸エチル 10 ml及びトリエチルアミン 25 μlを加え抽
出し、酢酸エチル層を水 10 mlで2回洗浄した後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後これを濾過した。濾液を減圧濃
縮して得られた残さにメタノール 4.0 mlを加え溶解
し、室温で一昼夜放置した。これを減圧濃縮して得られ
た残さを分取用TLC(展開系:クロロホルム-メタノ
ール(10:1))で精製して、化合物(3) 24.5 mgを得
た。 化合物(3)の理化学的性状 (1) 色および形状 : 無色固体 (2) 分子式 : C4373NO14 (3) マススペクトル (EIMS) : m/z 827 (M)+ (4) 比旋光度 : [α]D 26 -69°(c1.0, CH3OH) (5) 明瞭な融点を示さず、101〜105℃付近で熔融す
る。 (6) 1H NMRスペクトル (400MHz, CDCl3) δ
(ppm) : 2.22(br d, 2-H), 2.71(dd, 2-H), 3.78(br
d, 3-H), 3.09(br d, 4-H), 3.54(s, 4-OCH3), 4.14(br
dd, 5-H), 2.31(br t, 6-H), 0.97(br dt, 7-H), 1.63
(br dt, 7-H), 5.18(dd, 9-H), 2.00(s, 9-OCOCH3), 5.
60(dd, 10-H), 6.40(dd, 11-H), 6.03(br dd, 12-H),
5.65(ddd, 13-H), 2.12(dt, 14-H), 2.51(br d, 14-H),
5.29(ddq, 15-H), 1.30(d, 16-H3), 2.44(br dd, 17-
H), 2.81(br dd, 17-H), 9.80(br s, 18-H), 0.98(d, 1
9-H3), 4.59(d, 1'-H), 3.19(br dd, 2'-H), 2.43(t,
3'-H), 3.48(t, 4'-H), 3.27(dq, 5'-H), 1.18(d, 6'-H
3), 2.59(s, 3'-N(CH3)2), 4.90(d, 1"-H), 1.56(dd,
2"-Hax), 2.23(d, 2"-Heq), 1.24(s, 3"-CH3), 2.78(d,
4"-H), 4.40(dq, 5"-H), 1.22(d, 6"-H3), 3.25(s, 3"
-OCH3), 3.60(dt, 4"-OCH 2CH2CH(CH3)2), 3.64(dt, 4"-
OCH 2CH2CH(CH3)2), 1.51(m, 4"-OCH2CH2 CH(CH3)2),1.69
(m, 4"-OCH2CH2CH(CH3)2), 0.89(d, 4"-OCH2CH2CH(CH3)
2 )
【0026】
【発明の効果】表1に、化合物(1)、(2)、(3)
並びに比較のためにロイコマイシンA7(LM-A7)の抗菌
活性を示した。本発明で得られる一般式(I)で表され
る化合物(1)、(2)及び(3)は、本発明者らが先
に特許出願した式(II)で表される化合物のうち最も抗
菌活性の優れた化合物(4)と比較して、臨床上重要な
グラム陽性菌及びマイコプラズマに対して2倍以上の強
い抗菌力を有している。特に化合物(1)は、MOMよ
りも明らかに優れたin vitroの抗菌活性を有し、更に天
然のロイコマイシン類16員環マクロリドにおいては強
い抗菌活性を有する部類に属するLM-A7と比較しても、H
aemophilus influenzae菌を除き、同等以上の際立った
抗菌活性を有している。
【0027】また本発明で得られる一般式(I)で表さ
れる化合物(1)は、ラクトン環の3位が遊離の水酸基
であり、かつマイカロース部分の4”位にプロピオニル
基が結合したLM-A7と比較して、ラット血漿中において
抗菌活性がより長く持続するという性質を有している。
この安定性は、本発明で得られる化合物におけるマイカ
ロース部分の水酸基がアシル基によりエステル結合して
いるのではなく、何れの水酸基もアルキル基によりエー
テル結合している事に直接関与している。ところで、M
OMに関する研究報告によれば、マイカロース部分の代
謝のパターンはヒト及びラットにおいて概ね類似してい
る事が報告されている(薬学雑誌, 102(8), 781(198
2))。それゆえ本発明における化合物(1)は、ヒトの
血液内においてもその強い抗菌活性が比較的長く持続さ
れることが容易に示唆される。
【0028】次に本発明化合物(1)について、マウス
を用いた体内動態試験を行なった。即ち 200 mg/kgの化
合物(1)をマウスに経口投与し、試験菌株としてM. l
uteusを用いたバイオアッセイ法により血清中濃度を測
定した。その結果化合物(1)の最高血清中濃度は 11.
5 μg/mlであり、近年上市された16員環マクロリド系
抗生物質であるMOMの 6.2μg/ml、RKMの 2.9μg/
mlを完全に上回り、代表的なニュー・マクロリドである
クラリスロマイシンに匹敵した。マウスにおけるこの最
高血清中濃度は、本発明者らの知る限りにおいては9位
が遊離の水酸基である16員環マクロリド化合物におけ
る最高の値であり、従来より指摘されてきた16員環マ
クロリド抗生物質の弱点である「低い血清中濃度」とい
う問題点を抜本的に解決した。
【0029】以上述べたように本発明化合物(1)は、
単にラット血漿中での抗菌活性が持続するのみならず、
マウス動物実験において特に優れた最高血清中濃度を示
した。これらのことは、マイカロース部分の2つの水
酸基がアシル基ではなくアルキル基により修飾されてい
る事、ラクトン環の9位がカルボニル基ではなく水酸
基である事、の2つの構造上の理由に依るところが大き
い。また化合物(2)をはじめその他の類縁化合物も、
化合物(1)と同様に極めて優れた体内動態を示すであ
ろう事が容易に類推される。即ち本発明により、ラクト
ン環の3位及び9位が遊離の水酸基であり、同時にマイ
カロース部分の2つの水酸基が共にアルキル基によりエ
ーテル結合している新規16員環マクロリド誘導体を造
出した事で、in vitroの抗菌活性が極めて強く、マウス
動物実験において高い血清中濃度を示す新しいタイプの
16員環マクロリド誘導体を提供する事ができた。
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五味 修一 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明 治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 原 修 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明 治製菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 柴原 聖至 神奈川県横浜市港北区師岡町760番地 明 治製菓株式会社薬品総合研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の式(I) 【化1】 [式中、R1は置換された又は置換されていない炭素数1
    〜10の直鎖又は分枝鎖のアルキル基、アルケニル基、
    又はアラルキル基であり、R2は水素原子、置換された又
    は置換されていない水酸基であり、R3は水素原子、置換
    された又は置換されていない水酸基であり、但しR2及び
    R3のいずれか一方は水素原子である。]で表される化合
    物、又はその薬学的に許容し得る塩。
  2. 【請求項2】 請求項1の式(I)において、R1がイソ
    アミル基で表され、R 2が水素原子で表され、R3が水酸基
    で表される化合物、又はその薬学的に許容し得る塩。
  3. 【請求項3】 請求項1の式(I)において、R1がベン
    ジル基で表され、R2が水素原子で表され、R3が水酸基で
    表される化合物、又はその薬学的に許容し得る塩。
  4. 【請求項4】 請求項1の式(I)において、R1がイソ
    アミル基で表され、R 2が水素原子で表され、R3がアセト
    キシ基で表される化合物、又はその薬学的に許容し得る
    塩。
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