JPH0733700A - アルキルデン−ビス(ジブロモフェノール)の製造法 - Google Patents
アルキルデン−ビス(ジブロモフェノール)の製造法Info
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- JPH0733700A JPH0733700A JP18364393A JP18364393A JPH0733700A JP H0733700 A JPH0733700 A JP H0733700A JP 18364393 A JP18364393 A JP 18364393A JP 18364393 A JP18364393 A JP 18364393A JP H0733700 A JPH0733700 A JP H0733700A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 アルキルデンビスフェノールを水及び不活性
有機溶媒の存在下、臭素化剤及び過酸化水素と反応させ
ることにより高純度のアルキルデン−ビス(ジブロモフ
ェノール)を製造する方法において、反応温度を0〜1
0℃で行うアルキルデン−ビス(ジブロモフェノール)
の製造法 【効果】 副生成物を大幅に低減し収率、純度の向上、
色相の改善が可能となった。
有機溶媒の存在下、臭素化剤及び過酸化水素と反応させ
ることにより高純度のアルキルデン−ビス(ジブロモフ
ェノール)を製造する方法において、反応温度を0〜1
0℃で行うアルキルデン−ビス(ジブロモフェノール)
の製造法 【効果】 副生成物を大幅に低減し収率、純度の向上、
色相の改善が可能となった。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高純度のアルキルデン−
ビス(ジブロモフェノール)の製造法に関する。アルキ
ルデン−ビス(ジブロモフェノール)は難燃化剤として
使用される。
ビス(ジブロモフェノール)の製造法に関する。アルキ
ルデン−ビス(ジブロモフェノール)は難燃化剤として
使用される。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】アルキ
ルデンビスフェノールの臭素化によってアルキリデン−
ビス(ジブロモフェノール)を作ることは公知である。
水及び有機溶媒存在下臭素化剤として臭素が使用され、
酸化剤(過酸化水素)の添加の下に臭素化が行われてい
る(特開昭52−89659号公報)。上述の方法では
反応温度が30〜80℃と高いために反応中に臭素によ
る分解反応でトリブロモフェノールや、着色作用のある
副生成物が生成しプラスチックに混和すると変色をきた
す等問題があった。
ルデンビスフェノールの臭素化によってアルキリデン−
ビス(ジブロモフェノール)を作ることは公知である。
水及び有機溶媒存在下臭素化剤として臭素が使用され、
酸化剤(過酸化水素)の添加の下に臭素化が行われてい
る(特開昭52−89659号公報)。上述の方法では
反応温度が30〜80℃と高いために反応中に臭素によ
る分解反応でトリブロモフェノールや、着色作用のある
副生成物が生成しプラスチックに混和すると変色をきた
す等問題があった。
【0003】更に反応マスから4.4−イソプロピリデ
ン−ビス(2.6−ジブロモフェノール)を分離する際
遠心分離器等を用い、分離した反応母液を未精製のまま
次回の反応系に使用する方法が取られている(特開平3
−193739号公報)。この様な方法を実施すると副
生成物を含む溶媒を反応系にリサイクルすることになり
リサイクル回数を重ねていくうちに反応溶媒中に副生成
物が蓄積し、生成物の品質が低下する原因となり、製品
の精製を別途実施しなければならない等工業的には問題
であった。
ン−ビス(2.6−ジブロモフェノール)を分離する際
遠心分離器等を用い、分離した反応母液を未精製のまま
次回の反応系に使用する方法が取られている(特開平3
−193739号公報)。この様な方法を実施すると副
生成物を含む溶媒を反応系にリサイクルすることになり
リサイクル回数を重ねていくうちに反応溶媒中に副生成
物が蓄積し、生成物の品質が低下する原因となり、製品
の精製を別途実施しなければならない等工業的には問題
であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記の問
題点を解決し、高純度のアルキルデン−ビス(ジブロモ
フェノール)を高収率で得るために鋭意検討を重ねた。
その結果従来法に比べ反応温度を低温に保ちながら反応
することで副反応を著しく抑制し、更に、反応終了後の
反応マスをアルカリ金属亜硫酸水溶液で洗浄する際に水
相のpHを特定の値に保ち洗浄することにより、高純
度、高収率でアルキルデン−ビス(ジブロモフェノー
ル)が製造できる事を見いだし本発明を完成するに至っ
た。
題点を解決し、高純度のアルキルデン−ビス(ジブロモ
フェノール)を高収率で得るために鋭意検討を重ねた。
その結果従来法に比べ反応温度を低温に保ちながら反応
することで副反応を著しく抑制し、更に、反応終了後の
反応マスをアルカリ金属亜硫酸水溶液で洗浄する際に水
相のpHを特定の値に保ち洗浄することにより、高純
度、高収率でアルキルデン−ビス(ジブロモフェノー
ル)が製造できる事を見いだし本発明を完成するに至っ
た。
【0005】即ち、本発明はアルキルデンビスフェノー
ルを水及び不活性有機溶媒の存在下、臭素化剤及び過酸
化水素と反応させることにより高純度のアルキルデン−
ビス(ジブロモフェノール)を製造する方法において、
反応温度を0〜10℃で行うことを特徴とするアルキル
デン−ビス(ジブロモフェノール)の製造法である。
ルを水及び不活性有機溶媒の存在下、臭素化剤及び過酸
化水素と反応させることにより高純度のアルキルデン−
ビス(ジブロモフェノール)を製造する方法において、
反応温度を0〜10℃で行うことを特徴とするアルキル
デン−ビス(ジブロモフェノール)の製造法である。
【0006】本発明で使用するアルキルデンビスフェノ
ールとしては例えば4.4’−イソプロピリデンビスフ
ェノール、2.4’−イソプロピリデンビスフェノー
ル、2.2’−イソプロピリデンビスフェノール、4.
4’−メチレンビスフェノール、2.4’−メチレンビ
スフェノール、2.2’−メチレンビスフェノール、
4.4’−エチリデンビスフェノール、2.4’−エチ
リデンビスフェノール、2.2’−エチリデンビスフェ
ノール等が挙げられる。
ールとしては例えば4.4’−イソプロピリデンビスフ
ェノール、2.4’−イソプロピリデンビスフェノー
ル、2.2’−イソプロピリデンビスフェノール、4.
4’−メチレンビスフェノール、2.4’−メチレンビ
スフェノール、2.2’−メチレンビスフェノール、
4.4’−エチリデンビスフェノール、2.4’−エチ
リデンビスフェノール、2.2’−エチリデンビスフェ
ノール等が挙げられる。
【0007】本発明で使用される不活性有機溶媒として
は本反応で用いる反応媒体に対して不活性であり例えば
塩化メチレン、トリクロロエタン等の脂肪族ハロゲン化
物、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族ハロ
ゲン化物、ジエチルエ−テル、プロピルエ−テル等のエ
−テル類、C1〜C12のアルコ−ル類等が挙げられ
る。これらの溶媒は単独あるいは任意の割合で混合して
用いることができる。
は本反応で用いる反応媒体に対して不活性であり例えば
塩化メチレン、トリクロロエタン等の脂肪族ハロゲン化
物、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族ハロ
ゲン化物、ジエチルエ−テル、プロピルエ−テル等のエ
−テル類、C1〜C12のアルコ−ル類等が挙げられ
る。これらの溶媒は単独あるいは任意の割合で混合して
用いることができる。
【0008】本発明方法ではアルキルデンビスフェノー
ル1モル当たり4.0〜4.44グラム原子の臭素、好
ましくは4.2〜4.44グラム原子の臭素を用いる。
これ以上の臭素を用いると経済的でないばかりか目的物
が臭素により分解を受け好ましくない。
ル1モル当たり4.0〜4.44グラム原子の臭素、好
ましくは4.2〜4.44グラム原子の臭素を用いる。
これ以上の臭素を用いると経済的でないばかりか目的物
が臭素により分解を受け好ましくない。
【0009】過使酸化水素の使用量は、臭素1モルに対
しては0.95〜1.1モル好ましくは0.95〜1.
03モルである。本発明方法での反応温度は0〜10℃
好ましくは5〜10℃である。10℃を越えると臭素化
反応速度は上がるものの分解反応、副生成物が急激に増
加し製品純度が著しく低下する。又、0℃以下の反応温
度においては分解が抑制されるが反応速度が著しく遅く
なり工業的に実施するには不利である。臭素化反応が終
了した反応マスは中和、還元を行う。過剰に使用された
過酸化水素、臭素はアルカリ金属亜硫酸塩、例えばハイ
ドロサルファイト、亜硫酸ナトリウム等で中和、還元さ
れる。この中和、還元の際、本発明方法では反応マスの
水相のpHを8〜10に保ちつつ実施する事が重要であ
る。pH8未満では副反応で生じた単環のフェノール化
合物が、製品中に付着し、純度が低下する。pH10を
越えると目的のアルキリデン−ビス(ジブロモフェノー
ル)が水溶性となり好ましくない。
しては0.95〜1.1モル好ましくは0.95〜1.
03モルである。本発明方法での反応温度は0〜10℃
好ましくは5〜10℃である。10℃を越えると臭素化
反応速度は上がるものの分解反応、副生成物が急激に増
加し製品純度が著しく低下する。又、0℃以下の反応温
度においては分解が抑制されるが反応速度が著しく遅く
なり工業的に実施するには不利である。臭素化反応が終
了した反応マスは中和、還元を行う。過剰に使用された
過酸化水素、臭素はアルカリ金属亜硫酸塩、例えばハイ
ドロサルファイト、亜硫酸ナトリウム等で中和、還元さ
れる。この中和、還元の際、本発明方法では反応マスの
水相のpHを8〜10に保ちつつ実施する事が重要であ
る。pH8未満では副反応で生じた単環のフェノール化
合物が、製品中に付着し、純度が低下する。pH10を
越えると目的のアルキリデン−ビス(ジブロモフェノー
ル)が水溶性となり好ましくない。
【0010】次に本発明の実施様態を記述する。不活性
有機溶媒中にアルキルデンビスフェノール、過酸化水
素、場合により界面活性剤を装入し、この中に臭素を0
〜10℃で滴下する。同温度で1〜5時間熟成し反応を
終了する。反応マスに亜硫酸ナトリウム等の還元剤を装
入し、pH8〜10の範囲で中和、還元する。中和、還
元が終了した反応マスから溶媒を回収し次回の反応に用
いる溶媒を留去した母液は5〜20℃に冷却し、晶析を
行う。析出した結晶を通常の固液分離法、例えば減圧濾
過、遠心分離等の方法で分離する。pH8〜10のアル
カリ性可溶の成分は水相へ移行する。結晶は水で洗浄後
乾燥しアルキリデン−ビス(ジブロモフェノール)の製
品を得る。
有機溶媒中にアルキルデンビスフェノール、過酸化水
素、場合により界面活性剤を装入し、この中に臭素を0
〜10℃で滴下する。同温度で1〜5時間熟成し反応を
終了する。反応マスに亜硫酸ナトリウム等の還元剤を装
入し、pH8〜10の範囲で中和、還元する。中和、還
元が終了した反応マスから溶媒を回収し次回の反応に用
いる溶媒を留去した母液は5〜20℃に冷却し、晶析を
行う。析出した結晶を通常の固液分離法、例えば減圧濾
過、遠心分離等の方法で分離する。pH8〜10のアル
カリ性可溶の成分は水相へ移行する。結晶は水で洗浄後
乾燥しアルキリデン−ビス(ジブロモフェノール)の製
品を得る。
【0011】
【実施例】以下、本発明方法を実施例により更に詳しく
説明する。 実施例1 温度計、撹拌機を取り付けた300mlのフラスコに
4,4’−イソプロピリデンビスフェノール5g、30
%過酸化水素5.37g塩化メチレン150gを一括に
て仕込んだ反応容器の内温を5℃に保ち激しく撹拌しな
がら滴下ロ−トより臭素7.36gを1時間かけて滴下
し、終了後同温度で3時間熟成した。反応終了後、未反
応臭素、過酸化水素を30%Na2SO3水溶液にて中和
還元しpHを8.5にて反応溶媒を常圧蒸留にて回収し
た、更に脱溶媒マスを内温が10℃になるまで徐冷し
4,4’−イソプロピリデン−ビス(2,6−ジブロモ
フェノール)を晶析させた。晶析後製品を濾別し、減圧
乾燥を行い高純度4,4’−イソプロピリデン−ビス
(2,6−ジブロモフェノール)11.6gを得た。仕
込んだ4,4’−イソプロピリデンビスフェノールに対
する収率は97%であった。得られた4,4’−イソプ
ロピリデン−ビス(2,6−ジブロモフェノール)の純
度をHPLCで分析したところ99.2%でありトリブ
ロモフェノールは0.2%であった。
説明する。 実施例1 温度計、撹拌機を取り付けた300mlのフラスコに
4,4’−イソプロピリデンビスフェノール5g、30
%過酸化水素5.37g塩化メチレン150gを一括に
て仕込んだ反応容器の内温を5℃に保ち激しく撹拌しな
がら滴下ロ−トより臭素7.36gを1時間かけて滴下
し、終了後同温度で3時間熟成した。反応終了後、未反
応臭素、過酸化水素を30%Na2SO3水溶液にて中和
還元しpHを8.5にて反応溶媒を常圧蒸留にて回収し
た、更に脱溶媒マスを内温が10℃になるまで徐冷し
4,4’−イソプロピリデン−ビス(2,6−ジブロモ
フェノール)を晶析させた。晶析後製品を濾別し、減圧
乾燥を行い高純度4,4’−イソプロピリデン−ビス
(2,6−ジブロモフェノール)11.6gを得た。仕
込んだ4,4’−イソプロピリデンビスフェノールに対
する収率は97%であった。得られた4,4’−イソプ
ロピリデン−ビス(2,6−ジブロモフェノール)の純
度をHPLCで分析したところ99.2%でありトリブ
ロモフェノールは0.2%であった。
【0012】実施例2 実施例1)と同様の装置を用いて2,2’−イソプロピ
リデンビスフェノール5g、30%過酸化水素5.3
g、トリクロロエタン200gを一括にて装入し反応温
度を10℃に保ち激しく撹拌しながら滴下ロ−トより臭
素7.8gを1時間かけて滴下し、終了後同温度で3時
間熟成した。 反応終了後、未反応臭素、過酸化水素を
30%Na2SO3水溶液にて中和還元しpHを9.0に
て反応溶媒を常圧蒸留にて回収した、更に脱溶媒マスを
内温が10℃になるまで徐冷しイソプロピリデン−ビス
(2,4−ジブロモフェノール)を晶析させた。晶析後
製品を濾別し、減圧乾燥を行い高純度イソプロピリデン
−ビス(2,4−ジブロモフェノール)11.5gを得
た。仕込んだ2,2’−イソプロピリデンビスフェノー
ルに対する収率は96%であった。得られた2,2’−
イソプロピリデン−ビス(2,4−ジブロモフェノー
ル)の純度はHPLC分析で99.7%でありトリブロ
モフェノールは0.1%であった。
リデンビスフェノール5g、30%過酸化水素5.3
g、トリクロロエタン200gを一括にて装入し反応温
度を10℃に保ち激しく撹拌しながら滴下ロ−トより臭
素7.8gを1時間かけて滴下し、終了後同温度で3時
間熟成した。 反応終了後、未反応臭素、過酸化水素を
30%Na2SO3水溶液にて中和還元しpHを9.0に
て反応溶媒を常圧蒸留にて回収した、更に脱溶媒マスを
内温が10℃になるまで徐冷しイソプロピリデン−ビス
(2,4−ジブロモフェノール)を晶析させた。晶析後
製品を濾別し、減圧乾燥を行い高純度イソプロピリデン
−ビス(2,4−ジブロモフェノール)11.5gを得
た。仕込んだ2,2’−イソプロピリデンビスフェノー
ルに対する収率は96%であった。得られた2,2’−
イソプロピリデン−ビス(2,4−ジブロモフェノー
ル)の純度はHPLC分析で99.7%でありトリブロ
モフェノールは0.1%であった。
【0013】実施例3 実施例1と同様の装置を用いて4,4’−メチレンビス
フェノール5g、30%過酸化水素5.3gトリクロロ
エタン200gを一括にて装入し反応温度を0℃に保ち
激しく撹拌しながら滴下ロ−トより臭素8.4gを1時
間かけて滴下し、終了後同温度で1時間熟成した。反応
終了後、未反応臭素、過酸化水素を30%Na2SO3水
溶液にて中和還元しpHを9.5にて反応溶媒を常圧蒸
留にて回収した、更に脱溶媒マスを内温が10℃になる
まで徐冷し4,4’−メチレン−ビス(2,6−ジブロ
モフェノール)を晶析させた。晶析後製品を濾別し、減
圧乾燥を行い高純度4,4’−メチレン−ビス(2,6
−ジブロモフェノール)12.2gを得た。仕込んだ
4,4’−メチレンビスフェノールに対する収率は96
%であった。得られた4,4’−メチレン−ビス(2.
6−ジブロモフェノール)の純度はHPLC分析で9
9.6%であり、トリブロモフェノールは0.08%で
あった。
フェノール5g、30%過酸化水素5.3gトリクロロ
エタン200gを一括にて装入し反応温度を0℃に保ち
激しく撹拌しながら滴下ロ−トより臭素8.4gを1時
間かけて滴下し、終了後同温度で1時間熟成した。反応
終了後、未反応臭素、過酸化水素を30%Na2SO3水
溶液にて中和還元しpHを9.5にて反応溶媒を常圧蒸
留にて回収した、更に脱溶媒マスを内温が10℃になる
まで徐冷し4,4’−メチレン−ビス(2,6−ジブロ
モフェノール)を晶析させた。晶析後製品を濾別し、減
圧乾燥を行い高純度4,4’−メチレン−ビス(2,6
−ジブロモフェノール)12.2gを得た。仕込んだ
4,4’−メチレンビスフェノールに対する収率は96
%であった。得られた4,4’−メチレン−ビス(2.
6−ジブロモフェノール)の純度はHPLC分析で9
9.6%であり、トリブロモフェノールは0.08%で
あった。
【0014】比較例1 温度計、撹拌機を取り付けた300mlのフラスコに
4,4’−イソプロピリデンビスフェノール5g、30
%過酸化水素5.37g、塩化メチレン150gを一括
にて仕込んだ反応容器の内温を20℃に保ち激しく撹拌
しながら滴下ロ−トより臭素7.8gを1時間かけて滴
下し、終了後同温度で3時間熟成した。反応終了後、未
反応臭素、過酸化水素を30%Na2SO3水溶液にて中
和還元しpHを7.0にて反応溶媒を常圧蒸留にて回収
した、更に脱溶媒マスを内温が10℃になるまで徐冷し
4,4’−イソプロピリデン−ビス(2,6−ジブロモ
フェノール)を晶析させた。晶析後製品を濾別し、減圧
乾燥を行い4,4’−イソプロピリデン−ビス(2,6
−ジブロモフェノール)11.1gを得た。仕込んだ
4,4’−イソプロピリデンビスフェノールに対する収
率は92%であった。得られた4,4’−イソプロピリ
デン−ビス(2,6−ジブロモフェノール)の 純度は
HPLC分析で98.8%でありトリブロモフェノール
は0.8%であった。
4,4’−イソプロピリデンビスフェノール5g、30
%過酸化水素5.37g、塩化メチレン150gを一括
にて仕込んだ反応容器の内温を20℃に保ち激しく撹拌
しながら滴下ロ−トより臭素7.8gを1時間かけて滴
下し、終了後同温度で3時間熟成した。反応終了後、未
反応臭素、過酸化水素を30%Na2SO3水溶液にて中
和還元しpHを7.0にて反応溶媒を常圧蒸留にて回収
した、更に脱溶媒マスを内温が10℃になるまで徐冷し
4,4’−イソプロピリデン−ビス(2,6−ジブロモ
フェノール)を晶析させた。晶析後製品を濾別し、減圧
乾燥を行い4,4’−イソプロピリデン−ビス(2,6
−ジブロモフェノール)11.1gを得た。仕込んだ
4,4’−イソプロピリデンビスフェノールに対する収
率は92%であった。得られた4,4’−イソプロピリ
デン−ビス(2,6−ジブロモフェノール)の 純度は
HPLC分析で98.8%でありトリブロモフェノール
は0.8%であった。
【0015】比較例2 比較例1)と同様の装置を用いて4,4’−イソプロピ
リデンビスフェノール5g、30%過酸化水素5.37
g、塩化メチレン150gを一括にて仕込んだ反応容器
の内温を40℃に保ち激しく撹拌しながら滴下ロ−トよ
り臭素7.8gを1時間かけて滴下し、終了後同温度で
3時間熟成した。反応終了後、未反応臭素、過酸化水素
を30%Na2SO3水溶液にて中和還元しpHを7.5
にて反応溶媒を常圧蒸留にて回収した、更に脱溶媒マス
を内温が10℃になるまで徐冷し4,4’−イソプロピ
リデン−ビス(2,6−ジブロモフェノール)を晶析さ
せた。晶析後製品を濾別し、減圧乾燥を行い4,4’−
イソプロピリデン−ビス(2,6−ジブロモフェノー
ル)11.1gを得た。 仕込んだ4,4’−イソプロ
ピリデンビスフェノールに対する収率は92%であっ
た。得られた4,4’−イソプロピリデン−ビス(2,
6−ジブロモフェノール)の 純度はHPLC分析で9
8.2%でありトリブロモフェノールは1.3%であっ
た。
リデンビスフェノール5g、30%過酸化水素5.37
g、塩化メチレン150gを一括にて仕込んだ反応容器
の内温を40℃に保ち激しく撹拌しながら滴下ロ−トよ
り臭素7.8gを1時間かけて滴下し、終了後同温度で
3時間熟成した。反応終了後、未反応臭素、過酸化水素
を30%Na2SO3水溶液にて中和還元しpHを7.5
にて反応溶媒を常圧蒸留にて回収した、更に脱溶媒マス
を内温が10℃になるまで徐冷し4,4’−イソプロピ
リデン−ビス(2,6−ジブロモフェノール)を晶析さ
せた。晶析後製品を濾別し、減圧乾燥を行い4,4’−
イソプロピリデン−ビス(2,6−ジブロモフェノー
ル)11.1gを得た。 仕込んだ4,4’−イソプロ
ピリデンビスフェノールに対する収率は92%であっ
た。得られた4,4’−イソプロピリデン−ビス(2,
6−ジブロモフェノール)の 純度はHPLC分析で9
8.2%でありトリブロモフェノールは1.3%であっ
た。
【0016】
【発明の効果】以上、詳細に説明したようにアルキリデ
ン−ビス(ジブロモフェノール)製造において反応温度
を10℃以下に保ち、反応後の反応マスをアルカリ金属
亜硫酸水溶液で洗浄しそのときのpHを8〜10にする
ことで高純度、高品位のアルキリデン−ビス(ジブロモ
フェノール)を高収率で得ることが可能となった。 比
較例に挙げられるように反応温度を10℃以上にすると
反応中に著しく着色物が増加し目的物の収率、色相、純
度が明らかに低下する。叉、アルカリ金属亜硫酸水溶液
で反応マスを洗浄しpHを調節する事が重要である。本
発明によりアルキリデン−ビス(ジブロモフェノール)
の製造において副生成物を大幅に低減し収率、純度の向
上、色相の改善が可能となった。
ン−ビス(ジブロモフェノール)製造において反応温度
を10℃以下に保ち、反応後の反応マスをアルカリ金属
亜硫酸水溶液で洗浄しそのときのpHを8〜10にする
ことで高純度、高品位のアルキリデン−ビス(ジブロモ
フェノール)を高収率で得ることが可能となった。 比
較例に挙げられるように反応温度を10℃以上にすると
反応中に著しく着色物が増加し目的物の収率、色相、純
度が明らかに低下する。叉、アルカリ金属亜硫酸水溶液
で反応マスを洗浄しpHを調節する事が重要である。本
発明によりアルキリデン−ビス(ジブロモフェノール)
の製造において副生成物を大幅に低減し収率、純度の向
上、色相の改善が可能となった。
Claims (2)
- 【請求項1】 アルキルデンビスフェノールを水及び不
活性有機溶媒の存在下、臭素化剤及び過酸化水素と反応
させることにより高純度のアルキルデン−ビス(ジブロ
モフェノール)を製造する方法において、反応温度を0
〜10℃で行うことを特徴とするアルキルデン−ビス
(ジブロモフェノール)の製造法。 - 【請求項2】 臭素化反応後の反応マスをアルカリ金属
亜硫酸水溶液で洗浄する際、水相のpHを8〜10に保
ちつつ行う請求項1記載の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18364393A JPH0733700A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | アルキルデン−ビス(ジブロモフェノール)の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18364393A JPH0733700A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | アルキルデン−ビス(ジブロモフェノール)の製造法 |
Publications (1)
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JPH0733700A true JPH0733700A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16139385
Family Applications (1)
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JP18364393A Pending JPH0733700A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | アルキルデン−ビス(ジブロモフェノール)の製造法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JPH0733700A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007501211A (ja) * | 2003-08-04 | 2007-01-25 | ケムチュア ヨーロッパ ゲーエムベーハー | 二置換ハイドロキノンの製造 |
US7834221B2 (en) | 2005-07-07 | 2010-11-16 | Bromine Compounds Ltd. | Process for the preparation of tetrabromobisphenol A |
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-
1993
- 1993-07-26 JP JP18364393A patent/JPH0733700A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007501211A (ja) * | 2003-08-04 | 2007-01-25 | ケムチュア ヨーロッパ ゲーエムベーハー | 二置換ハイドロキノンの製造 |
JP4801586B2 (ja) * | 2003-08-04 | 2011-10-26 | ケムチュア ヨーロッパ ゲーエムベーハー | 二置換ハイドロキノンの製造 |
US7834221B2 (en) | 2005-07-07 | 2010-11-16 | Bromine Compounds Ltd. | Process for the preparation of tetrabromobisphenol A |
CN112778094A (zh) * | 2021-02-02 | 2021-05-11 | 山东迈特新材料科技有限公司 | 一种高纯度四溴双酚a的制备工艺 |
CN112778094B (zh) * | 2021-02-02 | 2023-02-17 | 山东迈特新材料科技有限公司 | 一种高纯度四溴双酚a的制备工艺 |
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