JPH07336404A - 受信電界強度検出装置 - Google Patents

受信電界強度検出装置

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JPH07336404A
JPH07336404A JP6122785A JP12278594A JPH07336404A JP H07336404 A JPH07336404 A JP H07336404A JP 6122785 A JP6122785 A JP 6122785A JP 12278594 A JP12278594 A JP 12278594A JP H07336404 A JPH07336404 A JP H07336404A
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JP
Japan
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level
unit
symbol
field strength
electric field
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Withdrawn
Application number
JP6122785A
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English (en)
Inventor
Kazuo Hase
和男 長谷
Morihiko Minowa
守彦 箕輪
Hideto Furukawa
秀人 古川
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 受信電界強度を正確かつ迅速に検出する装置
を提供する。 【構成】 角度変調を受けた受信波を所定の中間周波信
号に変換する受信部1と、中間周波信号を復調してシン
ボル点のシンボル情報を識別する復号部2と、中間周波
信号に基づき受信レベルを検出するレベル検出部3と、
復号部の識別クロック信号に所定位相で位相同期したサ
ンプリングクロック信号を生成するクロック生成部4
と、レベル検出部の検出レベルをサンプリングクロック
信号によりA/D変換するA/D変換部5とを備え、検
出レベルを受信レベル信号のシンボル点でA/D変換
し、受信電界強度を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は受信電界強度検出装置に
関し、更に詳しくは角度変調を受けた受信波の信号より
受信電界強度の検出を行う受信電界強度検出装置に関す
る。今日、例えばディジタル移動通信システムにおいて
は移動局の通話中チャネル切替(ハンドオーバ)制御等
を基地局や移動局で検出した受信電界強度の検出情報に
基づいて行っており、このために受信電界強度はシステ
ム運用上の重要なパラメータである。従って、受信電界
強度の正確かつ迅速な検出が望まれる。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の一例の移動機のブロック
図で、該図はTDMA方式による移動機を示している。
図において、1は受信部、11は無線周波増幅部(RF
A)、12は周波数変換部(FCV)、121 ,122
はミキサ、123 ,124 はバンドパスフィルタ(BP
F)、125 は電圧制御発振器(VCO)、13は中間
周波増幅部、131 は中間周波アンプ(IA)、132
はバンドパスフィルタ(BPF)、13 3 はリミタアン
プ(LA)、3は受信レベルを検出するレベル検出部、
2は例えば(π/4)シフトQPSK方式による復号
部、21は直交検波部、22は局部発振器、23はA/
D変換器(A/D)、24はベースバンド遅延検波演算
部(BDD)、25はパラレルシリアル変換部(P
S)、26は同期クロック生成部(BTR)、27は自
動周波数制御部(AFC)、91はTDMA同期制御
部、92はコーデック(CODEC)、93はベースバ
ンド処理部(BBP)、94はローパスフィルタ(LP
F)、95はA/D変換器(A/D)、96はシンセサ
イザ部、97はハイブリッド(H)、98は送信部、9
9は送/受分波スイッチ(SW)である。
【0003】マイクMICの音声信号はベースバンド処
理部93、コーデック92、送信部98等を介して符号
化、変調され、アンテナより不図示の基地局に送信され
る。また基地局からの受信波は受信部1、復号部2で検
波、復号されて後、更にコーデック92、ベースバンド
処理部93等を介して音声信号に変換され、レシーバR
CV又はスピーカSPKに出力される。
【0004】このような移動機が通話中に自ゾーンから
他の無線ゾーンに移行すると、それまでの自ゾーンの電
波(受信レベル)は弱まり、他ゾーンの電波は強くな
る。そこで、自ゾーンの基地局は通話中の移動機に対し
て定期的にその周辺の各ゾーンの電波の受信レベルを検
出させ、受信レベルの最も強いゾーンの基地局に通話中
チャネルの切替を行う。
【0005】図12は移動局の受信電界強度を説明する
図である。図12の(A)において、移動局の受信レベ
ル(中間周波信号IFの包絡線)Rの長区間中央値は基
地局から遠く離れるほど小さくなる。図12の(B)に
おいて、受信レベルの短区間中央値は移動局の数十mの
移動による地形、環境の変動に応じて比較的緩慢に変動
する。
【0006】図12の(C)において、受信レベルの瞬
時値は移動局の移動速度に応じて数十HZ 程度ではある
が激しく変動(レイリーフェージング)する。図12の
(D)において、更に受信レベルの瞬時値Rは受信シン
ボルSn-1 ,Sn ,Sn+1 への各遷移区間でも様々な遷
移パターンP1 〜Pk に従って変動している。
【0007】このように、受信レベルRは様々な条件に
より変動するが、この種の受信機では実質的に各シンボ
ル点(復調ベースバンド信号I,Qのアイパターンの中
心)の受信レベルを利用して復号を行うものであるか
ら、各シンボル点に対応する受信レベルの値が実用上有
用である。図11に戻り、従来は、レベル検出部3で検
出した受信レベルRをローパスフィルタ94で平滑化し
た後、これを復号部2の所定のクロック信号ACKによ
りA/D変換していた。
【0008】しかも、このローパスフィルタ94は、受
信レベルRが低い場合に不安定となる該受信レベルRを
十分に平滑化するために比較的に長い時定数(即ち、狭
帯域の)ものが使用されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、レベル検出部
3の受信レベルRをローパスフィルタ94で平滑化して
しまうと、受信レベルRのシンボル点に相当する受信電
界強度を正確に検出できない。また、ローパスフィルタ
94の時定数が長いと、ローパスフィルタ94の出力を
A/D変換した受信電界強度RSSIには実際のシンボ
ル点よりかなりの遅れが生じる。
【0010】本発明の目的は、実用上有用な受信電界強
度を正確かつ迅速に検出する受信電界強度検出装置を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題は図1の
(A)の構成により解決される。即ち、本発明(1)の
受信電界強度検出装置は、角度変調を受けた受信波を所
定の中間周波信号に変換する受信部1と、受信部1のリ
ミタ増幅された中間周波信号を復調してシンボル点のシ
ンボル情報を識別する復号部2と、受信部1の中間周波
信号に基づき受信レベルを検出するレベル検出部3と、
復号部2の識別クロック信号に所定位相で位相同期した
サンプリングクロック信号を生成するクロック生成部4
と、レベル検出部3の検出レベルをクロック生成部4の
サンプリングクロック信号によりA/D変換するA/D
変換部5とを備え、レベル検出部3の検出レベルを受信
レベル信号のシンボル点でA/D変換し、受信電界強度
を検出するように構成したものである。
【0012】また上記の課題は図1の(B)の構成によ
り解決される。即ち、本発明(3)の受信電界強度検出
装置は、角度変調を受けた受信波を所定の中間周波信号
に変換する受信部1と、受信部1の中間周波信号に基づ
き受信レベルを検出するレベル検出部3と、レベル検出
部3の検出レベルを1シンボル周期の1/n(nは整
数)の周期でサンプリングすると共に、得られた少なく
とも2シンボル周期分の各位相別のサンプリングデータ
列について夫々にシンボル周期毎の差分又は該差分の積
算値を求め、かつ該求めた差分又はその積算値が最小と
なる位相のサンプリングデータを出力するデータ演算部
6とを備え、データ演算部6の出力に基づき受信レベル
中のシンボル点の受信電界強度を検出するように構成し
たものである。
【0013】また上記の課題は図2の(A)の構成によ
り解決される。即ち、本発明(4)の受信電界強度検出
装置は、角度変調を受けた受信波を所定の中間周波信号
に変換する受信部1と、受信部1の中間周波信号に基づ
き受信レベルを検出するレベル検出部3と、レベル検出
部3の検出レベルを1シンボル周期の1/n(nは整
数)の周期でサンプリングし、得られた少なくとも2シ
ンボル周期分の各位相別のサンプリングデータ列につい
て夫々にシンボル周期毎の差分又は該差分の積算値を求
め、かつ該求めた差分又はその積算値が最小となる位相
を検出すると共に、該検出した位相に含まれる1シンボ
ル周期分のサンプリングデータ列についてその最大値、
平均値又は最小値を求め、該求めた最大値、平均値又は
最小値に所定の補正値を加えて出力するデータ演算部7
とを備え、データ演算部7の出力に基づき受信レベル中
のシンボル点に相当する受信電界強度を検出するように
構成したものである。
【0014】また上記の課題は図2の(B)の構成によ
り解決される。即ち、本発明(6)の受信電界強度検出
装置は、角度変調を受けた受信波を所定の中間周波信号
に変換する受信部1と、受信部1の中間周波信号に基づ
き受信レベルを検出するレベル検出部3と、レベル検出
部3の検出レベルを所定のタイミングにA/D変換する
A/D変換部20と、A/D変換部20の出力を平均化
するフィルタ部10とを備え、フィルタ部10はその入
力又は平均化出力に従って時定数を可変に構成されてい
るものである。
【0015】
【作用】図1の(A)の本発明(1)の受信電界強度検
出装置において、受信部1は角度変調(例えばPSK変
調)を受けた受信波RFを所定の中間周波信号に変換
し、復号部2は受信部1のリミタ(非線形)増幅された
中間周波信号IFL を復調してシンボル点のシンボル情
報を識別する。一方、レベル検出部3は受信部1の中間
周波信号IFに基づき受信レベルRを検出する。
【0016】復号部2の入力の中間周波信号IFL はリ
ミタ増幅されているのに対して、レベル検出部3の入力
の中間周波信号IFは線形増幅されたものである上に、
レベル検出部3における受信レベル(即ち、中間周波信
号IFの包絡線)Rの検出動作によっても検波遅延が生
じるために、一般に受信レベルRのシンボル点に相当す
る受信電界強度は復号部2におけるシンボル識別点より
も時間的に遅れて現れる。
【0017】そこで、クロック生成部4は復号部2の識
別クロック信号DCKに所定位相(即ち、所定時間遅
れ)で位相同期したサンプリングクロック信号SCKを
生成し、A/D変換部5はレベル検出部3の検出レベル
Rをクロック生成部4のサンプリングクロック信号SC
KによりA/D変換する。従って、本発明(1)によれ
ば、簡単な構成により受信レベルR中のシンボル点に相
当する受信電界強度RSSIS を正確かつ迅速に検出で
きる。
【0018】なお、この復号部2のシンボル識別点に対
する受信レベルRのシンボル点の遅れは実際には受信レ
ベルRの大きさと所定の関係にあり、受信レベルRが小
さいと遅れは小さく、受信レベルRが大きいと遅れは大
きい。そこで、好ましくは、クロック生成部4はA/D
変換部5の出力又はその移動平均値出力をM段階(Mは
整数)のレベルで量子化した量子化出力に従ってサンプ
リングクロック信号の位相を変更するように構成されて
いる。
【0019】また図1の(B)の本発明(3)の受信電
界強度検出装置において、受信部1は角度変調を受けた
受信波RFを所定の中間周波信号に変換し、レベル検出
部3は受信部1の中間周波信号IFに基づき受信レベル
Rを検出する。上記の如く、角度変調(例えばQPSK
変調)を受けた中間周波信号IFの受信レベルRはある
シンボル点から次のシンボル点に遷移する際に図12の
(C)に示すような複数の遷移パターンP1 〜Pk に従
って遷移する。
【0020】そこで、データ演算部6はレベル検出部3
の検出レベルRを1シンボル周期の1/n(nは整数)
の周期でサンプリングすると共に、得られた少なくとも
2シンボル周期分の各位相別のサンプリングデータ列に
ついて夫々にシンボル周期毎の差分又は該差分の積算値
を求め、かつ該求めた差分又はその積算値が最小となる
位相のサンプリングデータRSSIS を出力する。
【0021】従って、本発明においては、復号部2の識
別クロック信号DCKは必要としておらず、データ演算
部6の単独で受信レベルR中のシンボル点に相当する受
信電界強度RSSIS を正確かつ迅速に検出できる。ま
た図2の(A)の本発明(4)の受信電界強度検出装置
において、受信部1は角度変調を受けた受信波RFを所
定の中間周波信号に変換し、レベル検出部3は受信部1
の中間周波信号IFに基づき受信レベルRを検出する。
【0022】上記の如く受信レベルR中のシンボル点に
相当する位置が分かればこれに先行する凸状又は凹状の
遷移パターンP1 又はPk 等からシンボル点に相当する
受信電界強度RSSIS を推定できる。そこで、データ
演算部7はレベル検出部3の検出レベルを1シンボル周
期の1/n(nは整数)の周期でサンプリングし、得ら
れた少なくとも2シンボル周期分の各位相別のサンプリ
ングデータ列について夫々にシンボル周期毎の差分又は
該差分の積算値を求め、かつ該求めた差分又はその積算
値が最小となる位相を検出すると共に、該検出した位相
に含まれる1シンボル周期分のサンプリングデータ列に
ついてその最大値、平均値又は最小値を求め、該求めた
最大値、平均値又は最小値に所定の補正値を加えて出力
する。
【0023】従って、本発明においても、復号部2の識
別クロック信号DCKは必要としておらず、データ演算
部7の単独で受信レベルR中のシンボル点に相当する受
信電界強度RSSIS を正確かつ迅速に検出できる。と
ころで、受信レベルR中のシンボル点に相当する位置が
検出された時点では復号部2においてこれに対応するシ
ンボル情報及びそれより前のシンボル情報が既に識別さ
れている。従って、これらのシンボル情報列を時系列に
調べれば逆に受信レベルR中の検出されたシンボル点に
先行する受信レベルRの遷移パターンPを知ることがで
き、少なくとも該遷移パターンPの最大値又は最小値の
レベルとシンボル点のレベルとの間の差分を正確に推定
できる。
【0024】そこで、好ましくは、受信部1のリミタ増
幅された中間周波信号IFL を復調してシンボル点のシ
ンボル情報を識別する復号部2を更に備え、かつデータ
演算部7は、更に、復号部2の出力のシンボル情報を時
系列に記憶し、該記憶したシンボル情報列を対応する受
信レベルの遷移パターン識別情報に変換すると共に、得
られた遷移パターン識別情報に従って補正値を変更又は
生成するように構成されている。
【0025】従って、本発明によれば、シンボル点に相
当する受信電界強度RSSIS を一層正確に推定でき
る。また図2の(B)の本発明(6)の受信電界強度検
出装置においては、受信部1は角度変調を受けた受信波
RFを所定の中間周波信号に変換し、レベル検出部3は
受信部1の中間周波信号IFに基づき受信レベルRを検
出する。更に、A/D変換部20はレベル検出部3の検
出レベルRを所定のタイミング{例えば本発明(1),
(3)又は(4)のタイミング}にA/D変換してシン
ボル点に相当する受信電界強度RSSIS を出力し、フ
ィルタ部10はA/D変換部20の出力RSSIS を平
均化する。この場合に、該フィルタ部10はその入力R
SSI S 又はその平均化出力RSSIA に従って時定数
を可変に構成されている。
【0026】従って、例えば受信レベルRが低くて不安
定なために検出した受信電界強度RSSIS が大きく変
動するような場合にはフィルタ部10の時定数を長くし
て受信電界強度RSSIS を安定化させ、また受信レベ
ルRが高くて安定な場合にはフィルタ部10の時定数を
短くして安定な受信電界強度RSSIS を少ない遅延時
間で提供することが自動的に行われる。
【0027】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明による実施例
を詳細に説明する。なお、全図を通して同一符号は同一
又は相当部分を示すものとする。図3は第1実施例の検
出装置を説明する図で、図3の(A)は検出装置のブロ
ック図、図3の(B)はその動作タイミングチャートで
ある。
【0028】図において、1は受信部、2は例えば(π
/4)シフトQPSK方式による復号部2、3はレベル
検出部、4は例えば単純な遅延回路よりなるクロック生
成部(CG)、5はA/D変換部(A/D)、10はフ
ィルタ部、8はディジタルFIRフィルタ、81 はレジ
スタ(Z-1)、82 は重み付け乗算器、83 は加算器、
9はROMである。
【0029】受信部1は例えば(π/4)シフトQPS
K変調を受けた受信波RFを所定周波数の中間周波信号
に変換する。復号部2は受信部1のリミタ増幅された中
間周波信号IFL を復調すると共に、自己が同期再生し
た識別クロック信号DCKの各タイミングにシンボル点
(復調ベースバンド信号I,Qのアイパターンの中心)
のシンボル情報Sを識別する。一方、レベル検出部3は
受信部1の中間周波信号IFに基づき受信レベル(中間
周波信号IFの包絡線)Rを検出する。
【0030】受信レベルRはそのシンボル点に相当する
タイミング以外では図示の如く様々な遷移パターンP1
〜Pk で遷移するが、受信レベルRのシンボル点
n-1 ,S n ,Sn+1 の各タイミングでは略一定のレベ
ルを有する。数シンボルに渡るような比較的短時間であ
れば受信レベルRの各シンボル点のレベルは略一定と考
えて良い。そして、この例では復号部2のシンボル点か
ら受信レベルRのシンボル点に相当するタイミングまで
の遅延時間は一定のdと見做している。
【0031】クロック生成部4は復号部2の識別クロッ
ク信号DCKより所定時間dだけ遅れたサンプリングク
ロック信号SCKを生成し、A/D変換部5は受信レベ
ルRをサンプリングクロック信号SCKによりA/D変
換する。かくして、簡単な構成により1シンボル周期毎
に正確な受信電界強度RSSIS が得られる。なお、こ
の第1実施例では受信電界強度RSSIS を平滑化する
ためにフィルタ部10を更に備えている。
【0032】フィルタ部10において、FIRフィルタ
8は各サンプリングクロック信号SCKに同期して受信
電界強度RSSIS を各レジスタ81 に時系列に記憶す
ると共に、ROM9からの重み付けデータh0 〜hl
の積和を求めて、受信電界強度の移動平均値RSSIA
を出力する。例えばh0 =h1 =0.5で、かつ残りの
2 〜hl =0とすると、時定数の速い移動平均値RS
SIA が得られる。またh0 〜h9 =0.1で、かつ残
りのh10〜hl =0とすると、時定数の遅い移動平均値
RSSIA が得られる。
【0033】そこで、この実施例では移動平均値RSS
A が大(即ち、受信レベルRが安定)になる程ROM
9からは時定数の速い重み付けデータh0 〜hl が読み
出され、かつ移動平均値RSSIA が小(即ち、受信レ
ベルRが不安定)になる程ROM9からは時定数の遅い
速い重み付けデータh0 〜hl が読み出されるように予
めROM9を形成しておく。これにより、フィルタ部1
0からは常に受信レベルRに応じた安定で迅速な受信電
界強度の移動平均値RSSIA が得られる。
【0034】なお、上記の如くROM9のアドレス入力
に移動平均値RSSIA を入力する代わりに、受信電界
強度RSSIS を入力しても良い。また、ROM9の入
力と出力の関係を規定するテーブルは上記の関係のもの
に限らず、受信レベルRの大きさとその変動特性に応じ
て任意に構成できる。図4は他の実施例のクロック生成
部を説明する図である。
【0035】図4の(A)は受信レベルRと上記遅延時
間dとの間の一例の関係を示している。測定により、図
示の如く、受信レベルRが小さいと遅延時間dは小さ
く、また受信レベルRが大きくなると遅延時間dも大き
くなる関係が得られた。受信レベルRが小さい場合は、
線形増幅の遅れが小さく、かつ包絡線Rの検出も速く、
また受信レベルRが大きくなると、線形増幅の遅れが大
きくなり、かつ包絡線Rの検出も遅れるためと考えられ
る。
【0036】従って、図3の場合の如く遅延時間dが一
定であると、受信レベルRの変動により該受信レベルR
のシンボル点のタイミングとサンプリングクロック信号
SCKとの位相がずれてくる。図4の(B)はこの実施
例のクロック生成部のブロック図で、図において4はク
ロック生成部、411 〜41M は遅延回路、42はセレ
クタ、43はラッチ回路(LTCH)、44はROMで
ある。
【0037】図4の(A)の受信レベルRをM個の領域
1 〜aM に等分又は非等分で分割すると共に、各領域
1 〜aM の略中央部に対応する遅延時間をd1 〜dM
とすると、図4の(B)の遅延回路411 〜41M は夫
々遅延時間d1 〜dM を有している。またROM44に
は受信レベルRの各領域a1 〜aM に対応して遅延回路
411 〜41M を選択するような選択データDを予め書
き込んでおく。
【0038】図4の(C)のタイミングチャートにおい
て、クロック生成部4に識別クロック信号DCKが入力
すると、遅延回路411 〜41M は該識別クロック信号
DCKを夫々遅延時間d1 〜dM だけ遅延させる。一
方、ラッチ回路43は識別クロック信号DCKによりそ
の時点に出力されている受信電界強度RSSIS 又はそ
の移動平均値RSSIA をラッチし、これをROM44
のアドレス入力に入力する。ROM44はその入力レベ
ルを領域a1 〜aM で量子化すると共に、該量子化レベ
ルに対応する遅延回路411 〜41M の選択データDを
読み出す。そして、セレクタ42は選択データDに従っ
て対応する遅延回路(この例では412 )のサンプリン
グクロック信号SCKを選択出力する。従って、この実
施例のサンプリングクロック信号SCKは常に受信レベ
ルRのシンボル点のタイミングに略同期している。
【0039】ところで、上記図4の(A)の受信レベル
Rを大きな整数Mによって領域a1〜aM に等分割した
ような場合には遅延回路411 〜41M の構成が大規模
になってしまう。この点を改良したのが次の実施例であ
る。図5は更に他の実施例のクロック生成部のブロック
図で、図において4はクロック生成部、45はPLL回
路(PLL)、451 は位相検出部(PD)、45 2
ループフィルタ(LPF)、453 は電圧制御発振器
(VCO)、454 は分周器(1/M)、46はシフト
レジスタ(SR)、47はセレクタ(SEL)、48は
ラッチ回路(LTCH)、49はROMである。
【0040】クロック生成部4に識別クロック信号DC
Kが入力すると、PLL回路45は該識別クロック信号
DCKに同期した(1/M)周期のクロック信号PCK
を生成する。シフトレジスタ46は最初のクロック信号
PCKにより識別クロック信号DCKの1パルス信号を
出力Q1 にシフトインすると共に、以後は続くクロック
信号PCKにより該1パルス信号を出力QM+1 に向けて
順次シフトする。
【0041】一方、ラッチ回路48は識別クロック信号
DCKによりその時点に出力されている受信電界強度R
SSIS 又はその移動平均値RSSIA をラッチし、こ
れをROM49のアドレス入力に入力する。ROM49
はその入力レベルをM個の等領域a1 〜aM で量子化す
ると共に、該量子化レベルに対応する遅延パルス信号d
1 〜dM の選択データDを読み出す。セレクタ47は選
択データDに従って対応する遅延パルス信号を選択し、
サンプリングクロック信号SCKを出力する。従って、
この実施例によれば、サンプリングクロック信号SCK
と受信レベルRのシンボル点のタイミングとの間のきめ
細かい同期化制御が簡単な構成により可能になる。
【0042】図6は第2実施例の検出装置のブロック図
で、図において1は受信部、3はレベル検出部、6はレ
ベル検出部3の受信レベルRより単独でそのシンボル点
の受信電界強度RSSIS を検出するデータ演算部、6
1はディジタルシグナルプロセッサ(DSP)、62は
DSP61の信号処理プログラム及び受信レベルRの各
サンプリングデータ等を記憶するメモリ(MEM)、6
3はラッチ回路(LTCH)、64は例えば数十MHZ
の発振器(OSC)、65は分周部、66はA/D変換
器(A/D)、67はFIFOメモリ(FIFO)、6
8はDSP61の共通バスである。
【0043】発振器64はマスタクロック信号MCKを
発生し、DSP61はマスタクロック信号MCKで動作
する。分周部65はマスタクロック信号MCKを分周
し、1シンボル周期に相当する周期Tを有する割込クロ
ック信号ICKと、該割込クロック信号ICKに同期
し、かつ例えばその(1/16)の周期を有するサンプ
リングクロック信号FCKとを形成する。
【0044】A/D変換器66はレベル検出部3の受信
レベルRをクロック信号FCKによりA/D変換(オー
バサンプリング)し、各サンプリングデータをFIFO
メモリ67に時系列に書き込む。DSP61は割込クロ
ック信号ICKの各立ち上がりでデータ処理を付勢さ
れ、FIFOメモリ67から1シンボル周期分のサンプ
リングデータ列を高速で読み出すと共に、以下のデータ
演算処理を行う。
【0045】図7は第2実施例のデータ演算部の動作を
説明する図である。図示の如く、割込クロック信号IC
Kは独自の位相で発生している。今、ある連続した周期
n-1 ,Tn に注目すると、受信レベルRは図示のよう
な位相で現れている。即ち、受信レベルRのシンボル点
はSn-1 ,Sn であり、割込クロック信号ICKとは独
立であるが、ある短い時点では、両者の間に略一定の位
相関係が保たれる。
【0046】A/D変換器66は周期Tn の受信レベル
Rをクロック信号FCKによりオーバサンプリングし、
16個分のサンプリングデータ列Rn (0)〜Rn (1
5)をFIFOメモリ67に時系列に書き込む。なお、
一つ前の周期Tn-1 の16個分のサンプリングデータ列
n-1 (0)〜Rn-1 (15)については前時点の処理
によって既にメモリ62に記憶されている。そして、周
期Tn+1 の割込クロック信号ICKが立ち上がるとDS
P61は周期Tn のための以下のデータ処理を行う。
【0047】即ち、まずDSP61は周期Tn のサンプ
リングデータ列Rn (0)〜Rn (15)をFIFOメ
モリ67から高速で読み出す。次にこのサンプリングデ
ータ列Rn (0)〜Rn (15)とメモリ62の一つ前
の周期Tn-1 のサンプリングデータ列Rn-1 (0)〜R
n-1 (15)との間で各位相別の差分ΔRi (i=0〜
15)を求める。即ち、ΔR1 =|Rn-1 (0)−Rn
(0)|〜ΔR15=|Rn-1 (15)−Rn (15)|
を求める。
【0048】ところで、受信レベルRは図示の如く凸状
と凹状の遷移パターンPを繰り返すものであるから、シ
ンボル点Sn-1 ,Sn 以外の各受信レベルRn-1 (i)
とR n (i)とが一致することは無い。このため、差分
ΔRi は図示の如く顕著なカーブで遷移する関係にあ
り、この例ではΔR9 =|Rn-1 (9)−Rn (9)|
で差分ΔR9 ≒0となり、それ以外の差分ΔRi はかな
り大きい。
【0049】そこで、次にDSP61は各差分ΔR1
ΔR15を比較することによりこの場合は最小のΔR9
検出し、これによってシンボル点Sn の位相i=9を検
出する。そして、この時点のサンプリングデータR
n (9)を抽出し、これをラッチ回路63にラッチす
る。かくして、データ演算部6の出力には1シンボル周
期毎に各シンボル点の正確な受信電界強度RSS
Sn-1,RSSISn,RSSISn+1等が得られる。
【0050】なお、DSP61は周期Tn-1 とTn との
対応する各差分ΔRi の夫々積算値ΔRAiを求め、かつ
該求めた積算値ΔRAiが最小となるような位相のサンプ
リングデータRSSIS を出力するように構成されてい
ても良い。図8は第3実施例の検出装置のブロック図
で、図において1は受信部、2は復号部、3はレベル検
出部、7はデータ演算部、71はDSP、72はメモリ
(MEM)、73はラッチ回路(LTCH)、74は発
振器(OSC)、75は分周部、76はA/D変換器
(A/D)、77はFIFOメモリ(FIFO)、78
はDSP71の共通バスである。
【0051】図9は第3実施例のデータ演算部の動作を
説明する図である。差分ΔR1 〜ΔR15を比較すること
により周期Tn ,Tn+1 ,Tn+2 の各シンボル点Sn
n+1 ,Sn+2 の位置が検出されるまでは上記第2実施
例のデータ演算部6の処理と同様である。このデータ演
算部7では更に検出した位相に含まれる1シンボル周期
分のサンプリングデータ列についてその最大値、平均値
又は最小値を求め、該求めた最大値、平均値又は最小値
に必要な補正値を加えて出力する。
【0052】即ち、周期Tn の処理に注目すると、シン
ボル点Sn の位置i=9が見つかる。従って、一つ前の
シンボル点Sn-1 の位置もi=9であると判断して良
い。そこで、DSP71はメモリ72からサンプリング
データ列Rn-1 (9)〜Rn-1(15)及びRn (0)
〜Rn (9)を読み出す。両端の各サンプリングデータ
n-1 (9),Rn (9)は夫々シンボル点Sn-1 ,S
n のサンプリングレベルRSn-1,RSnを有しており、こ
れらは略等しい。
【0053】次にDSP71は、該両端のサンプリング
レベルRSn-1,RSn又はこれらの平均値Aと、例えば中
央部の1又は2以上のサンプリングレベル{この例では
n(0)〜Rn (2)}又はこれらの平均値Bとを比
較することにより、この区間の受信レベルRの遷移パタ
ーンPを判別する。即ち、この例では中央部の平均値B
は両端の平均値A{=(RSn-1+RSn)/2}に所定値
ΔRU を加えた値よりも大きいので、この区間の遷移パ
ターンPは凸状と判別される。
【0054】そこで、次にDSP71はこの区間のサン
プリングデータ列Rn-1 (10)〜Rn-1 (15)及び
n (0)〜Rn (8)を比較することにより、その最
大値RPMAXを求め、該求めた最大値RPMAXから所定の補
正値ΔCU を差し引くことにより周期Tn の受信電界強
度RSSISnを求め、これをラッチ回路73にラッチす
る。
【0055】次に周期Tn+1 の処理に注目すると、この
区間では中央部の平均値Bは両端の平均値A{=(RSn
+RSn+1)/2}から所定値ΔRD を差し引いた値より
も小さいので、その遷移パターンPは凹状と判別され
る。そこで、DSP71は区間のサンプリングデータ列
n (10)〜Rn (15)及びRn+1 (0)〜Rn+1
(8)を比較することにより、その最小値RPMINを求
め、かつ得られた最小値R PMINに所定の補正値ΔCD
加えることにより周期Tn+1 の受信電界強度RSSI
Sn+1を形成し、これをラッチ回路73にラッチする。
【0056】次に周期Tn+2 の処理に注目すると、この
区間では中央部の平均値Bは両端の平均値A{=(R
Sn+1+RSn+2)/2}に所定値ΔRU を加えた値よりも
大きくなく、かつ該平均値Aから所定値ΔRD を差し引
いた値よりも小さくはない。その結果、この区間の遷移
パターンPは略平坦と判別される。この場合のDSP7
1は例えば区間のサンプリングデータ列Rn+1 (10)
〜Rn+1 (15)及びR n+2 (0)〜Rn+2 (8)の平
均値RPAVEを求めることにより周期Tn+2 の受信電界強
度RSSISn+2を形成し、これをラッチ回路73にラッ
チする。
【0057】図10は第3実施例のデータ演算部の補正
処理のフローチャートであり、差分ΔR1 〜ΔR15を比
較することにより各周期Tのシンボル点Sの位置が検出
されとこの処理に入力する。ステップS1ではレジスタ
Aに区間両端部の各シンボル点レベルの平均値をセット
する。ステップS2ではレジスタBに区間中央部の平均
値をセットする。ステップS3ではB≧(A+ΔRU
か否かを判別し、YESの場合はステップS4で区間の
最大値RPMAXを検出し、これをレジスタDにセットす
る。またNOの場合は更にステップS5でB≦(A−Δ
D )か否かを判別し、YESの場合はステップS6で
区間の最小値RPMINを検出し、これをレジスタDにセッ
トする。またNOの場合はステップS7で区間の平均値
PAVEを求め、これをレジスタDにセットする。ステッ
プS8ではステップS3,S5の判別結果に従って、レ
ジスタDの最大値RPMAXから所定の補正値ΔCU を差し
引き、又はレジスタDの最小値RPMINに所定の補正値Δ
D を加える。なお、レジスタDの平均値RPAVEには補
正を行わなくても良い。ステップS9ではレジスタDの
受信電界強度RSSIS をラッチ回路73に出力する。
【0058】従って、第3実施例によっても正確で迅速
な受信電界強度RSSIS が得られる。なお、この第3
実施例の好ましい他の態様においては、図8に示す如く
更に復号部2を備えており、DSP71は復号部2の識
別クロック信号DCKにより第2の割込処理(I2 )を
付勢されて該復号部2から識別後のシンボルデータSを
取り込み、メモリ72に記憶する。
【0059】上記の如くこの種の受信機では受信レベル
Rのシンボル点Sn は対応する復号部2のシンボル点
(シンボル識別点)よりも常に遅れているので、例えば
受信レベルRのシンボル点Sn の受信電界強度RSSI
n を検出する時点では、これに対応する復号部2のシン
ボルデータSn 及びそれ以前のシンボルデータSn-1
既にDSP71に取り込まれている。
【0060】図10において、この実施例では例えばス
テップS1の処理の前にステップS10の処理が挿入さ
れており、該ステップS10では復号部2の連続するシ
ンボルデータ列Sn-1 ,Sn をこの区間の対応する受信
レベルRの本来あるべき遷移パターンPj の識別情報P
j に変換する。これを図9で説明すると、ステップS1
0では復号部2のシンボルデータ列S n-1 ,Sn をこの
区間の対応する受信レベルRの遷移パターンP1 の識別
情報P 1 に変換する。またこの実施例では遷移パターン
の凸又は凹状の判断基準となるような閾値データΔ
U ,ΔRD の値を共に小さく選んでおく。そして、図
10のステップS8では、まず得られた遷移パターンの
識別情報P1 に従って所定の補正値ΔCU を変更し、又
は識別情報P1 に対応する補正値ΔCU を新たに生成
し、これによってレジスタDの内容の補正を行う。
【0061】図9において、例えば遷移パターンP1
対応する補正値をΔCU1、かつ遷移パターンP3 に対応
する補正値をΔCU3とすると、該ΔCU1,ΔCU3の値は
予め実測等を行うことにより補正後の各シンボル点の受
信電界強度RSSIS の誤差が最小となるような最適の
値に統計的に決定できる。こうして得られたΔCU1,Δ
U3の間には|ΔCU1|>|ΔCU3|の関係がある。
【0062】凹状の遷移パターンについても同様であ
り、例えば遷移パターンP8 に対応する補正値をΔ
D8、かつ遷移パターンP6 に対応する補正値をΔCD6
とすると、同様にして|ΔCD8|>|ΔCD6|の関係が
ある。従って、ステップS8で補正された後の各受信電
界強度RSSISn-1,RSSISn,RSSISn+1等は一
層正確なものとなる。
【0063】なお、上記実施例はディジタル移動通信シ
ステムの移動局への適用例について述べたが、本発明は
基地局における受信電界強度検出にも適用できることは
明らかである。また、上記実施例では位相変調(PS
K)を受けた信号波について述べたが、周波数変調(F
SK等)を受けた信号波についても本発明を適用でき
る。また振幅が変わるが、複数段階で一定の振幅となる
ようなQAM信号波についても本発明を適用できる。
【0064】また、上記実施例の復号部2は所謂硬判定
方式のものであるが、これに限らない。例えば過去の各
シンボル点における受信電界強度RSSIS の時系列を
加味しつつ、ビタビ復号器のような軟判定誤り訂正方式
により復号を行うような復号部2を使用しても良い。か
かる場合には受信レベルRの各シンボル点の受信電界強
度RSSIS をシンボル毎に正確に提供できる本発明の
受信電界強度検出装置は極めて有用である。
【0065】またこの点より、本発明はディジタル移動
通信システムに限らず、あらゆる角度変調方式の無線通
信において有用であることは明らかである。また、上記
本発明に好適なる複数の実施例を述べたが、本発明思想
を逸脱しない範囲内で、構成及び組み合わせ様々な変更
が行えることは言うまでも無い。例えば上記実施例のデ
ータ演算部6はレベル検出部3の検出レベルを1シンボ
ル周期の1/nの周期でサンプリングすると共に、得ら
れた少なくとも2シンボル周期分の各位相別のサンプリ
ングデータ列について夫々にシンボル周期毎の差分又は
該差分の積算値を求め、かつ該求めた差分又はその積算
値が最小となる位相のサンプリングデータを出力するも
のであるが、これに代えて、例えば得られた少なくとも
2シンボル周期分の各位相別のサンプリングデータ列に
ついて夫々にシンボル周期毎のレベルを比較し、該比較
が所定範囲内となる位相のサンプリングデータを出力す
るような変更は、本発明に含まれる。
【0066】
【発明の効果】以上述べた如く本発明の受信電界強度検
出装置は、上記構成であるので、実用上有用な受信電界
強度を正確かつ迅速に提供できる。従って、移動通信シ
ステム、その他のあらゆる角度変調方式の無線通信に寄
与するところが極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の原理的構成図である。
【図2】図2は本発明の原理的構成図である。
【図3】図3は第1実施例の検出装置を説明する図であ
る。
【図4】図4は他の実施例のクロック生成部を説明する
図である。
【図5】図5は更に他の実施例のクロック生成部のブロ
ック図である。
【図6】図6は第2実施例の検出装置のブロック図であ
る。
【図7】図7は第2実施例のデータ演算部の動作を説明
する図である。
【図8】図8は第3実施例の検出装置のブロック図であ
る。
【図9】図9は第3実施例のデータ演算部の動作を説明
する図である。
【図10】図10は第3実施例のデータ演算部の補正処
理のフローチャートである。
【図11】図11は従来の一例の移動機のブロック図で
ある。
【図12】図12は移動局の受信電界強度を説明する図
である。
【符号の説明】
1 受信部 2 復号部 3 レベル検出部 4 クロック生成部 5 A/D変換部 6 データ演算部 7 データ演算部 10 フィルタ部 20 A/D変換部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角度変調を受けた受信波を所定の中間周
    波信号に変換する受信部(1)と、 受信部(1)のリミタ増幅された中間周波信号を復調し
    てシンボル点のシンボル情報を識別する復号部(2)
    と、 受信部(1)の中間周波信号に基づき受信レベルを検出
    するレベル検出部(3)と、 復号部(2)の識別クロック信号に所定位相で位相同期
    したサンプリングクロック信号を生成するクロック生成
    部(4)と、 レベル検出部(3)の検出レベルをクロック生成部
    (4)のサンプリングクロック信号によりA/D変換す
    るA/D変換部(5)とを備え、 レベル検出部(3)の検出レベルを受信レベル信号のシ
    ンボル点でA/D変換し、受信電界強度を検出するよう
    に構成したことを特徴とする受信電界強度検出装置。
  2. 【請求項2】 クロック生成部(4)はA/D変換部
    (5)の出力又はその移動平均値出力をM段階(Mは整
    数)のレベルで量子化した量子化出力に従ってサンプリ
    ングクロック信号の位相を変更するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1の受信電界強度検出装置。
  3. 【請求項3】 角度変調を受けた受信波を所定の中間周
    波信号に変換する受信部(1)と、 受信部(1)の中間周波信号に基づき受信レベルを検出
    するレベル検出部(3)と、 レベル検出部(3)の検出レベルを1シンボル周期の1
    /n(nは整数)の周期でサンプリングすると共に、得
    られた少なくとも2シンボル周期分の各位相別のサンプ
    リングデータ列について夫々にシンボル周期毎の差分又
    は該差分の積算値を求め、かつ該求めた差分又はその積
    算値が最小となる位相のサンプリングデータを出力する
    データ演算部(6)とを備え、 データ演算部(6)の出力に基づき受信レベル中のシン
    ボル点の受信電界強度を検出するように構成したことを
    特徴とする受信電界強度検出装置。
  4. 【請求項4】 角度変調を受けた受信波を所定の中間周
    波信号に変換する受信部(1)と、 受信部(1)の中間周波信号に基づき受信レベルを検出
    するレベル検出部(3)と、 レベル検出部(3)の検出レベルを1シンボル周期の1
    /n(nは整数)の周期でサンプリングし、得られた少
    なくとも2シンボル周期分の各位相別のサンプリングデ
    ータ列について夫々にシンボル周期毎の差分又は該差分
    の積算値を求め、かつ該求めた差分又はその積算値が最
    小となる位相を検出すると共に、該検出した位相に含ま
    れる1シンボル周期分のサンプリングデータ列について
    その最大値、平均値又は最小値を求め、該求めた最大
    値、平均値又は最小値に所定の補正値を加えて出力する
    データ演算部(7)とを備え、 データ演算部(7)の出力に基づき受信レベル中のシン
    ボル点に相当する受信電界強度を検出するように構成し
    たことを特徴とする受信電界強度検出装置。
  5. 【請求項5】 受信部(1)のリミタ増幅された中間周
    波信号を復調してシンボル点のシンボル情報を識別する
    復号部(2)を備え、 データ演算部(7)は、更に、復号部(2)の出力のシ
    ンボル情報を時系列に記憶し、該記憶したシンボル情報
    列を対応する受信レベルの遷移パターン識別情報に変換
    すると共に、得られた遷移パターン識別情報に従って補
    正値を変更又は生成するように構成されていることを特
    徴とする請求項4の受信電界強度検出装置。
  6. 【請求項6】 角度変調を受けた受信波を所定の中間周
    波信号に変換する受信部(1)と、 受信部(1)の中間周波信号に基づき受信レベルを検出
    するレベル検出部(3)と、 レベル検出部(3)の検出レベルを所定のタイミングに
    A/D変換するA/D変換部(20)と、 A/D変換部(20)の出力を平均化するフィルタ部
    (10)とを備え、 フィルタ部(10)はその入力又は平均化出力に従って
    時定数を可変に構成されていることを特徴とする受信電
    界強度検出装置。
JP6122785A 1994-06-03 1994-06-03 受信電界強度検出装置 Withdrawn JPH07336404A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6625468B1 (en) 1999-06-16 2003-09-23 Nec Corporation Digital portable telephone unit and method for playing back voice/sound in the same unit

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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