JPH07336177A - π型ダイオード可変減衰器 - Google Patents

π型ダイオード可変減衰器

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JPH07336177A
JPH07336177A JP12394094A JP12394094A JPH07336177A JP H07336177 A JPH07336177 A JP H07336177A JP 12394094 A JP12394094 A JP 12394094A JP 12394094 A JP12394094 A JP 12394094A JP H07336177 A JPH07336177 A JP H07336177A
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JP
Japan
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pin diodes
diode
circuit
bias
pin
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JP12394094A
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Hiroshi Kajikawa
博 梶川
Takayuki Tamura
高之 田村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、6個のPINダイオードからな
るπ型ダイオード可変減衰器において、伝送路間に直列
に接続したPINダイオードの順抵抗値を大きくし、か
つ伝送路と接地間に接続したPINダイオードの順抵抗
値を小さくし、最大減衰量を大きくしダイナミックレン
ジを大きくできるようにするとともに、雑音電圧による
減衰量の変動を抑えることを目的とする。 【構成】 6個のPINダイオードから構成されるπ型
ダイオード可変減衰器について、高周波伝送路間に直列
に2個PINダイオードを接続し、前記ダイオードの入
力側と接地間に並列に2個PINダイオードを接続し、
同様に出力側と接地間に並列に2個PINダイオードを
接続するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、衛星通信装置及びそ
の他の無線機器において、安定した出力を得るための利
得調整用π型ダイオード可変減衰器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】可変減衰器は、衛星通信装置及びその他
の無線機器において安定した送信出力レベルを得るため
の自動レベル制御回路(ALC回路)に用いられる。図
9は従来のπ型ダイオード可変減衰器の回路図である。
33〜35はPINダイオード、14,16,17,1
9,20はバイパスコンデンサ、7,9,36は抵抗、
12,13はチョークコイルである。3個のPINダイ
オード33〜35は、π型に接続されている。高周波伝
送路37と直列に接続したPINダイオード35のアノ
ード端には、バイパスコンデンサ16を介して、PIN
ダイオード33のアノード端が接続され、PINダイオ
ード35のカソード端には、PINダイオード34のカ
ソード端が接続されている。PINダイオード33のカ
ソード端には、抵抗36を介してPINダイオード34
のアノード端が接続され、またバイパスコンデンサ19
を介して高周波接地されている。PINダイオード34
のアノード端には、バイパスコンデンサ20を介して高
周波接地されている。PINダイオード35のアノード
端とバイパスコンデンサ16との間には、電圧制御回路
22との間でチョークコイル13が介されている。高周
波入力端には、バイパスコンデンサ14を介して、定電
圧回路21が接続されている。定電圧回路21と高周波
伝送路37間には抵抗7が接続されている。高周波出力
端には、バイパスコンデンサ17を介して、接地との間
でチョークコイル12と抵抗9が直列に接続されてい
る。
【0003】次に動作について説明する。図9におい
て、3個のPINダイオード33〜35から成るπ型ダ
イオード可変減衰器の減衰量は、一つの電圧制御回路に
より制御される。電圧制御回路22の出力電圧を可変す
ることにより、チョークコイル13、PINダイオード
35、チョークコイル12、抵抗9から接地に至る電流
経路における電流値が制御され、PINダイオード35
の順抵抗値は決定される。また、定電圧回路21からの
出力電流は、抵抗7、PINダイオード33、抵抗3
6、PINダイオード34、チョークコイル12、抵抗
9から接地に至る経路を流れる。前記電流値は、電圧制
御回路22から供給される電流による抵抗9の電圧降下
と定電圧回路21の出力電圧により決定され、これによ
りPINダイオード33,34の順抵抗値が決まる。
【0004】ここで減衰量を大きくするためには、PI
Nダイオード35の順抵抗値を大きくし、PINダイオ
ード33,34の順抵抗値を小さくする必要がある。P
INダイオード35の順抵抗値を大きくするためには、
電圧制御回路22の出力電圧を小さくし、順電流を小さ
くしなければならない。このとき、抵抗9の電圧降下量
が小さくなるため、PINダイオード33,34の順電
流が増加し順抵抗値が減少する。これにより減衰量が大
きくなる。
【0005】逆に減衰量を小さくするためには、PIN
ダイオード35の順抵抗値を小さくし、PINダイオー
ド33,34の順抵抗値を大きくする必要がある。PI
Nダイオード35の順抵抗値を小さくするためには、電
圧制御回路22の出力電圧を大きくし、順電流を大きく
しなければならない。このとき、抵抗9の電圧降下量が
大きくなるため、PINダイオード33,34の順電流
が減少し順抵抗値が増加する。これにより減衰量が小さ
くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のπ型ダイオード
可変減衰器は、以上のように構成されているので一つの
PINダイオードの順抵抗値の最小値を小さくするか、
あるいは最大値を大きくしなければダイナミックレンジ
を大きくすることは困難であった。また、減衰量の可変
が電圧制御であるため、雑音電圧及びリップル電圧の影
響を受けやすいという問題があった。また、図9におい
てバイアス電流の制御端子が一つであるため、固定端子
から供給されるバイアス電流によるPINダイオードの
順抵抗値を高精度で制御することは困難である。したが
って良好なインピーダンス特性を得るが困難であるとう
問題があった。
【0007】この発明は前記のような問題点を解消する
ためになされたもので、広範囲なダイナミックレンジを
得ることができるとともに、雑音電圧の影響が小さく、
インピーダンス特性が良好である可変減衰器を得ること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るπ型ダイ
オード可変減衰器は、PINダイオードをπ型に接続し
てなるπ型ダイオード可変減衰器において、高周波伝送
路間の入出力間に直列に接続した第1の複数のPINダ
イオードと、前記第1の複数のPINダイオードの入力
側と接地間に並列に接続した第2の複数のPINダイオ
ードと、前記第1の複数のPINダイオードの出力側と
接地間に並列に接続した第3の複数のPINダイオード
とを配設したものである。
【0009】また、π型に接続されたPINダイオード
と、前記PINダイオードにバイアス電流を供給するバ
イアス回路を備えたπ型ダイオード可変減衰器におい
て、高周波伝送路間の入出力間に極性を同方向にして直
列に接続した第1の複数のPINダイオードと、前記第
1の複数のPINダイオードの入力側と接地間に極性を
逆方向にして並列に接続した第2の複数のPINダイオ
ードと、前記第1の複数のPINダイオードの出力側と
接地間に極性を逆方向にして並列に接続した第3の複数
のPINダイオードとを配設し、前記第1の複数のPI
Nダイオードの入力側に第1のバイアス電流を前記第1
の複数のPINダイオードに供給する電圧制御回路を接
続し、出力側を抵抗を介して接地に接続して第1のバイ
アス回路とし、前記第2の複数のPINダイオードの入
力側に第2のバイアス電流を前記第2及び第3の複数の
PINダイオードに供給する定電圧回路を接続し、出力
側に前記第3の複数のPINダイオードの入力側を接続
し、前記第3の複数のPINダイオードの出力側を前記
抵抗を介して接地に接続して第2のバイアス回路とし、
前記第1のバイアス回路と第2のバイアス回路以外に前
記バイアス電流が流れないように直流阻止用のコンデン
サを要所に配設したものである。
【0010】また、π型に接続されたPINダイオード
と、前記PINダイオードにバイアス電流を供給するバ
イアス回路を備えたπ型ダイオード可変減衰器におい
て、高周波伝送路間の入出力間に極性を同方向にして直
列に接続した第1の複数のPINダイオードと、前記第
1の複数のPINダイオードの入力側と接地間に極性を
逆方向にして並列に接続した第2の複数のPINダイオ
ードと、前記第1の複数のPINダイオードの出力側と
接地間に極性を逆方向にして並列に接続した第3の複数
のPINダイオードとを配設し、前記第2の複数のPI
Nダイオードの入力側に第1のバイアス電流を前記第2
及び第3の複数のPINダイオードに供給する電圧制御
回路を接続し、出力側に前記第3の複数のPINダイオ
ードの入力側を接続し、前記第3の複数のPINダイオ
ードの出力側を抵抗を介して接地に接続して第1のバイ
アス回路とし、前記第1の複数のPINダイオードの入
力側に第2のバイアス電流を前記第1の複数のPINダ
イオードに供給する定電圧回路を接続し、出力側を前記
抵抗を介して接地に接続して第2のバイアス回路とし、
前記第1のバイアス回路と第2のバイアス回路以外に前
記バイアス電流が流れないように直流阻止用のコンデン
サを要所に配設したものである。
【0011】また、前記請求項2の第1のバイアス回路
において、電圧制御回路に替えて電流制御回路とし、第
1のバイアス電流を前記電流制御回路により供給するも
のである。
【0012】また、前記請求項3の第1のバイアス回路
において、電圧制御回路に替えて電流制御回路とし、第
1のバイアス電流を前記電流制御回路により供給するも
のである。
【0013】また、前記請求項2の第2のバイアス回路
において、定電圧回路に替えて電圧制御回路とし、前記
第1のバイアス回路と第2のバイアス回路を接地させる
共有の抵抗を前記第1のバイアス回路と第2のバイアス
回路に各々独立して配置し、各々の抵抗のバイアス電流
の流入側であって前記高周波伝送路間でコンデンサを介
して接続したものである。
【0014】また、前記請求項6の第1のバイアス回路
と第2のバイアス回路の各々の電圧制御回路に替えて電
流制御回路としたものである。
【0015】また、前記請求項1の第1の複数のPIN
ダイオード、第2の複数のPINダイオード及び第3の
複数のPINダイオードを各々パッケージにしたもので
ある。
【0016】
【作用】この発明におけるπ型ダイオード可変減衰器
は、高周波伝送路間に直列に接続した複数のPINダイ
オードにより前記PINダイオードの順抵抗値を大きく
し、かつ高周波伝送路と接地間に並列に複数接続したP
INダイオードにより、PINダイオードの順抵抗値を
小さくするにより、π型ダイオード可変減衰器の最大減
衰量を大きくしダイナミックレンジを大きくすることが
できる。また、バイアス電流の供給を電流制御により行
うことにより雑音電圧等による減衰量変動を抑えること
ができる。さらに、高周波伝送路と直列に接続したPI
Nダイオードの順抵抗値と、高周波伝送路と接地間に接
続したPINダイオードの順抵抗値を別の二つの制御回
路で制御することにより良好なインピーダンス特性を有
することができる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を図を参照にして説
明する。 実施例1.図1はこの発明の実施例1によるπ型ダイオ
ード可変減衰器の電気回路図である。図1において、1
〜6はPINダイオードである。5,6は高周波伝送路
37間に直列に接続し、1,2は高周波伝送路37の入
力側と接地間に並列に接続し、3,4は高周波伝送路3
7の出力側と接地間に並列に接続したものである。前記
のPINダイオード1〜6は各々2つのPINダイオー
ドにより直列又は並列に組合せているが、条件により2
つ以上のPINダイオードの組合せによる場合もあり、
従ってPINダイオード5,6に対応する組合せを第1
の複数のPINダイオードとし、PINダイオード1,
2に対応する組合せを第2の複数のPINダイオードと
し、また、PINダイオード3,4に対応する組合せを
第3の複数のPINダイオードとする。実施例2以後も
同様である。
【0018】次に動作について説明する。図1におい
て、高周波伝送路37間に直列に2個PINダイオード
5,6を接続することにより、π型ダイオード可変減衰
器の高周波伝送路間順抵抗値を大きくすることができ
る。また、前記PINダイオード5,6の入力側と接地
間に並列に2個PINダイオード1,2、及び出力側と
接地間に2個PINダイオード3,4を接続することに
より、π型ダイオード可変減衰器の高周波伝送路37と
接地間の順抵抗値を小さくすることができる。これによ
り、π型ダイオード可変減衰器の最大減衰量を大きくす
ることが可能である。
【0019】実施例2.図2は、この発明の実施例2に
よるπ型ダイオード可変減衰器の電気回路図である。図
2において、π型ダイオード可変減衰器は、前述の実施
例1の高周波伝送路37間に直列接続した2個のPIN
ダイオード5,6の極性を同方向にし、電圧制御回路2
2からチョークコイル13、前記2個のPINダイオー
ド5,6、高周波伝送路27と接地間に直列接続したチ
ョークコイル12、及び抵抗9を介して接地に第1のバ
イアス電流を流す第1のバイアス回路、前記ダイオード
5のアノード端と接地間に並列接続した2個のPINダ
イオード1,2の極性を接地に対し互いに逆方向にし、
同様にPINダイオード6のカソード端と接地間に並列
接続した2個のPINダイオード3,4の極性を接地に
対し互いに逆方向にし、定電圧回路21から抵抗7、高
周波伝送路37間に直列接続したPINダイオード5の
アノード端と接地間に接続したPINダイオード1及び
PINダイオード2、高周波伝送路37間に直列接続し
た2個のPINダイオード5,6のアノードとカソード
間に並列接続した線路間に直列に接続したチョークコイ
ル10,11及び抵抗8、高周波伝送路37間に直列接
続したPINダイオード6のカソード端と接地間に接続
したPINダイオード3及びPINダイオード4、高周
波伝送路37と接地間に直列接続したチョークコイル1
2、抵抗9を介して接地に第2のバイアス電流を流す第
2のバイアス回路、及び前記の第1及び第2のバイアス
回路の電流経路以外に電流を流さないためのバイパスコ
ンデンサ14〜20を各素子間及び各素子と接地間に配
置する構成にしたものである。ここで記載しているチョ
ークコイルは、高周波信号の直流回路へのリークを阻止
するために一般に用いられている。本実施例において
は、図2において前記チョークコイルを記載したが、必
ずしも本実施例及び他の実施例による本発明に必要なも
のではない。
【0020】図2の構成において、電圧制御回路22か
ら供給された第1のバイアス電流によってPINダイオ
ード5,6の順抵抗値が決定される。同時に前記第1の
バイアス電流による抵抗9の電圧降下量と定電圧回路2
1の出力電圧からPINダイオード1〜4に流れる第2
のバイアス電流が決まり、PINダイオード1〜4の順
抵抗値が決定される。これらPINダイオード5,6及
びPINダイオード1〜4の各々の順抵抗値によりπ型
ダイオード可変減衰器の減衰量が制御される。従って、
電圧制御回路22により印加される電圧の制御により、
バイアス電流を変化させることにより各回路のPINダ
イオードで可変することが可能となり減衰量のダイナミ
ックレンジを拡大することができる。
【0021】以上により、一つの制御電圧により高周波
伝送路間に直列接続したPINダイオード5,6の順抵
抗値と高周波伝送路と接地間に接続したPINダイオー
ド1〜4の順抵抗値を制御することが可能であり、かつ
実施例1同様、ダイナミックレンジが大きくとれる。
【0022】実施例3.図3は本発明の実施例3による
π型ダイオード可変減衰器の電気回路図である。図3に
おいて、前述の実施例2の電気回路のうち、高周波伝送
路37間に直列接続したPINダイオード5,6の第2
のバイアス電流を定電圧回路24により供給し、高周波
伝送路37と接地間に接続したPINダイオード1〜4
の第1のバイアス電流を電圧制御回路23より供給した
ものである。
【0023】図3の構成において、電圧制御回路23か
ら供給された第1のバイアス電流によってPINダイオ
ード1〜4の順抵抗値が決定される。同時に前記電流に
よる抵抗9の電圧降下量と定電圧回路24の出力電圧か
らPINダイオード5,6に流れる第2のバイアス電流
が決まり、PINダイオード5、6の順抵抗値が決定さ
れる。実施例2同様、前記順抵抗値によりπ型ダイオー
ド可変減衰器の可変減衰量が制御される。
【0024】以上により、実施例2同様、一つの制御電
圧により高周波伝送路37と接地間に接続したPINダ
イオード1〜4の順抵抗値と高周波伝送路間に直列接続
したPINダイオード5,6の順抵抗値を制御すること
が可能であり、かつ実施例1同様、ダイナミックレンジ
が大きくとることができる。
【0025】実施例4.図4は本発明の実施例4による
π型可変減衰器の電気回路図である。図4において、前
述の実施例2の電気回路のうち、高周波伝送路37間に
直列接続したPINダイオード5,6の第1のバイアス
電流を電流制御回路26より供給したものである。
【0026】図4の構成において、電圧制御回路25か
ら供給された第1のバイアス電流によってPINダイオ
ード5,6の順抵抗値が決定される。同時に前記第1の
バイアス電流による抵抗9の電圧降下量と定電圧回路2
1の出力電圧からPINダイオード1〜4に流れる第2
のバイアス電流が決まり、PINダイオード1〜4の順
抵抗値が決定される。実施例2同様、前記順抵抗値によ
りπ型ダイオード可変減衰器の可変減衰量が制御され
る。
【0027】以上により、一つの制御電圧により高周波
伝送路間に直列接続したPINダイオード5,6の順抵
抗値と高周波伝送路37と接地間に接続したPINダイ
オード1〜4の順抵抗値を制御することが可能であり、
電流制御であるため雑音電圧及びリップル電圧の影響を
受けにくく、及び実施例1同様、ダイナミックレンジが
大きくとることができる。
【0028】実施例5.図5は、この発明の実施例5に
よるπ型ダイオード可変減衰器の電気回路図である。図
5において、前述の実施例3の電気回路のうち、高周波
伝送路37と接地間に接続したPINダイオード1〜4
の第1のバイアス電流を電流制御回路26より供給した
ものである。
【0029】図5の構成において、電圧制御回路26か
ら供給された第1のバイアス電流によってPINダイオ
ード1〜4の順抵抗値が決定される。同時に前記第1の
バイアス電流による抵抗9の電圧降下量と定電圧回路2
4の出力電圧からPINダイオード5,6に流れる第2
のバイアス電流が決まり、PINダイオード5,6の順
抵抗値が決定される。実施例2同様、前記順抵抗値によ
りπ型ダイオード可変減衰器の可変減衰量が制御され
る。
【0030】以上により、一つの制御電流により高周波
伝送路と接地間に接続したPINダイオード1〜4の順
抵抗値と高周波伝送路間に直列接続したPINダイオー
ド5,6の順抵抗値を制御することが可能であり、電流
制御であるため雑音電圧及びリップル電圧の影響を受け
にくく、及び実施例1同様、ダイナミックレンジが大き
くとることができる。
【0031】実施例6.図6はこの発明の実施例6によ
るπ型ダイオード可変減衰器の電気回路図である。図6
において、前述の実施例2の電気回路のうち、高周波伝
送路37と接地間に接続したPINダイオード1〜4の
第2のバイアス電流を電圧制御回路23より供給し、高
周波伝送路間に直列接続した2個のPINダイオード
5,6のカソード端と接地間に直列にチョークコイル2
7及び抵抗28を接続した。電圧制御回路22によって
高周波伝送路間に直列接続した2個のPINダイオード
5,6に供給する第1のバイアス電流と、電圧制御回路
23によって高周波伝送路と接地間に接続した4個のP
INダイオード1〜4に供給する第2のバイアス電流を
同一経路に流さないためバイパスコンデンサ29を配設
した。
【0032】図6の構成において、電圧制御回路22か
ら供給された第1のバイアス電流によってPINダイオ
ード5,6の順抵抗値が決定される。また、電圧制御回
路23から供給された第2のバイアス電流によってPI
Nダイオード1〜4の順抵抗値が決定される。実施例2
同様、前記順抵抗値によりπ型ダイオード可変減衰器の
可変減衰量が決定される。ここで、両電圧制御回路2
2,23によるバイアス電流はバイパスコンデンサ14
〜20,29により切り離されているため、PINダイ
オード1〜4とPINダイオード5,6は互いに独立し
て制御される。例えば図2においては、PINダイオー
ド1〜4の抵抗値は抵抗9による電圧降下による順方向
電流によって決定されるためインピーダンス特性を満す
ように微調整が困難である。
【0033】以上により、高周波伝送路37と接地間に
並列接続されたPINダイオード1〜4の順抵抗値と、
高周波伝送路間に直列接続されたPINダイオード5,
6の順抵抗値を独立して制御できるため、インピーダン
ス特性が良好なπ型ダイオード可変減衰器を実現できる
とともに、実施例1同様、ダイナミックレンジが大きく
とることができる。
【0034】実施例7.図7はこの発明の実施例7によ
るπ型ダイオード可変減衰器の電気回路図である。図7
において、前述の実施例6の電気回路のうち、高周波伝
送間に直列接続した2個のPINダイオード5,6の第
1のバイアス電流を電流制御回路25より供給し、伝送
路と接地間に接続したPINダイオード1〜4の第2の
バイパス電流を電流制御回路26より供給したものであ
る。
【0035】図7の構成において、電流制御回路25か
ら供給された第1のバイアス電流によってPINダイオ
ード5,6の順抵抗値が決定され、電流制御回路26か
ら供給された第2のバイアス電流によってPINダイオ
ード1〜4の順抵抗値が決定される。実施例2同様、前
記順抵抗値によりπ型ダイオード可変減衰器の可変減衰
量が決定される。ここで、両電流制御回路によるバイア
ス電流はバイパスコンデンサ14〜20,29により切
り離されているため、PINダイオード1〜4とPIN
ダイオード5,6は互いに独立して制御される。
【0036】以上により、高周波伝送路と接地間に並列
接続されたPINダイオード1〜4の順抵抗値と、高周
波伝送路間に直列接続されたPINダイオード5,6の
順抵抗値を独立して制御できるため、インピーダンス特
性が良好なπ型ダイオード可変減衰器を実現できるとと
もに、電流制御であるため雑音電圧及びリップル電圧の
影響を受けにくく、実施例1同様、ダイナミックレンジ
が大きくとることができる。
【0037】実施例8.図8はこの発明の実施例8によ
るπ型ダイオード可変減衰器の電気回路図である。図8
において、前述の実施例1の電気回路のうち、伝送路間
に直列接続した2個のPINダイオードを1パッケージ
31に、前記ダイオードの入力側と接地間に並列接続さ
れた2個のPINダイオードを1パッケージ30に、同
様に出力側と接地間に並列接続された2個のPINダイ
オードを1パッケージ32にしたものである。
【0038】実施例8の動作については、実施例1と同
じである。この実施例8における利点は、1パッケージ
に2個有するPINダイオードを使用することにより、
回路の小型化が計れ、実施例1同様、ダイナミックレン
ジが大きくとれることにある。
【0039】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、高周波
伝送路間の入出力間に直列に接続した複数のPINダイ
オードと、前記複数のPINダイオードの入力側と接地
間及び出力側と接地間に各々並列に接続した複数のPI
Nダイオードとを設け、高周波伝送路と接地間に接続し
たPINダイオードの抵抗値が小さく、高周波伝送路間
に直列接続したPINダイオードの抵抗値が大きくなる
構成にしたのでπ型ダイオード可変減衰器の減衰量が大
きく取れダイナミックレンジを広範囲にすることができ
る。
【0040】また、高周波伝送路間に極性を同方向にし
て直列に接続した第1の複数のPINダイオードと、前
記複数のPINダイオードの入力側と接地間及び出力側
と接地間に極性を逆方向にして並列に接続した第2及び
第3の複数のPINダイオードとを配設し、第1のバイ
アス電流を第1の複数のPINダイオードに供給する電
圧制御回路と、第2のバイアス電流を前記第2及び第3
の複数のPINダイオードに供給する定電圧回路を設け
たことにより、一つの制御電圧により第1の複数のPI
Nダイオード及び第2、第3の複数のPINダイオード
の順抵抗値が制御可能になるとともにπ型ダイオード可
変減衰器の減衰量が大きく取れダイナミックレンジを広
範囲にすることができる。
【0041】また、高周波伝送路間に極性を同方向にし
て直列に接続した第1の複数のPINダイオードと、前
記複数のPINダイオードの入力側と接地間及び出力側
と接地間に極性を逆方向にして並列に接続した第2及び
第3の複数のPINダイオードとを配設し、第1のバイ
アス電流を第2及び第3の複数のPINダイオードに供
給する電圧制御回路と、第1の複数のPINダイオード
に第2のバイアス電流を供給する定電圧回路とを設ける
ことにより、一つの制御電圧により第1の複数のPIN
ダイオード及び第2、第3の複数のPINダイオードの
順抵抗値が制御可能になるとともにπ型ダイオード可変
減衰器の減衰量が大きく取れダイナミックレンジを広範
囲にすることができる。
【0042】また、請求項2の減衰器において、電圧制
御回路に替えて電流制御回路とし、第1のバイアス電流
を前記電流制御回路により供給することで、雑音電圧及
びリップル電圧の影響を受けないため安定した減衰動作
を実現することができる。
【0043】また、請求項3の減衰器において、電圧制
御回路に替えて電流制御回路とし、第1のバイアス電流
を前記電流制御回路により供給することにより、同様
に、雑音電圧及びリップル電圧の影響を受けないため安
定した減衰動作を実現することができる。
【0044】また、請求項2の減衰器において、定電圧
回路に替えて電圧制御回路とし、第1のバイアス回路と
第2のバイアス回路を接地させる共有の抵抗を前記第1
のバイアス回路と第2のバイアス回路に各々独立して配
置し、各々の抵抗のバイアス電流の流入側であって前記
高周波伝送路間でコンデンサを介して接続したことによ
り、第1の複数のPINダイオード及び第2、第3の複
数のPINダイオード順抵抗値を各々独立して制御でき
るため、インピーダンス特性が良好な減衰器を実現する
ことができる。
【0045】また、請求項6の減衰器において、第1の
バイアス回路と第2のバイアス回路の各々の電圧制御回
路に替えて電流制御回路としたことにより、雑音電圧及
びリップル電圧の影響を受けないため安定した減衰動作
を実現することができるとともに、第1の複数のPIN
ダイオード及び第2、第3の複数のPINダイオードの
順抵抗値を各々独立して制御できるため、インピーダン
ス特性が良好な減衰器を実現することができる。
【0046】また、第1の複数のPINダイオード、第
2の複数のPINダイオード及び第3の複数のPINダ
イオードを各々パッケージにし、1パッケージに複数の
PINダイオードを有する構成にしたので、減衰器の小
型化を計ることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1によるπ型ダイオード可変
減衰器を示す電気回路図である。
【図2】この発明の実施例2によるπ型ダイオード可変
減衰器を示す電気回路図である。
【図3】この発明の実施例3によるπ型ダイオード可変
減衰器を示す電気回路図である。
【図4】この発明の実施例4によるπ型ダイオード可変
減衰器を示す電気回路図である。
【図5】この発明の実施例5によるπ型ダイオード可変
減衰器を示す電気回路図である。
【図6】この発明の実施例6によるπ型ダイオード可変
減衰器を示す電気回路図である。
【図7】この発明の実施例7によるπ型ダイオード可変
減衰器を示す電気回路図である。
【図8】この発明の実施例8によるπ型ダイオード可変
減衰器を示す電気回路図である。
【図9】従来のπ型ダイオード可変減衰器を示す電気回
路図である。
【符号の説明】
1,2 第2の複数のPINダイオード 3,4 第3の複数のPINダイオード 5,6 第1の複数のPINダイオード 30〜32 パッケージされたPINダイオード 7〜9,28,36 抵抗 10〜13,27 チョークコイル 14〜20,29 バイパスコンデンサ 21,24 定電圧回路 22,23 電圧制御回路 25,26 電流制御回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PINダイオードをπ型に接続してなる
    π型ダイオード可変減衰器において、高周波伝送路間の
    入出力間に直列に接続した第1の複数のPINダイオー
    ドと、前記第1の複数のPINダイオードの入力側と接
    地間に並列に接続した第2の複数のPINダイオード
    と、前記第1の複数のPINダイオードの出力側と接地
    間に並列に接続した第3の複数のPINダイオードとを
    配設したことを特徴とするπ型ダイオード可変減衰器。
  2. 【請求項2】 π型に接続されたPINダイオードと、
    前記PINダイオードにバイアス電流を供給するバイア
    ス回路を備えたπ型ダイオード可変減衰器において、高
    周波伝送路間の入出力間に極性を同方向にして直列に接
    続した第1の複数のPINダイオードと、前記第1の複
    数のPINダイオードの入力側と接地間に極性を逆方向
    にして並列に接続した第2の複数のPINダイオード
    と、前記第1の複数のPINダイオードの出力側と接地
    間に極性を逆方向にして並列に接続した第3の複数のP
    INダイオードとを配設し、前記第1の複数のPINダ
    イオードの入力側に第1のバイアス電流を前記第1の複
    数のPINダイオードに供給する電圧制御回路を接続
    し、出力側を抵抗を介して接地に接続して第1のバイア
    ス回路とし、前記第2の複数のPINダイオードの入力
    側に第2のバイアス電流を前記第2及び第3の複数のP
    INダイオードに供給する定電圧回路を接続し、出力側
    に前記第3の複数のPINダイオードの入力側を接続
    し、前記第3の複数のPINダイオードの出力側を前記
    抵抗を介して接地に接続して第2のバイアス回路とし、
    前記第1のバイアス回路と第2のバイアス回路以外に前
    記バイアス電流が流れないように直流阻止用のコンデン
    サを要所に配設したことを特徴とするπ型ダイオード可
    変減衰器。
  3. 【請求項3】 π型に接続されたPINダイオードと、
    前記PINダイオードにバイアス電流を供給するバイア
    ス回路を備えたπ型ダイオード可変減衰器において、高
    周波伝送路間の入出力間に極性を同方向にして直列に接
    続した第1の複数のPINダイオードと、前記第1の複
    数のPINダイオードの入力側と接地間に極性を逆方向
    にして並列に接続した第2の複数のPINダイオード
    と、前記第1の複数のPINダイオードの出力側と接地
    間に極性を逆方向にして並列に接続した第3の複数のP
    INダイオードとを配設し、前記第2の複数のPINダ
    イオードの入力側に第1のバイアス電流を前記第2及び
    第3の複数のPINダイオードに供給する電圧制御回路
    を接続し、出力側に前記第3の複数のPINダイオード
    の入力側を接続し、前記第3の複数のPINダイオード
    の出力側を抵抗を介して接地に接続して第1のバイアス
    回路とし、前記第1の複数のPINダイオードの入力側
    に第2のバイアス電流を前記第1の複数のPINダイオ
    ードに供給する定電圧回路を接続し、出力側を前記抵抗
    を介して接地に接続して第2のバイアス回路とし、前記
    第1のバイアス回路と第2のバイアス回路以外に前記バ
    イアス電流が流れないように直流阻止用のコンデンサを
    要所に配設したことを特徴とするπ型ダイオード可変減
    衰器。
  4. 【請求項4】 前記第1のバイアス回路において、電圧
    制御回路に替えて電流制御回路とし、第1のバイアス電
    流を前記電流制御回路により供給することを特徴とする
    請求項2に記載のπ型ダイオード可変減衰器。
  5. 【請求項5】 前記第1のバイアス回路において、電圧
    制御回路に替えて電流制御回路とし、第1のバイアス電
    流を前記電流制御回路により供給することを特徴とする
    請求項3に記載のπ型ダイオード可変減衰器。
  6. 【請求項6】 前記第2のバイアス回路において、定電
    圧回路に替えて電圧制御回路とし、前記第1のバイアス
    回路と第2のバイアス回路を接地させる共有の抵抗を前
    記第1のバイアス回路と第2のバイアス回路に各々独立
    して配置し、各々の抵抗のバイアス電流の流入側であっ
    て前記高周波伝送路間でコンデンサを介して接続したこ
    とを特徴とする請求項2に記載のπ型ダイオード可変減
    衰器。
  7. 【請求項7】 前記第1のバイアス回路と第2のバイア
    ス回路の各々の電圧制御回路に替えて電流制御回路とし
    たことを特徴とする請求項6に記載のπ型ダイオード可
    変減衰器。
  8. 【請求項8】 前記第1の複数のPINダイオード、第
    2の複数のPINダイオード及び第3の複数のPINダ
    イオードを各々パッケージにしたことを特徴とする請求
    項1に記載のπ型ダイオード可変減衰器。
JP12394094A 1994-06-06 1994-06-06 π型ダイオード可変減衰器 Pending JPH07336177A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0817375A3 (en) * 1996-07-01 1999-07-14 Sharp Kabushiki Kaisha Automatic gain control circuit using pin diode and bidirectional CATV receiver including such circuit

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0817375A3 (en) * 1996-07-01 1999-07-14 Sharp Kabushiki Kaisha Automatic gain control circuit using pin diode and bidirectional CATV receiver including such circuit
US6028647A (en) * 1996-07-01 2000-02-22 Sharp Kabushiki Kaisha Automatic gain control circuit using PIN diode capable of improving noise figure while improving frequency band characteristic and bidirectional CATV receiver including such circuit

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