JPH07335921A - 光起電力素子の集電電極作製方法 - Google Patents

光起電力素子の集電電極作製方法

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JPH07335921A
JPH07335921A JP6125376A JP12537694A JPH07335921A JP H07335921 A JPH07335921 A JP H07335921A JP 6125376 A JP6125376 A JP 6125376A JP 12537694 A JP12537694 A JP 12537694A JP H07335921 A JPH07335921 A JP H07335921A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、製造安定性が高く、特性に優れた
光起電力素子の集電電極作製方法を提供することを目的
とする。 【構成】 少なくとも1層の導電性接着剤で被覆された
金属線体からなる集電電極を、光起電力素子に配設する
方法であって、前記集電電極を光起電力素子上に設置
し、前記集電電極に圧力を印加すると同時に、前記集電
電極が設置される面と反対側の面から光起電力素子を加
熱することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光起電力素子の集電電
極の作製方法に係わり、より詳しくは、特性が良好で信
頼性の高い太陽電池用の集電電極作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光起電力素子の1つの応用として、太陽
電池は火力発電、水力発電などの既存発電方法の種々の
問題を解決する代替エネルギー源として注目されてい
る。とりわけ、アモルファスシリコン太陽電池は結晶系
の太陽電池に比較して低コストで、大面積の太陽電池が
製造できるため、精力的に研究・開発が行われている。
【0003】このアモルファスシリコン太陽電池を実用
化するに当たり重要な技術課題は、光電変換効率を向上
させることである。変換効率の向上のために各種の検討
がされているが、とりわけ、太陽光の有効利用が重要な
技術課題である。
【0004】ところで、アモルファスシリコン太陽電池
の作製方法としては、ガラス等の透光性の基板上に受光
面電極、半導体層、裏面電極の順番に積層する方法やス
テンレスのような非透光性の基板上に半導体層、受光面
電極の順で積層する方法がある。前記受光面電極は透明
導電性酸化物によって形成され、この上に電流を集める
ための比較的細い金属からなる集電電極、更に前記集電
電極によって集められた電流を集めるためのバスバーと
呼ばれる比較的太い金属からなる電極が形成される。電
極材料としては、銀(比抵抗1.62×10-6Ωcm)
や銅(比抵抗1.72×10-6Ωcm)のように比抵抗
の低い材料が好適に用いられる。
【0005】これらの電極を形成には、例えば蒸着法、
メッキ法、スクリーン印刷法等が用いられる。しかしな
がら蒸着法では堆積速度が遅いこと、真空プロセスを用
いるためスループットが低いこと、また、線状のパター
ンを形成するためにはマスキングが必要であり、またマ
スク部分に堆積した金属は無駄になる等の問題点があ
る。一方、スクリーン印刷等では低抵抗な電極が得られ
ず、また、例えば銀の導電性ペーストは比抵抗の最も低
いものでも4.0×10-5Ωcmであり、純粋なバルク
の銀よりも1桁抵抗が高くなる。従ってグリッド電極の
面積を変えずに抵抗を下げるためには電極の厚みを厚く
することが必要であるが、実用的に可能な厚みは10μ
m〜20μmである。このような厚みでは必然的にグリ
ッド幅が200μm程度以上となりアスペクト比(縦横
の比)が1:10のように小さくなり、シャドーロスが
大きくなってしまう。
【0006】これに対し、米国特許4,260,429
号公報に開示されるように、金属ワイヤに導電性粒子を
含むポリマーで被覆した電極が提案されている。この発
明は導電性の良い銅等の金属ワイヤを用いるため長い集
電電極を形成した場合でも電気抵抗ロスが少なく、また
アスペクト比が1:1とできるためシャドーロスも小さ
くできる。また、この発明では、ワイヤーの固定には導
電性接着剤を用いて簡便な方法で接着できることが特徴
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した被覆ワイヤー
を接着する方法においては、熱や圧力により接着する方
法が示されているが、具体的な装置や手法は示されてお
らず、通常の手法で加熱圧着すると被覆された固状ポリ
マーが広がってシャドーロスが大きくなったり、特に大
面積の光起電力素子の場合では、被覆ワイヤーにかかる
圧力にばらつきが生じ、接着されない箇所が生じてシリ
ーズ抵抗が大きくなるという問題があることが分かっ
た。
【0008】本発明の目的は、これらの課題を克服し、
製造安定性が良く、特性に優れた光起電力素子の集電電
極作製方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明の光起電力素子の集電電極作製方法は、少
なくとも1層の導電性接着剤で被覆された金属線体から
なる集電電極を光起電力素子に配設する方法であって、
前記集電電極を光起電力素子上に設置し、前記集電電極
に圧力を印加すると同時に、前記集電電極が設置される
面と反対側の面から光起電力素子を加熱することを特徴
とする。
【0010】また、前記加熱する温度は、前記導電性接
着剤の軟化温度から150℃高い温度の範囲とすること
が好ましく、さらに、前記印加する圧力を1kg/cm
2以上10kg/cm2以下とするのが好ましい。
【0011】
【作用】本発明者の実験により、上述した問題の原因
は、被覆ワイヤーにかける熱のかけ方、被覆ワイヤーに
かける圧力のかけ方が原因であることが明らかになっ
た。
【0012】この問題を解決するために本発明者らは鋭
意検討した結果、金属線体に導電性接着剤をコートし乾
燥状態にしておき、これを光起電力素子の光入射面上に
配置し、光入射面と反対側から加熱して導電性接着剤を
軟化させると同時に軟質の樹脂を用いて圧力を印加する
ことにより、光起電力素子の光入射面上に被覆ワイヤー
を固定する方法を発明した。
【0013】本発明の方法により、金属線体に被覆され
た導電性接着剤の必要部分だけが特に軟化するので、導
電性接着剤が余分に広がる事が無く、また軟質の樹脂に
より圧力をかける事で被覆ワイヤーに均一に圧力がかか
り、均一に接着することができる。特に、導電性接着剤
の加熱温度は導電性接着剤の軟化温度から150℃高い
温度の範囲とするのが好ましく、この温度範囲で接着剤
の広がりは一層抑えられ、シャドウロスの小さな高特性
の光起電力素子が得られる。また、印加圧力は1〜10
kg/cm2が好ましく、この範囲で、導電性接着剤の
広がりが抑えられるとともに、接着強度の大きな接着を
安定して均一に行うことができる。
【0014】本発明において、金属線体の材質としては
銅、銀、金等の導電性の良好な材質が好適に用いられ
る。金属線体の断面形状は円形であっても矩形であって
も良く所望に応じて適宜選択される。具体的には例えば
JISC3202に示されるエナメル線用の25μmか
ら1mmまでの銅線が好適に用いられる。このような金
属線体は公知の伸線機によって所望の直径に成型して作
られる。伸線機を通過した金属線体は硬質であるが、伸
び易さや曲げ易さの所望の特性に応じてアニールし軟質
にして用いても良い。また好適な線径としては太陽電池
の表面抵抗シャドーロスと抵抗ロスとの和が最小となる
ように選らばれるが、具体的には25μmから200μ
m程度が好適に用いられる。細い径の線体を用いた場合
にはピッチを狭くし、太い径の線体を用いた場合にはピ
ッチを広くするという最適化を行うことで最高の効率が
得られる。
【0015】導電性接着剤のコート方法としては通常の
エナメル線のコート方法が好適に用いることができる
が、具体的には、前記導電性接着剤を適当な粘度となる
ように溶剤で希釈し、前記金属線体にロールコーターな
どを用いてコートし、所望の厚みを形成するためのダイ
スを通過させてその後赤外線加熱等で乾燥、硬化させ
る。金属ワイヤの搬送方向は、縦方向でも横方向でも良
い。複数の導電性接着剤のコートを行うには、1層ごと
にコート後にボビンに巻き取っても良いが、場合によっ
ては連続して複数の層をコートして最後にボビンに巻き
取っても良い。導電性接着剤を被覆した前記金属線体は
ボビンに巻き取った状態で保存し、太陽電池のグリッド
を形成する際に適宜巻き出して用いる。
【0016】前記電極を用いるのに好適な太陽電池構成
としては、発電に寄与する半導体層と該半導体層の光入
射側に設けた透明導電層と該透明導電層上に本発明の前
記電極からなる第1の電極と前記半導体層の光入射側と
反対の面に設けた第2の電極からなる構成が好ましい。
前記半導体層としてはpn接合、pin接合、ショット
キー接合等の半導体接合を有する構造を持つことが必要
であり、材料としては結晶シリコン、多結晶シリコン、
アモルファスシリコン等のIV族の半導体やCdS、Cd
TeなどのII-VI族の半導体やGaAsなどのIII-V族の
半導体が好適に用いられる。
【0017】本発明の電極からなる第1の電極は前記半
導体層の光入射面側に配置されるが、配置方法としては
適当な間隔で平行に配置するのが良い。本発明の電極は
とりわけ大面積の太陽電池を形成する場合に適しており
例えば、30cm角の太陽電池を作製する場合には、半
導体層上に30cmの長さの本発明の電極を平行に所定
の間隔で設置すれば良い。
【0018】本発明の集電電極の作製方法を実施するの
に好適な装置の例を図1〜3に示す。
【0019】図1は真空を用いた加熱装置の模式的断面
図である。図1において、101は加熱板、102はヒ
ーター、103は光起電力素子、104は樹脂フィル
ム、105は樹脂シート、106は上部チャンバー、1
07は下部チャンバー、108および109は排気孔を
示す。図1の装置では、加熱板101で光起電力素子1
01を加熱すると同時に樹脂シート105により加圧さ
れることで接着を行う。
【0020】加熱板101は光起電力素子を加熱するた
めのものである。大面積の光起電力素子を加熱する場合
には表面温度にばらつきが生じないように制御する。光
起電力素子103は集電電極が配置される側と反対側の
面を下にして加熱板101に設置される。樹脂フィルム
104は、集電電極の導電性接着剤が樹脂シート105
に付着するのを防ぐためと、樹脂シート105が加熱さ
れた際に出る油等が光起電力素子に付着するのを防ぐた
めのもので所望に応じて用いられる。材料としては、例
えば、PFA、ETFE樹脂等の100μm程度の厚み
の公知の高分子フィルムが好適に用いられる。
【0021】樹脂シート105は真空を保持するためと
圧力を均一にかけるためのもので熱に強く、耐久性のあ
る物を使用する。材料としては、具体的にはシリコンゴ
ム、フッ素ゴム、ネオプレンゴムなどの弾性のある材料
が好適に用いられる。前記シートの厚みと弾性は所望に
応じて設計されるものであるが、厚みについては1から
5mm程度が好適である。1mmより薄すぎると圧縮ひ
ずみが小さすぎ均一に被覆ワイヤーに圧力をかけること
ができない。逆に5mmより厚すぎると圧縮ひずみが大
きすぎて被覆ワイヤーに十分な圧力がかからず接着が困
難となる。排気孔108、109には不図示の真空ポン
プが接続されていて上部チャンバー106と前記下部チ
ャンバー107の内部を真空にする。所望に応じて下部
チャンバー107のみを真空として、上部チャンバー1
06を大気圧としても良い。
【0022】図2は真空を用いない加熱装置の例である
が図において、206は加圧板である。加圧板206は
光起電力素子203に均一な圧力をかけるためのもので
あり特に温度調節を必要としないが所望に応じて冷却手
段を設けても良い。
【0023】図3は長尺の光起電力素子を処理するのに
適した加熱装置である。図において304はローラーで
ある。ロール304には、図2における樹脂フィルム2
04や樹脂シート205と同様のものを所望に応じて巻
いても良い。このようにすると部分的にプレスする事が
でき、大面積でも圧力にばらつきが生じることなくプレ
スできる。印加圧力としては、1〜10kg/cm2
良い。これより小さいと、熱により軟化した導電性接着
剤があまり押しつぶされず、光起電力素子との接着面積
が小さくなりシリーズ抵抗が大きくなってしまう。ま
た、圧力が大きすぎると逆に熱により軟化した導電性接
着剤が押しつぶされて大きく広がり、シャドーロスが大
きくなってしまう。
【0024】これらの集電電極製造方法は、電極形成面
の熱により被覆ワイヤーの導電性接着剤を軟化させる事
を特徴とするが、電極形成面の熱により被覆ワイヤーの
導電性接着剤を軟化させれば電極形成面が上向きでも、
下向きでも良い。
【0025】本発明の太陽電池の第2の電極は半導体層
の裏面側に設けられるものであり、スクリーン印刷、蒸
着等の方法で金属を形成する。金属の種類は半導体と良
好なオーミック性が得られるものを適宜選択して用い
る。前記半導体層がアモルファスシリコンのように薄膜
である場合には支持基板が必要となり、絶縁性あるいは
導電性基板が用いられる。図6は、このような太陽電池
の一実施態様例を示す模式的断面図である。図におい
て、601は支持基板、602は、裏面側の電極、60
3、604、605はそれぞれ半導体層、606はグリ
ッド、607は透明電極を表す。
【0026】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明の導電性接着剤
のコートされた金属線体の電極形成面上への熱圧着方法
を説明するが、本発明はこれらの実施例により限定され
るものではない。
【0027】(実施例1)まず、金属線体へコートする
熱硬化性の導電性接着剤を作製した。
【0028】導電性顔料としてカーボン・ブラックを3
5重量部、バインダーとしてウレタン樹脂59重量部、
硬化剤としてイソシアネート9.5重量部、溶剤として
ブチルエーテルアセテートを12重量部、メチルエチル
ケトンを8重量部をペイントシェーカーで分散し、導電
性接着剤とした。この導電性接着剤の乾燥後の軟化温度
は110℃であった。
【0029】自作のワイヤーコート装置を用いて、直径
100μmの銅ワイヤーを該導電性接着剤中を通して該
導電性接着剤を付着させ、赤外線で120℃に加熱し、
導電性接着剤を乾燥した。
【0030】次に、図4に示すように、有効面積が30
cm×35cmの光起電力素子401の集電電極形成位
置に被覆ワイヤー402を乗せ、それぞれ両端にテンシ
ョンをかけた状態で、エッチングライン403より外側
で両端を瞬間接着剤または、紫外線硬化接着剤404に
より固定した。次に、集電電極形成面を上にして図1の
真空ホットプレス機の加熱板101の上に乗せ、排気孔
108より上部チャンバー106を、排気孔109より
下部チャンバー107を真空排気した。その後、上部チ
ャンバー106に空気孔110より空気を入れ、集電電
極を大気圧でプレスし、加熱板により電極形成面上温度
を200℃にし30秒プレスを行った。次にJISC8
913結晶系太陽電池セル出力測定方法に基づきAM
1.5グローバルの太陽光スペクトルで100mW/c
2の光量の疑似太陽光源(以下シミュレータと呼ぶ)
を用いて試料の太陽電池特性を測定した。その結果を表
1に示す。
【0031】(比較例1)被覆ワイヤーの乗った光起電
力素子の電極形成面を下にして図1の真空ホットプレス
機の加熱板106に乗せる以外は、実施例1と同じにし
電極を形成し、実施例1と同様の評価を行い、その結果
を表1に併記した。
【0032】また、実施例1及び比較例1において、電
極形成後の電極部の断面を光学顕微鏡で観察した。その
結果を模式図で図5に示す。なお、図5において、50
1は導電性接着剤、502は金属線体、503は光起電
力素子を示す。
【0033】表1及び図5から明らかなように、比較例
1に比べ、実施例1はシャドーロス及びシリーズ抵抗が
小さく、変換効率として約25%高い値を示した。この
理由は、図1に示すように、比較例1の方法では、加熱
板101にあたっている側の導電性接着剤が電極形成面
側にある導電性接着剤よりも軟化しつぶされ、また、電
極形成面にうまく導電性接着剤が着かなかったためと考
えられる。
【0034】
【表1】 (実施例2)被覆ワイヤー及び光起電力素子は実施例1
と同様の物を使用し、図2のホットプレス機を用いて集
電電極を形成した。
【0035】まず、光起電力素子上に該被覆ワイヤーを
乗せ、テンションをかけた状態で、集電電極形成面を上
にし、図2のホットプレス機の加熱板201の上に乗
せ、上方より1kg/cm2の圧力でプレスし、加熱板
により電極形成面上温度を250℃にし30秒プレスを
行い、その後、両端の該被覆ワイヤーを切断し、実施例
1と同様の評価を行った結果を表2に示す。
【0036】また、図2のホットプレス機において、2
05のシリコンゴムを無くす以外は、上記方法と同様に
して作製した光起電力素子についても同様の評価を行
た。その結果を表2に併記した。
【0037】
【表2】 表2から明らかなように、シリコンゴムを用いた場合、
集電電極に均一に圧力がかかり、導電性接着剤が電極形
成面上に均一に接着され、シリーズ抵抗はより小さい値
となった。この結果として、変換効率は約10%高い値
となっていると考えられる。
【0038】以上のように、シリコンゴム等の弾性を有
する樹脂を用いて加圧することにより、より均一な接着
を行うことが可能となる。
【0039】(実施例3)図3のホットプレス機を用い
て、実施例1、2の光起電力素子の2倍の面積(30c
mを60cmにする)を有する大型光起電力素子上に集
電電極を形成した。なお、被覆ワイヤー及び光起電力素
子は実施例1と同様のものを用いた。
【0040】光起電力素子上に被覆ワイヤーを乗せ、テ
ンションをかけた状態で、集電電極形成面を上にして、
図3に示すホットプレス機の加熱板301上に乗せ、加
熱板により集電電極形成面上温度を250℃にし、ロー
ラーを転がしながら上方から10kg/cm2の圧力を
かけてプレスを行った。
【0041】得られた光起電力素子について、実施例1
と同様な評価を行った。この結果を表3に示す。
【0042】また、比較のため、図1の装置を用いて実
施例1と同様にして大型光起電力素子上に集電電極を形
成した。
【0043】大型光起電力素子上に被覆ワイヤーを乗
せ、テンションをかけた状態で、集電電極形成面を上に
し、図1のホットプレス機の加熱板101の上に乗せ、
上方より1kg/cm2の圧力でプレスし、加熱板によ
り電極形成面上温度を250℃にし30秒プレスを行っ
た。その後、両端の該被覆ワイヤーを切断し、実施例1
と同様の評価を行った。この結果も表3に示す。
【0044】表3が示すように、大型光起電力素子の場
合には、ローラーを用いることにより、一層良好なシリ
ーズ抵抗、変換効率が得られることが分かる。
【0045】これは、ローラーを用いて加圧すると、大
面積の場合でも全体にわたり均一に圧力がかかり、導電
性接着剤を電極形成面上に均一に接着できるためと考え
られる。
【0046】
【表3】
【0047】
【発明の効果】本発明により、即ち、集電電極を光起電
力素子上に設置し、前記集電電極に圧力を印加すると同
時に、前記集電電極が設置される面と反対側の面から光
起電力素子を加熱する光起電力素子の集電電極作製方法
を用いる事により、集電電極の幅を小さくできシャドー
ロスを減少できる。また、金属線体に均一に圧力がかか
るため、接着されない箇所がなくなりシリーズ抵抗が小
さくなる結果、高い変換効率が得られる。
【0048】また、前記加熱温度が前記導電性接着剤の
軟化温度から150℃高い温度の範囲とすることによ
り、及び/または前記印加圧力を1kg/cm2以上1
0kg/cm2以下とすることでさらに良好な特性が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電極形成方法を行うに好適な装置を示
す模式図である。
【図2】本発明の電極形成方法を行うに好適な装置の他
の例を示す模式図である。
【図3】本発明の電極形成方法を行うに好適な装置の他
の例を示す模式図である。
【図4】本発明の電極形成方法を説明する模式図であ
る。
【図5】本発明の電極形成方法により形成された光起電
力素子の集電電極の模式的断面図である。
【図6】本発明の電極形成方法により形成された光起電
力素子の模式的断面図である。
【符号の説明】
101、201、301 加熱板、 102、202、302 ヒーター、 103、203、303、503 光起電力素子、 104、204 樹脂性フィルム、 105、205 加圧用樹脂性シート、 106 上部チャンバー、 107 下部チャンバー、 108、109 排気孔、 110、111 吸気孔、 304 ローラー、 401、601 基板、 402 金属ワイヤ、 403 エッチライン、 404 接着剤、 501 導電性接着剤、 502 金属ワイヤ、 602 裏面電極、 603 N層、 604 I層、 605 P層、 606 グリッド、 607 透明導電膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一ノ瀬 博文 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1層の導電性接着剤で被覆さ
    れた金属線体からなる集電電極を光起電力素子に配設す
    る方法であって、前記集電電極を光起電力素子上に設置
    し、前記集電電極に圧力を印加すると同時に、前記集電
    電極が設置される面と反対側の面から光起電力素子を加
    熱することを特徴とする光起電力素子の集電電極作製方
    法。
  2. 【請求項2】 前記加熱する温度は、前記導電性接着剤
    の軟化温度から150℃高い温度の範囲とすることを特
    徴とする請求項1記載の光起電力素子の集電電極作製方
    法。
  3. 【請求項3】 前記印加する圧力は、1kg/cm2
    上10kg/cm2以下であることを特徴とする請求項
    1または2に記載の光起電力素子の集電電極作製方法。
JP6125376A 1994-05-19 1994-06-07 光起電力素子の集電電極作製方法 Expired - Lifetime JP2750085B2 (ja)

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