JPH07335835A - パルス回路及びアナログ回路混載の半導体集積回路装置 - Google Patents

パルス回路及びアナログ回路混載の半導体集積回路装置

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JPH07335835A
JPH07335835A JP12650794A JP12650794A JPH07335835A JP H07335835 A JPH07335835 A JP H07335835A JP 12650794 A JP12650794 A JP 12650794A JP 12650794 A JP12650794 A JP 12650794A JP H07335835 A JPH07335835 A JP H07335835A
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JP
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circuit
substrate
pulse
region
semiconductor integrated
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JP12650794A
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Inventor
Tomohisa Yamamoto
智久 山本
Junji Hayakawa
順二 早川
Hiroyuki Ban
伴  博行
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】パルス回路のスイッチングによる基板電位の変
動によりアナログ回路のSN比の劣化や誤動作の発生を
抑止可能なパルス回路及びアナログ回路混載集積回路を
提供する。 【構成】同一チップに混載されたパルス回路2及びアナ
ログ回路3の両接地ライン(低位電源線)20、30
が、互いに異なる接地電極用パッド13a,13bから
互いに独立して延設されるとともに、それぞれ基板10
にコンタクトされてるので、パルス回路2側の第1の接
地ライン20に大電流が流れて、接地ライン20の電位
が上昇してもアナログ回路側の第2の接地ライン30の
電位上昇を抑圧することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アナログ回路の接地電
位変動を抑止可能なパルス回路及びアナログ回路混載の
半導体集積回路装置に関する。本発明の装置は、例え
ば、車両の車速信号をデジタル処理してパルス信号を出
力するパルス回路領域と、上記車速信号をアナログ処理
してアナログ信号を出力するアナログ回路領域とを有す
る半導体集積回路装置に適用され得る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば負荷をスイッチング制御す
る出力トランジスタ回路などのパルス回路とアナログ回
路とを混載したパルス回路及びアナログ回路混載の半導
体集積回路装置が知られている。この種の半導体集積回
路装置では、各回路の接地電位と基板電位とは等しくす
るのが簡単であり、この場合には、各回路の接地ライン
(低位電源線)を適宜、基板にコンタクトさせることに
より、基板に接地電位を付与するのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のパルス回路及びアナログ回路混載の半導体集積
回路装置では、例えばパルス回路の出力回路部の出力ト
ランジスタが多数同時にオンすると、接地電極用パッド
から接地ライン(低位電源線)に大電流が通電され、そ
の結果、接地ライン(低位電源線)の末端では接地ライ
ンの抵抗×電流に等しい電圧降下分だけ、接地ライン
(低位電源線)の電位が上昇し、それに伴い、接地ライ
ン(低位電源線)の末端(接地電極用パッドから遠い部
分)に接続される基板電位は上昇し、更に、上記出力ト
ランジスタのスイッチングに伴って電位変動するという
不具合が生じた。
【0004】通常のパルス回路(二値回路)では、入力
信号電圧を二値化して出力するためのしきい値電圧が通
常、入力信号電圧の振幅の中間レベルに設定されるの
で、マージンが大きく、多少の基板電位の変動は許容で
き、また、入力信号電圧とともにしきい値電圧も連動し
てシフトすることも多く、上記した基板電位の変動はそ
れほど問題とはならない。
【0005】しかしながら、同一チップ上に、例えば微
小信号電圧振幅を増幅したり、精密なアナログ処理を行
うアナログ回路が混載される場合、このような基板電位
の変動はアナログ回路の出力信号のSN比の大幅な低下
や誤動作を招くという可能性を生じてしまう。本発明は
上記問題点に鑑みなされたものであり、パルス回路のス
イッチングによる基板電位の変動によりアナログ回路の
SN比の劣化や誤動作の発生を抑止可能なパルス回路及
びアナログ回路混載集積回路を提供することを、その目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成のパ
ルス回路及びアナログ回路混載の半導体集積回路装置
は、一導電型の基板の表面部に複数、形成される反対導
電型の島状領域を含むパルス回路領域と、前記基板の表
面部に複数、形成される反対導電型の島状領域を含むア
ナログ回路領域とを備え、前記両領域は互いに離れて配
置されるパルス回路及びアナログ回路混載の半導体集積
回路装置において、前記パルス回路領域の周辺部に延設
されて前記パルス回路領域の低位電源線を成すとともに
前記基板にコンタクトされて前記基板に電位を付与する
第1の接地配線と、前記アナログ回路領域の周辺部に延
設されて前記アナログ回路領域の低位電源線を成すとと
もに前記基板にコンタクトされて前記基板に電位を付与
する第2の接地配線とを備え、前記両接地配線は、等電
位が印加される一対の接地電極用パッドに個別に接続さ
れることを特徴としている。
【0007】本発明の第2の構成は、上記第1の構成に
おいて更に、前記パルス回路領域の出力トランジスタ
が、リアクタンス負荷を駆動するものであることを特徴
としている。本発明の第3の構成は、上記第1の構成に
おいて更に、前記両領域の境界部に沿って前記基板の表
面部に配設されるとともに前記基板に対して逆バイアス
される反対導電型の線状領域からなる少数キャリヤ吸収
領域を備え、前記両接地配線が、前記線状領域を挟んで
配設されることを特徴としている。
【0008】本発明の第4の構成は、上記第3の構成に
おいて更に、前記線状領域が、前記両回路領域の少なく
とも一方を囲包することを特徴としている。本発明の第
5の構成は、上記第4の構成において更に、前記線状領
域は、前記両回路領域の両方を個別に囲包することを特
徴としている。本発明の第6の構成は、上記第3〜第5
の構成において更に、前記アナログ回路の信号入力回路
部を更に囲包する第2の線状領域を有することを特徴と
してい本発明の第7の構成は、上記第3〜第6の構成に
おいて更に、前記パルス回路の信号出力回路部を更に囲
包する第3の線状領域を有することを特徴としている。
【0009】
【作用及び発明の効果】第1発明の装置では、同一チッ
プに混載されたパルス回路及びアナログ回路の両接地ラ
イン(低位電源線)が、互いに異なる接地電極用パッド
から互いに独立して延設されるとともに、それぞれ基板
にコンタクトされているので、以下の作用効果を奏す
る。
【0010】まず、パルス回路、特にその出力回路部を
構成する出力トランジスタが多数同時にオンしたりする
と、高位電源線から負荷及び上記出力トランジスタを通
じてパルス回路側の第1の接地ライン(低位電源線)に
大電流が流れて、接地ライン(低位電源線)の電位、特
にその接地電極用パッドから離れた部位の電位が上昇
し、それに伴い、第1の接地ライン(低位電源線)直下
の基板電位が上昇するが、アナログ回路側の第2の接地
ライン(低位電源線)はこの第1の接地ライン(低位電
源線)とは別個に配設されているので、第2の接地ライ
ン(低位電源線)の電位が第1の接地ライン(低位電源
線)の電位上昇の影響を受けて上昇することは小さい。
【0011】すなわち、第1の接地ライン(低位電源
線)の電位上昇は抵抗が大きい基板を通じて第2の接地
ライン(低位電源線)に影響するのが主であり、第2の
接地ライン(低位電源線)の配線抵抗(配線インピーダ
ンス)は両接地ライン(低位電源線)間の基板チャンネ
ルの介在抵抗に比較して格段に小さいので、第1の接地
ライン(低位電源線)の電位上昇や電位変動の影響が第
2の接地ライン(低位電源線)に影響を与える効果は大
幅に小さくなる。
【0012】なお、第2の接地ライン(低位電源線)に
流れる電流はアナログ回路の消費電流のみであり変動は
小さいので、第2の接地ライン(低位電源線)の電位変
動は小さく、その影響はほとんど無視することができ
る。したがって、本構成によれば、パルス回路のスイッ
チングによる基板電位の変動や上昇によりアナログ回路
のSN比の劣化や誤動作の発生を抑止することができ、
しかも、パルス回路とアナログ回路とを同一チップに集
積できるので、チップ数の削減とともに、両回路間の相
互配線の簡略化も図ることができる。
【0013】本発明の第2の構成によれば、上記第1の
構成において更に、パルス回路領域の出力トランジスタ
が、リアクタンス負荷をスイッチング駆動し、そのため
にスイッチングの度にリアクタンス負荷に蓄積された磁
気エネルギの放出により一層基板電位の変動が増大する
が、本第1の構成の採用により上述したように第2の接
地ライン(低位電源線)の変動は良好に抑止される。
【0014】本発明の第3の構成によれば、一導電型の
基板表面部に形成されて逆バイアスされる反対導電型の
線状領域が両接地配線(接地ライン(低位電源線))の
間に延設されるので、両接地ラインにそれぞれ個別に接
続される基板の両接続部位間の抵抗が増大し、その分、
第1の接地ライン(低位電源線)の電位上昇、電位変動
の影響による第2の接地ライン(低位電源線)の電位変
動、電位上昇が低減される。
【0015】すなわち、線状領域は基板に対して逆バイ
アスされるので、線状領域と基板との間の接合空乏層が
線状領域の周囲に大きく張り出すこととなり、両接地ラ
イン(低位電源線)間における基板内の電流経路は、大
きく線状領域を迂回することになり、その分、両接地ラ
イン(低位電源線)間の基板抵抗が増大し、それによ
り、第1接地ライン(低位電源線)に対する第2接地ラ
イン(低位電源線)の電位追従が抑制される。
【0016】更に、この線状領域は、パルス回路の反対
導電型領域がノイズ電圧などにより基板に対して順バイ
アスしたりして一導電型の基板に少数キャリヤを注入す
る場合でもそれを吸収、補集することにより、少数キャ
リヤがアナログ回路の反対導電型に注入されて、アナロ
グ回路のSN比を低下させたり、誤動作させたりすると
いう問題も同時に抑止することができる。
【0017】本発明の第4又は第5の構成によれば、上
記第3又は第4の構成において更に、線状領域が、両回
路領域の一方又は両方を囲包するので、上記少数キャリ
ヤが第2の接地ライン(低位電源線)に注入されるのを
一層抑止することができる。本発明の第6又は第7の構
成によれば、上記第3〜第5の構成において更に、アナ
ログ回路の信号入力回路部又はパルス回路の信号出力回
路部を更に囲包する第2又は第3の線状領域を更に有す
るので、アナログ回路のSN比の低下及び誤動作の発生
を一層抑止することができる。
【0018】
【実施例】
(実施例1)本発明のパルス回路及びアナログ回路混載
の半導体集積回路装置の一実施例をチップ平面図である
図1を参照して説明する。1は、接合分離型のパルス回
路及びアナログ回路混載集積回路であって、P型シリコ
ンからなる基板10の表面部の左半分はバイポーラデジ
タル集積回路部(以下、単にパルス回路ともいう)2が
形成されるパルス回路領域11となっており、基板10
の表面部の右半分はバイポーラアナログ集積回路部(以
下、単にアナログ回路ともいう)3が形成されるアナロ
グ回路領域12となっている。
【0019】13は、ワイヤボンディング用のアルミ電
極パッドであり、それぞれ不図示の金線により各リード
に接続されている。パッド13の一つをなす13aは、
パルス回路領域11用の接地電極用パッドをなし、パル
ス回路領域11用の接地ライン(低位電源線、本発明で
いう第1の接地配線)20に接続されている。同様に、
パッド13の一つをなす13bは、アナログ回路領域1
2用の接地電極用パッドをなし、アナログ回路領域12
用の接地ライン(低位電源線、本発明でいう第1の接地
配線)30に接続されている。
【0020】パルス回路領域11に形成されるパルス回
路2は、外部の車速センサ(図示せず)から入力される
車速信号を所定の大きさの二値波形に成形する波形成形
回路11aと、波形成形回路11aから出力されるパル
ス信号を分周する分周回路11bと、波形成形回路11
aから出力される分周パルス信号を増幅する積算計駆動
回路(本発明でいう出力回路部)11cとからなる。出
力回路部11cは、エミッタが接地ライン(低位電源
線)20に接続される4個の出力トランジスタ(3個を
図示)T1〜T4を有し、各出力トランジスタT1〜T
4のコレクタは図2に示すように、上記積算計4の4個
の駆動コイル41〜44を個別に駆動する構成となって
いる。
【0021】一方、アナログ回路領域12に形成される
アナログ回路3は、波形成形回路11aから出力される
パルス信号の周波数に応じた信号電圧を出力する周波数
電圧変換回路(f−V変換)回路12aと、f−V変換
回路12aから出力される信号電圧に応じた振幅を有す
る疑似サイン波形電圧及び疑似コサイン波形電圧を出力
する疑似サイン、疑似コサイン波形電圧発生回路12b
と、この疑似サイン、疑似コサイン波形電圧をアナログ
電力増幅して交差コイル型速度メータの両駆動コイル
(図示せず)に個別に出力する交差コイル駆動回路12
cとからなる。
【0022】したがって、接地ライン20は回路11a
〜11cの低位電源線を構成し、接地ライン30は回路
12a〜12cの低位電源線を構成している。また、接
地ライン20、30は、図3に示すように基板10上の
絶縁膜(図示せず)のコンタクト開口(図示せず)を通
じてP型基板10に個別にコンタクトされている。ま
た、基板10の表面部には、図1〜図3に示すように、
パルス回路2とアナログ回路3との境界部に位置して、
両回路2、3を分断するように、少数キャリヤ吸収領域
からなる線状領域5が延設されている。この線状領域5
は、N+ 埋め込み領域51とN- エピ領域52とN+
面領域53とからなり、通常の接合分離形式のバイポー
ラトランジスタの製造工程により形成されている。この
線状領域5には高位電源線(図示せず)から電源電圧V
ddを印加されており、これにより線状領域5の周囲に
は図3に示すように分厚く空乏領域59が形成されてい
る。
【0023】以下、この装置の動作及び作用効果を説明
する。例えば、パルス回路2の出力回路部11cの出力
トランジスタT4などがオンすると、大きなコイル駆動
電流が接地ライン20に流れ、その結果、接地電極用パ
ッド13aと反対側に位置する接地ライン20の末端部
20aの電位は接地ライン20の抵抗電圧降下により数
百mV程度上昇し、それに応じて接地ライン20の末端
部20aの近傍の基板10の電位も上昇することにな
る。
【0024】しかし、本実施例では、パルス回路2の接
地ライン20とアナログ回路3の接地ライン30とは分
離して敷設されるとともに異なる接地電極用パッド13
a、13bに個別に接続されているので、上記した接地
ライン20の末端部20aに近接するアナログ回路領域
12の基板電位の上昇は極めて良好に抑止されることに
なる。すなわち、上記末端部20aに近接していてもア
ナログ回路領域12直下の基板10はアナログ回路領域
12専用の接地ライン30により電位を付与されてお
り、かつ、基板10の抵抗はアルミニウムからなる接地
ライン30より充分に高いのでアナログ回路領域12直
下の基板電位及び接地ライン30の電位の上昇、変動は
充分に抑止することができる。
【0025】更に、この実施例では、両回路2、3の境
界部に逆バイアスされた線状領域5の空乏領域59が張
り出すことになるので、両接地ライン20、30間を接
続する基板抵抗は一層高くなり、接地ライン20の電位
上昇、電位変動が接地ライン30に影響しにくくなって
いる。 (実施例2)他の実施例を図4を参照して説明する。
【0026】この実施例は、パルス回路領域11とアナ
ログ回路領域12とをそれぞれN型逆バイアス領域から
なる線状領域5で包囲するとともに、パルス回路領域1
1の出力回路部11cとアナログ回路領域12の入力回
路部(センスアンプ部)12iとを更に線状領域5と同
一断面形状のN型逆バイアス領域からなる線状領域5
1、52で包囲したものである。このようにすれば、パ
ルス回路領域11の接地ライン20の電流状態にかかわ
らず、実施例1で説明したアナログ回路領域12、特に
入力回路部(センスアンプ部)12iの接地電位及び基
板電位の上昇、変動を一層抑止することができる。
【0027】(実施例3)他の実施例を図2を参照して
説明する。この実施例は、図1において、パルス回路領
域11に敷設されたパルス回路2用の電源線(図2では
40)とは別に、アナログ回路領域12にアナログ回路
3用の電源線4bを敷設し、更に図2の電源線40を電
源電極用パッド13cに接続し、電源線4bを電源電極
用パッド13dに接続したものである。
【0028】次にこの実施例の作用効果を説明する。コ
イル41〜44のようなリアクタンス負荷をスイッチン
グ駆動するとそれらに蓄積された磁気エネルギの放出に
より、電源線40にも瞬時的に大きな電磁パルスが重畳
し、特に電源電極用パッド13cから離れた電源線40
の末端部では電源線40の電圧降下によりその電位変化
は著しくなる。
【0029】しかし、本実施例によれば、パルス回路2
及びアナログ回路3の電源線及びパッドをそれぞれ別々
に形成しているので、このリアクタンス負荷スイッチン
グによる電位変動が接地ラインや電源線を通じてアナロ
グ回路3の電源電圧に影響することが一層抑止できる。 (実施例4)他の実施例を図5及び図6を参照して説明
する。
【0030】この実施例は、図1の接地電極用パッド1
3aに隣接して、電源電極パッド13cを配設し、更に
これらパッド13a、13cに隣接して所定個数のツェ
ナーダイオードZD1〜ZDnを直列接続してなる定電
圧回路7が配設される点にある。なお、40はアルミニ
ウムからなる高位電源線であり、61、62はICパッ
ケージのリードであり、リード61は金線(図示せず)
により電源電極パッド13cに接続され、リード62も
金線(図示せず)により接地電極用パッド13aに接続
されている。
【0031】図6に、この装置の要部等価回路を示す。
図6において、リード61〜62の左側がIC外部の電
源配線を示し、右側がIC内部の電源配線を示す。Cs
はそれぞれ寄生容量であり、r1、r2は外部電源配線
及び外部接地配線100、200の抵抗、r3はリード
61、62からパッド13a,13cまでの配線抵抗、
r4は接地ライン(低位電源線)20、電源ライン40
の配線抵抗、RLはパルス回路2の抵抗とする。
【0032】本実施例においては、互いに隣接する一対
のパッド13a、13cに隣接してチップ内にツェナー
ダイオードからなる定電圧回路7を配設している。した
がって、定電圧回路7を例えばm,m点間に外付けする
場合に比べて抵抗r2、r3と寄生容量Csからなるロ
ーパスフィルタ効果により、入力サージ電圧の高周波成
分(入力サージ電圧の大部分を占める)はこのローパス
フィルタにより遮断された後、定電圧回路7に印加され
ることになり、その結果、定電圧回路7のサージ耐量が
外付けの場合に比較して大幅に向上する。また、電源電
極パッド13cと接地電極用パッド13aと定電圧回路
7とが互いに隣接して配設しているので、パッド13
a、13cと定電圧回路7とが互いに隣接して配設して
いるので、パッド13a、13cとの間の介在抵抗が小
さく、その結果、サージ電圧入力時にパッド13a、1
3c間の電位がこの介在抵抗の電圧降下により上昇する
のを抑制することができ、パッド13a、13cに接続
される両ライン20、40の間の電圧変化を良好に抑止
することができる。
【0033】更に、パルス回路2によりコイル41〜4
4をスイッチングした場合の接地ライン(低位電源線)
20と電源線40との間の電圧増加も、この定電圧回路
7により良好に抑止することができ、この電圧増加が外
部配線又は基板を回り込んでアナログ回路側の接地ライ
ン(低位電源線)30と電源線4bとの間の電圧を増大
させるのが抑止される。
【0034】図7に、この実施例のICの全体ブロック
図を示す。図7に示すように、上記各実施例では、車速
信号電圧を波形整形回路11aにより波形整形した二値
信号を用いてアナログ出力及びパルス出力を形成し、そ
れらにより積算計100及びアナログ速度メータ200
を1チップのICにより駆動するので、積算計駆動用の
パルス処理ICとアナログ速度メータ駆動用のアナログ
ICとを個別に製造するのに比べてチップ面積が倍増す
るのではなく、この波形整形回路11aの分だけチップ
面積を節約し、またこのICを搭載するプリント基板の
小型化を実現することができる。
【0035】もちろん、接地電極用パッド13bに隣接
してアナログ回路3用の電源電極パッドを設け、これら
に隣接してアナログ回路領域12側の定電圧回路7を配
設することもできる。このようにすれば、上記した作用
効果を一層向上することができる。なお、Dは逆導通用
の接合ダイオードである。なお、本明細書でいうツェナ
ーダイオードはツェナー効果を利用する定電圧ダイオー
ドの他、アバランェ降伏などを利用する定電圧ダイオー
ドを含むことは従来通りである。
【0036】(実施例5)他の実施例を図8を参照して
説明する。この実施例は、実施例1において、新たに入
力信号遅延回路7を追加し、更に、波形整形回路をなす
コンパレータ11aの出力を制御する論理ゲート90を
追加したものである。論理ゲート90としてここではア
ンド回路を採用している。入力信号遅延回路9は、外付
けの大容量のコンデンサ91と、コンパレータ92と、
定電流源93と、逆導通ダイオード94とからなる。ま
た、コンパレータ11aの−入力端には上記二値化のた
めのしきい値電圧Vref1が印加されており、コンパ
レータ92の−入力端には所定の直流電圧Vref2
(Vref1に等しくてもよい)が印加されている。
【0037】この実施例の動作を以下に説明する。車両
のイグニッションスイッチ(図示せず)をオンすると、
回路2、3の電源線40、41(図2参照)に電源電圧
Vddが印加されて電源線40、41(図2参照)の電
位が上昇し、回路2、3の各部電圧が所定の増加率で所
定の値に上昇していく。
【0038】一方、上記電源電圧Vddは電源線40及
び定電流源93を通じてコンデンサ91を充電し、コン
デンサ91の電位が上昇してコンパレータ92の−入力
端の直流電圧Vref2を超えると、コンパレータ92
の出力がハイレベルとなり、論理ゲート9は車速信号電
圧Viを分周回路11b及びf−V変換回路12aに入
力することを許可する。
【0039】このようにすれば、電源電圧Vddの立ち
上がりに比べて車速信号電圧Viがパルス回路2及びア
ナログ回路3に入力するのを遅延することができ、その
結果、電源電圧Vddの立ち上がり時に積算計100や
速度メータ200が誤表示するのを防止することができ
る。特にこの実施例では、積算計100を駆動するため
のパルス回路2と、速度メータ200を駆動するための
アナログ回路3との入力信号が共通の波形整形回路11
aから出力されるので、この波形整形回路11aの出力
信号をゲート制御するだけで積算計100及び速度メー
タ200の誤表示を一挙に防止することができ、また、
外付けコンデンサ91を含む入力信号遅延回路9も1個
でよいという効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の回路装置のチップレイアウトを示
す図である。
【図2】 実施例1の回路装置の模式ブロック回路図で
ある。
【図3】 実施例1の回路装置の要部断面図である。
【図4】 他の実施例の回路装置のチップレイアウトを
示す図である。
【図5】 他の実施例の回路装置の要部のチップレイア
ウトを示す図である。
【図6】 図5の実施例の等価回路図である。
【図7】 図5の実施例の全体ブロック回路図である。
【図8】 他の実施例の全体ブロック回路図である。
【符号の説明】
10は基板、11はパルス回路領域、12はアナログ回
路領域、2はパルス回路、3はアナログ回路、20は第
1の接地配線(パルス回路領域の接地ライン(低位電源
線))、30は第2の接地配線(アナログ回路領域の接
地ライン(低位電源線))、13a、13bは接地電極
用パッド、41〜44はコイル(リアクタンス負荷)、
5は線状領域、52は第2の線状領域、51は第3の線
状領域。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一導電型の基板の表面部に複数、形成さ
    れる反対導電型の島状領域を含むパルス回路領域と、前
    記基板の表面部に複数、形成される反対導電型の島状領
    域を含むアナログ回路領域とを備え、前記両領域は互い
    に離れて配置されるパルス回路及びアナログ回路混載の
    半導体集積回路装置において、 前記パルス回路領域の周辺部に延設されて前記パルス回
    路領域の低位電源線を成すとともに前記基板にコンタク
    トされて前記基板に電位を付与する第1の接地配線と、
    前記アナログ回路領域の周辺部に延設されて前記アナロ
    グ回路領域の低位電源線を成すとともに前記基板にコン
    タクトされて前記基板に電位を付与する第2の接地配線
    とを備え、前記両接地配線は、等電位が印加される一対
    の接地電極用パッドに個別に接続されることを特徴とす
    るパルス回路及びアナログ回路混載の半導体集積回路装
    置。
  2. 【請求項2】 前記パルス回路領域の出力トランジスタ
    は、リアクタンス負荷を駆動するものである請求項1記
    載のパルス回路及びアナログ回路混載の半導体集積回路
    装置。
  3. 【請求項3】 前記両領域の境界部に沿って前記基板の
    表面部に配設されるとともに前記基板に対して逆バイア
    スされる反対導電型の線状領域からなる少数キャリヤ吸
    収領域を備え、前記両接地配線は、前記線状領域を挟ん
    で配設される請求項1記載のパルス回路及びアナログ回
    路混載の半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 前記線状領域は、前記両回路領域の少な
    くとも一方を囲包する請求項3記載のパルス回路及びア
    ナログ回路混載の半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 前記線状領域は、前記両回路領域の両方
    を個別に囲包する請求項4記載のパルス回路及びアナロ
    グ回路混載の半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 前記アナログ回路の信号入力回路部を更
    に囲包する第2の線状領域を有する請求項3〜5のいず
    れか記載のパルス回路及びアナログ回路混載の半導体集
    積回路装置。
  7. 【請求項7】 前記パルス回路の信号出力回路部を更に
    囲包する第3の線状領域を有する請求項3〜6のいずれ
    か記載のパルス回路及びアナログ回路混載の半導体集積
    回路装置。
JP12650794A 1994-06-08 1994-06-08 パルス回路及びアナログ回路混載の半導体集積回路装置 Pending JPH07335835A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011176339A (ja) * 2001-07-23 2011-09-08 Agere Systems Guardian Corp 集積回路をdcおよびrf遮蔽する方法構造

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