JPH07335033A - 油入変圧器用絶縁電線 - Google Patents

油入変圧器用絶縁電線

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Publication number
JPH07335033A
JPH07335033A JP6126193A JP12619394A JPH07335033A JP H07335033 A JPH07335033 A JP H07335033A JP 6126193 A JP6126193 A JP 6126193A JP 12619394 A JP12619394 A JP 12619394A JP H07335033 A JPH07335033 A JP H07335033A
Authority
JP
Japan
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tape
oil
filled transformer
electric wire
wound
Prior art date
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Pending
Application number
JP6126193A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Kato
雅樹 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
Priority to JP6126193A priority Critical patent/JPH07335033A/ja
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  • Insulating Of Coils (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性が高く誘電率の低い絶縁層を有し、か
つ油中で絶縁層が膨潤しても油通路を塞ぐことがない油
入変圧器用の絶縁電線を提供する。 【構成】 本発明の絶縁電線においては、平角導体1の
外周に、ポリメチルペンテンテープが複数層重ね巻きさ
れ、その上に、片面にのみ多数の凹凸が形成されたポリ
メチルペンテンテープ3が凹凸面を外側にして巻回され
ている。このように構成されるので、絶縁層の耐熱性と
誘電特性に優れているうえに、油中で絶縁層が径方向に
膨潤しても、最外層の凹凸付きポリメチルペンテンテー
プ3の凹部に油通路4が確保され、変圧器の性能低下が
小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油入変圧器用絶縁電線
に係わり、特にUHV用油入変圧器のコイルとして用い
られる絶縁電線に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、油入変圧器のコイルとしては、ク
ラフト絶縁紙を巻回(横巻き)した平角銅線や平角アル
ミ線、あるいは転移導体が用いられている。
【0003】ところで、変圧器は通常温度上昇が55℃ま
でとして設計されており、絶縁体としてクラフト絶縁紙
が油浸状態で用いられているが、温度上昇が65℃に達す
ることを考慮して設計されている場合もあり、そのよう
な変圧器では、アミン変性クラフト絶縁紙が油浸状態で
用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしUHV用油入変
圧器にあっては、コイル端部等において、短時間ではあ
るが導体表面温度が約 140℃に達することがあると推定
され、このような条件下では、従来のクラフト絶縁紙あ
るいはアミン変性クラフト絶縁紙は、分解ガスを発生す
るとともにコロナ放電を誘発し、絶縁耐力が低下するお
それがあった。
【0005】また、耐熱性と誘電特性に優れた絶縁材料
として、ポリプロピレンのような耐熱性プラスチックを
使用することも考えられるが、これらのプラスチックは
耐油性がやや劣り、変圧器用の鉱物油によって膨潤しや
すい。そのため、これらのプラスチックにより油入変圧
器用コイルの絶縁層を形成した場合には、絶縁層が径方
向に膨潤して油通路を塞いてしまうという問題があっ
た。
【0006】本発明はこれらの問題を解決するためにな
されたもので、耐熱性が高く誘電率の低い絶縁層を有
し、かつ油中で絶縁層が膨潤しても油通路を塞ぐことが
ない油入変圧器用の絶縁電線を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の油入変圧器用絶
縁電線は、導体外周に、耐熱性低誘電率プラスチックか
らなるテープの重ね巻き層を複数層設け、最外層に、前
記プラスチックテープと同種または異種の耐熱性低誘電
率プラスチックからなり表面に多数の凹凸が設けられた
テープを、前記凹凸面を外側にして巻回してなることを
特徴とする。
【0008】本発明の絶縁電線において、導体として
は、平角銅導体、平角アルミ導体等が使用される。ま
た、耐熱性低誘電率プラスチックとしては、誘電率が 3
以下と低くかつ連続使用温度が 140℃以上と耐熱性に優
れたプラスチックを使用することが望ましい。このよう
なプラスチックとしては、ポリフェニレンスルファイド
(PPS)、4-ポリメチルペンテン-1、ポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフル
オロプロピレン共重合体( FEP)、テトラフルオロエチレ
ン−エチレン共重合体( FEE)、ポリエチレンテレフタレ
ート( PET)等があり、特に4-ポリメチルペンテン-1のよ
うなポリメチルペンテンの使用が好ましい。ポリメチル
ペンテンの市販品としては、例えば TPX(三井石油化学
工業株式会社の商品名)等がある。
【0009】さらに本発明において、最外層に巻回され
る凹凸付きの耐熱性低誘電率プラスチックテープとして
は、エンボス加工等により、両面に多数の凹凸が片面に
おける凹部が他面での凸部となるように形成されたエン
ボステープを使用することも可能であるが、特に片面に
のみ凹凸が設けられ、他面は平滑なテープを使用するこ
とが望ましい。
【0010】
【作用】本発明の絶縁電線においては、耐熱性低誘電率
プラスチックテープの重ね巻き層の上に、耐熱性低誘電
率プラスチックからなる凹凸付きのテープが、凹凸面を
外側にして巻回されているので、絶縁層が耐熱性に優れ
誘電率が低いうえに、油中で絶縁層が径方向に膨潤して
も、油通路が完全に閉塞されるようなことがなく、最外
層の凹凸付きテープの外周面の凹部に油通路が確保され
る。したがって、変圧器の性能が大きく低下することが
ない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0012】図1は、本発明の油入変圧器用絶縁電線の
一実施例を示す横断面図である。
【0013】図において、符号1は平角銅線のような平
角導体を示し、その外周に、ポリメチルペンテンからな
るテープが、幅方向の端部を重ね合わせて複数層巻き付
けられている。そして、このようなテープ巻回層2の上
に、同様にポリメチルペンテンからなり、片面にのみ多
数の凹凸が形成されたテープ3が、凹凸面を外側にして
1層巻回されている。
【0014】このように構成される実施例の絶縁電線に
おいては、絶縁層の内層が、誘電率が 2.1と低く連続使
用温度が 140℃以上と耐熱性に優れたポリメチルペンテ
ンテープを重ね巻きすることにより形成されているの
で、高い耐熱性を有するうえに、クラフト絶縁紙で絶縁
層を構成した場合と比較して、誘電率の値が著しく低く
なり、誘電特性が大幅に向上する。また、このようなテ
ープの巻回層2の上に、凹凸付きのポリメチルペンテン
テープ3が凹凸面を外側にして巻回され、最外層が形成
されているので、図2(a)および(b)に示すよう
に、油中で内層のポリメチルペンテンテープおよび凹凸
付きポリメチルペンテンテープ3が膨潤し、絶縁層全体
が径方向に膨潤しても、凹凸付きポリメチルペンテンテ
ープ3の外周面の凹部に油通路4が確保される。このよ
うに、絶縁層の膨潤によっても油通路4が閉塞されるこ
とがないので、変圧器の性能低下が小さく、良好な性能
が保持される。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明の絶縁電線
は、耐熱性に優れ誘電率の低い絶縁層を有しており、か
つ油中で絶縁層が膨潤しても油通路を塞ぐことがないの
で、変圧器の性能低下が小さく、油入変圧器用の絶縁電
線として好適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油入変圧器用絶縁電線の一実施例を示
す横断面図。
【図2】同実施例の絶縁電線の使用状態を示し、(a)
は膨潤前の状態を示す要部断面図、(b)は膨潤後の状
態を示す要部断面図。
【符号の説明】
1………平角導体 2………ポリメチルペンテンテープの巻回層 3………凹凸付きポリメチルペンテンテープ 4………油通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体外周に、耐熱性低誘電率プラスチッ
    クからなるテープの重ね巻き層を複数層設け、最外層
    に、前記プラスチックテープと同種または異種の耐熱性
    低誘電率プラスチックからなり表面に多数の凹凸が設け
    られたテープを、前記凹凸面を外側にして巻回してなる
    ことを特徴とする油入変圧器用絶縁電線。
  2. 【請求項2】 内層および最外層に巻回するテープを構
    成する耐熱性低誘電率プラスチックが、いずれもポリメ
    チルペンテンである請求項1記載の油入変圧器用絶縁電
    線。
  3. 【請求項3】 耐熱性低誘電率プラスチックからなる凹
    凸付きテープが、片面にのみ凹凸が設けられたテープで
    あり、このテープを最外層に1層巻回してなる請求項1
    または2記載の油入変圧器用絶縁電線。
JP6126193A 1994-06-08 1994-06-08 油入変圧器用絶縁電線 Pending JPH07335033A (ja)

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JP6126193A JPH07335033A (ja) 1994-06-08 1994-06-08 油入変圧器用絶縁電線

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JP (1) JPH07335033A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008288106A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Furukawa Electric Co Ltd:The 絶縁電線
JP2013016607A (ja) * 2011-07-04 2013-01-24 Hitachi Ltd 静止誘導電器用巻線

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JP2008288106A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Furukawa Electric Co Ltd:The 絶縁電線
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