JP4438215B2 - 誘導電器巻線 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、両端が線路端子と中性点端子にそれぞれ接続されてなる誘導電器巻線に関し、主として、冷却特性に優れた誘導電器巻線に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、分路リアクトクルの構成を示す要部片側断面図である。ギャップ付き鉄心9に誘導電器巻線8が巻回されてなり、誘導電器巻線8の下端が線路端子1に接続され、上端が中性点端子2に接続されている。図8の構成が絶縁油とともに図示されていない容器内に収納され、自冷式の冷却器でもって誘導電器巻線8が冷却されている。分路リアクトクルは電流の進み分をそのインダクタンス分でもって遅らせるためのものであって、送電線に並列接続される。
【0003】
図9は、従来の誘導電器巻線の構成を示す片側断面図であり、図8の分路リアクトクルの誘導電器巻線8の構成例である。紙巻きの転位導体4でもって巻回された複数の円板巻線が上下方向に積層されてなるとともに左側の図示されていない鉄心を巻回している。図9では、複数の円板巻線のうち、線路端子1側の2つの円板巻線3A,3Bと、中性点端子2側の2つの円板巻線3Y,3Zだけが示され、中間の円板巻線の図示は省略されている。紙巻きの転位導体4は、図示されていない絶縁皮膜で覆われた複数の素線導体5が半径方向に積層されてなり、素線導体5の積層位置が長さ方向に行くに従って順次変わるように転位するようになっている。絶縁皮膜は、例えばエナメル塗布層や熱融着性の絶縁樹脂層で形成されている。また、積層された素線導体5の外周は絶縁紙6でもって覆われている。円板巻線3A,3Yは、紙巻きの転位導体4が外径側(図の右側)から内径側(図の左側)へ向って巻回されている。一方、円板巻線3B,3Zは、紙巻きの転位導体4が内径側(図の左側)から外径側(図の右側)へ向って巻回されている。すなわち、円板巻線3Aの最外径側の紙巻きの転位導体4は、線路端子1に接続されるとともに半径方向に内方に向けて巻回され、円板巻線3Aの最内径側で渡り部7を介して上側の円板巻線3Bの最内径側の紙巻きの転位導体4へ渡されている。次に、円板巻線3Bの最内径側の紙巻きの転位導体4は、半径方向に外方に向けて巻回され、円板巻線3Bの最外径側で渡り部7を介して図示されていない上側の円板巻線へ渡されている。以下同様に紙巻きの転位導体4が巻回された後、円板巻線3Yでは、渡り部7から来た紙巻きの転位導体4が最外径側から半径方向に内方に向けて巻回され、円板巻線3Yの最内径側で渡り部7を介して上側の円板巻線3Zの最内径側の紙巻きの転位導体4へ渡されている。次に、円板巻線3Zの最内径側の紙巻きの転位導体4は、半径方向に外方に向けて巻回され、円板巻線3Zの最外径側で中性点端子2に接続されている。
【0004】
図10は、従来の異なる誘導電器巻線の構成を示す片側断面図である。紙巻きの多重平角電線11でもって巻回された複数の円板巻線が積層されてなるとともに左側の図示されていない鉄心を巻回している。図10では、複数の円板巻線のうち、線路端子1側の2つの円板巻線10A,10Bと、中性点端子2側の2つの円板巻線10Y,10Zだけが示され、中間の円板巻線の図示は省略されている。紙巻きの多重平角電線11は図示されていない絶縁皮膜で覆われた複数の平角導体12が半径方向に積層されてなり、積層された平角導体12の外周が絶縁紙6でもって覆われている。円板巻線10Aないし10Zは、図9の円板巻線と同様に渡り部7を介して接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような従来の誘導電器巻線は、素線導体や平角導体の外周を覆う絶縁紙の存在により熱放散が悪いことなどから、周囲の冷媒の温度をあまり高くすることができないと言う問題があった。
すなわち、図9および図10において、素線導体5や平角導体12が一括されて絶縁紙6でもって覆われているが、その絶縁紙6の熱放散が悪く冷却効率を低下させていた。また、紙巻きの転位導体4や紙巻きの多重平角電線11は、その素線導体5や平角導体12の外周が絶縁紙6で覆われているので巻回されると湾曲により内径側の部分の絶縁紙にしわがより、例えば冷媒が油の場合には油溜まりが形成されて、冷媒による冷却効果が悪くなる。
【0006】
図14は、図8の分路リアクトクルの温度上昇を示す特性線図である。横軸に温度上昇(K)を、縦軸に誘導電器巻線8の高さXを示す。誘導電器巻線8の全高をHとし、高さXは、図8に示されるように誘導電器巻線8の線路端子1から中性点端子2の方へ測った寸法とする。実線の特性13,14がそれぞれ図9の誘導電器巻線の場合の絶縁油、素線導体5の温度上昇である。絶縁油の平均温度上昇が35K、素線導体5の平均温度上昇が55Kになっている。図10の誘導電器巻線の場合の温度上昇も同様である。素線導体5や平角導体12の温度上昇がより小さくなるように誘導電器巻線の冷却特性を改善すれば絶縁油の温度を上げることができ冷却器の小型化が可能になる。
この発明の目的は、誘導電器巻線の冷却特性を従来より向上させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明によれば、複数の円板巻線が積層されてなるとともに両端が線路端子と中性点端子にそれぞれ接続されてなる誘導電器巻線において、前記線路端子側の円板巻線が紙巻の転位導体でもって構成されるとともに前記中性点端子側の円板巻線が裸の転位導体でもって構成され、前記紙巻の転位導体は絶縁皮膜で覆われた複数の素線導体のそれぞれの積層位置が長さ方向に行くに従って順次変わるように転位されてなるとともに外周が絶縁紙でもって覆われてなり、前記裸の転位導体は絶縁皮膜で覆われた複数の素線導体のそれぞれの積層位置が長さ方向に行くに従って順次変わるように転位されてなるとともに外周が絶縁紐からなる拘束部材でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されてなるようにするとよい。線路端子に雷インパルスが印加された場合の円板巻線内の初期の電位分布は、雷インパルスが急峻に立ち上がるのでそのキャパシタンス分でほぼ決まる。その場合、線路端子側の円板巻線間にかかる電圧が最も高く、中性点端子側の円板巻線間になるにしたがってその間にかかる電圧が小さくなる。この構成は線路端子側の円板巻線が紙巻の転位導体でもって構成されているので、雷インパルスに対して従来より絶縁性能が低下することはない。しかも、中性点側の円板巻線は裸の転位導体でもって構成されているので温度上昇が抑えられ、例え線路端子側の円板巻線に紙巻の転位導体が用いられていても誘導電器巻線全体としては冷却特性が向上する。
【0008】
また、複数の円板巻線が積層されてなるとともに両端が線路端子と中性点端子にそれぞれ接続されてなる誘導電器巻線において、前記円板巻線が裸の転位導体でもって構成され、前記裸の転位導体は絶縁皮膜で覆われた複数の素線導体のそれぞれの積層位置が長さ方向に行くに従って順次変わるように転位されてなるとともに外周が絶縁紐からなる拘束部材でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されてなり、前記線路端子側の円板巻線の半径方向の端部にリング状の角当て絶縁物が添えられてなるようにしてもよい。角当て絶縁物によって線路端子側の円板巻線縁部が覆われるので、例え円板巻線の縁部から放電が発生してもその放電の進展が阻止され、誘導電器巻線の雷インパルスに対する絶縁性能を従来と同等に確保することができる。したがって、線路端子側から中性点端子側までの全ての円板巻線を裸の転位導体で構成することができ、誘導電器巻線全体の冷却特性がさらに向上する。
【0009】
また、複数の円板巻線が積層されてなるとともに両端が線路端子と中性点端子にそれぞれ接続されてなる誘導電器巻線において、前記円板巻線が裸の転位導体でもって構成され、前記裸の転位導体は絶縁皮膜で覆われた複数の素線導体のそれぞれの積層位置が長さ方向に行くに従って順次変わるように転位されてなるとともに外周が絶縁紐からなる拘束部材でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されてなり、前記線路端子側の円板巻線の裸の転位導体のうち、内径側と外径側がそれぞれ絶縁紙でもって覆われてなるようにしてもよい。絶縁紙によって線路端子側の円板巻線縁部が覆われるので、円板巻線縁部の電界集中を緩和することができ、誘導電器巻線の雷インパルスに対する絶縁性能を従来と同等に確保することができる。したがって、線路端子側から中性点端子側までの全ての円板巻線を裸の転位導体で構成することができ、誘導電器巻線全体の冷却特性がさらに向上する。
【0010】
また、複数の円板巻線が積層されてなるとともに両端が線路端子と中性点端子にそれぞれ接続されてなる誘導電器巻線において、前記線路端子側の円板巻線が紙巻の多重平角電線でもって構成されるとともに前記中性点端子側の円板巻線が裸の多重平角電線でもって構成され、前記紙巻の多重平角電線は絶縁皮膜で覆われた複数の平角導体が半径方向に積層されてなるとともに外周が絶縁紙でもって覆われてなり、前記裸の多重平角電線は絶縁皮膜で覆われた複数の平角導体が半径方向に積層されてなるとともに外周が絶縁紐からなる拘束部材でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されてなるようにしてもよい。この構成も線路端子側の円板巻線が紙巻の多重平角電線でもって構成されているので、雷インパルスに対して従来より絶縁性能が低下することはない。しかも、中性点側の円板巻線は裸の多重平角電線でもって構成されているので温度上昇が抑えられ、例え線路端子側の円板巻線に紙巻の多重平角電線が用いられていても誘導電器巻線全体としては冷却特性が向上する。
【0011】
また、複数の円板巻線が積層されてなるとともに両端が線路端子と中性点端子にそれぞれ接続されてなる誘導電器巻線において、前記円板巻線は絶縁皮膜で覆われた複数の平角導体が半径方向に積層されてなるとともに外周が絶縁紐からなる拘束部材でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されてなる多重平角電線でもって構成され、前記線路端子側の円板巻線の多重平角電線は前記平角導体のうち内径側と外径側がそれぞれ絶縁紙でもって覆われてなるようにしてもよい。この構成は多重平角導体の内径側と外径側が絶縁紙によって線路端子側の円板巻線縁部の電界が緩和されるので、誘導電器巻線の雷インパルスに対する絶縁性能を従来と同等に確保することができる。線路端子側の円板巻線の多重平角電線以外は、拘束部材でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されてなる裸の多重平角電線で構成することができ、誘導電器巻線全体の冷却特性が向上する。
【0012】
また、複数の円板巻線が積層されてなるとともに両端が線路端子と中性点端子にそれぞれ接続されてなる誘導電器巻線において、前記円板巻線が裸の多重平角電線でもって構成され、前記裸の多重平角電線は絶縁皮膜で覆われた複数の平角導体が半径方向に積層されてなるとともに外周が絶縁紐からなる拘束部材でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されてなり、前記線路端子側の円板巻線の半径方向の端部にリング状の角当て絶縁物が添えられてなるようにしてもよい。角当て絶縁物によって線路端子側の円板巻線縁部が覆われるので、例え円板巻線の縁部から放電が発生してもその放電の進展が阻止され、誘導電器巻線の雷インパルスに対する絶縁性能を従来と同等に確保することができる。したがって、線路端子側から中性点端子側までの全ての円板巻線を裸の多重平角電線で構成することができ、誘導電器巻線全体の冷却特性がさらに向上する。
【0013】
また、複数の円板巻線が積層されてなるとともに両端が線路端子と中性点端子にそれぞれ接続されてなる誘導電器巻線において、前記円板巻線が裸の多重平角電線でもって構成され、前記裸の多重平角電線は絶縁皮膜で覆われた複数の平角導体が半径方向に積層されてなるとともに外周が絶縁紐からなる拘束部材でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されてなり、前記線路端子側の円板巻線の裸の多重平角電線のうち、内径側と外径側がそれぞれ絶縁紙でもって覆われてなるようにしてもよい。絶縁紙によって線路端子側の円板巻線縁部が覆われるので、円板巻線縁部の電界集中を緩和することができ、誘導電器巻線の雷インパルスに対する絶縁性能を従来と同等に確保することができる。したがって、線路端子側から中性点端子側までの全ての円板巻線を裸の多重平角電線で構成することができ、誘導電器巻線全体の冷却特性がさらに向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を実施例に基づいて説明する。図1は、この発明の実施例にかかる誘導電器巻線の構成を示す片側断面図である。紙巻きの転位導体4でもって巻回された複数の円板巻線16A,16B,・・,16Pと、裸の転位導体17でもって巻回された複数の円板巻線16Q,・・,16Y,16Zとが上下方向に積層されてなるとともに左側の図示されていない鉄心を巻回している。円板巻線16Aないし16Zは、図9の円板巻線と同様に渡り部7を介して接続されている。紙巻きの転位導体4は、図示されていない絶縁皮膜で覆われた複数の素線導体5が半径方向に積層されてなり、素線導体5の積層位置が長さ方向に行くに従って順次変わるように転位するようになっている。絶縁皮膜は、従来と同様に例えばエナメル塗布層や熱融着性の絶縁樹脂層で形成されている。また、積層された素線導体5の外周は絶縁紙6でもって覆われている。
【0015】
図11は、裸の転位導体17の構成を示す斜視図である。絶縁皮膜27で覆われた複数の素線導体5のそれぞれの積層位置が長さ方向に行くに従って順次変わるように転位されてなるとともに外周が絶縁紐からなる拘束部材18でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されている。絶縁皮膜27は、素線導体5のそれと同様にエナメル塗布層や熱融着性の絶縁樹脂層などで形成されている。
【0016】
図1に戻り、裸の転位導体17のターン間には、クッション材19が介装されている。このクッション材19は、プレスボードや耐熱合成紙などの材料からなり、裸の転位導体17同士のターン間を絶縁するためと、円板巻線16Q,・・,16Y,16Zの半径方向幅を円板巻線16A,16B,・・,16Pのそれと一致させるためのものである。図1のその他は、図9の従来の構成と同じであり、従来と同じ部分は同一参照符号を付けることによって詳細な説明は省略する。
【0017】
図1において、線路端子1に商用周波数電圧が印加された場合の円板巻線内の電位分布はそのインダクタンス分によって決まるが、線路端子1に雷インパルスが印加された場合の円板巻線内の初期の電位分布は、雷インパルスが急峻に立ち上がるのでそのキャパシタンス分でほぼ決まる。その場合、線路端子1側の円板巻線16A,16B間にかかる電圧が最も高く、中性点端子2側になるにしたがって円板巻線間にかかる電圧が小さくなる。図1の構成は、線路端子1側の円板巻線16A,16B,・・,16Pが紙巻の転位導体4でもって構成されているので、雷インパルスに対して図9の従来の構成より絶縁性能が低下することはない。しかも、中性点2側の円板巻線16Q,・・,16Y,16Zは裸の転位導体17でもって構成されているので温度上昇が抑えられ、例え線路端子1側の円板巻線16A,16B,・・,16Pに紙巻の転位導体4が用いられていても誘導電器巻線全体としては冷却特性が向上する。
【0018】
図14に図1の誘導電器巻線が自冷式の冷却器でもって冷却された場合の特性が付加されている。実線の特性13が図1の誘導電器巻線の場合の絶縁油の温度上昇であり、図9の従来の誘導電器巻線のそれと同じである。一方、破線の特性15が図1の誘導電器巻線の場合の素線導体5の温度上昇である。特性15は、特性14の上半分が左側へシフトし、素線導体5の平均温度上昇が50Kになっている。そのために、図1の誘導電器巻線を冷却する絶縁油の温度上昇を図9の場合より5度高くすることができる。それによって、冷却器を従来より10%以上縮小することができ、冷却器の小型化が可能になる。
【0019】
図2は、この発明の異なる実施例にかかる誘導電器巻線の構成を示す片側断面図である。紙巻きの多重平角電線11でもって巻回された複数の円板巻線20A,20B,・・,20Pと、裸の多重平角電線22でもって巻回された複数の円板巻線20Q,・・,20Y,20Zとが上下方向に積層されてなるとともに左側の図示されていない鉄心を巻回している。円板巻線20Aないし20Zは、図1の円板巻線と同様に渡り部7を介して接続されている。紙巻きの多重平角電線11は、図示されていない絶縁皮膜で覆われた複数の平角導体12が半径方向に積層されている。絶縁皮膜は、従来と同様に例えばエナメル塗布層や熱融着性の絶縁樹脂層で形成されている。また、積層された平角導体12の外周は絶縁紙6でもって覆われている。
【0020】
図12は、裸の多重平角電線22の構成を示す斜視図である。絶縁皮膜27で覆われた複数の平角導体12が左右方向に積層され、その外周が絶縁紐からなる拘束部材18でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されている。絶縁皮膜27は、図11のものと同様にエナメル塗布層や熱融着性の絶縁樹脂層などで形成されている。
【0021】
図2に戻り、多重平角電線22のターン間にはクッション材19が介装され、図2のその他は、図1の構成と同じである。図2において、線路端子1側の円板巻線20A,20B,・・,20Pが紙巻の多重平角電線11でもって構成されているので、雷インパルスに対して図10の従来の構成より絶縁性能が低下することはない。しかも、中性点2側の円板巻線20Q,・・,20Y,20Zは裸の多重平角電線22でもって構成されているので温度上昇が抑えられ、例え線路端子1側の円板巻線20A,20B,・・,20Pに紙巻の多重平角電線11が用いられていても誘導電器巻線全体としては冷却特性が向上する。この場合の冷却特性は、図1の場合とほぼ同じであり、図2の誘導電器巻線を冷却する絶縁油の温度上昇を図8の場合より5度高くすることができる。それによって、冷却器を従来より10%以上縮小することができ、冷却器の小型化が可能になる。
【0022】
図3は、この発明のさらに異なる実施例にかかる誘導電器巻線の構成を示す片側断面図である。多重平角電線24でもって巻回された複数の円板巻線21A,21B,・・,21Pと、裸の多重平角電線22でもって巻回された複数の円板巻線21Q,・・,21Y,21Zとが上下方向に積層されてなるとともに左側の図示されていない鉄心を巻回している。円板巻線21Aないし21Zは、図1の円板巻線と同様に渡り部7を介して接続されている。
【0023】
図13は、多重平角電線24の構成を示す斜視図である。絶縁皮膜27で覆われた複数の平角導体12が左右方向に積層され、その外周が絶縁紐からなる拘束部材18でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されている。絶縁皮膜27は、図11のものと同様にエナメル塗布層や熱融着性の絶縁樹脂層などで形成されている。平角導体12のうち左側と右側のものだけがそれぞれ絶縁皮膜27の外周にさらに絶縁紙6が巻回されている。
【0024】
図3に戻り、裸の多重平角電線22としては図12のものが使用されている。多重平角電線24および裸の多重平角電線22のそれぞれのターン間にはクッション材19が介装され、図3のその他は、図1の構成と同じである。図3において、線路端子1側の円板巻線21A,21B,・・,21Pが半径方向の両端に絶縁紙6で覆われた多重平角電線24を備えているので、雷インパルスに対して図8の従来の構成より絶縁性能が低下することはない。しかも、中性点2側の円板巻線21Q,・・,21Y,21Zは裸の多重平角電線22でもって構成されているので温度上昇が抑えられ、例え線路端子1側の円板巻線21A,21B,・・,21Pに一部紙巻きされた平角導体12が含まれていても誘導電器巻線全体としては冷却特性が向上する。この場合、紙巻きされていない平角導体12が図2の場合よりは多いので、図3の構成の冷却特性は図2の場合より向上し、冷却器をより小型化することができる。
【0025】
図4は、この発明のさらに異なる実施例にかかる誘導電器巻線の構成を示す片側断面図である。裸の転位導体17でもって巻回された複数の円板巻線23A,23B,23C,23D,・・,23Y,23Zが上下方向に積層されてなるとともに左側の図示されていない鉄心を巻回している。円板巻線23Aないし23Zは、図1の円板巻線と同様に渡り部7を介して接続されている。線路端子1側の円板巻線23A,23B,23C,23Dの半径方向の端部にリング状の角当て絶縁物25が添えられている。裸の転位導体17としては図11のものが使用されている。裸の転位導体17のターン間にはクッション材19が介装され、図4のその他は、図1の構成と同じである。
【0026】
図4において、角当て絶縁物25はプレスボードなどで断面がL字形になるように形成され、角当て絶縁物25によって線路端子1側の円板巻線の縁部が覆われるので、例え円板巻線23A,23B,23C,23Dの縁部から放電が発生してもその放電の進展が阻止され、誘導電器巻線の雷インパルスに対する絶縁性能を従来と同等に確保することができる。したがって、線路端子1側から中性点端子2側までの全ての円板巻線23Aないし23Zを裸の転位導体17で構成することができ、誘導電器巻線全体の冷却特性がさらに向上する。
【0027】
図5は、この発明のさらに異なる実施例にかかる誘導電器巻線の構成を示す片側断面図である。裸の多重平角電線22でもって巻回された複数の円板巻線26A,26B,26C,26D,・・,26Y,26Zが上下方向に積層されてなるとともに左側の図示されていない鉄心を巻回している。円板巻線26Aないし26Zは、図1の円板巻線と同様に渡り部7を介して接続されている。線路端子1側の円板巻線26A,26B,26C,26Dの半径方向の端部にリング状の角当て絶縁物25が添えられている。裸の多重平角電線22としては図12のものが使用されている。裸の多重平角電線22のターン間にはクッション材19が介装され、図5のその他は、図1の構成と同じである。
【0028】
図5において、角当て絶縁物25はプレスボードなどで断面がL字形になるように形成され、角当て絶縁物25によって線路端子1側の円板巻線縁部が覆われるので、例え円板巻線26A,26B,26C,26Dの縁部から放電が発生してもその放電の進展が阻止され、誘導電器巻線の雷インパルスに対する絶縁性能を従来と同等に確保することができる。したがって、線路端子1側から中性点端子2側までの全ての円板巻線26Aないし26Zを裸の多重平角電線22で構成することができ、誘導電器巻線全体の冷却特性がさらに向上する。
【0029】
なお、この発明にかかる構成は、図4または図5の構成に限定されるものではなく、角当て絶縁物25の断面がコの字状であってもよい。
図6は、この発明のさらに異なる実施例にかかる誘導電器巻線の構成を示す片側断面図である。裸の転位導体17でもって巻回された複数の円板巻線28A,28B,28C,28D,・・,28Y,28Zが上下方向に積層されてなるとともに左側の図示されていない鉄心を巻回している。円板巻線28Aないし28Zは、図1の円板巻線と同様に渡り部7を介して接続されている。線路端子1側の円板巻線28A,28B,28C,28Dの内径側および外径側の裸の転位導体17がそれぞれ絶縁紙30で覆われている。裸の転位導体17としては図11のものが使用されている。裸の転位導体17のターン間にはクッション材19が介装され、図6のその他は、図1の構成と同じである。
【0030】
図6において、線路端子1側の円板巻線の縁部が絶縁紙30で覆われているので、円板巻線28A,28B,28C,28Dの縁部の電界集中が緩和され、誘導電器巻線の雷インパルスに対する絶縁性能を従来と同等に確保することができる。したがって、線路端子1側から中性点端子2側までの全ての円板巻線28Aないし28Zを裸の転位導体17で構成することができ、誘導電器巻線全体の冷却特性がさらに向上する。
【0031】
図7は、この発明のさらに異なる実施例にかかる誘導電器巻線の構成を示す片側断面図である。裸の多重平角電線22でもって巻回された複数の円板巻線29A,29B,29C,29D,・・,29Y,29Zが上下方向に積層されてなるとともに左側の図示されていない鉄心を巻回している。円板巻線29Aないし29Zは、図1の円板巻線と同様に渡り部7を介して接続されている。線路端子1側の円板巻線29A,29B,29C,29Dの内径側および外径側の裸の多重平角電線22がそれぞれ絶縁紙30で覆われている。裸の多重平角電線22としては図12のものが使用されている。裸の多重平角電線22のターン間にはクッション材19が介装され、図7のその他は、図1の構成と同じである。
【0032】
図7において、線路端子1側の円板巻線の縁部が絶縁紙30で覆われているので、円板巻線29A,29B,29C,29Dの縁部の電界集中が緩和され、誘導電器巻線の雷インパルスに対する絶縁性能を従来と同等に確保することができる。したがって、線路端子1側から中性点端子2側までの全ての円板巻線29Aないし29Zを裸の多重平角電線22で構成することができ、誘導電器巻線全体の冷却特性がさらに向上する。
【0033】
また、上述の図11では、裸の転位導体17の外周に巻回される拘束部材18が素線導体5の積層方向に直交する側面において交差するように巻回される構成が示されているが、このような構成に限定されるものではなく、素線導体5の積層方向の側面および積層方向に直交する側面の両方において拘束部材18が交差することなく平行に巻回される構成としてもよい。また、上述の図12,図13では、裸の多重平角電線22,24の外周に巻回される拘束部材18が平角導体12の積層方向に直交する側面において交差するように巻回される構成が示されているが、このような構成に限定されるものではなく、平角導体12の積層方向の側面および積層方向に直交する側面の両方において拘束部材18が交差することなく平行に巻回される構成としてもよい。
【0034】
なお、上述の実施例において、いずれの場合も誘導電器巻線は、必ずしも分路リアクトル用でなくてもよく、変圧器用の巻線であってもよく、さらに、冷却方式も自冷でなく、強制冷却方式であってもよい。
【0035】
【発明の効果】
この発明は前述のように、線路端子側の円板巻線が紙巻の転位導体でもって構成されるとともに中性点端子側の円板巻線が裸の転位導体でもって構成され、前記紙巻の転位導体は絶縁皮膜で覆われた複数の素線導体のそれぞれの積層位置が長さ方向に行くに従って順次変わるように転位されてなるとともに外周が絶縁紙でもって覆われてなり、前記裸の転位導体は絶縁皮膜で覆われた複数の素線導体のそれぞれの積層位置が長さ方向に行くに従って順次変わるように転位されてなるとともに外周が絶縁紐からなる拘束部材でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されてなるようにすることによって、誘導電器巻線の冷却特性が向上し、従来より冷却器を小型にすることができる。
【0036】
また、円板巻線が裸の転位導体でもって構成され、前記裸の転位導体は絶縁皮膜で覆われた複数の素線導体のそれぞれの積層位置が長さ方向に行くに従って順次変わるように転位されてなるとともに外周が絶縁紐からなる拘束部材でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されてなり、線路端子側の円板巻線の半径方向の端部にリング状の角当て絶縁物が添えられてなるようにすることによって、誘導電器巻線の冷却特性がさらに向上し、冷却器をさらに小型にすることができる。
【0037】
また、円板巻線が裸の転位導体でもって構成され、前記裸の転位導体は絶縁皮膜で覆われた複数の素線導体のそれぞれの積層位置が長さ方向に行くに従って順次変わるように転位されてなるとともに外周が絶縁紐からなる拘束部材でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されてなり、線路端子側の円板巻線の裸の転位導体のうち、内径側と外径側がそれぞれ絶縁紙でもって覆われてなるようにすることによって、誘導電器巻線の冷却特性がさらに向上し、冷却器をさらに小型にすることができる。
【0038】
また、線路端子側の円板巻線が紙巻の多重平角電線でもって構成されるとともに中性点端子側の円板巻線が裸の多重平角電線でもって構成され、前記紙巻の多重平角電線は絶縁皮膜で覆われた複数の平角導体が半径方向に積層されてなるとともに外周が絶縁紙でもって覆われてなり、前記裸の多重平角電線は絶縁皮膜で覆われた複数の平角導体が半径方向に積層されてなるとともに外周が絶縁紐からなる拘束部材でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されてなるようにすることによって、誘導電器巻線全体の冷却特性が向上し、従来より冷却器を小型にすることができる。
【0039】
また、円板巻線は絶縁皮膜で覆われた複数の平角導体が半径方向に積層されてなるとともに外周が絶縁紐からなる拘束部材でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されてなる多重平角電線でもって構成され、線路端子側の円板巻線の多重平角電線は前記平角導体のうち内径側と外径側がそれぞれ絶縁紙でもって覆われてなるようにすることによって、誘導電器巻線の冷却特性がさらに向上し、さらに冷却器を小型にすることができる。
【0040】
また、円板巻線が裸の多重平角電線でもって構成され、前記裸の多重平角電線は絶縁皮膜で覆われた複数の平角導体が半径方向に積層されてなるとともに外周が絶縁紐からなる拘束部材でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されてなり、線路端子側の円板巻線の半径方向の端部にリング状の角当て絶縁物が添えられてなるようにすることによって、誘導電器巻線の冷却特性がさらに向上し、冷却器をさらに小型にすることができる。
【0041】
また、円板巻線が裸の多重平角電線でもって構成され、前記裸の多重平角電線は絶縁皮膜で覆われた複数の平角導体が半径方向に積層されてなるとともに外周が絶縁紐からなる拘束部材でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されてなり、線路端子側の円板巻線の裸の多重平角電線のうち、内径側と外径側がそれぞれ絶縁紙でもって覆われてなるようにすることによって、誘導電器巻線の冷却特性がさらに向上し、冷却器をさらに小型にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかる誘導電器巻線の構成を示す片側断面図
【図2】この発明の異なる実施例にかかる誘導電器巻線の構成を示す片側断面図
【図3】この発明のさらに異なる実施例にかかる誘導電器巻線の構成を示す片側断面図
【図4】この発明のさらに異なる実施例にかかる誘導電器巻線の構成を示す片側断面図
【図5】この発明のさらに異なる実施例にかかる誘導電器巻線の構成を示す片側断面図
【図6】この発明のさらに異なる実施例にかかる誘導電器巻線の構成を示す片側断面図
【図7】この発明のさらに異なる実施例にかかる誘導電器巻線の構成を示す片側断面図
【図8】分路リアクトクルの構成を示す要部片側断面図
【図9】従来の誘導電器巻線の構成を示す片側断面図
【図10】従来の異なる誘導電器巻線の構成を示す片側断面図
【図11】裸の転位導体の構成を示す斜視図
【図12】裸の多重平角電線の構成を示す斜視図
【図13】多重平角電線の構成を示す斜視図
【図14】図8の分路リアクトクルの温度上昇を示す特性線図
【符号の説明】
1:線路端子、2:中性点端子、4:紙巻の転位導体、5:素線導体、6,30:絶縁紙、11:紙巻の多重平角電線、12:平角導体、16Aないし16Z,20Aないし20Z,21Aないし21Z,23Aないし23Z,26Aないし26Z,28Aないし28Z,29Aないし29Z:円板巻線、17:裸の転位導体、18:拘束部材、22:裸の多重平角電線、24:多重平角電線、25:角当て絶縁物、27:絶縁皮膜

Claims (7)

  1. 複数の円板巻線が積層されてなるとともに両端が線路端子と中性点端子にそれぞれ接続されてなる誘導電器巻線において、前記線路端子側の円板巻線が紙巻の転位導体でもって構成されるとともに前記中性点端子側の円板巻線が裸の転位導体でもって構成され、前記紙巻の転位導体は絶縁皮膜で覆われた複数の素線導体のそれぞれの積層位置が長さ方向に行くに従って順次変わるように転位されてなるとともに外周が絶縁紙でもって覆われてなり、前記裸の転位導体は絶縁皮膜で覆われた複数の素線導体のそれぞれの積層位置が長さ方向に行くに従って順次変わるように転位されてなるとともに外周が絶縁紐からなる拘束部材でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されてなることを特徴とする誘導電器巻線。
  2. 複数の円板巻線が積層されてなるとともに両端が線路端子と中性点端子にそれぞれ接続されてなる誘導電器巻線において、前記円板巻線が裸の転位導体でもって構成され、前記裸の転位導体は絶縁皮膜で覆われた複数の素線導体のそれぞれの積層位置が長さ方向に行くに従って順次変わるように転位されてなるとともに外周が絶縁紐からなる拘束部材でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されてなり、前記線路端子側の円板巻線の半径方向の端部にリング状の角当て絶縁物が添えられてなることを特徴とする誘導電器巻線。
  3. 複数の円板巻線が積層されてなるとともに両端が線路端子と中性点端子にそれぞれ接続されてなる誘導電器巻線において、前記円板巻線が裸の転位導体でもって構成され、前記裸の転位導体は絶縁皮膜で覆われた複数の素線導体のそれぞれの積層位置が長さ方向に行くに従って順次変わるように転位されてなるとともに外周が絶縁紐からなる拘束部材でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されてなり、前記線路端子側の円板巻線の裸の転位導体のうち、内径側と外径側がそれぞれ絶縁紙でもって覆われてなることを特徴とする誘導電器巻線。
  4. 複数の円板巻線が積層されてなるとともに両端が線路端子と中性点端子にそれぞれ接続されてなる誘導電器巻線において、前記線路端子側の円板巻線が紙巻の多重平角電線でもって構成されるとともに前記中性点端子側の円板巻線が裸の多重平角電線でもって構成され、前記紙巻の多重平角電線は絶縁皮膜で覆われた複数の平角導体が半径方向に積層されてなるとともに外周が絶縁紙でもって覆われてなり、前記裸の多重平角電線は絶縁皮膜で覆われた複数の平角導体が半径方向に積層されてなるとともに外周が絶縁紐からなる拘束部材でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されてなることを特徴とする誘導電器巻線。
  5. 複数の円板巻線が積層されてなるとともに両端が線路端子と中性点端子にそれぞれ接続されてなる誘導電器巻線において、前記円板巻線は絶縁皮膜で覆われた複数の平角導体が半径方向に積層されてなるとともに外周が絶縁紐からなる拘束部材でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されてなるる多重平角電線でもって構成され、前記線路端子側の円板巻線の多重平角電線は前記平角導体のうち内径側と外径側がそれぞれ絶縁紙でもって覆われてなることを特徴とする誘導電器巻線。
  6. 複数の円板巻線が積層されてなるとともに両端が線路端子と中性点端子にそれぞれ接続されてなる誘導電器巻線において、前記円板巻線が裸の多重平角電線でもって構成され、前記裸の多重平角電線は絶縁皮膜で覆われた複数の平角導体が半径方向に積層されてなるとともに外周が絶縁紐からなる拘束部材でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されてなり、前記線路端子側の円板巻線の半径方向の端部にリング状の角当て絶縁物が添えられてなることを特徴とする誘導電器巻線。
  7. 複数の円板巻線が積層されてなるとともに両端が線路端子と中性点端子にそれぞれ接続されてなる誘導電器巻線において、前記円板巻線が裸の多重平角電線でもって構成され、前記裸の多重平角電線は絶縁皮膜で覆われた複数の平角導体が半径方向に積層されてなるとともに外周が絶縁紐からなる拘束部材でもってターン間に隙間をあけるようにして巻回されてなり、前記線路端子側の円板巻線の裸の多重平角電線のうち、内径側と外径側がそれぞれ絶縁紙でもって覆われてなることを特徴とする誘導電器巻線。
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