JPH07334954A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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Publication number
JPH07334954A
JPH07334954A JP6129341A JP12934194A JPH07334954A JP H07334954 A JPH07334954 A JP H07334954A JP 6129341 A JP6129341 A JP 6129341A JP 12934194 A JP12934194 A JP 12934194A JP H07334954 A JPH07334954 A JP H07334954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disc
housing
disk
base
shutter
Prior art date
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Pending
Application number
JP6129341A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukiyoshi Nishino
幸良 西野
Benichi Miyazaki
弁一 宮崎
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6129341A priority Critical patent/JPH07334954A/ja
Publication of JPH07334954A publication Critical patent/JPH07334954A/ja
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ディスクを挟んで第1のベースと第2のベース
のそれぞれに、情報の記録または再生を行うヘッド部を
有するディスク装置において、第2のベースを第1のベ
ースと平行に昇降する昇降手段を備えた小型のディスク
装置を提供することを目的とする。 【構成】カートリッジ52を搬送する搬送手段と、ディ
スク51を回転駆動部15に装着する装着手段と、ヘッ
ド部10を載置する第2のベース12と、クランパ16
を、ヘッド部10を載置する第1のベース11に対して
昇降する昇降手段とを備え、第2のベース12を第1の
ベース11と平行な状態で昇降することにより、装置の
高さを薄くし、小型のディスク装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスクに情報を記録す
るディスク装置に関するもので、特に複数のヘッドを有
し、高転送レートで情報を記録または再生するディスク
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスク装置はアクセス性のよさ
で注目をあびており、特に高画質のディジタル動画を記
録するには高記録レート、一定の記録レート、また大容
量化が必要であるため、複数のヘッドを用い、300ミ
リのディスクを用いたディスク装置の研究開発が盛んに
行われている。その中でも、光学的な情報記録媒体であ
る光ディスクは書換可能であり、さらに交換可能な情報
記録媒体として期待されている。
【0003】以下に光ディスクを情報記録媒体とする従
来のディスク装置について説明する。
【0004】図62から図66は第1の従来例を示して
おり、図62は、ディスクが収納されたカートリッジを
ディスク装置の内部に挿入する状態を示すディスク装置
の概略の構成図、図63はカートリッジがディスク装置
の内部に侵入する課程を示すディスク装置の概略の構成
図、図64はカートリッジの搬送が終了するとともにデ
ィスクが回転駆動部に装着されて、情報の記録または再
生が可能な状態を示すディスク装置の概略の構成図、図
65はクランプ手段の初期の状態を示す動作説明図、図
66はクランプ手段の動作が終了するとともにディスク
が回転駆動部に装着された状態を示す動作説明図であ
る。また、図67は、カートリッジが通常の状態を示す
概略の斜視図、図68は、カートリッジが使用される状
態を示す概略の斜視図である。
【0005】図62から図66において、101はディ
スクで、このディスク101の第1の面側101a(以
後第1の面側101aと記述する)とディスクの第2の
面側101b(以後第2の面側101bと記述する)と
の両方に情報を記録するようになっている。なお、ここ
では第1の面側101aをディスク101に垂直な方向
(以後z方向とする)の−側とし、第2の面側101b
をディスク101に垂直な方向(以後z方向とする)の
+側とする。また、ディスク101の挿入方向をy方向
とし、ディスク101の挿入方向と直角な方向をx方向
としている。また重力の方向を−z方向としている。
【0006】102はカートリッジであり、このカート
リッジ102にディスク101が回転自在に収納されて
いる。121は外装シャーシであり、外装シャーシ12
1の側面部にカートリッジ102を挿入する挿入部12
1aが設けられている。115は回転駆動部であり、回
転駆動部115は、ディスク101を回転駆動するディ
スク駆動モータ119と、ディスク駆動モータ119の
回転軸119aに固定されるターンテーブル120とに
より構成されている。ターンテーブル120の内部には
吸着マグネット120aが設けられている。
【0007】113は、光学的手段によりディスク10
1に情報を記録したり、またはディスク101の情報を
再生するヘッドである。114はヘッド113が搭載さ
れる移動部である。移動部114はコイル(図示せず)
と永久磁石(図示せず)等とからなるリニアモータで構
成されており、ヘッド113をガイドシャフト118に
沿ってディスク101略半径方向に駆動するようになっ
ている。110はヘッド113、移動部114、ガイド
シャフト118等からなるヘッド部であり、このように
構成されたヘッド部110が第1の面側101a、およ
び第2の面側101bのそれぞれに、回転駆動部115
よりも+y方向に1つづつ配置されている。
【0008】111は第1のベースであり、この第1の
ベース111の第1の面側101aにヘッド部110と
回転駆動部115とが載置されている。112は第2の
ベースであり、この第2のベース112の第2の面側1
01bにヘッド部110と次に述べるクランパ116と
が載置されている。クランパ116は、第2のベース1
12に形成された回転穴部112aを貫通して第2のベ
ース112に吊り下げられており、その端部に設けられ
た補助板116aにより第2のベース112に軸方向移
動可能に保持されている。クランパ116の内部には吸
着板116bが設けられている。そして、このクランパ
116と前記したターンテーブル120とによりクラン
プ手段が構成されており、ターンテーブル120に設け
られた吸着マグネット120aとクランパ116に設け
られた吸着板116bとの間に発生する吸引力により、
ディスク101をターンテーブル120に固定するよう
になっている。
【0009】また、ターンテーブル120にはディスク
101の中心穴101cと係合してディスク101の位
置合わせを行う円錐台120bが設けられている。円錐
台120bはディスク駆動モータ119の回転軸119
aに摺動可能に設けられており、バネ120cにより+
z方向に付勢されている。
【0010】131は第1のベース111の+y方向端
部と第2のベース112の+y方向端部とを連結する回
動軸であり、第2のベース112はこの回動軸131を
中心として、昇降手段(図示せず)により反時計回りに
回動し、第1のベース111に対して所定の角度位置で
位置決めされるようになっている。
【0011】なお、カートリッジ102は図示しないデ
ィスクホルダにより担持されるとともに、図示しないロ
ック手段によりディスクホルダに拘束されるようになっ
ている。また、ディスク101はカートリッジ102と
ともに、図示しないカートリッジ搬送手段によりにディ
スク装置内に搬送されたのち、ターンテーブル120に
装着されるようになっている。
【0012】次に、カートリッジ102の説明をする。
【0013】図67、図68において、102aは合成
樹脂(例えばABS樹脂)により矩形状に形成された筺
体であり、その内部にはディスク101を回転自在に収
納する凹部(図示せず)が設けられている。105は開
口穴であり、筐体102aの第1の面側101a、およ
び第2の面側101bの両方に設けられている。この開
口穴105は回転駆動部115およびヘッド部110が
挿入可能なように方形に形成されている。103はシャ
ッタであり、開口穴105を閉塞できるように薄い
(0.1〜0.5mmくらい)板材(例えばステンレス
鋼板)等でコの字状に形成されている。108はシャッ
タ押えで、筐体102aと適度の隙間を持ち筐体102
aに貼り付けられ、シャッタ103の端部をガイドして
いる。またシャッタ103は筐体102aの+y側側面
にx方向移動可能に設けられたシャッタスライド板(図
示省略)に固定されており、x方向にスライドして開口
穴105を開閉するようになっている。106はシャッ
タ開放部材であり、ベルト(図示せず)等を介して図示
しないシャッタスライド板と連結され、y方向に移動可
能に設けられている。そして、シャッタ開放部材106
が−y方向に移動するとシャッタ103は+x方向にス
ライドするようになっている。なお、シャッタ103
は、図示しないバネ等により開口穴105を閉塞する方
向に付勢されている。
【0014】以上のように構成された第1の従来例のデ
ィスク装置について、以下、その動作を説明する。
【0015】まず、初期の状態においては、第1のベー
ス111に配置されたヘッド113は、図62に示すよ
うに、y方向の移動が自由な状態になっている。すなわ
ち、第1のベース111の両端にはヘッドの飛び出しを
阻止するヘッド停止部(図示省略)が設けられており、
ヘッド113は、これらヘッド停止部に接触することな
く、移動可能になっている。一方、第2のベース112
は−y方向側端部を持ち上げた傾斜状態になっており、
このベース112に配置されたヘッド113は傾斜方向
下側(+y方向)に移動して、ベース端部に設けられた
ヘッド停止部(図示省略)に衝突して停止した状態にな
っている。このとき、第2のベース112が持ち上げら
れて形成された角度143(以後角度143と記述す
る)は、カートリッジ102が挿入部121aより侵入
してきても、第2のベース112のヘッド113と接触
しない程度に設定されている。
【0016】そして、シャッタ103が閉じた通常の状
態のカートリッジ102(図67参照)を挿入部121
aよりディスク装置に挿入すると、カートリッジ102
はディスクホルダ(図示せず)により+y方向に案内さ
れ、ディスク装置内部に進入する。その挿入過程でカー
トリッジ102に設けられているシャッタ開放部材10
6とディスクホルダ(図示せず)に設けられた突設部
(図示せず)とが当接する。さらにカートリッジ102
を挿入すると開放部材106は突設部(図示せず)に当
接したまま移動することはなく、筐体102aのみが+
y方向に移動する。すると、シャッタ開放部材106と
連結されているシャッタ103は+x方向にスライドし
て開口穴105が開放されるので、カートリッジ102
は図68に示す状態になる。すなわち、開口穴105か
ら回転駆動部115およびヘッド部110が挿入できる
状態になる。それとほぼ同時に、ロック手段(図示せ
ず)が作動し、カートリッジ102は、ディスクホルダ
(図示せず)に拘束され、図62に示す状態になる。
【0017】次に、カートリッジ102が、ディスクホ
ルダ(図示せず)に拘束されたのを検知手段(図示せ
ず)により検知し、カートリッジ搬送手段(図示せず)
を作動し、ディスクホルダ(図示せず)を+y方向に移
動させて、カートリッジ102をディスク101と共に
ディスク101の回転中心が回転駆動部115の回転中
心とほぼ一致する位置まで搬送する。すると、ディスク
ホルダ(図示せず)はカートリッジ搬送手段により、−
z方向に移動を開始し、ディスクホルダ(図示せず)を
ーz方向に移動することにより、カートリッジ102を
ディスク101と共に第1のベース111に位置決めさ
れるまで搬送する。そして図63に示すように、ディス
ク101はターンテーブル120に装着され、カートリ
ッジ搬送手段(図示せず)の動作が終了する。
【0018】次に、昇降手段(図示せず)の動作を開始
して、第2のベース112を回動軸131を中心に反時
計回りに回動させる。そして、第2のベース112に配
置されたヘッド113の移動する方向がy軸に平行な状
態になると、第2のベース112を第1のベース111
に位置決めして、昇降手段(図示せず)の動作を終了す
る。
【0019】次に、クランプ手段の動作を説明する。デ
ィスク101の中心穴101cと円錐台120bとが合
致した状態で第2のベース112が回動して、クランパ
116が回動軸131を中心に反時計回りに移動する
と、クランパ116は図65に示すように、水平方向か
ら少し傾いた状態で第2の面側101bに接触してい
く。すると、吸着板116bと吸着マグネット120a
とは互いに接近し合って、クランパ116はその吸着力
によりターンテーブル120側に引っ張られた状態にな
る。
【0020】さらに第2のベース112を回動すると、
クランパ116はターンテーブル120側に引っ張られ
ながら、バネ120cに抗して円錐台120bを押し込
み、ディスク101をターンテーブル120に接近させ
ていく。すると、クランパ116に形成された嵌合穴1
16cと回転軸119aとが嵌合し、クランパ116の
位置合わせが完了する。
【0021】そして、吸着材116bと吸着マグネット
120aとの吸引力により、ディスク101はターンテ
ーブル120(回転駆動部115)に圧着固定される。
さらに第2のベース112が回動を続けることにより、
補助板116aと第2のベース112との間には空隙が
でき、図66に示すように、クランパ116は第2のベ
ース112に吊下げられていた状態から、ディスク10
1と共に回転可能な状態になる。このような状態になる
と、昇降手段およびクランプ手段の動作が終了する。図
64にその状態を示す。
【0022】そうすると、ディスク駆動モータ119に
よりディスク101を回転させて、情報の記録または再
生が行われることになる。
【0023】ところで、第1の従来例は第1のベースと
第2のベースのそれぞれに、ヘッド部を1つづつ載置し
たディスク装置であったが、昨今開発されているディス
ク装置は、例えば動画像を記録しながら記録された動画
像を再生する等の機能を持たせるため、第1のベースと
第2のベースとのそれぞれに、ヘッド部をy方向に回転
駆動部を挟んで両側に2つづつ載置可能としたものが開
発されている。
【0024】以下、第1のベースと第2のベースのそれ
ぞれに、ヘッド部をy方向に回転駆動部を挟んで両側に
2つづつ載置した第2の従来例のディスク装置を、図6
9から図75の図面を用いて説明する。
【0025】図69はディスクが収納されたカートリッ
ジをディスク装置の内部に挿入する状態を示すディスク
装置の概略の構成図、図70はカートリッジがディスク
装置の内部に侵入する課程を示すディスク装置の概略の
構成図、図71はカートリッジの搬送が終了し、ディス
クが回転駆動部に装着されて情報の記録または再生が可
能な状態を示すディスク装置の概略の構成図、図72は
クランプ手段の初期の状態を示す動作説明図、図73は
クランプ手段の動作が終了し、ディスクが回転駆動部に
装着された状態を示す動作説明図である。また、図74
はカートリッジが通常の状態を示す概略の斜視図、図7
5はカートリッジが使用される状態を示す概略の斜視図
である。
【0026】なお、カートリッジは特願平4−3277
51に記載されたものであり、構成部分の名称は同じで
あるが、構成部分に付す番号は変更している。
【0027】図69から図71において、101はディ
スク、102はカートリッジ、121は外装シャーシ、
121aは挿入部、115は回転駆動部、120はター
ンテーブル、131は回動軸で、以上は図62から図6
4の構成と同様なものである。図62から図64と異な
る構成は次の通りである。すなわち、113はヘッドで
あり、回転駆動部115より+y方向に配置された第1
のヘッド113aと、−y方向に配置された第2のヘッ
ド113bとにより構成されている。110はヘッド部
であり、ヘッド113、移動部114、ガイドシャフト
118等により構成されている。ヘッド部110は第1
の面側101aと第2の面側101bとの両方に設けら
れており、それぞれ、第1のヘッド部110aと第2の
ヘッド部110bとからなっている。そして、第1のヘ
ッド部110aは回転駆動部115よりも+y方向に配
置されており、第2のヘッド部110bは回転駆動部1
15よりも−y方向に配置されている。
【0028】111は第1のベースであり、この第1の
ベース111上に、第1の面側101aの第1、第2の
ヘッド部110a,110bと回転駆動部115とが載
置されている。112は第2のベースであり、第2の面
側101bの第1、第2のヘッド部110a,110b
が載置されている。
【0029】図72、図73において、116はクラン
パ、116aは補助板、116bは吸着板、116cは
嵌合穴、119はディスク駆動モータ、119aは回転
軸、120はターンテーブル、120aは吸着マグネッ
ト、120bは円錐台、120cはバネで、以上は図6
5、図66と同様のものである。
【0030】図65、図66と異なるのは図示しないカ
ートリッジ搬送手段と連動し、補助板116aによりク
ランパ116を回転可能に吊下げる連結部材130を設
けたことである。なお、クランプ手段はクランパ116
とターンテーブル120とにより構成されており、第1
の従来例と同様、吸着マグネット120aと吸着板11
6bとの間に生じる吸引力により、ディスク101を回
転駆動部115に固定するものである。
【0031】また第2のベース112は、昇降手段(図
示せず)により回動軸131を中心として反時計回りに
回動し、第1のベース111に対して所定の回動位置に
おいて位置決めされるようになっている。また、カート
リッジ102は図示しないディスクホルダにより担持さ
れ、図示しないロック手段によりディスクホルダに拘束
されるようになっている。また、カートリッジ102
は、図示しないカートリッジ搬送手段によりディスク1
01と共に搬送されるようになっており、さらに、ディ
スク101はターンテーブル120に装着されるように
なっている。
【0032】次に、カートリッジ102の説明をする。
【0033】図74、図75において、102aは合成
樹脂(例えばABS樹脂)によって矩形状に形成された
匡体であり、この匡体102aの内部にはディスク10
1を回転自在に収納する凹部(図示せず)が設けられて
いる。105aは第1の開口穴である。第1の開口穴1
05aは筐体102aの第1の面側101a、および第
2の面側101bの両方に設けられており、回転駆動部
115および第1のヘッド部110aが挿入可能なよう
に方形に形成されている。105bは第2の開口穴であ
る。第2の開口穴105bは筐体102aの第1の面側
101a、および第2の面側101bの両方に設けられ
ており、第2のヘッド部110bが挿入可能なように方
形に形成されている。103は第1のシャッタである。
第1のシャッタ103は薄い(0.1〜0.5mmくら
い)板材(例えばステンレス鋼板)等からなっており、
第1の開口穴105aを閉塞できるように断面コの字状
に形成されている。この第1のシャッタ103は筐体1
02aの+y側側面にx方向移動可能に設けられた図示
しないシャッタガイドに固定されており、このシャッタ
ガイドとともにx方向にスライドして第1の開口穴10
5aを開閉するようになっている。104は第2のシャ
ッタである。この第2のシャッタ104は薄い(0。1
〜0。5くらい)板材(例えばステンレス鋼板)等から
なっており、第2の開口穴105bを閉塞できるように
断面コの状に形成されている。この第2のシャッタ10
4は筐体102aの−y側側面にx方向に移動可能に設
けられた図示しないシャッタガイドに固定されており、
このシャッタガイドとともにx方向にスライドして第2
の開口穴105bを開閉するようになっている。108
はシャッタ押えであり、筐体102aと適度の隙間を持
ち筐体102aに貼り付けられて、第1のシャッタ10
3、および第2のシャッタ104の端部をガイドしてい
る。106はシャッタ開放部材であり、ベルト(図示せ
ず)等を介して図示しない2つのシャッタガイドと連結
され、y方向に移動可能に設けられている。そして、シ
ャッタ開放部材106を−y方向に移動すると第1のシ
ャッタ103は+x方向にスライドし、第2のシャッタ
104は−x方向にスライドするようになっている。な
お、第1のシャッタ103、および第2のシャッタ10
4はそれぞれ、第1の開口穴105a、第2の開口穴1
05bを閉塞する方向に図示しないバネ等により付勢さ
れている。
【0034】以上のように構成された第2の従来例のデ
ィスク装置について、以下、その動作について説明す
る。
【0035】まず、初期の状態においては、第1のベー
ス111に配置された第1のヘッド113a、113b
は、図69に示すように、y方向の移動が自由な状態に
なっている。すなわち、第1のベース111に設けられ
たガイドシャフト118,118の両端にはヘッド11
3a,113bの飛び出しを阻止するヘッド停止部(図
示省略)が設けられており、第1のベース111に設け
られたヘッド113a,113bはこれらヘッド停止部
に接触することなく、y方向の移動可能になっている。
一方、第2のベース112は、−y方向側端部を持ち上
げた傾斜状態になっており、この第2のベース112に
設けられたヘッド113a,113bそれぞれは、傾斜
方向下側(+y方向)に移動し、ガイドシャフト11
8,118の端部に設けたヘッド停止部(図示省略)に
衝突して停止した状態になっている。このとき、第2の
ベース112が持ち上げられて形成された角度143
(以後角度143と記述する)は、カートリッジ102
が挿入部121aより侵入してきても第2のベース11
2に設けられた第1のヘッド113aと接触しない適度
に設定されている。
【0036】そして、第1のシャッタ103、および第
2のシャッタ104が閉じた通常の状態のカートリッジ
102(図74参照)を挿入部121aより挿入する
と、カートリッジ102はディスクホルダ(図示せず)
により+y方向に案内され、ディスク装置内部に侵入す
る。その挿入過程でカートリッジ102に設けられてい
るシャッタ開放部材106とディスクホルダ(図示せ
ず)に設けられた突設部(図示せず)とが当接する。さ
らにカートリッジ102を挿入していくとシャッタ開放
部材106は突設部(図示せず)に当接したまま移動す
ることはなく、筐体102aのみが+y方向に移動す
る。すると、シャッタ開放部材106と連結されている
第1のシャッタ103は+x方向にスライドして第1の
開口穴105aが開放される一方、第2のシャッタ10
4は−x方向にスライドして第2の開口穴105bが開
放され、図75に示す状態になる。すなわち、第1の開
口穴105aに第1のヘッド部110a、および回転駆
動部115が挿入できる状態となり、第2の開口穴10
5bに第2のヘッド部110bが挿入できる状態にな
る。それとほぼ同時に、ロック手段(図示せず)が作動
し、カートリッジ102は、ディスクホルダ(図示せ
ず)に拘束され、図69に示す状態になる。
【0037】次に、カートリッジ102が、ディスクホ
ルダ(図示せず)に拘束されたのを検知手段(図示せ
ず)により検知すると、カートリッジ搬送手段(図示せ
ず)を作動させてディスクホルダ(図示せず)を+y方
向に移動することにより、カートリッジ102を、ディ
スク101の回転中心が回転駆動部115の回転中心と
ほぼ一致する位置まで搬送する。すると、今度は、カー
トリッジ搬送手段によるディスクホルダ(図示せず)の
−z方向搬送が開始され、カートリッジ102をディス
ク101とともに第1のベース111に位置決めされる
まで搬送する。そして、ディスク101がターンテーブ
ル120に装着されると、カートリッジ搬送手段(図示
せず)の動作は終了する。
【0038】次に、クランプ手段の動作を図72、図7
3を用いて説明する。図72に示すように、クランパ1
16は回転駆動部の上方に位置し、その回転中心は回転
駆動部115の回転中心とほぼ一致している。そして、
カートリッジ搬送手段(図示せず)によるディスクホル
ダ(図示せず)の−z方向搬送に連動して連結部材13
0が−z方向に移動すると、連結部材130に吊設され
ているクランパ116も−z方向に移動する。すると、
クランパ116は第2の面側101bと接触を始め、吸
着板116bと吸着マグネット120aとは接近してい
るので、クランパ116はその吸着力によりターンテー
ブル120側に引っ張られた状態になる。さらに連結部
材130の−z方向移動が進むと、クランパ116はタ
ーンテーブル120側に引っ張られながら、バネ120
cに抗して円錐台120bを押し込み、ディスク101
をターンテーブル120に接近させていき、最後には、
クランパ116に形成された嵌合穴116cと回転軸1
19aとが嵌合して、クランパ116の位置合わせが行
われる。そして、クランパ116の位置合わせが行われ
ると、吸着材116bと吸着マグネット120aとの間
に生じる吸引力により、ディスク101はターンテーブ
ル120に圧着されて回転駆動部115に固定される。
【0039】さらに図示しないカートリッジ搬送手段の
動作を続け、連結部材130を移動すると、補助板11
6aと連結部材130との間には図73に示すような空
隙ができ、これによって、クランパ116は連結部材1
30に吊下げられていた状態から、ディスク101とと
もに回転可能な状態になる。クランパ116がディスク
101とともに回転可能な状態になるとカートリッジ搬
送手段およびクランプ手段の動作が終了し、図70に示
す状態になる。
【0040】さらに、カートリッジ搬送手段の動作終了
を検知手段(図示せず)が検知すると、昇降手段(図示
せず)の動作を開始する。すなわち、第2ベース112
を回動軸131を中心に反時計回りに回動させる。そし
て、第2のベース112に設けたガイドシャフト118
がy軸と平行な状態になり、第2のベース112が第1
のベース111に対して位置決め固定されると、昇降手
段(図示せず)の動作を終了し、図71に示す状態にな
る。
【0041】そして、ディスク駆動モータ119により
ディスク101を回転させ、情報の記録または再生を行
う。
【0042】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では、構造上、ディスク装置の高さ方向(z
方向)の寸法142(以後寸法142と記述する)が、
角度143と第2のベースの回動中心から端面までの寸
法141(以後寸法141と記述する)とにより決定さ
れるようになっており、そのために、ディスク装置の高
さが高くなり、装置が大型化するという課題を有してい
る。言いかえれば、寸法142は角度143と寸法14
1とに依存しているためディスク装置の高さを小さくす
ることが困難であった。
【0043】特に、ヘッド113の数が多く、その分、
寸法141が第1の従来例と比較しても2倍近くになる
第2の従来例では、寸法142もそれに比例して必要以
上に大きくなってしまう。また、記録容量の大きい直径
300ミリのディスクを使用するディスク装置において
も、寸法142が相当大きくなり、その分、さらに装置
が大型化することは容易に想像がつき、開発の大きな問
題になるとされていた。
【0044】さらに、上記従来の構成では、第2のベー
ス112を駆動するトルクが大きくなり、その分、第2
のベース112の昇降モータ(図示せず)が大きくな
り、このことがディスク装置の小型化に対して問題とさ
れていた。すなわち、第2のベース112はその端部を
回動中心として回動しているが、回転運動では第2のベ
ース112の重心位置近くを回動中心とする方が機構的
に安定した動作が得られ、さらに第2のベース112を
回動するトルクは最低限度でよいことが知られている。
ここでは第2のベース112の重心位置は寸法141を
2分割する近傍になっている。そこで寸法141を2分
割する近傍を回動中心とする場合と、第2のベースの端
部を回動中心とする場合の慣性モーメントを比較してみ
ると、回動中心から第2のベースの回動中心の反対側の
端部までの寸法(腕の長さ)は2倍になり、慣性モーメ
ントは腕の長さの2乗に比例するので4倍になる。その
ため第2のベース112を駆動するトルクも必然的に4
倍必要となり、第2のベース112の昇降モータが大き
くなり、このことがディスク装置の小型化に対して問題
となっていた。
【0045】特に、第2の従来例のように寸法141が
大きくなってくると、第2のベース112の重量ととも
に、慣性モーメントが飛躍的に増大し、その分、さらに
大きな昇降モータが必要になるという課題を有してい
る。また、回動トルクを小さくして昇降モータを小さく
するためには、第2のベース112の駆動点を、回動軸
131側端部ではなく、回動先端側端部の近傍とするこ
とも考えられる。しかしながら、第2のベース112の
回動先端側端部を駆動する場合、駆動点の軌跡の長さ
は、回動中心から駆動点の長さ掛ける角度143(ラジ
アン)となり、回動軸の中心から駆動点が離れるにつれ
て、駆動点の軌跡は幅広となってしまう。したがって、
駆動点の機械的ストロークが長くなり、その分、第2の
ベース112の回動案内板や作動板等の部品が大きくな
ってしまい、ディスク装置の小型化に対して問題となっ
てしまう。
【0046】さらに、これら従来例においては、精密に
組み立てられて衝撃に弱いヘッド113に過大な衝撃が
加わり、故障の原因となるという問題があった。すなわ
ち、カートリッジ102を挿入するときには、第2のベ
ース112を回動させて持ち上げるようになっている
が、その際、第2のベース112側のヘッド113は重
力方向に移動して移動停止部に衝突し停止するようにな
っており、このときの衝撃が精密部品であるヘッド11
3に悪影響を与えて故障の原因となっていた。なお、こ
のような問題を解決するためには、ヘッド113が自由
に移動できないように規制する移動ロック手段を設ける
ことが考えられるが、それでは、当然、部品点数も増
え、組立工数も多くなり、コストアップの原因となる。
【0047】さらに、第1の従来例では、クランパ11
6を第2のベース112に設置するので、ヘッド部11
0のみを載置する場合に比べてクランパ116を設置す
る部分だけ寸法141が大きくなり、その分、さらに、
寸法142が大きくなり、ディスク装置の小型化の妨げ
となるという課題を有している。
【0048】また、第1の従来例では、クランパ116
は回動運動する第2のベース112に設置されているた
め、円孤の軌跡を描きながら降下するようになってい
る。そのため、嵌合穴116Cが傾いた状態で回転軸1
19aと嵌合を開始するので(図65参照)、嵌合穴1
16cが回転軸119aに引っ掛かることがあるという
問題を有している。
【0049】また、第2の従来例では、クランパ116
をz軸に沿って移動するように、クランプ手段をカート
リッジ搬送手段と連動させる連結部材130が必要にな
り、その分、部品点数が多くなるとともに、機構が複雑
になるという問題を有している。
【0050】さらに、昨今、動画像の情報をNTSCコ
ンポジット信号、またはコンポーネント信号として非圧
縮で、記録または再生するととともに、追いかけ再生等
の機能をもつディスク装置が開発されており、このよう
なディスク装置では、上記従来例に比してさらにヘッド
部の個数を増やし、第1のベース111と第2のベース
112とのそれぞれに、ヘッド部110を、y方向に回
転駆動部を挟んで両側に2つずつと、x方向に回転駆動
部を挟んで両側に2つずつ、合計4つずつ載置可能とな
っている。このようなディスク装置に対応したローディ
ング機構(ディスクを装置内部に搬送し、回転駆動部に
装着する機構)としては、裸のままのディスクを載せた
ディスクトレイトレイを移動することにより、ディスク
を回転駆動部に装着する、いわゆるCD(コンパクト・
ディスク)に代表されるディスクトレイ方式が考えられ
る。しかしながら、ディスクは傷、汚れ等に弱いために
CDのように裸のままで扱うことができずシャッタを設
けたカートリッジに収納して保護することが必要であ
る。そのため、ディスクトレイ方式を応用して、このデ
ィスク装置のローディング機構とすることは困難であ
り、したがって、シャッタ開閉機構やカートリッジ搬送
機構等といった機構を設計し直して、新たなローディン
グ機構を開発しなければならず、その開発が急がれてい
た。
【0051】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、上記課題に鑑み、寸法141(第2のベースの長
さ)と角度143に影響されることがない寸法142を
有する小型のディスク装置を提供することを目的とす
る。特に、昨今開発されている第1のベースと第2のベ
ースとのそれぞれに、ヘッド部を、y方向に回転駆動部
を挟んで両側に2つずつ載置可能としたディスク装置、
または第1のベースと第2のベースのそれぞれに、ヘッ
ド部を、y方向に回転駆動部を挟んで両側に2つずつ
と、x方向に回転駆動部を挟んで両側に2つずつ、合計
4つずつ載置可能であり、さらに記録容量が大きな、デ
ィスクの径が300ミリを使用するディスク装置におい
て小型で実用的なディスク装置を提供することを第1の
目的とする。
【0052】また、第2のベースを昇降する際に発生す
る慣性モーメントを小さくして昇降モータのトルクを必
要最低限にし、さらに、駆動点の機械的ストロークの小
さい、小型で実用的なディスク装置を提供することを第
2の目的とする。
【0053】また、第2のベースが昇降するときに、ヘ
ッド部が重力方向に移動するのを防ぐのに、移動ロック
手段を構成することなく、ヘッド部が第2のベースと衝
突するときに発生する加速度を無くし、ヘッド部への悪
影響を無くする信頼性の高いディスク装置を安価に提供
することを第3の目的とする。
【0054】また、クランプ手段において、クランパを
第2のベースに設置しても、ディスク装置の高さには影
響がなく、さらにクランパが昇降する軌跡が円弧を描く
こともなく、嵌合穴と回転駆動部の回転軸とが正確に位
置合わせをすることができるディスク装置を簡単な構成
で提供することを第4の目的とする。
【0055】また、第1のベースと第2のベースのそれ
ぞれに、ヘッド部をy方向に回転駆動部を挟んで両側に
2つづつ、載置可能とするディスク装置、または、第1
のベースと第2のベースのそれぞれに、ヘッド部をy方
向に回転駆動部を挟んで両側に2つづつと、x方向に回
転駆動部を挟んで両側に2つづつ、合計4つづつ載置可
能とするディスク装置において、カートリッジを搬送
し、ディスクを回転駆動部に装着するローディング機構
を提供し、ディスクに着く傷や汚れを保護できる信頼性
の高いディスク装置を提供することを第5の目的とす
る。
【0056】
【課題を解決するための手段】この第1、第2、第3の
目的を達成するために本発明の第1の構成は、装置前面
より情報記録媒体であるディスクを挿入可能に構成した
ディスク装置であって、ディスクの第1の面側、および
第2の面側のそれぞれに、少なくとも1つずつ配設され
るとともに、ディスクの径方向に移動可能に設けられて
情報を記録または再生するヘッド部と、第1の面側に配
置されて第1の面側のヘッド部を載置する第1のベース
と、第2の面側に配置されて第2の面側のヘッド部を載
置する第2のベースと、第1のベースに載置されてディ
スクを回転駆動する回転駆動部と、ディスクをディスク
挿入方向に搬送する搬送手段と、第2のベースをディス
クに略垂直な方向に昇降する昇降手段と、ディスクを略
垂直な方向に搬送して回転駆動部に装着する装着手段と
を備えたものである。
【0057】特に、第1、第2の各ベースを、回転駆動
部を挟んだディスク挿入方向両側それぞれにヘッド部を
1つ載置可能に構成すると共に、各ベースには、ヘッド
部を、回転駆動部を挟んだディスク挿入方向いずれか一
方側に少なくとも1つ配設したものに適している。
【0058】また特に、第1、第2の各ベースを、回転
駆動部を挟んだディスク挿入方向両側それぞれにヘッド
部を1つ載置可能に、かつ、回転駆動部を挟んだディス
ク挿入方向の略直交する方向の両側それぞれにヘッド部
を1つ載置可能に構成するとともに、各ベースには、ヘ
ッド部を、回転駆動部を挟んだディスク挿入方向いずれ
か一方側に少なくとも1つ、並びに、回転駆動部を挟ん
だディスク挿入方向と直交する方向いずれか一方側に少
なくとも1つ配設するものに適している。
【0059】また、昇降手段は、ディスクの略垂直な方
向に沿って第2のベースに植立されたベース支持棒と、
前記ベース支持棒を支持する昇降部材と、昇降部材をデ
ィスクの略垂直な方向へ昇降する第1の駆動手段とを備
えたものであるのが好ましい。
【0060】さらにまた、昇降手段は、ディスクの略垂
直な方向に沿って第2のベースに植立されたベース支持
棒と、ベース支持棒を略垂直な方向に移動可能に吊設す
る昇降部材と、昇降部材をディスクの略垂直な方向へ昇
降する第1の駆動手段とを備えているのが好ましい。
【0061】さらにまた、昇降手段は、ディスクの略垂
直な方向に沿って第2のベースに植立されたベース支持
棒と、ベース支持棒を略垂直な方向に移動可能に吊設す
る昇降部材と、第2のベースを第1のベースから離間す
る方向に押圧付勢する第1の弾性部材と、昇降部材をデ
ィスクの略垂直な方向へ昇降する第1の駆動手段とを備
えているのが好ましい。
【0062】また、昇降手段と装着手段とは連動するも
のであり、昇降手段は、ディスクに略垂直な方向に沿っ
て第2のベースに植立されたベース支持棒と、ベース支
持棒をディスクの略垂直な方向に沿って移動可能に吊設
する昇降部材と、第2のベースを第1のベースから離間
する方向に押圧付勢する第1の弾性部材と、昇降部材を
ディスクの略垂直な方向へ昇降する第1の駆動手段とを
備えており、装着手段は、昇降部材に移動可能に吊設さ
れ、かつ、搬送手段を支持する装着部材を備えており、
第1の駆動手段の駆動により、昇降部材をディスクに略
垂直な方向へ移動し、かつ、装着部材をディスクに略垂
直な方向へ移動するものであるのが好ましい。
【0063】また、装着手段は、装着部材を昇降部材か
ら離間する方向に押圧付勢する第2の弾性部材とを備え
たものであるのが好ましい。
【0064】また、搬送手段は、ディスクを担持するデ
ィスクホルダと、ディスクに略平行な方向に沿ってディ
スクホルダに植立された搬送ピンと、装着部材に設けら
れて搬送ピンをディスク挿入方向に案内する搬送溝と、
搬送ピンをディスク挿入方向へ駆動する第2の駆動手段
とを備えたものであるのが好ましい。
【0065】次に、上記の第1、第2、第3の目的を達
成するために本発明の第2の構成は、装置前面より情報
記録媒体であるディスクを挿入可能に構成したディスク
装置であって、ディスクの第1の面側、および第2の面
側のそれぞれに、少なくとも1つづつ配設されるととも
に、ディスクの径方向へ移動可能に設けられて情報を記
録または再生するヘッド部と、第1の面側に配置されて
第1の面側のヘッド部を載置する第1のベースと、第2
の面側に配置されて第2の面側の前記ヘッド部を載置す
る第2のベースと、第1のベースに載置されてディスク
を回転駆動する回転駆動部と、第2のベースをディスク
に略垂直な方向へ昇降する昇降手段と、ディスクを搬送
して回転駆動部に装着する移送手段とを備えたものであ
る。
【0066】特に、第1、第2の各ベースを、回転駆動
部を挟んだディスク挿入方向両側それぞれにヘッド部を
1つ載置可能に構成すると共に、各ベースには、ヘッド
部を、回転駆動部を挟んだディスク挿入方向いずれか一
方側に少なくとも1つ配設したものに適している。
【0067】また特に、第1、第2の各ベースを、回転
駆動部を挟んだディスク挿入方向両側それぞれにヘッド
部を1つ載置可能に、かつ、回転駆動部を挟んだディス
ク挿入方向の略直交する方向の両側それぞれにヘッド部
を1つ載置可能に構成するとともに、各ベースには、ヘ
ッド部を、回転駆動部を挟んだディスク挿入方向いずれ
か一方側に少なくとも1つ、並びに、回転駆動部を挟ん
だディスク挿入方向と直交する方向いずれか一方側に少
なくとも1つ配設するものに適している。
【0068】また、昇降手段は、ディスクに略平行な方
向に沿って第2のベースに植立された昇降ピンと、第1
のベースに固定されて昇降ピンをディスクに略垂直な方
向へ案内する案内板と、昇降ピンをディスクに略垂直な
方向へ昇降する作動手段とを備えているのが好ましい。
【0069】また、昇降手段と移送手段とが連動するも
ので、昇降手段は、第2のベースに設けられ、ディスク
に略平行な方向に植立された昇降ピンと、第1のベース
に固定されて昇降ピンをディスクに略垂直な方向へ案内
する第1の案内溝を有する案内板と、昇降ピンと係合す
る第1のカム溝を有する作動板と、作動板を駆動する作
動板駆動部とを備えており、移送手段は、ディスクを担
持するディスクホルダと、ディスクの略平行な方向に沿
って植立された移送ピンと、案内板に設けられて、ディ
スクが回転駆動部へ装着される方向に移送ピンを案内す
る第2の案内溝と、作動板に設けられて移送ピンと係合
する第2のカム溝とを備えており、作動板駆動部の駆動
により、昇降ピンを、ディスクの略垂直な方向へ移動す
ると共に、移送ピンを、ディスクが回転駆動部へ装着さ
れる方向に移動するものであるのが好ましい。
【0070】次に、上記の第1の構成、または上記の第
2の構成において、上記の第4の目的を達成するために
本発明の第3の構成は、ディスクを回転駆動部に固定す
るクランプ手段を備えている。クランプ手段は昇降手段
と連動するものであり、第2のベースに回転自在に設置
されている。また、クランプ手段はディスクを挟んで回
転駆動部と対向するクランパと、クランパに埋設された
吸着板と、回転駆動部に埋設された吸着マグネットとを
備えており、吸着板と吸着マグネットとの間に生じる吸
引力によりディスクを回転駆動部に固定するものであ
る。
【0071】次に、上記の第1の構成において、上記の
第5の目的を達成する本発明の第4の構成は、第1の凹
部を有する第1の筐体と、第1の筐体と移動可能に連結
されると共に第2の凹部を有する第2の筐体と、ヘッド
部の挿入を可能とするように第1の筐体、または第2の
筐体のうちの少なくとも一方に、少なくとも1つ設けら
れた開口穴を、開閉できるように、第1の筐体、または
第2の筐体に移動可能に取り付けられた少なくとも1つ
のシャッタとを備え、第1の凹部と第2の凹部とで形成
される空間にディスクを回転自在に収納し、第1の筐
体、または第2の筐体に、前記ヘッド部とは別のヘッド
部と回転駆動部との挿入を可能とする開口部を設け、第
2の筐体に対する第1の筐体の移動に連動することによ
り、シャッタを移動して開口穴を開閉すると共に、開口
部を開閉するカートリッジを、装置前面より挿入可能に
構成するディスク装置であって、装着手段は、ディスク
に略垂直な方向に移動可能に設けられて搬送手段を支持
する装着部材を備えており、搬送手段は、ディスク挿入
方向に沿って移動可能に装着部材に設けられて第1の筐
体を担持するディスクホルダと、装着部材に固定されて
第2の筐体を係止する係止部材と、ディスク挿入方向に
沿ってディスクホルダを移動する第2の駆動手段とを備
えており、第2の駆動手段の駆動により、第1の筐体と
第2の筐体との両方をィディスク挿入方向に搬送すると
共に、第2の筐体を当接部材により係止することによ
り、第2の筐体に対して第1の筐体をディスク挿入方向
に移動して開口部と開口穴との両方を開放するものであ
る。
【0072】次に、上記の第2の構成において、上記の
第5の目的を達成する本発明の第5の構成は、ディスク
を回転可能に収納するディスク収納凹部を有する筐体
と、第1のヘッド部と回転駆動部との挿入を可能とする
ように筐体に設けられた第1の開口穴と、第2のヘッド
部の挿入を可能とするように筐体に設けられた第2の開
口穴と、第1の開口穴を開閉可能に筐体に取り付けられ
た第1のシャッタと、第2の開口穴を開閉可能に筐体に
取り付けられた第2のシャッタと、第1のシャッタと第
2のシャッタとの両方に連結されると共に筐体に移動可
能に設けられたシャッタ開放部材とを備えたカートリッ
ジを、装置前面より挿入可能に構成するディスク装置で
あって、移送手段は、筐体を担持するディスクホルダ
と、ディスクが回転駆動部へ装着される方向にディスク
ホルダを移動する作動手段とを備えており、ディスクホ
ルダは、シャッタ開放部材に当接する当接部材を有して
おり、カートリッジを装置前面より挿入してシャッタ開
放部材を当接部材と当接することで、筐体とシャッタ開
放部材とを相対的に移動して、第1の開口穴と第2の開
口穴との両方を開放し、かつ作動手段の駆動により、筐
体をディスクと共にディスクが回転駆動部に装着される
方向に搬送するものである。
【0073】また、当接部材は、ディスク挿入方向に対
して略直交する方向に突出する突設部を備えており、カ
ートリッジを装置前面より挿入することにより、ディス
ク挿入方向に移動可能に配置されたシャッタ開放部材を
突設部に当接することで、筐体とシャッタ開放部材とを
相対的に移動するものであるのが好ましい。
【0074】さらにまた、当接部材は、ディスクホルダ
に回動自在に支持された回動アームと、回動アームの先
端に設けられた係合部とを備えており、カートリッジを
装置前面より挿入することで、ディスク挿入方向に対し
て略直交する方向に移動可能に設けられたシャッタ開放
部材に係合部を当接し、これによって回動アームを回動
して筐体とシャッタ開放部材とを相対的に移動するする
ものであるのが好ましい。
【0075】
【作用】本発明は上記した第1の構成、または第2の構
成によって、第2のベースをディスクに垂直な方向へ昇
降する昇降手段、言いかえれば第2のベースの昇降を第
1のベースに対して略平行な姿勢を保った状態で行なう
昇降手段を備えているので、第2のベースは回動するこ
とが無くなった。そのため、ディスク装置の高さが第2
のベースの長さに依存することが無くなり、その分、デ
ィスク装置を薄くすることができるようになる。
【0076】特に、第1、第2のベースそれぞれに回転
駆動部を挟んでy方向両側に2つずつヘッド部を載置可
能に構成したディスク装置や、第1、第2のベースそれ
ぞれに、回転駆動部を挟んでディスク挿入方向両側にヘ
ッド部を2つずつ載置可能であり、かつ、回転駆動部を
挟んでディスク挿入方向と直交する方向両側にヘッド部
を2つづつ載置可能に構成したディスク装置において、
記録容量が大きな、ディスクの径が300ミリを使用す
る場合に、特に小型で実用的となる。
【0077】また、第2のベースの昇降動作を、第1の
ベースに対して略平行な姿勢を保った状態で行なうの
で、第2のベースの慣性モーメントは十分に小さなもの
となる。また、第2のベースを昇降する昇降モータのト
ルクは、第2のベースの長さに関係なく、単に、第2の
ベースの重量に正比例するので、昇降モータは必要最小
限のトルクを備えた小型のものでよくなる。
【0078】また、第2のベースを駆動する駆動点の軌
跡は直線状となり、回転運動に比べて駆動点の軌跡の長
さ(機械的ストローク)は短くなる。また、この駆動点
の機械的ストロークは第2のベースの長さに影響される
ことも無くなる。
【0079】また、第2のベースを第1のベースに対し
て略平行な姿勢を保った状態で昇降させるので、第2の
ベース側のヘッド部移動方向が平行なままで傾斜するこ
とが無くなった。そのため、第2のベースの昇降動作中
に、ヘッド部が重力方向に移動して第2のベース端部に
衝突することがない。
【0080】また、第2のベースの昇降を第1のベース
に対して略平行な姿勢を保った状態で行うので、クラン
プ手段を構成する嵌合穴と回転軸とは直線的に向かい合
った状態で嵌合して正確に位置合わせされるようにな
る。さらに、第2のベースの昇降を第1のベースに対し
て略平行な姿勢を保った状態で行うので、第2のベース
の長さがディスク装置の高さに影響することはなくなっ
た。そのため、クランパを第2のベースに設置する分、
第2のベースの長さが長くなっても、ディスク装置の高
さが高くなることはない。
【0081】さらに、クランパを、ディスク装置の高さ
に影響を与えることなく、第2のベースに設置できるの
で、従来、必要であったクランパの連結部材等の部材が
要らなくなり、その分、部品点数と組立工数の削減が図
れるようになる。
【0082】また、第1のベースと第2のベースとのそ
れぞれに、回転駆動部を挟んでディスク挿入方向両側に
ヘッド部を2つずつ載置可能であるディスク装置、また
第1のベースと第2のベースのそれぞれに、回転駆動部
を挟んでディスク挿入方向両側にヘッド部を2つずつ
と、回転駆動部を挟んでディスク挿入方向と直交する方
向両側に2つずつ、載置可能であるディスク装置におい
て、特願平4−327751、または特願平4−167
173に記載されたカートリッジを搬送して、ディスク
を回転駆動部に装着できるローディング機構を実現でき
るようになる。
【0083】
【実施例】以下、本発明の実施例のディスク装置を、図
面を参照しながら説明する。なおここでは、ディスク径
が300ミリであるディスクを再生するディスク装置に
ついて説明する。
【0084】まず、第1の実施例のディスク装置につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0085】図1は、ディスクが収納されたカートリッ
ジをディスク装置の内部に挿入する状態を示すディスク
装置の概略の構成図であり、図2は、カートリッジがデ
ィスク装置の内部に進入する一つの状態を示すディスク
装置の概略の構成図であり、図3は、カートリッジがデ
ィスク装置の内部に進入する一つの状態を示すディスク
装置の概略の構成図であり、図4は、カートリッジの搬
送が終了し、ディスクが回転駆動部に装着されて、情報
の記録または再生が可能な状態を示すディスク装置の概
略の構成図であり、図5は、ディスク装置全体の構成を
示す概略の斜視図であり、図6から図13は、それぞれ
図5の一部分を拡大して示す詳細図であり、図14は、
クランプ手段の初期の状態を示す動作説明図であり、図
15は、クランプ手段の動作の途中を示す動作説明図で
あり、図16は、クランプ手段の動作が終了し、ディス
クが回転駆動部に装着された状態を示す動作説明図であ
り、図17は、昇降手段の一部を示し、昇降手段が初期
の状態の動作説明図であり、図18は、昇降手段の一部
を示し、昇降手段が終了した状態の動作説明図であり、
図19は、装着手段の一部を示し、装着手段が初期の状
態の動作説明図であり、図20は、装着手段の一部を示
し、装着手段が終了した状態の動作説明図である。
【0086】また、図21は、初期の状態を示すディス
ク装置全体の概略の組立図であり、図22は、ディスク
が回転駆動部に装着された状態を示すディスク装置全体
の概略の組立図であり、図23は、カートリッジが通常
の状態を示す概略の斜視図であり、図24は、カートリ
ッジが使用される状態を示す概略の斜視図であり、図2
5、図26は、カートリッジの一部分を示す斜視図であ
り、図27はヘッドの動作を示す動作説明図であり、図
28は、ヘッド部のオプション仕様を示す、ヘッド部関
連の斜視図であり、図29は、カートリッジの変形を示
す概略の斜視図である。図1から図27において、51
はディスクで、ディスク51の第1の面側51a(以後
第1の面側51aと記述する)とディスク51の第2の
面側51b(以後第2の面側51bと記述する)の両方
に情報が記録されるようになっている。
【0087】なお、説明の都合上、第1の面側51aを
ディスク51に垂直な方向(以後、z方向とする)の−
z側とし、第2の面側51bを+z側とし、ディスク5
1を挿入する方向をy方向とし、ディスク51を挿入す
る方向に直交する方向をx方向とする。また重力方向を
−z方向とする。
【0088】50はディスク装置の外装シャーシであ
る。50aは外装シャーシ50に設けられた挿入部であ
り、カートリッジ52をディスク51とともに挿入でき
るように外装シャーシ50の前面を開口して構成されて
いる。
【0089】11は第1の面側51aに配設された第1
のベースであり、この第1のベース11上にはベース位
置決めピン11aが植立されている。12は第1のベー
ス11と対向して第2の面側51bに配設された第2の
ベースであり、この第2のベース12上にはベース位置
決めピン11aと嵌合するベース位置決めピン12bが
植立されている。さらに、第1のベース11には、筐体
位置決めピン11b、11cが植立されている。筐体位
置決めピン11bは、後述する第2の筐体52bに設け
られた位置決め穴52jと嵌合して第2の筐体52bの
位置決めをするようになっている。筐体位置決めピン1
1cは、後述する第1の筐体52a、および第2の筐体
52bと当接してz方向の位置決めをするようになって
いる。
【0090】15は第1のベース11に配設された回転
駆動部であり、ディスク51を固定して回転駆動するよ
うになっている。回転駆動部15はディスク51を回転
駆動するディスク駆動モータ19と、ディスク駆動モー
タ19の回転軸19aに固定されてディスク51を固定
するターンテーブル20とにより構成されている。ま
た、図14に示すように、ターンテーブル20にはディ
スク51の中心穴51cと係合する円錐台20aがz方
向に移動可能に設けられ、+z方向にバネ20cにより
付勢されている。
【0091】16はクランパであり、図14に示すよう
に第2のベース12の回転穴部12aを貫通して第2の
ベース12に吊り下げられており、その端部に設けられ
た補助板16aにより第2のベース12に回転自在か
つ、軸方向移動自在に保持されている。また、クランパ
16は図14に示すように、中心部分に回転軸19aと
嵌合する嵌合穴16bが設けられており、この嵌合穴1
6bによってクランパ16は回転軸19aと位置合わせ
が行なわれるようになっている。さらに、嵌合穴16b
の周囲には吸着板16cが取り付けられている一方、タ
ーンテーブル20の内部には吸着板16cと対向して吸
着マグネット20bが設けられている。そしてディスク
51をクランパ16とターンテーブル20とにより挟ん
だ状態で吸着板16cと吸着マグネット20bとを吸着
させることでディスク51を圧着固固定するようになっ
ている。
【0092】13は、ディスク51に情報の記録または
再生を行なうヘッドである。14はヘッド13を搭載し
た移動部であり、コイル(図示せず)と永久磁石(図示
せず)とで構成されたリニアモータの駆動力によりディ
スク51の径方向に沿って移動するようになっている。
18は移動部14の移動を案内するガイドシャフトであ
る。10はヘッド部であり、ヘッド13、移動部14、
ガイドシャフト18等により構成されている。
【0093】ヘッド部10は、第1、第2のベース1
1,12それぞれに設けられている。各ヘッド部10
は、第1のヘッド部10aと、第2のヘッド部10b
と、第3のヘッド部10cと、第4のヘッド部10dと
から構成されている。第1のヘッド部10aは第1、第
2のベース11,12上の、平面視、回転駆動部15よ
り+y側に配置されており、第2のヘッド部10bは同
じく−y側に配置されており、第3のヘッド部10cは
同じく+x側に配置されており、第4のヘッド部10d
は同じく−x側に配置されている。
【0094】また、13aは第1のヘッド部10aを構
成する第1のヘッドであり、13bは第2のヘッド部1
0bを構成する第2のヘッドであり、13cは第3のヘ
ッド部10cを構成する第3のヘッドであり、13dは
第4のヘッド部10dを構成する第4のヘッドである。
【0095】52はディスク51を収納するカートリッ
ジであり、その構成は特願平4−167173に記載さ
れたものと同一であり、基本的には、同一構成部分には
同じ名称を付しているものの、本実施例では、特願平4
−167173に記載された第1の筐体を第2の筐体と
し、第2の筐体を第1の筐体としており、名称が入れ替
わっている。さらに、各構成部分に付す番号は変更して
いる。
【0096】52aはカートリッジ52を構成する第1
の筐体であり、合成樹脂(例えばABS樹脂)からなっ
ている。また、第1の匡体52aはディスク51の第1
の面側51aと第2の面側51bとを覆う形状を有して
おり、図25に示すように、内部にディスク51を回転
自在に収納する第1の凹部52mを備えている。なお、
図25は、第1の筐体52aを上下に分割した片側を示
すものである。
【0097】52bは合成樹脂(例えばABS樹脂)か
らなる第2の筐体であり、ディスク51の第1の面側5
1aと第2の面側51bとを覆う形状を有している。ま
た、第2の筐体52bは、図26に示すように、第1の
面側51aのみ+y方向に延出しており、内部にディス
ク51を回転自在に収納する第2の凹部52nを有して
いる。なお、図26は第2の筐体52bを上下に分割し
た第1の面側51aを示している。
【0098】55aは第1のヘッド部10aの挿入を可
能にする方形の開口穴であり、第1の筐体52aの第1
の面側51a、および第2の面側51bの両方に形成さ
れている。55bは第2のヘッド部10bの挿入を可能
にする方形の開口穴であり、第2の筐体52bの第1の
面側51a、および第2の面側52bの両方に形成され
ている。59は開口部であり、第2の筐体52bの第1
の面側51aに略方形に形成されている。この開口部5
9によって第1の面側51aの第3のヘッド部10c、
第1の面側51aの第4のヘッド部10d、および回転
駆動部15はカートリッジ52内への挿入が可能となっ
ている。また、第1の筐体52aは第2の筐体52bに
対して、第2の筐体52bのx方向両側に設けられたガ
イド57を介してy方向に摺動可能に連結されている。
開口部59はこのように設けられた第2の匡体52bに
よって開閉されるようになっている。すなわち、第1の
筐体52aと第2の筐体52bとが開いた状態では、第
1の筐体52aが開口部59より+y方向に移動して開
口部59を開放しており、第1の筐体52aの端部と第
2の筐体52bの端部とが重なって閉じた状態では、第
1の筐体52aの第1の面側51aが開口部59を覆う
とともに、第1の筐体52aの端部52gと第2の筐体
52bの端部52hとが一直線に接触して、外部からデ
ィスク51が見えなくなっている。
【0099】53a、53bは、開口穴55a、55b
を閉塞するシャッタである。シャッタ53a,53bは
薄い(厚み0.1〜0.5mmくらい)板材(例えばス
テンレス鋼板)等からなっており、コの字状に形成され
ている。またシャッタ53aは、端部52gの反対側に
位置する第1の匡体52a側面に設けられたシャッタガ
イド(図示せず)に固定されており、x方向にスライド
することにより開口穴55aを開閉するようになってい
る。一方、シャッタ53bは、端部52hの反対側に位
置する第2の匡体52b側面に設けられたシャッタガイ
ド(図示せず)に固定されており、x方向にスライドす
ることにより開口穴55bを開閉するようになってい
る。58はシャッタ押えであり、シャッタ53a、53
bの端部位置において第1の筐体52a、および第2の
筐体52bと適度の隙間を形成した状態でこれら筐体5
2a,52bに貼り付けられており、これらのシャッタ
押さえ58によってシャッタ53a、53bの端部はガ
イドされている。
【0100】なお、上記したシャッタガイドは第1、第
2の匡体52a,52bと、例えばベルト(図示せず)
等で連結されている。第1の筐体52aが第2の匡体5
2bに対して相対的に移動するのに連動して、シャッタ
53a、53bをx方向に移動させることにより、開口
穴55a、55bを開閉するとともに、開口部59も開
閉するようになっている。なお、第1の筐体52aと第
2の筐体52bとは、図示しない開閉バネにより、互い
に閉じる方向、すなわち、端部52gと端部52hとが
接触して開口部59が閉塞される方向に付勢されてい
る。
【0101】また、52cは第1の筐体52aのx方向
側面に設けられた凹部であり、後述するロック材47と
係合するようになっている。52jは第2の筐体52b
に設けられた位置決め穴であり、筐体位置決めピン11
bと嵌合するようになっている。
【0102】一方、図6において、24はディスクホル
ダであり、このディスクホルダ24は搬送ホルダ21と
搬送板23とにより構成されている。搬送ホルダ21は
そのx方向両端が−z方向にコの字状に折り曲げられて
おり、このように構成されることにより第1の筐体52
aの両側を案内できるようになっている。また、第1の
匡体52aの案内に際して、第1の筐体52aは、後述
するロック手段(搬送ホルダ21に設けられている)に
より握持されて、搬送ホルダ21の内部に担持されるよ
うになっている。搬送ホルダ21の上面には一対のピン
21a、および一対のピン21bが植立されている。ピ
ン21aは後述するスライド板48のスライド溝48a
と係合するようになっている。ピン21bは後述する係
止板60と係合するようになっている。また、搬送ホル
ダ21のx方向両端には搬送板23固定用の穴を有する
計8つの突片21dと逃げ溝21cとが形成されてい
る。
【0103】搬送板23はx方向、搬送ホルダ21を挟
んで、その両側に設けられており、突片21dを介して
搬送ホルダ21に固定されている。搬送板23の上端に
はラック部23aが形成されている。また、搬送板23
のy方向両端部には搬送ピン26が植立されており、さ
らには、搬送板23にはy−方向に沿った逃げ溝23b
が形成されている。搬送ピン26は後述する装着部材2
7を構成する側板28に設けられた搬送溝27aに係合
して、y方向に移動できるようになっている。
【0104】22は係止部材であり、この係止部材22
は後述する装着部材27を構成する一対の側板28の内
側にそれぞれ固定されている。係止部材22は第1,第
2の匡体52a,52bの両側を案内できるようにコの
字状に折り曲げられている。さらに、係止部材22の+
y方向端部には、図7に示すように、突出部22aが設
けられている。突出部22aは係止部材22の対向方向
内側に向かって折り曲げ形成されており第2の筐体52
bを係止できるようになっている。
【0105】図8において、25は第2の駆動手段であ
り、第2の駆動手段25は搬送モータ25aと、搬送モ
ータ25aのトルクを伝達する減速歯車群25bと、減
速歯車群25bの最終段の歯車と同期回転するとともに
x方向に延出する駆動軸25cと、駆動軸25cの両端
に設けられて同期回転する一対の駆動歯車25dと、当
該第2の駆動手段25を後述する装着部材27に取り付
ける取り付け板25eとにより構成されている。そし
て、駆動歯車25dがラック部23aと噛合しており、
搬送モータ25aを駆動することにより、ラック部23
aを介して搬送板23をy方向に移動させるようになっ
ている。
【0106】27は装着部材であり、一対の側板28,
28と、側板28,28の上部どうしを一体に固定する
上板29とによりコの字状に構成されている。上板29
は二つに分割されている。また、側板28それぞれの内
側には、前述したように係止部材22が取り付けられて
いる。さらに、上板29には鍵形の穴29eが形成され
ている。そして、上板29の穴29e上には、取り付け
板25eを介して第2の駆動手段25が取り付けられて
おり、このようにして上板29に取り付けられた第2の
駆動手段25の駆動歯車25dが、ディスクホルダ24
のラック部23aと噛み合うようになっている。
【0107】また、装着部材27の側板28それぞれに
は、搬送ピン26をy方向へ案内する搬送溝27aが2
つづつ形成されている。さらには、側板28には、後述
するロック部材47の停止部47eと係合する長穴部2
8aが形成れされている。一方、上板29には後述する
バネ受け材30を取り付けるための逃がし穴29aが計
4つ形成されており、さらには、後述する第2の摺動材
42の内径とほぼ同じ直径寸法を有する穴29bが円形
に計4つ形成されている。これらの穴29a,29bの
縁部にはタップ穴が形成されている。また、上板29に
は、第1のヘッド部10a、第2のヘッド部10bに取
り付けられる図示しない電気部品(プリント基板)等を
逃がす逃がし穴29c、29dが形成されている。さら
には、上板29を2分割したその間のスペースも第3の
ヘッド部10c、第4のヘッド部10dに取り付けられ
る電気部品(プリント基板)等を逃がす逃がし部となっ
ている。
【0108】図10において、33は昇降部材であり、
一対の側板34,34と、側板34,34の上部どうし
を一体に固定する上板35とによりコの状に形成されて
おり、装着部材27の上側を囲むように構成されてい
る。また、上板35には後述する固定材40bを固定す
るタップ穴が設けられている。また、上板35には第1
のヘッド部10a、第2のヘッド部10b,第3のヘッ
ド部10c、第4のヘッド部10dに取り付けられる図
示しない電気部品(プリント基板)等を逃がす逃がし穴
35aが形成されている。36は昇降ピンであり、側板
34のそれぞれに2つづつ、x方向に植立されている。
【0109】図11において、41は案内板である。案
内板41は第1のベース11のx方向両端それぞけに立
設されており、この案内板41には昇降部材33の昇降
ピン36をz方向に案内する案内溝41aと、後述する
移動ピン49とをy方向に案内する移動溝41bとがそ
れぞれ2つずつ形成されている。
【0110】37は昇降板であり、側板34と案内板4
1の間に配置されている。昇降板37には、昇降ピン3
6と係合するカム溝38,38が形成されている。また
昇降板37の下端にはラック部37aが形成されてい
る。また、昇降板37には、前述した移動ピン49がx
方向に植立されており、この移動ピン49が移動溝41
bと係合している。したがって、昇降板37は案内板4
1によってy方向に移動可能に支持されている。カム溝
38はy軸に平行な平行部38a,38bが上下端に形
成されており、さらには、平行部38aと平行部38b
とを結ぶように斜面部38cが形成されている。
【0111】図12において、39は第1の駆動手段で
あり、この第1の駆動手段39は昇降モータ39aと、
昇降モータ39aのトルクを伝達するベルト39b、プ
ーリ39cと、プーリ39cと同期回転する駆動軸39
dと、駆動軸39dの両端に設けられて同期回転する駆
動歯車39eと、第1の駆動手段39を第1のベース1
1に固定する4つの取り付け板39fとにより構成され
ている。
【0112】駆動歯車39は昇降板37のラック部37
aと噛み合っており、昇降モータ39aの駆動を昇降板
37に伝達して当該昇降板37をy方向に移動させてい
る。そして、昇降板37をy方向に移動させることで、
昇降部材33の昇降ピン36を、昇降板37のカム溝3
8と案内板41の案内溝41aとで構成されたカム手段
によりz方向に昇降している。言い換えれば、昇降ピン
36は第1のベース11を基準として、案内板41、お
よび昇降板37によりz方向に移動可能に支持されてい
る。
【0113】図9において、32はベース支持棒であ
り、ベース支持棒32はその下端で第2のベース12に
固定されてz方向に植立している。また、ベース支持棒
32の上端には雌ネジが設けられており、この雌ネジに
よって後述する第1の固定材40aを固定するようにな
っている。
【0114】図10において、43はベース支持棒32
が摺動自在に内嵌される第1の摺動材である。第1摺動
材43はベース支持棒32と適度な隙間を持ってz方向
に摺動可能な径を有する円筒状に形成されている。ま
た、第1摺動材43の下端にはフランジ部43aが、ま
た、上端にはタップ穴が設けられている。
【0115】40bはリング状をした第2の固定材であ
り、前記したタップ穴を介して第1の摺動材43の上端
に一体に固定されている一方、昇降部材33の上板35
にも一体に固定されている。つまり、第1の摺動材43
と昇降部材33とは第2の固定材40bを介して一体に
なっている。また、第2の固定材40bの内径は第1の
摺動材43と同等径になっており、第1摺動材43と同
じくベース支持棒32と摺動可能に形成されている。
【0116】40aは第1の固定材であり、ベース支持
棒32の上端に設けられた雌ネジと嵌合してベース支持
棒32と一体となっている。また、第1の固定材40a
はベース支持棒32の上端よりも大きな外形寸法を有し
ており、第2の固定材40bの上端と当接するようにな
っている。そのため、第2のベース12はベース支持棒
32を介して昇降部材33にz方向移動可能に吊設され
ている。
【0117】図17において、45は例えば圧縮コイル
バネからなる第1の弾性部材である。第1の弾性部材4
5は第1の摺動材43の下端と第2のベース12との間
に設けられており、常に第2のベース12と昇降部材3
3とを互いに離間する方向に付勢している。
【0118】また、前述したように、昇降部材33は昇
降ピン36を介して第1のベース11に位置決めされて
いるため、第1の弾性部材45の弾性力により、昇降部
材33を介して第2のベース12をz方向、すなわち、
第1のベース11から離間する方向に押圧している。
【0119】42は第2の摺動材である。第2の摺動材
42は第1の摺動材43を適度の隙間を持ってz方向に
摺動可能に内嵌できる程度の内径を備えた円筒状に形成
されている。そして、第2の摺動材42はその上端で装
着部材27に固定される一方、その下端で第1の摺動材
43のフランジ部43aに当接している。そのため、装
着部材27は第1の摺動部材43と第2の摺動部材42
とを介して昇降部材33に吊り下げ支持されている。
【0120】図19において、30は底を有する円筒状
のバネ受け材であり、その上端に設けた鍔部30aによ
り装着部材27の逃がし穴29aに取り付けられてい
る。46は例えば圧縮コイルバネからなる第2の弾性部
材である。第2の弾性部材46はバネ受け材30と昇降
部材33との間に設けられて、両者を常に離間する方向
に付勢している。つまり、第2の弾性部材46は昇降部
材33に対して、装着部材27を常に押圧している。
【0121】図13において、48は搬送ホルダ21の
上方に配置された薄板状のスライド板である。スライド
板48には搬送ホルダ21に植立されたピン21aと係
合する一対のスライド溝48aが長穴状に形成されてお
り、このスライド溝48aとピン21aとの係合により
搬送ホルダ21に対してy方向に移動自在に配設されて
いる。そして、スライド板48と搬送ホルダ21との間
には引っ張りバネ48bが架け渡されており、この引っ
張りバネ48bにより搬送ホルダ21に対して常に−y
方向に付勢されている。さらにスライド板48の下面に
はピン47dを介してロック材47が回動可能に支持さ
れている。
【0122】ロック材47はスライド板48のx方向両
端それぞれに設けられており、カートリッジ52の挿入
先端側角部の形状に合致する形状を備えている。すなわ
ち、一方のロック材47の内側角部には、カートリッジ
52の一方の挿入側角部と合致する直線部47bを備え
ており、他方のロック材47の内側角部には、カートリ
ッジ52の他方の挿入側角部と合致する円弧部47cを
備えている。さらには、ロック材47には、第1の筐体
52aの凹部52cと係合する突部47aと、段状の停
止部47eと、別途設けるピン47dを中心に回動する
円筒状の突起47hとが設けられている。
【0123】このように構成されたロック材47は、ね
じりバネ47gによりz軸回りに矢印44aの方向に付
勢されており、ロック材47の突部47a側は、搬送ホ
ルダ21の長穴部21cと搬送板23の長穴部23bと
側板28の長穴部28aとを貫通して外側に突出して退
避しており、カートリッジ52を挿入するときには突部
47aがカートリッジ52のx方向の側面に接触しない
ようになっている。
【0124】60は係止板であり、スライド板48の上
面にピン60dを介して回転自在に設けられている。係
止板60の一方側はL状に折り曲げられてL部60cを
形成している。係止板60の他方側は搬送ホルダ21の
上面に植立されたピン21bと係合する係止部60a
と、係止部60aと隣接してピン21bと滑らかに接触
する斜面部60bとが形成されている。60eは引っ張
りバネであり、L部60cとスライド板48の上面に植
立されたピン48cとの間に懸架されて、係止板62の
姿勢を一定に制御している。
【0125】次にこのディスク装置の全体構成の理解を
深めるために、上述した各構成部材の相互関係を説明す
る。第1のベース11のx方向両端には案内板41が設
けられており、この案内板41の移動溝41bには昇降
板37の移動ピン49がy方向移動自在に係合してい
る。そして、昇降板37のカム溝38には、昇降部材3
3の昇降ピン36が係合しており、第1の駆動手段39
の回転駆動をラック部37aで受けて昇降板37がy方
向に移動すると、カム溝38との係合により、昇降部材
33が昇降するようになっている。そして、昇降部材3
3にはベース支持棒32を介して第2のベース12が吊
り下げ支持されている。また、昇降部材33には第1の
摺動部材43と第2の摺動部材42とを介して装着部材
27が吊り下げ支持されている。そして、昇降部材33
と装着部材27との間には両者を離間する方向に付勢す
る第2の弾性部材46が設けられている。
【0126】装着部材27の搬送溝27aには搬送板2
3の搬送ピン26が係合しており、これによって、搬送
ホルダ21はy方向移動自在に装着部材27に支持され
ている。装着部材27には、第2の駆動手段25が設け
られており、この第2の駆動手段25の駆動歯車25d
が搬送板23のラック部23aに噛合することで、搬送
ホルダ21や係止部材22はy方向に搬送されるように
なっている。
【0127】以上のように構成されたディスク装置につ
いて、以下、その動作を説明する。
【0128】まず、搬送手段の動作を説明する。ディス
ク51を収納し、図23に示すように開口穴55a、5
5b、および開口部59が閉塞された状態のカートリッ
ジ52を挿入部50aから手動により+y方向、ディス
ク装置内に挿入する。すると、カートリッジ52は係止
部材22と搬送ホルダ21との内部に進入して行き、そ
れに伴って、まずロック手段の動作が開始される。
【0129】すなわち、カートリッジ52は係止部材2
2と搬送ホルダ21に案内され、ロック材47をねじり
バネ47gに抗して+y方向に押し込もうとする。その
際、ロック材47の直線部47b、および円弧部47c
の形状が、第1の筐体52aの角部の形状と一致すれ
ば、カートリッジ52はロック材47をねじりバネ47
gに抗して、矢印44aと反対方向へ回動させながら、
ロック材47を+y方向に押し込むことになる。
【0130】すると、ロック材47の突部47aが第1
の筐体52aに設けられた凹部52cに係合する。ただ
し、直線部47b、円弧部47cが、第1の筐体52a
の角部の形状と一致しない場合は、ロック材47の停止
部47eが側板28の長穴部28aにひっかかり、それ
以上、カートリッジ52を+y方向に押し込めないよう
になっている。
【0131】そして、ロック材47の背面47fが側板
28の内側に沿った状態で、ロック材47とカートリッ
ジ52とは共に+y方向へ移動する。また、ロック材4
7を支持しているスライド板48もスライド板48を−
y方向に付勢している引っ張りバネ48bに抗して、同
時に+y方向へ移動する。すると、係止板60の斜面部
60bと搬送ホルダ21に植立されたピン21bとが接
触し、係止板60をz軸回りの矢印44bの方向に、係
止板60の姿勢を規制している引っ張りバネ60eに抗
して回動させる。そして、斜面部60bとピン21bと
の接触が終わると、係止板60はもとの姿勢にもどり、
係止板60の係止部60aと搬送ホルダ21のピン21
bとが係合できる状態になる。この状態より1〜2ミリ
程度+y方向までスライド板48の移動が進むと、スラ
イド板48のスライド溝48aの終端部と搬送ホルダ2
1のピン21aとが当接するため、スライド板48はこ
れ以上+y方向へ移動することはできなくなる。つま
り、カートリッジ52をこれ以上+y方向へ挿入できな
くなる。そのため、手動による+y方向への力を解除す
る。
【0132】すると、スライド板48は引っ張りバネ4
8bにより1〜2ミリ程度−y方向に戻り、これによっ
て係止部60aとピン21bとが係合して、スライド板
48はそれ以上−y方向へは移動できなくなる。このと
き、カートリッジ52は凹部52cがロック材47の一
部47aと係合しているため、スライド板48と同様、
−y方向へ移動できなくなる。そのため、カートリッジ
52は、第2の筐体52bが係止部材22に係合する一
方、第1の筐体52aが搬送ホルダ21に担持された状
態となり、図1で示すように、L1(約80ミリ)だけ
外装シャーシから飛び出した状態になる。
【0133】次に、上記したカートリッジのロック工程
が終了したのを図示しない検知手段により検知すると、
第2の駆動手段25の動作を開始する。すなわち、ま
ず、搬送モータ25aを駆動して、搬送ピン26を、側
板部材27の側板28に形成された搬送溝27aに沿っ
て+y方向へ移動させて行く。つまり、ディスクホルダ
24とカートリッジ52とを同時に+y方向に搬送す
る。すると、その搬送途中に、第2の筐体52bのx方
向端部52fと係止部材22の突出部22aとが当接す
る。このとき、図2に示すように、ディスク51の回転
中心は回転駆動部15の回転中心のほぼ上方に位置して
いる。このときまで、搬送板23が移動する距離をラッ
ク部23aの長さで等価的に示すと、図6に示すS1の
長さ(以後記号S1で記述する)で約130ミリにな
る。したがって、搬送板23はS1の長さ分、130ミ
リだけ+y方向に移動することになる。
【0134】さらに、搬送ホルダ21を+y方向に移動
させると、第2の筐体52bは係止部材22によって係
止される一方、第1の筐体52aは図示しない開閉バネ
に抗して、+y方向に移動していく。このとき、第2の
筐体52bはディスク51を第2の凹部52nに保持し
たまま移動することはなく、図示しない開閉バネにより
第1の筐体52a側に引っ張られた状態になり、第1の
筐体52aだけが+y方向へ移動していく。そのため、
第1の匡体52aと第2の匡体52bとは互いに分離し
て開口部59が開放され、第3のヘッド部10c、第4
のヘッド部10d、および回転駆動部15がカートリッ
ジ52内に挿入可能な状態になる。また、第1の筐体5
2aと第2の筐体52bとの相対移動に連動してシャッ
タ53aが−x方向にスライドすることで開口穴55a
が開放され、第1のヘッド部10aがカートリッジ52
内に挿入可能な状態になる。さらには、同様にしてシャ
ッタ53bが+x方向にスライドすることで開口穴55
bが開放され、第2のヘッド部10bがカートリッジ5
2内に挿入可能な状態になる。このときのカートリッジ
52の状態を図24に示す。
【0135】そして、カートリッジ52の開放状態を図
示しない検知手段により検知することで搬送モータ25
aの回転を停止して第2の駆動手段25の動作を終了す
るとともに、搬送手段の動作も終了する。このとき、デ
ィスク51の回転中心は、図3に示すように、回転駆動
部15の回転中心のほぼ上方に位置しており、第1の筐
体52aと第2の筐体52bとは離間した状態になって
いる。
【0136】なお、搬送板23がS1の長さ分だけ+y
方向に移動した後、第1の筐体52aと第2の筐体52
bとが相対的に移動する距離をラック部23aで等価的
に示すと、図6で示すS2の長さ(以後記号S2で記述
する)で、約70ミリになる。つまり搬送板23は初期
の位置からS1とS2を加えた長さ、つまり200ミリ
だけ+y方向に移動したことになる。
【0137】次に、昇降手段の動作を説明する。
【0138】搬送モータ25aを停止した後、図21に
示す状態から、第1の駆動手段39の動作を開始する。
なお、第1駆動手段39の駆動前、すなわち、昇降板3
7の移動前においては、昇降ピン36はカム溝38の平
行部38aに位置し、さらには、案内板41の案内溝4
1aの最上方に位置している。そして、昇降モータ39
aを駆動して、その回転駆動をラック部37aを介して
昇降板37に伝達する。すると、昇降板37は、移動ピ
ン49が移動溝41bに係合しているので、移動溝41
bに沿ってに−y方向に移動する。さらに昇降板37が
−y方向に移動すると、昇降ピン36は平行部38aか
ら斜面部38cに沿う一方、案内溝41aに案内されて
−z方向に移動していく。そして、さらに昇降ピン36
が斜面部38cから平行部38bへとその係合位置を変
えると、案内溝41aとの係合位置もその最下方位置に
なる。
【0139】昇降ピン36が最上方に位置しているとき
は、昇降部材33も最上方に位置し、第2のベース12
は第1のベース11に対して最も離間した状態になって
いる。このとき、昇降部材33と第2のベース12と
は、図17に示すように、第1の弾性部材45によって
互いに離間する方向に付勢されている。そのため、第1
の固定材40aと第2の固定材40bとが当接して、昇
降部材33とベース支持棒32とが第1の弾性部材45
を圧縮する方向にのみ移動可能になっている。つまり第
1のベース11に対する第2のベース12の姿勢が第1
の弾性部材45によって制御されている。なお、ここで
は重力方向が−z方向であるため、第2のベース12の
重量も考慮して第1の弾性部材45の付勢力を調整して
いる。
【0140】次に、昇降ピン36が−z方向に下降して
いくと、昇降部材33も−z方向に下降し、これによっ
て、第2のベース12も−z方向に下降して第1のベー
ス11に接近していく。そして、昇降ピン36が斜面部
38cの下端に達すると、第1のベース11に植立され
たベース位置決めピン11aと第2のベース12に植立
されたベース位置決めピン12bとが嵌合し、第1のベ
ース11と第2のベース12とが位置決めされる。さら
に昇降ピン36が−z方向に下降して平行部38bに達
するまで、昇降部材33も−z方向に下降するが、第2
のベース12は第1のベース11と位置決めされたまま
移動することはない。したがって、昇降部材33とベー
ス支持棒32とはz方向に相対的に移動し、そのために
図18に示すように、昇降部材33の移動とともに、第
1の固定材40aと第2の固定材40bとは離間してい
くことになる。
【0141】すると、第1の弾性部材45は第1の固定
材40aと第2の固定材40bとが離間した距離だけ圧
縮され、第1のベース11に向かって第2のベース12
を押圧する。そして昇降ピン36が平行部38a内に突
入して昇降部材33も最下端に位置すると、この状態を
図示しない検知手段により検知して、昇降モータ39a
を停止し、第1の駆動手段39を駆動を終了して第2の
ベース12の昇降動作を停止する。
【0142】次に、昇降手段と連動する装着手段の動作
を説明する。
【0143】前述したように、カートリッジ52の搬送
動作が終了すると、第2の筐体52bは係止部材22に
係止され、第1の筐体52bは搬送ホルダ21に担持さ
れた状態になる。また、開口部59は第3のヘッド部1
0cと、第4のヘッド部10、および回転駆動部15を
挿入可能な状態になっており、さらに、開口穴55aは
第1のヘッド部10aを挿入可能な状態になっており、
さらにまた、開口穴55bは第2のヘッド部10bを挿
入可能な状態になっている。また、ディスク51は回転
駆動部15のほぼ上方に位置しており、第2の筐体52
bの凹部52nに収納された状態である。また、第2の
弾性部材46は昇降部材33と装着部材27とを互いに
離間する方向に付勢しているため、図17に示すよう
に、第1の摺動材43のフランジ部43aと装着部材2
7に固定された第2の摺動材44の端面とが当接してい
る。
【0144】つまり、図19、または図21に示すよう
に、第2の弾性部材46は昇降部材33に対して、装着
部材27を−z方向に押圧して装着部材27の姿勢を制
御している。そして、この状態から前述した昇降手段に
より、昇降部材33を−z方向に昇降する。すると装着
部材27も、第2の弾性部材46の付勢力により、昇降
部材33と一定の間隔を保ちながら−z方向に移動す
る。すると、同時に、装着部材27に支持されている第
1の筐体52aおよび第2の筐体52bは上記した状態
を保ったまま−z方向に移動し、ディスク51は回転駆
動部15に接近してくる。そして、さらに昇降部材33
が−z方向に昇降すると、図14に示すようにディスク
51の中心穴51aと円錐台20aとが接触してディス
ク51の位置合わせが行なわれ、ディスク51は回転駆
動部15に装着された状態になり、さらに後述するクラ
ンプ手段によりディスク51をターンテーブル20に固
定する。
【0145】なお、この時点の昇降ピン36の位置は案
内溝41aのほぼ中間に位置しており、さらに昇降部材
33は−z方向に昇降していく。するとディスク51は
第2の筐体52bの凹部52nに収納されていたが、デ
ィスク51は移動せず、第1の筐体52aと第2の筐体
52bとが−z方向に移動するため、ディスク51と第
2の筐体52bとの接触が無くなり、ディスク51は回
転可能な状態になる。
【0146】また、ディスク51が第2の筐体52bと
適度の隙間を持つと、第1の筐体52aは、外形の平坦
部で筐体位置決めピン11cとz方向のみ位置決めさ
れ、第2の筐体52bに設けられた位置決め穴52jと
筐体位置決めピン11bとが嵌合し、z方向と共に、x
y平面でも位置決めされる。さらに装着部材33と装着
部材27とが一定の間隔を持ったまま−z方向に移動し
ようとしても、第1の筐体52aと第2の筐体52bと
が移動しないため、第2の筐体52bの上面と係止部材
22の内面、および第1の筐体52aの上面と搬送ホル
ダ21の内面との空隙が無くなり、係止部材22、およ
び搬送ホルダ21は、これ以上−z方向へは移動できな
くなる。
【0147】さらに昇降部材33は−z方向に昇降する
が装着部材27は移動しないため、第1の摺動材43の
フランジ部43aと装着部材27に固定された第2の摺
動材44の端面とが離間して行き、昇降部材33と装着
部材27との間隔が小さくなり、図20に示すように、
第2の弾性部材46が圧縮されて装着部材27を、昇降
部材33から離間する方向に押圧付勢する。すると係止
部材22と搬送ホルダ23とは第1の筐体52a、第2
の筐体52bとを−z方向に押圧することになり、第1
の筐体52a、第2の筐体52bを筐体位置決めピン1
1b、11cにガタが無いように位置決めする。
【0148】そして、装着部材27と第2のベース12
とは図20に示すように、離間して行き、第2の弾性部
材46が圧縮された状態になり、昇降手段の動作が終了
すると同時に装着手段の動作も終了する。すると、ディ
スク51は後述するクランプ手段により回転駆動部15
に固定され、第1のヘッド部10aの一部は開口穴55
aに挿入され、第2のヘッド部10bの一部は開口穴5
5bに挿入され、第3のヘッド部10cの一部と第4の
ヘッド部10dの一部、および回転駆動部15の一部は
開口部59に挿入された状態となり、図4に示すよう
に、ヘッド部10により、ディスク51に記録または再
生が可能な状態となる。
【0149】次に、昇降手段と連動するクランプ手段の
動作を説明する。
【0150】上述した装着手段により、図14に示すよ
うに、ディスク51の中心穴51aと円錐台20aとが
接触しながらディスク51の位置合わせを行なう。また
昇降手段により、第2のベース12は第1のベース11
から最も遠方の位置から−z方向に移動してくる。する
と、クランパ16は第2のベース12に吊設されている
ため、同じ距離だけ−z方向に移動し、ディスク51に
接近している。また、吸着板16cも吸着マグネット2
0bに接近してくるため、クランパ16は吸着マグネッ
ト20bによって、−z方向に吸引力を受ける。やがて
図15に示すように、クランパ16の下面とディスク5
1の第2の面側51bとが接触を始め、ほぼ同時に、嵌
合穴16bと回転軸19aとが嵌合を開始し、クランパ
16の位置合わせが開始される。そして吸着マグネット
20bと吸着板16cとの吸引力により、クランパ16
が−z方向に移動すると、バネ20cに抗してディスク
51も円錐台20aと共に−z方向に移動され、ターン
テーブル20の上面とディスク51の第1の面側51a
とが接触し、嵌合穴16bと回転軸19aとは嵌合す
る。そして、ディスク51はクランパ16により、ター
ンテーブル20に圧着された状態になる。さらに、第2
のベース12が−z方向に移動すると、図16に示すよ
うに、クランパ16を吊設している補助板16aが第2
のベース12より離間し、ディスク51とクランパ16
はディスク駆動モータ19による回転駆動が可能な状態
になる。以上でクランプ手段の動作を終了する。
【0151】そして、搬送手段、および昇降手段、およ
び昇降手段と連動する装着手段、および昇降手段と連動
するクランプ手段の動作を完了し、図4、または図22
に示すように、ディスク51は回転駆動部15に固定さ
れ、ヘッド部10により、記録または再生が可能な状態
になる。すると、昇降手段の終了を図示しない検知手段
により検知して、ディスク駆動モータ19を回転駆動
し、ディスク51を回転させ、情報の記録または再生を
行う。
【0152】このようなディスク装置の構成は、特に高
画質のディジタル動画をディスク51に記録または再生
する場合や、高記録レートが必要であると共に一定の記
録レートが必要な場合のディスク装置に有効である。
【0153】次に、図27を用いてヘッド13の動作を
説明する。図中、ディスク51の案内溝やヘッド13は
模型的に示している。また、51fは第1の面側51a
のスパイラルの案内溝であり、図中実線で示している。
51gは第2の面側51bのスパイラルの案内溝であ
り、図中破線で示している。また、第1の面側51aに
配置されたヘッド13は実線で示しており、第2の面側
51bに配置されたヘッド13は破線で示している。
【0154】なお、ヘッド13は案内溝51f、51g
に沿って、連続的に情報の記録または再生を行なうよう
になっている。また、ディスク51の記録領域の最内周
から中周までを51d(以後記号で記述する)とし、中
周から最外周までを51e(以後記号で記述する)とす
る。
【0155】ところで、このようなディスク51を定速
で回転させると、ヘッド13によりディスク51にディ
ジタル信号を記録する記録レートは51eの最外周では
最も大きくなり、51dの最内周では最も小さくなる。
そのため、第1の面側51aの第1のヘッド13aを5
1eの最外周から中周に向かって記録を開始し、同時に
第2の面側51bの第3のヘッド13cを51dの最内
周から中周に向かって記録を開始する第1の組合せによ
る記録レートの和と、第2の面側51aの第2のヘッド
13bを51eの中周から最外周に向かって記録を開始
するのと同時に、第1の面側51aの第4のヘッド13
dを51dの中周から最内周に向かって記録を開始する
第2の組合せによる記録レートの和とは等しくなる。
【0156】そこで、第1の組合せによる信号と第2の
組合せによる信号とを合成することにより、ディジタル
動画の1フレームの信号の記録または再生を行なうこと
ができ、高記録レートを達成すると共に、記録レートを
一定にすることができる。さらに、残った第1の面側5
1aの第2のヘッド13bと第2の面側51bの第4の
ヘッド13dとを第1のヘッドの組合せとし、第2の面
側51bの第1のヘッド部13aと第1の面側51aの
第3のヘッド13cとを第2のヘッドの組合せとして、
先に述べたのと同じように、動画像の1フレームの信号
の記録または再生が行えるので、例えば、先に述べた4
つのヘッド13の組合せ(第1のヘッドの組み合わせ)
でディスク51に動画像を記録しながら、後に述べた4
つヘッド13の組合せ(第2のヘッドの組み合わせ)に
より記録されている動画像を再生する、追いかけ再生
等、多彩な機能を持つことができる。以上でヘッド13
の動作の説明を終わる。
【0157】以上のように本実施例では、第2のベース
12にベース支持棒32を植立するとともに、ベース支
持棒32を昇降部材33に移動可能に吊設して、昇降部
材33を第1の駆動手段39によりz方向に昇降するよ
うにしており、そのために、昇降部材33に植立された
昇降ピン36を案内溝41aに沿ってz方向に直線的に
案内することが可能になっている。したがって、第2の
ベース12の昇降を第1のベース11と平行な姿勢を保
ったまま行うことができ、第2のベース12が回動する
場合に比べてディスク装置の高さを薄くすることがで
き、小型のディスク装置を実現できる。また、ディスク
装置の高さは、第2のベース12が回動して昇降するデ
ィスク装置のように、第2のベース12の長さに依存す
ることはないので、第2のベース12が長くなったとし
てもディスク装置の高さに影響を与えることがなくな
り、特に、300ミリのディスクを使用するディスク装
置であっても、小型で実用的となる。
【0158】また、前述した昇降手段によって第2のベ
ース12の昇降を第1のベース11と平行な姿勢を保っ
たまま行なうので、第2のベース12の昇降に伴う回転
運動が無くなった。そのため、回転運動による慣性モー
メントが発生しなくなり、その分、慣性モーメントが昇
降モータ39aのトルクに与える影響が小さくなった。
そのため、昇降モータ39aとしては、第2のベース1
2の重量を考慮した最低限度の小トルク小型モータを使
うことができる。
【0159】さらに、第2のベース12を昇降させる昇
降部材33を、z軸に沿って直線運動するようになって
おり、従来例のように、第2のベースが回動して昇降す
る回転運動と比較すると、第2のベース12を駆動する
駆動点の軌跡の長さ(機械的ストローク)は第2のベー
ス12の長さに影響されることはなくなった。したがっ
て、第2のベース12の長さに関係なく、薄型で実用的
なディスク装置となる。
【0160】また、第2のベース12の昇降を第1のベ
ース11と平行な姿勢を保ったまま行なうので、ヘッド
13の移動方向を重力方向に対して常に直角な方向(水
平方向)とすることができた。そのため、昇降中、ヘッ
ド13が重力方向に移動して第2のベース12と衝突す
ることがなくなり、このような衝突によるヘッド13の
悪影響が無くなった分、ディスク装置の信頼性が向上し
た。
【0161】さらには、第2のベース12の昇降を第1
のベース11と平行な姿勢を保ったまま行なうので、ク
ランパ16を、回転駆動部15と対向させて第2のベー
ス12に吊設するとともに、このクランパ16を第2の
ベース12の昇降に連動してz軸に沿って移動させるこ
とで、嵌合穴16bと回転軸19aとが直線的に向かい
合って正確に位置合わせされることになる。また、クラ
ンパ16を、第2のベース12に設置した場合であって
も、第2のベース12が回動する従来例のように、クラ
ンパ12がディスク装置の高さに影響を及ぼすことはな
く、その分、小型のディスク装置となる。さらにまた、
クランパ16を、第2のベース12に設置するととも
に、クランパ16の駆動を第2のベース12の昇降手段
に連動させた場合では、カートリッジ52を、y方向に
搬送するカートリッジ搬送手段に連動させるための連結
部材等は要らなくなり、その分、部品点数も、組立工数
も少なくなり、簡単な構成のディスク装置となる。
【0162】また、第1のベース11と第2のベース1
2のそれぞれに、ヘッド部10をy方向に回転駆動部を
挟んで両側に2つづつと、x方向に回転駆動部を挟んで
両側に2つづつ、合計4つづつ載置可能なディスク装置
において、特願平4−167173に記載されたカート
リッジ52を使用した場合であっても、上述した搬送手
段により、第2の筐体52bに対して、第1の筐体52
aをy方向へ移動させて、開口部59を開放すると同時
に、シャッタ53aをスライドし、開口穴55aを開放
し、シャッタ53bをスライドし、開口穴55bを開放
することができ、さらには、カートリッジ52を搬送手
段により搬送し、ディスク51を昇降手段と連動する装
着手段により回転駆動部15に装着するローディング機
構を実現できるので、ディスク51を傷や汚れ等より保
護する信頼性の高いディスク装置となる。
【0163】また、第1の弾性部材45を設けて、第1
のベース11に対して、常時、第2のベース12をz方
向へ押圧することにより、第2のベース12の姿勢を常
に、第1のベース11と平行な状態を保つように制御す
ることができ、前述したヘッド13への悪影響を無くす
ことができる。さらに、第1の弾性部材45は第2のベ
ース12が第1のベース11に位置決めされた後も、第
1のベース11に対して第2のベース12を押圧してい
るので、第2のベース12に外力が加わったとしても位
置を安定的に保つ効果もある。なお、第1の弾性部材4
5は圧縮コイルバネとしたが、第1の弾性部材45は弾
性体であれば何でもよく、弾性ゴムであってもよい。
【0164】また、昇降部材33に第1の摺動材43を
設けるとともに装着部材27に第2の摺動材42を設
け、第1の摺動材43と第2の摺動材42とをz方向に
移動可能に吊設することにより昇降部材33を−z方向
に昇降している。したがって、昇降部材33とともに装
着部材27も同時に−z方向に移動し、昇降部材33と
装着部材27との移動距離の差が発生したとしても、第
1の摺動材43と第2の摺動材42とが相対的に移動す
ることにより、第2のベース12を−z方向へ昇降させ
る昇降手段の動作に連動して、ディスク51を回転駆動
部15に装着する装着手段の動作を行なうことができる
ようになった。そのため、装着手段として、ディスク5
1をz方向へ搬送する機構が要らなくなり、簡単な構成
のディスク装置となった。
【0165】また、第2の弾性部材46は、昇降部材3
3に対して、常時装着部材27をz方向へ押圧すること
により、昇降部材33に対して装着部材27の姿勢を安
定に保つことができ、装着部材27に支持されているデ
ィスクホルダ24、および装着部材27に固定されてい
る係止部材22を介して、カートリッジ52、およびデ
ィスク51の姿勢を安定に保つことができる。
【0166】さらに、第2の弾性部材46は、ディスク
ホルダ24、および係止部材22を介してカートリッジ
52を第1のベース11にz方向に押圧することができ
るため、カートリッジ52に外力が加わったとしても安
定的に位置を保つ効果もある。なお、第2の弾性部材4
6は、昇降部材33が移動する距離と装着部材27とが
移動する距離の差分を吸収するため、撓みに対して、十
分な余裕が有ることが望ましい。そのため、バネ受け材
30を設けて第2の弾性部材46の自由長さを十分に確
保しており、これによって昇降部材33と装着部材27
とのz方向の隙間を小さくでき、ディスク装置の高さを
薄くし、小型化ができるようになっている。なお第2の
弾性部材46は圧縮コイルバネとしたが、第2の弾性部
材46は弾性体であれば何でもよく、弾性ゴムであって
もよい。
【0167】また、第1の弾性部材45は、第1のベー
ス11に対して、常時、第2のベース12をz方向へ押
圧することにより、第2のベース12の姿勢を第1のベ
ース11と平行な状態を保つように制御できるようにな
っている。したがって、第2の弾性部材46は昇降部材
33に対して、常時、装着部材27をz方向へ押圧し、
昇降部材33に対して装着部材27の姿勢を安定に保つ
ことができ、ディスク装置を設置する方向を本実施例の
ように、水平置きとしてもよいし、縦置きとしても問題
ない。水平置きとは重力の方向が−z方向で、縦置きと
は重力方向がy方向のときである。ディスク装置を床に
縦置きにする場合、水平置きに比べてディスク装置が占
める床面積が小さくなり、省スペースのディスク装置を
実現することができる。
【0168】また、搬送手段において、ディスクホルダ
24に植立された搬送ピン26を装着部材27に形成さ
れた搬送溝27aと係合させるとともに、搬送ピン26
をy方向へ駆動する第2の駆動手段25を装着部材27
に設置することにより、ディスク51を搬送する経路は
y方向だけとなり、z方向への搬送は昇降手段と装着手
段とを連動して行なうようになるので、搬送手段を簡単
な構成にすることができる。
【0169】また、一対に設けられたロック材47の右
側のロック材47の一部に直線部47bを形成する一
方、左側のロック材47の一部に円弧部47cを形成す
ることで、ロック材47の形状をカートリッジ52の外
形にほぼ合致させておけば、カートリッジ52をディス
ク装置に挿入する際の誤挿入を簡単な構成で防止するこ
とができる。
【0170】なお、本実施例では装着手段において、昇
降部材33に対して装着部材27をz方向に押圧する第
2の弾性部材46を備えるとしたが、第2の弾性部材4
6は無くてもよい。但し、ディスク装置を設置する方向
が、水平置きのときのみ第2の弾性部材46は無くても
よい。水平置きとは本実施例で示したように、重力方向
が−z方向のときをいう。このとき、装着部材27にか
かる搬送手段等の重量の方向が−z方向であり、第2の
弾性部材46が昇降部材33に対して装着部材27を押
圧する方向と同じである。そのため、搬送手段等の重量
が十分大きいときは第2の弾性部材46は要らなくな
り、より簡単な構成にすることができる。
【0171】なお、本実施例では、第1のベース11と
第2のベース12とは、それぞれに、第1のヘッド部1
0a、第2のヘッド部10b、第3のヘッド部10c、
および第4のヘッド部10dを載置していたが、図28
に示すように、第1のベース11に載置する第1のヘッ
ド部10aおよび第3のヘッド部10cと、第2のベー
ス12に載置する第2のヘッド部10bおよび第4のヘ
ッド部10d(以上のヘッド部は図中、実線で示されて
いる)とを標準装備とする一方、第1のベース11に載
置する第2のヘッド部10bおよび第4のヘッド部10
dと、第2のベース12に載置する第1のヘッド部10
aと第3のヘッド部10c(以上のヘッド部は図中、破
線で示されている)とをオプションとすれば、追いかけ
再生等の機能を必要としないスタンダードなディスク装
置をより安価に実現することができる。
【0172】なお、本実施例ではディスク51に情報を
記録するヘッド13の動作の説明を図27を参照して説
明し、高記録レートを達成すると共に、記録レートを一
定にすることができるとしたが、第1の面側51aの第
1のヘッド13aを51e(ディスク51の中周から最
外周までの範囲)の最外周から中周に向かって記録を開
始し、同時に第2の面側51bの第3のヘッド13cを
51d(再内周から中周までの範囲)の最内周から中周
に向かって記録を開始する第1の組合せによる記録レー
トの和と、第2の面側51bの第1のヘッド部13aを
51eの中周から最外周に向かって記録を開始するのと
同時に、第1の面側51aの第3のヘッド13cを51
dの中周から最内周に向かって記録を開始する第2の組
合せによる記録レートの和とが等しくなるは前述した。
そこで、第1の組合せによる信号と第2の組合せによる
信号とを合成することにより、動画像の1フレームの信
号の記録または再生を行なうことができ、高記録レート
を達成すると共に、記録レートを一定にすることができ
る。この場合はオプションの機能は無くし、図29で示
すような開口穴55aだけのカートリッジ52にするこ
とにより、空気中の塵や埃がディスク51に付着するの
をより少なくすることができる。
【0173】以下、本発明の第2の実施例について図面
を参照しながら説明する。
【0174】なお、本実施例は第1の実施例と類似のも
のであり、ここで説明するのは第1の実施例と異なる点
で、同様のものの説明は省略する。
【0175】図30は、ディスクをディスクホルダに収
納し、ディスクホルダをディスク装置の内部に挿入する
初期の状態を示すディスク装置の概略の構成図である。
【0176】図31は、ディスクホルダがディスク装置
の内部に進入する一つの状態を示すディスク装置の概略
の構成図である。
【0177】図32は、ディスクホルダの搬送を終了
し、ディスクが回転駆動部に装着され、情報の記録また
は再生が可能な状態を示すディスク装置の概略の構成図
である。
【0178】図33は、ディスク装置全体の構成を示す
概略の斜視図である。
【0179】図34、図35は、図33の一部分を示す
詳細図である。
【0180】図36は、ヘッド部の変形を示す、ヘッド
部関連の斜視図である。
【0181】図34において、23は搬送板、23aは
ラック部、26は搬送ピンであり、以上のものは図6で
示す第1の実施例と同様なものである。図6の構成と異
なるのは、搬送ホルダ21に代わって、ディスクトレイ
61も設けるとともに、ディスクトレイ61に、ディス
ク51の記録領域を臨むことができる穴61aと、記録
領域を外れたところでディスク51を支えて担持する凹
部61bとを形成し、さらに第1のベース11に載置す
る第1のヘッド部10aおよび第2のヘッド部10bの
挿入を可能とする切り欠き穴61cを穴61aと共に形
成した点である。また、図6では、ディスクホルダ24
を、搬送ホルダ21と搬送板23とにより構成していた
が、本実施例では、ディスクトレイ61と搬送板23と
を固定しディスクホルダ24としている。
【0182】また、図6の構成と異なるのは、図6で
は、搬送板23に形成されたラック部23aのy方向の
長さは、S1の長さ(=130mm:カートリッジ52
を装置の内部に引き込む寸法)に、S2の長さ(=70
mm:第1の筺体52aと第2の筺体52bとが相対的
に移動する寸法)を加えた200mmであったのを、図
30で示す、ディスクホルダ24が外装シャーシ50か
ら飛び出した寸法L2(以後記号で記述する)と図1で
示すL1(カートリッジ52が外装シャーシ50から飛
び出した寸法)との差分にS1の長さを加え、それより
S2の長さを減じた長さになる点である。L2の長さは
ディスク51をディスクホルダ24に載置するのに必要
な長さでりあり、310mmである。つまり、ラック部
23aの長さはL2の寸法310mmからL1の寸法7
0mmを減じ、それにS1の長さ130mmを加え、さ
らに、S2の長さ70mmを減じた長さ300mmとな
り、図6に比べてS3の長さ100mm長くなってい
る。また、図6の構成と異なるのは、係止部材22と搬
送ホルダ23に形成された長穴部23bを無くした点で
ある。
【0183】また、図30において、ディスクホルダ2
4と、スイッチボタン62以外は図1と同様なものであ
る。図1の構成と異なるのは、図1では、ディスク51
を収納したカートリッジ52を使用するディスク装置で
あったが、図30では、ディスク51を、裸の状態でデ
ィスクホルダ24により担持する、いわゆるディスクト
レイ方式のディスク装置とした点と、スイッチボタン6
2を設けた点である。スイッチボタン62は、外装シャ
ーシ50の前面に設けられ、第2の駆動手段25の搬送
モータ25aの駆動を開始するもので、第1の従来例で
は、カートリッジのロック工程が終了したのを図示しな
い検知手段により検知し、第2の駆動手段25の動作を
開始する、としたのに代わるものである。
【0184】また、図35において、側板28以外は図
6と同様なものである。図6の異なるのは、側板28に
形成された長穴部28aを無くした点と、搬送溝27a
の長さを上記したS3の長さだけ長くした点である。
【0185】また、図33において、上記したディスク
ホルダ24以外は図5の構成と同様なものである。図5
と異なるのは前記した搬送ホルダ21をディスクトレイ
61に変更した点と、カートリッジ52、係止部材2
2、ロック材47、スライド48、係止板60を無くし
た点である。
【0186】以上のように構成されたディスク装置につ
いて、以下その動作を説明する。
【0187】まず、搬送手段の動作を説明する。ディス
クトレイ61の凹部61bにディスク51を差込み、図
30に示すディスク51がディスホルダ24に担持され
た状態で、スイッチボタン62を押し、搬送モータ25
aを駆動する。すると、搬送ピン26は、装着部材27
を構成する側板28に形成された搬送溝27aに案内さ
れ、+y方向へ移動していく。つまり、搬送板23と、
ディスクホルダ24とは同時に+y方向へ搬送され、デ
ィスク51の回転中心が回転駆動部15の回転中心のほ
ぼ上方に位置すると、搬送板23は図示しない検出手段
により、その位置が検出され、搬送モータ25aは回転
を停止し、第2の駆動手段25の動作を終了すると共
に、搬送手段の動作も終了する。そして、図31に示す
ように、第1のベース11に載置された、第1のヘッド
部10a、第2のヘッド部10b、第3のヘッド部10
c、第4のヘッド部10d、および回転駆動部15がデ
ィスクトレイ61に形成された切り欠き穴61a、61
cに挿入可能な状態になる。このときの搬送板23の移
動する距離をラック部23aの長さで等価的に示すと、
図34に示すS1と、S2と、S3を加えた長さであ
る。つまり搬送板23は初期の位置から300ミリ、+
y方向に移動している。
【0188】次に、昇降手段の動作を開始するが、昇降
手段の動作は第1の実施例と同様であるので、説明を省
略する。
【0189】次に、昇降手段と連動する装着手段の動作
を説明する。
【0190】前記したように、搬送手段が終了すると、
ディスク51はディスクホルダ24に担持され、回転駆
動部15のほぼ上方に位置し、第1のベース11に載置
された、第1のヘッド部10a、第2のヘッド部10
b、第3のヘッド部10c、第4のヘッド部10d、お
よび回転駆動部15が切り欠き穴61a、61cに挿入
可能な状態である。また、昇降部材33と装着部材27
との間には第一の実施例と同様に、両部材33,27を
互いに離間する方向に付勢する第2の弾性部材46が設
けられているので、第1の摺動材43のフランジ部43
aと装着部材27に固定された第2の摺動材44の端面
とが当接している。つまり、第2の弾性部材46は昇降
部材33に対して装着部材27を−z方向に押圧するこ
とで、装着部材27の姿勢を制御している。そして、こ
の状態から昇降手段により、昇降部材33を−z方向に
昇降する。すると、装着部材27も、第2の弾性部材4
6の付勢力により、昇降部材33と一定の間隔を保ちな
がら−z方向に移動することになる。すると当然、装着
部材27に支持されているディスクホルダ24は、前記
した状態(ディクス51を担持して回転駆動部15のほ
ぼ上方に位置した状態)を保ったまま−z方向に移動す
るので、ディスク51は回転駆動部15に接近してく
る。さらに昇降部材33が−z方向に昇降すると、第1
の実施例と同様、図14に示すようにディスク51の中
心穴51aと円錐台20aとが接触して、ディスク51
の位置合わせが行なわれるので、ディスク51はターン
テーブル20に装着された状態になる。そして、さら
に、後述するクランプ手段によりディスク51をターン
テーブル20に固定する。なお、この時点では、昇降ピ
ン36は案内溝41aの高さ方向ほぼ中間位置に位置し
ており、さらに昇降部材33は−z方向に昇降してい
く。
【0191】昇降部材33がさらに、−z方向に昇降し
ていくと、ターンテーブル20に装着されたディスク5
1は移動せず、ディスクホルダ24だけが−z方向に移
動していく。そのため、ディスク51と凹部61bとの
間の接触が無くなり、ディスク51は回転可能な状態に
なる。また、ディスク51が凹部61bと適度の隙間を
持つと、ディスクトレイ61は、位置決め穴61jが筐
体位置決めピン11bに嵌合するので、xy平面上で位
置決めされ、かつz方向にも位置決めされることにな
る。さらに、ディスクトレイ61の下面の平坦部が筐体
位置決めピン11cに当接するのでさらに確実にz方向
の位置決めが行われる。そのため、昇降部材33と装着
部材27とが一定の間隔を持ったまま−z方向に移動し
ようとしても、ディスクホルダ24は、これ以上−z方
向へ移動できなくなる。
【0192】さらに昇降部材33は−z方向に昇降する
が、装着部材27が移動しないため、第1の摺動材43
のフランジ部43aと、装着部材27に固定された第2
の摺動材42の端面とが離間していき、昇降部材33と
昇降部材27との間隔が小さくなる。そのため、第2の
弾性部材46は圧縮されて昇降部材33に対して、装着
部材27を押圧してくる。すると、ディスクホルダ24
は−z方向に押圧され、筐体位置決めピン11b、11
cに対してガタが無いように確実に位置決めされること
になる。
【0193】そして、装着部材27と第2のベース12
とは図20に示すように、離間していき、第2の弾性部
材46が圧縮された状態になり、昇降手段の動作が終了
すると同時に装着手段の動作も終了する。
【0194】そして、ディスク51をクランプ手段によ
り回転駆動部15に固定し、第1のヘッド部10aの一
部、第2のヘッド部10bの一部、第3のヘッド部10
cの一部、第4のヘッド部10dの一部がディスク51
に接近し、ヘッド部10により記録または再生が可能な
状態となる。なお、クランプ手段の動作は、第1の実施
例と同様であるので、その説明は省略する。
【0195】そして、搬送手段、および昇降手段、およ
び昇降手段と連動する装着手段、および昇降手段と連動
するクランプ手段の動作が完了し、図32に示すよう
に、ディスク51が回転駆動部15に固定されるので、
ヘッド部10による記録または再生が可能な状態にな
る。
【0196】そして、昇降手段の終了を図示しない検知
手段により検知し、ディスク駆動モータ19を駆動し、
ディスク1を回転させ、情報の記録または再生を行う。
ヘッド部の動作は第1の実施例と同様であるので、その
説明は省略する。
【0197】以上のように、本実施例は、ディスク51
を裸のままディスクトレイ61に載せ、搬送し、回転駆
動部15に装着する、いわゆるコンパクト・ディスク
(CD)に代表されるディスクトレイ方式によるディス
ク装置であっても、ラック部23aの長さを変更するだ
けで簡単に対応することができる。
【0198】また、ディスクトレイ方式によるディスク
装置であるため、カートリッジを搬送するのに必要な部
品が要らなくなり、簡単な構成にすることができるた
め、組立工数も少なくなり、安価なディスク装置を実現
できる。
【0199】またCMバンク等でディスク装置を使用す
る場合には、オート・チェンジャにディスク51を数十
枚から数百枚の単位で収納するが、このような場合にデ
ィスク51をカートリッジに収納すると大きな占有スペ
ースが必要になるとともに、値段も高くなってしまう
が、このようなオート・チェンジャ装置に本実施例の構
成を適用すれば、占有スペースを抑えられるとともにコ
ストダウンも図れる大変有利なディスク装置となる。
【0200】なお、本実施例では、第1のベース11と
第2のベース12とのそれぞれに、4つずつのヘッド部
10を載置し、第1のヘッド13a、第2のヘッド13
bが動作する範囲をディスク51の記録領域の中周から
最外周までとし、第3のヘッド13c、第4のヘッド1
3dが動作する範囲をディスク51の記録領域の最内周
から中周までとなったディスク装置において、本発明を
実施していたが、図36に示すように、第1のベース1
1と第2のベース12のそれぞれに、第1のヘッド部1
0a、第2のヘッド部10bを載置し、第1のヘッド1
3aが動作する範囲をディスク51の記録領域の最内周
から最外周となったディスク装置においても本発明を実
施できる。この場合、図27で示すように、ディスク5
1の案内溝51f、51gに沿って、第1の面側51a
の第1のヘッド13aにより、ディスク51の記録領域
の最外周から最内周の向かって記録し、同時に第2の面
側51bの第1のヘッド13aにより、ディスク51の
記録領域の最内周から最外周に向かって記録する組み合
わせにより、記録レートを一定にし、圧縮されたディジ
タル動画の信号を2分割してディスク51に記録または
再生を行なうと共に、第1のベース11と第2のベース
12のそれぞれに載置された第2のヘッド部10bにも
同じ機能を持たすことにより、第1のヘッド部10aで
記録しながら、第2のヘッド部10bで再生する、いわ
ゆる追いかけ再生等の多彩な機能をもつことができる。
【0201】以下、本発明の第3の実施例について、図
面を参照しながら説明する。
【0202】図37は、第1の実施例の変形例である第
3実施例の昇降手段の一部分を示す構成図である。
【0203】なお、ここで説明するのは第1の実施例と
異なる点で、同様のものの説明は省略する。
【0204】図37において、12は第2のベース、2
7は装着部材、33は昇降部材、42は第2の摺動材、
43は第1の摺動材であり、以上は構成は図17で示す
第1実施例と同様なものである。第1実施例と異なるの
は第1の固定材44aと第1の弾性部材45とを無くし
た点と、ベース支持棒32の先端を第1の摺動材43の
先端と揃えるように短くした点と、第2の固定材40b
の中心にベース支持棒を固定するためのバカ穴を設け、
このバカ穴に挿通させたネジによってベース支持棒32
を第2の固定材40bに固定した点と、第1の弾性部材
45を設置するために、第2のベース12に設けられて
いたスペースを無くした点である。これにより第2のベ
ース12と昇降部材33とは一体に固定され、昇降部材
33の昇降は第2のベースの昇降と同じことになる。
【0205】以上のように構成されたディスク装置につ
いて、以下、昇降手段の動作を説明する。
【0206】搬送モータ25aを停止するのとほぼ同時
に、第1の駆動手段39の動作を開始する。まず昇降モ
ータ39aを駆動すると、移動ピン49が移動溝41b
に案内され−y方向に移動を開始する。すると昇降板3
7が−y方向に搬送される。このとき昇降ピン36はカ
ム溝38の平行部38aにあり、案内溝41aの最上方
に位置している。さらに昇降板37が−y方向に搬送さ
れると、昇降ピン36は平行部38aから斜面部38c
に沿うとともに案内溝41aによって案内され、−z方
向に移動して行く。さらに昇降ピン36は斜面部38c
から平行部38bに沿って移動していき、案内溝41a
の最下方に位置することになる。
【0207】昇降ピン36が案内溝41aの最上方に位
置していると、昇降部材33も最上方に位置し、第2の
ベース12は第1のベース11に対して、最も遠方に離
れた状態にある。次に、昇降ピン36が−z方向に昇降
していくと、昇降部材33も共に−z方向に昇降し、第
2のベース12も共に−z方向に昇降し、第1のベース
11に接近していく。そして、昇降ピン36が平行部3
8bに達すると、第1のベース11に設けられたベース
位置決めピン11aと、第2のベース12に設けられた
ベース位置決めピン12bとが嵌合し、第1のベース1
1と第2のベース12とが位置決めされる。そして、昇
降ピン36が平行部38bに突入して案内溝41aの最
下方に位置すると昇降部材33も共に最下方に位置する
ことになる。
【0208】この状態を図示しない検知手段により検知
して昇降モータ39aを停止し、第1の駆動手段39の
駆動を停止すると共に、昇降手段の駆動も停止する。
【0209】以上のように、本実施例は、第2のベース
12と昇降部材33とを一体に固定し、第2のベース1
2をz方向に昇降するので、第1の実施例と比べて、部
品点数を減らすことができ、より簡単な構成にすること
ができる。但し、本実施例は、昇降部材33と第2のベ
ース12とが昇降する距離が同じなので、第1の実施例
よりみれば、第1のベース11と第2のベース12とが
位置決めをするのに必要な寸法精度、すなわち、昇降ピ
ン36が移動するカム溝38の上方の平行部38aと下
方の平行部38bとの間の寸法精度を高める必要があ
る。
【0210】また本実施例は、第1のベース11と第2
のベース12とを位置決め可能なまで寸法精度を高めた
としても、機構的なガタの影響がある。そのため、この
ようなガタを無くして第2のベース12と第1のベース
11との位置決めを安定さすためには、ディスク装置の
設置方向を水平置きに限定し、第2のベース12の重量
がかかる方向と位置決めする方向とを一致させるのが望
ましい。
【0211】以下、本発明の第4の実施例について、図
面を参照しながら説明する。
【0212】この実施例は第1の実施例の変形であり、
図38には、本実施例で特徴となる昇降手段の一部分を
示す構成図を示している。
【0213】なお、ここで説明するのは第1の実施例と
異なる点で、同様のものの説明は省略する。
【0214】図38において、12は第2のベース、2
7は装着部材、33は昇降部材、42は第2の摺動材、
43は第1の摺動材、40a、40bは第1、第2の固
定材であり、以上のものの構成は第1の実施例(図17
参照)と同様である。図17と異なるのは第1の弾性部
材45を無くし、第1の弾性部材45を設置するために
第2のベース12に設けられていたスペースを無くした
点である。また、動作も基本的には第1の実施例と同様
で、異なるのは第1の弾性部材45の動作が無いだけで
ある。但し、本実施例も、第3の実施例で示したように
ディスク装置を設置する方向を水平置きに限定するのが
望ましい。
【0215】以上のように構成されたディスク装置につ
いて、以下、その昇降手段の動作を説明する。
【0216】搬送モータ25aを停止するのとほぼ同時
に、第1の駆動手段39の動作を開始して、まず、昇降
モータ39aを駆動させる。すると、移動ピン49が移
動溝41bに案内されて−y方向に移動を開始するの
で、昇降板37は−y方向に搬送される。このとき昇降
ピン36はカム溝38の平行部38aにあり、案内溝4
1aの最上方に位置している。さらに昇降板37が−y
方向に搬送されると、昇降ピン36は平行部38aから
斜面部38cに沿い、案内溝41aに案内され、−z方
向に移動していく。そして、さらに昇降ピン36が斜面
部38cから平行部38bに沿うと、案内溝41aの最
下方に位置するようになる。昇降ピン36が最上方に位
置しているとき、昇降部材33も最上方に位置し、第2
のベース12は第1のベース11に対して、最も遠方に
離れた状態になる。
【0217】このとき、第2のベース12の重量のかか
る方向が−z方向であるので、第1の固定材40aと第
2の固定材40bとが当接し、昇降部材33はベース支
持棒32を介して、第2のベース12を吊設し、さらに
昇降部材33と昇降部材32とは移動可能になってい
る。そして、次に昇降ピン36が−z方向に昇降して行
くと、昇降部材33も共に−z方向に昇降し、第2のベ
ース12も共に−z方向に昇降し、第1のベース11に
接近していく。そして昇降ピン36が斜面部38cの下
方に達すると、第1のベース11に設けられたベース位
置決めピン11aと第2のベース12に設けられたベー
ス位置決めピン12bとが嵌合し、第1のベース11と
第2のベース12とが位置決めされる。
【0218】さらに昇降ピン36が−z方向に昇降して
平行部38bに達するまで、昇降部材33も共に−z方
向に昇降するが、第2のベース12は第1のベース11
と位置決めされたまま移動することはない。言い換えれ
ば昇降部材33とベース支持棒32とがz方向に相対移
動することにより、第1の固定材40aと第2の固定材
bとは昇降部材33の移動と共に離間していく。そして
昇降ピン36が平行部38aに突入して、案内溝41a
の最下方に位置すると昇降部材33も、最下方に位置す
ることになる。したがって、この状態を図示しない検知
手段により検知して昇降モータ39aを停止することに
より、第1の駆動手段39の駆動を終了すると共に、昇
降手段の駆動も終了する。
【0219】以上のように、本実施例は、昇降部材33
により、ベース支持棒32をz方向に移動可能に吊設す
ることにより、第2のベース12が昇降する距離より昇
降部材33の昇降する距離を大きくすることができる。
そのため、昇降ピン36が移動するカム溝38の上方の
平行部38aと下方の平行部38bとの寸法を適当に設
定することができ、その分、設計が容易になり、さらに
は、カム溝38に関連する昇降部材33、昇降ピン3
6、および昇降板37の組立精度もそれ程要求されない
ので、組立が容易になり、組立工数を減らすことができ
る。
【0220】以下、本発明の第5の実施例について、図
面を参照しながら説明する。
【0221】第5の実施例は第1の実施例の変形例であ
り、図39は一部分を示す詳細図である。図40は、カ
ートリッジが通常の状態を示す概略の斜視図である。図
41は、カートリッジが使用される状態を示す概略の斜
視図である。なお、カートリッジは図67、図68で示
した従来のカートリッジと同じ構成である。
【0222】また、ここで説明するのは第1の実施例と
異なる点で、同様のものの説明は省略する。
【0223】また、第1の実施例では、第1のベース1
1と第2のベース12のそれぞれに、第1のヘッド部1
0a、第2のヘッド部10b、第3のヘッド部10c、
第4のヘッド部10dの計4つずつを載置するとした
が、本実施例では、第1のベース11と第2のベース1
2のそれぞれに、第1のヘッド部10aのみ載置してい
る。さらに、第1の実施例では、第1のヘッド13aが
動作する範囲をディスク51の記録領域の中周から最外
周までとしたが、本実施例では、第1のヘッド13aが
動作する範囲をディスク51の記録領域の最内周から最
外周までとしている。
【0224】また、図39において、図6、図7と異な
る点は、突出部22aの位置を+y方向にずらした点
と、突出部22aをずらした分、搬送ホルダ21を、短
くした点である。突出部22aをずらすのは、第1の実
施例では、第2の筐体52bに形成された端部52fを
突出部22aにより係止するとしたが、本実施例では、
突出部22aは後述するシャッタ開放部材56を係止す
るものであり、そのため、端部52fとシャッタ開放部
材56との位置の差分だけ、突出部22aを+y方向に
ずらしている。また、図6では、一対の係止部材22そ
れぞれに突出部22aを設けていたが、本実施例では、
突出部22aを+x側の係止部材22のみに設け、−x
側の係止部材22には突出部22aを設ける必要がない
点である。さらに、図6と異なる点は、ラック部39a
の長さが図6ではS1とS2を加えた長さ200ミリで
あったが、本実施例ではS2(第1の筐体52aと第2
の筐体52bとが相対的に移動する距離)を減じた長さ
S4(=130mm)でよい点である。
【0225】次に、カートリッジ52の説明をする。
【0226】図40、図41において、52aは合成樹
脂(例えばABS樹脂)で矩形状に形成された匡体52
aであり、その内部にはディスク51を回転自在に収納
する凹部(図示せず)が設けられている。52jは位置
決め穴であり、筐体位置決めピン11bと嵌合し、筐体
52aを第1のベース11に位置決めするものである。
55は開口穴であり、筐体52aの第1の面側51a、
および第2の面側51bの両方に、第1のヘッド部10
a、回転駆動部15およびクランパ16が挿入可能なよ
うに方形に形成されている。53はシャッタであり、開
口穴55を閉塞できるように薄い(0.1〜0.5mm
くらい)の板材(例えばステンレス鋼板)等でコの字状
に形成されている。58は、シャッタ53の端部を押さ
えるシャッタ押えである。シャッタ押さえ58は筐体5
2aと適度の隙間を持って筐体52aに貼り付けられて
おり、シャッタ53の端部をガイドするようになってい
る。
【0227】また、シャッタ53は筐体52aのy方向
の側面で+y側の側面にx方向に移動可能に設けられた
図示しないシャッタガイドに固定されており、x方向に
スライドして開口穴55を開閉するようになっている。
56はシャッタ開放部材であり、ベルト(図示せず)等
を介して図示しないシャッタガイドと連結され、y方向
に移動可能に設けられている。したがって、シャッタ開
放部材56を−y方向に移動するとシャッタ53は+x
方向にスライドするようになっている。なお、シャッタ
53は、開口穴55を閉塞する方向に図示しないバネ等
により付勢されている。52cは、第1の筐体52aの
x方向の側面に設けられた凹部である。
【0228】凹部52cはロック材47と係合する形状
に形成されている。
【0229】以上のように構成されたディスク装置につ
いて、以下、その動作を説明する。
【0230】まず、搬送手段の動作を説明する。ディス
ク51を収納して、図40に示すように開口穴55が閉
塞された状態のカートリッジ52を、手動により挿入部
50aより+y方向に挿入する。すると、カートリッジ
52は係止部材22の内部、さらには、搬送ホルダ21
の内部へと進入していき、そして、このようなカートリ
ッジ52の進入に伴ってロック手段の動作が開始され
る。なお、ロック手段の動作は、第1の実施例と同様で
あるので、その説明を省略する。
【0231】次に、ロック手段が終了したのを図示しな
い検知手段により検知し、第2の駆動手段25の動作を
開始して、搬送モータ25aを駆動する。すると、搬送
ピン26は、装着部材27を構成する側板28に形成さ
れた搬送溝27aに案内されて+y方向へ移動してい
く。したがって、ディスクホルダ24とカートリッジ5
2とは同時に+y方向へ搬送され、その搬送中に、シャ
ッタ開放部材56の+y側の端部は係止部材22に設け
られた突出部22aにより係止される。
【0232】さらにカートリッジ52を+y方向に挿入
していくと、シャッタ開放部材56は移動することはな
く、筐体52aのみ+y方向へ移動していく。これは、
シャッタ開放部材56が匡体52aに対して相対的に−
y方向に移動したことに相当する。そのため、シャッタ
開放部材56の相対移動に伴って、シャッタ開放部材5
6に連結された図示しないシャッタガイドが+x方向に
移動してシャッタ53を+x方向にスライドしていき、
それによって開口穴55が開放されて、第1のヘッド部
10a、回転駆動部15、およびクランパ16が挿入可
能な状態になる(図41参照)。このときディスク51
の回転中心は回転駆動部15の回転中心のほぼ上方に位
置している。
【0233】そして、カートリッジ52が、ここまで搬
入されたことを図示しない検知手段により検知する。そ
して、搬送モータ25aの回転を停止して第2の駆動手
段25の動作を終了すると共に、搬送手段の動作も終了
する。
【0234】なお、搬送板23が移動した距離をラック
部23aの長さで等価的に示すと、図39で示すS4に
なる。つまり搬送板23はS4の長さ(=130mm)
だけ+y方向に移動したことになる。
【0235】次に、昇降手段の動作を開始するが、昇降
手段の動作は第1の実施例と同様であるので、その説明
は省略する。
【0236】次に、昇降手段と連動する装着手段の動作
を説明する。
【0237】上述したように、搬送手段の駆動が終了し
た時点では、筐体52aは搬送ホルダ21に担持されて
いる。また、開口穴55は開放されており、第1のヘッ
ド部10a、回転駆動部15、およびクランパ16が挿
入可能な状態になっている。さらに、ディスク51は回
転駆動部15のほぼ上方に位置している。さらにまた、
昇降部材33と装着部材27とは第2の弾性部材56に
より互いに離間する方向に付勢されており、これによっ
て第1の摺動材43のフランジ部43aと、装着部材2
7に固定された第2の摺動材44の端面とが当接してい
る。そのため、第2の弾性部材46は装着部材27を昇
降部材33に対して、−z方向に押圧することでその姿
勢を制御している。
【0238】そして、この状態から昇降手段により、昇
降部材33を−z方向に昇降させる。すると、装着部材
27が第2の弾性部材46の付勢力により昇降部材33
と一定の間隔を保ちながら−z方向に移動する。このと
き、装着部材27に支持されている筐体52aも上記し
た状態を保ったまま−z方向に移動し、ディスク51は
回転駆動部15に接近してくる。
【0239】そして、さらに昇降部材33が−z方向に
昇降すると、図14に示すようにディスク51の中心穴
51aと円錐台20aとが接触し、これによってディス
ク51の位置合わせが行なわれて、ディスク51が回転
駆動部15に装着された状態になる。この状態で、さら
に、後述するクランプ手段によりディスク51を回転駆
動部15に固定する。なお、この時点では昇降ピン36
は案内溝41aのほぼ中間に位置しており、そのため、
さらに昇降部材33は−z方向に昇降していく。すると
ディスク51は第1の筐体52aの内部に設けられた図
示しない凹部に収納されているものの、筐体52aだけ
が−z方向に若干移動するため、ディスク51と筐体5
2aとの接触が無くなり、ディスク51は回転可能な状
態になる。また、ディスク51が筐体52aに対して適
度の隙間を持つと、位置決め穴52jと筐体位置決めピ
ン11bとが嵌合するので、筺体52aは、xy平面上
で位置決めされると共に、z方向にも位置決めされる。
さらに、筐体52aはその下面の平坦部でも筐体位置決
めピン11cと当接してz方向に確実に位置決めされ
る。
【0240】さらにまた、昇降部材33と装着部材27
とが一定の間隔を持ったまま−z方向に移動しようとし
ても、筐体52aは移動しないため、筐体52aの上面
と係止ホルダ21の内面、および筐体52aの上面と搬
送ホルダ21の内面との間に形成されていた空隙が無く
なり、係止部材22と搬送ホルダ21とは、これ以上−
z方向へは移動できなくなる。さらに昇降部材33は−
z方向に昇降するが装着部材27は移動しないため、第
1の摺動材43の凸部43aと装着部材27に固定され
た第2の摺動材44の端面とが離間していき、昇降部材
33と昇降部材27との間の間隔が小さくなる。そのた
め、第2の弾性部材46が圧縮されて昇降部材33に対
して装着部材27を押圧するようになる。すると係止部
材22と搬送ホルダ23とが筐体52aを−z方向に押
圧するので、筐体52aを筐体位置決めピン11b、1
1cに対してガタが無いように位置決めすることにな
る。また、このとき、装着部材27と第2のベース12
とが離間していくので、第2の弾性部材46が圧縮され
た状態になる。このような状態になると、昇降手段の動
作が終了すると同時に装着手段の動作も終了する。そし
て、ディスク51はクランプ手段により回転駆動部15
に固定され、第1のヘッド部10aの一部、および回転
駆動部15の一部は開口穴に挿入された状態となり、ヘ
ッド部10により、ディスク51に記録または再生が可
能な状態となる。なお、クランプ手段の動作は第1の実
施例と同様であるので、その説明は省略する。
【0241】そして、搬送手段、および昇降手段、およ
び昇降手段と連動する装着手段、および昇降手段と連動
するクランプ手段の動作を完了し、ディスク51は回転
駆動部15に固定され、ヘッド部10により、記録また
は再生が可能な状態になる。
【0242】さらに、昇降手段の終了を図示しない検知
手段により検知して、ディスク駆動モータ19を回転駆
動してディスク1を回転させることで、情報の記録また
は再生が行なわれる。
【0243】また、本実施例のディスク装置は、図27
で示したディスク51の案内溝51f、51gに沿っ
て、第1の面側51aの第1のヘッド13aにより、デ
ィスク51の記録領域の最外周から最内周の向かって記
録するとともに、第2の面側51bの第1のヘッド13
aにより、ディスク51の記録領域の最内周から最外周
に向かって記録する組み合わせにより、記録レートを一
定にし、圧縮されたディジタル動画の信号を2分割して
ディスク51に記録または再生を行なうようになってい
る。
【0244】ディスク装置を本実施例のように構成すれ
ば、第1のベース11と第2のベース12のそれぞれ
に、ヘッド部10を1つだけ載置し、ディスク51を傷
や汚れより保護するためのカートリッジを使用するディ
スク装置であっても、突出部22aの位置を変更するだ
けで、簡単に対応でき、かつ、ディスク51を保護でき
るものとなる。
【0245】以下、本発明の第6の実施例について、図
面を参照しながら説明する。
【0246】図42は、カートリッジが通常の状態を示
す概略の斜視図である。
【0247】図43は、カートリッジが使用される状態
を示す概略の斜視図である。
【0248】なおカートリッジは特願平4−32775
1に記載されているものであり、同一の構成部分は同じ
名称を付すが、その番号は変更している。
【0249】また、本実施例は第5の実施例と類似のも
のであり、ここで説明するのは第5の実施例と異なる点
で、同様のものの説明は省略する。
【0250】第5の実施例では、第1のベース11と第
2のベース12のそれぞれに、第1のヘッド部10aを
1つづつを載置するとしたが、本実施例では、図36に
示すように、第1のベース11と第2のベース12のそ
れぞれに、第1のヘッド部10a、および第2のヘッド
部10bを2つずつを載置するものであり、第1のヘッ
ド13a、第2のヘッド13bが動作する範囲は、ディ
スクの記録領域の最内周から最外周までである。
【0251】次に、カートリッジ52の説明をする。
【0252】図42、図43において、52aは矩形状
の筐体であり、合成樹脂(例えばABS樹脂)から構成
されている。匡体52aの内部にはディスク51を回転
自在に収納する凹部(図示せず)が設けられている。5
2jは位置決め穴であり、筐体位置決めピン11bと嵌
合して筐体52aを第1のベース11に位置決めするよ
うになっている。55aは第1の開口穴であり、筐体5
2aの第1の面側51a、および第2の面側51bの両
方に方形状に形成されている。第1の開口穴55aに
は、第1のヘッド部10a、回転駆動部15、およびク
ランパ16が挿入されるようになっている。55bは第
2の開口穴であり、筐体52aの第1の面側51a、お
よび第2の面側51bの両方に方形状に形成されてい
る。第2の開口穴55bは第2のヘッド部10bが挿入
されるようになっている。53はシャッタであり、第1
の開口穴55a、および第2の開口穴55bを閉塞でき
るように薄い(0.1〜0.5mmくらい)の板材(例
えばステンレス鋼板)等でコの字状に形成されている。
58は、シャッタ53の端部をガイドするシャッヤ押え
であり、筐体52aと適度の隙間を持ち筐体52aに貼
り付けられている。58aは、シャッタ53をガイドす
るシャッタ中間押えであり、第1の開口穴55aと第2
の開口穴55bとのほぼ中間で、y方向にディスク51
の記録領域より外れたところで筐体52aと適度の隙間
を持って筐体52aに貼り付けられている。また、シャ
ッタ53は筐体52aの+y側の側面にx方向に移動可
能に設けられた図示しないシャッタガイドに固定されて
おり、x方向にスライドし第1の開口穴55a、および
第2の開口穴55bを開閉するようになっている。
【0253】56はシャッタ開放部材であり、ベルト
(図示せず)等を介して図示しないシャッタガイドと連
結され、y方向に移動可能に設けられている。そして、
シャッタ開放部材56が−y方向に移動するとシャッタ
53は+x方向にスライドするようになっている。52
cは第1の筐体52aのx方向の両側面に設けられた凹
部であり、ロック材47と係合する形状になっている。
なお、シャッタ53は、図示しないバネ等により、第1
の開口穴55aおよび第2の開口穴55bを閉塞する方
向に付勢されている。
【0254】以上のように構成されたディスク装置の動
作において、第5の実施例と異なる点は次の通りであ
る。すなわち、第5の実施例では、シャッタ53を+x
方向にスライドし、開口穴55を開放し、第1のヘッド
部10a、回転駆動部15、およびクランパ16の挿入
を可能にするとしたが、本実施例では、シャッタ53を
+x方向にスライドし、第1の開口穴55aを開放し、
第1のヘッド部10a、回転駆動部15、およびクラン
パ16の挿入を可能にすると共に、第2の開口穴55b
を開放し、第2のヘッド部10bの挿入を可能にする点
である。その他は全く同じであるので説明は省略する。
【0255】そして、昇降手段の終了を図示しない検知
手段により検知し、ディスク駆動モータ19を回転駆動
することで、ディスク1を回転させて情報の記録または
再生を行なうようになっている。特に、図27で示した
ディスク51の案内溝51g、51fに沿って、第1の
面側51aの第1のヘッド13aにより、ディスク51
の記録領域の最外周から最内周に向かって記録する一
方、第2の面側51bの第1のヘッド13aにより、デ
ィスク51の記録領域の最内周から最外周に向かって記
録する組み合わせが行える。そうすれば、記録レートを
一定にできると共に、圧縮されたディジタル動画の信号
を2分割してディスク51に記録または再生を行なえ、
さらには、第1のベース11と第2のベース12のそれ
ぞれに載置された第2のヘッド部10bにも同じ機能を
持たすことにより、第1のヘッド部10aで記録しなが
ら第2のヘッド部10bで再生する、いわゆる追いかけ
再生が行える等、多彩な機能をもつことができる。
【0256】以上のように本実施例のように構成すれ
ば、第1のベース11と第2のベース12とのそれぞれ
に、ヘッド部10を2つずつ載置し、ディスク51を傷
や汚れより保護するためのカートリッジを使用するディ
スク装置であっても対応でき、このようなディスク装置
のディスク保護性能および装置信頼性を向上させること
ができる。
【0257】以下、本発明の第7の実施例について、図
面を参照しながら説明する。
【0258】図44は、カートリッジが通常の状態を示
す概略の斜視図である。
【0259】図45は、カートリッジが使用される状態
を示す概略の斜視図である。
【0260】なお、カートリッジは図74、図75で示
した従来のカートリッジと同じ構成であるまた、カート
リッジは特願平4−327751に記載されたものであ
り、同一の構成部分は同じ名称を付すが、その番号は変
更している。
【0261】また、本実施例は第5の実施例と類似のも
のであり、ここで説明するのは第5の実施例と異なる点
で、同様のものの説明は省略する。
【0262】第5の実施例では、第1のベース11と第
2のベース12のそれぞれに、第1のヘッド部10aを
1つずつを載置するとしたが、本実施例のディスク装置
では、図36に示すように、第1のベース11と第2の
ベース12とのそれぞれに、第1のヘッド部10a、お
よび第2のヘッド部10bを2つずつ載置している。そ
のため、第1のヘッド13a、第2のヘッド13bが動
作する範囲は、ディスク51の記録領域の最内周から最
外周までである。
【0263】次に、カートリッジ52の説明をする。
【0264】図44、図45において、52aは合成樹
脂(例えばABS樹脂)からなる筐体であり、矩形状に
形成されている。匡体52aの内部にはディスク51を
回転自在に収納する凹部(図示せず)が設けられてい
る。52jは位置決め穴であり、筐体位置決めピン11
bに嵌合して、筐体52aを第1のベース11に位置決
めするようになっている。55aは第1の開口穴であ
り、筐体52aの第1の面側51a、および第2の面側
51bの両方に方形状に形成されている。第1の開口穴
55aには、第1のヘッド部10a、回転駆動部15、
およびクランパ16が挿入されるようになっている。5
5bは第2の開口穴であり、筐体52aの第1の面側5
1a、および第2の面側51bの両方に方形状に形成さ
れている。第2の開口穴55bには、第2のヘッド部1
0bが挿入されるようになっている。53aは第1のシ
ャッタであり、第1の開口穴55aを閉塞できるよう
に、薄い(0.1〜0.5mmくらい)板材(例えばス
テンレス鋼板)等でコの字状に形成されている。55b
は第2のシャッタであり、第2の開口穴55bを閉塞で
きるように薄い(0.1〜0.5mmくらい)板材(例
えばステンレス鋼板)等で形成されている。58はシャ
ッタ押えであり、筐体52aと適度の隙間を持ち筐体5
2aに貼り付けられ、第1のシャッタ53、および第2
のシャッタ54の端部をガイドするようになっている。
また、第1のシャッタ53は筐体52aの+y側の側面
にx方向に移動可能に設けられた図示しないシャッタガ
イドに固定され、x方向にスライドして第1の開口穴5
5aを開閉するようになっている。また、第2のシャッ
タ54は筐体52aのy方向の側面で−y側の側面にx
方向に移動可能に設けられた図示しないシャッタガイド
に固定されており、x方向にスライドして第2の開口穴
55bを開閉するようになっている。56はシャッタ開
放部材であり、ベルト(図示せず)等を介して図示しな
い2つのシャッタガイドの両方と連結されてy方向に移
動可能に設けられている。そして、シャッタ開放部材5
6が−y方向に移動すると第1のシャッタ53が+x方
向にスライドするとともに、第2のシャッタ54が−x
方向にスライドするようになっている。52cは第1の
筐体52aのx方向の側面に設けられた凹部であり、ロ
ック材47と係合する形状になっている。なお、第1の
シャッタ53は、第1の開口穴55aを閉塞する方向
に、また、第2のシャッタ54は第2の開口穴55bを
閉塞する方向に、それぞれ図示しないバネ等により付勢
されている。
【0265】以上のように構成されたディスク装置の動
作において、第5の実施例と異なる点は次の通りであ
る。すなわち、第5の実施例では、シャッタ53を+x
方向にスライドすることにより開口穴55を開放して、
第1のヘッド部10a、回転駆動部15、およびクラン
パ16の挿入を可能にするとしていたが、本実施例で
は、第1のシャッタ53を+x方向にスライドすること
により、第1の開口穴55aを開放して、第1のヘッド
部10a、回転駆動部15、およびクランパ16の挿入
を可能にする一方、第2のシャッタ54を−x方向にス
ライドすることにより、第2の開口穴55bを開放し
て、第2のヘッド部10bの挿入を可能にした点であ
る。なお、その他は全く同じであるので、その説明は省
略する。
【0266】そして、昇降手段の終了を図示しない検知
手段により検知して、ディスク駆動モータ19を回転駆
動することで、ディスク1を回転させて情報の記録また
は再生を行なうようになっている。特に、図27で示し
たディスク51の案内溝51f、51gに沿って、第1
の面側51aの第1のヘッド13aにより、ディスク5
1の記録領域の最外周から最内周の向かって記録し、第
2の面側51bの第1のヘッド13aにより、ディスク
51の記録領域の最内周から最外周に向かって記録する
組み合わせが行える。そうすれば、記録レートを一定に
できると共に、圧縮されたディジタル動画の信号を2分
割してディスク51に記録または再生を行なえ、さらに
は、第1のベース11と第2のベース12のそれぞれに
載置された第2のヘッド部10bにも同じ機能を持たす
ことにより、第1のヘッド部10aで記録しながら第2
のヘッド部10bで再生する、いわゆる追いかけ再生等
の多彩な機能をもつことができる。
【0267】以上のように本実施例のように構成すれ
ば、第1のベース11と第2のベース12のそれぞれ
に、ヘッド部10を2つづつ載置し、ディスク51を傷
や汚れより保護するためのカートリッジを使用するディ
スク装置であっても対応でき、このようなディスク装置
のディスク保護性能および装置信頼性を向上させること
ができる。
【0268】以下、本発明の第8の実施例について、図
面を参照しながら説明する。
【0269】図46は、カートリッジが通常の状態を示
す概略の斜視図である。
【0270】図47は、カートリッジが使用される状態
を示す概略の斜視図である。
【0271】また、カートリッジは特願平4−3277
51に記載されたものであり、同一の構成部分は同じ名
称を付すが、その番号は変更している。
【0272】また、本実施例は第5の実施例と類似のも
のであり、ここで説明するのは第5の実施例と異なる点
で、同様のものの説明は省略する。
【0273】第5の実施例では、第1のベース11と第
2のベース12とのそれぞれに、第1のヘッド部10a
を1つずつを載置するとしたが、本実施例では、図36
に示すように、第1のベース11と第2のベース12と
のそれぞれに、第1のヘッド部10a、および第2のヘ
ッド部10bを2つずつを載置するものであり、第1の
ヘッド13a、第2のヘッド13bが動作する範囲は、
ディスクの記録領域の最内周から最外周までである。
【0274】また、第5の実施例では、一対の係止部材
22のうち、+x側に位置する係止部材22にのみ、突
出部22aを設けていたが、本実施例では、一対の係止
部材22のそれぞれに突出部22aを設けている。
【0275】次に、カートリッジ52の説明をする。
【0276】図46、図47において、52aは合成樹
脂(例えばABS樹脂)からなる筐体であり、矩形状に
形成されている。匡体52aの内部にはディスク51を
回転自在に収納する凹部(図示せず)が設けられてい
る。52jは位置決め穴であり、筐体位置決めピン11
bと嵌合して、筐体52aを第1のベース11に位置決
めするようになっている。55aは第1の開口穴であ
り、筐体52aの第1の面側51a、および第2の面側
51bの両方に方形状に形成されている。第1の開口穴
55aには、第1のヘッド部10a、回転駆動部15、
およびクランパ16が挿入されるようになっている。5
5bは第2の開口穴であり、筐体52aの第1の面側5
1a、および第2の面側51bの両方に方形状に形成さ
れている。第2の開口穴55bには、第2のヘッド部1
0bが挿入されるようになっている。53aは第1のシ
ャッタであり、第1の開口穴55aを閉塞できるよう
に、薄い(0.1〜0.5mmくらい)板材(例えばス
テンレス鋼板)等でコの字状に形成されている。55b
は第2のシャッタであり、第2の開口穴を閉塞できるよ
うに薄い(0.1〜0.5mmくらい)板材(例えばス
テンレス鋼板)等で形成されている。58はシャッタ押
えであり、筐体52aと適度の隙間を持ち筐体52aに
貼り付けられて、第1のシャッタ53、および第2のシ
ャッタ54の端部をガイドしている。また、第1のシャ
ッタ53は筐体52aの+y側の側面にx方向に移動可
能に設けられた図示しないシャッタガイドに固定されて
おり、x方向にスライドし第1の開口穴55aを開閉す
るようになっている。また、第2のシャッタ54は筐体
52aの−y側側面にx方向に移動可能に設けられた図
示しないシャッタガイドに固定されており、x方向にス
ライドして第2の開口穴55bを開閉するようになって
いる。56aは第1のシャッタ開放部材で、ベルト(図
示せず)等を介して第1のシャッタ53を固定する図示
しないシャッタガイドと連結されてy方向に移動可能に
設けられている。56bは第2のシャッタ開放部材で、
ベルト(図示せず)等を介して第2のシャッタ54を固
定する図示しないシャッタガイドと連結されてy方向に
移動可能に設けられている。そして第1のシャッタ開放
部材56aが−y方向に移動すると第1のシャッタ53
は+x方向にスライドするようになっている。また、第
2のシャッタ開放部材56bを−y方向に移動すると第
2のシャッタ54は+x方向にスライドするようになっ
ている。なお、第1のシャッタ53は、第1の開口穴5
5aを閉塞する方向に、第2のシャッタ54は、第2の
開口穴55bを閉塞する方向に、それぞれ図示しないバ
ネ等により付勢されている。52cは第1の筐体52a
のx方向の側面に設けられた凹部であり、この凹部52
cはロック材47と係合する形状になっている。
【0277】以上のように構成されたディスク装置の動
作において、第5の実施例と異なる点は次の通りであ
る。すなわち、第5の実施例では、+x側の突出部22
aによりシャッタ開放部材56を係止し、筐体52aに
対してシャッタ開放部材56を−y方向に移動すること
により、シャッタ53を+x方向にスライドし、開口穴
55を開放し、第1のヘッド部10a、回転駆動部1
5、およびクランパ16の挿入を可能にするとしていた
が、本実施例では、+x側の突出部22aにより、第1
のシャッタ開放部材56aを係止して、筐体52aに対
して第1のシャッタ開放部材56aを−y方向に移動す
ることにより、第1のシャッタ53を+x方向にスライ
ドさせて第1の開口穴55aを開放し、これによって第
1のヘッド部10a、回転駆動部15、およびクランパ
16の挿入を可能にしている。さらには、これと同時
に、−x側の突出部22aにより、第2のシャッタ開放
部材56bを係止して、筐体52aに対して第2のシャ
ッタ開放部材56bを−y方向に移動することにより、
第2のシャッタ54を+x方向にスライドさせて第2の
開口穴55bを開放し、これによって第2のヘッド部1
0bの挿入を可能にした点である。なお、その他は全く
同じであるのでその説明は省略する。
【0278】そして、昇降手段の駆動終了を図示しない
検知手段により検知し、ディスク駆動モータ19を回転
駆動することで、ディスク1を回転させて情報の記録ま
たは再生を行なうようになっている。さらには、図27
で示したディスク51の案内溝51f、51gに沿っ
て、第1の面側51aの第1のヘッド13aにより、デ
ィスク51の記録領域の最外周から最内周の向かって記
録し、第2の面側51bの第1のヘッド13aにより、
ディスク51の記録領域の最内周から最外周に向かって
記録する組み合わせが行える。そうすれば、記録レート
を一定にできると共に、圧縮されたディジタル動画の信
号を2分割してディスク51に記録または再生すること
ができ、さらには、第1のベース11と第2のベース1
2のそれぞれに載置された第2のヘッド部10bにも同
じ機能を持たすことにより、第1のヘッド部10aで記
録しながら、第2のヘッド部10bで再生する、いわゆ
る追いかけ再生等の多彩な機能をもつことができる。
【0279】以上のように本実施例のように構成すれ
ば、第1のベース11と第2のベース12のそれぞれ
に、ヘッド部10を2つずつ載置し、ディスク51を傷
や汚れより保護するためのカートリッジを使用するディ
スク装置であっても、突出部22aを変更するだけで、
簡単に対応でき、このようなディスク装置のディスク保
護性能、および装置信頼性を向上させることができる。
【0280】なお、本実施例では、一対の係止部材22
に設けられた突出部22aにより、第1のシャッタ開放
部材56a、および第2のシャッタ開放部材56bを同
時に係止するようにしており、このように構成すること
により、第1のシャッタ開放部材56a、および第2の
シャッタ開放部材56bを筐体52aに向かって移動さ
せて、第1のシャッタ53、および第2のシャッタ54
をスライドさせている。したがって、第1のシャッタ5
3のスライド移動によって第1の開口穴55aが開放さ
れて、第1のヘッド部10a、回転駆動部15、および
クランパ16の挿入が可能となる一方、第2のシャッタ
54のスライド移動によって第2の開口穴55bが開放
されて、第2のヘッド部10bの挿入が可能となる。
【0281】したがって、第1のヘッド部のみを標準装
備で搭載し、第2のヘッド部の搭載をオプションとした
場合では、−x側の突出部22aの有無だけで、第2の
シャッタ54を開閉させるか否かが決まることになる。
そのため、簡単な構造によって、標準装備のディスク装
置と、オプションを搭載した多彩な機能をもつディスク
装置とを区分けすることができ、利便性が増大する。
【0282】また、上記した標準装備の場合では、−x
側の突出部22aを無くせば、第2のシャッタ54のス
ライド移動がなくなって第2の開口穴55bは閉塞され
たままになる。そのため、空気中の塵や埃がディスク5
1に付着するのを防ぐことができ、標準装備における信
頼性が増す。
【0283】以下、本発明の第9の実施例について、図
面を参照しながら説明する。
【0284】図48は、カートリッジが通常の状態を示
す概略の斜視図である。
【0285】図49は、カートリッジが使用される状態
を示す概略の斜視図である。
【0286】なお、カートリッジは特願平4−1671
73に記載されたものであり、同一構成部分は同じ名称
を付すが、特願平4−167173に記載された第1の
筐体は本実施例では第2の筐体と名称が変わっている。
また、特願平4−167173に記載された第2の筐体
は本実施例では第1の筐体と名称が変わっている。さら
に、構成部分に付す番号は変更している。
【0287】また、本実施例は第1の実施例と類似のも
のであり、ここで説明するのは第1の実施例と異なる点
で、同様のものの説明は省略する。
【0288】第1の実施例では、第1のベース11と第
2のベース12とのそれぞれに、第1のヘッド部10
a、第2のヘッド部10b、第3のヘッド部10c、第
4のヘッド部10d、計4つずつを載置するとしたが、
本実施例では、第1のベース11と第2のベース12の
それぞれに、第3のヘッド部10cと第4のヘッド部1
0dを2つずつを載置している。
【0289】また、第1の実施例では、第3のヘッド1
3c、第4のヘッド13dが動作する範囲をディスク5
1の記録領域の最内周から中周までとしたが、本実施例
では、第3のヘッド13c、第4のヘッド13dが動作
する範囲をディスク51の記録領域の最内周から最外周
までとしている。
【0290】次に、カートリッジ52の説明をするが、
カートリッジ52は、第1の実施例で示したカートリッ
ジと類似のものであり、第1の実施例のカートリッジ5
2を示した図23〜図26では、第1の筐体52aには
開口穴55aが、第2の筐体52bには開口穴55bが
それぞれ形成されていると共に、開口穴55a、55b
を覆うシャッタ53a、53bが設けられていたが、本
実施例では、図48、図49に示すように、カートリッ
ジ52から開口穴55a、55bを無くすと共に、シャ
ッタ53a、53bも無くしている。その他は図23〜
図26と同様であり、説明を省略する。
【0291】以上のように構成されたディスク装置の動
作において、第1の実施例と異なる点は次の通りであ
る。すなわち、第1の実施例では、一対の突出部22a
により第2の筐体52bを係止することで第2の筐体5
2bに対して第1の筐体52aを移動させており、これ
によって、第1、第2の匡体52a,52bの間に形成
された開口部59を開放して第1のベース11に載置さ
れた第3のヘッド部10c、第4のヘッド部10d、お
よび回転駆動部15の挿入を可能にすると共に、開口穴
55a、55bを開放して第1のヘッド部10a、第2
のヘッド部10bの挿入を可能にしていたが、本実施例
では、一対の突出部22aにより第2の筐体52bを係
止して第2の筐体52bに対して第1の筐体52aを移
動させており、これによって、第1、第2の匡体52
a,52bの間に形成された開口部59を開放して、第
1のベース11に載置された第3のヘッド部10c、第
4のヘッド部10d、および回転駆動部15の挿入を可
能にする点であり、その他は同様であるので説明は省略
する。
【0292】そして、昇降手段の駆動終了を図示しない
検知手段により検知して、ディスク駆動モータ19を回
転駆動することにより、ディスク1を回転させて情報の
記録または再生を行なうようになっている。さらには、
図27で示したディスク51の案内溝51f、51gに
沿って、第1の面側51aの第3のヘッド13cによ
り、ディスク51の記録領域の最外周から最内周の向か
って記録し、第2の面側51bの第3のヘッド13cに
より、ディスク51の記録領域の最内周から最外周に向
かって、記録する組み合わせが行える。そうすれば、記
録レートを一定にできると共に、圧縮されたディジタル
動画の信号を2分割してディスク51に記録または再生
することができ、さらには、第1のベース11と第2の
ベース12とのそれぞれに載置された第4のヘッド部1
0dにも同じ機能を持たすことにより、第3のヘッド部
10cで記録しながら、第4のヘッド部10dで再生す
る、いわゆる追いかけ再生等の多彩な機能をもつことが
できる。
【0293】以上のように本実施例のように構成すれ
ば、第1のベース11と第2のベース12のそれぞれ
に、第3のヘッド部10c、第4のヘッド部10dを載
置すると共に、ディスク51の傷や汚れを保護するため
に開口穴55a,55b等を無くしたカートリッジ52
を使用するディスク装置であっても簡単に対応でき、デ
ィスク51の保護性能や装置の信頼性を向上させること
ができる。
【0294】以下、本発明の第10の実施例について、
図面を用いて説明する。
【0295】図50は、ディスクが収納されたカートリ
ッジをディスク装置の内部に挿入する状態を示すディス
ク装置の概略の構成図である。図51は、カートリッジ
がディスク装置の内部に侵入する一つの状態を示すディ
スク装置の概略の構成図である。図52は、カートリッ
ジの搬送が終了し、ディスクが回転駆動部に装着され、
情報の記録または再生が可能な状態を示すディスク装置
の概略の構成図である。図53は、ディスク装置全体の
構成を示す概略の斜視図である。図54は、図53の一
部分を示す詳細図である。図55は、初期の状態を示す
ディスク装置全体の概略の組立図である。 図56は、
ディスクが回転駆動部に装着された状態を示すディスク
装置全体の概略の組立図である。図57は、第2の案内
溝の変形を示した案内板の斜視図である。
【0296】なお、本実施例は図44、図45で示した
カートリッジを使用するディスク装置であり、カートリ
ッジの説明は、第7の実施例と同様であるので省略す
る。
【0297】図50から図56において、51はディス
クであり、ディスク51の第1の面側51aとディスク
51の第2の面側51bの両方に情報が記録されるよう
になっている。また、ここで、第1の面側51aとは、
ディスク51の面に垂直な方向(z方向)の−z側と
し、第2の面側51bは+z側とする。さらには、ディ
スク装置の前面よりディスク51を挿抜する方向をy方
向とし、ディスク51を挿入する方向に対して直交する
方向をx方向とする。
【0298】50はディスク装置の外装シャーシであ
る。50aは挿入部であり、カートリッジ52が挿入で
きるように外装シャーシ50の前面を開口して構成され
ている。11は第1の面側51aに配設された第1のベ
ースであり、この第1のベース11の上にはベース位置
決めピン11aと、筐体位置決めピン11b、11cと
が植立されている。筐体位置決めピン11bは、筐体5
2aに設けられた位置決め穴52jと嵌合するようにな
っており、匡体位置決めピン11cは、匡体52aに当
接してz方向の位置決めをするようになっている。12
は第2のベースであり、第2の面側51bに配設され
て、ディスク51を挟んで第1のベース11と対向配置
されている。第2のベース12には、ベース位置決めピ
ン11aと嵌合するベース位置決めピン12bが植立さ
れている。15は第1のベース11に設けられた回転駆
動部である。回転駆動部15は、ディスク51を駆動す
るディスク駆動モータ19と、ディスク駆動モータ19
の回転軸19aに固定されてディスク51を固定するタ
ーンテーブル20とにより構成されている。また、ター
ンテーブル20には、図14に示すように、ディスク5
1の中心穴51cと係合する円錐台20aがz方向に移
動可能に設けられている。円錐台20aはバネ20cに
より+z方向に付勢されている。16はクランパであ
り、図55に示すように第2のベース12の回転穴部1
2aを貫通すると共に、補助板16aにより第2のベー
ス12に回転自在に吊設されている。また、クランパ1
6の中心部分には、図14に示すように、回転軸19a
と嵌合する嵌合穴16bが設けられており、この嵌合穴
16bによって回転駆動部15とクランパ16との位置
合わせが行なわれるようになっている。嵌合穴16bの
周辺には吸着板16cが設けられており、ターンテーブ
ル20には内部に吸着マグネット20bが取り付けられ
ている。そして、吸着板16cと吸着マグネット20b
との吸着力により、ディスク51はターンテーブル20
に圧着されて固定されるようになっている。13は、デ
ィスク51に情報の記録または再生を行なうヘッドであ
る。14はヘッド13を搭載した移動部である。移動部
14はコイル(図示せず)と永久磁石(図示せず)とに
より構成されたリニアモータを備えており、ガイドシャ
フト18に沿ってディスク51の略半径方向に移動する
ようになっている。10はヘッド部であり、ヘッド1
3、移動部14、ガイドシャフト18等により構成され
ている。
【0299】ヘッド部10は、第1、第2のベース1
1,12それぞれに設けられている。各ヘッド部10
は、第1のヘッド部10aと、第2のヘッド部10bと
から構成されている。第1のヘッド部10aは第1、第
2のベース11,12上の平面視、回転駆動部15より
+y側に配置されており、第2のヘッド部10bは同じ
く−y側に配置されている。
【0300】また、13aは、第1のヘッド部10aを
構成する第1のヘッドであり、13bは、第2のヘッド
部10bを構成する第2のヘッドである。
【0301】図54において、24はディスクホルダで
あり、このディスクホルダ24はx側両端が−z方向に
コの状に折り曲げられており、このように構成されるこ
とで、筐体52aを案内できるようになっている。ま
た、筐体52aは、後述のロック手段(ディスクホルダ
24に設けられている)により握持されて、ディスクホ
ルダ24に担持されようになっている。ディスクホルダ
24の上面には、一対のピン24aと、一対のピン24
bとが植立されている。ピン24aは後述するスライド
板66のスライド溝66aと係合するようになってい
る。ピン24bは後述する係止板60と係合するように
なっている。80は当接部材であり、ディスクホルダ2
4の側面の一部をx方向、内側に折り曲げて構成されて
おり、シャッタ開放部材56と当接してシャッタ開放部
材56を係止するようになっている。
【0302】68は移送ピンであり、ディスクホルダ2
4のx方向のそれぞれの側面に、一対づつ植立されてい
る。移送ピン68は後述する案内板69に形成された第
2の案内溝71と係合して、ディスクホルダ24を、y
方向(ディスク51が回転駆動部15に装着される方
向)に案内するようになっている。
【0303】36は昇降ピンであり、第2のベース12
のx方向の側面に植立されている。昇降ピン36は後述
する案内板69に形成された第1の案内溝70と係合し
て、第2のベース12をz方向に案内するようになって
いる。
【0304】69は案内板であり、第1のベース11の
x方向両側それぞれに配置されて、この第1のベース1
1に固定されている。案内板69には、第1の案内溝7
0と、第2の案内溝71と、移動溝69aとが形成され
ている。第1の案内溝70はz方向に沿って形成された
溝穴であり、この案内溝70によって昇降ピン36はz
方向に案内されている。第2の案内溝71はL字状の溝
穴であり、移送ピン68をy方向に案内する平行部71
aと、z方向に案内する垂直部71bとを備えている。
移動溝69aはy方向に形成された溝穴であり、後述す
る作動板73に植立された作動ピン73aをy方向に案
内するようになっている。
【0305】73は作動板であり、第2のベース12と
各案内板69との間に配置されている。作動板73のx
方向両側面には作動ピン73aが植立されており、この
作動ピン73aにより、案内板69に対して、y方向移
動可能に支持されている。また、作動板73には、第1
のカム溝74と第2のカム溝75とが形成されている。
第1のカム溝74は、上方の平行部74aと、中間の斜
面部74bと、下方の平行部74cとからなる3つの溝
穴が連通して構成されている。第2のカム溝75は、上
側の斜面部75aと下側の平行部75bとからなる2つ
の溝穴が連通して構成されている。そして、第1のカム
溝74は、第1の案内溝70と後述するカム手段とによ
り、昇降ピン36をz方向に昇降するものである。第2
のカム溝75は第2の案内溝71とカム手段とにより、
移送ピン68をz方向に移動するものである。また、作
動板73の下端部にはラック部73bが形成されてお
り、このラック部73bは後述する作動手段76を構成
する駆動歯車76eと噛合している。
【0306】76は作動板駆動部である。作動板駆動部
76は、昇降モータ76aと、昇降モータ76aのトル
クをベルト76bでプーリ76cに伝達する駆動軸76
dと、駆動軸76dとの両端に設けられて同期回転する
駆動歯車76eと、4つの取り付け板76fとにより構
成されている。また、駆動歯車76eはラック部73b
に噛合しており、昇降モータ76aを駆動して作動板7
3をy方向に移動させることにより、作動板73に形成
された第1のカム溝74と案内板69に形成された第1
の案内溝70とからなるカム手段を介して、昇降ピン3
6をz方向に昇降させるようになっている。さらには、
作動板73をy方向に移動させることにより、作動板7
3に形成された第2のカム溝75と案内板69に形成さ
れた第2の案内溝71とからなるカム手段を介して、移
送ピン68をz方向に昇降させるようになっている。言
い換えれば、この作動板73と作動板駆動部76とで構
成された作動手段により、第1のベース11を基準とし
て、昇降ピン36を、第1の案内溝70に沿ってz方向
に搬送するととともに、第1のベース11を基準とし
て、移送ピン68を、第2の案内溝71に沿ってz方向
に移動するようになっている。
【0307】47はロック材である。このロック材47
の構成は図13で示したものと同様であるので図13を
用いて説明する。ロック材47は、後述するスライド板
48の、x方向両側それぞれに設けられている。一方の
ロック材47には、カートリッジ52を挿入部50aよ
り挿入する側の筐体52aの一端側の外形のコーナとほ
ぼ合致する直線状に形成された直線部47bが設けられ
ており、他方のロック材47にはカートリッジ52を挿
入部50aより挿入する側の筐体52aの他端端側の外
形のコーナとほぼ合致する円弧状に形成された円弧部4
7cが設けられている。さらに、ロック材47には、筐
体52aの凹部52cと係合する突部47aが形成され
ており、ロック材47の端部には、ピン47dを中心に
回動する円筒状の突起47hが形成されている。
【0308】48はスライド板である。スライド板48
の構成も、図13で示したものと同様であるので図13
を用いて説明する。スライド板48は、ディスクホルダ
24の上面の上部に配置された薄板であり、このスライ
ド板48には、ディスクホルダ24のピン24aと係合
するスライド溝48aが2つ長穴状に形成されており、
このスライド溝48aを介してディスクホルダ24に対
してy方向に移動自在に配設されている。また、スライ
ド板48は引っ張りバネ48bにより、ディスクホルダ
24に対して常に−y方向に付勢されている。
【0309】さらに、スライド板48は、その下面側に
おいてピン47dを介してロック材47を回動可能に支
持している。このようにして支持されたロック材47
は、ねじりバネ47gによりz軸回り矢印44aの方向
に付勢されており、ロック材47の突部47a側はディ
スクホルダ24に形成された長穴部24cと作動板73
に形成されている長穴部73cとを貫通して、ディスク
ホルダ24および作動板73の外側に突出している。そ
のため、カートリッジ52を挿入する際には、突部47
aの先端が外側に広がってカートリッジ52のx方向の
側面と接触しないようになっている。なお、ここでは一
対のロック材47の+x側で説明したが、−x側のロッ
ク材47は、全く逆の構成になっている。
【0310】60は係止板であるが、この係止板60
は、図13のものと同様であるので詳細な説明は省略す
る。
【0311】以上のように構成されたディスク装置につ
いて、その動作の説明をする。
【0312】まず、カートリッジ52を挿入部50aよ
り外装シャーシ52の内部に挿入すると、筐体52a
は、ディスクホルダ24の内部に進入し、このディスク
ホルダ24に案内されて+y方向に移動していく。する
と、シャッタ開放部材56と当接部材80とが当接す
る。さらに、カートリッジ52を+y方向へ挿入してい
くと、シャッタ開放部材56は係止され、筐体52aの
み+y方向に移動していくので、筐体52aに対して、
シャッタ開放部材56は−y方向に相対移動することに
なる。そのため、シャッタ開放部材56と連結された第
1のシャッタ53が+x方向に移動する。したがって、
第2のシャッタ54は−x方向に移動して、図43に示
すように、第1の開口穴55a、および第2の開口穴5
5bを開放する。したがって、第1の開口穴55aは第
1のヘッド部10aと回転駆動部15との挿入が可能な
状態になり、第2の開口穴55bは、第2のヘッド部1
0bの挿入が可能な状態になる。
【0313】また、カートリッジ52の挿入動作の途中
において、ロック手段の動作が開始される。すなわち、
筐体52aは、ディスクホルダ24に案内されながら、
ロック材47を、ねじりバネ47gに抗して矢印44a
と反対方向へ回動させて+y方向に押し込もうとする。
その際、一対のロック材47の直線部47b、円弧部4
7cの形状とカートリッジ52のコーナ形状が一致すれ
ば、+y方向への押し込みが可能となる。同時にロック
材47の突部7aと筐体52aの凹部52cとが係合す
る。しかしながら、形状が一致しない場合はロック材4
7に形成された停止部47eとディスクホルダ24に形
成された長穴部24cの+y方向の端面とがひっかか
り、それ以上、カートリッジ52を+y方向に押し込め
ないようになっている。
【0314】そして、形状が一致してカートリッジ52
がさらに+y方向に押し込まれると、ロック材47の背
面47fがディスクホルダ24の内側に当接するので、
ロック材47がカートリッジ52と共に+y方向へ移動
していくことになる。このとき同時に、ロック材47を
支持しているスライド板48も、スライド板48を−y
方向に付勢している引っ張りバネ48bに抗して、+y
方向へ移動していくことになる。すると、係止板60の
斜面部60bとディスクホルダ24のピン24bとが接
触して、係止板60をz軸回りの矢印44bの方向に、
係止板60の姿勢を規制している引っ張りバネ60eに
抗して回動させる。そして、斜面部60bとピン24b
との接触が終わると、係止板60はもとの姿勢にもど
り、係止板60の係止部60aとピン24bとが係合で
きる状態になる。
【0315】この状態より1ミリ〜2mmくらい+y方
向のところで、スライド板48に形成されたスライド溝
48aの終端部とディスクホルダ24に植立されたピン
24aとが接触するので、スライド板48が+y方向へ
移動できなくなる。つまり、カートリッジ52をこれ以
上+y方向へは挿入できなくなるので、手動による+y
方向への力を解除する。すると、スライド板48は引っ
張りバネ48bにより1ミリ〜2mmくらい−y方向へ
戻ることになり、これによって係止部60aとピン24
bとが係合するので、スライド板48はそれ以上−y方
向へ移動することはなくなる。このとき、カートリッジ
52は、凹部52cとロック材47の突部47aとに係
合しているため、−y方向へ移動することはなく、筐体
52aはディスクホルダ24に担持され、かつ、第1の
開口穴55a、および第2の開口穴55bが開放される
ことなる。このような状態になると、ロック手段の動作
は終了し、図50に示すように、カートリッジ52は、
外装シャーシ50の前面からL3の長さ(以後記号で記
述する)、80mm飛び出した状態になる。
【0316】次に、移送手段、および昇降手段の動作を
設明する。まず、ディスクホルダ24の初期の位置は、
第1のベース11からz方向に最も離れた位置にあり、
移送ピン68は、第2の案内溝71を形成する平行部7
1aの−y方向寄りで、第2のカム溝75を形成する斜
面部75aの上方に位置している。第2のベース12も
第1のベース11から最も離れた位置にあり、昇降ピン
36は、第1の案内溝70の最上方にあり、第1のカム
溝74を形成する平行部74aの最も+y方向に位置し
ている。また、作動板73は、最も−y方向に位置して
いる。そして、ロック手段の動作が終了したのを図示し
ない検知手段により検知すると、図50、図55に示す
ような状態において作動手段の動作を開始する。
【0317】すなわち、まず、昇降モータ76aを駆動
する。すると、作動板73は、作動ピン73aにより、
移動溝69aに案内されて+y方向に移動する。このと
き、移送ピン68は第2のカム溝75の斜面部75aに
あるため、z方向に移動しようとするが、第2の案内溝
71の平行部71aに規制されてz方向に移動すること
はなく、第2のカム溝75の斜面部75aの上方に位置
したまま、第2の案内溝71の平行部71aに沿って+
y方向に案内される。このような作動板73の移動に際
して、移送ピン68が+y方向に移動する距離と作動板
73が+y方向に移動する距離とは同じである。
【0318】そして、移送ピン68が第2の案内溝71
を形成する平行部71aと垂直部71bとの交点付近ま
で案内されると、図51に示すように、ディスク51の
回転中心が回転駆動部15の回転中心のほぼ上方に位置
することになる。また、昇降ピン72は、第1の案内溝
70にy方向の移動を規制されて第1のカム溝74の平
行部74aを移動していき、第1のカム溝74の平行部
74aと斜面部74bとの交点付近まで達する。この
際、昇降ピン72は第1の案内溝70の最上方の位置か
ら移動することはなく、したがって、第2のベース12
の位置は移動しない。
【0319】さらに、作動板73が+y方向に移動して
いくと、移送ピン68は、第2の案内溝71を形成する
垂直部71bに沿って、第2のカム溝75を移動しなが
ら、−z方向に移動していく。また、昇降ピン72は第
1の案内溝70に沿って、第1のカム溝74を形成する
斜面部74bを移動しながら、−z方向に移動してい
く。したがって、カートリッジ52は、ディスクホルダ
24と共に、−z方向に搬送されることになる。そのた
め、ディスク51は回転駆動部15に装着される一方、
第2のベース12は−z方向に昇降していくことにな
る。
【0320】そして、移送ピン68が第2のカム溝75
の平行部75bに達すると、筐体52aの位置決め穴5
2jと第1のベース11の匡体位置決めピン11bとが
嵌合するので、筐体52aが第1のベース11に対して
xy平面上に位置決めされると共にz方向にも位置決め
されることになる。さらに、筐体52aの下面の平坦部
と筐体位置決めピン11cとが当接するので、匡体52
aはz方向にも位置決めされることになる。このとき、
昇降ピン36は、第1のカム溝74の斜面部74bの途
中にあり、第2のベース12を−z方向に昇降する途中
である。
【0321】さらに、作動板73を+y方向に移動して
ゆくと、移送ピン68は、第2の案内溝71の垂直部7
1bに規制され、第2のカム溝74を形成する平行部7
5bに沿って移動していく。そのため、ディスクホルダ
24は移動することはなく、カートリッジ52も位置決
めされた状態を持続している。一方、昇降ピン36は、
さらに−z方向に移動していき、やがて、第1のカム溝
74を形成する斜面部74bと下方の平行部74cとの
交点付近まで達する。つまり、昇降ピン36は、第1の
案内溝71の最下方の位置に達することになる。このよ
うな状態になると、第2のベース12に植立されたベー
ス位置決めピン12bが第1のベース11に植立された
ベース位置決めピン11aに嵌合して、第2のベース1
2を第1のベース11に対して位置決めする。
【0322】この後、作動板73は少しだけ+y方向に
移動して昇降ピン36が第1のカム溝74を形成する下
方の平行部74に完全に沿うことになるが、このような
状態になったのを、図示しない検知手段により検知し
て、昇降モータ76aの駆動を停止する。そのため、作
動手段、移送手段、および昇降手段の動作が終了するこ
とになる。
【0323】さらに、第1の実施例で示したように、ク
ランプ手段も第2のベース12の−z方向の昇降に連動
して終了するが、その動作は図14から図16に示した
第1の実施例の動作と同様であるので、その説明は省略
する。
【0324】そして、図52、図56に示すように、デ
ィスク51は回転駆動部に固定され、回転可能な状態に
なり、第1の開口穴55aには第1のヘッド部10aの
一部と回転駆動部15の一部とクランパ16とが挿入さ
れ、第2の開口部55bには第2のヘッド部10bの一
部が挿入された状態になる。なお、作動板73がy方向
に移動した距離をラック部73bの長さで等価的に現す
と、図53に示すS11(以後記号S1で記述する)=
200mmである。この長さS1は、カートリッジ52
をy方向、ディスク装置内部で移動する距離130ミリ
と、第2のベース12を昇降するために、作動板73を
y方向に移動させる距離60mmと、余裕分10mmと
を加えた長さである。
【0325】そして、ディスク駆動モータ19を駆動し
てディスク51を回転させ、情報の記録または再生を行
う。
【0326】このディスク装置では、特に、図27で示
したディスク51の案内溝51f、51gに沿って、第
1の面側51aの第1のヘッド13aにより、ディスク
51の記録領域の最外周から最内周の向かって記録し、
第2の面側51bの第1のヘッド13aにより、ディス
ク51の記録領域の最内周から最外周に向かって、記録
する組み合わせを行うことができる。そうすれば、記録
レートを一定にし、圧縮されたディジタル動画の信号を
2分割してディスク51に記録または再生を行なうと共
に、第1のベース11と第2のベース12とのそれぞれ
に載置された第2のヘッド部10bにも同じ機能を持た
すことにより、第1のヘッド部10aで記録しながら、
第2のヘッド部10bで再生する、いわゆる追いかけ再
生等の多彩な機能をもつことができるようになる。
【0327】以上のように、本実施例によれば、第2の
ベース12に昇降ピン36を植立し、作動手段により昇
降ピン36を第1の案内溝70に沿ってz方向に移動す
ることにより、第2のベース12をz方向に直線的に案
内することができる。そのため、第2のベース12の昇
降を第1のベース11と平行な姿勢を保ったまま行なう
ことができ、第2のベース12が回動する場合に比べて
ディスク装置の高さを薄くすることができ、小型のディ
スク装置を実現できる。また、ディスク装置の高さは、
第2のベース12が回動して昇降するディスク装置のよ
うに、第2のベース12の長さに依存することもなくな
るので、第2のベース12が長くなっても高さには関係
なく、特に、300ミリのディスクを使用するディスク
装置であっても、小型で実用的なディスク装置となる。
【0328】また、上記した昇降手段により、第2のベ
ース12の昇降を第1のベース11と平行な姿勢を保っ
たまま行なうので、第2のベース12の昇降に回転運動
が無くなり、慣性モーメントによる昇降モータ76aの
トルクへの影響を無くすことができる。そのため、昇降
モータ76aのトルクの設定に際して、第2のベース1
2の重量だけを考慮すればよく、そのために、昇降する
のに必要な最低限小型の昇降モータ76aを使うことが
できるようになる。
【0329】さらに、第2のベース12を昇降する昇降
ピン36を第1の案内溝70に沿って、z軸方向に直線
的に移動することにより、第2のベース12が回動し昇
降する回転運動と比較すると、第2のベース12を駆動
する駆動点の軌跡の長さ(機械的ストローク)も第2の
ベース12の長さに影響されることはなく、短くするこ
とができ、小型で実用的なディスク装置となる。
【0330】また、上記した昇降手段により、第2のベ
ース12の昇降を第1のベース11と平行な姿勢を保っ
たまま行なうことが可能になり、そのために、ヘッド1
3の移動方向が重力の方向に常に直角な方向となった。
したがって、ヘッド部13が重力方向に沿って自由移動
することがほとんど無くなり、このような自由移動によ
ってヘッド13が第2のベース12と衝突し、精密に組
み立てられたヘッド13へ悪影響を及ぼすことを防止す
ることでき、その分、ディスク装置の信頼性を高めるこ
とができた。
【0331】また、昇降手段により、第2のベース12
の昇降を第1のベース11と平行な姿勢を保ったまま行
なえるようになった。そのため、クランパ16を回転駆
動部15と対向する第2のベース12上に吊設すること
で、クランパ16をz軸に沿って移動させることができ
るようになった。したがって、クランパ16の嵌合穴1
6bと回転駆動部15の回転軸19aとを正確に位置合
わせすることができるようになった。さらには、クラン
パ16を第2のベース12に設置したにもかかわらず、
第2のベース12が回動して昇降する従来のディスク装
置のように、クランパ16がディスク装置の高さに影響
を及ぼすことはなく、ディスク装置を小型化できるよう
になった。
【0332】さらにまた、クランパ16を第2のベース
12に配設しており、そのため、構造上、カートリッジ
52をy方向に搬送する搬送手段の動作にクランパ16
を連動させる必要はなくなってる。したがって、クラン
パ16と搬送手段とを連結する連結部材等は設ける必要
がなく、その分、構造が簡単になって、部品点数も、組
立工数も少なくなる。
【0333】また、第1のベース11と第2のベース1
2のそれぞれに、ヘッド部10をy方向に回転駆動部を
挟んで両側に2つずつ載置するディスク装置において、
特願平4−327751に記載されたカートリッジ52
を使用した場合であっても、カートリッジ52をディス
ク装置の前面より挿入する動作により、シャッタ開放部
材56をディスクホルダ24に設けられた当接部材80
により係止することで、筐体52aとシャッタ開放部材
56とを相対的に移動させており、これによって第1の
開口穴55aと第2の開口穴55bとを開放し、さら
に、カートリッジ52を移送手段により搬送したうえ
で、ディスク51を昇降手段と連動する移送手段により
回転駆動部15に装着するローディング機構を実現でき
るので、ディスク51を傷や汚れ等より保護する信頼性
の高いディスク装置となる。
【0334】また、本実施例では、作動板73と案内板
69とからなるカム手段(このカム手段は作動板駆動部
76によって作動板73をy方向に移動させることで作
用する)により、移送ピン68と昇降ピン36とをy方
向およびz方向に移動しており、この移動動作によって
第2のベース12を昇降して第1のベース11に位置決
め固定すると共に、ディスク51を回転駆動部15に装
着に装着している。そのため、作動板駆動部76という
一つの駆動部でもって全体を駆動することができ、その
分、ディスク装置の構成を簡単にすることができる。
【0335】また、一方(カートリッジ挿入方向に向か
って右側)のロック材47に、直線部47bを設けると
ともに、他方(同、左側)のロック材47に、円弧部4
7cを設けることで、ロック材47の形状をカートリッ
ジ52の外形にほぼ合致させており、そのために、カー
トリッジ52を一方向のみ挿入可能とした場合における
カートリッジ52の誤挿入を、簡単な構成により防止す
ることができる。
【0336】なお、本実施例では、第1のベース11と
第2のベース12とのそれぞれに、第1のヘッド部10
aと第2のヘッド部10bとを載置していたが、追いか
け再生等の機能が必要なければ第2のヘッド部10bを
載置する必要はない。そのため、第1のヘッド部10a
を標準装備として、この第1のヘッド部10aでディス
ク51に信号を記録または再生を行い、第2のヘッド部
10bをオプションとして、必要な場合のみ載置するよ
うにすれば、より安価なディスク装置を実現することが
できるようになる。
【0337】なお、本実施例の第2の案内溝71は、移
送ピン68をy方向に案内する平行部71aと、z方向
に案内するz方向に形成された垂直部71bとからなる
L字状の溝穴をしており、移送ピン68が第2の案内溝
71を移動する軌跡に従って、ディスク51の回転中心
を、まず、回転駆動部15の回転中心の上方までy方向
に移動したのち、z方向に移動してディスク51を回転
駆動部15に装着するように構成していた。しかしなが
ら、第2の案内溝71は、ディスク51を回転駆動部1
5に装着可能に案内できる形状であればよく、例えば、
図57に示すように、平行部71aと垂直部71bとの
間のコーナに円弧71cを設けて第2の案内溝71を構
成することにより、移送ピン68を滑らかに移動するよ
うにしてもよい。
【0338】さらには、本実施例では、カートリッジ5
2を挿入部50aより挿入することにより、シャッタ開
放部材56を当接部材80により係止しており、これに
よって、第1のシャッタ53を+x方向に、また、第2
のシャッタ54を−x方向に、それぞれスライドさせ
て、第1の開口穴55aおよび第2の開口穴55bを開
放するようになっている。しかしながら、図40に示す
ように、分離不可能な一体型の筺体52aに、x方向に
開閉する単一のシャッタ53を設けたカートリッジ52
を記録再生するディスク装置では、第1のヘッド部10
aのみ搭載すればよく、このような場合であっても、本
実施例のディスク装置は、カートリッジ52を挿入部5
0aより挿入して、シャッタ開放部材56を当接部材8
0で係止することで、シャッタ53を+x方向にスライ
ドさせて開口穴55を開放することができ、あとの構成
は何ら変更する必要はない。このように、本実施例のデ
ィスク装置は、図40のような構成のカートリッジ52
にも簡単に対応することができる。
【0339】また、図42に示すように、分離不可能な
一体型の筺体52aに、x方向に開閉する単一のシャッ
タ53を設けるとともに、このシャッタ53によって第
1、第2の開口穴55a,55bを開閉するように構成
したカートリッジ52を記録再生するディスク装置で
は、カートリッジ52を挿入部50aより挿入して、シ
ャッタ開放部材56を当接部材80により係止すること
で、シャッタ53を+x方向にスライドさせて、第1、
第2の開口穴55a,55bを開放することができ、あ
とは構成は何ら変更する必要はない。このように、本実
施例のディスク装置は、図42のような構成のカートリ
ッジ52にも簡単に対応することができる。
【0340】また、図46,図47に示すように、分離
不可能な一体型の筺体52aに、x方向に開閉する第
1、第2のシャッタ53a,53bを設けるとともに、
これらシャッタ53a,53bによって第1、第2の開
口穴55a,55bを開閉するように構成したカートリ
ッジ52を記録再生するディスク装置において、本実施
例を実施する場合は次のように構成する。すなわち、当
接部材80を−x方向にも設け、カートリッジ52を挿
入部50aより挿入して、第1のシャッタ開放部材56
aを+x側の当接部材80により係止することで、第1
のシャッタ53aを+x方向にスライドさせて第1の開
口穴55aを開放すると同時に、第2のシャッタ開放部
材56bを−x側の当接部材80により係止すること
で、第2のシャッタ53bを+x方向にスライドさせて
第2の開口穴55bを開放する。そして、それ以外の構
成は何ら変更する必要はない。このように、本実施例の
ディスク装置は、図47のような構成のカートリッジ5
2にも簡単に対応することができる。
【0341】さらに、第8の実施例で記述した標準仕様
のディスク装置(第2のヘッド部10bを省略してい
る)において、本実施例の構成を実施する場合でも、単
に、−x側の当接部材を無くせばよく、したがって、簡
単に対応することができる。
【0342】なお、本実施例では、当接部材80をディ
スクホルダ24の側面の一部を折り曲げて構成したが、
当接部材80は、シャッタ開放部材56を係止できれば
何でもよく、例えば長方体のものをディスクホルダ24
にネジ止めしてもよい。
【0343】以下、本発明の第11の実施例について、
図面を用いて説明する。
【0344】図58は本実施例の一部の分解斜視図であ
る。
【0345】また、本実施例は第10の実施例と類似の
ものであり、ここで説明するのは第10の実施例と異な
る点で、同様のものの説明は省略する。
【0346】第10の実施例と異なる点は、第10の実
施例では、ディスクホルダ24の側面の一部を折り曲げ
て当接部材80とするととに、シャッタ開放部材56を
筐体52aのy方向の側面にy方向移動可能に設け、さ
らに、シャッタ開放部材56を、図示しないベルト等に
より第1のシャッタ53、第2のシャッタ54に連結し
ていたのに対して、本実施例では、図58に示すよう
に、当接部材80を次のように構成している。すなわ
ち、当接部材80を、ピン81aと、ねじりバネ81b
と、回動アーム81dと、係合部81eとから構成して
いる。ピン81aはディスクホルダ24の後部に植立さ
れている。回動アーム81cはピン81aに対して回動
自在に取り付けられている。この回動アーム81dはね
じりバネ81bによって矢印81cの方向に付勢されて
いる。そして、回動アーム81dの先端部分には係合部
81eが設けられている一方、筐体52aの+x側側面
に、第1、第2のシャッタ53a,53bに連結された
シャッタ開放部材56を設けると共に、このシャッタ開
放部材56に、係合部81eと係合する凹部82aを設
けている。さらには、ピン81aを植立して回動アーム
81dの回動スペースを確保するために、ディスクホル
ダ24のy方向の長さを+y方向に長くした点である。
【0347】以上のように構成されたディスク装置につ
いて、その動作を説明する。このディスク装置におい
て、第10の実施例のディスク装置と異なる点は、筐体
52aに対してシャッタ開放部材56を移動し、第1の
開口穴55a、第2の開口穴55bを開放するところの
動作が異なるだけであり、その点のみ説明し、その他の
動作の説明は省略する。
【0348】まず、カートリッジ52を外装シャーシ5
0に設けられた挿入部50aより挿入すると、筐体52
aはディスクホルダ24の内部に進入して、ディスクホ
ルダ24に案内されて+y方向に移動していく。する
と、凹部82aと係合部81eとが係合する。さらに、
カートリッジ52を+y方向へ挿入すると、回動アーム
81dがバネ81bに抗して、矢印81cの反対方向に
回動していく。そして、回動アーム81dが図58に点
線で示す状態になると、シャッタ開放部材56は+x方
向へ移動し、それに連れて第1のシャッタ53aがx方
向に、また、第2のシャッタ53bが−x方向にそれぞ
れスライドして、第1、第2の開口穴55a,55bが
開放する。そして、これとほぼ同時に、ロック手段によ
り、カートリッジ52はロックされ、ディスクホルダ2
4内に担持される。
【0349】以上のように、本実施例によれば、回動ア
ーム81dを設けることにより、シャッタ開放部材56
の移動をカートリッジ52のx側側面で行えるため、シ
ャッタ開放部材56と第1のシャッタ53aとをベルト
等を介せずに連結することが可能となり、その分、カー
トリッジ52の構成を簡単にすることができる。
【0350】なお、本実施例では、シャッタ開放部材5
6をカートリッジ52の+x側側面に設け、シャッタ開
放部材56と第1のシャッタ53とを連結し、シャッタ
開放部材56と第2のシャッタ54とを図示しないベル
ト等で連結し、シャッタ開放部材56を+x方向に移動
することにより、第1のシャッタ53aを+x方向にス
ライドさせ、同時に第2のシャッタ53bを−x方向に
スライドさせて、第1、第2の開口穴55a,55bを
同時に開放していた。しかしながら、図40に示すよう
に、分離不可能な一体型の筺体52aに、x方向に開閉
する単一のシャッタ53を設けたカートリッジ52を記
録再生するディスク装置では次のようにして対応でき
る。すなわち、シャッタ開放部材56をカートリッジ5
2の+x側側面に設け、シャッタ開放部材56とシャッ
タ53とを連結してシャッタ開放部材56を+x方向に
移動することにより、シャッタ53を+x方向にスライ
ドして、開口穴55を開放する。
【0351】また、図42に示すように、分離不可能な
一体型の筺体52aに、x方向に開閉する単一のシャッ
タ53を設けるとともに、このシャッタ53によって第
1、第2の開口穴55a,55bを開閉するように構成
したカートリッジ52を記録再生するディスク装置にも
本実施例は対応できる。すなわち、シャッタ開放部材5
6をカートリッジ52の+x側側面に設けて、このシャ
ッタ開放部材56とシャッタ53とを連結し、シャッタ
開放部材56を+x方向に移動することにより、シャッ
タ53を+x方向にスライドして、第1の開口穴55
a、第2の開口穴55bを開放する。
【0352】また、本実施例は、図46,図47に示す
ように、分離不可能な一体型の筺体52aに、x方向に
開閉する第1、第2のシャッタ53a,53bを設ける
と共に、これらシャッタ53a,53bによって第1、
第2の開口穴55a,55bを開閉するように構成した
カートリッジ52を記録再生するディスク装置にも対応
できる。すなわち、第1のシャッタ開放部材56aをカ
ートリッジ52の+x側側面に設け、第1のシャッタ開
放部材56aと第1のシャッタ53とを連結し、第1の
シャッタ開放部材56aを+x方向に移動することによ
り、第1のシャッタ53を+x方向にスライドして、第
1の開口穴55aを開放する。
【0353】さらにこのカートリッジ52の場合、、第
8の実施例で記述したように、第2のヘッド部10bを
オプション仕様とした場合では、第11の実施例で記述
したように、ディスクホルダ24の−x側側面に当接部
材80を設けることにより、簡単に対応することができ
る。
【0354】以下、本発明の第12の実施例について、
図面を用いて説明する。
【0355】図59は、ディスク装置全体の構成を示す
概略の斜視図である。
【0356】また、ディスク装置の概略の構成を示す構
成図として、図30から図32を参照して説明する。
【0357】なお、本実施例は第10の実施例と類似の
ものであり、ここで説明するのは第10の実施例と異な
る点であり、同様のものの説明は省略する。
【0358】図59において、図53の構成と異なるの
はディスクホルダ24を変更して、ディスクトレイ方式
のディスクホルダ24とした点である。そして、このデ
ィスクホルダ24に、ディスク51の記録領域を臨むこ
とができる穴24jと、記録領域を外れたところでディ
スク51を支えて担持する凹部24kとを形成してい
る。さらに、第1のベース11に載置する第1、第2の
ヘッド部10a,10bの挿入を可能とする切り欠き穴
24mを、24jと共にディスクホルダ24に形成し、
さらには、移送ピン68をディスクホルダ24のx方向
の側面に植立している。
【0359】また、図53のディスク装置の構成と異な
る点は、カートリッジ52、係止部材22、ロック材4
7、スライド48、および係止板60を無くした点であ
る。さらには、図53で示す作動板73に形成されたラ
ック部73bの長さS11(=200mm)を、図30
で示すL2(=310mm)と、図50で示すL3(=
80mm)との差分、つまり230mmだけ長くし、4
30mmとした点である。すなわち、図59で示すS1
2(=230mm)だけ長くした点である。さらには、
それ伴い、第1のカム溝74の平行部74aの長さ、案
内板69に形成された移動溝69aの長さ、および、第
2の案内溝71の平行部71aの長さも230mmずつ
長くしている。
【0360】以上のように構成されたディスク装置につ
いて、その動作を説明する。
【0361】まず、ディスクホルダ24の初期の位置
は、第1のベース11から最も離れた位置にあり、移送
ピン68は第2の案内溝71を形成する平行部71aの
−y方向寄りで、第2のカム溝75を形成する斜面部7
5aの上方に位置している。第2のベース12も第1の
ベース11から最も離れた位置にあり、昇降ピン36は
第1の案内溝70の最上方にあり、第2のカム溝75を
形成する平行部74aの最も+y方向に位置している。
また、作動板73は最も−y方向に位置している。
【0362】そして、ディスクホルダ24の凹部24k
にディスク51を差込み、図30に示すように、ディス
ク51がディスクトレイ61に担持された状態で、スイ
ッチボタン62を入り操作する。すると、昇降モータ7
6aが駆動して移送手段、および昇降手段の動作が開始
される。すなわち、昇降モータ76aが駆動すると、作
動板73は、作動ピン73aにより、移動溝69aに沿
って+y方向へ案内される。すると、移送ピン68は第
2のカム溝75を形成する斜面部75aに在るため、z
方向に移動しようとするが、第2の案内溝71を形成す
る平行部71aに規制されてz方向に移動することはな
く、第2のカム溝75を形成する斜面部75aの上方に
位置したまま、第2の案内溝71を形成する平行部71
aに沿って+y方向に案内される。このとき、移送ピン
68が+y方向に移動する距離と作動板73が+y方向
に移動する距離とは同距離である。
【0363】そして、移送ピン68が第2の案内溝71
を形成する平行部71aと垂直部71bと交わる点付近
まで案内されると、図31に示すように、ディスク51
の回転中心は回転駆動部15の回転中心のほぼ上方に位
置することになる。また、このとき、昇降ピン72は第
1の案内溝70にy方向の移動を規制されているため
に、第1のカム溝74の平行部74aを−y方向に相対
移動していき、第1のカム溝74の平行部74aと斜面
部74bとの交点付近まで達する。しかし、昇降ピン7
2は第1の案内溝70の最上方の位置から移動すること
はなく、第2のベース12の位置が移動することはな
い。
【0364】さらに、作動板73が+y方向に移動して
いくと、移送ピン68は、第2の案内溝71の垂直部7
1bに沿って、第2のカム溝75を移動しながら、−z
方向に移動していく。また、昇降ピン36は第1の案内
溝70に沿って、第1のカム溝74を形成する斜面部7
4bを移動しながら、−z方向に移動していく。したが
って、ディスクホルダ24は−z方向に搬送され、それ
に伴って、ディスク51が回転駆動部15に装着され、
かつ第2のベース12は−z方向に昇降して、第1のベ
ース11に接近していく。すると、移送ピン68が第2
のカム溝75の平行部75bに達し、ディスクホルダ2
4に設けられた位置決め穴24nと第1のベース11に
植立された筐体位置決めピン11bとが嵌合して、ディ
スクホルダ24を、第1のベース11のxy平面上、さ
らには、z方向に位置決めする。また、ディスクホルダ
24の下面の平坦部と筐体位置決めピン11cとが当接
するので、z方向の位置決めがさらに確実になされるこ
とになる。このとき、昇降ピン72は第1のカム溝74
を形成する斜面部74bの途中にあり、第2のベース1
2を−z方向に昇降する途中である。
【0365】さらに、作動板73を+y方向に移動して
ゆくと、移送ピン68は、第2の案内溝71の垂直部7
1bに規制され、第2のカム溝75の平行部75bに沿
って移動していく。そのため、ディスクホルダ24は移
動することはなく、位置決めされた状態を持続してい
る。一方、昇降ピン72は−z方向の移動を継続してお
り、やがて、第1のカム溝74の斜面部74bと下方の
平行部74cとの交点付近まで達する。すると、昇降ピ
ン72は、第1の案内溝70の最下方の位置に達して、
第2のベース12のベース位置決めピン12bと第1の
ベース11のベース位置決めピン11aとが嵌合して、
第2のベース12を第1のベース11に対して位置決め
することになる。
【0366】この後、作動板73は少しだけ+y方向に
移動し、昇降ピン72が第1のカム溝74の平行部74
cに完全に沿ったのを図示しない検知手段により検知す
ると、昇降モータ76aの駆動を停止して、作動手段、
移送手段、および昇降手段の動作が終了する。さらに、
第1の実施例で示したように、クランプ手段も第2のベ
ース12の−z方向の昇降に連動して終了するが、その
動作は第1の実施例と同様であるので、説明は省略す
る。
【0367】このとき、ディスク51は、図32に示す
ように回転駆動部15に固定されて回転可能な状態にな
り、ヘッド10はディスク51に接近した状態になるの
で、ディスク駆動モータ19を駆動してディスク1を回
転させ、情報の記録または再生を行う。
【0368】以上のように、本実施例に示したように、
本発明は、ディスク51を収納するカートリッジ52を
使用せず、ディスク51を裸のままディスクホルダ24
に載せて搬送して回転駆動部15に装着する、いわゆる
コンパクト・ディスク(CD)に代表されるディスクト
レイ方式によるディスク装置であっても、移送ピン6
8、昇降ピン36、および作動ピン73aが係合する第
2の案内溝75、第1のカム溝74、移動溝69aのy
方向の長さを長くすることにより、簡単に対応すること
ができる。
【0369】また、ディスクトレイ方式によるディスク
装置であるため、カートリッジ52を搬送するのに必要
な部品が要らなくなり、その分、簡単な構成にすること
ができるため、組立工数も少なくなり、安価なディスク
装置となる。
【0370】またCMバンク等でディスク装置を使用す
る場合、オート・チェンジャにディスク51を数十枚か
ら数百枚の単位で収納するが、このように場合、ディス
ク51がカートリッジ52に収納されていると大きな専
有スペースが必要になり、また値段も高くなるという問
題がある。そのため、本実施例のディスク装置をオート
・チェンジャと連結して使用すれば、上記のようなも問
題に対しても有利となる。
【0371】なお、本実施例では、第1のベース11と
第2のベース12のそれぞれに、第1のヘッド部10a
と第2のヘッド部10bとを載置するとしたが、第2の
実施例(図34参照)の構成は、ディスクホルダ24が
ディスク51の記録領域を臨む形状において本実施例と
同じであるので、第1のベース11と第2のベース12
とのそれぞれに、第1のヘッド部10a、第2のヘッド
部10b、第3のヘッド部10c、第4のヘッド部10
dを載置するディスク装置であっても、本実施例を対応
できるのはいうまでもない。
【0372】ところで、第1の実施例〜第12の実施例
ではクランプ手段において、クランパ16を備えていた
が、クランパ16はディスク51の形態により取り除く
こともできる。すなわち、例えば、ISO規格で制定さ
れている3.5インチ光磁気ディスクのように、ディス
ク51に金属ハブを設け、この金属ハブと回転駆動部1
5に設置した永久磁石(図示せず)との吸着力により、
ディスク51を固定する構成では、クランパ16は必要
はなく、このような構成において、本発明を実施すれ
ば、より簡単な構成となるのは明らかである。
【0373】また、第1の実施例〜第12の実施例で
は、ディスク51の形態として相変化型ディスクを想定
して説明を行ったが、ディスク51の形態は、光磁気デ
ィスクであってもよく、一例として、図60に示すよう
に、第1のベース11に、第1のヘッド部10aと第3
のヘッド部10cとを載置する一方、第2のベース12
に、第2のヘッド部10bと第4のヘッド部10dとを
載置し、それぞれのヘッド部10a〜10dに対向する
位置に磁界発生装置99を載置するディスク装置であっ
ても本発明を実施することができる。さらには、図61
に示すように、第1のベース11に第1のヘッド部10
aを載置し、第2のベース12に第2のヘッド部10b
を載置し、それぞれのヘッド部10a,10bに対向す
る位置に磁界発生装置99を載置するするディスク装置
であっても本発明を実施することができる。さらにま
た、ディスク51の形態として、磁気ディスクを用い、
第1のベース11、第2のベース12のそれぞれに、磁
気ヘッドを載置するディスク装置であっても本発明を実
施することができる。
【0374】
【発明の効果】以上のように本発明は、第2のベースに
ベース支持棒を植立すると共に、ベース支持棒を昇降部
材に移動可能に吊設し、さらには昇降部材を第1の駆動
手段によりディスクに垂直な方向に昇降する昇降手段に
おいて、昇降部材に植立された昇降ピンを案内溝に沿っ
てディスクに垂直な方向に直線的に案内することによ
り、第2のベースの昇降を第1のベースと平行な姿勢を
保ったまま行なうことができるので、カートリッジを装
置内部に搬入する際、第2のベースを第1のベースに対
して平行な状態で待避させておけばよくなり、そのた
め、第2のベースが回動する場合に比べてディスク装置
の高さを薄くすることができ、小型のディスク装置を実
現できた。
【0375】また、ディスク装置の高さは第2のベース
が回動して昇降するディスク装置のように、第2のベー
スの長さに依存することもなくなるので、第2のベース
が長くなっても高さには関係なく、特に、300ミリの
ディスクを使用するディスク装置であっても、小型で実
用的なディスク装置を実現することができる。
【0376】また、本発明は、第2のベースに昇降ピン
を植立し、この昇降ピンを作動手段によって、第1の案
内溝に沿ってディスクと垂直な方向に移動することによ
り、第2のベースをディスクに垂直な方向に直線的に案
内することができるようになった。そのため、第2のベ
ースの昇降を第1のベースと平行な姿勢を保ったまま行
なうことができ、第2のベースが回動する場合に比べて
ディスク装置の高さを薄くすることができ、小型のディ
スク装置を実現できた。
【0377】また、ディスク装置の高さは、第2のベー
スが回動して昇降するディスク装置のように、第2のベ
ースの長さに依存することもなくなるので、第2のベー
スが長くなっても高さには関係なく、特に、300ミリ
のディスクを使用するディスク装置であっても、小型で
実用的なディスク装置を実現することができる。
【0378】さらに、本発明は、昇降手段により、第2
のベースの昇降を第1のベースと平行な姿勢を保ったま
ま行なうので、第2のベースの昇降に回転運動が無くな
り、慣性モーメントによる昇降モータのトルクへの影響
を無くすことができ、昇降モータのトルクは、第2のベ
ースの重量だけを考慮すればよく、昇降するのに必要な
最低限度の小型の昇降モータを使うことができるように
なる。
【0379】さらには、第2のベースを昇降する昇降部
材をディスクに垂直な方向に直線的に移動するので、第
2のベースが回動し昇降する回転運動と比較すると、第
2のベースを駆動する駆動点の軌跡の長さ(機械的スト
ローク)も第2のベースの長さに影響されることなく小
さくすることができ、小型で実用的なディスク装置を実
現できる。
【0380】さらに、本発明は、昇降手段により、第2
のベースの昇降を第1のベースと平行な姿勢を保ったま
ま行なうので、ヘッドの移動する方向を重力の方向に対
して常に、直交する方向、すなわち水平方向にすること
ができ、ヘッドが重力方向に移動するのをほぼ防ぐこと
ができ、このようなヘッドの移動によってヘッドが第2
のベースと衝突するときに発生する衝撃を無くすことに
より、精密に組み立てられたヘッドへの悪影響を無く
し、信頼性の高いディスク装置を提供することができ
る。
【0381】さらに、本発明は、昇降手段により、第2
のベースの昇降を第1のベースと平行な姿勢を保ったま
ま行なえるうえ、クランパを第2のベースの回転駆動部
と対向する位置に、吊設しているので、クランプ手段に
おいても、第2のベースの昇降に連動して、クランパを
ディスクに垂直な方向に移動することができ、そのため
にクランプの位置合わせを正確に行うことができるよう
になる。
【0382】さらには、クランパを第2のベースに設置
したとしても、第2のベースが回動して昇降するディス
ク装置のように、ディスク装置の高さに影響をおよぼす
ことはなく、その分、小型のディスク装置を提供できる
ようになる。
【0383】さらには、クランプ手段は、クランパを第
2のベースに設置することで第2のベースの昇降手段に
連動しており、その分、部品点数も組立工数も少ない簡
単な構成のディスク装置を提供できるようになる。
【0384】さらに、本発明は、昇降部材に、ディスク
に垂直な方向に移動可能に装着部材を吊設することによ
り、昇降部材をディスクに垂直な方向に昇降すると、装
着部材も同時にディスクに垂直な方向に移動するように
なる。また、昇降部材と装着部材とが移動する距離に差
を生じさせると、昇降部材に対してディスクに垂直な方
向に離間する方向に装着部材を移動させることも可能に
なる。そのため、昇降手段の動作に連動する装着手段の
動作が可能となり、装着手段として、ディスクをディス
クに垂直な方向へ搬送する機構が要らなくなり、その
分、簡単な構成のディスク装置を提供できるようにな
る。
【0385】さらに、本発明は、搬送手段において、デ
ィスクホルダに植立した搬送ピンを、装着部材に形成し
た搬送溝に、ディスク挿入方向へ移動可能に係合すると
共に、搬送ピンを移動する第2の駆動手段を設けること
により、ディスクに垂直な方向への搬送を昇降手段と装
着手段との連動により行なうので、搬送手段は、ディス
ク挿入方向へのみディスクを搬送すればよく、その分、
搬送手段を簡単な構成にすることができるようになる。
【0386】さらに、本発明は、装着ピンと昇降ピンと
を、作動板と案内板とからなるカム手段によりディスク
に垂直な方向に移動し、これによって、ディスクを回転
駆動部に装着するとともに、第2のベースを第1のベー
スと位置決めした。そのため、移送手段と昇降手段とを
連動することができ、その分、ディスク装置の構成を簡
単にすることができる。
【0387】さらに、本発明は、第1のベースに対し
て、常時、第2のベースをディスクに垂直な方向に第1
の弾性部材で押圧することにより、第2のベースの姿勢
を常に、第1のベースと平行な状態を保つように制御し
て、上記したヘッド部への悪影響を無くすことができ
る。さらには、第1の弾性部材は第2のベースが第1の
ベースに位置決めされた後も、第1のベースに対して第
2のベースを押圧しているので、第2のベースに外圧が
かかったとしても第2のベースの位置を安定的に保つこ
とができるようになる。
【0388】さらに、本発明は、第2の弾性部材によ
り、装置部材を昇降部材に対して、常時、ディスクの垂
直な方向に押圧することにより、昇降部材に対する装着
部材の姿勢を安定的に保つことができ、装着部材に支持
されているディスクホルダ、および装着部材に固定され
ている係止部材を介して、カートリッジ、およびディス
クの姿勢を安定に保つことができるようになる。さらに
また、第2の弾性部材は、ディスクホルダ、および係止
部材を介してカートリッジを、ディスクの垂直な方向、
第1のベースに向かって押圧付勢することができるた
め、カートリッジの位置を、外圧がかかったとしても安
定的に保持することができるようになる。
【0389】さらに、本発明は、第1のベースと第2の
ベースとのそれぞれに、回転駆動部を挟んでディスク挿
入方向の両側にヘッド部を2つずつ、並びに、ディスク
挿入方向と直交する方向、回転駆動部を挟んだ両側に2
つずつ載置可能であり、かつ、特願平4−167173
に記載されたカートリッジを使用したディスク装置にお
いても、信頼性の高いローディング機構を提供できる。
すなわち、搬送手段により、第2の筐体に対して、第1
の筐体をディスク挿入方向へ移動させて開口部を開放す
ると同時に、シャッタをスライドさせて開口穴を開放を
開放し、さらには、カートリッジを搬送手段により搬送
することで、昇降手段と連動する装着手段によりディス
クを回転駆動部に装着することができるようになる。こ
のようなローディング機構を実現することにより、ディ
スクを傷や汚れ等より保護し、信頼性の高いディスク装
置を提供することができる。
【0390】さらに、本発明は、第1のベースと第2の
ベースとのそれぞれに、回転駆動部を挟んでディスク挿
入方向両側にヘッド部を2つずつ載置すると共に、特願
平4−327751に記載されたカートリッジを使用す
るディスク装置においても、信頼性の高いローディング
機構を提供できる。すなわち、カートリッジをディスク
装置前面より挿入する動作によって、シャッタ開放部材
をディスクホルダに設けられた当接部材により係止し
て、筐体とシャッタ開放部材とを相対的に移動すること
により、第1の開口穴、および第2の開口穴を開放し、
さらに、カートリッジを移送手段により搬送して、ディ
スクを昇降手段と連動する移送手段により回転駆動部に
装着することができるようになる。このようなローディ
ング機構を実現することにより、ディスクを傷や汚れ等
より保護し、信頼性の高いディスク装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例におけるディスク装置で、カート
リッジをディスクと共にディスク装置の内部に挿入する
状態を示す概略の構成図である。
【図2】図1のディスク装置で、カートリッジがディス
クと共にディスク装置の内部に挿入する一つの状態を示
す概略の構成図である。
【図3】図1のディスク装置で、カートリッジがディス
クと共にディスク装置の内部に挿入する一つの状態を示
す概略の構成図である。
【図4】図1のディスク装置で、カートリッジの搬送が
終了し、ディスクが回転駆動部に装着され、情報の記録
または再生が可能な状態を示す概略の構成図である。
【図5】図1のディスク装置で、ディスク装置全体の構
成を示す概略の斜視図である。
【図6】図5の一部分を示す詳細図である。
【図7】図5の一部分を示す詳細図である。
【図8】図5の一部分を示す詳細図である。
【図9】図5の一部分を示す詳細図である。
【図10】図5の一部分を示す詳細図である。
【図11】図5の一部分を示す詳細図である。
【図12】図5の一部分を示す詳細図である。
【図13】図5の一部分を示す詳細図である。
【図14】図1のディスク装置で、クランプ手段の初期
の状態を示す動作説明図である。
【図15】図14のクランプ手段の動作の途中を示す動
作説明図である。
【図16】図14のクランプ手段の動作が終了し、ディ
スクが回転駆動部に装着された状態を示す動作説明図で
ある。
【図17】図1のディスク装置で、昇降手段の一部を示
し、昇降手段が初期の状態を示す動作説明図である。
【図18】図17の昇降手段が終了した状態の動作説明
図である。
【図19】図1のディスク装置で、装着手段の一部を示
し、装着手段が初期の状態を示す動作説明図である。
【図20】図19の装着手段が終了した状態の動作説明
図である。
【図21】図1のディスク装置で、初期の状態を示すデ
ィスク装置全体の概略の組立図である。
【図22】図21で、ディスクが回転駆動部に装着され
た状態を示すディスク装置全体の概略の組立図である。
【図23】図1のディスク装置において使用するカート
リッジで、通常の状態を示す概略の斜視図である。
【図24】図23のカートリッジが使用される状態を示
す概略の斜視図である。
【図25】図23のカートリッジの一部分を示す斜視図
である。
【図26】図23のカートリッジの一部分を示す斜視図
である。
【図27】図1のディスク装置で、ヘッドの動作を説明
する動作説明図である。
【図28】図1のディスク装置で、ヘッド部のオプショ
ン仕様を示すヘッド部関連の斜視図である。
【図29】図1のディスク装置で、カートリッジの変形
を示す概略の斜視図である。
【図30】第2の実施例におけるディスク装置で、ディ
スクをディスクホルダに収納し、ディスクホルダがディ
スク装置の内部に挿入する以前の状態を説明する概略の
構成図である。
【図31】図30のディスク装置で、ディスクホルダが
ディスクと共に、ディスク装置の内部に挿入する一つの
状態を示す概略の構成図である。
【図32】図30のディスク装置で、ディスクホルダの
搬送を終了し、ディスクが回転駆動部に装着され、情報
の記録または再生が可能な状態を示す概略の構成図であ
る。
【図33】図30のディスク装置で、ディスク装置全体
の構成を示す概略の斜視図である。
【図34】図33の一部分を示す詳細図である。
【図35】図33の一部分を示す詳細図である。
【図36】図30のディスク装置で、ヘッド部の変形を
示す、ヘッド部関連の斜視図である。
【図37】第3の実施例におけるディスク装置で、第1
の実施例の変形であり、昇降手段の一部分を示す構成図
である。
【図38】第4の実施例におけるディスク装置で、第1
の実施例の変形であり、昇降手段の一部分を示す構成図
である。
【図39】第5の実施例におけるディスク装置で、第1
の実施例の変形で、一部分を示す詳細図である。
【図40】図39のディスク装置で使用するカートリッ
ジで、通常の状態を示す概略の斜視図である。
【図41】図40のカートリッジが使用される状態を示
す概略の斜視図である。
【図42】第6の実施例におけるディスク装置で使用す
るカートリッジで、通常の状態を示す概略の斜視図であ
る。
【図43】図42のカートリッジが使用される状態を示
す概略の斜視図である。
【図44】第7の実施例におけるディスク装置で使用す
るカートリッジで、通常の状態を示す概略の斜視図であ
る。
【図45】図44のカートリッジが使用される状態を示
す概略の斜視図である。
【図46】第8実施例におけるディスク装置で使用する
カートリッジで、通常の状態を示す概略の斜視図であ
る。
【図47】図46のカートリッジが使用される状態を示
す概略の斜視図である。
【図48】第9実施例におけるディスク装置で使用する
カートリッジで、通常の状態を示す概略の斜視図であ
る。
【図49】図48のカートリッジが使用される状態を示
す概略の斜視図である。
【図50】第10の実施例におけるディスク装置で、カ
ートリッジをディスクと共に、ディスク装置の内部に挿
入する状態を示す概略の構成図である。
【図51】図50のディスク装置で、カートリッジがデ
ィスクと共に、ディスク装置の内部に挿入する一つの状
態を示す概略の構成図である。
【図52】図50のディスク装置で、カートリッジの搬
送が終了し、ディスクが回転駆動部に装着され、情報の
記録または再生が可能な状態を示すディスク装置の概略
の構成図である。
【図53】図50のディスク装置で、ディスク装置全体
の構成を示す概略の斜視図である。
【図54】図53の一部分を示す詳細図である。
【図55】図50のディスク装置で、初期の状態を示す
ディスク装置全体の概略の組立図である。
【図56】図55で、ディスクが回転駆動部に装着され
た状態を示すディスク装置全体の概略の組立図である。
【図57】図50のディスク装置で、第2の案内溝の変
形を示す、案内板の斜視図である。
【図58】第11の実施例におけるディスク装置で、当
接部材を説明する分解斜視図である。
【図59】第12の実施例におけるディスク装置で、デ
ィスク装置全体の構成を示す概略の斜視図である。
【図60】ディスクの形態を説明する、ヘッド部関連の
斜視図である。
【図61】ディスクの形態を説明する、ヘッド部関連の
斜視図である。
【図62】第1の従来例におけるディスク装置で、カー
トリッジをディスクと共に、ディスク装置の内部に挿入
する状態を示す概略の構成図である。
【図63】図62のディスク装置で、カートリッジがデ
ィスク装置の内部に挿入する課程を示す概略の構成図で
ある。
【図64】図62のディスク装置で、カートリッジの搬
送が終了し、ディスクが回転駆動部に装着され、情報の
記録または再生が可能な状態を示す概略の構成図であ
る。
【図65】図62のディスク装置で、クランプ手段の初
期の状態を示す動作説明図である。
【図66】図65のクランプ手段の動作が終了し、ディ
スクが回転駆動部に装着された状態を示す動作説明図で
ある。
【図67】図62のディスク装置で使用するカートリッ
ジで、通常の状態を示す概略の斜視図である。
【図68】図67のカートリッジが使用される状態を示
す概略の斜視図である。
【図69】第2の従来例におけるディスク装置で、カー
トリッジをディスクと共に、ディスク装置の内部に挿入
する状態を示す概略の構成図である。
【図70】図69のディスク装置で、カートリッジがデ
ィスクと共に、ディスク装置の内部に挿入する課程を示
す概略の構成図である。
【図71】図69のディスク装置で、カートリッジの搬
送が終了し、ディスクが回転駆動部に装着され、情報の
記録または再生が可能な状態を示す概略の構成図であ
る。
【図72】図69のディスク装置で、クランプ手段の初
期の状態を示す動作説明図である。
【図73】図72のクランプ手段の動作が終了し、ディ
スクが回転駆動部に装着された状態を示す動作説明図で
ある。
【図74】図69のディスク装置で使用するカートリッ
ジで、通常の状態を示す概略の斜視図である。
【図75】図74のカートリッジが使用される状態を示
す概略の斜視図である。
【符号の説明】
10 ヘッド部 11 第1のベース 12 第2のベース 15 回転駆動部 16 クランパ 24 ディスクホルダ 25 第2の駆動手段 26 搬送ピン 27 装着部材 32 ベース支持棒 33 昇降部材 36 昇降ピン 39 第1の駆動手段 41 案内板 45 第1の弾性部材 46 第2の弾性部材 51 ディスク 52 カートリッジ 56 シャッタ開放部材 68 移送ピン 73 作動板

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置前面より情報記録媒体であるディス
    クを挿入可能に構成したディスク装置であって、 ディスクの第1の面側、および第2の面側のそれぞれ
    に、少なくとも1つずつ配設されるとともに、ディスク
    の径方向に移動可能に設けられて情報を記録または再生
    するヘッド部と、 前記第1の面側に配置されて前記第1の面側の前記ヘッ
    ド部を載置する第1のベースと、 前記第2の面側に配置されて前記第2の面側の前記ヘッ
    ド部を載置する第2のベースと、 前記第1のベースに載置されて前記ディスクを回転駆動
    する回転駆動部と、 前記ディスクをディスク挿入方向に搬送する搬送手段と
    前記第2のベースをディスクに略垂直な方向に昇降する
    昇降手段と、 前記ディスクを略垂直な方向に搬送して前記回転駆動部
    に装着する装着手段とを備えていることを特徴とするデ
    ィスク装置。
  2. 【請求項2】 装置前面より情報記録媒体であるディス
    クを挿入可能に構成したディスク装置であって、 ディスクの第1の面側、および第2の面側のそれぞれ
    に、少なくとも1つずつ配設されるとともに、ディスク
    の径方向へ移動可能に設けられて情報を記録または再生
    するヘッド部と、 前記第1の面側に配置されて前記第1の面側の前記ヘッ
    ド部を載置する第1のベースと、 前記第2の面側に配置されて前記第2の面側の前記ヘッ
    ド部を載置する第2のベースと、 前記第1のベースに載置されてディスクを回転駆動する
    回転駆動部と、 前記第2のベースを前記ディスクに略垂直な方向へ昇降
    する昇降手段と、 ディスクを搬送して前記回転駆動部に装着する移送手段
    とを備えていることを特徴とするディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2の各ベースを、前記回転
    駆動部を挟んだディスク挿入方向両側それぞれに前記ヘ
    ッド部を1つ載置可能に構成すると共に、各ベースに
    は、前記ヘッド部を、前記回転駆動部を挟んだディスク
    挿入方向いずれか一方側に少なくとも1つ配設すること
    を特徴とする請求項1、または請求項2記載のディスク
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第1、第2の各ベースを、前記回転
    駆動部を挟んだディスク挿入方向両側それぞれにヘッド
    部を1つ載置可能に、かつ、回転駆動部を挟んだディス
    ク挿入方向の略直交する方向の両側それぞれにヘッド部
    を1つ載置可能に構成するとともに、各ベースには、前
    記ヘッド部を、前記回転駆動部を挟んだディスク挿入方
    向いずれか一方側に少なくとも1つ、並びに、前記回転
    駆動部を挟んだディスク挿入方向と直交する方向いずれ
    か一方側に少なくとも1つ配設することを特徴とする請
    求項1、または請求項2記載のディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記回転駆動部にディスクを固定するク
    ランプ手段を備え、該クランプ手段を前記昇降手段と連
    動させることを特徴とする請求項1、または2記載のデ
    ィスク装置。
  6. 【請求項6】 前記クランプ手段は、ディスクを挟んで
    前記回転駆動部と対向して前記第2のベースに回転自在
    に配設されたクランパと、前記クランパに埋設された吸
    着板と、前記回転駆動部に埋設された吸着マグネットと
    を備えており、 前記吸着板と前記吸着マグネットとの間に生じる吸引力
    によりディスクを前記回転駆動部に固定するものである
    ことを特徴とする請求項5記載のディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記昇降手段は、ディスクの略垂直な方
    向に沿って前記第2のベースに植立されたベース支持棒
    と、前記ベース支持棒を支持する昇降部材と、前記昇降
    部材をディスクの略垂直な方向へ昇降する第1の駆動手
    段とを備えていることを特徴とする請求項1、または請
    求項2記載のディスク装置。
  8. 【請求項8】 前記昇降手段は、ディスクの略垂直な方
    向に沿って前記第2のベースに植立されたベース支持棒
    と、前記ベース支持棒を略垂直な方向に移動可能に吊設
    する昇降部材と、前記昇降部材をディスクの略垂直な方
    向へ昇降する第1の駆動手段とを備えていることを特徴
    とする請求項1、または請求項2記載のディスク装置。
  9. 【請求項9】 前記昇降手段は、ディスクの略垂直な方
    向に沿って前記第2のベースに植立されたベース支持棒
    と、前記ベース支持棒を略垂直な方向に移動可能に吊設
    する昇降部材と、前記第2のベースを前記第1のベース
    から離間する方向に押圧付勢する第1の弾性部材と、前
    記昇降部材をディスクの略垂直な方向へ昇降する第1の
    駆動手段とを備えていることを特徴とする請求項1、ま
    たは請求項2記載のディスク装置。
  10. 【請求項10】 前記昇降手段は、ディスクの略平行な
    方向に沿って前記第2のベースに植立された昇降ピン
    と、前記第1のベースに設けられて前記昇降ピンをディ
    スクに略垂直な方向へ案内する案内板と、前記昇降ピン
    をディスクに略垂直な方向へ昇降する作動手段とを備え
    ていることを特徴とする請求項1、または2記載のディ
    スク装置。
  11. 【請求項11】 前記昇降手段と前記装着手段とが連動
    することを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
  12. 【請求項12】 前記昇降手段は、ディスクの略垂直な
    方向に沿って前記第2のベースに植立されたベース支持
    棒と、前記ベース支持棒を支持する昇降部材と、前記昇
    降部材を前記ディスクの略垂直な方向へ昇降する第1の
    駆動手段とを備えており、 前記装着手段は、ディスクの略垂直な方向に沿って移動
    可能に前記昇降部材に吊設されて前記搬送手段を支持す
    る装着部材を備えており、 前記第1の駆動手段の駆動により、前記昇降部材と前記
    装着部材とをディスクの略垂直な方向へ移動することを
    特徴とする請求項11記載のディスク装置。
  13. 【請求項13】 前記昇降手段は、ディスクの略垂直な
    方向に沿って前記第2のベースに植立されたベース支持
    棒と、前記ベース支持棒を略垂直な方向に移動可能に吊
    設する昇降部材と、前記昇降部材をディスクに略垂直な
    方向へ昇降する第1の駆動手段とを備えており、 前記装着手段は、ディスクの略垂直な方向に沿って移動
    可能に前記昇降部材に吊設されて前記搬送手段を支持す
    る装着部材を備えており、 前記第1の駆動手段の駆動により、前記昇降部材と前記
    装着部材とをディスクの略垂直な方向へ移動する請求項
    11記載のディスク装置。
  14. 【請求項14】 前記昇降手段は、ディスクの略垂直な
    方向に沿って前記第2のベースに植立されたベース支持
    棒と、前記ベース支持棒をディスクの略垂直な方向に沿
    って移動可能に吊設する昇降部材と、前記第2のベース
    を前記第1のベースから離間する方向に押圧付勢する第
    1の弾性部材と、前記昇降部材をディスクの略垂直な方
    向へ昇降する第1の駆動手段とを備えており、 前記装着手段は、前記昇降部材に移動可能に吊設されて
    前記搬送手段を支持する装着部材を備えており、 前記第1の駆動手段の駆動により、前記昇降部材と前記
    装着部材とをディスクに略垂直な方向へ移動することを
    特徴とする請求項11記載のディスク装置。
  15. 【請求項15】 前記搬送手段は、ディスクを担持する
    ディスクホルダと、ディスクの略平行な方向に沿って前
    記ディスクホルダに植立された搬送ピンと、前記装着部
    材に設けられて前記搬送ピンをディスク挿入方向に案内
    する搬送溝と、前記搬送ピンをディスク挿入方向へ駆動
    する第2の駆動手段とを備えていることを特徴とする請
    求項12、または請求項13、または請求項14記載の
    ディスク装置。
  16. 【請求項16】 前記装着手段は、前記装着部材を前記
    昇降部材から離間する方向に押圧付勢する第2の弾性部
    材を備えていることを特徴とする請求項12、または請
    求項13、または請求項14、または請求項15記載の
    ディスク装置。
  17. 【請求項17】 前記昇降手段と前記移送手段とが連動
    することを特徴とする請求項2記載のディスク装置。
  18. 【請求項18】 前記昇降手段は、ディスクの略平行な
    方向に沿って前記第2のベースに植立された昇降ピン
    と、前記第1のベースに設けられて前記昇降ピンをディ
    スクの略垂直な方向へ案内する第1の案内溝を有する案
    内板と、前記昇降ピンと係合する第1のカム溝を有する
    作動板と、前記作動板を駆動する作動板駆動部とを備え
    ており、 前記移送手段は、ディスクを担持するディスクホルダ
    と、ディスクの略平行な方向に沿って前記ディスクホル
    ダに植立された移送ピンと、前記案内板に設けられて、
    ディスクが回転駆動部へ装着される方向に前記移送ピン
    を案内する第2の案内溝と、前記作動板に設けられて、
    前記移送ピンと係合する第2のカム溝とを備えており、 前記作動板駆動部の駆動により、前記昇降ピンを、ディ
    スクの略垂直な方向へ移動するとともに、前記移送ピン
    を、ディスクが回転駆動部へ装着される方向に移動する
    ことを特徴とする請求項17記載のディスク装置。
  19. 【請求項19】 ディスクを回転可能に収納するディス
    ク収納凹部を有する筐体と、前記ヘッド部および前記回
    転駆動部の挿入を可能とするように前記筐体に設けられ
    た開口穴と、前記開口穴を開閉可能に前記筐体に取り付
    けられたシャッタと、前記シャッタと連結されて前記筐
    体に移動可能に取り付けられたシャッタ開放部材とを備
    えたカートリッジを、装置前面より挿入可能に構成する
    ディスク装置であって、 前記装着手段は、ディスクの略垂直な方向に移動可能に
    設けられて前記搬送手段を支持する装着部材を備えてお
    り、 前記搬送手段は、前記装着部材にディスク挿入方向に移
    動可能に設けられて、前記筐体を担持するディスクホル
    ダと、前記装着部材に設けられて前記シャッタ開放部材
    を係止する係止部材と、前記ディスクホルダをディスク
    挿入方向に移動する第2の駆動手段とを備えており、 前記第2の駆動手段の駆動により、前記筐体をディスク
    挿入方向に搬送すると共に、前記シャッタ開放部材を前
    記係止部材により係止して、前記筐体と前記シャッタ開
    放部材とを相対的に移動することで前記開口穴を開放す
    ることを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
  20. 【請求項20】 ディスクを回転可能に収納するディス
    ク収納凹部を有する筐体と、前記ヘッド部および前記回
    転駆動部の挿入を可能とするように前記筐体に設けられ
    た開口穴と、前記開口穴を開閉可能に前記筐体に取り付
    けられたシャッタと、前記シャッタと連結されると共に
    前記筐体に移動可能に取り付けられたシャッタ開放部材
    とを備えたカートリッジを、装置前面より挿入可能に構
    成するディスク装置であって、 前記移送手段は、前記筐体を担持するディスクホルダ
    と、ディスクが回転駆動部へ装着される方向に前記ディ
    スクホルダを移動する作動手段とを備えると共に、前記
    ディスクホルダは、前記シャッタ開放部材と当接する当
    接部材を有しており、 前記カートリッジを装置前面より挿入することで、前記
    シャッタ開放部材を前記当接部材に当接し、前記筐体と
    前記シャッタ開放部材とを相対的に移動して前記開口穴
    を開放するととともに、前記作動手段の駆動で、前記筐
    体をディスクが回転駆動部に装着される方向に搬送する
    ことを特徴とする請求項2記載のディスク装置。
  21. 【請求項21】 ディスクを回転可能に収納するディス
    ク収納凹部を有する筐体と、前記第1のヘッド部および
    前記回転駆動部の挿入を可能とするように前記筐体に設
    けられた第1の開口穴と、前記第2のヘッド部の挿入を
    可能とするするように、ディスク中心を挟んで前記第1
    の開口穴と対向して前記筐体に設けられた第2の開口穴
    と、前記第1の開口穴と前記第2の開口穴との両方を開
    閉可能に前記筐体に取り付けられたシャッタと、前記シ
    ャッタに連結されると共に前記筐体に移動可能に取り付
    けられたシャッタ開放部材とを備えたカートリッジを、
    装置前面より挿入可能に構成するディスク装置であっ
    て、 前記装着手段は、ディスクに略垂直な方向に移動可能に
    設けられて前記搬送手段を支持する装着部材を備えてお
    り、 前記搬送手段は、ディスク挿入方向に移動可能に前記装
    着部材に設けられて前記筐体を担持するディスクホルダ
    と、前記装着部材に固定されて前記シャッタ開放部材を
    係止する係止部材と、前記ディスクホルダを前記ディス
    クを挿入する方向に移動する第2の駆動手段とを備えて
    おり、 前記第2の駆動手段を駆動することにより、前記筐体を
    ディスク挿入方向に搬送すると共に、前記シャッタ開放
    部材を前記係止部材により係止して前記筐体と前記シャ
    ッタ開放部材とを相対的に移動することで前記第1の開
    口穴と前記第2の開口穴との両方を開放することを特徴
    とする請求項1記載のディスク装置。
  22. 【請求項22】 ディスクを回転可能に収納するディス
    ク収納凹部を有する筐体と、第1のヘッド部および回転
    駆動部の挿入を可能とするように前記筐体に設けられた
    第1の開口穴と、第2のヘッド部の挿入を可能とするよ
    うに、ディスク中心を挟んで前記第1の開口穴と対向し
    て前記筐体に設けられた第2の開口穴と、前記第1の開
    口穴と前記第2の開口穴との両方を開閉可能に前記筐体
    に取り付けられたシャッタと、前記シャッタと連結され
    ると共に前記筐体に移動可能に取り付けられたシャッタ
    開放部材とを備えたカートリッジを、装置前面より挿入
    可能に構成するディスク装置であって、 前記移送手段は、前記筐体を担持するディスクホルダ
    と、前記ディスクホルダをディスクが回転駆動部へ装着
    される方向に移動する作動手段とを備えており、 前記ディスクホルダは、前記シャッタ開放部材と当接す
    る当接部材を有しており、 前記カートリッジを装置前面より挿入することで、前記
    シャッタ開放部材を前記当接部材に当接して、前記筐体
    と前記シャッタ開放部材とを相対的に移動し、これによ
    って前記第1の開口穴と前記第2の開口穴との両方を開
    放すると共に、前記作動手段の駆動により、前記筐体
    を、ディスクが回転駆動部に装着される方向に搬送する
    ことを特徴とする請求項2記載のディスク装置。
  23. 【請求項23】 ディスクを回転可能に収納するディス
    ク収納凹部を有する筐体と、前記第1のヘッド部および
    前記回転駆動部の挿入を可能とするように前記筐体に設
    けられた第1の開口穴と、前記第2のヘッド部の挿入を
    可能とするように、前記筐体に設けられた第2の開口穴
    と、前記第1の開口穴を開閉可能に前記筐体に取り付け
    られた第1のシャッタと、前記第2の開口穴を開閉可能
    に前記筐体に取り付けられた第2のシャッタと、前記第
    1のシャッタと前記第2のシャッタとの両方に連結され
    ると共に、前記筐体に移動可能に取り付けられたシャッ
    タ開放部材とを備えたカートリッジを、装置前面より挿
    入可能に構成するディスク装置であって、 前記装着手段は、ディスクの略垂直な方向に移動可能に
    設けられて前記搬送手段を支持する装着部材を備えてお
    り、 前記搬送手段は、ディスク挿入方向に沿って移動可能に
    前記装着部材に設けられて前記筐体を担持するディスク
    ホルダと、前記装着部材に固定されて前記シャッタ開放
    部材を係止する係止部材と、前記ディスクホルダをディ
    スク挿入方向に移動する第2の駆動手段とを備えてお
    り、 前記第2の駆動手段の駆動により、前記筐体をディスク
    挿入方向に搬送するとともに、前記シャッタ開放部材を
    前記係止部材により係止することで、前記筐体と前記シ
    ャッタ開放部材とを相対的に移動して前記第1の開口穴
    と前記第2の開口穴との両方を開放することを特徴とす
    る請求項1記載のディスク装置。
  24. 【請求項24】 ディスクを回転可能に収納するディス
    ク収納凹部を有する筐体と、前記第1のヘッド部および
    前記回転駆動部の挿入を可能とするように前記筐体に設
    けられた第1の開口穴と、前記第2のヘッド部の挿入を
    可能とするように前記筐体に設けられた第2の開口穴
    と、前記第1の開口穴を開閉可能に前記筐体に取り付け
    られた第1のシャッタと、前記第2の開口穴を開閉可能
    に前記筐体に取り付けられた第2のシャッタと、前記第
    1のシャッタと前記第2のシャッタとの両方に連結され
    ると共に、前記筐体に移動可能に取り付けられたシャッ
    タ開放部材とを備えたカートリッジを、装置前面より挿
    入可能に構成するディスク装置であって、 前記移送手段は、前記筐体を担持するディスクホルダ
    と、前記ディスクホルダを、ディスクが回転駆動部へ装
    着される方向に移動する作動手段とを備えており、 前記ディスクホルダは、前記シャッタ開放部材と当接す
    る当接部材を有しており、 前記カートリッジを装置前面より挿入することで、前記
    シャッタ開放部材を前記当接部材に当接して、前記筐体
    と前記シャッタ開放部材とを相対的に移動することによ
    り、前記第1の開口穴と前記第2の開口穴との両方を開
    放すると共に、前記作動手段の駆動により、前記筐体を
    ディスクが回転駆動部に装着される方向に搬送すること
    を特徴とする請求項2記載のディスク装置。
  25. 【請求項25】 ディスクを回転可能に収納するディス
    ク収納凹部を有する筐体と、前記第1のヘッド部および
    前記回転駆動部の挿入を可能とするように前記筐体に設
    けられた第1の開口穴と、前記第2のヘッド部の挿入を
    可能とするように前記筐体に設けられた第2の開口穴
    と、前記第1の開口穴を開閉可能に前記筐体に取り付け
    られた第1のシャッタと、前記第2の開口穴を開閉可能
    に前記筐体に取り付けられた第2のシャッタと、前記第
    1のシャッタと連結されると共に前記筐体に移動可能に
    設けられた第1のシャッタ開放部材と、前記第2のシャ
    ッタと連結されると共に前記筐体に移動可能に設けられ
    た第2のシャッタ開放部材とを備えたカートリッジを、
    装置前面より挿入可能に構成するディスク装置であっ
    て、 前記装着手段は、ディスクの略垂直な方向に沿って移動
    可能に設けられて搬送手段を支持する装着部材を備えて
    おり、 前記搬送手段は、前記装着部材にディスク挿入方向に移
    動可能に設けられて前記筐体を担持するディスクホルダ
    と、前記装着部材に固定されて、前記第1のシャッタ開
    放部材、または前記第2のシャッタ開放部材のうちの少
    なくとも1つを係止する係止部材と、前記ディスクホル
    ダをディスク挿入方向に移動する第2の駆動手段とを備
    えており、 前記第2の駆動手段を駆動することにより、前記筐体を
    ディスク挿入方向に搬送すると共に、前記第1のシャッ
    タ開放部材、または第2のシャッタ開放部材のうちの少
    なくとも1つを前記係止部材により係止することによ
    り、前記第1のシャッタ開放部材または前記第2のシャ
    ッタ開放部材のうちの少なくとも1つを前記筺体に対し
    て相対的に移動して、前記第1の開口穴、または前記第
    2の開口穴のうちの少なくとも1つを開放することを特
    徴とする請求項1記載のディスク装置。
  26. 【請求項26】 ディスクを回転可能に収納するディス
    ク収納凹部を有する筐体と、前記第1のヘッド部および
    前記回転駆動部の挿入を可能とするように前記筐体に設
    けられた第1の開口穴と、前記第2のヘッド部の挿入を
    可能とするように前記筐体に設けられた第2の開口穴
    と、前記第1の開口穴を開閉可能に前記筐体に取り付け
    られた第1のシャッタと、前記第2の開口穴を開閉可能
    に前記筐体に取り付けられた第2のシャッタと、前記第
    1のシャッタに連結されると共に前記筐体に移動可能に
    設けられた第1のシャッタ開放部材と、前記第2のシャ
    ッタと連結されると共に前記筐体に移動可能に設けられ
    た第2のシャッタ開放部材とを備えたカートリッジを、
    装置前面より挿入可能に構成するディスク装置であっ
    て、 前記移送手段は、前記筐体を担持するディスクホルダ
    と、前記ディスクホルダをディスクが前記回転駆動部へ
    装着される方向に移動する作動手段とを備えており、 前記ディスクホルダは、前記第1のシャッタ開放部材ま
    たは前記第2のシャッタ開放部材に当接する少なくとも
    1つの当接部材を有しており、 前記カートリッジを装置前面より挿入することにより、
    前記第1のシャッタ開放部材、または前記第2のシャッ
    タ開放部材のうちの少なくとも1つを前記当接部材に当
    接することで前記第1のシャッタ開放部材、または前記
    第2のシャッタ開放部材のうちの少なくとも1つを前記
    筺体に対して相対的に移動して前記第1の開口穴、また
    は前記第2の開口穴のうちの少なくとも1つを開放する
    と共に、前記作動手段を駆動することにより、前記筐体
    をディスクが回転駆動部に装着される方向に搬送するこ
    とを特徴とする請求項2記載のディスク装置。
  27. 【請求項27】 前記当接部材は、ディスク挿入方向に
    対して略直交する方向に突出し、 前記カートリッジを装置前面より挿入することにより、
    ディスク挿入方向に移動可能に配置されたシャッタ開放
    部材を前記当接部材に当接することで、前記筐体と前記
    シャッタ開放部材とを相対的に移動することを特徴とす
    る請求項20、または請求項22、または請求項24、
    または請求項26記載のディスク装置。
  28. 【請求項28】 前記当接部材は、前記ディスクホルダ
    に回動自在に支持された回動アームと、前記回動アーム
    の先端に設けられた係合部とを備えており、 前記カートリッジを装置前面より挿入することで、ディ
    スク挿入方向に対して略直交する方向に移動可能に設け
    られたシャッタ開放部材に前記係合部を当接し、これに
    よって前記回動アームを回動して前記筐体と前記シャッ
    タ開放部材とを相対的に移動することを特徴とする請求
    項20、または請求項22、または請求項24、または
    請求項26記載のディスク装置。
  29. 【請求項29】 第1の凹部を有する第1の筐体と、前
    記第1の筐体と移動可能に連結されると共に第2の凹部
    を有する第2の筐体とを備え、前記第1の凹部と前記第
    2の凹部とで形成される空間にディスクを回転自在に収
    納する一方、前記第1の筐体または前記第2の筐体に、
    前記ヘッド部および前記回転駆動部の挿入を可能とする
    開口部を設けており、前記第2の筐体に対して、前記第
    1の筐体を移動することにより前記開口部が開閉される
    カートリッジを、装置前面より挿入可能に構成するディ
    スク装置であって、 前記装着手段は、ディスクに略垂直な方向に移動可能に
    設けられて前記搬送手段を支持する装着部材を備えてお
    り、 前記搬送手段は、前記装着部材にディスク挿入方向に移
    動可能に設けられて前記第1の筐体を担持するディスク
    ホルダと、前記装着部材に固定されて前記第2の筐体を
    係止する係止部材と、前記ディスクホルダをディスク挿
    入方向に移動する第2の駆動手段とを備えており、 前記第2の駆動手段の駆動により、前記第1の筐体と前
    記第2との筐体の両方をディスク挿入方向に搬送すると
    共に、前記第2の筐体を前記係止部材により係止するこ
    とにより、前記第2の筐体に対して前記第1の筐体をデ
    ィスク挿入方向に移動して前記開口部を開放することを
    特徴とする請求項1記載のディスク装置。
  30. 【請求項30】 第1の凹部を有する第1の筐体と、前
    記第1の筐体と移動可能に連結されると共に第2の凹部
    を有する第2の筐体と、前記ヘッド部の挿入を可能とす
    るように前記第1の筐体、または前記第2の筐体のうち
    の少なくとも一つに、少なくとも1つ設けられた開口穴
    と、前記開口穴を開閉できるように、前記第1の筐体、
    または前記第2の筐体に移動可能に取り付けられた少な
    くとも1つのシャッタとを備え、前記第1の凹部と前記
    第2の凹部とで形成される空間にディスクを回転自在に
    収納する一方、前記第1の筐体または前記第2の筐体
    に、前記ヘッド部とは別のヘッド部および前記回転駆動
    部の挿入を可能とする開口部を設け、前記第2の筐体に
    対する前記第1の筐体の移動に連動することで前記シャ
    ッタを移動して前記開口穴と前記開口部とを開閉するカ
    ートリッジを、装置前面より挿入可能に構成するディス
    ク装置であって、 前記装着手段は、ディスクに略垂直な方向に移動可能に
    設けられて前記搬送手段を支持する装着部材を備えてお
    り、 前記搬送手段は、前記装着部材にディスク挿入方向に移
    動可能に設けられて前記第1の筐体を担持するディスク
    ホルダと、前記装着部材に固定されて前記第2の筐体を
    係止する係止部材と、前記ディスクホルダをディスク挿
    入方向に移動する第2の駆動手段とを備えており、 前記第2の駆動手段の駆動により、前記第1の筐体と前
    記第2の筐体との両方をディスク挿入方向に搬送すると
    共に、前記第2の筐体を前記当接部材により係止するこ
    とにより、前記第2の筐体に対して前記第1の筐体をデ
    ィスク挿入方向に移動して前記開口部と前記開口穴との
    両方を開放することを特徴とする請求項1記載のディス
    ク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011070716A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> ディスク駆動装置

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