JP3890660B2 - ディスク記録及び/又は再生装置 - Google Patents

ディスク記録及び/又は再生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のディスク保持手段が積層されて収納されるディスク記録及び/又は再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ディスク記録及び/又は再生装置の中には、複数のディスクトレイが積層されて収納されるディスク交換型のディスク記録及び/又は再生装置が提案されている。この種のディスク記録及び/又は再生装置は、ディスクトレイが積層して収納されるトレイ収納部と、トレイ収納部から所定の1枚のディスクトレイが引き出され光ディスクの記録及び/又は再生が行われる記録再生部とを備える。この記録再生部には、光ディスクの記録及び/又は再生を行うための記録及び/又は再生機構が備えられている。記録及び/又は再生機構は、利用者により所定の光ディスクが選択されると、搬送機構によりトレイ収納部より記録再生部へと引き込まれたディスクトレイに保持された光ディスクをクランプし、回転操作することにより記録及び/又は再生を行う。
【0003】
ディスク記録及び/又は再生装置は、次の光ディスクが利用者により選択されると、記録及び/又は再生機構に備えられた搬送機構により今まで記録及び/又は再生されていた光ディスクが保持されたディスクトレイを記録再生部よりトレイ収納部へと搬送する。そして、記録及び/又は再生機構は、次に選択された光ディスクが保持されたディスクトレイの番地の位置まで昇降機構により上方向又は下方向に移動される。新たに選択された光ディスクが保持されたディスクトレイは、搬送機構により、トレイ収納部より記録再生部に引き込まれる。そして、この光ディスクは、記録及び/又は再生機構によりクランプされ回転操作可能な状態にされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した搬送機構は、次のように構成される。すなわち、搬送機構は、ディスクトレイの記録再生部への挿入端側である前端縁に設けられたつまみ状に形成された引き出し操作部に係合される略C状の係合部と、この係合部を記録再生部の内外にディスクトレイを移動させる駆動機構とを備える。このような搬送機構は、利用者により選択された番地まで記録及び/又は再生機構が移動されると、所定のディスクトレイの引き出し操作部に係合部が係合され、トレイ収納部より記録再生部へと引き込む。また、これとは反対に、搬送機構は、記録再生部よりトレイ収納部へとディスクトレイを押し出す。
【0005】
ディスクトレイは、搬送機構により、記録再生部よりトレイ収納位置へと押し出された際、ある所定位置まで来ると、トレイ収納部側に設けられた例えば板ばね等よりなるトレイ引き込む機構によりトレイ収納位置まで引き込むように構成されている。搬送機構は、ディスクトレイがトレイ収納部側の引き込み機構により引き込まれることにより、引き出し操作部と係合部との係合状態が解除されることになる。すなわち、記録及び/又は再生機構は、引き出し操作部と係合部との係合状態が解除されることにより、引き出し操作部と係合部との間に間隙が確保され、昇降移動が可能な状態にされる。
【0006】
しかしながら、このように構成された搬送機構は、ディスクトレイの記録再生部からトレイ収納部への搬送をトレイ収納部側の引き込み機構に依存している。この場合、引き込み機構の精度は、ディスク記録及び/又は再生装置の姿勢や温度等の環境の変化により変化することになる。また、引き込み機構を構成する板ばねの精度等にも依存することになる。そのため、トレイ収納部に積層して収納された複数のディスクトレイは、その収納位置にばらつきが生じることになる。このため、係合部と引き出し操作部との間に設けられる間隔は、このばらつきを考慮して大きくしなければならず、ディスク記録及び/又は再生装置の小型化を図ることが困難であった。また、この間隔を小さくした場合には、記録及び/又は再生機構を昇降移動させる際に係合部と引き出し操作部とが衝突してしまう場合があった。
【0007】
そこで、本発明は、装置全体の小型化に寄与しうると共に、記録及び/又は再生手段の昇降が円滑に行うことのできるディスク記録及び/又は再生装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るディスク記録及び/又は再生装置は、上述のような課題を解決するため、ディスクが保持される複数のディスク保持手段と、上記複数のディスク保持手段が互いに平行な状態で積層して収納される収納手段と、上記収納手段から上記ディスク保持手段が上記積層方向と直交して搬送されるようにこの収納手段に設けられるガイド手段と、上記ガイド手段から上記ディスク保持手段を引き出すための上記ディスク保持手段に設けられた引き出し手段と、上記積層方向に昇降して所定位置においてディスクを回転操作すると共に記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再生手段と、上記引き出し手段と係合され支持軸を設けた係合部を有し、上記収納手段に上記ディスク保持手段が収納される収納位置と上記記録及び/又は再生手段上の記録再生位置とに亘って上記ガイド手段に従いこのディスク保持手段を搬送する搬送手段とを備える。更に、上記搬送手段は、上記記録及び/又は再生手段にその一端が回動支持される第1の回動手段と、一端部が該第1の回動手段に回動支持され上記係合部の支持軸が他端部側に係合挿入されるガイド孔を有する第2の回動手段とを有する回動手段と、上記第1の回動手段に対して上記第2の回動手段を上記収納手段側へ付勢する付勢手段と、上記ディスク保持手段が上記記録再生位置から上記収納位置に移動するとき、上記第2の回動手段の一端部と他端部の中間位置に当接し、上記第2の回動手段の上記収納位置側への移動を阻止する位置規制手段と、上記回動手段の回動を規制する回動位置規制手段とを有する。そして、上記搬送手段が上記ディスク保持手段を記録再生位置から上記収納位置に移動する際に、上記回動手段の回動により上記引き出し手段と上記係合部とが係合当接した状態で上記収納位置に移動させ、上記第1の回動手段の更なる回動により、上記位置規制手段を支点として、上記第2の回動手段を付勢方向とは反対方向に回動させ、上記回動手段が上記回動位置規制手段に当接した状態で上記引き出し手段と係合部とが当接しない状態に保持するようにした。これにより、搬送手段は、記録及び/又は再生手段の昇降の際、係合部が引き出し手段に衝突することが防止される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態では、本発明が適用された車載用の光ディスク再生装置について図面を用いて詳細に説明する。
【0010】
このディスク再生装置は、複数のディスクトレイが収納されるディスクトレイ収納装置を備える。そして、このディスクトレイ収納装置は、光ディスクの交換を行うためディスク再生装置から取り外された非装填時に、ディスクトレイが装置の内外に亘って移動操作され、光ディスクの交換作業が行われる。また、ディスクトレイ収納装置は、ディスク再生装置の所定の収納部に収納されると、ディスク再生装置の光ディスクの再生を行う再生位置へと、搬送機構により引き出し操作が可能な状態にされる。
【0011】
〔ディスクトレイの説明〕
このディスク再生装置に用いられるディスクトレイ収納装置1は、図1に示すように、光ディスク2を保持するディスクトレイ3と、このディスクトレイが10枚積層して収納されるトレイ収納体4とを備える。
【0012】
ディスクトレイ3は、図2及び図3に示すように、ポリカーボネート樹脂等の合成樹脂材料よりなり、全体として矩形薄板状を呈して形成される。ディスクトレイ3は、図2に示すように、一方の主面のほぼ全体に凹状のディスク収納凹部11が形成される。ディスク収納凹部11は、載置される光ディスク2を保持できるように光ディスク2の直径よりやや大きい直径の円形をした浅皿状に形成される。
【0013】
このディスク収納凹部11には、さらに、中心を一致させてディスク収納凹部11より小径の補助ディスク収納凹部12が形成される。ディスク収納凹部11には、直径が12cmの光ディスクが載置され、補助ディスク収納凹部12には、直径が8cmの光ディスクが載置される。ディスク収納凹部11には、中央からディスクトレイ収納装置1の内方に位置する後端に亘って底面開口部13が形成されている。底面開口部13の内、ディスクトレイ3の中央部に設けられる領域は、ディスクテーブルが進入するディスクテーブル用開口部13aとしてとして用いられ、ディスクトレイ3の後端側に亘って設けられる領域は、光ピックアップが臨む光ピックアップ用開口部13bとして用いられる。また、補助ディスク収納凹部12には、ディスクトレイ3が記録再生部に移送された際、位置決め機構の逃げとなる逃げ孔14が形成されている。
【0014】
ディスクトレイ3には、ディスクトレイ3の移動方向の両側縁に、一対のガイドレール部15が形成されている。このガイドレール部15には、ディスク収納凹部11の後端側に、ディスクトレイ3のトレイ収納体4からの脱落を防止するための脱落防止部16a、16bが形成されている。この脱落防止部16a、16bは、爪状に形成され、詳細は後述するがトレイ収納体4内に設けられたディスクトレイ3のガイド部の係合部に係合される。また、ガイドレール部15には、ディスクトレイ3の後端側に、トレイ収納体4内に設けられたディスクトレイ3のガイドを行うガイド部との間隙を確保するための間隙保障突起17が設けられている。
【0015】
このようなディスクトレイ3には、ディスク収納凹部11が設けられないトレイ周縁の領域が第1の肉厚部26とされ、ディスク収納凹部11が設けられる領域が第1の肉厚部26より肉薄に形成された第2の肉厚部27とされ、補助ディスク収納凹部12が設けられる領域が第2の肉厚部27よりさらに肉薄に形成された第3の肉厚部28とされる。また、ディスクトレイ3には、ガイドレール部15が設けられる領域が第1の肉厚部26より肉薄に形成された第4の肉厚部29とされる。ディスクトレイ3は、第1の肉厚部26、第4の肉厚部29、第2の肉厚部27、第3の肉厚部28の順で厚さが薄くされている。したがって、ディスクトレイ3は、ディスク収納凹部11及び補助ディスク収納凹部12が肉薄に形成されると共に、底面開口部13が設けられていることから、弾性変形し易く形成されている。ディスクトレイ3は、この弾性変形を利用することで、トレイ収納体4からの取り外し操作が容易となる。
【0016】
また、ディスクトレイ3には、その引き出し方向の前端の一方に偏倚して引き出し操作部18が設けられている。引き出し操作部18は、つまみ状に形成される。引き出し操作部18は、トレイ収納体4からディスクトレイ3の挿脱操作を行う際、指で摘まれ、ディスクトレイ3をディスクトレイ3が収納状態にある収納位置から光ディスク2の交換操作が行われると共にディスクトレイ3の取り外し操作が行われる取り外し操作位置とに亘って移動させる他、ディスク再生装置に取り付けられた際、搬送機構に係合されディスクトレイ3をトレイ収納体4とディスク再生装置の再生部とに亘って移動させる。また、引き出し操作部18には、ディスクトレイ3の先端側に切欠部19が形成されている。この切欠部19には、ディスクトレイ3がディスク再生装置の再生部内に移動された際、ディスクトレイ3の再生部内での位置規制を行うための位置規制突起が突き当てられる。
【0017】
ディスクトレイ3の後端には、一方の側にディスクトレイ3の内方に切り欠かれて係止部21が設けられている。この係止部21には、トレイ収納体4の内方の奥壁に設けられた弾性片が係合される。すなわち、ディスクトレイ3は、係止部21にトレイ収納体4側の弾性片が係合されることにより、トレイ収納体4の収納位置に保持される。ディスクトレイ3の後端の他方の側には、切欠部22が設けられている。この切欠部22は、ディスク収納凹部11にまで及んで設けられている。切欠部22には、トレイ収納体4の奥壁に設けられたウレタン等の弾性材料よりなる緩衝部が進入し、ディスクトレイ3及びディスク収納凹部11に載置された光ディスク2を衝撃から保護する。
【0018】
ディスクトレイ3の後端側の両側には、ディスク収納凹部11が設けられない肉厚の領域に、第1の突出部23が膨出して形成されている。第1の突出部23は、ディスクトレイ3他方の面側にある第2の突出部24に突き当てられディスクトレイ3間の間隙を確保する。
【0019】
また、ディスクトレイ3の他方の面側には、図3に示すように、その前端両側に、第2の突出部24が設けられている。第2の突出部24は、その主面に、凹部が形成され第1の突出部23との位置合わせが行いやすくされている。このような第1の突出部23と第2の突出部24とは、互いに突き当てられることでディスク再生装置の再生部内の再生位置にあるディスクトレイ3とトレイ収納体4内の収納位置にあるディスクトレイ3との間隙を確保する。
【0020】
〔トレイ収納体の説明〕
次に、上述したディスクトレイ3が収納されるトレイ収納体4について説明する。トレイ収納体4は、図1及び図4に示すように、トレイ収納体4を構成する合成樹脂材料よりなる外筐体31と、ディスクトレイ3の移動方向に平行な外筐体31の第1及び第2の側面36、37の内面に設けられるトレイガイド部32とを備える。外筐体31は、ディスクトレイ3が積層して10枚収納できるに十分な大きさをした矩形体形をして形成される。外筐体31は、その天井となる主面に、ディスク再生装置への挿入方向を表示する挿入方向表示部33が設けられている。挿入方向表示部33は、具体的には、挿入方向を示す三角印、矢印等で構成される。また、この外筐体31の主面には、ディスク再生装置からのディスクトレイ収納装置1の挿脱操作の際の操作性の向上を図るための操作部34が設けられている。この操作部34は、ディスクトレイ収納装置1の取り出す方向の側縁に、凹凸を以て形成される。利用者は、この操作部33を把持してディスク再生装置からの挿脱操作を行う。
【0021】
トレイ収納体4には、ディスクトレイ3の挿脱方向にディスクトレイ3の挿脱用のトレイ挿脱用開口部35が設けられている。このトレイ挿脱用開口部35は、トレイ収納体4にディスクトレイ3が収納された状態で、上記ディスクトレイ3の引き出し操作部18とは反対側の第2の側面37が、引き出し操作部18側の第1の側面36より、ディスクトレイ3の引き出し方向に突出して設けられている。すなわち、トレイ挿脱用開口部35には、引き出し操作部18が外方に臨まされる引き出し操作用切欠部38が構成されている。この引き出し操作用切欠部38は、トレイ収納体4の天井面、第1の側壁及び底面に亘ってトレイ挿脱用開口部35側の側縁が切り欠かれて形成されている。このように引き出し操作用切欠部38は、ディスクトレイ3の引き出し操作部18を外方に臨ませることで、ディスクトレイ3の引き出し操作を容易にさせる。
【0022】
また、外筐体31のトレイ挿脱用開口部35と対向する側の奥壁には、図4に示すように、上述した係止部21に係合される弾性片39が収納されるディスクトレイ3の枚数に対応して設けられる。また、この奥壁には、切欠部22に突き当てられ、ディスクトレイ3及びディスクトレイ3に保持された光ディスク2を保護する緩衝部40が設けられる。
【0023】
外筐体31には、図4に示すように、ディスクトレイ3の移動方向と同方向の外筐体31の相対向する側壁に、ディスクトレイ3のガイドを行うガイド片が11枚平行に並んで設けられている。そして、ディスクトレイ3のガイドレール部15が嵌合されディスクトレイ3の移動をガイドするトレイガイド部32は、上下隣り合う2枚のガイド片を組として構成される。すなわち、トレイガイド部32は、隣り合う2枚のガイド片とガイド片が設けられる第1及び第2の側壁36、37とにより凹状に構成される。そして、トレイガイド部32は、トレイ収納体4に収納されるディスクトレイ3の枚数に対応して10段設けられる。トレイガイド部32は、第1及び第2の側壁36、37の全面に設けられるのではなく、ディスクトレイ3を支持するに必要な分の長さを有して設けられている。
【0024】
このトレイガイド部32は、ディスクトレイ3のガイドレール部15の下面側を支持する第1の支持部42とディスクトレイ3のガイドレール部15の上面側を支持する第2の支持部43とからなる。また、第2の支持部43には、ディスク収納凹部11に載置される光ディスク2の収納位置を規制するディスク規制部44が設けられている。第1の支持部42と第2の支持部43との間隔は、ディスクトレイ3のガイドレール部15の厚さ、すなわち、第4の肉厚部29と間隙保障突起17の分を加えた寸法とされる。このように第1の支持部42と第2の支持部43より構成される凹部は、図5に示すように、ディスクトレイ3のガイドレール部15が嵌合されると、第2の支持部43は、間隙保障突起17と当接された状態にされる。また、ディスクトレイ3は、第1の支持部42と第2の支持部43より構成される凹部の側面よりトレイガイド部32が摺動するのに必要なクリアランス41を介して支持される。
【0025】
ディスク規制部44は、図4及び図5に示すように、第2の支持部43の上側側縁から形成され、第2の支持部43を薄肉にして段差を有するように形成される。すなわち、第1の支持部42とディスク規制部44との間隔は、第1の支持部42と第2の支持部43との間隔より大きくされて、第1の肉厚部26よりやや大きい寸法とされる。したがって、ディスク規制部44は、第1の肉厚部26及びディスクトレイ3のディスク収納凹部11に載置された光ディスク2の周縁の上方に位置されることになり、ディスクトレイ3が収納位置にある際の光ディスク2の収納位置を規制する。
【0026】
第1の支持部42及びディスク規制部44は、トレイ挿脱用開口部35側に向かって緩やかに下降するように徐々に薄肉になるように形成される。したがって、トレイガイド部32は、第1の支持部42と第2の支持部43の間隙が外筐体31の内方側に比べトレイ挿脱用開口部35側の方が大きくなるように形成される。よって、トレイ挿脱用開口部35近傍では、間隙保障突起17と第2の支持部43とが当接されない状態にされる。トレイガイド部32は、このような構成にすることによりトレイ収納体4の薄型化を図ることができる。すなわち、第1の支持部42と第2の支持部43との間隔は、ガイドレール部15の厚さ、第4の肉厚部28に合わせて設ければよい。よって、仮に、ガイドレール部15が第1の肉厚部26と同じ肉厚である場合より、第1の支持部42と第2の支持部43との間隔を小さくできる。これにより、トレイ収納体4の薄型化が図られる。
【0027】
また、第2の側壁37のトレイガイド部32には、トレイガイド部32の中程に、上記脱落防止部16aと係合される凸状の係合部46aが設けられている。また、第1の側壁36のトレイガイド部32には、トレイ挿脱用開口部35近傍に上記脱落防止部16bと係合される凸状の係合部46bが設けられている。これら係合部46a、46bは、トレイ収納体4よりディスクトレイ3が引き出された際、脱落防止部16a、16bと係合し、ディスクトレイ3がトレイ収納体4より抜け落ちることを防止する。また、係合部46aは、トレイガイド部32のトレイ挿脱用開口部35近傍に設けられる係合部46bよりトレイガイド部32の中程に設けられることで、詳細は後述するが一方向からディスクトレイ3のトレイ収納体4からの取り外しを容易とさせる。
【0028】
なお、第1の側壁36又は第2の側壁37のトレイ挿脱用開口部35近傍には、トレイガイド部32の番地を記す番地表示部を設けても良い。これにより、利用者は、所望する番地に所望の光ディスク2が載置されたディスクトレイ3を取り付けることができる。
【0029】
ディスクトレイ3は、トレイ収納体4に収納された状態では、上記図1に示す状態にされる。すなわち、トレイ収納体4に完全に収納された収納位置にあるディスクトレイ3、ディスク収納凹部11が外筐体31内に収納された状態となり、外筐体31の引き出し操作用切欠部38よりディスク収納凹部11の引き出し操作部18が外方に臨まされた状態にされる。ディスクトレイ3は、引き出し操作部18が引き出し操作用切欠部38より外方に臨まされることにより、トレイ収納体4からの引き出し操作が容易にされる。
【0030】
また、ディスクトレイ3は、上記図1に示すように、ディスク再生装置又は指による引き出し操作によりガイドレール部15に従い外方に向かって引き出し操作されると、脱落防止部16a、16bがガイドレール部15の係合部46a、46bに係合されるまで移動される。このディスクトレイ3の位置は、これが最も外方にまで引き出された位置であり、ディスク再生装置に取り付けられた際、光ディスク2の再生位置に対応する位置であり、また、トレイ収納体4より手で取り外し操作される取り外し操作位置とされる。この状態にあるディスクトレイ3bは、底面開口部13を完全に外方に臨まされた状態にある。
【0031】
このようなトレイ収納体4に収納されたディスクトレイ3は、トレイ収納体4に完全に収納された収納位置から底面開口部13を完全に外方に臨まされたディスクトレイ3の取り外し操作位置(後述する光ディスク2の再生位置)に亘ってトレイガイド部32に従って移動する。
【0032】
ディスクトレイ3の移動状態について、図6を用い説明する。この図6は、図5に示すA−A断面図であり、ガイドレール部15、トレイガイド部32の第1及び第2の支持部42、43の断面図である。
【0033】
図6中ディスクトレイ3aは、上記収納位置にあるディスクトレイである。収納位置にあるディスクトレイ3aは、その前端縁が、トレイ挿脱用開口部35の端面と同じ位置にある。そして、ディスクトレイ3aの後端縁は、間隙保障突起17が外筐体31の内方のトレイガイド部32が設けられない位置にある。そして、ディスクトレイ3aは、引き出し方向に移動されると、ディスクトレイ3bの状態にされる。
【0034】
ディスクトレイ3bは、間隙保障突起17がトレイガイド部32を構成する第2の支持部43に当接される。これにより、ディスクトレイ3bの上側に収納されるディスクトレイ3との間隙が確保されることになる。
【0035】
そして、ディスクトレイ3bは、さらに、取り外し操作位置にまで移動されると、ディスクトレイ3cの状態にされる。すなわち、第1の支持部42は、上述したとおり、トレイ挿脱用開口部35側に向かって緩やかに下降するように徐々に薄肉になるように形成される。ディスクトレイ3cは、間隙保障突起17がこの肉薄に形成されたトレイ挿脱用開口部35側に位置する状態にまで移動される。すると、ディスクトレイ3cは、第1の支持部42に従って下降することになる。この状態において、間隙保障突起17と第2の支持部43との間にはクリアランスが構成されることになる。これにより、さらに、ディスクトレイ3cとその上側に収納されるディスクトレイ3との間隔が広げられることになり、ディスクトレイ3cに載置された光ディスク2の交換作業が容易にされる。すなわち、ディスクトレイ3cは、上記図5に示すように、取り外し操作位置においても、ディスク収納凹部11が外筐体31から完全に外方に臨まされていない状態までしか移動しない。しかしながら、ディスクトレイ3cは、上側のディスクトレイ3との間隔が大きくなることで、光ディスク2の交換作業が容易になる。
【0036】
また、ディスクトレイ3は、図7に示すように、収納位置にあるディスクトレイ3aの前端部と再生位置にあるディスクトレイ3cの後端部とが重なり合った状態とされる。ディスクトレイ3cに保持された光ディスク2は、その周縁がディスクトレイ3aの前端部に重なり合った状態で、回転操作される。そのため、ディスクトレイ収納装置1では、第1の突出部23と第2の突出部24とにより、再生位置(取り外し操作位置)と収納位置にあるディスクトレイ3との間隙が確保される。図7に示すように、収納位置にあるディスクトレイ3aの裏側の第2の突出部24と、ディスクトレイ3aの下側に位置すると共に再生位置(取り外し操作位置)にあるディスクトレイ3cの表面側にある第1の突出部23が突き合わされる。これにより、ディスクトレイ3aとディスクトレイ3cとの間隙は確保され、光ディスク2の交換作業が容易になる。加えて、再生位置において、ディスクトレイ3aとディスクトレイ3cとの間隙は、確保されることになり、再生位置にあるディスクトレイ3cに保持された光ディスク2とその上側にあるディスクトレイ3aとの間隙も確保されることになる。したがって、光ディスク2の再生時において、光ディスク2は、面ぶれによっても上側に位置するディスクトレイ3aに接触することが防止される。
【0037】
なお、上述の通りディスクトレイ3は、ディスク収納凹部11が外筐体31から完全に外方に臨まされていない状態までしか移動しない。この状態は、ディスク再生装置50にディスクトレイ収納装置1が装填された場合、再生位置になる。光ディスク2は、ディスクトレイ3が再生位置において、ディスク駆動再生機構によりディスクトレイ3よりやや持ち上げられクランプされることになる。第1の突出部23と第2の突出部24が設けられること及び第1の支持部42が下降して設けられることにより、再生位置での収納位置にあるディスクトレイ3との間隔を確保することができる。
【0038】
また、図7に示すディスクトレイ3aの第2の突出部24は、その下側に位置すると共に再生位置にあるディスクトレイ3cに載置された光ディスク2の載置位置の規制を行う。すなわち、ディスクトレイ3aの第2の突出部24は、図7及び図8に示すように、再生位置にある光ディスク2のトレイ収納体4の内方側の周縁上方に位置されることになる。これにより、収納位置から再生位置に移動するディスクトレイ3に載置された光ディスク2は、初めトレイガイド部32のディスク規制部44により載置位置が規制され、その後、ディスクトレイ3が再生位置に至るまで第2の突出部24によりディスクトレイ3のディスク収納凹部11に載置された光ディスク2の載置位置が規制されることになる。特に、第2の突出部24は、ディスクトレイ3が収納位置から再生位置への移動中にディスク収納凹部11からの脱落を防止する。
【0039】
〔ディスクトレイの取り外し操作及び取付け操作の説明〕
次に、ディスクトレイ3のトレイ収納体4からの取り外し操作及び取付け操作について図9を用いて説明する。図9は、ディスクトレイ3が取り外し操作位置にある図である。
【0040】
ディスクトレイ3は、上述したとおり、引き出し操作部18に指又はディスクトレイ3を再生部に搬送する搬送機構が係合される。この際、指又は搬送機構は、ガイドレール部15側から引き出し操作部18に係合される。そして、ディスクトレイ3は、指又は搬送機構により図9中矢印 3 方向に移動され、トレイ収納体4より引き出され、ディスクトレイ3の脱落防止部16a、16bがトレイガイド部32の係合部46a、46bに係合され止まるまで引き出される。この時、ディスクトレイ3には、引き出し操作部18を介して矢印 1 方向に力が加わることになる。
【0041】
すると、ディスクトレイ3は、第2の側壁37のトレイ挿脱用開口部35側縁の支点Aを回動支点として回動されることになる。すると、ディスクトレイ3の第1の側壁36側のトレイガイド部32の脱落防止部16bは、図9で点線で示す軌跡aのように軌跡を描くことになる。この軌跡aは、図9に示すように、第1の側壁36に設けられた係合部46b上にかかり、脱落防止部16bが係合部46bに係合され、ディスクトレイ3のトレイ収納体4からの脱落が防止されることになる。
【0042】
一方、利用者が、例えば底面開口部13に亘って手等でディスクトレイ3を把持し、図9中矢印 2 方向に力を加えてディスクトレイ3の取り外し操作を行った場合について説明する。この場合、ディスクトレイ3は、第1の側壁36のトレイ挿脱用開口部35側縁の支点Bを回動支点として回動されることになる。すると、ディスクトレイ3の第2の側壁37側のトレイガイド部32の脱落防止部16aは、図9で点線で示す軌跡bのように軌跡を描くことになる。この軌跡bは、図9に示すように、第2の側壁37に設けられた係合部46a上にかかり、脱落防止部16aが係合部46aに係合されることになる。しかしながら、ディスクトレイ3は、弾性変形されることにより、脱落防止部16aと係合部46aとの係合状態が解除されることになり、トレイ収納体4から取り外されることになる。
【0043】
すなわち、ディスクトレイ3が図中矢印 1 方向の力により回動される場合の軌跡aの描く円の半径 1 とディスクトレイ3が図中矢印 2 方向の力により回動される場合の軌跡bの描く円の半径 2 とには、次の関係が成り立つことになる。
【0044】
軌跡aの半径 1 >軌跡bの半径 2
これは、引き出し操作用切欠部18が設けられることにより、第2の側壁37が第1の側壁36より突出しているためである。よって、軌跡aの描く円は軌跡bの描く円より大きいことになる。したがって、ディスクトレイ3は、引き出し操作の際、図中矢印 1 方向に力が加わり、さらに、ディスクトレイ3が弾性変形したとしても、トレイ収納体4から取り外すことができず、脱落が防止されることになる。また、ディスクトレイ3は、図中矢印 2 方向に力が加えられた場合、脱落防止部16aが係合部46aに係合されることになるが、ディスクトレイ3が弾性変形されることにより係合状態が解除され、ディスクトレイ3のトレイ収納体4からの取り外しが可能とされる。
【0045】
なお、トレイ収納体4から一旦取り外されたディスクトレイ3は、次のようにトレイ収納体4に取り付けられる。すなわち、先ず、トレイガイド部32の脱落防止部16bを第1の側壁36側の所定のトレイガイド部32に差し込む。そして、ディスクトレイ3は、上記図中矢印 2 方向とは反対方向に回動操作されることにより、脱落防止部16a側のガイドレール部15が第2の側壁37側の所定のトレイガイド部32に差し込まれる。この際、ディスクトレイ3は、弾性変形される。これにより、脱落防止部16aは、トレイガイド部32の係止部46に阻害されること無く、トレイガイド部32内に進入されることになり、トレイ収納体4への取付操作が完了されることになる。すなわち、ディスクトレイ3のトレイ収納体4への取り付け操作は、ディスクトレイ3の取り外し操作の逆の操作で行えばよい。
【0046】
このように、ディスクトレイ3は、光ディスク2の交換作業等の通常のトレイ収納体4からの引き出し操作の際においてトレイ収納体4より抜け落ちることが防止される。したがって、ディスクトレイ収納装置1によれば、光ディスク2の交換作業を容易に行うことができる。また、ディスクトレイ3がトレイ収納体4から取り外された場合においても、ディスクトレイ3は、比較的容易な操作でトレイ収納体4に取り付けることができる。
【0047】
〔ディスク再生装置の概要〕
次に、以上説明したディスクトレイ収納装置1が装填されるディスク再生装置50について説明する。このディスク再生装置50は、図10に示すように、トレイ収納体4が装填される装填部51と、この装填部51に並んで光ディスク2を再生する再生部52とが構成されている。ディスク再生装置50は、その一の主面にディスクトレイ収納装置1の挿脱用開口部53が設けられている。ディスクトレイ収納装置1は、トレイ挿脱用開口部35を再生部52側に向けて図10中矢印 4 方向に挿入操作され、装填部51に装填される。再生部52には、光ディスク2をクランプして回転操作すると共に光ピックアップよりレーザを光ディスク2の信号記録面に照射しこの信号記録面から反射された戻り光を検出することによりデータの読み出しを行うディスク駆動再生機構が備えられている。このディスク駆動再生機構は、再生部52内を選択されたディスクトレイ3の番地の高さまで昇降する。ディスク再生装置50は、選択されたディスクトレイ3を再生部52に引き出し、ディスク駆動再生機構により光ディスク2をクランプして回転操作させることにより光ディスク2の再生を行う。
【0048】
〔ディスクトレイ収納装置の着脱機構の説明〕
ディスクトレイ収納装置1の装填部51への着脱操作は、以下に説明する着脱機構により行われる。この着脱機構は、図11に示すように、ディスク再生装置50のシャーシ60の底面部に設けられ、ディスク駆動再生機構を再生部52内で昇降させる駆動モータ61と、この駆動モータ61から伝達機構62を介して回転される連結ギヤ63と、この連結ギヤ63に噛合される第1の移動体64等を備える。伝達機構62は、駆動モータ61の駆動軸に軸支されるウォームギヤ65と、このウォームギヤ65に噛合される大径の第1のギヤ部66aと小径の第2のギヤ部66bとを有する第1のギヤ66と、第2のギヤ部66bと噛合される大径の第1のギヤ部67aと小径の第2のギヤ部67bとを有する第2のギヤ67と、第2のギヤ部67bと噛合される大径の第1のギヤ部68aと小径の第2のギヤ部68bとを有する第3のギヤ68とを有する。第2のギヤ部68bは、連結ギヤ63に噛合される。そして、連結ギヤ63は、第1の移動体64に設けられたギヤ部64aに噛合される。したがって、この第1の移動体64は、駆動モータ61の駆動力が伝達されることにより、図11中矢印 5 又は矢印 6 方向に移動する。
【0049】
また、この着脱機構は、図11及び図12に示すように、ディスクトレイ収納装置1に押圧され回動されてディスクトレイ収納装置1が装填部51に装填された装填位置に維持するロックレバー69と、ディスクトレイ収納装置1が装填部51に装填されたことを検出するための検出レバー71とを備える。
【0050】
ロックレバー69は、シャーシ60に植立された支軸70によりディスク再生装置50の底面を構成するシャーシ60に回動自在に支持される。ロックレバー69には、その中途部にディスクトレイ収納装置1の底面に押圧されると共にディスクトレイ収納装置1を装填位置に保持するロックピン72が植立されている。このロックピン72は、シャーシ60に設けられたガイド孔73より装填部51内に臨まされる。また、ロックレバー69は、収縮バネ74を介して検出レバー71に接続されている。したがって、ロックレバー69は、図11及び図12に示すように、ディスクトレイ収納装置1が装填部51に装填されていない状態において、支軸70を回動支点として図11中矢印 8 方向に回動付勢された状態にある。さらには、ロックレバー69には、図11に示すように、その先端部に、第1の移動体64に設けられた係合部94に係合されるロック解除ピン95が設けられている。ロック解除ピン95は、第1の移動体64が図11中矢印 6 方向に移動されることにより、ロックレバー69を同図矢印 8 方向に回動させる。
【0051】
検出レバー71は、ロックレバー69近傍の上記シャーシ60に支軸75により回動自在に支持されている。検出レバー71には、その中途部にディスクトレイ収納装置1の底面に押圧されディスクトレイ収納装置1が装填部51に装填されているか否かを検出する検出片76が設けられている。この検出片76は、シャーシ60に穿設された開口部77より装填部51内に臨まされる。そして、検出レバー71は、図11及び図12に示すように、収縮バネ74により矢印 10 方向に回動付勢されている。検出レバー71は、ディスクトレイ収納装置1に押圧されることにより、図11中矢印 9 方向に回動され、その先端部により検出スイッチ78を押すように構成されている。検出スイッチ78は、検出レバー71の先端部に押されることにより装填部51にディスクトレイ収納装置1が装填されたことを検出する。
【0052】
また、着脱機構には、図12に示すように、シャーシ60の天井部に、ディスクトレイ収納装置1の排出機構79が設けられている。排出機構79は、ディスクトレイ収納装置1を排出する排出部材81と、この排出部材81をディスクトレイ収納装置1の排出方向に付勢する2つの弾性体80とを備える。
【0053】
排出部材81は、装填部51奥方向に位置する側縁に、装填部51の内方に向かってディスクトレイ収納装置1の内方側面に突き当てられる排出部82が設けられる。排出部82は、シャーシ60の天井の最奥部からシャーシ60の短辺方向の中程に至るまで設けられたガイド孔85より装填部51内方に臨まされる。また、排出部材81には、その長手方向中央に長孔のガイド孔83が穿設されている。このガイド孔83には、これに対応してシャーシ60のガイド孔85の着脱用開口部53側側縁近傍の天井部に設けられた係合片84が係合される。これにより、排出部材81は、シャーシ60の短辺方向に沿って移動自在に取り付けられる。このような排出部材81は、一方の端部がシャーシ60の天井面に係止され、他方の端部が排出部材81に係止された弾性体80により着脱用開口部53の方向、すなわち図12中矢印 11 方向に付勢される。すなわち、排出部82は、ガイド孔85の長手寸法の分だけ移動するようにされている。
【0054】
一方、ディスクトレイ収納装置1には、図13に示すように、トレイ収納体4の他方の主面側中央に、装填部51への挿脱操作の際のガイドを行う第1の凹部87が設けられている。この第1の凹部87は、装填部51への挿入端側が開放して設けられ、図12に示す装填部51の底面中央に複数設けられたガイドピン88に係合される。これにより、第1の凹部87は、ディスクトレイ収納装置1が装填部51に誤った方向からの誤挿入が防止すると共に、挿入操作の際の位置合わせを行い挿脱操作のガイドを行う。
【0055】
また、この第1の凹部87の隣りには、図13に示すように、ディスクトレイ収納装置1を装填位置に保持するための第2の凹部89が設けられている。この第2の凹部89は、装填部51への挿入端側が開放して設けられ、一方の側縁に傾斜して設けられてロックレバー69のロックピン72を押圧する第1の押圧部90と、この第1の押圧部90に連続して設けられてロックピン72が係合される凹状に設けられるロック部91と、これら第1の押圧部90及びロック部91と対向する側に設けられ上記検出レバー71の検出片76を押圧する第2の押圧部92とを備える。
【0056】
このようなディスクトレイ収納装置1は、図10に示すように、挿入方向表示部33の表示方向に合わせて、着脱用開口部53から装填部51に挿入操作がなされる。すると、先ず、ディスクトレイ収納装置1は、図12に示すように、排出部材81の排出部82にトレイ収納体4の挿入端側の側面が突き当てられるまで装填部51に挿入され、仮装填位置に保持される。そして、ディスクトレイ収納装置1は、仮装填位置からさらに挿入方向に押圧操作されると、弾性体80の収縮力に抗して排出部82を押圧し、図12中矢印 12 方向に移動されることになる。この際、ロックレバー69は、ロックピン72がトレイ収納体4の底面に設けられた第2の凹部89の第1の押圧部90に押圧され、図11中矢印 7 方向に回動されることになる。そして、ロックピン72は、トレイ収納体4が挿入方向に押圧されると共に図11中矢印 7 方向に回動され、ロック部91にまで至ると、収縮バネ74の弾性力により図11中矢印 8 方向に回動されロック部91に係合され、装填位置に保持されることになる。これと同時に、検出レバー71は、検出片76が第2の押圧部92に押圧され、図11中矢印 9 方向に回動され、その先端部が検出スイッチ78を押圧し、検出スイッチ78にディスクトレイ収納装置1が装填部51に完全に装填されたことを検出させる。
【0057】
また、ディスクトレイ収納装置1は、装填部51より次のように排出される。図11に示すように、ディスクトレイ収納装置1の排出機構は、ロックレバー69が図11中矢印 8 方向に回動された状態にあり、検出レバー71が同図矢印 9 方向に回動された状態にある。この状態で、駆動モータ61が駆動され、伝達機構62を介して第1の移動体64が同図矢印 5 方向に移動される。すると、第1の移動体64の係合部94は、ロックレバー69のロック解除ピン95を押圧し、ロックレバー69を同図矢印 7 方向に回動させる。これにより、ディスクトレイ収納装置1のロック部91とロックレバー69のロックピン72とは、係合状態が解除される。すると、排出機構79は、弾性体80の弾性力により、排出部82がトレイ収納体4の挿入端側の側面を排出方向に押圧し、図12中矢印 11 方向にディスクトレイ収納装置1を移動させ装填部51より排出させる。この際、検出レバー71は、収縮バネ74の弾性力により、図11中矢印 10 方向に回動され、検出スイッチ78を押圧した状態が解除される。これにより、検出スイッチ74は、装填部51よりディスクトレイ収納装置1が排出されたことを検出する。
【0058】
〔ディスクトレイ3の搬送機構の説明〕
ディスク再生装置50において、ディスクトレイ3は、ディスク再生装置50の搬送機構により、図10に示す装填部51のディスクトレイ3の収納位置から再生部52の再生位置に、また、再生位置から収納位置に搬送される。この搬送機構は、図14に示すように、光ディスク2の駆動再生機構を構成する光ディスク2をクランプするためのディスククランパが取り付けられる上側シャーシ101に設けられる。搬送機構は、図14及び図15に示すように、搬送機構を駆動させるためのローディング用モータ102と、ディスクトレイ収納装置1内の収納位置から再生部52内の再生位置とに亘ってディスクトレイ3を移動させる係合部材103と、ローディング用モータ102から駆動伝達機構104を介して回動される第1の回動アーム105と、その一端に係合部材103が回動支持されると共に他端に第1の回動アーム105が回動支持される第2の回動アーム106とを備える。
【0059】
ローディング用モータ102の駆動力を第1の回動アーム105を伝達する駆動伝達機構104は、図14及び図15に示すように、ローディング用モータ102の駆動軸に取り付けられたウォームギヤに噛合される第1の伝達ギヤ108と、この第1の伝達ギヤ108に噛合されるカムギヤ109と、このカムギヤ109と同軸にして上側シャーシ101の上側に取り付けられる第2の伝達ギヤ110と、上側シャーシ101に回動自在に支持される第1の扇形ギヤ111と、この第1の扇形ギヤ111に噛合され回動されると共に第1の回動アーム105を回動させる中間レバー112と、第2の伝達ギヤ110に噛合される第2の扇形ギヤ113とを備える。第1の扇形ギヤ111には、ガイド軸114が設けられている。ガイド軸114は、第2の扇形ギヤ113に略C字状に曲折して形成されたガイド孔115に挿通され、支持部材116により止められ、第1の扇形ギヤ111と第2の扇形ギヤ113とを接続する。第2の扇形ギヤ113は、これにより回動領域が規制される。中間レバー112は、上側シャーシ101に植立された支軸117に回動自在に支持される。第2の扇形ギヤ113には、上側シャーシ101に設けられたガイド孔118に係合される係合片119が設けられている。第2の扇形ギヤ113は、これにより回動領域が規制される。なお、この支軸117には、中間レバー112の他、同軸にして第1の回動アーム105及び第2の扇形ギヤ113が回動自在に支持される。
【0060】
第1の回動アーム105には、その中途部に、ボス121が設けられ、また、スリット122が設けられている。そして、ボス121には、弾性体123の基部が嵌合される。弾性体123は、その両先端部がスリット122まで延在されている。スリット122からは、中間レバー112に設けられた支持突起124が弾性体123の両先端部の間に臨まされている。これにより、中間レバー112と第1の回動アーム105とが接続され、第1の回動アーム105が回動されることになる。
【0061】
また、第1の回動アーム105には、第1の回動アーム105が支持される基端側と反対側の先端部に第2の回動アーム106が回動自在に支持されている。この第2の回動アーム106には、第1の回動アーム105とに亘って弾性力を有する線状部材125が取り付けられている。この線状部材125は、一方の端部が第1の回動アーム105に係止され、他端部が第2の回動アーム106に係止され、第2の回動アーム106を図14中矢印 13 方向に付勢する。また、この第2の回動アーム106には、長孔状のカイド孔126が設けられいる。このガイド孔126には、係合部材103の支持軸103aが係合挿入されて回動自在に支持されると共に、このガイド孔126に従って係合部材103の支持軸103aがスライド自在に支持されている。
【0062】
係合部材103は、全体として略C字状に形成され、ディスクトレイ3の引き出し操作部18に係合される。係合部材103は、装填部51側にトレイ引き込み部127が設けられ、再生部52側にトレイ押し出し部128が設けられている。トレイ引き込み部127は、ディスクトレイ3を装填部51から再生部52に引き出す際、引き出し操作部18の内方側の面に当接される。また、トレイ押し出し部128は、ディスクトレイ3を再生部52から装填部51に押し出す際、引き出し操作部18の外方側の側面に当接される。
【0063】
また、係合部材103は、上側シャーシ101の側縁部に沿って設けられたガイド孔129に従って図14中矢印 15 又は矢印 16 方向に移動される。これにより、係止部材103は、ディスクトレイ3の引き出し、押し出し操作を行う。
【0064】
上側シャーシ101には、ディスクトレイ3の挿脱が行われる開放端側に、ディスクトレイ3を再生部52内に引き込み又は押し出す際の凹状のガイド部129が設けられている。また、上側シャーシ101には、この第2の回動アーム106が図14中矢印 15 方向に移動された際、第2の回動アーム106が突き当てられる位置規制突起131が設けられている。また、上側シャーシ101には、この位置規制突起131に隣り合って、回動位置規制突起132が設けられている。第2の回動アーム106は、係合部材103をガイド孔129に従って同図矢印 15 方向に移動されると、先ず、位置規制突起131に突き当てられ、次に、回動位置規制突起132に突き当てられることで、同図矢印 14 方向に回動される。
【0065】
このような搬送機構は、ディスクトレイ3を装填部51から引き出しを開始する状態において、図15に示すような状態とされる。すなわち、ディスクトレイ3を装填部51の収納位置から再生部52の再生部52に引き出しを開始する状態では、ディスクトレイ3が収納位置にあり、第1の回動アーム105が図15中矢印 17 方向に回動され、第2の回動アーム106が位置規制突起131に突き当てられた状態にある。この際、係合部材103は、線状部材125の弾性力により図中矢印 13 方向に回動された状態にあり、トレイ引き込み部127にディスクトレイ3の引き出し操作部18の内側の側面が突き当てられ係合された状態にある。
【0066】
そして、ローディング用モータ102が駆動されると、図16のような状態にされる。すなわち、第1の回動アーム105は、駆動伝達機構104を介して、図中矢印 18 方向に移動されることになる。すると、係合部材103は、ガイド孔129に従って、再生部52内方、すなわち図15中矢印 15 方向に向かって移動されることになる。係合部材103は、これに伴って、ディスクトレイ3を再生部52内に引き込む。ディスクトレイ3は、再生部52内に、すべて収納されるのではなく、底面開口部13が収納された状態とされる。すなわち、ディスクトレイ3は、光ディスク2を回転操作し再生するのに最低限必要なディスク再生機構が臨まされる底面開口部13が再生部52内に移動されるに止まる。これにより、ディスク再生装置50は、装置の小型化が図られる。そして、この状態において、光ディスク2は、再生部52において回転操作可能な状態にされる。なお、係合部材103は、線状部材125の弾性力により図中矢印 13 方向に回動された状態にある。
【0067】
そして、光ディスク2の再生が終了し、再度、再生部52の再生位置から装填部51の収納位置に移動操作される場合には、第1の回動アーム105は、図16中矢印 17 方向に回動され、係合部材103をガイド孔129に従って同図矢印 16 方向に移動させる。この際、係合部材103は、ディスクトレイ3の引き出し操作部18の外側の側面に押し出し部128が当接される。係合部材103は、図17に示すように、ディスクトレイ3を押し出すようにして、再生位置から収納位置へと移動させる。すると、第2の回動アーム106は、先ず、位置規制突起131に突き当てられた状態にされる。
【0068】
さらに、第1の回動アーム105は、図16中矢印 17 方向に回動される。すると、第2の回動アーム106は、図18に示すように、線状部材125の弾性力に抗して、矢印 14 方向に回動され、位置規制突起131に隣り合って設けられた回動位置規制突起132に突き当てられるまで回動されることになる。係合部材103は、やや図18中矢印 14 方向に回動されることになる。これにより、係合部材103は、トレイ引き込み部127及びトレイ押し出し部128の何れもがディスクトレイ3の引き出し操作部18に当接されない状態になり、トレイ引き込み部127及びトレイ押し出し部128との間にクリアランス133が設けられることになる。すなわち、図17に示すディスクトレイ3の状態から図18に示すディスクトレイ3の状態においては、ディスクトレイ3の位置は、変化されない。図18に示す状態において、上側シャーシ101を含む光ディスク再生機構は、所定の光ディスク2が載置されたディスクトレイ3の位置にまで昇降することになる。
【0069】
この際、光ディスク再生機構は、昇降される際、係合部材103がディスクトレイ3の引き出し操作部18との間にクリアランス133が設けられることから、係合部材103が引き出し操作部18と衝突することが防止される。また、ディスクトレイ3は、ディスクトレイ収納装置1に収納された状態において、その収納位置に、微小なばらつきが生じることになるが、このようなばらつきについてもクリアランス133が設けられることから、光ディスク再生機構の昇降動作に影響を与えることはない。
【0070】
また、このような搬送機構には、ディスクトレイ3が再生位置に引き込まれた際、ディスクトレイ3を再生位置に位置決めするための位置規制機構が設けられている。この位置規制機構は、後述する光ディスク再生機構140を構成する下側シャーシ141の内方に設けられる位置規制突起136と、上述した弾性体123とを備える。そして、再生部52の再生位置に引き込まれたディスクトレイ3は、図14、図16及び図19に示すように、光ディスク再生機構の奥方向内面に設けられた再生位置規制突起136に突き当てられる。具体的には、この再生位置規制突起136は、略円柱状に形成され、ディスクトレイ3の前端側に設けられた切欠部19に係合される。これにより、ディスクトレイ3は、再生位置における搬送方向の位置決めが行われる。
【0071】
また、上述したとおり、弾性体123は、図14及び図16に示すように、弾性を有する線状部材よりなり、コイル状に構成された基部137が第1の回動アーム105に設けられたボス121に嵌合して取り付けられる。また、弾性体123は、この基部137より2本のアーム138、139が延設される。アーム138、139は、その先端部が第1の回動アーム105に設けられた係止部に係止される。このようなアーム138、139は、その先端部が互いに近接する方に付勢されている。そして、アーム138、139の間からは、スリット122より臨まされた支持突起124が係合される。これにより、第1の回動アーム105は、中間レバー112と接続される。
【0072】
また、この弾性体123は、ディスクトレイ3が再生位置に引き込まれた際に、次のようにも機能する。すなわち、ディスクトレイ3は、搬送機構により再生位置に引き込まれ、ディスクトレイ3の前端縁に設けられた切欠部19に再生位置規制突起136が係合される。これにより、ディスクトレイ3は、再生位置における図16中矢印 15 方向の位置決めが行われる。
【0073】
この際、第1の回動アーム105が図16及び図19中矢印 18 方向に回動されると、中間レバー112の支持突起124は、アーム138側に突き当てられ、さらに、弾性力に抗してアーム139と離間する方向に押されることになる。これにより、係合部材103には、矢印 15 方向にディスクトレイ3を引き込む力が生じると共に、ディスクトレイ3には、図16中矢印 19 方向にディスクトレイ3が回動するように力が生じる。すると、ディスクトレイ3は、そのガイドレール部15に設けられた脱落防止部16bがトレイガイド部32の側壁に突き当てられることになる。これにより、ディスクトレイ3は、再生位置における搬送方向とは直交する方向の位置決めがなされる。
【0074】
また、再生位置規制突起136が係合されるディスクトレイ3の切欠部19は、図16及び図19に示すように、略V字状に設けられている。そして、このような切欠部19に係合される再生位置規制突起136は、円柱状に形成されている。したがって、位置規制突起136は、必ずV字状に形成された切欠部19の互いに隣り合う側縁に2点で当接され支持されることになる。したがって、再生位置規制突起136は、ディスクトレイ3の搬送方向及びこれに直交する方向の位置決めを着実に行うことができる。
【0075】
特に、ディスク再生装置50は、車載用として用いられるが、このようにディスクトレイ3が再生位置において着実に位置決めがされることから、光ディスク2の再生中にも、自動車走行中の振動等大きな振動があった場合にも、ディスクトレイ3ががたつくことが防止される。したがって、光ディスク2の再生中にディスクトレイ3ががたつくことにより、回転操作中の光ディスク2に面ぶれ等の悪影響を引き起こすことが防止される。また、ディスクトレイ3は、再生位置に引き込まれた際、再生位置に正確に位置決めがされることから、詳細は後述するが光ディスク再生機構140のディスクテーブル142のセンタリング部と光ディスク2のセンタ孔との位置合わせが正確に行われることになり、クランプの際、センタリング部が光ディスク2のセンタ孔に確実に嵌合される。
【0076】
〔光ディスク再生機構の説明〕
光ディスク2を回転操作し光ディスクに記録された情報信号の読み出しを行う光ディスク再生機構140は、図20に示すように、ディスクテーブル142を備える下側シャーシ141と、ディスククランパを備える上側シャーシ101とを備える。
【0077】
下側シャーシ141には、図20に示すように、ディスクトレイ3の挿入端側に、ディスクテーブル142が回転自在に備えられている。このディスクテーブル142は、その中央に光ディスク2のセンタ孔に嵌合される凸状のセンタリング部143が設けられ、センタリング部143の周囲に光ディスク2のセンタ孔の周囲を保持するディスク保持部144が設けられ、全体として略円盤状を呈して形成されている。このようなディスクテーブル142は、下側シャーシ141のディスクトレイ3の挿入端側の下側の面に配設される光ディスク2を回転操作させるための光ディスク駆動用モータ145の駆動軸に軸支されている。
【0078】
また、下側シャーシ141には、ディスクテーブル142に隣り合って光ピックアップを外方に臨ませる光ピックアップ用開口部146がディスクテーブル142側から下側シャーシ141の奥方向に亘って設けられている。すなわち、光ピックアップ用開口部146は、光ディスク2の内外周に亘ってレーザ照射できるように形成されている。そして、この光ピックアップ用開口部146から外方に臨まされる光ピックアップ147は、光ディスク2の信号記録面に対して平行に移動できるように下側シャーシ141に取り付けられている。
【0079】
すなわち、光ピックアップ147の移送機構は、光ピックアップ用モータ145と、光ピックアップ用開口部146の一方の長手方向に沿って配設され光ピックアップ用モータ145により回転されるスラスト軸148と、光ピックアップ用開口部146の他方の長手方向に沿って配設されるガイド軸149と、スラスト軸148及びガイド軸149に取り付けられ光ピックアップ147が保持されるピックアップ取付け部151とを備える。光ピックアップ147は、光ピックアップ用モータ145が駆動されることにより、スラスト軸148及びガイド軸149に従って、光ピックアップ用開口部146を移動する。なお、光ピックアップ147には、光ディスク2の信号記録面に対向して配設される対物レンズ152に対して光ビームを入射させ、対物レンズ152からの反射光が入射される光学ブロックが設けられている。
【0080】
上側シャーシ101には、上述したディスクトレイ3の搬送機構が設けられる他、ディスクテーブル142と共同して光ディスク2を狭持するディスククランパ153が備えられている。このディスククランパ153は、クランパ支持部材154により支持され、上側シャーシ101のディスクトレイ3挿入端に設けられたクランパ用開口部155よりディスクテーブル側に臨まされている。このクランパ支持部材154は、ディスクトレイ3の挿入端側の一方のコーナ部に開口として設けられたクランパ支持部材取付け部156に回動自在に支持され取り付けられる。また、クランパ支持部材154には、上側シャーシ101への取付け側の端部に、捻りコイルバネ157が取り付けられている。この捻りコイルバネ157は、コイル部が支軸に取り付けられ、このコイル部から延設された一対のアームが上側シャーシ101に設けられた係止部に係止され、クランパ支持部材154を再生部52へ向かう下方向に付勢している。
【0081】
クランパ支持部材154には、他方の端部に、クランパ用回動規制軸158が設けられている。クランパ用回動規制軸158は、上側シャーシ101の側面にスライド可能に取り付けられる第3のスライダ163のカム孔193に係合される。これにより、クランパ支持部材154は、捻りコイルバネ157の弾性力に抗してディスククランパ153をディスクテーブル142と離間する上方向に移動させ、また、ディスククランパ153が光ディスク2をクランプするように下方向に移動させる。
【0082】
また、上側シャーシ101には、ディスクトレイ3の挿入端側を除く3側面に第1乃至第3のスライダ161〜163がスライド自在に取り付けられている。具体的には、第1のスライダ161は、再生部52内方奥、ディスクトレイ3の挿入端と対向する側の側壁164の内側にスライド自在に取り付けられる。第1のスライダ161には、この光ディスク再生機構140をシャーシ60に支持させ位置決めさせるための第1の第1の位置規制突起165が側壁164に設けられたガイド開口部166より外方に臨まされている。また、第1のスライダ161には、第2のスライダ162側の側縁部にも、光ディスク再生機構140をシャーシ60に支持させ位置決めさせるための第2の位置規制突起170が設けられている。第1のスライダ161には、側壁164にスライド自在に支持するための長孔状のガイド孔168が設けられている。このガイド孔168には、図示しないが側壁164に設けられたガイドピンが係合される。なお、第1のスライダ161は、側壁164に設けられた支持片169に支持されている。そして、第1のスライダ161には、第2のスライダ162と隣り合う端部に、第2のスライダ162と連結するための連結軸171が設けられている。
【0083】
第2のスライダ162は、ディスクトレイ3の搬送方向と平行な一方の側壁172の外方側にスライド自在に取り付けられる。具体的には、第2のスライダ162は、その両端部に、側壁172に設けられたガイドピン173が係合され第2のスライダ162のスライドをガイドするためのガイド孔174が設けられている。側壁172には、光ディスク再生機構140を昇降動作をガイドする第1の昇降ガイド突起175、第2の昇降ガイド突起180が設けられている。第1の昇降ガイド突起175は、第2のスライダ162に設けられた開口部176より外方に臨まされる。第2のスライダ162の第1のスライダ161と隣り合う端部には、第1のスライダ161と接続するための連結軸177が設けられている。また、第2のスライダ162には、下側シャーシ141に設けられた回動規制軸178を外方に臨ませる階段状に設けられたガイド孔179が設けられている。これにより、下側シャーシ141は、回動操作され、光ディスク2をクランプする際、ディスクテーブル142がディスククランパ153に近接する方向に回動され、また、ディスクテーブル142が離間する方向に回動されることになる。
【0084】
第1のスライダ161と第2のスライダ162とは、接続部材181を介して接続される。接続部材181には、第1のスライダ161の連結軸171が係合される長孔状の第1の軸孔182と、第2のスライダ162の連結軸177が係合される長孔状の第2の軸孔183と、上側シャーシ101の奥方向コーナ部に設けられた支軸185に嵌合され接続部材181を回動自在に支持する第3の軸孔184とを備える。これにより、第2のスライダ162は、第1のスライダ161のスライド動作に合わせてスライドされる。
【0085】
第3のスライダ163は、ディスクトレイ3の搬送方向と平行な他方の側壁186の外方側にスライド自在に取り付けられる。具体的には、第3のスライダ163は、側壁186に設けられた図示しないガイドピンが係合され、第3のスライダ163のスライドをガイドするためのガイド孔187が設けられている。また、側壁172には、光ディスク再生機構140を昇降動作をガイドする第3の昇降ガイド突起188が設けられている。第3の昇降ガイド突起188は、第3のスライダ163に設けられた開口部189より外方に臨まされる。
【0086】
第3のスライダ163には、下側シャーシ141に設けられた回動規制軸190を外方に臨ませる階段状に設けられたガイド孔191が設けられている。これにより、ガイド孔191は、上記第2のスライダ162側のガイド孔179と共同して、回動操作され、光ディスク2をクランプする際、ディスクテーブル142がディスククランパ153に近接する方向に回動され、また、ディスクテーブル142が離間する方向に回動されることになる。
【0087】
さらには、第3のスライダ163には、光ディスク再生機構140をシャーシ60に支持させ位置決めさせるための第3の位置規制突起192が設けられている。また、第3の位置規制突起192の近傍には、立上がり片が設けられており、この立上がり片に、ディスククランパ153を回動操作するための階段状のカム孔193が設けられている。このカム孔193には、クランパ支持部材154のクランパ用回動規制軸158が係合される。第3のスライダ163は、スライドすることで、クランパ支持部材154を回動させる。
【0088】
このような第3のスライダ163と第1のスライダ161とは、次のようなリンク機構196により接続される。また、このリンク機構196を介して、第1乃至第3のスライダ161〜163は、共にスライドされる。このリンク機構196は、図21に示すように、ローディング用モータ102により伝達ギヤ197を介して回転されるカムギヤ109と、第1のスライダ161と第3のスライダ163とを接続する接続部材198と、この接続部材198とカムギヤ109とを接続する接続アーム199とを備える。カムギヤ109の回転軸201は、接続部材198軸孔202を挿通し、上側シャーシ101上の駆動伝達機構104を構成する第2の伝達ギヤ110に接続されている。
【0089】
接続部材198には、軸孔202の他に、第1の接続孔203と第2の接続孔204とが設けられている。第1の接続孔203には、第1のスライダ161の第3のスライダ163側に設けられた第1の接続用凸部205が係合され、第2の接続孔204には、第3のスライダ163の第1のスライダ161側に設けられた第2の接続用凸部206が係合され、接続部材198との連結が図られている。
【0090】
接続アーム199には、一方の端部に軸孔207が設けられ、この軸孔207に、上側シャーシ101に植立された支軸208が嵌合され、回動自在に支持されている。また、接続アーム199には、他方の端部に、接続部材198の接続アーム199側の面に設けられた接続突起209が係合されるガイド孔211が設けられている。さらには、接続アーム199には、カムギヤ109側の面に、カムギヤ109に形成された渦巻き状のカム溝212に係合される係合ピン213が設けられている。
【0091】
このようなリンク機構196は、ローディング用モータ102が駆動されカムギヤ109が回転されると、カム溝212に従って接続アーム199が回動される。すると、接続部材198は、接続アーム199の回動動作に従って回動され、接続部材198に接続された第1のスライダ161及び第3のスライダ163がスライドされることになる。また、第2のスライダ162は、上述したとおり接続部材181を介して第1のスライダ161に接続されていることから、第1のスライダ161及び第3のスライダ163と共にスライドされる。
【0092】
なお、上側シャーシ101と下側シャーシ141とは、図20に示すように、奥方向両側縁に設けられた支持凸部214がこれに対応して設けられた下側シャーシ141の軸孔215に嵌合されることにより、回動自在に支持される。
【0093】
このような光ディスク再生機構140を構成する第1乃至第3のスライダ161〜163は、ローディング用モータ102が駆動されることにより、次のようにスライドされる。先ず、光ディスク2がディスククランパ153及びディスクテーブル142によりクランプされていない状態について説明する。図20及び図22(A)に示すように、第1のスライダ161は、第2のスライダ162側である同図矢印 20 方向にスライドされた状態にある。
【0094】
したがって、第1のスライダ161に接続部材181を介して接続された第2のスライダ162は、図20及び図22(B)に示すように、ディスクトレイ3の挿入端側である同図矢印 21 方向にスライドされた状態にある。この際、下側シャーシ141の回動規制軸178は、第2のスライダ162に階段状に設けられたガイド孔179の下側の段に位置される。
【0095】
第3のスライダ163は、第1のスライダ161が矢印 20 方向にスライドされていることで、図20及び図22(C)に示すように、同図矢印 22 方向にスライドされた状態にある。この際、下側シャーシ141の回動規制軸190は、第3のスライダ163の階段状に形成されたガイド孔191の下側の段に位置される。したがって、下側シャーシ141は、回動規制軸178、190が階段状に形成されたガイド孔179、191の下側の段に位置されることにより、上側シャーシ101と離間する方向に回動された状態にされる。換言すれば、ディスクテーブル142は、ディスククランパ153から離間した方向に移動されている。
【0096】
この際、クランパ用回動規制軸158は、図22(C)に示すように、第3のスライダ163に設けられた階段状に形成されたカム孔193の下側の段に位置されている。これにより、クランパ支持部材154は、捻りコイルバネ157の弾性力に抗して、上方向に回動された状態に維持される。すなわち、クランパ支持部材154は、図22(D)に示すように、図中上方向に回動されることにより、ディスクテーブル142を上側シャーシ101の天井面とほぼ同一面上を構成する位置にまで待避させる。また、これと共に、下側シャーシ141は、上側シャーシ101から離間する方向に回動された状態にある。これにより、ディスクテーブル142とディスククランパ153との間には、クリアランスが設けられることになり、ディスクトレイ3の収納位置と再生位置との間の搬送操作が可能な状態にされる。
【0097】
次に、ディスククランパ153及びディスクテーブル142が光ディスク2をクランプした状態について説明する。第1のスライダ161は、図20及び図23(A)に示すように、図22(A)に示す状態から、ローディング用モータ102が駆動されることにより、同図矢印 23 方向にスライドされることになる。これに伴って、第1のスライダ161に接続部材181を介して接続された第2のスライダ162は、同図矢印 24 方向にスライドされ、図23(B)に示す状態にされる。この際、下側シャーシ141の回動規制軸178は、第2のスライダ162に階段状に設けられたガイド孔179の図22(B)に示す下側の段から図23(B)に示す上側の段に移動される。
【0098】
第3のスライダ163は、第1のスライダ161が矢印 23 方向にスライドされていることで、図20及び図23(C)に示すように、同図矢印 25 方向にスライドされる。この際、下側シャーシ141の回動規制軸190は、第3のスライダ163の階段状に形成されたガイド孔191の図22(C)に示す下側の段から図23(C)に示す上側の段に移動される。したがって、下側シャーシ141は、回動規制軸178、190が階段状に形成されたガイド孔179、191の上側の段に位置されることにより、上側シャーシ101と近接する方向に回動される。
【0099】
この際、クランパ用回動規制軸158は、図23(C)に示すように、第3のスライダ163に設けられた階段状に形成されたカム孔193の下側の段から上側の段に移動される。これにより、クランパ支持部材154は、捻りコイルバネ157の弾性力により、下方向に回動された状態にされる。すなわち、クランパ支持部材154は、図23(D)に示すように、図中下方向に回動される。これにより、ディスクテーブル142は、僅かに光ディスク2を持ち上げ、ディスククランパ153と共同して光ディスク2をクランプする。そして、光ディスク2は、光ディスク駆動用モータ145が駆動され、回転操作される。
【0100】
すると、光ピックアップ147は、移送機構により、光ピックアップ用開口部146内を移動し、光ディスク2の内外周に亘って光学ブロックから出射される光ビームが対物レンズ152によって光ディスク2の信号記録面に照射される。これと共に、信号記録面から反射された反射光は、対物レンズ152を介して光学ブロックに入射され、光ピックアップ147に設けられた光検出器により検出される。これにより、光ディスク2に記録された情報信号は、読み出しが行われる。
【0101】
ところで、このような光ディスク再生機構140の内方には、図24に示すように、ディスクトレイ3が再生位置へと搬送される際に、光ディスク2がディスク収納凹部11より脱落することを防止するための光ディスク2のディスク規制機構220が備えられている。このディスク規制機構220は、図24に示すように、光ディスク再生機構140の最内方に回動自在に取り付けられる光ディスク規制部材221を備える。光ディスク規制部材221は、一方の端部に設けられる光ディスク2及びディスクトレイ3を狭持する規制部222と、規制部222が設けられない側の他方の端部に設けられる枢支部223と、光ディスク規制部材221を光ディスク再生機構140の最内方に維持する係合部224とを備える。
【0102】
規制部222は、全体として略C字状に形成され、ディスクトレイ3のディスク収納凹部11が設けられる表側の前端縁及び光ディスク2の周縁を支持する第1の支持部225と、ディスクトレイ3の裏面側の前端縁を保持する第2の支持部226と、ディスクトレイ3の前端縁を支持する第3の支持部227とを備える。第1の支持部225と第2の支持部226との間隔は、ディスクトレイ3の前端縁の厚さよりやや厚くして形成されている。また、第1の支持部225は、光ディスク2のディスクトレイ3からの脱落を防止するため、ディスクトレイ3の前端縁からディスクトレイ3に載置された光ディスク2の周縁部上方に至るまでの長さを有し、第2の支持部226より長く形成されている。また、第1の支持部225と第2の支持部226は、それぞれの端部が外方に向かって下がるテーパ部が設けられている。これにより、テーパ部は、規制部222にディスクトレイ3が進入し易くしている。
【0103】
また、枢支部223は、上側シャーシ101内面側に植立して形成された支軸228により枢支され、図24中矢印 25 又は矢印 26 方向に回動自在に支持される。また、係合部224は、光ディスク規制部材221の基体部から突出して設けられ、規制部222側が開放された略L字状の立上がり壁により構成される。この係合部224には、第1のスライダ161に設けられた係合突起231が係合される。
【0104】
一方、上述した第1のスライダ161には、係合部224が進入される係止部用空間部229が構成されている。この空間部229は、第1のスライダ161の側縁部を凸状に曲折して形成される。この空間部229を構成する第1のスライダ161の一部のよりなる天井面には、下方に向かって、係合部224に係止される係合突起231が設けられている。係合突起231は、係合部224の開放側から第1のスライダ161がスライドされることにより進入され、係合部224と係合状態にされる。
【0105】
このように支持される光ディスク規制部材221は、コイルバネよりなる弾性体232により下側シャーシ141に接続される。すなわち、弾性体232は、図20及び図24に示すように、一方の端部が光ディスク規制部材221の枢支部223側に設けられた係止部233に係止され、他方の端部が下側シャーシ141内方コーナ部に植立された係止ピン234に係止される。これにより、光ディスク規制部材221は、ディスクトレイ3の挿入方向とは反対方向である図24中矢印 25 方向に付勢される。
【0106】
このようなディスク規制機構220は、図27(A)に示すように、ディスクトレイ3が再生位置に無い状態において、光ディスク規制部材221が弾性体232の弾性力により矢印 25 方向に付勢された第1の位置とされる。
【0107】
そして、ディスクトレイ3が再生位置へと搬送されると、図25及び図27(B)に示すように、光ディスク規制部材221は、この第1の位置において、規制部222の第3の支持部227にディスクトレイ3の前端縁が突き当てられ規制部222に光ディスク2及びディスクトレイ3の前端縁が狭持された状態にされる。この際、上述したとおり、第1のスライダ161は、図25中矢印 20 方向に移動されている状態にある。
【0108】
さらに、ディスクトレイ3が上述した搬送機構により、再生位置へと搬送されると、光ディスク規制部材221は、図25及び図27(C)に示すように、規制部222の第3の支持部227にディスクトレイ3の側縁が突き当てられ規制部222に光ディスク2及びディスクトレイ3の前端縁が狭持された状態で、ディスクトレイ3の挿入方向と同じ図25中矢印 26 方向に回動され、図25中点線で示す第2の位置にされる。
【0109】
すると、第1のスライダ161は、図25及び図26中矢印 23 方向にスライドされ、図26に示すように、係合部224と係合突起231とが係合された状態にされる。光ディスク規制部材221は、図26に示すように、係合部224に係合突起231が進入され引き込まれることにより、図25で点線で示す第2の位置よりさらに矢印 26 方向に回動され、図26及び図27(D)に示す第3の位置にされる。これにより、光ディスク規制部材221は、側壁164に突き当てられた光ディスク再生機構140の最内方に位置される。これと共に、第1の支持部225は、光ディスク2の周縁より待避される。これにより、光ディスク2は、図27(E)に示すように、ディスクトレイ3のディスク収納凹部11から僅かに持ち上げることが可能となり、回転操作可能な状態にされる。
【0110】
そして、ディスク規制機構220は、ディスクトレイ3を再生位置から収納位置へ搬送する場合、次のようにされる。すなわち、図26に示すように、光ディスク規制部材221は、第1のスライダ161が図26中矢印 24 方向にスライドされることにより、係合部224と係合突起231との係合状態が解除され、弾性体232の弾性力により、同図矢印 25 方向に回動され、上記第3の位置から第1の位置に戻ることになる。
【0111】
このようなディスク規制機構220は、図27(B)乃至図27(D)に示すように、ディスクトレイ3の収納位置から再生位置への搬送時又は再生位置から収納位置への搬送時において、光ディスク規制部材221が第1の位置から第3の位置又は第3の位置から第1の位置に至るまで第1の支持部225がディスクトレイ3の前端縁からディスクトレイ3のディスク収納凹部11に載置された光ディスク2の周縁部上方にまで亘って位置されることになる。したがって、光ディスク2は、収納位置から再生位置への搬送時において、ディスクトレイ3のディスク収納凹部11よりはみ出すことが防止され、光ディスク再生機構140内でディスクトレイ3より脱落することが防止される。
【0112】
このようなディスク規制機構220は、ディスク再生装置50が縦置きや横置き等様々な姿勢で置かれた場合においても、ディスクトレイ3に保持された光ディスク2の位置を着実に規制することができる。また、ディスク規制機構220は、自動車の走行中に生じる振動のようにディスク再生装置50に加えられる大きな振動からも、光ディスク2の位置を着実に規制することができる。
【0113】
〔光ディスク再生機構の昇降機構の説明〕
以上詳細に説明した光ディスク再生機構140は、ディスク再生装置50の再生部52内を光ディスク2の再生を行うために選択されたディスクトレイ3の番地に対応する高さまで移動される。この昇降機構は、図11及び図28に示すように、上述したディスクトレイ収納装置1の着脱機構を構成する駆動モータ61により伝達機構62及び連結ギヤ63を介して移動される第1の移動体64と第2の移動体241とを備える。そして、第1の移動体64及び第2の移動体241は、光ディスク再生機構140の昇降方向とは直交する方向、すなわち、ディスクトレイ3の搬送方向と同方向に移動される。
【0114】
第1の移動体64は、図11及び図28に示すように、全体として略L字状をして形成され、ディスクトレイ3の搬送方向と平行なシャーシ60の一方の第1の側面142とシャーシ60の底面とに沿って取り付けられている。この第1の移動体64は、上述した通り、シャーシ60の底面に位置される側縁にギヤ部64aが設けられ、連結ギヤ63に噛合されている。また、第1の移動体64は、第1の側面142と並ぶ面に、長孔状のガイド孔243が設けられ、このガイド孔243にシャーシ60側のガイドピン244が係合されガイドされる。
【0115】
一方、シャーシ60の第1の側面242には、シャーシ60の底面に対して垂直方向に設けられた第1のカム孔245、246、247が設けられている。第1のカム孔245には、光ディスク再生機構140を構成する第2のスライダ162側の第1の昇降ガイド突起175が係合され挿通される。第1のカム孔246には、光ディスク再生機構140の第2のスライダ162側の回動規制軸178が係合される。第1のカム孔247には、光ディスク再生機構140の第2のスライダ162側の第2の昇降ガイド突起180が係合され挿通される。このように、第1のカム孔245、246、247は、第1の昇降ガイド突起175、回動規制軸178、及び第2の昇降ガイド突起180が係合されることで、光ディスク再生機構140の昇降動作をガイドする。
【0116】
そして、第1の移動体64には、第1のカム孔245、247に対応して、これら第1のカム孔245、247に対して所定角度傾斜して第2のカム孔248、249が設けられている。この第2のカム孔248には、第1の昇降ガイド突起175が係合され、第2のカム孔249には、第2の昇降ガイド突起180が係合される。このような第1の移動体64は、駆動モータ61が駆動されることで、伝達機構62及び連結ギヤ63を介して図28中矢印 5 又は矢印 6 方向に移動される。
【0117】
また、第1の移動体64には、図11に示すように、光ディスク再生機構140の位置を検出するための検出機構251が備えられている。この検出機構251は、シャーシ60側に取り付けられた可動端子部252と、第1の移動体64側に取り付けられた固定端子部253とを備える。固定端子部252は、第1の移動体64の移動方向に対して所定角度傾斜して設けられ、その中央に、凹状溝よりなるレール部254が設けられている。レール部254には、図示しないが可動端子部に設けられ第1の移動体64の移動方向に対して直交する方向に移動する可動端子が係合される。検出機構251は、第1の移動体64が移動されると、可動端子がレール部254に従って第1の移動体64の移動方向とは直交する方向に移動されることで、第1の移動体64の移動量、すなわち、再生部52内での光ディスク再生機構140の位置(ディスクトレイ3の番地)を検出する。
【0118】
第2の移動体241は、図11及び図28に示すように、全体として略L字状をして形成され、ディスクトレイ3の搬送方向と平行なシャーシ60の他方の第2の側面156とシャーシ60の底面とに沿って取り付けられている。この第2の移動体241は、シャーシ60の底面に位置される側縁にギヤ部241aが設けられ、連結ギヤ63に噛合されている。また、第1の移動体64は、第1の側面142と並ぶ面に、長孔状のガイド孔257が設けられ、このガイド孔257にシャーシ60側のガイドピン258が係合されガイドされる。
【0119】
一方、シャーシ60の第2の側面256には、シャーシ60の底面に対して垂直方向に設けられた第1のカム孔258が設けられている。第1のカム孔258には、光ディスク再生機構140を構成する第3のスライダ163側の第3の昇降ガイド突起188が係合され挿通される。第1のカム孔258は、第3の昇降ガイド突起188が係合されることで、光ディスク再生機構140の昇降動作をガイドする。
【0120】
そして、第2の移動体241には、第1のカム溝258に対応して、これら第1のカム溝258に対して所定角度傾斜して第2のカム孔259が設けられている。この第2のカム孔259には、第3の昇降ガイド突起188が係合される。このような第2の移動体241は、駆動モータ61が駆動されることで、伝達機構62及び連結ギヤ63を介して図28中矢印 5 又は矢印 6 方向に移動される。
【0121】
このような昇降機構は、駆動モータ61が駆動され、伝達機構62を介して連結ギヤ63が回転されることで、ディスクトレイ3の搬送方向と同じ方向に移動される。詳しくは、第1の移動体64が連結ギヤ63が一方向に回転され図28中矢印 5 方向に移動されると、第2の移動体241は、第1の移動体64の移動方向とは反対方向の矢印 6 方向に移動されることになる。また、これとは反対に、第1の移動体64が連結ギヤ63が他方向に回転され図28中矢印 6 方向に移動されると、第2の移動体241は、第1の移動体64の移動方向とは反対方向の矢印 5 方向に移動されることになる。この時、光ディスク再生機構140は、第1の昇降ガイド突起175、第2の昇降ガイド突起180及び第3の昇降ガイド突起188が第2のカム孔248、249、259に従って昇降される。そして、光ディスク再生機構140は、利用者により選択されたディスクトレイ3の番地に対応する位置まで昇降移動される。
【0122】
また、昇降機構には、図28に示すように、シャーシ60の再生部52内方の第1及び第2の側壁242、256と隣り合う第3の側壁263に2つ設けられる第1の位置決め機構261a、261bと、第2の側壁256に設けられる第2の位置決め機構262とを備える。第1及び第2の位置決め機構261a、261b、262は、再生部52における光ディスク再生機構140の位置決めを行う。第1の位置決め機構261aは、光ディスク再生機構140の第1のスライダ161側の第1の位置規制突起165に対応して設けられ、第1の位置決め機構261bは、第1のスライダ161側の第2の位置規制突起170に対応して設けられている。また、第2の位置決め機構262は、光ディスク再生機構140の第3のスライダ163側に設けられる第3の位置規制突起192に対応して設けられている。
【0123】
第1の位置決め機構261a、261bは、図28及び図29に示すように、第3の側壁263aに孔部が穿設されて構成され、光ディスク再生機構140の昇降移動する方向と同方向に設けられる第1の昇降ガイド部264a、264bと、光ディスク再生機構140の昇降移動方向とは直交する方向に設けられる第1のスライドガイド部265a、265bと、第1のスライドガイド部265a、265bより上方向に向かって設けられる第1の位置決め凹部266a、266bとから構成される。そして、第1のスライドガイド部265a、265b及び第1の位置決め凹部266a、266bは、ディスクトレイ収納装置1に収納可能な枚数に対応して設けられている。
【0124】
第1の昇降ガイド部264a、264bは、図29に示すように、光ディスク再生機構140の昇降移動の際、第1及び第2の位置規制突起165、170の通路であり、光ディスク再生機構140の昇降移動領域に対応して設けられている。第1のスライドガイド部265a、265bは、ディスクトレイ3の搬送方向と直交する方向に向かって光ディスク再生機構140が光ディスク2をクランプする際に第1のスライダ161が図24中矢印 23 方向に移動する領域に対応して設けられている。第1の位置決め凹部266a、266bは、略V字状に設けられ、第1及び第2の位置規制突起165、170が突き当てられた際に、第1及び第2の位置規制突起165、170の周縁2点が突き当てられるように形成されている。
【0125】
第2の位置決め機構262は、第2の側壁256に孔部が穿設されて構成され、光ディスク再生機構140の昇降移動する方向と同方向に設けられる第2の昇降ガイド部267と、光ディスク再生機構140の昇降移動方向とは直交する方向でディスクトレイ3の排出方向である図28中矢印 6 方向に向かって設けられる第2のスライドガイド部268と、第2のスライドガイド部268より上方向に向かって設けられる第2の位置決め凹部269とから構成される。そして、第2のスライドガイド部268及び第2の位置決め凹部269は、ディスクトレイ収納装置1に収納可能な枚数に対応して設けられている。
【0126】
第2の昇降ガイド部267は、図29に示すように、光ディスク再生機構140の昇降移動の際、第3の位置規制突起192の通路であり、光ディスク再生機構140の昇降移動領域に対応して設けられている。第2のスライドガイド部268は、ディスクトレイ3の搬送方向と同じくして光ディスク再生機構140が光ディスク2をクランプする際に第3のスライダ163が図24中矢印 25 方向に移動する領域に対応して設けられている。第2の位置決め凹部269は、略V字状に設けられ、第3の位置規制突起192が突き当てられた際に、第3の位置規制突起192の周縁2点が突き当てられるように形成されている。
【0127】
このように構成される光ディスク再生機構140の昇降機構は、駆動モータ61が駆動され連結ギヤ63を一方向に回転させると、第1の移動体64が図28中矢印 5 方向に移動され、第2の移動体241が同図矢印 6 方向に移動されると、光ディスク再生機構140を下方向に移動させる。また、昇降機構は、駆動モータ61が駆動され連結ギヤ63を他方向に回転させると、第1の移動体64が図28中矢印 6 方向に移動され、第2の移動体241が同図矢印 5 方向に移動されると、光ディスク再生機構140を上方向に移動させる。これにより、第1の位置規制突起165、第2の位置規制突起170及び第3の位置規制突起192は、第1及び第2の昇降ガイド部264a、264b、267を図28中上下に移動する。このように光ディスク再生機構140は、昇降機構により、所定のディスクトレイ3の番地に対応する位置まで昇降移動される。
【0128】
そして、光ディスク再生機構140は、所定のディスクトレイ3を収納位置から再生位置に引き込み、光ディスク2をクランプする動作が開始されると、上述したとおり第1のスライダ161が矢印 20 方向にスライドされ、これにリンクされた第3のスライダ163も矢印 22 方向にスライドされることになる。すると、図29に示すように、第1のスライダ161に設けられた第1の位置規制突起165及び第2の位置規制突起170は、第1の昇降ガイド部264a、264bから第1のスライドガイド部265a、265bの端部に突き当てられるまで移動される。同様に、第3のスライダ163に設けられた第3の位置規制突起192についても、第2の昇降ガイド部267から第2のスライドガイド部268の端部に突き当てられるまで移動される。
【0129】
その後、昇降機構は、第1の移動体64を図28中矢印 6 方向に移動させ、第2の移動体241を同図矢印 6 方向に移動させ、光ディスク再生機構140を上方向に移動させる。これに伴い、第1の位置規制突起165、第2の位置規制突起170及び第3の位置規制突起192は、第1及び第2のスライドガイド部265a、265bから第1及び第2の位置決め凹部266a、266b、269に突き当てられることになる。これにより、光ディスク再生機構140は、所定のディスクトレイ3の番地に対応する位置に位置決めがなされる。そしてこの状態で、光ディスク再生機構140は、光ディスク2を回転操作し情報信号の読み出しを行う。
【0130】
このような昇降機構は、図29に示すように、第1の位置規制突起165、第2の位置規制突起170、及び第3の位置規制突起192が第1及び第2の位置決め凹部266a、266b、269に2点で突き当てられることになり正確に位置決めを行うことができる。すなわち、昇降機構は、再生部52において、第1及び第2の位置規制突起165、170の2点が第1の位置決め凹部266a、266bに突き当てられることで図28中X軸方向の位置決めが行われ、第3の位置規制突起192が第2の位置決め凹部269に突き当てられることで図28中Y軸方向の位置決めされる。また、昇降機構は、第1の位置規制突起165、第2の位置規制突起170及び第3の位置規制突起192が第1及び第2の位置規制凹部266a、266b、269の上方に向かって突き当てられることで、図28中Z軸方向の位置決めがされる。したがって、このような昇降機構によれば、自動車走行中の振動のように大きな振動がディスク再生装置50に加えられた場合にも、光ディスク再生機構140ががたつくことが防止でき、このがたつきが回転操作中の光ディスクの面ぶれを引き起こすことも防止できる。
【0131】
なお、以上詳述した第1及び第2の位置決め機構261a、261b、262は、少なくとも隣り合う側面に1つずつ設ければ良く、第1の側面に設けても良いのは勿論であり、また、位置決め機構の数もこれに限定されるものではない。
【0132】
以上、本発明について、ディスク再生装置50を用いて詳細に説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、ディスク記録及び/又は再生装置に適用することができる。また、本発明は、以上説明したような車載用のディスク再生装置に限定されるものでもない。
【0133】
【発明の効果】
本発明に係るディスク記録及び/又は再生装置によれば、搬送手段は、引き出し手段と搬送手段の係合部とが係合した状態でディスク保持手段を収納位置へと搬送し、その後、搬送手段は、記録再生位置側に移動し、引き出し手段と搬送手段の係合部との係合状態が解除され、記録及び/又は再生手段の昇降の際、係合部が引き出し手段に衝突することが防止される。本発明は、従来のように、記録再生部側のディスクトレイの引き込み機構に依存することが無いので、収納手段に積層して収納されるディスク保持手段の収納位置のばらつきを少なくすることができる。したがって、搬送手段の係合部と引き出し手段との間隔を少なくすることができ、装置全体の小型化を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ディスクトレイ収納装置の外観斜視図である。
【図2】 ディスクトレイを表側から見た全体斜視図である。
【図3】 ディスクトレイを裏面から見た全体斜視図である。
【図4】 トレイ収納体の内壁に設けられるトレイガイド部を説明するための透視斜視図である。
【図5】 ディスクトレイ及びトレイガイド部の要部平面図である。
【図6】 図5に示すA−A断面図であり、詳しくは、トレイガイド部とこれに嵌合されたガイドレール部の断面図である。
【図7】 ディスクトレイの第1の突出部と第2の突出部が当接された状態を説明するための図である。
【図8】 再生位置にある光ディスクとディスクトレイの第2の突出部との関係を説明するための平面図である。
【図9】 トレイ収納体からのディスクトレイの取り外し操作を説明するための平面図である。
【図10】 ディスク再生装置とディスクトレイ収納装置の外観斜視図である。
【図11】 ディスクトレイ収納装置の着脱機構を説明するためディスク再生装置のシャーシを底面側から見た面図である。
【図12】 ディスク再生装置のシャーシ天井に設けられたディスクトレイ収納装置の排出機構を説明するための平面図である。
【図13】 ディスクトレイ収納装置を他方の主面側から見た斜視図である。
【図14】 搬送機構の分解斜視図である。
【図15】 搬送機構がディスクトレイを収納位置から再生位置へ引き込みを開始する時を示す平面図である。
【図16】 搬送機構がディスクトレイを再生位置に引き込んだ状態を示す平面図である。
【図17】 搬送機構がディスクトレイを再生位置から収納位置に押し出した第1の状態を示す係合部材の周囲の要部平面図である。
【図18】 搬送機構がディスクトレイを再生位置から収納位置に押し出した第2の状態を示す係合部材の周囲の要部平面図である。
【図19】 再生位置におけるディスクトレイの位置決めを説明するために用いる搬送機構を概念的に示した平面図である。
【図20】 光ディスク再生機構の分解斜視図である。
【図21】 第1のスライダと第3のスライダとを接続するリンク機構の分解斜視図である。
【図22】 光ディスクがクランプされていない状態において、(A)は、第1のスライダ側から見た光ディスク再生機構の側面図であり、(B)は、第2のスライダ側から見た光ディスク再生機構の側面図であり、(C)は、第3のスライダ側から見た光ディスク再生機構の側面図であり、(D)は、正面側から見た光ディスク再生機構の側面図である。
【図23】 光ディスクがクランプされた状態において、(A)は、第1のスライダ側から見た光ディスク再生機構の側面図であり、(B)は、第2のスライダ側から見た光ディスク再生機構の側面図であり、(C)は、第3のスライダ側から見た光ディスク再生機構の側面図であり、(D)は、正面側から見た光ディスク再生機構の側面図である。
【図24】 光ディスクのディスク規制機構を説明するための分解斜視図である。
【図25】 ディスクトレイがディスク規制機構に進入する第1の位置を示す平面図である。
【図26】 光ディスクの再生時(第3の位置)におけるディスク規制機構の状態を示す平面図である。
【図27】 光ディスク規制部材に規制される光ディスク及びディスクトレイの状態を示す図であり、さらに詳しくは、(A)は、第1の位置において、ディスクトレイがディスク規制機構にさしかかっていない状態を示す側面図であり、(B)は、第1の位置において、光ディスク及びディスクトレイが規制部に狭持された状態を示す側面図であり、(C)は、第2の位置における規制部の側面図であり、(D)は、第3の位置における規制部の側面図であり、(E)は、光ディスクがクランプされた際の規制部の側面図である。
【図28】 光ディスク再生機構の昇降機構を説明するために用いるディスク再生装置の全体斜視図である。
【図29】 光ディスク再生機構のシャーシの設けられる位置規制部を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ディスクトレイ収納装置、2 光ディスク、3 ディスクトレイ、4 ディスクトレイ収納部、11 ディスク収納凹部、13 底面開口部、15 ガイドレール部、16 脱落防止部、17 間隙保障突起、18 引き出し操作部、19 切欠部、21 係止部、23 第1の突出部、24 第2の突出部、31外筐体、32 トレイガイド部、35 トレイ挿脱用開口部、36 第1の側面、37 第2の側面、38 引き出し操作用切欠部、42 第1の支持部、43第2の支持部、44 ディスク規制部、46係合部、50 ディスク再生装置、51 装填部、52 再生部、53 着脱用開口部、61 駆動モータ、64第1の移動体、69 ロックレバー、71 検出レバー、72 ロックピン、74 収縮バネ、79 排出機構、101 上側シャーシ、102 ローディング用モータ、103 係合部材、105 第1の回動レバー、106 第2の回動レバー、109 カムギヤ、123 弾性体、124 支持突起、125 線状部材、131 位置規制突起、132 回動規制突起、136 位置規制突起、140 光ディスク再生機構、141 下側シャーシ141、142 ディスクテーブル、147 光ピックアップ、153 ディスククランパ、154 クランパ支持部材、161 第1のスライダ、162 第2のスライダ、163第3のスライダ、165 第1の位置規制突起、170 第2の位置規制突起、175 第1の昇降ガイド突起、178 回動規制軸、180 第2の昇降ガイド軸、188 第3の昇降ガイド軸、192 第3の位置規制突起、220 ディスク規制機構、221 光ディスク規制部材、222 規制部、231 係合突起、232 弾性体、234 係止ピン、241 第2の移動体、245、246、247 第1のカム孔、248、249 第2のカム孔、258 第1のカム孔、259 第2のカム孔、261 第1の位置決め機構、262 第2の位置決め機構、264 第1の昇降ガイド部、265 第1のスライドガイド部、266 第1の位置決め凹部、267第2の昇降ガイド部、268 第2のスライドガイド部、269 第2の位置決め凹部

Claims (1)

  1. ディスクが保持される複数のディスク保持手段と、
    上記複数のディスク保持手段が互いに平行な状態で積層して収納される収納手段と、
    上記収納手段から上記ディスク保持手段が上記積層方向と直交して搬送されるようにこの収納手段に設けられるガイド手段と、
    上記ガイド手段から上記ディスク保持手段を引き出すための上記ディスク保持手段に設けられた引き出し手段と、
    上記積層方向に昇降して所定位置においてディスクを回転操作すると共に記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再生手段と、
    上記引き出し手段と係合され支持軸を設けた係合部を有し、上記収納手段に上記ディスク保持手段が収納される収納位置と上記記録及び/又は再生手段上の記録再生位置とに亘って上記ガイド手段に従いこのディスク保持手段を搬送する搬送手段とを備え、
    更に、上記搬送手段は、上記記録及び/又は再生手段にその一端が回動支持される第1の回動手段と、一端部が該第1の回動手段に回動支持され上記係合部の支持軸が他端部側に係合挿入されるガイド孔を有する第2の回動手段とを有する回動手段と、
    上記第1の回動手段に対して上記第2の回動手段を上記収納手段側へ付勢する付勢手段と、
    上記ディスク保持手段が上記記録再生位置から上記収納位置に移動するとき、上記第2の回動手段の一端部と他端部の中間位置に当接し、上記第2の回動手段の上記収納位置側への移動を阻止する位置規制手段と、
    上記回動手段の回動を規制する回動位置規制手段とを有し、
    上記搬送手段が上記ディスク保持手段を記録再生位置から上記収納位置に移動する際に、上記回動手段の回動により上記引き出し手段と上記係合部とが係合当接した状態で上記収納位置に移動させ、上記第1の回動手段の更なる回動により、上記位置規制手段を支点として、上記第2の回動手段を付勢方向とは反対方向に回動させ、上記回動手段が上記回動位置規制手段に当接した状態で上記引き出し手段と係合部とが当接しない状態に保持するようにしたディスク記録及び/又は再生装置。
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