JPH07334791A - ソーラ電源付きの交通信号表示装置 - Google Patents
ソーラ電源付きの交通信号表示装置Info
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- JPH07334791A JPH07334791A JP15286494A JP15286494A JPH07334791A JP H07334791 A JPH07334791 A JP H07334791A JP 15286494 A JP15286494 A JP 15286494A JP 15286494 A JP15286494 A JP 15286494A JP H07334791 A JPH07334791 A JP H07334791A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
Landscapes
- Traffic Control Systems (AREA)
- Photovoltaic Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】電力事情の悪い地域の交差点であっても信号器
を容易に設置し得る、ソーラ電源付きの交通信号表示装
置を提供する。 【構成】交差点に設置された信号器と、太陽エネルギー
を電力に変換するソーラ電源と、このソーラ電源の電力
で充電されるバッテリーと、少なくとも車両が交差点を
走行する間、信号器を点灯させる制御部とを具備する。
制御部は、例えばレーザー発信器及びレーザー受信器を
作動させ、このレーザーによって、車両の走行方向を判
別したり、車両の速度を測定して、これらのデータに基
づいて信号器を点灯させる。
を容易に設置し得る、ソーラ電源付きの交通信号表示装
置を提供する。 【構成】交差点に設置された信号器と、太陽エネルギー
を電力に変換するソーラ電源と、このソーラ電源の電力
で充電されるバッテリーと、少なくとも車両が交差点を
走行する間、信号器を点灯させる制御部とを具備する。
制御部は、例えばレーザー発信器及びレーザー受信器を
作動させ、このレーザーによって、車両の走行方向を判
別したり、車両の速度を測定して、これらのデータに基
づいて信号器を点灯させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路等の交差点に設置
されて、特に車両の交通を規制するための、ソーラ電源
付きの交通信号表示装置に関する。
されて、特に車両の交通を規制するための、ソーラ電源
付きの交通信号表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、道路等の交差点で、車両や歩行者
の交通を規制する交通信号表示装置としては、支柱の上
部に「赤」「黄」「青」の三色の表示灯が横一列に並べ
られた信号器を、交差点の角部に設置し、この信号器
を、支柱の下部に配設した、リレーやタイマー等を有す
る制御盤の制御信号によって、点灯及び消灯させるもの
が知られている。この交通信号表示装置は、比較的交通
量の多い交差点で使用される。
の交通を規制する交通信号表示装置としては、支柱の上
部に「赤」「黄」「青」の三色の表示灯が横一列に並べ
られた信号器を、交差点の角部に設置し、この信号器
を、支柱の下部に配設した、リレーやタイマー等を有す
る制御盤の制御信号によって、点灯及び消灯させるもの
が知られている。この交通信号表示装置は、比較的交通
量の多い交差点で使用される。
【0003】また、比較的交通量が少なく、かつ両方の
道路の幅に差がある交差点等においては、例えば「赤」
と「黄」の点滅式の信号器が使用されている。この信号
器は、例えば、制御盤の制御信号によって、幅の広い道
路側の表示灯を「黄」で点滅させ、幅の狭い道路側を
「赤」で点滅させている。
道路の幅に差がある交差点等においては、例えば「赤」
と「黄」の点滅式の信号器が使用されている。この信号
器は、例えば、制御盤の制御信号によって、幅の広い道
路側の表示灯を「黄」で点滅させ、幅の狭い道路側を
「赤」で点滅させている。
【0004】これにより、車両の運転者に交差点である
ことを確認させると共に、「黄」で点滅している道路側
が優先道路であることを認識させて、事故が発生しない
ように交通規制を行っている。そして、このような信号
器は、いずれも電源として商用電源を使用しており、こ
の電源によって、信号器を点灯もしくは点滅させたり、
制御盤を作動させている。
ことを確認させると共に、「黄」で点滅している道路側
が優先道路であることを認識させて、事故が発生しない
ように交通規制を行っている。そして、このような信号
器は、いずれも電源として商用電源を使用しており、こ
の電源によって、信号器を点灯もしくは点滅させたり、
制御盤を作動させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の交通信号表示装置にあっては、電力事情の悪い地域の
交差点に信号器を容易に設置できないという問題点があ
った。すなわち、例えば都市郊外の田園地域とか山間地
域等の交差点においては、商用電源が近くに配線されて
いる箇所は少なく、そのため、このような交差点には、
一時停止等の表示板による表示だけで、信号器による交
通信号表示装置は設置されていない。
の交通信号表示装置にあっては、電力事情の悪い地域の
交差点に信号器を容易に設置できないという問題点があ
った。すなわち、例えば都市郊外の田園地域とか山間地
域等の交差点においては、商用電源が近くに配線されて
いる箇所は少なく、そのため、このような交差点には、
一時停止等の表示板による表示だけで、信号器による交
通信号表示装置は設置されていない。
【0006】ところが、近年、交通量も比較的少なく、
見通しの良いこのような交差点における事故が多発して
おり、その効果的な対策として、例えば点滅式の信号器
の設置が望まれているが、商用電源の配線が近くに配設
されていないこと、及び信号器設置のために商用電源を
配設するには膨大なコストがかかること等の電力事情に
より、その対策が充分に実現されていないのが現実であ
る。
見通しの良いこのような交差点における事故が多発して
おり、その効果的な対策として、例えば点滅式の信号器
の設置が望まれているが、商用電源の配線が近くに配設
されていないこと、及び信号器設置のために商用電源を
配設するには膨大なコストがかかること等の電力事情に
より、その対策が充分に実現されていないのが現実であ
る。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的は、電力事情の悪い地域の交差点で
あっても信号器を容易に設置し得る、ソーラ電源付きの
交通信号表示装置を提供することにある。
たもので、その目的は、電力事情の悪い地域の交差点で
あっても信号器を容易に設置し得る、ソーラ電源付きの
交通信号表示装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1記載のソーラ電源付きの交通信号表示装
置は、交差点に設置された信号器と、太陽エネルギーを
電力に変換するソーラ電源と、ソーラ電源の電力で充電
されるバッテリーと、少なくとも車両が交差点を走行す
る間、バッテリーの電力で信号器を点灯させる制御部
と、を具備することを特徴とする。
めに、請求項1記載のソーラ電源付きの交通信号表示装
置は、交差点に設置された信号器と、太陽エネルギーを
電力に変換するソーラ電源と、ソーラ電源の電力で充電
されるバッテリーと、少なくとも車両が交差点を走行す
る間、バッテリーの電力で信号器を点灯させる制御部
と、を具備することを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載のソーラ電源付きの交
通信号表示装置は、交差点に設置された信号器と、太陽
エネルギーを電力に変換するソーラ電源と、ソーラ電源
の電力で充電されるバッテリーと、信号器の近傍に配置
されたレーザー発信器及びレーザー受信器と、レーザー
発信器及びレーザー受信器を作動させて、交差点から所
定範囲内を走行する車両までの距離を測定し、この測定
結果に基づいて車両の走行方向を判別し、少なくとも車
両が交差点に近づいてくる場合に、信号器を点灯させる
制御部とを具備することを特徴とする。また、請求項3
記載の交通信号表示装置は、制御部が、車両の速度をレ
ーザーによって測定し、この速度に応じて信号器を点灯
させることを特徴とする。
通信号表示装置は、交差点に設置された信号器と、太陽
エネルギーを電力に変換するソーラ電源と、ソーラ電源
の電力で充電されるバッテリーと、信号器の近傍に配置
されたレーザー発信器及びレーザー受信器と、レーザー
発信器及びレーザー受信器を作動させて、交差点から所
定範囲内を走行する車両までの距離を測定し、この測定
結果に基づいて車両の走行方向を判別し、少なくとも車
両が交差点に近づいてくる場合に、信号器を点灯させる
制御部とを具備することを特徴とする。また、請求項3
記載の交通信号表示装置は、制御部が、車両の速度をレ
ーザーによって測定し、この速度に応じて信号器を点灯
させることを特徴とする。
【0010】
【作用】まず、請求項1記載のソーラ電源付きの交通信
号表示装置によれば、バッテリーは、昼間部に集光され
る太陽エネルギーに基づくソーラ電源の電力で充電さ
れ、このバッテリーの電力で信号器が点灯する。制御部
は、例えば、車両が交差点を走行する場合にのみ信号器
を点灯(点滅)させ、常時は消灯させてバッテリーの電
力消費を抑える。このバッテリーによって、商用電源が
不要になり、近くに商用電源が配設されていない交差点
にも、信号器の設置が可能になる。
号表示装置によれば、バッテリーは、昼間部に集光され
る太陽エネルギーに基づくソーラ電源の電力で充電さ
れ、このバッテリーの電力で信号器が点灯する。制御部
は、例えば、車両が交差点を走行する場合にのみ信号器
を点灯(点滅)させ、常時は消灯させてバッテリーの電
力消費を抑える。このバッテリーによって、商用電源が
不要になり、近くに商用電源が配設されていない交差点
にも、信号器の設置が可能になる。
【0011】また、請求項2記載のソーラ電源付きの交
通信号表示装置によれば、制御部が、レーザー発信器及
びレーザー受信器を作動させて、交差点から所定範囲内
を走行している車両までの距離を測定する。この距離を
所定の時間毎に測定することにより、車両の走行方向、
すなわち車両が交差点に、近づいているか遠ざかってい
るかが判別される。そして、制御部は、車両が交差点か
ら遠ざかっていく場合には、信号器を点灯させず、車両
が交差点に近づいてくる場合に、信号器を点灯(点滅)
させて、車両の運転者に注意を促す。バッテリーから信
号器に電力が供給される時間は、車両が交差点を略通過
する時間となり、バッテリーの電力消費がより抑えられ
る。
通信号表示装置によれば、制御部が、レーザー発信器及
びレーザー受信器を作動させて、交差点から所定範囲内
を走行している車両までの距離を測定する。この距離を
所定の時間毎に測定することにより、車両の走行方向、
すなわち車両が交差点に、近づいているか遠ざかってい
るかが判別される。そして、制御部は、車両が交差点か
ら遠ざかっていく場合には、信号器を点灯させず、車両
が交差点に近づいてくる場合に、信号器を点灯(点滅)
させて、車両の運転者に注意を促す。バッテリーから信
号器に電力が供給される時間は、車両が交差点を略通過
する時間となり、バッテリーの電力消費がより抑えられ
る。
【0012】また、請求項3記載の交通信号表示装置に
よれば、制御部が、レーザーによって測定された車両の
速度に応じて、信号器の点灯時期を制御する。例えば、
車両が高速で交差点に近づいてくる場合は、信号器を早
めに点灯、すなわち車両の位置が交差点から遠い所で点
灯させる。これにより、車両の速度に応じた交通規制が
可能になり、交通信号表示装置の安全性と信頼性が向上
する。
よれば、制御部が、レーザーによって測定された車両の
速度に応じて、信号器の点灯時期を制御する。例えば、
車両が高速で交差点に近づいてくる場合は、信号器を早
めに点灯、すなわち車両の位置が交差点から遠い所で点
灯させる。これにより、車両の速度に応じた交通規制が
可能になり、交通信号表示装置の安全性と信頼性が向上
する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、本発明に係わるソーラ電源付き
の交通信号表示装置のブロック図を示している。図にお
いて、交通信号表示装置1は、電源部2と、制御部3
と、距離測定部4と、信号器5等を有している。
細に説明する。図1は、本発明に係わるソーラ電源付き
の交通信号表示装置のブロック図を示している。図にお
いて、交通信号表示装置1は、電源部2と、制御部3
と、距離測定部4と、信号器5等を有している。
【0014】電源部2は、ソーラパネルからなるソーラ
電源6と、このソーラ電源6に過充電防止回路7を介し
て接続されたバッテリー8を有している。ソーラ電源6
は、太陽エネルギーを集光して電力に変換する多数の太
陽電池を敷き詰めることによって構成され、この電力
が、過充電防止回路7に供給される。
電源6と、このソーラ電源6に過充電防止回路7を介し
て接続されたバッテリー8を有している。ソーラ電源6
は、太陽エネルギーを集光して電力に変換する多数の太
陽電池を敷き詰めることによって構成され、この電力
が、過充電防止回路7に供給される。
【0015】過充電防止回路7は、例えば図示しない、
電流制御用の抵抗、電圧検出用のIC、逆流阻止用のダ
イオード等を有し、バッテリー8の容量に応じて、ソー
ラ電源6から供給される電力を制御して、バッテリー8
を所定の電圧及び電流に充電させる。また、バッテリー
8は、例えば市販されている、より大きな容量を持つバ
ッテリーが使用されDC12Vに充電される。
電流制御用の抵抗、電圧検出用のIC、逆流阻止用のダ
イオード等を有し、バッテリー8の容量に応じて、ソー
ラ電源6から供給される電力を制御して、バッテリー8
を所定の電圧及び電流に充電させる。また、バッテリー
8は、例えば市販されている、より大きな容量を持つバ
ッテリーが使用されDC12Vに充電される。
【0016】制御部3は、CPU10と、このCPU1
0に接続された、入力インターフェース(図では入力I
NTと記す)11、3個の出力インターフェース(図で
は出力INTと記す)12〜14及び入力回路17と、
出力インターフェース13に接続されたタイムコントロ
ール回路15と、このタイムコントロール回路15に接
続されたリレー回路16等を有している。
0に接続された、入力インターフェース(図では入力I
NTと記す)11、3個の出力インターフェース(図で
は出力INTと記す)12〜14及び入力回路17と、
出力インターフェース13に接続されたタイムコントロ
ール回路15と、このタイムコントロール回路15に接
続されたリレー回路16等を有している。
【0017】CPU10は、例えば8ビットのマイクロ
コンピュータで構成され、各種の演算処理を行うALU
(演算処理部)20と、データを一時記憶したり、交差
点の形態に応じた点灯パターン等が記憶されるメモリ2
1と、CPU10の動作プログラムが格納されているR
OM22等を有している。
コンピュータで構成され、各種の演算処理を行うALU
(演算処理部)20と、データを一時記憶したり、交差
点の形態に応じた点灯パターン等が記憶されるメモリ2
1と、CPU10の動作プログラムが格納されているR
OM22等を有している。
【0018】距離測定部4は、レーザー発信器24と、
このレーザー発信器24と一体的に組み付けられたレー
ザー受信器25を有している。このレーザー発信器24
が、出力インターフェース12を介して、またレーザー
受信器25が、入力インターフェース11を介して、C
PU10にそれぞれ接続されている。レーザー発信器2
4は、CPU10からの制御信号により、一定のタイミ
ングでレーザーを発信し、このレーザーの反射光が、レ
ーザー受信器25で受信されて、そのデータがCPU1
0の入力端子(図示せず)に出力される。
このレーザー発信器24と一体的に組み付けられたレー
ザー受信器25を有している。このレーザー発信器24
が、出力インターフェース12を介して、またレーザー
受信器25が、入力インターフェース11を介して、C
PU10にそれぞれ接続されている。レーザー発信器2
4は、CPU10からの制御信号により、一定のタイミ
ングでレーザーを発信し、このレーザーの反射光が、レ
ーザー受信器25で受信されて、そのデータがCPU1
0の入力端子(図示せず)に出力される。
【0019】タイムコントロール回路15は、CPU1
0から出力インターフェース13を介して入力される所
定のデジタルデータを、例えばアナログデータに変換し
て、リレー回路16に出力する。リレー回路16は、複
数個の図示しないリレーを有し、このリレーの入力側に
バッテリー8が接続されると共に、出力側には信号器5
が接続されている。
0から出力インターフェース13を介して入力される所
定のデジタルデータを、例えばアナログデータに変換し
て、リレー回路16に出力する。リレー回路16は、複
数個の図示しないリレーを有し、このリレーの入力側に
バッテリー8が接続されると共に、出力側には信号器5
が接続されている。
【0020】信号器5は、例えば「黄」で点滅する表示
灯26と、「赤」で点滅する表示灯27を有している。
そして、この表示灯26、27が、タイムコントロール
回路15からの信号に基づいて、リレー回路16のリレ
ーがオンすることによって、バッテリー8の電力が表示
灯26、27にそれぞれ供給されて点滅する。
灯26と、「赤」で点滅する表示灯27を有している。
そして、この表示灯26、27が、タイムコントロール
回路15からの信号に基づいて、リレー回路16のリレ
ーがオンすることによって、バッテリー8の電力が表示
灯26、27にそれぞれ供給されて点滅する。
【0021】入力回路17は、例えば交差点の形態を設
定する設定スイッチ29と、CPU10を動作可能なセ
ット状態にするセットスイッチ30と、CPU10のメ
モリ21に記憶されているデータをリセットするリセッ
トスイッチ31等を有している。この各スイッチ29〜
31の信号が、CPU10に出力される。
定する設定スイッチ29と、CPU10を動作可能なセ
ット状態にするセットスイッチ30と、CPU10のメ
モリ21に記憶されているデータをリセットするリセッ
トスイッチ31等を有している。この各スイッチ29〜
31の信号が、CPU10に出力される。
【0022】また、制御部3の出力インターフェース1
4には、記録・表示器32が接続されている。この記録
・表示器32は、例えばCPU10が処理した過去5日
間毎のデータを、記録紙(図示せず)に記録すると共
に、現在の状態を表示器(図示せず)に表示する。な
お、CPU10、レーザー発信器24、レーザー受信器
25、タイムコントロール回路15等には、バッテリー
8が接続されて、それぞれ所定の電圧が常時供給され、
動作可能な状態に維持されている。
4には、記録・表示器32が接続されている。この記録
・表示器32は、例えばCPU10が処理した過去5日
間毎のデータを、記録紙(図示せず)に記録すると共
に、現在の状態を表示器(図示せず)に表示する。な
お、CPU10、レーザー発信器24、レーザー受信器
25、タイムコントロール回路15等には、バッテリー
8が接続されて、それぞれ所定の電圧が常時供給され、
動作可能な状態に維持されている。
【0023】この交通信号表示装置1は、図2〜図4に
示す如く設置される。すなわち、交差点の角部に支柱3
5の下端を埋設し、この支柱35の上端には、水平方向
に延びる取付竿36を設ける。この取付竿36に、2個
の表示灯26、27を有する信号器5を、取付バンド3
7(図3参照)により取り付けると共に、この信号器5
の上方に、ソーラ電源6を取り付ける。ソーラ電源6
は、図4に示すように、太陽光を集光し易くする方向に
所定角度傾斜して取り付けられる。さらに、取付竿36
の先端側に、一体化されたレーザー発振器24とレーザ
ー受信器25を取り付ける。
示す如く設置される。すなわち、交差点の角部に支柱3
5の下端を埋設し、この支柱35の上端には、水平方向
に延びる取付竿36を設ける。この取付竿36に、2個
の表示灯26、27を有する信号器5を、取付バンド3
7(図3参照)により取り付けると共に、この信号器5
の上方に、ソーラ電源6を取り付ける。ソーラ電源6
は、図4に示すように、太陽光を集光し易くする方向に
所定角度傾斜して取り付けられる。さらに、取付竿36
の先端側に、一体化されたレーザー発振器24とレーザ
ー受信器25を取り付ける。
【0024】そして、制御部3や記録・表示器32等が
収納配置された制御ボックス38を、支柱35の所定位
置にバンド39等によって取り付けると共に、バッテリ
ー8が収納されたバッテリー収納箱40を、バンド41
等によって支柱35の下端部に取り付ける。そして、こ
の制御ボックス38と、信号器5、ソーラ電源6、レー
ザー発信器24、レーザー受信器25、バッテリー8等
を、図1のブロック図に示す如く配線する。また、配線
後、レーザー発信器24及びレーザー受信器25の取付
角度等を調整し、探知し得る範囲(距離)を、例えば5
0m〜100mに設定する。これによって、交通信号表
示装置1が設置される。
収納配置された制御ボックス38を、支柱35の所定位
置にバンド39等によって取り付けると共に、バッテリ
ー8が収納されたバッテリー収納箱40を、バンド41
等によって支柱35の下端部に取り付ける。そして、こ
の制御ボックス38と、信号器5、ソーラ電源6、レー
ザー発信器24、レーザー受信器25、バッテリー8等
を、図1のブロック図に示す如く配線する。また、配線
後、レーザー発信器24及びレーザー受信器25の取付
角度等を調整し、探知し得る範囲(距離)を、例えば5
0m〜100mに設定する。これによって、交通信号表
示装置1が設置される。
【0025】次に、上記交通信号表示装置1の動作の一
例を、図5及び図6のフローチャートに基づいて説明す
る。このフローチャートは、CPU10のROM22に
格納されているプログラムにしたがって自動的に実行さ
れる。なお、交差点として、図7に示す形態の交差点
(但し道路R1が優先道路とする)を例にとって説明す
る。この交差点は、信号器5として、4個の信号器5A
〜5Dが設置され、各信号器5A〜5Dは、それぞれ2
個の表示灯26、27を有し、「黄」もしくは「赤」で
点滅する。
例を、図5及び図6のフローチャートに基づいて説明す
る。このフローチャートは、CPU10のROM22に
格納されているプログラムにしたがって自動的に実行さ
れる。なお、交差点として、図7に示す形態の交差点
(但し道路R1が優先道路とする)を例にとって説明す
る。この交差点は、信号器5として、4個の信号器5A
〜5Dが設置され、各信号器5A〜5Dは、それぞれ2
個の表示灯26、27を有し、「黄」もしくは「赤」で
点滅する。
【0026】まず、交差点に設置されている制御ボック
ス38内の、入力回路17のセットスイッチ30をオン
させると、バッテリー8から表示装置1の各部に電源が
供給されて、CPU10のROM22に設定されている
プログラムが開始(S100)する。プログラムが開始
すると、CPU10のALU20(以下、単にCPU1
0という)からの制御信号により、各信号器5A〜5D
に配置されているレーザー発信器24が作動して、レー
ザーをそれぞれの探知範囲HA〜HD内に発信(S10
1)する。このレーザーは、CPU10の制御信号によ
って一定間隔tで発信される。
ス38内の、入力回路17のセットスイッチ30をオン
させると、バッテリー8から表示装置1の各部に電源が
供給されて、CPU10のROM22に設定されている
プログラムが開始(S100)する。プログラムが開始
すると、CPU10のALU20(以下、単にCPU1
0という)からの制御信号により、各信号器5A〜5D
に配置されているレーザー発信器24が作動して、レー
ザーをそれぞれの探知範囲HA〜HD内に発信(S10
1)する。このレーザーは、CPU10の制御信号によ
って一定間隔tで発信される。
【0027】レーザー発信器24からレーザーが発信さ
れると、CPU10は、このレーザーの反射光が各レー
ザー受信器25で受信されたか否かを判断(S102)
する。CPU10は、反射光が受信されるまで、ステッ
プS101とS102を繰り返す。そして、図7に示す
ように、例えば道路R1を信号器5Aに向かって車両M
が交差点に近づき、信号器5Aの探知範囲HA内に入る
と、車両Mによってレーザーが反射(図2参照)され、
その反射光が信号器5Aのレーザー受信器25で受信さ
れる。
れると、CPU10は、このレーザーの反射光が各レー
ザー受信器25で受信されたか否かを判断(S102)
する。CPU10は、反射光が受信されるまで、ステッ
プS101とS102を繰り返す。そして、図7に示す
ように、例えば道路R1を信号器5Aに向かって車両M
が交差点に近づき、信号器5Aの探知範囲HA内に入る
と、車両Mによってレーザーが反射(図2参照)され、
その反射光が信号器5Aのレーザー受信器25で受信さ
れる。
【0028】これにより、信号器5Aに配置したレーザ
ー発信器24及びレーザー受信器25によって、車両M
が探知される。以下これを、説明の便宜上、「信号器5
Aによる探知」という(他の信号器5B〜5Dについて
も同じである)。レーザー受信器25は、この反射光に
より、レーザーの発信から受信までの時間、及びレーザ
ーの掃引角度等を検出して、そのデジタルデータをCP
U10に出力する。
ー発信器24及びレーザー受信器25によって、車両M
が探知される。以下これを、説明の便宜上、「信号器5
Aによる探知」という(他の信号器5B〜5Dについて
も同じである)。レーザー受信器25は、この反射光に
より、レーザーの発信から受信までの時間、及びレーザ
ーの掃引角度等を検出して、そのデジタルデータをCP
U10に出力する。
【0029】レーザー受信器25からデータが入力され
ると、ステップS102で「YES」となり、CPU1
0は、レーザーの反射光を受信した信号器が、どの信号
器5A〜5Dであるかを判別(S103)する。この判
別は、各信号器5A〜5Dが接続されているCPU10
の入力端子によって行われるが、この例の場合は、信号
器5Aと判別される。この判別により、例えば信号器5
A〜5D毎の、種々の制御が可能になる。
ると、ステップS102で「YES」となり、CPU1
0は、レーザーの反射光を受信した信号器が、どの信号
器5A〜5Dであるかを判別(S103)する。この判
別は、各信号器5A〜5Dが接続されているCPU10
の入力端子によって行われるが、この例の場合は、信号
器5Aと判別される。この判別により、例えば信号器5
A〜5D毎の、種々の制御が可能になる。
【0030】そして、CPU10は、このデータに基づ
き、予めROM22に設定してある計算式にしたがっ
て、車両Mまでの距離Liを算出(S104)する。こ
の距離Liが算出されると、CPU10は、メモリ21
をチェックして、一つ前の距離データLi−1が、記憶
されているか否かを判断(S105)する。このステッ
プS105で「NO」の場合、すなわち、一つ前の距離
データLi−1が記憶されていない場合は、ステップS
104で算出した距離Liを、車両Mを最初に探知した
データLiとして、メモリ21に記憶(S106)し、
ステップS101に戻る。
き、予めROM22に設定してある計算式にしたがっ
て、車両Mまでの距離Liを算出(S104)する。こ
の距離Liが算出されると、CPU10は、メモリ21
をチェックして、一つ前の距離データLi−1が、記憶
されているか否かを判断(S105)する。このステッ
プS105で「NO」の場合、すなわち、一つ前の距離
データLi−1が記憶されていない場合は、ステップS
104で算出した距離Liを、車両Mを最初に探知した
データLiとして、メモリ21に記憶(S106)し、
ステップS101に戻る。
【0031】また、ステップS105で「YES」の場
合、すなわち、今回受信して得たデータLiが、車両M
を連続して探知したデータである場合には、記憶されて
いる距離データLi−1をメモリ21から読み込む。そ
して、この距離データLi−1と今回の距離データLi
から、車両Mの時間t(レーザーの発信間隔)当たりの
移動距離L、すなわち、L=(Li−1)−Liを算出
(S107)する。この移動距離Lは、レーザーが連続
して2回発信される時間内に、車両Mが移動した距離を
表している。
合、すなわち、今回受信して得たデータLiが、車両M
を連続して探知したデータである場合には、記憶されて
いる距離データLi−1をメモリ21から読み込む。そ
して、この距離データLi−1と今回の距離データLi
から、車両Mの時間t(レーザーの発信間隔)当たりの
移動距離L、すなわち、L=(Li−1)−Liを算出
(S107)する。この移動距離Lは、レーザーが連続
して2回発信される時間内に、車両Mが移動した距離を
表している。
【0032】移動距離Lが算出されると、この移動距離
Lが正の値であるか否かを判断(S108)する。この
ステップS108で「NO」の場合、すなわち、L≦0
で車両Mが遠ざかっていく場合(L<0)か、停止して
いる場合(L=0)は、データLi及びLi−1を消去
(S109)して、ステップS101に戻る。また、ス
テップS108で「YES」の場合、すなわち、L>0
で車両Mが交差点に近づいてくる場合は、車両Mの速度
vを算出(S110)する。この速度vは、ROM22
に設定してある式v=L/tで算出される。
Lが正の値であるか否かを判断(S108)する。この
ステップS108で「NO」の場合、すなわち、L≦0
で車両Mが遠ざかっていく場合(L<0)か、停止して
いる場合(L=0)は、データLi及びLi−1を消去
(S109)して、ステップS101に戻る。また、ス
テップS108で「YES」の場合、すなわち、L>0
で車両Mが交差点に近づいてくる場合は、車両Mの速度
vを算出(S110)する。この速度vは、ROM22
に設定してある式v=L/tで算出される。
【0033】速度vが算出されると、この速度vに基づ
いて条件が設定(S111)される。この条件設定は、
メモリ21に予め記憶されている、交差点の形態に応じ
た複数のテーブルから、入力回路17の設定スイッチ2
9によって選択された所定のテーブルによって、図6に
示す如く設定される。すなわち、まず、CPU10は、
信号器5Aで車両Mが探知され、ステップS110で車
両Mの速度vが算出されると、メモリ21に記憶されて
いる、前回の設定データを消去(S200)する。
いて条件が設定(S111)される。この条件設定は、
メモリ21に予め記憶されている、交差点の形態に応じ
た複数のテーブルから、入力回路17の設定スイッチ2
9によって選択された所定のテーブルによって、図6に
示す如く設定される。すなわち、まず、CPU10は、
信号器5Aで車両Mが探知され、ステップS110で車
両Mの速度vが算出されると、メモリ21に記憶されて
いる、前回の設定データを消去(S200)する。
【0034】次にCPU10は、図8に示すテーブルK
1を読み込む(S201)。そして、このテーブルK1
に基づき、算出した速度vに対応した、点滅開始までの
時間T0と、点滅時間(点滅開始から点滅終了までの時
間)Tを設定(S202)する。すなわち、例えば車両
Mの速度が、v=50Km/hの場合には、T0=5、
T=60となり、2回目のレーザーを受信してから、T
0=5秒後に、後述する点灯パターンにしたがって所定
の信号器5A〜5Dを点滅させ、点滅開始からT=60
秒後に、この信号器5A〜5Dの点滅を終了、すなわち
消灯させることになる。
1を読み込む(S201)。そして、このテーブルK1
に基づき、算出した速度vに対応した、点滅開始までの
時間T0と、点滅時間(点滅開始から点滅終了までの時
間)Tを設定(S202)する。すなわち、例えば車両
Mの速度が、v=50Km/hの場合には、T0=5、
T=60となり、2回目のレーザーを受信してから、T
0=5秒後に、後述する点灯パターンにしたがって所定
の信号器5A〜5Dを点滅させ、点滅開始からT=60
秒後に、この信号器5A〜5Dの点滅を終了、すなわち
消灯させることになる。
【0035】このテーブルK1は、車両Mの速度vが早
い場合には、交差点に早く接近し、交差点を通過する時
間も短くなるため、点滅開始までの時間を短く、すなわ
ち早めに点滅を開始させ、点滅している時間も短くなる
ように設定されている。なお、このテーブルK1の数値
は、理解を容易にするための数値であり、例えば交差点
の形態等に応じた種々の実験によって、最適数値が設定
される。
い場合には、交差点に早く接近し、交差点を通過する時
間も短くなるため、点滅開始までの時間を短く、すなわ
ち早めに点滅を開始させ、点滅している時間も短くなる
ように設定されている。なお、このテーブルK1の数値
は、理解を容易にするための数値であり、例えば交差点
の形態等に応じた種々の実験によって、最適数値が設定
される。
【0036】時間T0、Tが設定されると、CPU10
は、このデータを記憶(S203)すると共に、メモリ
21に記憶されている、図9に示すテーブルK2を読み
込む(S204)。そして、このテーブルK2に基づい
て、点灯パターンを設定(S205)する。このテーブ
ルK2は、データ「1」が、信号器5A〜5Dの表示灯
26、27が点滅することを示し、データ「0」が消灯
していることを示している。
は、このデータを記憶(S203)すると共に、メモリ
21に記憶されている、図9に示すテーブルK2を読み
込む(S204)。そして、このテーブルK2に基づい
て、点灯パターンを設定(S205)する。このテーブ
ルK2は、データ「1」が、信号器5A〜5Dの表示灯
26、27が点滅することを示し、データ「0」が消灯
していることを示している。
【0037】すなわち、例えば信号器5Aによって車両
Mの接近を探知した場合は、列イに示す「101001
01」のパターンになり、信号器5A、5Bを「黄」で
点滅させ、信号器5C、5Dを「赤」で点滅させること
になる。列イと列ハ〜ホが同一に設定されていることか
ら、他の信号器5B〜5Dで車両Mを探知した場合も、
同一のパターンとなる。また、図7の二点鎖線で示すよ
うに、信号器5Aで、車両Mが遠ざかっていく(図9で
は遠離と記す)のを探知した場合は、列ロに示す「00
000000」のパターンになって、全ての信号器5A
〜5Dを消灯したままとする。
Mの接近を探知した場合は、列イに示す「101001
01」のパターンになり、信号器5A、5Bを「黄」で
点滅させ、信号器5C、5Dを「赤」で点滅させること
になる。列イと列ハ〜ホが同一に設定されていることか
ら、他の信号器5B〜5Dで車両Mを探知した場合も、
同一のパターンとなる。また、図7の二点鎖線で示すよ
うに、信号器5Aで、車両Mが遠ざかっていく(図9で
は遠離と記す)のを探知した場合は、列ロに示す「00
000000」のパターンになって、全ての信号器5A
〜5Dを消灯したままとする。
【0038】なお、このテーブルK2においては、信号
器5A〜5Dのどれか一つで車両Mを探知した場合に、
全ての信号器5A〜5Dを「黄」もしくは「赤」で点滅
させたが、これは一例であって種々のパターンが設定で
きる。例えば、図9のテーブルK2で、列イを予め「1
0000101」に設定しておけば、対向している信号
器5A、5Bのうち、車両Mの接近を探知しない信号器
(例えば信号器5B)を消灯させて、バッテリー8の電
力消費を抑えることができる。互いに対向する信号器5
C、5Dについても同様である。
器5A〜5Dのどれか一つで車両Mを探知した場合に、
全ての信号器5A〜5Dを「黄」もしくは「赤」で点滅
させたが、これは一例であって種々のパターンが設定で
きる。例えば、図9のテーブルK2で、列イを予め「1
0000101」に設定しておけば、対向している信号
器5A、5Bのうち、車両Mの接近を探知しない信号器
(例えば信号器5B)を消灯させて、バッテリー8の電
力消費を抑えることができる。互いに対向する信号器5
C、5Dについても同様である。
【0039】また、テーブルK2で、例えば列ニ、ホを
「01011010」に設定しておけば、非優先道路R
2側の信号器5C、5Dが車両Mを探知した場合に、信
号器5C、5Dを「黄」で点滅させ、信号器5A、5B
を「赤」で点滅させることもできる。
「01011010」に設定しておけば、非優先道路R
2側の信号器5C、5Dが車両Mを探知した場合に、信
号器5C、5Dを「黄」で点滅させ、信号器5A、5B
を「赤」で点滅させることもできる。
【0040】このようにして、点灯パターンが設定され
ると、この点灯パターンをメモリ21に記憶(S20
6)し、条件設定のプログラムが終了する。そして、こ
の点灯パターンと、ステップS202で記憶されている
時間T0、Tに基づくデジタル信号が、出力インターフ
ェース13を介して、タイムコントロール回路15に出
力(S112)される。タイムコントロール回路15
は、このデジタル信号の一部をアナログ信号に変換し
て、リレー回路16のリレーを適宜オンさせて、バッテ
リー8から信号器5A、5Bの表示灯26、及び信号器
5C、5Dの表示灯27に電力を供給し、信号器5A、
5Bを「黄」で、信号器5C、5Dを「赤」で点滅させ
る。
ると、この点灯パターンをメモリ21に記憶(S20
6)し、条件設定のプログラムが終了する。そして、こ
の点灯パターンと、ステップS202で記憶されている
時間T0、Tに基づくデジタル信号が、出力インターフ
ェース13を介して、タイムコントロール回路15に出
力(S112)される。タイムコントロール回路15
は、このデジタル信号の一部をアナログ信号に変換し
て、リレー回路16のリレーを適宜オンさせて、バッテ
リー8から信号器5A、5Bの表示灯26、及び信号器
5C、5Dの表示灯27に電力を供給し、信号器5A、
5Bを「黄」で、信号器5C、5Dを「赤」で点滅させ
る。
【0041】車両Mの運転者は、交差点に所定距離近づ
いた位置、すなわち、車両Mの速度が測定されてから、
T0=5秒経過した位置で、信号器5Aが「黄」で点滅
するため、交差点があることを確認すると共に、走行し
ている道路R1が優先道路であることを認識して交差点
を通過する。点滅している信号器5A〜5Dは、ステッ
プS111で設定された点滅時間T=60秒間点滅し、
その後、タイムコントロール回路15からの信号によ
り、リレー回路16のリレーが適宜オフして消灯する。
いた位置、すなわち、車両Mの速度が測定されてから、
T0=5秒経過した位置で、信号器5Aが「黄」で点滅
するため、交差点があることを確認すると共に、走行し
ている道路R1が優先道路であることを認識して交差点
を通過する。点滅している信号器5A〜5Dは、ステッ
プS111で設定された点滅時間T=60秒間点滅し、
その後、タイムコントロール回路15からの信号によ
り、リレー回路16のリレーが適宜オフして消灯する。
【0042】CPU10は、ステップS112における
条件出力後、リセットスイッチ31がオンしたか否かを
判断(S113)し、このステップS113で「NO」
の場合、すなわち、入力回路17でリセットスイッチ3
1がオンされていない場合は、ステップS101に戻
り、次のレーザーの受信を待つことになる。入力回路1
7でリセットスイッチ31がオンされると、ステップS
113で「YES」となりプログラムが終了(S11
4)する。
条件出力後、リセットスイッチ31がオンしたか否かを
判断(S113)し、このステップS113で「NO」
の場合、すなわち、入力回路17でリセットスイッチ3
1がオンされていない場合は、ステップS101に戻
り、次のレーザーの受信を待つことになる。入力回路1
7でリセットスイッチ31がオンされると、ステップS
113で「YES」となりプログラムが終了(S11
4)する。
【0043】このリセットスイッチ31をオンさせてプ
ログラムを終了する場合としては、例えば信号器の増設
により交差点の形態に変化が生じ、新たなテーブルを選
択し直す場合等が上げられるが、通常は、ステップS1
01〜S113を繰り返すことになる。ところで、上記
実施例のステップS103〜S113では、判別した信
号器5Aについて処理が行われるが、例えばこの処理中
に、他の信号器5B〜5Dで反射光を受信した場合は、
受信した各信号器5B〜5Dについて、ステップS10
3〜S113が平行処理され、その結果が重複される。
ログラムを終了する場合としては、例えば信号器の増設
により交差点の形態に変化が生じ、新たなテーブルを選
択し直す場合等が上げられるが、通常は、ステップS1
01〜S113を繰り返すことになる。ところで、上記
実施例のステップS103〜S113では、判別した信
号器5Aについて処理が行われるが、例えばこの処理中
に、他の信号器5B〜5Dで反射光を受信した場合は、
受信した各信号器5B〜5Dについて、ステップS10
3〜S113が平行処理され、その結果が重複される。
【0044】なお、図7に示す交差点においては、略同
一幅の道路R1、R2が交差する場合について説明した
が、例えば図10に示すように、交差する一方の道路R
4が狭く、優先道路R3側にのみ信号器5E、5Fを設
置する場合には、図11に示すテーブルK3が使用され
る。すなわち、信号器5E、5Fで車両Mの接近を探知
した場合に、信号器5E、5Fを「黄」で所定時間Tの
間、点滅させる。この場合、例えば非優先道路R4側
に、図示しない赤外線センサや押しボタンスイッチを設
置した場合は、このセンサ等の信号をCPU10に入力
させ、信号が入力された場合に、信号器5E、5Fを
「黄」もしくは「赤」で点滅させることもできる。
一幅の道路R1、R2が交差する場合について説明した
が、例えば図10に示すように、交差する一方の道路R
4が狭く、優先道路R3側にのみ信号器5E、5Fを設
置する場合には、図11に示すテーブルK3が使用され
る。すなわち、信号器5E、5Fで車両Mの接近を探知
した場合に、信号器5E、5Fを「黄」で所定時間Tの
間、点滅させる。この場合、例えば非優先道路R4側
に、図示しない赤外線センサや押しボタンスイッチを設
置した場合は、このセンサ等の信号をCPU10に入力
させ、信号が入力された場合に、信号器5E、5Fを
「黄」もしくは「赤」で点滅させることもできる。
【0045】また、上記ステップS111での条件設定
においては、テーブルK1を使用して、信号器5A〜5
Dの消灯を、時間Tという時間制御で行ったが、例え
ば、他の信号器5B〜5Dによって、信号器5Aによっ
て探知された車両Mが遠ざかっていくのを探知した場合
に、信号器5Aを消灯させるようにしても良く、交差点
の形態及び交通量に応じて、予め実験、調査等で得たデ
ータに基づき、適宜の時間制御や点灯パターン等を使用
することができる。
においては、テーブルK1を使用して、信号器5A〜5
Dの消灯を、時間Tという時間制御で行ったが、例え
ば、他の信号器5B〜5Dによって、信号器5Aによっ
て探知された車両Mが遠ざかっていくのを探知した場合
に、信号器5Aを消灯させるようにしても良く、交差点
の形態及び交通量に応じて、予め実験、調査等で得たデ
ータに基づき、適宜の時間制御や点灯パターン等を使用
することができる。
【0046】このように、上記実施例においては、ソー
ラ電源6で充電されたバッテリー8によって、信号器5
の表示灯26、27を点滅させたり、制御部3等を作動
させるため、商用電源が不要になり、商用電源が配線さ
れていない、都市郊外の田園地域や山間地域等の電力事
情の悪い交差点にも、信号器5を容易に設置することが
できる。これにより、交差点の存在を運転者に明確に認
識させることができると共に、信号器5に基づく交通規
制が可能となり、事故発生を未然に防止することができ
る。
ラ電源6で充電されたバッテリー8によって、信号器5
の表示灯26、27を点滅させたり、制御部3等を作動
させるため、商用電源が不要になり、商用電源が配線さ
れていない、都市郊外の田園地域や山間地域等の電力事
情の悪い交差点にも、信号器5を容易に設置することが
できる。これにより、交差点の存在を運転者に明確に認
識させることができると共に、信号器5に基づく交通規
制が可能となり、事故発生を未然に防止することができ
る。
【0047】また、信号器5として点滅式を使用すると
共に、制御部3によって、車両Mが交差点から所定範囲
内を走行していない場合は、信号器5を消灯させ、車両
Mが交差点を走行する場合にのみ信号器5を点滅させる
ことができるため、バッテリー8の電力消費を少なくす
ることができる。また、バッテリー8は、近年その性能
が飛躍的に向上しているソーラ電源6で充電されるた
め、バッテリー8の充電容量を略一定に維持させること
ができる。これらにより、バッテリー8だけで、信号器
5を点滅させることができると共に、交通信号表示装置
1の小型化も図れる。
共に、制御部3によって、車両Mが交差点から所定範囲
内を走行していない場合は、信号器5を消灯させ、車両
Mが交差点を走行する場合にのみ信号器5を点滅させる
ことができるため、バッテリー8の電力消費を少なくす
ることができる。また、バッテリー8は、近年その性能
が飛躍的に向上しているソーラ電源6で充電されるた
め、バッテリー8の充電容量を略一定に維持させること
ができる。これらにより、バッテリー8だけで、信号器
5を点滅させることができると共に、交通信号表示装置
1の小型化も図れる。
【0048】さらに、レーザー発信器24から発信され
るレーザーによって、車両Mまでの距離を測定するた
め、データのデジタル処理が容易になって、正確かつ確
実な測定が可能になると共に、このデータに基づいて信
号器5を高精度に制御することができる。特に、車両M
の速度vに応じた制御が可能になり、例えば車両Mが高
速で接近してくる場合は、信号器5を早めに点灯させる
等、信号器5としての安全性及び信頼性を向上させるこ
とができる。
るレーザーによって、車両Mまでの距離を測定するた
め、データのデジタル処理が容易になって、正確かつ確
実な測定が可能になると共に、このデータに基づいて信
号器5を高精度に制御することができる。特に、車両M
の速度vに応じた制御が可能になり、例えば車両Mが高
速で接近してくる場合は、信号器5を早めに点灯させる
等、信号器5としての安全性及び信頼性を向上させるこ
とができる。
【0049】なお、上記実施例においては、2灯の点滅
式信号器について説明したが、本発明はこれに何等限定
されず、1灯の点滅式信号器にも3灯以上の点滅式信号
器にも適用できるし、通常の点灯式の信号器にも適用で
きる。また、上記実施例における、制御部及び距離測定
部の構成、ソーラ電源及びレーザー発信器等の設置場所
等も一例であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて、種々変更可能であることは言うまでもない。
式信号器について説明したが、本発明はこれに何等限定
されず、1灯の点滅式信号器にも3灯以上の点滅式信号
器にも適用できるし、通常の点灯式の信号器にも適用で
きる。また、上記実施例における、制御部及び距離測定
部の構成、ソーラ電源及びレーザー発信器等の設置場所
等も一例であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて、種々変更可能であることは言うまでもない。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のソーラ電
源付きの交通信号表示装置にあっては、バッテリーの消
費電力が少なくなるように、制御部で信号器を効率的に
点灯(点滅)させることにより、商用電源が不要になっ
て、電力事情の悪い地域の交差点でも信号器を容易に設
置することができ、交通事故の未然防止が図れる等の効
果を奏する。
源付きの交通信号表示装置にあっては、バッテリーの消
費電力が少なくなるように、制御部で信号器を効率的に
点灯(点滅)させることにより、商用電源が不要になっ
て、電力事情の悪い地域の交差点でも信号器を容易に設
置することができ、交通事故の未然防止が図れる等の効
果を奏する。
【図1】本発明に係わるソーラ電源付きの交通信号表示
装置のブロック図
装置のブロック図
【図2】同その設置状態を示す斜視図
【図3】同設置状態の正面図
【図4】同設置状態の側面図
【図5】同その動作の一例を示すフローチャート
【図6】同図5の一部の動作を示すフーチャート
【図7】同動作を説明するための交差点の一例を示す形
態図
態図
【図8】同その動作説明図
【図9】同その動作説明図
【図10】同動作を説明するための他の交差点の例を示
す形態図
す形態図
【図11】同その動作説明図
1・・・・・・・・交通信号表示装置 2・・・・・・・・電源部 3・・・・・・・・制御部 4・・・・・・・・距離測定部 5、5A〜5F・・信号器 6・・・・・・・・ソーラ電源 8・・・・・・・・バッテリー 10・・・・・・・CPU 15・・・・・・・タイムコントロール回路 16・・・・・・・リレー回路 17・・・・・・・入力回路 24・・・・・・・レーザー発信器 25・・・・・・・レーザー受信器 26、27・・・・表示灯 M・・・・・・・・車両
Claims (3)
- 【請求項1】交差点に設置された信号器と、太陽エネル
ギーを電力に変換するソーラ電源と、該ソーラ電源の電
力で充電されるバッテリーと、少なくとも車両が前記交
差点を走行する間、前記バッテリーの電力で前記信号器
を点灯させる制御部と、を具備することを特徴とするソ
ーラ電源付きの交通信号表示装置。 - 【請求項2】交差点に設置された信号器と、太陽エネル
ギーを電力に変換するソーラ電源と、該ソーラ電源の電
力で充電されるバッテリーと、前記信号器の近傍に配置
されたレーザー発信器及びレーザー受信器と、該レーザ
ー発信器及びレーザー受信器を作動させて、前記交差点
から所定範囲内を走行する車両までの距離を測定し、こ
の測定結果に基づいて車両の走行方向を判別し、少なく
とも車両が交差点に近づいてくる場合に、前記信号器を
点灯させる制御部と、を具備することを特徴とするソー
ラ電源付きの交通信号表示装置。 - 【請求項3】前記制御部が、車両の速度をレーザーによ
って測定し、この速度に応じて前記信号器を点灯させる
ことを特徴とする、請求項2記載のソーラ電源付きの交
通信号表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15286494A JPH07334791A (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | ソーラ電源付きの交通信号表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15286494A JPH07334791A (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | ソーラ電源付きの交通信号表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07334791A true JPH07334791A (ja) | 1995-12-22 |
Family
ID=15549793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15286494A Pending JPH07334791A (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | ソーラ電源付きの交通信号表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07334791A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000068537A (ja) * | 1998-06-12 | 2000-03-03 | Canon Inc | 太陽電池モジュ―ル、ストリングおよびシステムならびに管理方法 |
JP2013033428A (ja) * | 2011-07-31 | 2013-02-14 | Gem Kk | 蓄発電一体装置を搭載した信号機無停電電源システム |
-
1994
- 1994-06-09 JP JP15286494A patent/JPH07334791A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000068537A (ja) * | 1998-06-12 | 2000-03-03 | Canon Inc | 太陽電池モジュ―ル、ストリングおよびシステムならびに管理方法 |
JP2013033428A (ja) * | 2011-07-31 | 2013-02-14 | Gem Kk | 蓄発電一体装置を搭載した信号機無停電電源システム |
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