JPH07333884A - 電子写真現像器に用いられる一成分系トナー - Google Patents

電子写真現像器に用いられる一成分系トナー

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JPH07333884A
JPH07333884A JP6123877A JP12387794A JPH07333884A JP H07333884 A JPH07333884 A JP H07333884A JP 6123877 A JP6123877 A JP 6123877A JP 12387794 A JP12387794 A JP 12387794A JP H07333884 A JPH07333884 A JP H07333884A
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toner
component
developing device
developing
conveying means
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JP6123877A
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English (en)
Inventor
Satoru Komatsubara
悟 小松原
Kazuhiro Yuasa
一弘 湯浅
Shuichi Endo
修一 遠藤
Iwao Matsumae
巌 松前
Yoshiaki Tanaka
善朗 田中
Hiroshi Hosokawa
浩 細川
Mugijirou Uno
麦二郎 宇野
Koji Saito
廣司 齋藤
Eiji Takenaka
英二 竹中
Toshihiro Sugiyama
敏弘 杉山
Tetsuo Yamanaka
哲夫 山中
Eisaku Murakami
栄作 村上
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2段現像システムを採用した電子写真現像器
によって現像されたトナー像の画質を向上させることが
可能な電子写真現像器に用いられる一成分系トナーを提
供する。 【構成】 トナー補給ローラ43によって供給されたトナ
ーTを吸着する第1トナー搬送ローラ42と、このトナー
Tを薄層化するとともに摩擦帯電する帯電ブレード44
と、摩擦帯電されたトナーTを吸着し、現像位置におい
てトナーTを感光体ドラム11上の露光領域に選択的に転
移させて静電潜像をトナー像に現像する柔軟性を有した
第2トナー搬送ローラ45とを備えた現像器40に、体積抵
抗値を108Ω・cm以上したトナーTを充填して、感光体
ドラム11上の静電潜像を現像することにより、地肌汚れ
が少ないトナー像を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ,複写
機,プリンタ等の電子写真記録装置において感光体上の
静電潜像を現像する電子写真記現像器に充填される一成
分系トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の現像器が適用された電子写
真記録装置の概略構成図、図9は図8に示す現像器の構
成図である。1は電子写真感光体である感光体ベルト、
2は感光体ベルト1を張設するローラ、3は帯電ロー
ラ、4は除電ランプ、5はクリーニングブレード、6は
転写ローラ、7は給紙ローラ、8はレジストローラ対、
9は定着器、10は排紙ローラ対、20は現像器である。現
像器20において、21は一成分系のトナーTを収納するト
ナータンク、22は、ローラ面での極性が一定ピッチで反
転するように着磁され、かつ感光体ベルト1に圧接した
トナー搬送ローラ、23はトナータンク21内でトナーTを
撹拌するとともにトナー搬送ローラ22にトナーTを供給
するトナー補給ローラ、24は帯電ブレード、25はバイア
ス電源である。
【0003】帯電ローラ3によって均一に帯電された感
光体ベルト1には、レーザ光Lによって静電潜像が形成
され、現像器20は、感光体ベルト1にトナーTを転移さ
せることにより感光体ベルト1上の前記静電潜像をトナ
ー像に現像する。このとき、給紙ローラ7によって分離
給紙され、レジストローラ対8に到達している記録紙P
は、前記トナー像に同期してレジストローラ対8によっ
て搬送が開始される。トナー像は、転写ローラ6によっ
て感光体ベルト1から記録紙Pに静電的に転写された後
に、定着器9によって記録紙Pに定着され、トナー像が
定着された記録紙Pは排紙ローラ対10によって装置外部
に排紙される。
【0004】また、クリーニングブレード5は、転写完
了後に感光体ベルト1に残留したトナーTを剥離除去し
て、図示を省略した廃トナータンク内に搬送する。さら
に、除電ランプ4は、クリーニングブレード5によって
トナーTが除去された感光体ベルト1に除電光を照射し
て感光体ベルト1の表面電位を略0Vにする。
【0005】次に、上記した画像形成プロセスにおける
現像器20の現像動作を説明する。トナータンク21内にお
いてトナー補給ローラ23は、トナーTを撹拌するととも
にトナーTをトナー搬送ローラ22に供給する。トナー搬
送ローラ22は、トナー補給ローラ23によって供給された
トナーTをローラ面に吸着する。帯電ブレード24は、カ
ウンタ方向(矢印A方向)に回転するトナー搬送ローラ22
上のトナーTに接触することにより、トナーTを薄層化
するととともにマイナス極性に摩擦帯電する。バイアス
電源25は、トナー搬送ローラ22にバイアス電圧を印加す
ることにより、トナー搬送ローラ22と感光体ベルト1と
の電位差を発生させる。このことにより、トナー搬送ロ
ーラ22は、感光体ベルト1に圧接する現像位置において
マイナス極性に摩擦帯電されたトナーTを、感光体ベル
ト1上の露光領域に選択的に転移させて静電潜像をトナ
ー像に現像する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したような電子写
真記録装置では、現像器20のトナー搬送ローラ22が硬質
であることにより、適用可能な電子写真感光体が感光体
ベルト1等の軟質のものに限定されてしまう。装置コス
トの観点からは、電子写真感光体として感光体ドラムを
用いることにより、電子写真感光体本体及びその支持構
造を簡略にすることができるので、部品コスト及び組立
コストを大幅に引き下げることが可能になる。しかし、
トナー搬送ローラ22を感光体ドラムに加圧接触させた場
合には、双方が硬質であることにより、トナー搬送ロー
ラ22及び感光体ドラムの双方あるいは一方が短時間で摩
耗してしまう。
【0007】上記の摩耗の問題を解決可能な電子写真記
現像器としては、例えば、特開昭61−34557号公報に、
帯電された一成分系高抵抗トナーを第1搬送手段により
搬送し、このトナーを第1搬送手段から第2搬送手段に
電気的な力で転移させ、この第2搬送手段によりトナー
を現像部に転移させる現像器が示されている。このよう
な2段現像システムの電子写真記現像器においては、第
2搬送手段を柔軟な材質又は構造にすることにより、電
子写真記録装置における電子写真感光体として感光体ド
ラムの使用が可能になる。しかしながら、現在、2段現
像システムの現像器に対応した専用の一成分系トナーの
開発は十分進んでいない。
【0008】本発明の目的は、2段現像システムを採用
した電子写真記現像器によって現像されたトナー像の画
質を向上させることが可能な電子写真記現像器に用いら
れる一成分系トナーを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の第1の手段は、一成分系トナーを吸着して
搬送する第1トナー搬送手段と、この第1トナー搬送手
段上の一成分系トナーを薄層化するとともに摩擦帯電す
るトナー規制手段と、前記第1トナー搬送手段上で前記
トナー規制手段によって摩擦帯電された一成分系トナー
を第1トナー搬送手段との接触位置において吸着し、現
像位置で電子写真感光体に一成分系トナーを転移させて
静電潜像を現像する第2トナー搬送手段とを備えた電子
写真記現像器に用いられる一成分系トナーであって、体
積抵抗値が108Ω・cm以上になるように構成したことを
特徴とする。
【0010】また、第2の手段は、一成分系トナーを吸
着して搬送する第1トナー搬送手段と、この第1トナー
搬送手段上の一成分系トナーを薄層化するとともに摩擦
帯電するトナー規制手段と、前記第1トナー搬送手段上
で前記トナー規制手段によって摩擦帯電された一成分系
トナーを第1トナー搬送手段との接触位置において吸着
し、現像位置で電子写真感光体に一成分系トナーを転移
させて静電潜像を現像する第2トナー搬送手段とを備え
た電子写真記現像器に用いられる一成分系トナーであっ
て、トナー粒子の平均粒径を12μm以下にしたことを特
徴とする。
【0011】また、第3の手段は、一成分系トナーを吸
着して搬送する第1トナー搬送手段と、この第1トナー
搬送手段上の一成分系トナーを薄層化するとともに摩擦
帯電するトナー規制手段と、前記第1トナー搬送手段上
で前記トナー規制手段によって摩擦帯電された一成分系
トナーを第1トナー搬送手段との接触位置において吸着
し、現像位置で電子写真感光体に一成分系トナーを転移
させて静電潜像を現像する第2トナー搬送手段とを備え
た電子写真記現像器に用いられる一成分系トナーであっ
て、トナー粒子中に、磁性粉を20wt%以上、60wt%以下
の任意の含有率で分散したことを特徴とする。
【0012】また、第4の手段は、一成分系トナーを吸
着して搬送する第1トナー搬送手段と、この第1トナー
搬送手段上の一成分系トナーを薄層化するとともに摩擦
帯電するトナー規制手段と、前記第1トナー搬送手段上
で前記トナー規制手段によって摩擦帯電された一成分系
トナーを第1トナー搬送手段との接触位置において吸着
し、現像位置で電子写真感光体に一成分系トナーを転移
させて静電潜像を現像する第2トナー搬送手段とを備え
た電子写真記現像器に用いられる一成分系トナーであっ
て、トナー粒子中に分散された磁性粉の平均粒径を1μ
m以下にしたことを特徴とする。
【0013】
【作用】上記の第1の手段によれば、トナー粒子が転移
開始する第1トナー搬送手段と電子写真感光体との電位
差が十分大きなものになり、トナー粒子がトナー像の地
肌領域に転移付着して地肌汚れが発生することを抑制で
きる。
【0014】また、第2の手段によれば、第2トナー搬
送手段に吸着された一成分系トナーの単位面積当たりの
充填密度を十分大きくでき、かつ一成分系トナーの付着
量を均一化できる。
【0015】また、第3の手段によれば、第1トナー搬
送手段が吸着する一成分系トナーの量が適正化され、か
つ磁性粉によって着色された一成分系トナーの黒色濃度
を適正化できる。
【0016】また、第4の手段によれば、一成分系トナ
ーにおけるトナー粒子中に磁性粉を均一に分散させて、
トナー粒子における抵抗分布を均一化でき、かつ一成分
系トナーの体積抵抗値を低下することができる。
【0017】
【実施例】図1は本発明の一成分系トナーの一実施例が
用いられる現像器及び感光体ドラムを示す構成図であ
る。11は電子写真感光体である感光体ドラム、40は現像
器である。現像器40において、41は一成分系のトナーT
を収納したトナータンク、42はローラ面での極性が一定
ピッチで反転するように着磁された第1トナー搬送ロー
ラ、43はトナータンク41内でトナーTを撹拌するととも
に第1トナー搬送ローラ42にトナーTを供給するトナー
補給ローラ、44はトナー規制手段である帯電ブレード、
45は表層部が導電性ゴム等によって形成されて柔軟性を
有する第2トナー搬送ローラであり、第2トナー搬送ロ
ーラ45は、第1トナー搬送ローラ42及び感光体ドラム11
にそれぞれ加圧接触している。
【0018】次に、感光体ドラム11に対する現像器40の
現像動作を説明する。現像時には、バイアス電源46は、
第1トナー搬送ローラ42に帯電バイアス電圧を印加し、
バイアス電源47は、第2トナー搬送ローラ45に現像バイ
アス電圧を印加する。第1トナー搬送ローラ42は、トナ
ー補給ローラ43によって供給されたトナーTを磁化され
たローラ面に吸着する。このとき、帯電ブレード44は、
カウンタ方向(矢印A方向)に回転する第1トナー搬送ロ
ーラ42上のトナーTに接触することにより、トナーTを
薄層化するととともにマイナス極性に摩擦帯電する。
【0019】第2トナー搬送ローラ45は、第1トナー搬
送ローラ42上で薄層化され、かつマイナス極性に帯電さ
れたトナーTを静電的な力によって吸着し、感光体ドラ
ム11に接触する現像位置において、前記トナーTを感光
体ドラム11の露光領域に選択的に転移させて静電潜像を
トナー像に現像する。
【0020】上記の現像器40において、第2トナー搬送
ローラ45が少なくとも表層部で柔軟性を有することによ
り、現像時に第2トナー搬送ローラ45が硬質の感光体ド
ラム11と加圧接触している状態で回転しても、第2トナ
ー搬送ローラ45及び感光体ドラム11がそれぞれ摩耗する
ことが抑制される。このため、電子写真記録装置におい
て電子写真感光体として低コストの感光体ドラム11の使
用が可能になり、装置コストを低減することが可能にな
る。
【0021】また、現像時に第1トナー搬送ローラ42に
おいては、トナーTのトナー粒子同士の摩擦帯電によ
り、プラスの極性に帯電した逆帯電トナーが発生するこ
とがある。従来、図9に示すような現像器20において、
トナー搬送ローラ22に付着した逆帯電トナーは、現像位
置において容易に静電潜像の非露光領域に転移して地肌
汚れの原因になっていた。しかし、2段現像システムの
現像器40では、第2トナー搬送ローラ45のローラ表面が
帯電されておらず、かつローラ表面の電位が一様である
ため、逆帯電トナーが第1トナー搬送ローラ42から第2
トナー搬送ローラ45に転移することを防止できるので、
逆帯電トナーによって地肌汚れが発生することを防止で
きる。
【0022】図2は本実施例のトナーの体積抵抗値と地
肌汚れ余裕度との関係を示す特性図である。トナー像に
おける地肌汚れは、第2トナー搬送ローラ45の電位に対
して電位差が小さいトナー像の地肌領域にトナーTが転
移して発生する。このため、トナーTが第2トナー搬送
ローラ45から感光体ドラム11に転移開始する電位差が小
さいほど、地肌汚れは発生しやすくなる。ここで、地肌
汚れ余裕度は、地肌汚れの発生が規格値以下に抑制され
る第2トナー搬送手段と電子写真感光体との最小電位差
によって示される。即ち、トナーTの特性によって決ま
る地肌汚れ余裕度を十分大きくすることにより、現像器
40は、感光体ドラム11の表面電位の経時的な低下等の影
響を受けることなく、静電潜像を地肌汚れの少ないトナ
ー像に現像することができる。
【0023】図2に示すように、トナーTの体積抵抗値
が増加するとともに、地肌汚れ余裕度も増加する。ここ
で、地肌汚れ余裕度の実用的な許容値をV1とすると、
トナーTの体積抵抗値を108Ω・cm以上にすることによ
り、地肌汚れ余裕度を許容値V1より大きくすることが
できる。一般に、トナーTのトナー粒子中に分散された
磁性粉の含有量が多くなれば、トナーTの体積抵抗値が
減少する。このため、トナー粒子中に分散する磁性粉の
含有量を制限することにより、トナーTの体積抵抗値を
108Ω・cm以上にすることが可能になる。
【0024】体積抵抗値が108Ω・cm以上のトナーTを
充填した現像器40によって静電潜像を現像することによ
り、安定して地肌汚れの少ないトナー像を得ることがで
きる。
【0025】図3は本実施例のトナーにおけるトナー粒
子の平均粒径とトナー像におけるエッジ再現性ランクと
の関係を示す特性図である。ここで、エッジ再現性ラン
クとは、トナー像におけるエッジの再現性の指標であ
り、エッジ再現性ランクが小さいほどエッジのボケが大
きくなり、エッジ再現性ランクが大きいほどエッジがシ
ャープに再現されていることを示している。
【0026】図3に示すように、トナーTのトナー粒子
の平均粒径が大きくなるとともに、エッジ再現性ランク
は低下する傾向を示す。これは、トナー粒子の平均粒径
が大きくなるとともに、第2トナー搬送ローラ45におけ
るトナーTの単位面積当たりの充填密度が小さくなり、
かつトナーTの付着量が不均一になるので、現像された
トナー像においてエッジや細線がボケてしまい、エッジ
及び細線の再現性が低下するためである。ここで、エッ
ジ再現性ランクの実用的な許容値をrとすると、トナー
Tにおけるトナー粒子の平均粒径を12μm以下にするこ
とにより、エッジ再現性ランクを許容値rより大きくす
ることができる。
【0027】トナー粒子の平均粒径が12μm以下のトナ
ーTを充填した現像器40によって静電潜像を現像するこ
とにより、エッジ及び細線の再現性がよくシャープなト
ナー像を得ることができる。
【0028】図4は本実施例のトナーにおける磁性粉の
含有率と第1トナー搬送ローラのトナー吸着量との関係
を示す特性図、図5は本実施例のトナーにおける磁性粉
の含有率とトナー像における画像濃度との関係を示す特
性図である。前述したようにトナー粒子における磁性粉
の含有量を制限することにより、トナーTの体積抵抗値
を108Ω・cm以上にすることができ、地肌汚れを抑制で
きる。しかし、トナーTにおける磁性粉の含有量が減少
するとともに、第1トナー搬送ローラ42のローラ面に吸
着されるトナーTが減少する。一方、トナーTにおける
磁性粉の含有量が減少しても、第1トナー搬送ローラ42
の着磁量を大きくすることにより、トナーTの吸着量が
減少することを防止できるが、この場合、第1トナー搬
送ローラ42の着磁量の増加とともに、一般に磁性体金属
によって形成された帯電ブレード44に対する吸着力が増
加することにより、帯電ブレード44との摩擦抵抗が増加
して第1トナー搬送ローラ42の駆動負荷が増大し、かつ
帯電ブレード44の摩耗が激しくなるという問題が発生す
る。特に、図示の現像器40のように第1トナー搬送ロー
ラ42が帯電ブレード44に対してカウンタ方向(矢印A方
向)に回転している場合には、第1トナー搬送ローラ42
の駆動負荷の増大、及び帯電ブレード44の摩耗が著しく
なる。このため、第1トナー搬送ローラ42における着磁
量は必要最小限に抑える必要がある。
【0029】図4は上記した理由により第1トナー搬送
ローラ42の着磁量を必要最小限に抑えた状態で、トナー
Tにおけるトナー粒子中に分散された磁性粉の含有量
と、第1トナー搬送ローラ42における単位面積当たりの
トナーTの吸着量との関係を示している。図から明らか
なように、磁性粉の含有率が増加するとともに第1トナ
ー搬送ローラ42によって吸着されるトナーTの量が増加
する。
【0030】ここで、第1トナー搬送ローラ42における
トナーTの適正吸着量の下限値がtL、上限値がtUであ
る場合、トナーTにおいてトナー粒子に分散された磁性
粉の含有率を15wt%以上,60wt%以下の任意の値にする
ことにより、第1トナー搬送ローラ42におけるトナーT
の吸着量を適正量にすることができる。また、トナーT
においてトナー粒子に分散された磁性粉の含有率を60wt
%以下に制限することにより、トナーTの体積抵抗値を
108Ω・cm以上にすることもできる。
【0031】また、本実施例において磁性粉としてはフ
ェライトを用いており、磁性粉は、トナーTを黒色に着
色する着色料としての役割も備えている。このため、磁
性粉の含有率が変化することにより、磁性粉によって着
色されたトナーTの黒色濃度も変化する。
【0032】図5は第1トナー搬送ローラ42におけるト
ナーTの吸着量がtLである場合のトナー像における画
像濃度と、トナーTにおける磁性粉の含有率との関係を
示している。ここで、トナー像において最小限必要な画
像濃度をsとすると、トナーTにおけるトナー粒子の磁
性粉の含有率を20wt%以上にすることにより、静電潜像
を画像濃度s以上の濃度で安定して現像できる。
【0033】以上の説明から明らかなように、トナーT
におけるトナー粒子の磁性粉の含有率を20wt%以上,60
wt%以下の任意の値にすることにより、第1トナー搬送
ローラ42にトナーTの層を安定して形成することがで
き、かつトナーTの黒色濃度を適正化できるので、この
トナーTが充填された現像器40によって静電潜像を現像
することにより、高画質で適正濃度のトナー像を得るこ
とができる。
【0034】図6は本実施例のトナーにおける磁性粉の
平均粒径と地肌汚れ余裕度との関係を示す特性図、図7
は本実施例のトナーにおける磁性粉の分散状態を示す概
念図である。図7において、(a)は平均粒径が1μmより
大きい粗大な磁性粉Mがトナー粒子Tp中に分散されて
いる状態を示し、(b)は平均粒径が1μm以下の微細な磁
性粉Mがトナー粒子Tpに分散されている状態を示して
いる。
【0035】平均粒径が1μmより大きい粗大な磁性粉
Mがトナー粒子Tp中に分散されている場合、図7(a)に
示すようにトナー粒子Tpにおいて磁性粉Mが偏在しや
すくなる。トナー粒子Tpにおいて磁性粉Mが偏在する
部分においては抵抗値が著しく低下し、この部分で導通
が発生することにより、トナー粒子Tpにおいて電荷が
保持されなくなる。また、トナー粒子Tpにおいて磁性
粉Mが偏在している場合には、トナーTの体積抵抗値が
低下して地肌汚れが発生しやすくなる。
【0036】また、平均粒径が1μm以下の微細な磁性粉
Mがトナー粒子Tp中に分散されている場合、図7(b)に
示すようにトナー粒子Tpにおいて磁性粉Mを均一に分
散させることが可能になる。トナー粒子Tpにおいて磁
性粉Mを均一に分散することにより、トナー粒子Tpの
抵抗分布を均一化できるので、トナー粒子Tpにおいて
所定の電荷が確実に保持され、また体積抵抗値の低下が
防止され地肌汚れの発生を抑制できる。
【0037】図6はトナー粒子Tpに分散された磁性粉
Mの含有率を一定にした場合の磁性粉Mの平均粒径と地
肌汚れ余裕度と関係を示しており、ここで、地肌汚れ余
裕度の実用的な許容値をv2とすると、トナー粒子Tpに
分散された磁性粉Mの平均粒径を1μm以下にすることに
より、地肌汚れ余裕度を許容値v2より大きくすること
ができる。
【0038】トナー粒子Tpに1μm以下の磁性粉Mが分
散されたトナーTを充填した現像器40によって静電潜像
を現像することにより、地肌汚れの少ないトナー像を得
ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の手
段によれば、トナー粒子が転移開始するする第1トナー
搬送手段と電子写真感光体との電位差が十分大きなもの
になることにより、地肌汚れが規格以下に抑制される第
2トナー搬送手段と電子写真感光体との最小電位差によ
って示される一成分系トナーの地肌汚れ余裕度を許容値
よりも十分大きくすることができるので、この一成分系
トナーを用いた2段現像システムの電子写真現像器によ
って静電潜像を現像するにより、地肌汚れの少ないトナ
ー像を得ることができる。
【0040】また、第2の手段によれば、第2トナー搬
送手段に吸着された一成分系トナーの単位面積当たりの
充填密度を十分大きくでき、かつ一成分系トナーの付着
量を均一化できることにより、エッジ再現性ランクを許
容値より大きくすることができるので、この一成分系ト
ナーを用いた2段現像システムの電子写真現像器によっ
て静電潜像を現像することにより、エッジ及び細線の再
現性が良好なトナー像を得ることができる。
【0041】また、第3の手段によれば、第1トナー搬
送手段が吸着する一成分系トナーの吸着量が適正化さ
れ、かつ磁性粉によって着色された一成分系トナーの黒
色濃度を適正化できることにより、第1トナー搬送手段
にトナーTの層を安定して形成することができ、かつ一
成分系トナーの黒色濃度を適正化できるので、この一成
分系トナーを用いた2段現像システムの電子写真現像器
によって静電潜像を現像することにより、高画質で適正
濃度のトナー像を得ることができる。
【0042】また、第4の手段によれば、一成分系トナ
ーにおけるトナー粒子中に磁性粉を均一に分散させて、
トナー粒子における抵抗分布を均一化でき、かつ一成分
系トナーの体積抵抗値が低下することを防止できること
により、トナー粒子の帯電電荷を確実に保持でき、かつ
一成分系トナーの地肌汚れ余裕度を許容値より大きくす
ることができるので、この一成分系トナーを用いた2段
現像システムの電子写真現像器によって静電潜像を現像
することにより、地肌汚れの少ないトナー像を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一成分系トナーの一実施例が用いられ
る現像器及び感光体ドラムを示す構成図である。
【図2】本実施例のトナーの体積抵抗値と地肌汚れ余裕
度との関係を示す特性図である。
【図3】本実施例のトナーにおけるトナー粒子の平均粒
径とトナー像におけるエッジ再現性ランクとの関係を示
す特性図である。
【図4】本実施例のトナーにおける磁性粉の含有率と第
1トナー搬送ローラのトナー吸着量との関係を示す特性
図である。
【図5】本実施例のトナーにおける磁性粉の含有率とト
ナー像における画像濃度との関係を示す特性図である。
【図6】本実施例のトナーにおける磁性粉の平均粒径と
地肌汚れ余裕度との関係を示す特性図である。
【図7】本実施例のトナーにおける磁性粉の分散状態を
示す概念図である。
【図8】従来の現像器が適用された電子写真記録装置の
概略構成図である。
【図9】図8に示す従来の現像器の構成図である。
【符号の説明】
11…感光体ドラム、 40…現像器、 41…トナータン
ク、 42…第1トナー搬送ローラ、 43…トナー補給ロ
ーラ、 44…帯電ブレード、 45…第2トナー搬送ロー
ラ、 T…トナー、 Tp…トナー粒子、 M…磁性
粉。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/08 301 (72)発明者 松前 巌 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 田中 善朗 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 細川 浩 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 宇野 麦二郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 齋藤 廣司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 竹中 英二 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 杉山 敏弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 山中 哲夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 村上 栄作 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一成分系トナーを吸着して搬送する第1
    トナー搬送手段と、この第1トナー搬送手段上の一成分
    系トナーを薄層化するとともに摩擦帯電するトナー規制
    手段と、前記第1トナー搬送手段上で前記トナー規制手
    段によって摩擦帯電された一成分系トナーを第1トナー
    搬送手段との接触位置において吸着し、現像位置で電子
    写真感光体に一成分系トナーを転移させて静電潜像を現
    像する第2トナー搬送手段とを備えた電子写真記現像器
    に用いられる一成分系トナーであって、体積抵抗値が10
    8Ω・cm以上になるように構成したことを特徴とする電
    子写真記現像器に用いられる一成分系トナー。
  2. 【請求項2】 一成分系トナーを吸着して搬送する第1
    トナー搬送手段と、この第1トナー搬送手段上の一成分
    系トナーを薄層化するとともに摩擦帯電するトナー規制
    手段と、前記第1トナー搬送手段上で前記トナー規制手
    段によって摩擦帯電された一成分系トナーを第1トナー
    搬送手段との接触位置において吸着し、現像位置で電子
    写真感光体に一成分系トナーを転移させて静電潜像を現
    像する第2トナー搬送手段とを備えた電子写真記現像器
    に用いられる一成分系トナーであって、トナー粒子の平
    均粒径を12μm以下にしたことを特徴とする電子写真記
    現像器に用いられる一成分系トナー。
  3. 【請求項3】 一成分系トナーを吸着して搬送する第1
    トナー搬送手段と、この第1トナー搬送手段上の一成分
    系トナーを薄層化するとともに摩擦帯電するトナー規制
    手段と、前記第1トナー搬送手段上で前記トナー規制手
    段によって摩擦帯電された一成分系トナーを第1トナー
    搬送手段との接触位置において吸着し、現像位置で電子
    写真感光体に一成分系トナーを転移させて静電潜像を現
    像する第2トナー搬送手段とを備えた電子写真記現像器
    に用いられる一成分系トナーであって、トナー粒子中
    に、磁性粉を20wt%以上、60wt%以下の任意の含有率で
    分散したことを特徴とする電子写真記現像器に用いられ
    る一成分系トナー。
  4. 【請求項4】 一成分系トナーを吸着して搬送する第1
    トナー搬送手段と、この第1トナー搬送手段上の一成分
    系トナーを薄層化するとともに摩擦帯電するトナー規制
    手段と、前記第1トナー搬送手段上で前記トナー規制手
    段によって摩擦帯電された一成分系トナーを第1トナー
    搬送手段との接触位置において吸着し、現像位置で電子
    写真感光体に一成分系トナーを転移させて静電潜像を現
    像する第2トナー搬送手段とを備えた電子写真記現像器
    に用いられる一成分系トナーであって、トナー粒子中に
    分散された磁性粉の平均粒径を1μm以下にしたことを
    特徴とする電子写真記現像器に用いられる一成分系トナ
    ー。
JP6123877A 1994-05-12 1994-06-06 電子写真現像器に用いられる一成分系トナー Pending JPH07333884A (ja)

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KR1019950011703A KR0168951B1 (ko) 1994-05-12 1995-05-12 화상형성장치용 현상장치
DE69535743T DE69535743T2 (de) 1994-05-12 1995-05-12 Entwicklungsgerät für ein Bilderzeugungsgerät
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US08/810,082 US5845183A (en) 1994-05-12 1997-03-04 Developing device for an image forming apparatus
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