JPH07333647A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH07333647A
JPH07333647A JP6121632A JP12163294A JPH07333647A JP H07333647 A JPH07333647 A JP H07333647A JP 6121632 A JP6121632 A JP 6121632A JP 12163294 A JP12163294 A JP 12163294A JP H07333647 A JPH07333647 A JP H07333647A
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JP
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light
electrode substrate
liquid crystal
electrode
display device
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JP6121632A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Nakamura
弘喜 中村
Yoshihiro Watanabe
好浩 渡邉
Takafumi Nakamura
貴文 中村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 TFT駆動による高分子分散型液晶を用いる
液晶表示装置にて、液晶セル中の高分子分散型液晶の光
硬化を容易且つ均一に行う。 【構成】 画素電極116を有する第1の電極基板10
1側から光入射して画像表示を行うようにし、従来、対
向電極203を有する第2の電極基板201側に設けら
れていた遮光層に代えて、第1の電極基板側に遮光層と
して第1遮光膜103を設ける一方、第2の電極基板2
01側に反射防止膜204を設ける。これにより、高分
子分散型液晶の光硬化時、第2の電極基板201より紫
外線光を均一に照射でき良好な光硬化を行えると共に、
光リーク電流の発生をより確実に防止し、画質を向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜トランジスタ(以
下TFTと略称する。)を供えた液晶表示装置に掛か
り、特に光散乱型の液晶を使用した液晶表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、高機能、高精細を得るため、TF
Tを用いたアクティブマトリクス型液晶表示装置の実用
化が図られ、これ等液晶表示装置の内、特に、偏光板が
不要であるため明るさを確保出来る事から、光散乱型の
液晶である高分子分散型液晶を用いた液晶表示装置の開
発が行われている。
【0003】この様な高分子分散型液晶は例えば、特開
昭61−502128号公報あるいは特開昭62−22
31号公報等に開示されている。
【0004】しかしながら一般にアクティブマトリクス
型液晶表示装置では、画素電極基板側にて、一画素にそ
れぞれ一つの画素TFTの他に、画素電位保持容量を形
成するための画素電位保持容量線を設けなければなら
ず、特に高分子分散型液晶にあっては、比抵抗が小さい
事から画素電位保持容量線の面積を大きくする必要があ
り、画素電極側の開口率が低下されている。
【0005】又一方、液晶表示装置にあっては、従来、
図5に示すように対向電極基板30側に画素電極基板側
のTFT、信号線、走査線、画素電極32と信号線や走
査線との間を遮光するための遮光層34を設けるが、入
射光強度が高く、しかも液晶層間にて入射光が散乱され
る高分子分散型液晶表示装置にあっては、対向電極基板
側に遮光層を設けても、液晶層間で散乱された光がTF
Tに入射され光リーク電流を生じる可能性があるため、
更に画素電極基板側にてもTFT上方に遮光層を形成す
る必要を生じている。
【0006】そして従来、対向電極基板の遮光層は、遮
光部分と液晶層を介して対向されるため、遮光部分との
位置合わせが難しく、確実に遮光を行うためには、合わ
せマージンを考慮し、遮光層を多少大きめに形成する必
要があり、対向電極基板側の開口率を低下する原因とな
っている。
【0007】即ちTFTを用いた従来の液晶表示装置に
あっては、画素電極基板及び対向電極基板の各遮蔽部分
を除くと、その画像形成に寄与出来る部分の開口率は3
0%程度以下と非常に小さくなってしまうという問題を
有していた。
【0008】しかも上述の様に対向電極基板側及び画素
電極基板側にてTFT上に遮光層を設けても、光を透過
させないゲート電極が最下部に形成される非晶質シリコ
ンTFTにあっては、下側からの光に対して光感度が低
く、光リーク電流の発生が、上から光入射した場合の1
/10程度と少ないものの、ゲート電極が上置のコプラ
ナー型である多結晶シリコンTFTにあっては、TFT
の下側からの入射光に対する光感度が高く、反射光がT
FT下側から入射されると、比較的大きい光リーク電流
を発生してしまい、クロストークやシェーディングの発
生が増大され、コントラスト比が低下され、画質に悪影
響を及ぼすという問題も有していた。
【0009】一方、高分子分散型液晶にあっては、その
製造時に、液晶セル中に液晶化合物と光硬化性化合物を
混合した溶液を封入した後、液晶セル外方より紫外線光
を照射して液晶を光硬化させるという紫外線液晶硬化技
術により、液晶を相分離し、液晶に光散乱能を生じさせ
ている。
【0010】しかしながら、この高分子分散型液晶の光
硬化時、画素電極基板側から紫外線光等のエネルギー線
を照射しようとすると、画素電極基板上に形成されるT
FT及び画素電位保持容量線によりその照射が妨げられ
る一方、対向電極基板側から紫外線光を照射しようとす
ると、対向電極基板に設けられる遮光層によりその照射
が妨げられるという様に、画素電極基板側及び対向電極
基板側のいずれからも紫外線光の照射が妨げられる部分
を生じ、その部分における液晶の光硬化が不十分とな
り、高分子分散型液晶の光散乱能が低下される事から、
画像特性が不均一となり、良好な画像表示特性が得られ
ず、高精細且つコントラスト比が高い高性能な液晶表示
装置の実用化が困難になるという問題を生じていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】TFTにより駆動を行
う高分子分散型液晶を用いた液晶表示装置にあっては、
製造時に、液晶セル中の高分子樹脂を硬化する際、画素
電極基板側には、TFT及び画素電位保持容量線があ
り、エネルギー線光の照射が妨げられる一方、対向電極
基板側には、遮光層がありエネルギー線光の照射が妨げ
られる事から、均一な硬化を行えず、高分子分散型液晶
の光散乱能が低下され、表示特性が劣化され、液晶表示
装置の高性能化が不可能とされていた。
【0012】そこで本発明は上記課題を除去するもの
で、TFTを搭載し高分子分散型液晶を用いるにもかか
わらず、液晶セル中の高分子分散型液晶にエネルギー線
光を均一に照射出来る事から、液晶を均一に硬化出来、
光散乱能の増大を図り、明るく且つ均一で良好な画像表
示特性を得る事ができる液晶表示装置を提供する事を目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、二次元マトリクス状に形成される画素電極
及びこの画素電極毎に設けられる薄膜トランジスタを有
する第1の電極基板と、対向電極を有する第2の電極基
板と、前記第1の電極基板及び前記第2の電極基板の間
に封入される光散乱型の液晶とを具備し、前記第1の電
極基板側より入射される光を前記第2の電極基板側に透
過する液晶表示装置において、前記第1の電極基板の前
記液晶と接する面と相対する基板外側及び前記薄膜トラ
ンジスタの間に介在され、前記基板外側より照射される
光が前記薄膜トランジスタに入射されるの防止する遮光
層と、前記第2の電極基板に設けられ前記第1の電極基
板より前記第2の電極基板に入射される光が前記薄膜ト
ランジスタ方向に反射されるのを防止する反射防止層と
を設けるものである。
【0014】
【作用】本発明によれば、TFTへの光入射を防止する
遮光層を、対向電極を有する第2の電極基板側では無
く、TFTを有する第1の電極基板側に設け、第1の電
極基板側から第2の電極基板側に光を透過する様にし、
従来第2の電極基板に設けられていた遮光層を、第2の
電極基板では無く第1の電極基板に設け、第2の電極基
板から遮光層を無くす事により、高分子樹脂を硬化させ
る事による高分子分散型液晶の形成時、第2の電極基板
側からエネルギー線光を照射すれば、エネルギー線光は
遮られる事無く液晶層全面に照射されるので、液晶セル
中の高分子分散型液晶は均一且つ充分に光硬化され、充
分な光散乱能を保持できる。
【0015】更に第2の電極基板側にはTFT側への光
反射を防止する反射防止層が設けられている事から、第
2の電極基板と空気との屈折率差により光出射界面にて
反射光が発生されるのを防止出来、反射光による光リー
ク電流の発生も防止出来る。従って、TFT使用の高分
子分散型液晶にて、明るく且つ均一でコントラスト比の
良い良好な画像表示を容易に得る事が出来るものであ
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1及び図2
を参照して説明する。
【0017】10は、多結晶シリコンTFTを用いた駆
動回路一体型の高分子分散型の液晶表示装置であり、図
2に示す様に一対の電極基板101、201間に保護膜
120、220を介して高分子分散型の液晶層150が
保持されている。
【0018】第1の電極基板101の、透明な第1のガ
ラス基板102上には、遮光層としてクロム[Cr]か
らなる第1遮光膜103が配置され、第1遮光膜103
は第1絶縁膜104で被覆されている。
【0019】そして第1絶縁膜104上には複数本の信
号線106と走査線107とがマトリクス状に配置さ
れ、各交点部分にTFT170が配置されている。
【0020】このTFT170にあっては、第1絶縁膜
104上にチャネル領域108C、ソース領域108
S、ドレイン領域108D、不純物イオン濃度の低い第
1電界緩和領域108SS、第2電界緩和領域108D
Dからなる多結晶シリコン膜108が設けられている。
【0021】そしてチャネル領域108C上には、第2
絶縁膜110を介して後述する走査線107と一対のゲ
ート電極107Gが配置され、更に多結晶シリコン膜1
08上には、第2絶縁膜110を介してゲート電極10
7Gと同一工程で形成された画素電位保持容量線111
が設けられ、多結晶シリコン膜108と画素電位保持容
量線111との間で画素電位保持容量が形成されてい
る。
【0022】更にこの上に第3絶縁膜112が配置さ
れ、第1のコンタクトホール113を介してドレイン領
域108Dと信号線106とが接続され、又第2のコン
タクトホール114を介してIndium Tin O
xide(以下ITOと省略する。)からなる画素電極
116とソース領域108Sとが接続されている。
【0023】尚本実施例における第1の電極基板101
は、図1に示す様に2本の走査線107が1組として近
接配置され、走査線107を介する事無く、信号線10
6に沿って隣り合う画素電極116に共通な画素電位保
持容量線111が設けられている。これにより、画素電
位保持容量線111数を低減出来、又TFT170と信
号線106との第1のコンタクトホール113が、近接
配置されたTFT170に関しては共通化されているた
め、第1のコンタクトホール113の数も低減出来、液
晶表示装置10の開口率を高く保持するものである。
【0024】一方、第2の電極基板201は、透明な第
2のガラス基板202上にITOからなる対向電極20
3及び保護膜220を配置すると共に、光の出射界面と
なる第2のガラス基板202の対向電極203と相対す
る面には誘電体層からなる反射防止層204を有してい
る。
【0025】そしてこの様に形成された第1及び第2の
電極基板101、201を常法に従って対向して組み立
て、セル化し、両電極基板101、201間に高分子樹
脂と液晶材料との混合物を注入し、封止する。
【0026】次いで第2の電極基板201側から前述の
混合物に紫外線光を照射し、高分子樹脂を光硬化させる
事により相分離を生じさせて液晶層150を保持した液
晶表示装置10を完成する。
【0027】但しこの時第2の電極基板201側には、
紫外線光を遮るものが無い事から、紫外線光は、液晶層
150全面に均一に照射される事となる。
【0028】この様にして形成した液晶表示装置10で
は、TFT170を有する第1の電極基板101側より
光を入射し、第2の電極基板201側に出射して所望の
画像表示を得る事となる。
【0029】この様に構成すれば、第2の電極基板20
1側には光の入射を遮る遮光層が無いので、液晶表示装
置10の製造における液晶層150の光硬化による作成
時、液晶層150は、第2の電極基板201側からの紫
外線光によりその全面を均一に照射されるので、混合物
の高分子樹脂は充分且つ均一に光硬化され、良好な光散
乱能を保持する液晶層150を構成でき、明るく且つ均
一で良好な画像表示を得る事が可能となる。
【0030】更に光の入射側である第1の電極基板10
1の第1のガラス基板102と多結晶シリコン膜108
との間には、第1遮光膜103が設けられているので、
TFT170下側からの光入射が確実に遮光され、光リ
ーク電流を生じる惧れが無い。 尚、画像表示時、第1
の電極基板101側からの入射光が液晶層150中で散
乱されたとしても、通常、散乱光はその進行方向に向か
い、進行方向に対し後方に散乱される光成分は少ないの
で、この進行方向に対し後方に散乱される光が、TFT
上方に入射される惧れが小さく加えて、図1、図2から
分かるようにTFTの上方に信号線が配置されている
為、信号線が遮光層の役目を果たし、TFT上方からの
光入射による光リーク電流は許容できる範囲となる。従
って従来の第2の電極基板に遮光層を設けた場合の様
に、更に第1の電極基板101側にてもTFT上方に更
に遮光層を設けるという必要が無く、ひいては生産性向
上更にはコストの低減を可能とする。
【0031】又第1遮光膜103は従来に比し各遮光部
分との合わせマージンが不要であり、その面積を必要最
少限に設定したとしても各遮光部分への光入射を確実に
防止出来、光リーク電流を生じる事がなく、コントラス
ト比の高い良好な画像を得る事が出来、しかも第1の電
極基板101の開口率の向上を図る事も可能となる。第
1遮光膜103の変位は、画素電位保持容量の変位もし
くはグランド電位等に設定している事が望ましく、一
方、第1遮光膜103は、信号線106と画素電極11
6との間隙の下に第1絶縁膜104を介して設けられて
おり、信号線106と画素電極116間のカップリング
容量の低減も可能である。
【0032】更に第2の電極基板201の光出射界面に
は反射防止層204が設けられているので、第2のガラ
ス基板202と空気との屈折率差により生じる4%程度
の反射にもかかわらず、出射光が出射界面で液晶層15
0側に反射される惧れがなく、屈折率差により生じる反
射光による光リーク電流の発生を防止出来、画像表示を
良好に保持出来る。 そしてこの様な液晶表示装置10
を用いる事により、十分な明るさを有し、均一でしかも
コントラスト比の良いプロジェクタ等の表示装置の実現
が可能となる。 次に本発明の第2の実施例を図3及び
図4を参照して説明する。310は、非晶質シリコンT
FTを用いた投射型の駆動回路一体型の高分子分散型液
晶表示装置であり、図4に示す様に一対の電極基板40
1、501間に保護膜420、520を介して高分子分
散型の液晶層450が保持されている。
【0033】第1の電極基板401の、透明な第1のガ
ラス基板402上には、遮光層であるクロム[Cr]製
の第1遮光膜403更には、第1絶縁膜404が成膜さ
れている。
【0034】そして第1絶縁膜404上には、モリブデ
ン[Mo]とアルミニウム[Al]との積層膜からなる
複数本の信号線406と、モリブデン[Mo]−タング
ステン[Ta]合金からなる複数本の走査線407とが
マトリクス状に配置され、信号線406と、一部がゲー
ト電極407Gとされる走査線407とによって囲まれ
る各領域にITOからなる画素電極416が配置され、
画素電極416と信号線406及び走査線407はTF
T470を介して接続されている。
【0035】このTFT470にあっては、一部ゲート
電極の走査線407上に酸化シリコン[SiO2 ]と窒
化シリコン[SiN2 ]との積層膜からなる第2絶縁膜
417を介して非晶質シリコン[a−Si]膜408が
設けられている。
【0036】そして非晶質シリコン膜408と画素電極
416とは、ソース電極410により接続され、非晶質
シリコン膜408と信号線406とは、信号線406と
一体に形成されたドレイン電極406Dにより接続され
ている。更にソース電極410と非晶質シリコン膜40
8、ドレイン電極406Dと非晶質シリコン膜408と
の間には、それぞれ良好なオ−ミックコンタクトを得る
ため、リン[P]が添加されたn+ 型の低抵抗半導体膜
411が配置されている。尚このTFT470のチャネ
ル長は、走査線407をマスクとした裏面露光によりパ
ターニングされたチャネル保護膜412により決定され
ている。
【0037】又第1の電極基板401上には、走査線4
07と同一材料であり、走査線407とほぼ平行な画素
電位保持容量線413が配置され、この画素電位保持容
量線413と画素電極416との間で画素電位保持容量
が形成されている。
【0038】更にTFT470及び画素電極416上に
は保護膜420が成膜されている。一方、第2の電極基
板501は、透明な第2のガラス基板502上に、IT
Oからなる対向電極503、及び保護膜520が成膜さ
れると共に、光の出射界面となる第2のガラス基板50
2の対向電極503と対向する面には、誘電体層からな
る反射防止層504を有している。
【0039】そしてこの様にして第1の電極基板401
及び第2の電極基板501を形成した後、第1の実施例
と同様にして、常法に従って、両電極基板401、50
1をセル化し、両電極基板401、501間に高分子樹
脂と液晶材料との混合物を注入し、封止する。
【0040】次いで第2の電極基板501側から前述の
混合物に紫外線光を照射し、相分離を生じさせ液晶層4
50を保持した液晶表示装置310を完成する。
【0041】但しこの時第2の電極基板501側には、
紫外線光を遮るものが無い事から、第1の実施例と同
様、紫外線光は、液晶層450全面に均一に照射される
事となる。
【0042】この様にして形成した液晶表示装置310
では、TFT470を有する第1の電極基板401側よ
り光を入射し、第2の電極基板501側に出射して所望
の画像表示を得る事となる。
【0043】この様に構成すれば、第2の電極基板50
1側には光の入射を遮る遮光層が無いので、第1の実施
例と同様、液晶表示装置10の製造における高分子樹脂
の光硬化時、液晶層450は、紫外線光によりその全面
を均一に照射され、充分且つ均一に光硬化が成されるの
で、良好な光散乱能を保持する事となり、明るく且つ均
一で良好な画像表示を得る事が可能となる。
【0044】更に光の入射側である第1の電極基板40
1の第1のガラス基板402と多結晶シリコン膜408
との間には、第1遮光膜403が設けられているので、
TFT470下側からの光入射が確実に遮光され、光リ
ーク電流を生じる惧れが無い。 尚、第1の実施例と同
様、画像表示時、液晶層450中で散乱された光が、T
FT上方に入射される惧れがほとんど無いので、従来の
第2の電極基板に遮光層を設けた場合の様に、更に第1
の電極基板101側にてもTFT上方に更に遮光層を設
けるという必要が無く、ひいては生産性向上更にはコス
トの低減を可能とする。
【0045】又第1遮光膜403は従来に比し各遮光部
分との合わせマージンが不要でありその面積を必要最少
限に設定したとしても各遮光部分への光入射を確実に防
止出来、光リーク電流を生じる事がなく、コントラスト
比の高い良好な画像を得る事が出来、しかも第1の電極
基板401の開口率の向上を図る事も可能となる。
【0046】第1遮光膜403の変位は、画素電位保持
容量の変位もしくはグランド電位等に設定している事が
望ましく、一方、第1遮光膜403は、信号線406と
画素電極416との間隙の下に第1絶縁膜404を介し
て設けられており、信号線406と画素電極416間の
カップリング容量の低減も可能である。
【0047】又、第2の電極基板501の光出射界面に
は反射防止層504が設けられているので、出射光が出
射界面で液晶層150側に反射される惧れがなく、反射
光による光リーク電流の発生を防止出来、画像表示を良
好に保持出来るそしてこの様な液晶表示装置10を用い
る事により、十分な明るさを有し、均一でしかもコント
ラスト比の良いプロジェクタ等の表示装置の実現が可能
となる。 尚本発明は上記実施例に限られるものでな
く、その趣旨を変えない範囲での変更は可能であって、
例えば第2の電極基板側に設ける反射防止層は、第2の
電極基板と空気との界面のみならず、液晶層と第2の電
極基板との屈折率差により生じる反射光を防止するため
に、この界面にも設ける等しても良い。
【0048】又、TFT上部からの光入射を防止する遮
光層も、TFT下側の遮光層に加え、液晶層に面する側
にてTFT上のみを遮光する遮光層を設ける様にしても
良い。遮光層としては、金属層でも又、黒色レジスト等
の有機層でも、Si−Ge、カーボン膜等の半導体層で
も良い。絶縁性もしくは半絶縁性のものは島状パターン
の遮光層形成が可能という点で有利である。
【0049】この様にすれば、液晶層で散乱された反射
光が、TFTに照射され光リーク電流が発生されるのを
より確実に防止出来、より良好な画像表示を得られる。
【0050】また反射防止層の材質は、透光性を有し反
射防止機能を有するものであれば限定されるものでは無
く、誘電体膜では無く有機層でも良い。更に第2の電極
基板の出射界面に反射防止層を有するガラスもしくはプ
ラスチック等の透明部材を張り合わせても良い事はいう
までもない。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、T
FT及び画素電極等を有する第1の電極基板側から対向
電極を有する第2の電極基板側に光を入射して画像表示
を行う事により、第2の電極基板に設けられていた遮光
層に代わり、第1の電極基板に遮光層を設ける事が可能
となり、第2の電極基板上の遮光層を除去出来る。
【0052】従って、第2の電極基板側には、光の照射
を遮る遮光層が無くなり、液晶表示装置の製造におい
て、高分子分散型液晶を形成する際、第2の電極基板側
からエネルギー線光を均一且つ充分に照射する事が出
来、良好に相分離された高分子分散型液晶が得られ、十
分な光散乱能を容易に得ることができ、明るく且つ均一
で良好な画像表示を得ることが出来る。
【0053】しかも画像表示時にあっては、第1の電極
基板側にてTFTの下側に設けられる遮光層によりTF
T下側からの光入射を確実に遮蔽する事により光リーク
電流を防止出来ると共に、第2の電極基板に設けられる
反射防止層により光出射界面での反射光を防止する事に
より、TFT上方からの光入射による光リーク電流も防
止出来る事から、コントラスト比の高い良好な画像を得
られる。
【0054】更に、遮光層をTFT等の被遮光部分と同
一の基板内に形成する事から、従来の様に遮光層のサイ
ズを合わせマージンを考慮して設定する必要が無く、遮
光層を必要最少限のサイズとする事が出来、ひいては、
開口率の向上も図れる。
【0055】従って、従来高画質を得ることが困難とさ
れていたTFT駆動の高分子分散型液晶を用いた液晶表
示装置の高性能化を容易に実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の液晶表示装置の第1の
電極基板を示す概略平面図である。
【図2】本発明の第1の実施例の液晶表示装置の図1に
おけるA−A´線に沿って切断された概略断面図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施例の液晶表示装置の第1の
電極基板を示す概略平面図である。
【図4】本発明の第2の実施例の液晶表示装置の図3に
おけるB−B´線に沿って切断された概略断面図であ
る。
【図5】従来の液晶表示装置の第2の電極基板の遮光層
を示す概略平面図である。
【符号の説明】
10…液晶表示装置 101…第1の電極基板 103…第1遮光層 116…画素電極 150…液晶層 170…TFT 201…第2の電極基板 204…反射防止層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次元マトリクス状に形成される画素電
    極及びこの画素電極毎に設けられる薄膜トランジスタを
    有する第1の電極基板と、対向電極を有する第2の電極
    基板と、前記第1の電極基板及び前記第2の電極基板の
    間に封入される光散乱型の液晶とを具備し、前記第1の
    電極基板側より入射される光を前記第2の電極基板側に
    透過する液晶表示装置において、前記第1の電極基板の
    前記液晶と接する面と相対する基板外側及び前記薄膜ト
    ランジスタの間に介在され、前記基板外側より照射され
    る光が前記薄膜トランジスタに入射されるの防止する遮
    光層と、前記第2の電極基板に設けられ前記第1の電極
    基板より前記第2の電極基板に入射される光が前記薄膜
    トランジスタ方向に反射されるのを防止する反射防止層
    とを具備する事を特徴とする液晶表示装置。
JP6121632A 1994-06-03 1994-06-03 液晶表示装置 Pending JPH07333647A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09311348A (ja) * 1996-05-22 1997-12-02 Seiko Epson Corp アクティブマトリックス型液晶表示装置及びその製造方法
JP2010113253A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Hitachi Displays Ltd 表示装置及び表示装置の製造方法
US8518498B2 (en) 2009-09-02 2013-08-27 Samsung Display Co., Ltd. Liquid crystal display and manufacturing method thereof

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