JPH07333157A - 球体表面検査装置 - Google Patents

球体表面検査装置

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JPH07333157A
JPH07333157A JP14568994A JP14568994A JPH07333157A JP H07333157 A JPH07333157 A JP H07333157A JP 14568994 A JP14568994 A JP 14568994A JP 14568994 A JP14568994 A JP 14568994A JP H07333157 A JPH07333157 A JP H07333157A
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JP
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light
steel ball
sphere
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reflected light
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JP14568994A
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Katsutoshi Matsuoka
勝年 松岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼球サイズに応じて光学系を変更することな
く、被検査球体の表面性状を高精度に検査することがで
きるようにした。 【構成】 レーザダイオード1からのレーザー光束はビ
ームスプリッタ4を透過し、集光レンズ3を経て鋼球2
の中心に向かって絞り込まれ、レーザ光は鋼球2の表面
に対して垂直に入射する。次いで、入射したレーザ光束
は入射光路をそのまま逆進して反射光となり、集光レン
ズ3を透過してビームスプリッタ4で偏光される。ビー
ムスプリッタ4で偏光された放射光束はフィルタ5によ
りレーザー光の波長近傍の波長を有する光を選択的を通
過し、受光領域設定部7のスリットを通過した反射光束
のみがフォトダイオード6に受光される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は球体表面検査装置に関
し、より詳しくは、鋼球等の球体の表面性状を光学的に
検査する球体表面検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の球体表面検査装置と
しては、図11に示すように、1組の投光素子51と受
光素子52とを等角度毎に半円周状に複数個配設してな
る半円周アレイ53を被検査球体である鋼球54の周方
向に設けると共に、支軸55を中心にして前記鋼球54
を矢印Y方向に回転させ、受光素子52から出力される
電気信号レベルに基づいて鋼球54の表面性状を判定す
るようにしたものが知られている(以下「第1の従来
例」という)。
【0003】上記第1の従来例においては、図12に示
すように、投光素子51から出射された白色光が鋼球5
4の表面で反射され、次いで該反射された光は前記投光
素子51に対して一定角度αを有して配設されている受
光素子52に受光される。そして、該受光素子52を通
った光は、図示しないフォトダイオード等の光電変換素
子により電気信号に変換され、図示しない増幅器及びゲ
イン調整回路等を経て出力され、その出力信号レベルに
基づいて鋼球54の表面性状が判断され、鋼球54に傷
等の欠陥が無いか否かを検査している。
【0004】また、球面表面検査装置の他の従来例とし
ては、図13に示すように、矢印Z方向に回転している
鋼球54の表面に照明光56(照明器等から射出され
る)を入射させると共に、該鋼球54の表面から反射し
た反射光を凸レンズ57を使用して集光させ、その像を
CCD(電荷結合素子)等の光電変換素子58に結像さ
せたものが知られている(例えば、特開昭56−586
43号公報、特開昭56−58644号公報;以下「第
2の従来例」という)。
【0005】上記第2の従来例においては、光電変換素
子58により光量が電気信号に変換され、該電気信号の
出力信号レベルに基づいて球面の表面性状が判断され、
鋼球54の欠陥の有無を検査している。また、上記第2
の従来例は、前記鋼球54を所定角度毎に連続的に回転
させる所謂スキュー回転を行うことにより、受光領域の
小さな光電変換素子58でも鋼球54の全表面積につい
て表面性状を検査することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の従来例においては、鋼球54の直径寸法(以下、
「鋼球サイズ」という)に対して相対的に略同一感度で
もって鋼球54の表面性状を検査する必要があるため、
鋼球サイズが変わる毎に鋼球54の欠陥検出に対する感
度調整を行わなければならないという問題点があった。
すなわち、鋼球の欠陥に対して許容できる大きさは鋼球
サイズに応じて異なり、鋼球サイズの小さな鋼球54に
対しては傷等の許容欠陥サイズを小さく設定する必要が
ある一方、鋼球サイズの大きな鋼球54に対してはその
許容欠陥サイズは鋼球サイズに応じて大きく設定しても
良い。そこで、従来においては歩留りの低下等を防止す
るため、鋼球サイズに応じた許容欠陥サイズを設定すべ
く鋼球サイズに応じた感度調整を行っていた。したがっ
て、上記第1の従来例においては、光電変換素子の受光
量を電気信号に変換する感度のバラツキの平衡化調整や
その点検を鋼球サイズ毎に行う必要があり、装置のセッ
ティングに非常に手間がかかるという問題点があった。
【0007】また、表面性状における欠陥の検出分解能
を高めるためには、個々の受光素子52の視野が狭くな
るように該受光素子52をできるだけ鋼球54の表面に
近付ける必要があるため、上記第1の従来例において鋼
球サイズに適合した複数の円周アレイ53を予め用意し
ておく必要があるという問題点があった。すなわち、円
周アレイ53を鋼球54の表面にできるだけ近付けて該
鋼球54の表面性状を高精度に検査するためには、鋼球
サイズに応じてピッチ円直径の異なる複数種の円周アレ
イ53を製作し、該鋼球サイズに応じた所望の円周アレ
イ53を選択して装置のセッティング等を行わなければ
ならず、測定準備に手間がかかるという問題点があっ
た。
【0008】一方、第2の従来例においては、撮像光学
系によって検査すべき鋼球の面間距離(鋼球54とレン
ズ57との第1の面間距離a及び凸レンズ57と光電変
換素子58との第2の面間距離b)及び像の倍率(b/
a)が決定されるので、大きさの異なる鋼球54に対し
第1の面間距離a及び第2の面間距離bとの相対距離が
常に同一となるように調整することは比較的容易ではあ
るが、鋼球54の表面を一様に照明して均一な明るさの
像を得ることは困難である。すなわち、鋼球54の表面
に照明光が照射されても照明光の中心部とその周縁部と
では鋼球54の表面に入射した後に該表面から反射する
角度が大きく異なるため、周縁部の反射光がレンズ57
に入光し難くなり均一な明るさの像を得ることはできな
い。このため、図13の二点鎖線に示すように、照明光
の光路上に拡散ガラス59を設けて多方向から鋼球54
の表面を照射し、その反射光をあらゆる方向に散乱させ
て光電変換素子58に結像させることが考えられる。し
かしながら、上記拡散ガラス59を設けた場合は照明光
が鋼球表面の広い範囲に亙って拡散されるため、凸レン
ズ57の集光性が悪く、実質上広い範囲での鋼球表面を
検査するのは困難であるという問題点があった。
【0009】また、表面性状における欠陥の検出分解能
を鋼球サイズに対応して変えるためには鋼球サイズに応
じた凸レンズ57を使用する必要があり、したがって鋼
球サイズに応じて凸レンズ57のレンズ交換を行わなけ
ればならないという問題点があった。
【0010】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであって、鋼球サイズに応じて光学系を変更するこ
となく、被検査球体の表面性状を高精度に検査すること
ができる球体表面検査装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、被検査球体の表面を照射する光源と、前記
被検査球体の表面から反射した反射光を集光する集光手
段と、該集光手段の光量を検出する光量検出手段と、該
光量検出手段により検出された検出値に基づいて前記被
検査球体の表面性状を判定する表面性状判定手段とを備
えた球体表面検査装置において、前記光源からの射出光
が透過すると共に前記集光手段により集光された反射光
を前記光量変換手段に入射される光路分別手段と、前記
光量検出手段の受光領域を所定領域内に設定する受光領
域設定手段とを備え、前記被検査球体が、前記集光手段
の像空間領域における光軸上の所定位置に配設されてい
ることを特徴としている。
【0012】
【作用】上記構成によれば、光源からの射出光は光路分
別手段及び集光手段を経て被検査球体に入射される。そ
して、被検査球体に入射された射出光は反射光となって
逆進し、集光手段を透過した後光路分別手段で偏光し、
光量変換手段に受光される。そして、該光量検出手段に
より検出された検出値に基づいて被検査球体の表面性状
が判定される。また、光量変換手段に受光される受光領
域は受光領域設定手段により設定される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳説
する。
【0014】図1は本発明に係る球体表面検査装置の一
実施例を模式的に示した全体構成図であって、該球体表
面検査装置は、例えば780nmの単波長を有するレー
ザ光を発して被検査球体である鋼球2の表面を照射する
レーザダイオード(光源)1と、該レーザダイオード1
からの射出光が透過すると共に鋼球表面からの反射光を
集光する集光レンズ3と、レーザダイオード1からの射
出光を透過すると共に集光レンズ3により集光された放
射光束(鋼球表面からの反射光)を反射させるビームス
プリッタ4と、該ビームスプリッタ4に反射された放射
光束をフィルタリングするフィルタ5と、該フィルタ5
を透過した光を受光するフォトダイオード6と、該フォ
トダイオード6に受光される受光領域を設定する受光領
域設定部7とを備えている。また、本実施例において
は、鋼球2の中心は実線に示すように集光レンズ3の像
側焦点Fと一致するように設定されており、鋼球2は矢
印A方向にスキュー回転可能とされている。
【0015】このように構成された球体表面装置におい
ては、レーザダイオード1からのレーザー光束はビーム
スプリッタ4を透過し、集光レンズ3を経て鋼球2の中
心に向かって絞り込まれる。すなわち、レーザー光束
は、図2に示すように、鋼球2の中心Cに向かって絞り
込まれるため鋼球2の表面に対しては垂直に入射する。
そして、入射したレーザ光束は入射光路をそのまま逆進
して反射光となり、次いで、該反射光は集光レンズ3を
透過してビームスプリッタ4で偏光される。次いで、ビ
ームスプリッタ4で偏光された放射光束(反射光)のう
ち、レーザー光の波長(本実施例の場合は780nm)
近傍の波長を有する光がフィルタ5により選択的に通過
し、次いで受光領域設定部7を通過した反射光束のみが
フォトダイオード6に受光される。尚、レーザダイオー
ド1は放射光量が変動しないようにレーザ光束の放射光
量を常に検知してフィードバック制御を行っている。
【0016】受光量設定部7は、図3に示すように、鋼
球2の回転による反射光のパターンの移動方向(矢印B
で示す)に対して水平方向にスリット8が設けられてい
る。
【0017】しかして、レーザ光束の放射光束は反射光
暗部9と反射光明部10とからなる断面楕円形状を有し
ており、スリット8の長径と幅は具体的には以下の如く
決定される。すなわち、スリット8の代わりにスクリー
ンを設置し、傷のある鋼球の回転を止めたときスクリー
ン上には図4に示すような縞状パターンが得られる。反
射光明部10の円弧状の縞はレーザー光束の収差及び集
光レンズ3の種々の収差に起因して生ずる。そこで、こ
れらの縞状パターンに受光領域が重なるのを回避すべ
く、スリット8の長径寸法は破線のように円弧状の縞を
除外して決定される。このようにスリット8を有する受
光量設定部7を設けることにより、欠陥等による光量変
化を敏感に検出して感度を向上させることができる。ま
た、これにより放射光束が受光量設定部7で絞り込まれ
ることとなり、フォトダイオード6は光強度が略均一と
見做せる放射光束を受光することができる。そして、ス
リット8の位置に鋼球2の傷が重なるとフォトダイオー
ド6上には傷に相当する略円状パターンの暗部20が形
成され、該暗部20に相当する光量だけスリット8の通
過光量が減少する。したがって、受光量がフォトダイオ
ード6で電気信号に光電変換された場合、例えば正常値
に対して10%以上の電圧低下が生じたときに欠陥有り
と判定することができる。すなわち鋼球2が回転する
と、矢印B方向に傷による略円状パターンの暗部20が
移動するので、図5に示すような信号波形が得られ、正
常時を100%としたときに電圧値が例えば90%に低
下したときは欠陥有りと判定することができる。
【0018】このように上記球体表面検査装置において
は、鋼球2が、集光レンズ3の像空間領域における光軸
上の所定位置、例えば像側焦点Fに配設されているの
で、鋼球サイズとは無関係に集光レンズ3に対する立体
角αが一定となり、鋼球サイズが集光レンズ3の近接位
置に達する程度の大径の鋼球から微小径の鋼球までの鋼
球サイズの異なる広範囲の鋼球に対して鋼球表面の欠陥
有無を検査することができる。すなわち、従来のように
複数の円周アレイ53(図11参照)を準備したり、或
いは鋼球サイズに応じて凸レンズ57を交換する必要も
なく、鋼球表面の欠陥有無を検査することができる。
【0019】また、鋼球2の位置についてはレーザダイ
オード1と集光レンズ3とを結ぶ光軸上であって集光レ
ンズ3の像空間領域、具体的には鋼球2の中心が像側焦
点Fの近傍域に配設されていればよい。例えば、図1の
二点鎖線に示すように、鋼球2′を像側焦点Fと集光レ
ンズ3の間に配設してもよい。この場合には集光レンズ
3に対する立体角α′は前記立体角αより大きくなるた
め鋼球表面からの反射光のうち集光レンズ3の周縁部近
傍から入射した光に対応する反射光は集光レンズ3の外
方に向かって進み、集光レンズ3には入光しない。した
がって、レンズ収差等による縞状パターンはスリット8
の外側へ遠ざかる結果となり、検査し得る視野は狭くな
るもののフォトダイオード6に受光された光は全体とし
て円滑な放射光束が得られる。すなわち、鋼球2を上述
した像側焦点Fに配設した場合(図1の実線で示す鋼球
2)はフォトダイオード6の受光面に鮮明な像が形成さ
れるが、スキュー回転させたときに像が躍るためこれに
起因してスリット8内に入った縞パターンによって欠陥
が有ると判定されることがあるのに対し、二点鎖線に示
すように鋼球2′を像側焦点Fと集光レンズ3との間に
配設した場合はかかる不具合が生ぜず、しかも光学系周
縁部の影響を受けることがなく、鋼球サイズの小さな鋼
球2′に対しては好都合となる。
【0020】また、図1の破線に示すように鋼球2″を
像側焦点Fの外方に配設してもよい。この場合において
は集光レンズ3に対する立体角α″が前記立体角αより
小さくなり観察面の視野は広くなるが、反射光が交叉す
るようになるためレンズ収差による縞状パターンをも拾
ってしまう。しかしながら、これに対しては、縞状パタ
ーンを排除するようにスリット8で領域を絞ることによ
り、縞状パターンによる検査精度の悪化を回避すること
ができる。
【0021】尚、上述したように鋼球2,2′,2″の
位置については像側焦点Fの内側又は外側のいずれでも
よいが、スリット8による複雑な受光領域の調整を行う
ことなく上述した縞状パターンに起因する誤検知等を防
止するためには、図1の実線に示す鋼球2と二点鎖線に
示す鋼球2′の間に配設するのが好ましく、具体的には
像側焦点Fの位置からレンズ側に向けて鋼球サイズの2
0〜30%に相当する距離範囲で、適宜位置を決め鋼球
を配するのが好ましい。
【0022】図6は球体表面検査装置の他の実施例(第
2の実施例)であって、ビームスプリッタ4として偏光
ビームスプリッタを使用し、さらに集光レンズ3と鋼球
2との間に1/4波長板12を介在させている。すなわ
ち、1/4波長板12を往復通過させて位相を1/2波
長(位相換算で180°)だけ偏位させることにより、
レーザダイオード1から射出される所定単波長(780
nm)の直線偏光の方向に交叉する直線偏光となってビ
ームスプリッタ4でフォトダイオード6の方向に反射さ
れるので、レーザ光のパワーを有効に利用でき、したが
って信号対雑音比(S/N比)が改善される。
【0023】図7は球体表面検査装置のさらに別の実施
例(第3の実施例)であって、一対の組み合わせレンズ
(第1及び第2の組み合わせレンズ13、14)をレー
ザダイオード1とビームスプリッタ4との間、及びビー
ムスプリッタ4と鋼球2との間に夫々配設すると共に、
光電変換素子として横に細長いフォトダイオード15を
設け、さらに図8に示すように、フォトダイオード15
の表面にはフォトダイオードの表面部と略同等の領域を
有する受光部16が設けている。また、本第3の実施例
では鋼球2の中心は第2の組み合わせレンズ14の像側
焦点Fに配設されている。
【0024】上記第3の実施例においては、組合せレン
ズ13,14によって収差の補正を行うとともに焦点距
離を短くでき、結果として収差が小さく且つ焦点距離
(F値)の大きいレンズとなり、鋼球2の有効な立体角
αを大きくとることができる。すなわち、レーザダイオ
ード1からのレーザー光束は第1の組み合わせレンズ1
3を通過して平行光束となりビームスプリッタ4を透過
する。このように第1の組み合わせレンズ13によりレ
ーザ光束は平行光束となるので、光学系周縁部の収差に
よる影響を少なくすることができ、有効視野を広くする
ことができる。そして、ビームスプリッタ4を透過した
レーザ光束は第2の組み合わせレンズ14を透過して像
側焦点Fに集光され、その反射光は入射光路を逆進して
再び第2の組み合わせレンズ14を透過して平行光束と
なりビームスプリッタ4で反射され、フィルタ5を経て
フォトダイオード15に受光される。このように第2の
組み合わせレンズ14により反射光が平行光束となるの
で、第1の組み合わせレンズ13と同様、有効視野を広
くすることができ、また光学系周縁部の収差による影響
を少なくすることができる。したがって、受光領域を広
くすることができ、有効視野をより広くして鋼球の表面
性状を検査することができる。例えば、本第3の実施例
ではレーザー光束による楕円形の反射光明部10(図
3、図4参照)の長径にほぼ等しい幅が視野として使用
可能となり、鋼球のスキューを大きくして少ない回転数
で鋼球全面を検査することができる。
【0025】このように本第3の実施例では上記第1及
び第2の組み合わせレンズ13、14を使用することに
より、視野の立体角を大きく且つレーザー光束の収差及
びレンズ収差の影響をできるだけ少なくすることができ
る。これにより、縞状パターン(図4参照)に影響され
ない幅広い視野を獲得することができ、したがって鋼球
のスキューを大きくすれば少ない回転軸で迅速に鋼球全
面を検査できる。
【0026】以上詳述したことから明らかなように、本
発明の光学系は必ずしも完全な結像系である必要はない
が、鋼球2を回転させながらその表面を検査する場合、
鋼球2の動きに伴って縞状パターンがスリット内に入っ
たり出たりするのは誤検査の原因になるので、 (1)スリット8により縞パターンを制限する(図1) (2)鋼球をレンズ3方向に少し近づけて縞パターンを
レンズの外方方向に排除する(図1の二点鎖線) (3)光学系の収差をなくして縞状パターンを発生しな
いようにする(図7)など適宜選択する等の方策を採る
のが好ましい。
【0027】さらに、本発明は上記実施例に限定される
ものではなく、例えば図9に示すように、1素子(1画
素)に対し一対のリード線18、19を有する複数のフ
ォトダイオード17…を連設し、これら個々のフォトダ
イオードに対し、光電変換された電気信号を図10
(a)に示すように空間的積分(加算)をしたり、図1
0(b)に示すように空間的微分(差分)をし、これら
複数のフォトダイオードを組み合わせた信号を出力する
ことにより検出分解能をより一層向上させることがで
き、高感度化が可能となる。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、被
検査球体の被検査領域が球体サイズとは無関係に一定の
立体角となるため、鋼球のサイズに応じて光学系を変更
する必要がなく、かつ、鋼球径に比例した検出分解能を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る球体表面検査装置の一実施例を模
式的に示した概念図である。
【図2】レーザ光が球体表面に入射する状態を示した図
である。
【図3】レーザ光束がフォトダイオードに受光されたと
きの様子を示す図である。
【図4】スリットの長さと幅の決定手法を説明するため
の図である。
【図5】球体表面の正常時と異常時(欠陥有り時)のフ
ォトダイオードの出力電圧の変動状態を示す図である。
【図6】本発明に係る球体表面検査装置の第2の実施例
を模式的に示した概念図である。
【図7】本発明に係る球体表面検査装置の第3の実施例
を模式的に示した概念図である。
【図8】第3の実施例に使用されるフォトダイオードの
平面図である。
【図9】フォトダイオードが複数連設された状態を示す
図である。
【図10】個々のフォトダイオードの出力電圧を空間的
積分、又は空間的微分するときの電気回路図である。
【図11】球体表面検査装置の第1の従来例を模式的に
示す要部概念図である。
【図12】図11のX矢視図である。
【図13】球体表面検査装置の第2の従来例を模式的に
示す要部概念図である。
【符号の説明】
1 レーザダイオード(光源) 2、2′、2″ 鋼球(被検査球体) 3 凸レンズ(集光手段) 4 ビームスプリッタ(光路分別手段) 6 フォトダイオード(光量検出手段) 7 受光量設定部(受光領域設定手段) 15 フォトダイオード(光量検出手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査球体の表面を照射する光源と、前
    記被検査球体の表面から反射した反射光を集光する集光
    手段と、該集光手段の光量を検出する光量検出手段と、
    該光量検出手段により検出された検出値に基づいて前記
    被検査球体の表面性状を判定する表面性状判定手段とを
    備えた球体表面検査装置において、 前記光源からの射出光が透過すると共に前記集光手段に
    より集光された反射光を前記光量変換手段に入射させる
    光路分別手段と、前記光量検出手段の受光領域を所定領
    域内に設定する受光領域設定手段とを備え、 前記被検査球体が、前記集光手段の像空間領域における
    光軸上の所定位置に配設されていることを特徴とする球
    体表面検査装置。
JP14568994A 1994-06-03 1994-06-03 球体表面検査装置 Pending JPH07333157A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007285876A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Nano System Solutions:Kk 球面検査方法及び球面検査装置
CN107991315A (zh) * 2017-12-26 2018-05-04 华测检测认证集团股份有限公司 表面缺陷检测设备

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