JPH0733306U - 歯科用寒天印象材の加熱保温装置 - Google Patents

歯科用寒天印象材の加熱保温装置

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JPH0733306U
JPH0733306U JP6952593U JP6952593U JPH0733306U JP H0733306 U JPH0733306 U JP H0733306U JP 6952593 U JP6952593 U JP 6952593U JP 6952593 U JP6952593 U JP 6952593U JP H0733306 U JPH0733306 U JP H0733306U
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JP
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container
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far infrared
heating
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Application number
JP6952593U
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English (en)
Inventor
一成 城田
Original Assignee
城田電気炉材株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯科用寒天印象材の加熱保温装置に、遠赤外
線を併用する。 【構成】 寒天印象材を保持する印象材容器を支持し、
かつ熱伝導性を呈する金属で形成された複数個の容器挿
入孔としての金属パイプ20が、電熱ヒータ12により
寒天印象材を溶融させるように加熱され、次いでより低
い温度で溶融状態を維持し得るように保温される。金属
パイプ20は、遠赤外線を透過させる印象材容器を挿入
させ得る程度に、この印象材容器よりも僅かに大きく筒
状に形成されると共に、金属パイプ20の内周面に遠赤
外線放射層が形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、寒天印象材が充填されたシリンジ(注入筒)又は単なる円筒容器で あるカートリッジ等の印象材容器が挿入される容器挿入孔を電熱ヒータにより加 熱して寒天印象材をゾル状に溶融させ、次いで溶融状態を維持して口腔内の印象 を採取し得る低い温度に保温するための加熱保温装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の装置は、加熱された印象材容器を至近位置で包囲して通常の加熱方法 により、常温で固形状を呈している寒天印象材を溶融させる約100℃の加熱し 、その後60℃近辺に低下させて口腔内の印象を採取すべき部位に不快感を与え ないで溶融状態を維持するように保温する。一方、歯科用印象材以外の種々の加 熱技術の分野で遠赤外線が広く採用されているが、特開平4−170947号公 報により遠赤外線ヒータを用いた歯科用寒天印象材の加熱保温装置も提案された 。この装置によれば、電熱ヒータで加熱される平坦面に遠赤外線セラミックをプ ラズマ熔射し、共通の電熱ヒータから板状部分を介して熱伝導される金属板を対 面させ、その表面にも遠赤外線セラミックをプラズマ熔射することにより、その 間にセットされた印象材容器に充填された寒天印象材を遠赤外線による内部自己 発熱で加熱している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
つまり、この遠赤外線加熱方式は、対向する両側の遠赤外線放射面から通常行 われているように遠赤外線を空気層を介して放射させるものである。しかしなが ら、印象材容器が挿入される良熱伝導性の金属製容器挿入孔を電熱ヒータにより 加熱する従来の方式は、比較的小型の複数個の筒状容器を同時に効率的に加熱し 得る利点を有している。
【0004】 本考案は、このような点に鑑みて、良好な熱伝導性の容器挿入孔で印象材容器 を包囲した状態で加熱する冒頭に説明した加熱方式に、遠赤外線ヒータの長所を 採用し得る歯科用寒天印象材の加熱保温装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、この目的を達成するために、寒天印象材を保持する印象材容器を支 持し、かつ熱伝導性を呈する金属で形成された複数個の容器挿入孔が、電熱ヒー タにより寒天印象材を溶融させるように加熱され、次いでより低い温度で溶融状 態を維持し得るように保温されるようになった歯科用寒天印象材の加熱保温装置 において、容器挿入孔が、遠赤外線を透過させる印象材容器を挿入させ得る程度 に、この印象材容器よりも僅かに大きく筒状に形成されると共に、容器挿入孔の 内周面に遠赤外線放射層が形成されていることを特徴とする。
【0006】
【作用】
電熱ヒータで加熱される容器挿入孔は、挿入された印象材容器を接触状態で又 は周囲の僅かな空気層を介して外部から加熱すると共に、遠赤外線放射層からは 印象材容器を通して寒天印象材に遠赤外線放射が放射され、自己発熱により内部 からも加熱される。これにより、寒天印象材は溶融し、さらに電熱ヒータの発熱 量を下げて溶融状態に保持される。
【0007】
【実施例】
図1乃至図3は寒天印象材を保持する容器としてシリンジ用の加熱保温装置に 本考案を適用した実施例を示すもので、図1及び図2において容器1に設けられ た断熱基板1bの上側の円筒状容器部分1aには、中心部に円筒状発熱源10を 設けられると共に、その周囲に容器挿入孔として良熱伝導材であるアルミ合金等 の複数個の金属パイプ20が、ねじ止めで環状に配列されたディスク状嵌合部材 23にそれぞれ嵌合されている。さらに、これらの金属パイプの周囲も別の環状 嵌合部材24を嵌入されることによっても保持されている。発熱源10は、アル ミ合金等の円筒状金属ブロック11の中心部に、商用電源を入力とする電熱ヒー タ12を収納して構成されている。各金属パイプ20は、シリンジの寒天印象材 の装填部分に対応した長さであり、互に熱伝導状態になるように密着されると共 に、それぞれ金属ブロック11にも密着している。金属パイプ20の内径は、シ リンジの外径より幾分大きく設定されると共に、シリンジ先端の斜め下方へ突出 した射出管を容器部分1aの内周の隙間1cへ逃がすために、スリット21が形 成されている。
【0008】 断熱基板1bの下側には、電熱ヒータ12に対する2点鎖線で示す制御回路( 図3参照)が収納されている。また、容器1の操作パネル面には、電源スイッチ 3、リセットスイッチ4、加熱状態を指示する発光体5、保温状態を指示する発 光体6及び保温温度を微調整する可変抵抗器7等が取付けられている。図3にお いて、制御回路本体15は、電源スイッチ3がオンにされると、双方向性のサイ リスタ16を導通させ、例えば嵌合部材23に取付けられたサーミスタ18の検 知信号を基に、寒天印象材を100℃近辺に加熱させるようにサイリスタ16を 導通制御し、タイマ17で設定された時間を経過すると、可変抵抗器7により設 定された60℃近辺で保温されるように導通制御する。
【0009】 この種の類の装置自体は実開平3ー91320等により周知であるが、本考案 により金属パイプ20のスリット21の部分を除いた内周面全域には、遠赤外線 放射層22が形成されている。この層は、例えば水性の遠赤外線放射セラミック コーティング剤(例えば西村陶業株式会社製、商品名インフラミックC−250 B)をコーティングして加熱硬化させることにより形成される。
【0010】 このように構成された加熱保温装置の動作は、次の通りである。寒天印象材を 充填され、かつ透明の耐熱合成樹脂製の遠赤外線を透過するシリンジをその下端 の射出管はスリット21を通して各金属パイプ20に挿入し、電源スイッチ3を オンにする。電熱ヒータ12の発熱は金属ブロック11から各金属パイプ20へ 熱伝導され、その中に挿入された寒天印象材をその周壁で直接或はその周囲の加 熱空気を通して熱伝導的に又は熱輻射で加熱すると共に、遠赤外線放射層22は シリンジを通して遠赤外線を寒天印象材に照射して吸収させる。これにより、寒 天印象材は100℃近辺に加熱されてゾル状に溶融し、タイマ時間が経過すると 、60℃近辺に保温される。リセットスイッチ4を押すと、保温状態が解除され 、再度100℃近辺の加熱が行われた後に同様に保温される。つまり、寒天印象 材は、従来の方法で接触もしくは僅かな空気層を介して加熱されると共に、遠赤 外線により内部からも自己発熱で加熱されることにより、電熱ヒータ12の発熱 を効率良く利用して、素早く、かつ均一に加熱・保温することが可能となる。
【0011】 図4は本考案の別の実施例を示すもので、前述の加熱保温装置において円筒状 容器部分1aの内周に断熱材31が装着されると共に、さらに内側においてカー トリッジを挿入させる金属パイプ30が、中心部の発熱源10にそれぞれ密着し 、かつ互に環状に密着した状態で配列されている。各金属パイプ30の円筒状内 周面の全域には、遠赤外線放射層22が形成されている。
【0012】 図5はさらに別の実施例を示すもので、前述の実施例のものと同一符号は、同 一もしくは同等部分を示す。この場合、シリンジ36のスリット33付容器挿入 孔32及びカートリッジ35の容器挿入孔37を穿孔された1個の金属ブロック 38が、容器39に収納されると共に、金属ブロック38を均一に加熱するよう に、電熱ヒータがその裏側に形成された凹部に分散して収納されている。各容器 挿入孔37の内周面全域には、遠赤外線放射層22が形成されている。容器挿入 孔32の内周面にもスリット33を含めて又はこの部分を除いて遠赤外線放射層 22が形成されている。
【0013】
【考案の効果】
以上、請求項1の考案によれば、容器挿入孔に挿入された寒天印象材が電熱ヒ ータを有効に利用して周囲から直接又は至近距離から熱伝導もしくは熱輻射で加 熱されると共に、遠赤外線により内部からも加熱されることにより、高効率で、 素早く、均一に加熱可能となる。
【0014】 請求項2乃至請求項4により、複数個の容器挿入孔が金属パイプを配列して形 成される場合、一個の金属ブロックを穿孔して形成されるる場合或は容器挿入孔 にシリンジの射出管を通すスリットが形成される場合に、遠赤外線の併用が容易 に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による歯科用寒天印象材の加
熱保温装置の縦断面図である。
【図2】同装置の斜視図である。
【図3】同装置の電熱ヒータの制御回路の構成を示す図
である。
【図4】別の実施例による加熱保温装置の要部の平面図
である。
【図5】さらに別の実施例による加熱保温装置の斜視図
である。
【符号の説明】
12 電熱ヒータ 20、30 金属パイプ 21、33 スリット 22 遠赤外線放射層 38 金属ブロック 32、37 容器挿入孔 35 カートリッジ 36 シリンジ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 寒天印象材を保持する印象材容器を支持
    し、かつ熱伝導性を呈する金属で形成された複数個の容
    器挿入孔が、電熱ヒータにより寒天印象材を溶融させる
    ように加熱され、次いでより低い温度で溶融状態を維持
    し得るように保温されるようになった歯科用寒天印象材
    の加熱保温装置において、 前記容器挿入孔が、遠赤外線を透過させる前記印象材容
    器を挿入させ得る程度に、この印象材容器よりも僅かに
    大きく筒状に形成されると共に、前記容器挿入孔の内周
    面に遠赤外線放射層が形成されていることを特徴とする
    歯科用寒天印象材の加熱保温装置。
  2. 【請求項2】 複数個の容器挿入孔が、金属パイプを配
    列して形成されると共に、前記容器挿入孔の内周面全域
    に遠赤外線放射層が形成されていることを特徴とする請
    求項1の歯科用寒天印象材の加熱保温装置。
  3. 【請求項3】 複数個の容器挿入孔が、一個の金属ブロ
    ックの複数個所を穿孔して形成されると共に、前記容器
    挿入孔の内周面全域に遠赤外線放射層が形成されている
    ことを特徴とする請求項1の歯科用寒天印象材の加熱保
    温装置。
  4. 【請求項4】 容器挿入孔が円筒状あると共に、シリン
    ジの下端から斜め下方へ突出した射出管を挿入させるス
    リットが縦方向へ形成され、前記容器挿入孔の内周面の
    少なくとも円筒面部分に遠赤外線放射層が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1の歯科用寒天印象材の加熱
    保温装置。
JP6952593U 1993-12-01 1993-12-01 歯科用寒天印象材の加熱保温装置 Pending JPH0733306U (ja)

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JP (1) JPH0733306U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004344658A (ja) * 2003-05-19 2004-12-09 Addent Inc 歯科材料用加熱装置
JP2007503939A (ja) * 2003-09-05 2007-03-01 スティーブン・エル・ブキャナン 改良型閉塞具

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JP2004344658A (ja) * 2003-05-19 2004-12-09 Addent Inc 歯科材料用加熱装置
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